踏んでもいい女 斉木香津真砂代は一九歳になったが、見栄えのしない容姿であることは自分でも分かっていた。近所のおばさんの仲介で見合いをしたけれど、相手の男性はほとんど話もしないうちに席を立ってしまう。みんな自分のことを傷つけても踏んづけても構わないと思っているのだ。見合いをした男性には、ずっと思い続けている貴子という年上の女性がいるらしい。その貴子と偶然知り合った真砂代は、日中限定で家事を手伝うようになる。働いている様子もないのに豊かな暮らしを続け、絵ばかり描いている貴子とは何者なのか。時空を超え真砂代が辿り着いた真相に、あなたは必ず驚愕する!面白かった。
モロ戦争中なのに、毎日綺麗な服を着て贅沢な食事をする貴子。
こんなことって可能なの??
と、驚くのですが・・・
第一、変な輩とか来て盗みに入られたりとかあったんじゃないか。
そう考えるとねぇー。
なんでこの家だけ守られていたのか。
多少の疑問は残る。
みんな配給が少なくてピリピリしていたのに。
タイトルが「
踏んでもいい女」ってことだったんだけど、
あまりタイトルと合ってない気がしました。
確かにタイトルは強烈ではあるんだけど・・・
ただ、見合いの席でこっぴどく振られたくらい・・・?
ただ真砂代と貴子がお互いに依存しているんだよね。
この関係性は好きだったし、
戦争後に真砂代がハッキリと将来を考えたことは
やっぱり貴子の影響としか思えず。
変な話ではあったけど、不思議と読了感は良かったです。
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