igaigaの徒然読書ブログ

読んだ本の感想を気ままに書く読書ブログ。時々映画鑑賞。

「小さいおうち」 中島京子



小さいおうち 中島京子

赤い三角屋根の家で美しい奥様と過ごした女中奉公の日々を振り返るタキ。そして60年以上の時を超えて、語られなかった想いは現代によみがえる。(BOOKデータベースより)

なんとなく想像してたのと内容が違ってました。
何をどう想像していたのかは自分でも分からないのですが、あんな戦争時代を生き抜いた女中の話だとは・・・

そしてもう少し明るい本かなと思っていたのですが、だんだんと暗くなっていく雰囲気。

一番、戸惑ったのが「最終章」を読んだとき。
それまでは「タキの手記」という形だったのが現在になり、健史目線でつづられる。

あらら。健史いい人じゃないの。
お年玉せびるだけじゃないのね(笑)

不倫をしていた奥様に対してタキがとった行動を最期まで悔いていたのかどうか。
タキはタキで頑張ったとは思うんだけど、時子(奥様)を責められないと思うのよね~。
子連れで再婚したはいいけれど、2番目の夫とは夫婦生活が全くなかった。
タキの考えでは平井(夫)はそういう事に興味がない男性だったらしい。

それを思えば時子は不幸だったと思うのです。
そんな中でやや年齢が近く、会話も楽しい板倉と距離が近づくのは仕方ないこと。
確かにいつの時代も不倫というのはよろしくない。
ただその前にそういういきさつがあったからなんだなと思うと時子も可哀想だなと思ったのです。

読んだあとなんっていうか、しんみりというかボーっとしてしまいました(^^;)
特に最終章をまたぺらぺらと行ったりきたり読み返し、そしてボーーーーーっと。
このボーーーっとした気持ちはちょっと続くかもしれません(^^;)


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わかります~
お読みになられたのですね!
igaigaさんの感想、いつもながら率直でわかりやすい!
うんうん、同感しつつ、頷きつつ、読ませてもらいました。

そうそう、想像してたのとエライ違う!と私も思いましたよ。せ、戦時中!?
あと、後半の急展開は「肩すかし感」あるのも確かです。
うん、健史、サイアク印象が突然、良くなりますよね。あそこ笑えました。

時子さんを責める人はいないでしょう。
タキさんは激しく悔いている、と私は感じましたが・・・。
不倫が許せなかったのでなく、大事な奥様を取られたくなかったのでしょう。

いつの世も、「満たされなかった思い」が芸術に昇華するんだな、と板倉を見て思ったり。
ていうか、そうやって不幸がちゃんと活きる人って羨ましいなとか(笑)

しんみりでなく、ボ~ッっていうのわかります。
説明しにくい、単純に「感動」って言えない「痺れ」みたいのがありました・・・

あ、トラバ、させてくださいね。(成功すればですが・・・)
[ 2011/03/10 10:46 ] [ 編集 ]
そうそう!
>彩月氷香さん。

そうなのですよ。ボーっと。
くしくも今日は東京大空襲が起きた日だそうですね。
タキと健史のやりとりが思い出されます。
まぁ読んだばかりなので思い出すのも簡単なのですが(笑)

健史いい子でしたね。
もっとしっかりいい子だったんだなと。
あんなに一生懸命になった姿は見ていて嬉しくなりました。あのまま終わるのってイヤですもんね。

トラバ大成功です。
トラバ返し・・・上手くいくのかしら?(笑)
[ 2011/03/10 13:38 ] [ 編集 ]
こんにちは~。
私は、装丁に惹かれて購入しました。
ストーリにも引かれましたが、まさか直木賞を
取るとは思っていませんでしたが・・・(^^;)

ノスタルジックで好きな雰囲気でした~♪

『荊の城』の日本版!?とも思いました。
違うか・・・。
[ 2011/03/10 17:03 ] [ 編集 ]
〉テンタルさん

スミマセン。
地震でライフラインが使えず今になってしまいましたm(_ _)m
直木賞を取ったのですよね。あたしはその事実に気付かず手に取りました(^_^;)
最終章での戸惑いは大きかったです。
でも読みごたえありました(^∀^)
[ 2011/03/12 17:41 ] [ 編集 ]
しなやかで明晰な文章(文体)に構成力・・巧い作家さんでした。次「天使のナイフ」(再読)を。
[ 2011/09/25 14:47 ] [ 編集 ]
>naoさん。
あ、「天使のナイフ」再読ですか?
でもいいですよね~。あの本。
全てがスッキリはまった感じがとてもよろしいです。


「小さいおうち」も気に入っていただけでほっとしてます(´∀`)
表紙とタイトルからすると想像できない本でしたけどね。
[ 2011/09/26 09:55 ] [ 編集 ]
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小さいおうち  中島京子
文藝春秋Amazon 愛らしい小説、と思っていたら。 だんだんと、淋しくなってきた。 まぁるい、痛み。ふんわり、哀しい。 平面に見えていたものが、いつしか、 見事な立体になっている・・・そんな驚き。...
[2011/03/10 10:48] 持ち歩ける庭のように