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2016.01.21 (Thu)

「闇に香る嘘」 下村敦史



闇に香る嘘 下村敦史 

27年間兄だと信じていた男は何者なのか?村上和久は孫に腎臓を移植しようとするが、検査の結果、適さないことが分かる。和久は兄の竜彦に移植を頼むが、検査さえも頑なに拒絶する兄の態度に違和感を覚える。中国残留孤児の兄が永住帰国をした際、既に失明していた和久は兄の顔を確認していない。竜彦は偽者なのではないか?全盲の和久が、兄の正体に迫るべく真相を追うー。第60回江戸川乱歩賞受賞。

乱歩賞~。
全盲のおじいちゃんが主役という、あまりスピーディーにならない本ではありましたが
緊張感は感じました。
目が見えないというのは不安で不安でしょうがない。
「見えない」と言う事をとても丁寧に描写されてました。

目は大切にしよう(。・ω・。)

で、中国残留孤児で日本に返ってきた兄は本物の兄なのか?という内容なんだけど
「中国残留孤児」
変に懐かしい言葉だなと思いました。
私が子供の頃はいつもニュースでやってました。
戦争で離ればなれになってしまったり、一緒に連れて帰ることが出来なくてとか。
それもひとつの戦争の悲劇です。

しかし、点字トリックというか点字の暗号って凄いよね。
これはどういう風に生きていくのか。
おじいちゃんに分かるのか?(笑)
そういう心配もしましたがおじいちゃんは探偵もどきなのだ。
全盲なのに、妙に行動的なのだ。
普通北海道行かないでしょ。目が見えないうえ土地勘もないのに。

まぁ全体的に緊張感があり、面白い本でした。
ラストは上手くまとめたかなーという感じにはなってしまったけど。
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05:00  |  下村敦史  |  トラックバック(0)  |  コメント(2)  |  EDIT  |  Top↑

Comment

全盲の主人公ということで見えないことによる閉塞性というのが緊張感となって読んでいて非常に面白かったです。そのうち目の前で会話を交わしている人物が何者か読者に疑わすようにしむけていくところは秀逸だと感じました
バックスクリーン三連発 |  2016年01月22日(金) 10:44 |  URL |  【コメント編集】

●>バックスクリーン三連発さん。

そうなんですよねー。
この本は「見えない事の恐怖」がよく伝わっていたと思います。
そういう緊迫感はありましたよねー。
そして見えなくなってからの家族に対してのワガママぶりとか。

そして見える人にとっては普通であることが見えない人からするとトリックになる。
面白い1冊でした(^^)
igaiga |  2016年01月22日(金) 13:45 |  URL |  【コメント編集】

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