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2015.09.09 (Wed)

「ナオミとカナコ」 奥田英朗



ナオミとカナコ 奥田英朗

ナオミとカナコの祈りにも似た決断に、やがて読者も二人の“共犯者”になる。望まない職場で憂鬱な日々を送るOLの直美。夫の酷い暴力に耐える専業主婦の加奈子。三十歳を目前にして、受け入れがたい現実に追いつめられた二人が下した究極の選択…。「いっそ、二人で殺そうか。あんたの旦那」復讐か、サバイバルか、自己実現かー。前代未聞の殺人劇が、今、動き始める。比類なき“奥田ワールド”全開!(BOOKデータベースより)

超面白かった。

DV夫を殺そうと計画を立てるんだけど、
いろいろと雑。
ヤッた後も雑。
雑すぎる2人。

しかし「読者も共犯者」とはよく言った。
言い得て妙です。
いつからか読者はこの2人を応援してしまうのです。
だんだんと包囲網はできてくる。
どうしようもなく雑な2人だからやっぱりほころびは出てくる。

私だったら絶対しばらくは誰とも会わないけどなー。
電話も不安。だからどうしても直美と話をしたいときは会って話すけど。
電話とか怖すぎる。
そういういろいろな雑さが危うい。

しかしめちゃめちゃ面白い。
奥田さんの「最悪」に似たような感じ。
だんだんと転落していくような錯覚を覚える。
どうするんだろうと読みながら不安になる。
最初は頼りなかった、殴られるだけのカナコが途中からとても強くなる。

つい応援しちゃう。
読書メーターで「テルマ&ルイーズ」に似てるとありましたが、
なるほど!!!
確かに!!!
懐かしい「テルマ&ルイーズ」
そんな緊迫感ありました。

とても面白い1冊でした。
奥田さんのこっち系の本はたまらなく大好き。
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05:00  |  奥田英朗  |  トラックバック(0)  |  コメント(2)  |  EDIT  |  Top↑

Comment

おはようございます。
やっぱり、読者が共感が持てる理由があると後半は同化して読んでしまいますよね。
脇役もよく、序盤に登場する中国人の女性・インパクトありましたよね。
あと、義妹が、いい味だしてました。二人にしては本当に邪魔なんですが
立場が違っていたら、ああいう風になるかも(あれだけ、雑すぎると・・・さすがに、疑いますけど 笑)おもしろかったですね。
きみやす |  2015年09月09日(水) 06:34 |  URL |  【コメント編集】

●>きみやすさん。

この中国人の女の人。
ちょっと前にうちの会社と取引してた中国人社長を思い出しました(笑)
ダンナも(別の会社ですが)この中国人社長の現場に行ったことがあるのですが、メールで私に「オーヤンフィーフィーみたいな女ボスがいる」と言ってきましたw

奥田さんのこういう小説は本当に大好きなので心から楽しみました♪
igaiga |  2015年09月09日(水) 13:58 |  URL |  【コメント編集】

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