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2015.05.28 (Thu)

「土漠の花」 月村了衛



土漠の花 月村了衛

ソマリアの国境付近で、墜落ヘリの捜索救助にあたっていた陸上自衛隊第一空挺団の精鋭たち。その野営地に、氏族間抗争で命を狙われている女性が駆け込んだとき、壮絶な撤退戦の幕があがった。圧倒的な数的不利。武器も、土地鑑もない。通信手段も皆無。自然の猛威も牙を剥く。最悪の状況のなか、仲間内での疑心暗鬼まで湧き起こる。なぜここまで激しく攻撃されるのか?なぜ救援が来ないのか?自衛官は人を殺せるのか?最注目の作家が、日本の眼前に迫りくる危機を活写しつつ謳いあげる壮大な人間讃歌。男たちの絆と献身を描く超弩級エンターテインメント!(BOOKデータベースより)

本屋大賞見直したー。

本屋大賞⇒書店員⇒女子の割合が高い

という私の勝手な推測。
だからいつも同じ作家ばかりノミネートされるので不平を言っていたのだ。

こういう本を読みたかった。
本屋大賞にノミネートされなければきっと私は読まなかった。


しかし、この本は怖かった。

後方支援だろうと人道支援だろうと、言葉や文化の違う紛争地に行って、
そこに銃を持った現地人が襲ってくるとあっという間に殺し合いになるのです。
四の五の言っている場合じゃなくて、こちらも撃たないといけないんだけど殺されちゃうのに。

しかし、読み手の私自身がこう思ってしまった。


「自衛隊が撃っていいのか」


そう思っちゃったんだよね(´・ω・`)
授業って・・・
ニュースって・・・
世論って怖いなと思った瞬間だった。

自分自身でこう思ってしまったことが怖い。
そして、登場人物の一人もそう思ってしまった。

「娘に人殺しだと思われたくない」

読み手の私が思うのと、現地のこの人が思うのとはワケが違います。
そんな甘っちょろい事言ってると死んじゃうよー。
と、焦りました。

そして、10人以上いた隊のメンバーは1人、また1人と倒れてしまう。

読みながら「南極物語」を思い出しました。
なんかね。イメージが南極物語(^^;)
誰もいない。
自分たちしかいない。というのは人でも犬でも似たところがありました。

この本は私自身の日本人的ぬるま湯に浸かった考えを改めさせてくれました。
そして、ちょうど今、アベさんがやたらと
「大丈夫だから」
「攻撃されたら退却するんだから」
「心配ないって」
なーんて言うが、それも全く信用できないことがわかります。
アベさんこそ是非この本を。
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08:40  |  月村了衛  |  トラックバック(0)  |  コメント(4)  |  EDIT  |  Top↑

Comment

ここのところの国会中継、まさにこの事案について言い合ってたので、いろいろ考えてしまいます。
安倍さんは、「安全地域にしか行きませんから」って言ってたけど、物事に「絶対」なんて無いわけで。
想像力が働かないんだったら、ぜひともこんな本を読んでほしいです。
lime |  2015年05月29日(金) 07:52 |  URL |  【コメント編集】

●>limeさん。

まさにその通りで。
戦闘地の「安全地域」ってどこよー。と思うワケです。
この本を読むと民族と民族の価値観なんてもちろん
違うワケですし、難しい。
安易に行くべきではないと思います。
ただでさえ自衛隊員の自殺が多いというのに。
igaiga |  2015年05月29日(金) 09:39 |  URL |  【コメント編集】

●今読み終えて

感動に浸ってます…
私もこの作品、本屋大賞にノミネートされてなければ読まなかったと思うけれど、出会えてよかったと思います。

海外に派遣されたら、実際にこういう事態はあり得ると思うので、自衛隊員や家族の気持ちを思うと苦しいですね。
chikura |  2015年10月16日(金) 18:43 |  URL |  【コメント編集】

●>chikuraさん。

そうなんですよー。
私は自分の頭が凝りに凝ってることを再認識しました。
これではいけませんね。
自衛隊の方たちにはなんとか死なないでいただきたいと
思う日々です。
読んでよかったと思ってます(^^)
igaiga |  2015年10月17日(土) 05:39 |  URL |  【コメント編集】

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