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2020.09.30 (Wed)

「あの日の交換日記」 辻堂ゆめ



あの日の交換日記 辻堂ゆめ

さまざまな立場のふたりが紡ぐ七篇の日記が謎を呼び、そしてある真相へ繋がっていくー。

【目次】
入院患者と見舞客/教師と児童/姉と妹/母と息子/加害者と被害者/上司と部下/夫と妻


私が中学時代は交換日記全盛時代でした。
ほんとにっ!!(笑)
先輩(女子)とやったり、クラスメイトとやったり。
ほんとうーーーーに文字ばっかり書いてた。
だから、私の年代が書く文字は崩れてるんだよね。

今のメール世代は逆に文字を書かないから、
習った通り書くので上手なのです(遠い目)

ってことで、交換日記がつなぐ7編。
実はあちこちでつながってる。
ラストになるとわかる仕組みです。

「井上先生」と、ハッキリ書いている箇所もあれば
ぼかしている箇所もあって。
あとはマドレーヌが美味しいケーキ屋もポイント。
・・・っていうのは気づくんだけど、そこで確かめずに
先にどんどん進むのが毎回の私の読み方(笑)
読み終わってから戻って確認です。

個人的には「上司と部下」が好きです。
ちょっと甘いっ!(笑)

07:00  |  その他た行の作家  |  トラックバック(0)  |  コメント(0)  |  EDIT  |  Top↑

2020.09.29 (Tue)

「万能鑑定士Qの事件簿 0」 松岡圭祐



万能鑑定士Qの事件簿 0 松岡圭祐

2009年、都内でバンクシー作とおぼしきステンシル画が見つかった。真贋判定を依頼された「万能鑑定士」の凛田莉子は、都庁に赴きその絵を鑑定。これにて一件落着かと思われたが、その場は序章に過ぎなかったー。ゴッホの真作、漢委奴国王印を巡る謎に次ぐ謎、そしてまさかの真実!舞台は熱海、福岡、そして日本を飛び出しグアムまで!再び帰ってきた莉子の知られざる大勝負。シリーズ最後にして最初、最大の事件に挑む!

文芸界ではやりの「エピソード0」モノ。
時代は2009年。
でも、話題はバンクシー。
東京の壁にバンクシーが描かれてたとか。

それって2019年に実際にあった時事ネタ。
ただ、この時はバンクシーもそれほど有名ではなく、
外国ではあるけれど、日本では落書き。みたいに言われてて(笑)
そんな謎を解いていくのですが、いかんせんエピソード0なもので、莉子の精神がモロい。
プレッシャーに弱く、吐きそうになったり。
あぁー可愛い・・・・(*´ω`*)

しかし、鑑定のスイッチが入ると途端にすらすら。
バンクシーよりも日本人には馴染みにある(いや・・ないかも)金印。漢委奴国王印デス。

この鑑定とか、これにまつわる話とか。
面白いね。知らなかった。
こういう知識が読めるのでこのシリーズ好きだったんだよねぇ。

バンクシーに対する評価的なものも読んでて納得だし。
気づくと表紙もバンクシー。
07:00  |  松岡圭祐  |  トラックバック(0)  |  コメント(0)  |  EDIT  |  Top↑

2020.09.28 (Mon)

「法廷の王様 弁護士・霧島連次郎」 間宮夏生



法廷の王様 弁護士・霧島連次郎 間宮夏生

「俺以外に誰がいる?」 傲岸不遜にして毒舌。けれど一度法廷に立てば、負け知らずの“法廷の王様”霧島に舞い込んだのは、ストーカー殺人で起訴された青年の弁護だった。 とある事情から固辞する霧島だが、見かねた上司の計らいで渋々ながら元気が取り柄の新人女性弁護士・雨宮とともに弁護を引き受けることに。 青年の自白と“完璧”な状況証拠によって有罪確実な事件を逆転すべく、霧島が暴いた真実とはーー!? 軽妙かつ爽快。法廷小説のニューヒーロー登場。


霧島を崇拝する雨宮のウザさが、霧島の同僚の朝倉と吹越によっていい具合に調和された感じ。
雨宮がウザいんですよね(笑)
いや、彼女も頑張ってるんでしょうが、弁護士がこういうテンションでいいのか??
と思ったりはしたが、まぁ新人なのでそういうものか。

法廷ものは好きだけど、検察vs弁護士っていうことではなくて、「否認裁判」という。
なんだろう?否認裁判。
調べたけれど、この本の内容に沿うのかちょっとわからなかった。
そういうワケなので、弁護士がツラツラと述べて終わったという印象。
ついでに真犯人も挙げちゃって。

真犯人は読んでるとわかるよね。
怪しさがプンプンだったし(笑)
霧島の独壇場だったとはいえ、ここまでうまくいくかぁ~(笑)

でも法廷ものは好き。
ついでに言うと、吹越&朝倉のキャラと、霧島の妹、花蓮可愛い。
07:00  |  その他ま行の作家  |  トラックバック(0)  |  コメント(0)  |  EDIT  |  Top↑

2020.09.27 (Sun)

「月輪先生の犯罪捜査学教室」 岡田秀文



月輪先生と犯罪捜査学教室 岡田秀文

泣く子も黙る東京帝大に、一風変わった講座が開講された。実際に起きた未解決事件を題材に、実地の推理を繰り広げる趣向だという。担当教官は、有名事件を次々と解決に導いた探偵・月輪龍太郎。集まったのは個性的な三人の学生たち。初々しい探偵の卵らは、四つの難事件を解くことができるか?明治期の帝都東京を舞台にした、奇妙にしてスリリングな推理合戦。

【目次】(「BOOK」データベースより)
月輪先生と高楼閣の失踪/月輪先生と「湖畔の女」事件/月輪先生と異人館の怪談/月輪先生と舞踏会の密室


個人的にはイマイチ。
読書メーターではおおむね好評価です。

わたしとしてはねぇ、杉山くんにいてほしかった。
でも、彼は登場せず、その代わり一癖も二癖もある、帝大生とやらが3人。
月輪先生の講座を受講したのです。
月輪先生は先生で3人しかいないのに不満そうでしたが(笑)

実際の推理もあったし、過去にこんなことがありました。という推理合戦形式も
ありましたが、別にこの3人は探偵になりたいわけではなくて、
月輪と一緒にいると伊藤博文と知り合いになれるのではないかという
目論見があるのも1人いるし。
そういう関係なのですが、月輪はそういうのも見越したうえで
講座を開いている感じでした。

3人ともクセが強すぎて読んでて疲れました(^^;)
杉山くんで癒されたい(笑)
16:54  |  岡田秀文  |  トラックバック(0)  |  コメント(0)  |  EDIT  |  Top↑

2020.09.25 (Fri)

「あやし 怪」 宮部みゆき



あやし 怪 宮部みゆき

十四歳の銀次は木綿問屋の「大黒屋」に奉公にあがることになる。やがて店の跡取り藤一郎に縁談が起こり、話は順調にまとまりそうになるのだが、なんと女中のおはるのお腹に藤一郎との子供がいることが判明する。おはるは、二度と藤一郎に近づかないようにと店を出されることに…。しばらくして、銀次は藤一郎からおはるのところへ遣いを頼まれるのだが、おはるがいるはずの家で銀次が見たものは…。(「居眠り心中」)月夜の晩の本当に恐い江戸ふしぎ噺・九編。

【目次】
居眠り心中/影牢/布団部屋/梅の雨降る/安達家の鬼/女の首/時雨鬼/灰神楽/蜆塚


怖くて面白かった。

鬼が登場するんだけど、これは人の怨念が生んだ鬼。
こういうの読むと、源氏物語の六条の御息所とか思い出すねぇ。
怨んで怨んで鬼になる。
こわー。

短編なので飽きも来ず、のんびり読みました。

シリーズ外なので、今度また別のシリーズよもう。
たまにこういうのを読むといい。

夏の暑いときに読みたかったんだけど、気づけば秋。
13:25  |  宮部みゆき  |  トラックバック(0)  |  コメント(2)  |  EDIT  |  Top↑

2020.09.23 (Wed)

「スキマワラシ」 恩田陸



スキマワラシ 恩田陸

白いワンピースに、麦わら帽子。廃ビルに現れる“少女”の都市伝説とは?物に触れると過去が見える、不思議な能力を持つ散多。彼は亡き両親の面影を追って、兄とともに古い「タイル」を探していた。取り壊し予定の建物を訪ねるうち、兄弟はさらなる謎に巻き込まれてー。消えゆく時代と新しい時代のはざまで巻き起こる、懐かしくて新しいエンタテインメント長編。再開発予定の地方都市を舞台にした、ファンタジックミステリー。

割合にさわやかだった。
怨念の強いものに触れると過去が見える弟。
弟のフォローをしながらも、骨董コレクターの兄。

ファンタジーだよね。これ。

いわゆる「物の記憶」そういうものに、引っ張られるようにして
いろいろなものを見せられる弟の散多(サンタ)。
だんだんと、記憶が死んだ両親に近付いていって、ちょっと精神的に疲れてきたり。

そんななか、醍醐覇南子(ダイゴ ハナコ)と出会う。
醍醐はサンタの母親の旧姓のため「もしかして、遠い親戚なのでは??」
なんて思うようになります。

恩田作品にしてはラストぶった切って終わりってことはなく、そういう意味でも面白く読めましたが、冷静に考えると「スキマワラシ」・・・?という多少の疑問形も残ります(笑)

それでもって、サンタの母が旧姓「醍醐」で、結婚して「纐纈」になったワケですが、
「結婚して苗字変わるなら簡単になりたかったのに、今より書き順多いなんて」とかいうセリフがありましたが、
これは・・・わかる!!
既婚女子ならではの気持ちかと。

ちなみに、私は書き順の多い旧姓から、楽々らくーんな今の苗字になり
ちょっと喜んでます(*´ω`*)
06:00  |  恩田陸  |  トラックバック(0)  |  コメント(0)  |  EDIT  |  Top↑

2020.09.22 (Tue)

「大聖堂の殺人」 周木律



大聖堂の殺人 周木律

すべての事件を操る数学者・藤衛に招かれ、北海道の孤島に聳え立つ大聖堂を訪れた宮司百合子。そこは、宮司家の両親が命を落とした場所だった。災禍再び、リーマン予想の解を巡り、焼死や凍死など不可解な殺人が発生する。しかし、藤は遠く離れた襟裳岬で講演の最中だった。大人気「堂」シリーズ、ここに証明終了!

シリーズ完結!
面白かったです。

っていうよりは「慣れました」の方が大きいかな。

トリックがめちゃくちゃで。
この本にもありました「常識とは常に疑うべきもの」
このシリーズにむっちゃ合う言葉です。

藤衛が孤島に呼び出し、「皆が無事に集うことができてなにより」
なんて言葉に対し、神(←名前)が「生きてなくちゃ、殺されないものね」
と、吐いた言葉がウケた。

その言葉通り、どんどん死んじゃうんだけどね。
暗示にかかったのかなぁーなんて思ってたら
誘導・・・。まぁ暗示みたいなものか。

ラスト、百合子を守った兄の魂ともいうべきか。
泣ける~。泣けた。
この話、兄妹愛みたいなのが満ち満ちてたので。
最後に兄の遺思みたいなのを感じることができた気もする。
06:00  |  周木律  |  トラックバック(0)  |  コメント(0)  |  EDIT  |  Top↑

2020.09.21 (Mon)

「海妖丸事件」 岡田秀文



海妖丸事件 岡田秀文

杉山潤之助の上海出張に、新婚旅行へ出向くという旧知の探偵・月輪龍太郎が同道することになった。彼らの乗る豪華客船・海妖丸が出発する直前の横浜港で、船客の政商らに宛てて奇妙な予告状が届く。絢爛な船旅の途上、仮面舞踏会や沙翁劇の最中に起こる殺人、そしてまた殺人。息を潜める犯人を見つけ出せるか。本格ミステリの醍醐味を堪能できる、傑作推理小説。

前回の黒龍荘の惨劇より、1年以上経っているようです。
事件のせいもあって、月輪と疎遠になってしまった杉山。
でも、また連絡を取り合っているうちに、仕事で上海に行くことに。
そしたら、月輪と秘書の蘭子が結婚して、新婚旅行に上海に
行くことになったらしく。

結果一緒に行くことになり、殺人事件が起きる。
前作ほどの皆殺し感はなかったけれど(船でそういうことがあったらこわい)
「船って海の上に浮かんでるもんね。密室だよね」
という一般的な固定観念をうまく使ったトリックだと思う。

「はぁーなるほどなぁ」と言う気持ちも持ちつつ、
「しかし・・・この作家さん入れ替わり(←ネタバレしそうなので反転)が好きだな」
と、思わずにいられない(笑)

あと、これは明治時代だからできる話であって、今の世の中では100%無理。
だからこそ、こういう時代の推理小説って面白いんだよね。

ラストは意外な展開が待ってて、それはそれで驚いたんだけど。
意外過ぎてどうしたものかと・・・(笑)
微笑ましんだけどね。
07:09  |  岡田秀文  |  トラックバック(0)  |  コメント(0)  |  EDIT  |  Top↑

2020.09.20 (Sun)

「黒龍荘の惨劇」 岡田秀文



黒龍荘の惨劇 岡田秀文

明治二十六年、杉山潤之助は、旧知の月輪龍太郎が始めた探偵事務所を訪れる。現れた魚住という依頼人は、山縣有朋の影の側近と噂される大物・漆原安之丞が、首のない死体で発見されたことを語った。事件現場の大邸宅・黒龍荘に赴いた二人を待ち受けていたのは、不気味なわらべ唄になぞらえられた陰惨な連続殺人だったー。ミステリ界の話題を攫った傑作推理小説。

割と好き。
時代も好きだし、探偵というワードも好き。
ついでに言うと、わらべ唄になぞられながら
次々と死んじゃうのもなんか好み(←あくまでも読書の話)

しかし、読書メーターで書かれている人が多かったけど
探偵がそこそこ無能(^-^;)

殺されすぎ。
まぁ事件の真相がかなりキツい内容ではあります。
こういうマインドロールが発生して云々は
数年前の北九州の事件を思い出します。
明治でも平成でも、人を殺すのは人であります。

しかしなぁ、探偵があちこち頑張っているのに、
犯人はほくそ笑んでたんだろうなぁーと思うと切ない。

次の本もありますので、そこではせめて一矢報いて
ほしいものです。
10:10  |  岡田秀文  |  トラックバック(0)  |  コメント(0)  |  EDIT  |  Top↑

2020.09.18 (Fri)

「合唱 岬洋介の帰還」 中山七里



合唱 岬洋介の帰還 中山七里

幼稚園で幼児らを惨殺した直後、自らに覚醒剤を注射した“平成最悪の凶悪犯”仙街不比等。彼の担当検事になった天生は、刑法第39条によって仙街に無罪判決が下ることを恐れ、検事調べで仙街の殺意が立証できないかと苦慮する。しかし、取り調べ中に突如意識を失ってしまい、目を覚ましたとき、目の前には仙街の銃殺死体があった。指紋や硝煙反応が検出され、身に覚えのない殺害容疑で逮捕されてしまう天生。そんな彼を救うため、あの男が帰還するー!!

オールスター全員集合的な・・・(笑)
中山七里さんはシリーズものを沢山持ってて、出版社ごとにシリーズを分けてはいるものの、
たまに出版社を通り越して、他のシリーズの登場人物が参加することはあった。

しかし・・・ここまでとは(笑)

岬洋介シリーズなのに、渡瀬&古手川が登場するところから始まったこのお話。
友人の天生を助けるために、弁護士の手配をする岬。

ってことで、当然弁護士はあの方になりますよね。
で、司法解剖がどうのこうのってなると、やっぱりあっちのシリーズの人が
登場しまして。
で、さすがにあの人は出ないだろーと思ったら、
登場した刑事もいた。

ってことで、何がなんだかー!?
と、思いながらもやっぱり岬洋介が全部いいとこ持って行った。

今回一番気の毒なのが弁護士Mさん(^^;)
まぁ岬はまだ日本に残るみたいだし、今年中に刊行される
何某の話に登場するんだろうな。


<ここからがネタバレ含む感想>
ボカしきれない気がするので、ちょっと離します。





不比等を殺した人の「動機」が分からなくて。
何故、あの人は不比等を殺したんだろう。
と、思ったときにそういえば、「真犯人は天生を犯人にするために
動いたのであって、殺されるのは誰でもよかった」

んだよね。前々から準備もしてたし。
たまたま同じ事件で同じ傷を持った人だったんだけど、
その矛先が違ってた。この部分はちゃんと岬も言ってた。

この部分を理解したときに「なるほどねぇ。こういう話か」と思いました。
08:36  |  中山七里  |  トラックバック(0)  |  コメント(0)  |  EDIT  |  Top↑
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