2019年12月 / 11月≪ 12345678910111213141516171819202122232425262728293031≫01月

2019.12.30 (Mon)

「マーダーズ」 長浦京



マーダーズ 長浦京

この街には複数の殺人者がいる。彼らが出会うとき、法では裁き得ない者たちへの断罪が始まるー現代社会の「裏」を見抜く圧倒的犯罪小説!

登場人物が多い。

多すぎてかなり混乱しました。

メインが3人いて、その3人につながる人がそれぞれにいて、
そして、対象となる人たちとかその周りとか。

誰が誰なんだか。

阿久津清春と則本敦子に関してはそれほどブレてない気はするんだけれど、
玲美だけはなんだろう~?
なんとなく、彼女の話だけ変。
とびぬけて変だった。

違う言い方をすれば阿久津が超人だったし、
娘を守るってことだけで言えば敦子も素敵だった。

でも、玲美は尻すぼみだったな。
「母親を殺したのは誰か?姉はいまどこにいるのか?」

からの結末があれとか。
ちょっと残念な気持ち。
05:00  |  その他な行の作家  |  トラックバック(0)  |  コメント(2)  |  EDIT  |  Top↑

2019.12.28 (Sat)

「スワン」 呉勝浩



スワン 呉勝浩

首都圏の巨大ショッピングモール「スワン」で起きたテロ事件。死者二十一名、重軽傷者十七名を出した前代未聞の悲劇の渦中で、犯人と接しながら、高校生のいずみは事件を生き延びた。しかし、取り戻したはずの平穏な日々は、同じく事件に遭遇し、大けがをして入院中の同級生・小梢の告発によって乱される。次に誰を殺すか、いずみが犯人に指名させられたこと。そしてそのことでいずみが生きながらえたという事実が、週刊誌に暴露されたのだ。被害者から一転、非難の的となったいずみ。そんななか、彼女のもとに一通の招待状が届く。集まったのは、事件に巻き込まれ、生き残った五人の関係者。目的は事件の中の一つの「死」の真相を明らかにすること。彼らが抱える秘密とは? そして隠された真実とは。圧倒的な感動。10年代ミステリ最後の衝撃!

今回の直木賞ノミネート作品です。

ノミネートされるだけあって面白いよ。
テロ事件から生き延びただけで批判されてしまう。
じゃあ殺されればよかったのか。

ある意味、今の世相を出している話だと思う。

そこで本当に起きたことは??

その真実を読むと、別に普通で仕方ないことだと思うし。
自分だけ助かればいいのか!と、言われたところで
自分は助かりたいでしょ。普通。

当事者だったり、被害者遺族だったり。
あっちこっちが絡めきあって、読み応えありました。

読書メーター見ていると、「スワン」にはモデルとなるショッピングモールが
あるみたいですね。
そういうところがあるんだー。
そういう人達は、もっとリアルに情景を思い浮かべられたかも。
その分怖いか??

ただ、生田さん(偽名)が言っていた、
「犯人が悪い。じゃダメなのか」
と言ったのが一番好きだね。
そうよね。
生き延びた人が悪いわけないし。
犯人が悪い。
18:00  |  呉勝浩  |  トラックバック(0)  |  コメント(2)  |  EDIT  |  Top↑

2019.12.26 (Thu)

「贖い」 五十嵐貴久



贖い 五十嵐貴久

7月1日東京・杉並。小学校の校門に男児の切断された頭部が置かれていた。2日埼玉・和光。林で、中学生の少女の刺殺死体が発見された。3日愛知・名古屋。スーパーで幼児が行方不明になる。これらの事件を追う捜査員の姿を丹念に描き、事件の背景、犯人の動機を重層的に炙り出す五十嵐ミステリーの新たな金字塔。ベストセラー『誘拐』で活躍した星野警部が、新たな相棒とともに難事件に挑む

面白い本は何回読んでも面白いという見本みたいな1冊。
この本、本当に面白いんですよ。

ブログによると2015年の8月に読んでますので、
4年半ぶりに読んだわけですが、まぁ忘れてます(笑)
星野警部モノだというのはわかってて、面白かったっていうのもわかってるんだけど、
内容をほぼ忘れていたので読みました。

ら、

やっぱり面白くて。
犯人たる人物は最初から登場してまして、そこへ星野警部がたどり着くわけだけど、
そこら辺は弱いながらも、いったんたどり着いたら離さない。

すごいんですよね。そこが。

犯人だと確信してるんだけれど、物証がなくて、そこも歯がゆいところ。

別々の県で起きた事件、その3つの事件が合わさって来た日には・・・
寝食忘れて読みたいレベルでした。
08:31  |  五十嵐貴久  |  トラックバック(0)  |  コメント(2)  |  EDIT  |  Top↑

2019.12.25 (Wed)

「谷中レトロカメラ店の謎日和(フィルム、時を止める魔法)」 柊サナカ



谷中レトロカメラ店の謎日和 柊サナカ

東京・谷中で三代続く今宮写真機店には、魔鏡に消えたカメラを探す男、スパイカメラを求める女性など、クセのある客ばかりが訪れる。認知症の老人が遺した写真や、何度も壊れてしまうカメラの謎など次々に舞い込む問題を、三代目店主の今宮とアルバイトの来夏が鮮やかに解決していく。ニコンF2、ライカM3、ハンザキヤノン…魅力的なクラシックカメラの名機とともに贈るシリーズ第二弾!

パート2ですね。
1から勢いのままに読みました。

正直カメラはわからないので、そこはスルーで(笑)

意外にミステリーというか、問題が面白い。
クセのある人多すぎる。
前作もだけれど、子供が生意気すぎて殺意を覚えるレベルでは
ありますが(笑)
なんでそういう子ばかり登場するのか。

夫婦問題とかもねー。
なんだかなぁーと思いながらも、突き抜けているせいか結構面白い。

幕間ごとに登場するイヤな客に関しては、
予想してた通りの人でした。
来夏の評価は来るたびに上がるんだよね。
「三代目の女を見る目は180点だか・・」
次に来ると「210点」にあがっていって(笑)
カメラの知識の無さをこき下ろす。

イヤな人ですが・・・(笑)
何をしたかったのやら。

これは今宮さんも困りますね。
05:00  |  その他は行の作家  |  トラックバック(0)  |  コメント(0)  |  EDIT  |  Top↑

2019.12.24 (Tue)

「谷中レトロカメラ店の謎日和」 柊サナカ



谷中レトロカメラの謎日和 柊サナカ

東京下町の風情残る谷中にたたずむレトロカメラ店・今宮写真機店。中古のクラシックカメラを専門に扱っている三代目店主の今宮龍一とアルバイト山之内来夏の元には、さまざまな客が謎を運んでくる。カメラの修理も得意とする今宮は「修理の基本は観察です」と言い、鋭い観察力と推理力で次々と謎を解いていくー。数々の魅力的な名機とカメラを愛する人々が織り成す、心温まる連作ミステリー。
【目次】(「BOOK」データベースより)
開かずの箱の暗号/暗い部屋で少年はひとり/小さなカメラを持った猫/タイムカプセルをひらくと/紫のカエル強盗団/恋する双子のステレオカメラ/あなたを忘れるその日まで


割と好き。
来夏がアルバイトするきっかけが何となく強引だった気がしないでもないけれど。

いわゆる「日常の謎」系で、人が死なないうえに、舞台が下町のせいか、
人情に篤い(熱すぎる)おばちゃんが登場して面白いです。
今時、田舎でもいないよー。こんな人。
いい味出してるけれど(笑)
いい味出してるけれど、GJすぎて市原悦子かと思うくらいの仕事っぷり。

今宮さんは最初から来夏のことが好きだったのかなぁー。
うーん。わからん。

「紫のカエル強盗団」の話はありがちだよねー。
孫可愛さに祖父がカメラにハマり、孫を撮りまくり、
ブログに上げまくり(笑)
孫の母親(要するに親)からすると、安全のために
祖父(この場合は義父)の行動がイヤで仕方ないんだけれど、
苦情を言うと逆にキレられ、誰の言うことも聞かず。

本当に今はブログの写真だけで、わかる場合はわかるらしいよね。
12~13年前は私も日常ブログとかやってたけれど、
その時とまた全然違うしね。

まぁラストですったもんだあった2人ですが、
来夏が店に残ることになったらしいので、次作も楽しみです。
05:00  |  その他は行の作家  |  トラックバック(0)  |  コメント(0)  |  EDIT  |  Top↑

2019.12.23 (Mon)

「みかんとひよどり」 近藤史恵



みかんとひよどり 近藤史恵

はじめたばかりの猟で遭難してしまった潮田亮二、35歳。相棒の猟犬と途方に暮れていたところ、無愛想な猟師・大高に助けられる。かねてからジビエ料理を出したいと考えていた潮田は、大高の仕留めた獲物を店で出せるよう交渉する。しかし、あっさり断られてしまいー。夢を諦め、ひっそりと生きる猟師。自由奔放でジビエへの愛情を持つオーナー。謎の趣味を持つ敏腕サービス係。ふつうと少し違うけど自分に正直な人たちの中で、潮田は一歩ずつ変わっていく。人生のゆるやかな変化を、きめ細やかに描く、大人の成長物語。

ジビエ料理なんていう言葉が流行る前に、私はクマは食べてる。
皮はまたぎの人が使うけれど、肉はねぇ。
食べるしかないよね。

ひよどりも野生鳥獣にあたるのね。
ふーん。と、思って読みました。

あまりそれ以外にこれといって思うとことがなかった。
男2人の友情といえば素敵に感じるかもしれないけれど、
ミステリー的な箇所がイマイチだったせいで
何となく心に残らない話になった。

近藤さんだったらもう少し意地汚くできるのでは??
なんて思ったり。
うーん。メインをジビエ料理にするとミステリーは
薄口にしたほうがいいのか??

そういうことを思いましたが、基本的に私は
なんでも食べてみたいので、この本に載ってた野生鳥獣を
食べる機会があったら是非食べたいです。

08:18  |  近藤史恵  |  トラックバック(0)  |  コメント(0)  |  EDIT  |  Top↑

2019.12.21 (Sat)

「リボルバー・リリー」 長浦京



リボルバー・リリー 長浦京

小曾根百合ー幣原機関で訓練を受け、東アジアなどで三年間に五十人超の殺害に関与した冷徹非情な美しき謀報員。「リボルバー・リリー」と呼ばれた彼女は、消えた陸軍資金の鍵を握る少年・細見慎太と出会い、陸軍の精鋭から追われる。大震災後の東京を生き抜く逃避行の行方は?息をもつかせぬ大藪春彦賞受賞作。

こういうの好き。
無条件で好き。

タイトルのイメージからして舞台は現代かと思いきや、関東大震災が起きた大正時代。

かなりのご都合主義みたいなのもあるんだけれど。
例えば、百合にしろ慎太にしろものすごく撃たれてるんだよね。
でも、案外平気。
いや・・・肩だろうと足だろうと撃たれたらもう終わりじゃない??

なんて思うのですが・・・

逃げるまでは普通のおぼっちゃんだった慎太がものすごく使えるヤツになったり。
でも、好きなんだよねー。
こういうの。
山本五十六みたいな実在した人物まで登場したりして。
この時代詳しくないので、山本五十六以外の実在人物が誰かわからないけれど。

百合が着たワンピース、
文字を読んでるだけでも、「高級だよな・・・」とうっとりします。
こんな上等なワンピース着たまま戦うんじゃないよ。
と、思うのですが彼女なりのポリシーらしく、変なもの着て死にたくない。
とのことで・・・。なので靴もヒールです。
何というか、ねん挫しそう(--;)

長くて結構時間かかりましたが楽しく読みました。
15:38  |  その他な行の作家  |  トラックバック(0)  |  コメント(0)  |  EDIT  |  Top↑

2019.12.18 (Wed)

「ノワールをまとう女」 神護かずみ



ノワールをまとう女 神護かずみ

大手医薬品メーカーに仕掛けられたデモを鎮めるべく市民団体に潜入した西澤奈美。そこでリーダーから同志として紹介されたのは、恋人の雪江だった。新ヒロイン誕生!江戸川乱歩賞受賞作。

なんかね、乱歩賞らしい乱歩賞作品だった。
こういうの選ばれるよね。
まぁ好きですが(〃ω〃)

読んでると「私ってこういうの好きだよなぁ」とつくづく思う。

まぁ読み終わってもそれほど心に残らないっていうか余韻を残さなすぎるのは
どうかと思うんだけど。
謎が解けて、主犯と対決できたのもほとんど雪江のおかげでは??
と、思わないでもないけれど、このさき、奈美が活躍する場所があるので
あればまた読みたいと思う。
でも、ないかなー。
展開的になぁー。

多少のご都合主義もあったし、雪江と偶然に会って驚いたシーンとか、
女性同士のカップルの場合とか、仕事の話しないかな~?
「いま、この仕事してるんだ」とかものすごく普段言ってそうな
気もするんだけどな。
そこが変だなと思ったところ。
08:57  |  その他さ行の作家  |  トラックバック(0)  |  コメント(0)  |  EDIT  |  Top↑

2019.12.17 (Tue)

「いい加減な夜食 2」 秋川滝美



いい加減な夜食2 秋川滝美

ひょんなことから、俺様財閥総裁・原島俊紀に気に入られ、彼の専属夜食係になった谷本佳乃。やがて彼の私設秘書となった彼女は、詐欺まがいの方法で婚姻届まで書かされ、最終的に彼の配偶者に大抜擢!?すったもんだを経て、なんとか想いを通じ合わせた二人だが、結婚式の前日、俊紀が交通事故に遭い、意識不明の重体に。そのうえ彼が社長を務める株式会社原島にも暗い影がー

1作目よりは面白く読みました。

やっぱり物語には意地悪な人が登場しないとねー。
今回は、結婚式前日に俊紀が佳乃を迎えに行く途中事故って
意識不明の重体。

佳乃を迎えに行ったからだと、俊紀の母、和子は大激怒。
病院にも来させず、離婚させて自分のお気に入りの塔子と結婚させようと目論む。

佳乃は俊紀のいない間に仕事を引き継ぐも、情にモロいせいか
感情的になって、切るべき会社を切れなくて・・・
と、負のループ。

まぁラストには上手くまとまるんだけれど、新キャラの大澤さんがかなり
ユニークだった。
そしてあっという間に家族が増えたw
08:36  |  秋川滝美  |  トラックバック(0)  |  コメント(0)  |  EDIT  |  Top↑

2019.12.16 (Mon)

「悪寒」 伊岡瞬



悪寒 伊岡瞬

大手製薬会社社員の藤井賢一は、不祥事の責任を取らされ、山形の系列会社に飛ばされる。鬱屈した日々を送る中、東京で娘と母と暮らす妻の倫子から届いたのは、一通の不可解なメール。“家の中でトラブルがありました”数時間後、倫子を傷害致死容疑で逮捕したと警察から知らせが入る。殺した相手は、本社の常務だったー。単身赴任中に一体何が?絶望の果ての真相が胸に迫る、渾身の長編ミステリ。

多分、初めましての作家さん。
(もう、初めてか初めてじゃないかわからなくなってきている 笑)

面白かったです。
そういわれると伏線らしきシーンは沢山あるんですよ。
それで、真相がわかると「あぁー。そういえば」と思っちゃう。

しかし、そこに行くまでにいろいろな人がかき回す。
ばーさん登場した日には、「これはもしかして東野圭吾さんの『赤い指』
みたいな話?」と思ったらそういうこともなく、
(赤い指みたいなのはそうそうある話ではない)

「中年男の鈍感さはそれだけで罪」

というセリフに笑ってしまいましたが、罪というか・・・罪だね(笑)
賢一サンの場合は確かに罪だわ。

にしてもねぇ、多少納得いかないところはあるんだよね。
倫子の性格にしても。
なんでだ??と。
いくらなんでも・・・ねぇ。

08:54  |  伊岡瞬  |  トラックバック(0)  |  コメント(0)  |  EDIT  |  Top↑
 | BLOGTOP |  NEXT