あやかし草紙 宮部みゆき固く封じ込めたはずのわだかまりが、どこまでも追いかけてくる。一歩を踏みだすために、人は胸につかえる秘事を吐き出し心の重荷をそっと下ろす。「語ってしまえば、消えますよ」
【目次】
開けずの間/だんまり姫/面の家/あやかし草紙/金目の猫この本で第一部完。とのことです。
次作からは第二部。
何がどうなって第二部になるかというと、読んでる人はわかる。
「開けずの間」が面白かったなぁ。
とても怖い話なんだけど、このシリーズは怖ければ怖いほど面白い。
怪異について語っていくシリーズなので、怖くないと話にならないところも
ありますからね。
おちかと富次郎が2人で並んで話を聞くようになった今作。
話を聞いた後に、自分の中から消化させようと富次郎は絵を描く。
そして箱にしまって、きれいに自分の中から出す。
いい方法だと思います。
「聞いて聞き捨て」とはいうものの、なかなか思うようには行かないものだしね。
一人一人と、三島屋で話をするも、物語はそれだけではなくて、
その間にも三島屋の人たちの人生も動き出す。
今回はおちかにとって人生の節目を迎えたと思います。
次も楽しみです。
でも、この本とても厚いんだよね(^^;)