2016.03.14 (Mon)
「キャプテンサンダーボルト」 阿部和重・伊坂幸太郎

キャプテンサンダーボルト 阿部和重 伊坂幸太郎
世界を救うために、二人は走る。東京大空襲の夜、東北の蔵王に墜落したB29。公開中止になった幻の映画。迫りくる冷酷非情な破壊者。すべての謎に答えが出たとき、カウントダウンがはじまった。二人でしか辿りつけなかった到達点。前代未聞の完全合作。
最初は「これはどちらが書いてるんだろう?」と思ってしまったので、テンポが悪くなったのですが、ちょっと今回本を借り過ぎてしまって、返却日当日になっても半分も読んでないので(←おい)、ちょっと本気出して読んだら話の中に入り込み、「どっちが書いたっていいじゃない」と思ったらあとはサックサクでした。
まぁ井ノ原の人物設定と、サンダーボルトのレッドのセリフ「常識を疑え」というのは伊坂さんが考えたんだろうなーと思いました。
井ノ原⇒妻と息子の3人暮らし。
こういうの伊坂さんの作品ですごーーーーくあるんですよね。
きっとそうだ。
ってことは、相葉の人物設定は阿部さんだな。
伊坂さんがあまり書かないような設定の人物です。
ただ、阿部作品は「グランド・フィナーレ」しか読んだことがないので語れるほど知らないんだけど。
ただ、面白かったですよー。
仙台の土地勘は知らねども、蔵王のお釜は分かる。
お釜にそんな秘密があったとはと思って楽しく読みました。
ラストもそれぞれがそれなりによい人生を送れるような感じになり
何よりだなと思ったのですが、コピーしたものをパソコンに転送する
スパイな井ノ原。
確かにコピー機にそういうシステムがあると怖いかも。
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人生に大逆転はあるのか?
小学生のとき、同じ野球チームだった二人の男。
二十代後半で再会し、一攫千金のチャンスにめぐり合った彼らは、
それぞれの人生を賭けて、世界を揺るがす危険な謎に迫っていく。
東京大空襲の夜、東北の蔵王に墜落したB29と、
公開中止になった幻の映画。そして、迫りくる冷酷非情な破壊者。
すべての謎に答えが出たとき、動き始めたものとは――
現代...
2018/02/23(金) 11:38:41 | 粋な提案
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魅力的なキャラクターとテンポの良さで気持ちよく読めて、よかったです。
トラックバックさせていただきました。
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