2018.10.31 (Wed)
「徳川秀忠と妻お江」 立石優

徳川秀忠と妻お江 立石優
信長の妹・お市の方の三女・お江は、幼くして父母が殺されるという悲運を味わう。そして23歳のとき、三度目の結婚で家康の三男・秀忠に嫁ぐ。このとき、秀忠が将来二代将軍になるとは、だれもが夢想だにしていなかった、関ヶ原の戦いでの大失態、大御所家康の院政、春日局との確執…数々の苦難を乗り越え、江戸幕府の土台を築いた夫婦の波瀾の生涯を描く力作長篇小説。
相変わらず歴史に弱いので読み終わってからWIKIへ。
でも、いつかこの人題材で大河ありましたよね。上野樹里で。
お江そのものがかなり強気女子みたいなので、いいキャスティングだったかもと、思いましたがドラマそのものは不評だったのかなー。
WIKIでは「夫婦仲は冷え切っていた」とも書いてました。
こちらの本ではそんなこともなく、子だくさんの仲良し夫婦。
まぁ夫婦のことだからねー。
あまり分からないけれど、相変わらず、女性というのは政治の道具だなと思うと、いろいろな時代を見ていても戦国時代が女性としては生きにくい時代だったかも。
「姫」じゃなくて普通の人だったら普通に生きてたかもしれないけれど。
織田信長の妹の子供です→江。
で、豊臣秀吉にいいように駒にされる。
で、その後は家康にいいように駒にされる。
うーーーん。
なんか、いろいろと納得いかなかったけれど、時代だから仕方ない部分もあるのかも。
2018.10.30 (Tue)
買った本 10月28日
2018.10.29 (Mon)
「スマホを落としただけなのに」 志駕晃

スマホを落としただけなのに 志駕晃
麻美の彼氏の富田がタクシーの中でスマホを落としたことが、すべての始まりだった。拾い主の男はスマホを返却するが、男の正体は狡猾なハッカー。麻美を気に入った男は、麻美の人間関係を監視し始める。セキュリティを丸裸にされた富田のスマホが、身近なSNSを介して麻美を陥れる凶器へと変わっていく。一方、神奈川の山中では身元不明の女性の死体が次々と発見され…。
祝・映画化♪
意外だったのが作者さんが私より年上でした。
このミスとか応募するくらいなのでてっきり若いかたかと・・・
少し印刷ミスもありましたが、その後新しい版では直されたかな。
スマホを落としてしまい、そのせいでSNSが乗っ取られてしまい、
最後には殺されそうになるんだけど、これ読んでて思ったのは
「フェイスブックは怖い」
でした。
私はインターネットは匿名派なので、実名を明かすフェイスブックなんて
とんでもないっ!!ヽ(*>□<*)ノキャ━━ァ♪
っていうタイプなのですが・・・これを読むと本当にその通りで・・・
「やるもんじゃない・・・」と改めて誓いました。
例えば、麻美に関しては結構パスワードも難しく、簡単にはログインが出来ないようにしているんだけど、付き合っている彼氏がアホで、誕生日などをパスワードに入れている。
なので、そこから写真見たり、友達見たり、友達の友達を見たり。
もうなんでもし放題なのです。
あぁーーーー。こういうのはリアルに怖いですねー。
物凄く現代的であるのですが、それと連続殺人の動機がなんかチグハグで・・・
確かに連続殺人のトリックにケータイとかってありだよな。
都会の闇だよな。と思うんですけれど、そこだけちょっと変な感じした。
映画化での主役は北川景子さんのようですが、イメージが彼女のまんまでした。
最初からモデルにしたかな~??
2018.10.27 (Sat)
「沈黙のパレード」 東野圭吾

沈黙のパレード 東野圭吾
突然行方不明になった町の人気娘が、数年後に遺体となって発見された。容疑者は、かつて草薙が担当した少女殺害事件で無罪となった男。だが今回も証拠不十分で釈放されてしまう。さらにその男が堂々と遺族たちの前に現れたことで、町全体を憎悪と義憤の空気が覆う。秋祭りのパレード当日、復讐劇はいかにして遂げられたのか。殺害方法は?アリバイトリックは?超難問に突き当たった草薙は、アメリカ帰りの湯川に助けを求める。
久しぶりのガリレオシリーズですが・・・
やっぱり、ガリレオシリーズは短編のほうが好きだなぁー。
何年かぶりに日本に戻ってきた湯川が何があったのか分かりませんが、
人間的に丸くなってしまわれ・・・
・・・違和感がありまくるのです(TдT)
この気持ちは私だけではなく、草薙も思っているようで・・・
まぁ草薙の方が私よりもはるかに湯川と知り合いでしょうから、
時の流れと言いますか、なんといいますか・・・
今までだったら無関心を決め込んでいたのに、妙に肩入れしたり。
時の流れというのはこういう事なのかと思いながら読みました
しかし、バレッタの血痕の有無とかさぁーなんで湯川にわかるんだろう。
化学とかいう話じゃないよね。
これ、完璧に推理だもの。
なんか、少しだけ増村さんが気の毒に思いました。
作戦に参加したかったのではないだろうか。
2018.10.23 (Tue)
「向こう側のヨーコ」 真梨幸子

向こう側のヨーコ 真梨幸子
独身生活を謳歌する陽子には、幼い頃からよく見る夢があった。それは、もう一人の私、かわいそうなヨーコが出てくる夢だ。「もう一人の私が生きる、もう一つの世界」。境遇の異なる二人の世界が交わるとき、向こう側の世界から密かに殺意が放たれる……。イヤミス界を牽引する真梨幸子の新境地。春風怒涛! “訳アリ”の中年女たちが繰り広げる、妬み嫉みの物語。
1974年生まれとのことですが、1971年生まれの私も「陽子」はランキング1位でした。
(ついでにいえば、1972年も1973年も陽子がトップ)
たしか、三浦綾子さんの「氷点」の陽子の影響って聞いたことあるけどなー。
クラスに2~3人は普通にいました。
で、憧れの名前だったなー(〃ω〃)
ってことで、これはうまい具合に「陽子」を使った話。
最初はあまりピンとこないで読んでたけれど、ラストになって
からくりが分かると、「うまいなぁー」と何故か感心してしまいました(笑)
「うまいなぁー」と思う箇所もありましたが、「雑だなー」と思うところもあったけどね(^^;)
え??なんで??的な。
裕子の気持ちがよくわかりません。
2018.10.22 (Mon)
「女子大生会計士5 とびっきり推理なバースディ」 山田真哉

女子大生会計士の事件簿 山田真哉
キュートな女子大生会計士・藤原萌実と新米会計士補・柿本一麻が監査の先々で遭遇する奇妙な事件。大手鉄鋼会社会長の不正行為を暴く証拠は、源氏物語絵巻?バイトが次々に辞めるコンビニが隠す在庫のカラクリーいつもの名コンビが事件を解決と思いきや、今回は「もっと柿本様のことが知りたいのですわ」と言う、お嬢様会計士・村咲紫が登場…ついに恋のライバルが現れたのか!?超実用的ビジネス・ミステリ第5弾。
「二千円札と無敵のお嬢様」事件・前編ー固定資産台帳の話/「二千円札と無敵のお嬢様」事件・後編ー美術品評価の話/「とびっきり推理なバースデー」事件・前編ー在庫のカラクリの話/「とびっきり推理なバースデー」事件・後編ー小売業の棚卸の話/「探しモノは0パーセント」事件ー連結子会社の話/「最後は本当の姿で」事件・遭遇編ーM&Aの話/「最後は本当の姿で」事件・突入編ー資産調達手法の話/「最後は本当の姿で」事件・真相編ー自社株売却のカラクリの話/女子大生会計士の事件後5/『女子大生会計士の事件簿』最終回決定会議/『女子大生会計士の事件簿』「ドラマ化の裏側」事件
と、いう事で第五弾。
今回はコンビニなどテーマが身近だったので面白かったです。
コンビニって・・・
結構ブラックだよねー。
なんか・・・本当に大変そうで・・・
言葉にしづらい(^^;)
今回は結構女性が沢山出てきて、誰がどういう関係で誰がこの立ち位置で・・・
とか、考えるのが結構大変でしたが、物語に少しだけ比重を置き始めたかなという印象でした。
今まではビジネス書っていう位置づけだったもんなー。
いや・・・元々そういう本なんだけど。
2018.10.18 (Thu)
「歪んだ波紋」 塩田武士

歪んだ波紋 塩田武士
「誤報」にまつわる5つの物語。新聞、テレビ、週刊誌、ネットメディアー昭和が終わり、平成も終わる。気づけば私たちは、リアルもフェイクも混じった膨大な情報に囲まれていた。その混沌につけ込み、真実を歪ませて「革命」を企む“わるいやつら”が、この国で蠢いている。松本清張は「戦争」を背負って昭和を描いた。塩田武士は「情報」を背負い、平成と未来を描く。全日本人必読。背筋も凍る世界が見えてくる。
歪みすぎてよーわからん(;´Д`)
1話目で「あれ?こういう終わらせ方するんだ」と思ったもので、2話目以降はどうしても斜に構えてしまいまして・・・一体だれがどうで彼がこうで・・・
というよりも、「軸」となる主人公がいないのでつかめないんだよね。
まぁそれも目的なのでしょうが・・・
この時代だからこそな物語でしたが・・・
読んでて少し疲れた。
証拠を偽造するなんて、平成も昭和もチョロいもんよね。
きっと。
その代りバレるリスクも高いのか??
何がしたいのか分からないような人ばっかー。
2018.10.16 (Tue)
「道具箱はささやく」 長岡弘樹

道具箱はささやく 長岡弘樹
資産家の娘・早百合に意中の相手がいるのか。調査を依頼された探偵の木暮と菜々は、最後の候補者と早百合がスクランブル交差点ですれ違うよう仕向ける。だが、その寸前に、なぜか木暮は早百合に電話を入れた…(「意中の交差点」)。借金苦から、休暇を利用して質屋に押し入った刑事の角垣。逃走中に電柱に衝突するも目撃者はなく、無事逃げおおせた。だが、なぜか上司の南谷は、角垣が犯人だと見抜くのだった…(「ある冬のジョーク」)。とっておきのアイデアを注ぎ込み、ストイックに紡がれた贅沢な作品集。
【目次】
声探偵/リバーシブルな秋休み/苦い厨房/風水の紅/ヴィリプラカの微笑/仮面の視線/戦争ごっこ/曇った観覧車/不義の旋律/意中の交差点/色褪せたムンテラ/虚飾の闇/レコーディング・ダイエット/父の川/ある冬のジョーク/嫉妬のストラテジー/狩人の日曜日
相変わらず短編書くのがうまいなぁーと思います。
でも、読んだ尻から忘れるのはなぜ?(^^;)
記憶にあるのと、タイトル見ても全く覚えてないのと(笑)
「観覧車」の話と、「ムンテラ」の話は印象に残りました。
観覧車は「なんでー??」と。
なんで落ちたんだろう。
ムンテラは結果オーライとはいえ、一歩間違うとおっかなーい。
おっかないというか、「マヌケ」「ダメ刑事」「ダメ父」などの
烙印が押されていたに違いない( ̄ω ̄*)
私は薄気味悪くなる終わり方が好きなので、「ある冬のジョーク」なんかも
好きかも。ちょっと想像しちゃった。
2018.10.15 (Mon)
「付添い屋 六平太」 金子成人

付添い屋 六平太 金子成人
時は江戸・文政年間。秋月六平太は、信州十河藩の供番(篭を守るボディガード)を勤めていたが、十年前、藩の権力抗争に巻き込まれ、お役御免となり浪人となった。いまは裕福な商家の子女の芝居見物や行楽の付添い屋をして糊口をしのぐ日々だ。血のつながらない妹・佐和は、六平太の再士官を夢見て、浅草元鳥越の自宅を守りながら、裁縫仕事で家計を支えている。相惚れで髪結いのおりきが住む音羽と元鳥越を行き来する六平太だが、付添い先で出会う武家の横暴や女を食い物にする悪党は許さない。立身流兵法が一閃、江戸の悪を斬る。時代劇の超大物脚本家、小説デビュー!
【目次】
雨祝い/初浴衣/留め女/祝言
妹が勘違いして買った本らしいのですが、楽しく読みました。
妹の佐和の気持ちを思うとなんかいじらしくてねぇー。
時代が時代とは言え、気の毒になりました。
が。
結果的に「吉」と出たかな。
佐和の幸せが私の幸せであります(〃ω〃)
設定がよくわからん。
付添い屋・・・ようするにボディーガードみたいなものなんでしょうね。
元々の仕事もボディガードみたいだし。
割合にサクサク読みましたが、続きが読みたいかと言われるとねぇ。
そうでもないというのが正直なところ。
佐和の件も片付いたし。
2018.10.12 (Fri)
「13・67」 陳浩基

13・67 陳浩基
2013年から1967年へ香港警察の名刑事の人生を遡り、権力者と民衆の相克、香港という存在が孕む矛盾を描く華文ミステリー。
これねー、とっても面白かったです(*´ω`*)
買ってよかった。
これ来年くらいにまた読みたい。
しかし・・・久々の上下二段組で読み応え抜群(笑)
油断していると字の洪水が・・・
連作短編ながら時代はどんどんと遡る。
クワンさんがどんどん若返る。
そういう話です。
読み終わってから気づいたタイトルの意味。
2013→1967年と物語の年代が逆行していっているのです。
それだった。
最初の話のロー刑事がね、ものすごいんです。
これは・・・すげーーー。
やっぱりなんだかんだでこの話一番好きだな。
この本はクワンの話なんだけど、クワンの一番弟子と言ってもいい人がロー刑事なんだけど、この話のローが物凄いのですよ。
これは・・・やっぱりもう一回読まなくてはならないと思ったー。
どんどんと遡る形式なので、他の読書メーターで感想を挙げた人は「逆から読みたい」とあって。
それもまた一つの方法かなーと思ったり(*´ω`*)
久々にじっくり読んだー。
面白かったー。
本当に面白かったー。