igaigaの徒然読書ブログ

読んだ本の感想を気ままに書く読書ブログ。時々映画鑑賞。

「長く高い壁」 浅田次郎



長く高い壁 浅田次郎

1938年秋。流行探偵作家の小柳逸馬は、従軍作家として北京に派遣されていた。だが、突然の要請で前線へ向かうこととなる。検閲班長の川津中尉と共に、北京から半日がかりで辿り着いた先は、万里の長城、張飛嶺。そこで待っていたのは、第一分隊10名が全員死亡という大事件だった。なぜ、戦場に探偵作家が呼ばれたのか。10名は戦死ではないのか!?分隊内での軋轢、保身のための嘘、軍ならではの論理ー。従軍作家の目を通し、日中戦争の真実と闇が、いま、解き明かされる。「戦争の大義」「軍人にとっての戦争」とは何かを真摯に捉え、胸に迫る人間ドラマ。

浅田次郎初の戦場ミステリーということで期待しまくった結果が・・・

これです( ̄▽ ̄;)

何にしても期待しまくるというのはダメですね。
最後まで乗り切れなかった。

多分、小柳さんが当事者じゃないからだろうなー。
「10人が死んでる。調べてくれ」

こんな感じだから読むほうもデータがないんだよね。
たとえば、この10人死んだときに小柳さんが現場にいるとまた違ったかもしれない。
そうなると小柳さんと読み手ともう少し面白くなったなぁと思うんですけど。

この本を読み終わってちょっと日が経ってからこの文章を打ち込んでいるのですが、すでにどういう理由で死んだのか忘れかけてます(笑)
インパクトの強い話だとなかなか忘れないんですけどね。

ただ、思ってた以上に食料があって驚きました。
冷や飯だっていいじゃない。と思うんだけど、この時代はまだご飯は温かいものが当たり前だったみたいです。すごーい。

「浦島太郎の真相」 鯨統一郎



浦島太郎の真相 鯨統一郎

母一人子一人で暮らしてきた四十五歳の娘は七十五歳の母親をなぜ殺害したのか?不明だった事件の動機を、美人大学院生・桜川東子が昔話・浦島太郎の大胆な新解釈で解き明かす(表題作)。日本酒バーで益体もない話を繰り広げる常連二人とマスターのヤクドシトリオ。彼らが解けない事件の謎を昔話になぞらえて次々と解決する東子の名推理。鯨ミステリーの妙技が冴える。

【目次】
浦島太郎の真相/桃太郎の真相/カチカチ山の真相/さるかに合戦の真相/一寸法師の真相/舌切り雀の真相/こぶとり爺さんの真相/花咲爺の真相


場所は日本酒バー。
日本酒好きな私には憧れの場所ですね。
秋田のお酒も何回も登場しまして、嬉しい限りです。
で、本題に入る前にヤクドシトリオが昔の話をあーだこーだと懐かしく話す。
マニアレベルで・・・( ̄▽ ̄;)
私より年齢が上の設定なので、実際のところ好んで見てた昔の映画以外は何を言っているのかさっぱり・・・
でも、同年代(おそらく私より一回り位年上)の人は本題よりもこちらに共感したかもしれない。

桃太郎の話とかは、他の作家さんの話でも似たような解釈の話がありました。
そういうことなんだよね。
鬼をどう見るかってことなんだよね。

そして「擬人化」
高田さんのQEDで安倍晴明の式神が「蛙」を殺したのを「可哀想に」と言ってたけど、実際は人間のこととあった本に物凄く納得がいっていたのを思い出しました。

やっぱりこの手の話はどこかでつながっているようです。

読んでいる分には面白いけれど、こんな変なマスターがいる店に一人で飲みにいく東子さんってかなり変人かメンタル強いかどちらかかと・・・・

「本所おけら長屋」 畠山健二



本所おけら長屋 畠山健二

本所亀沢町にある「おけら長屋」は騒動の宝庫だ。大家の徳兵衛、米屋奉公人の万造、左官の八五郎、後家女のお染ーひと癖ある住人が入り乱れて、毎日がお祭り騒ぎ。そんなおけら長屋に、わけあり浪人の島田鉄斎がやってきて…。貧しいくせにお節介、そそっかしいけど情に厚い。そんな庶民が織りなす、江戸落語さながらの笑いと情緒にあふれる連作時代小説。文庫書き下ろし。

【目次】
だいくま/かんおけ/もののふ/くものす/おかぼれ/はこいり/ふんどし


だんだんと長屋に馴染んでくる島田鉄斎がよかった。
馴染む=おせっかいになるっていうか。
あぁー長屋メンバーだなぁーと。

この人たちは間違いなく、人が席を外しているうちにその人のケータイが鳴ったら出る。
一瞬の迷いもなく出る。

そういう人情に篤いっていうかおせっかいっていうか。
まぁ読んでて面白かったですけど。
読み物だからこんなおせっかいが身に沁みます。

どの話も面白かったですが、お静の破壊力には笑いました。
甘やかすに甘やかしたお嬢様を花嫁修業に出したはいいけれど、受け入れ先がおけら長屋。
愛すべきおバカ(笑)
我が家に花嫁修業に来てほしくはないが、読んでる分には面白すぎる。

妹が買った本ですが、何がどうしてこの本を買ったか謎。
妹はメディアや情報に思い切り影響されるタイプなので、何かあったのかなぁー。
あまり期待しないで読みましたが意外に楽しめました。
2巻以降も買ってくれないかなぁー。
多分、無理だろうな。
読んでる最中に私に貸したので(^-^;)

「女子大生会計士の事件簿 DX2」 山田真哉



女子大生会計士の事件簿 山田真哉

競艇場から生まれた事件ー領収書の話/不器用なエンゲージリング事件ー売上と借入金・貸付金の話/「綺麗だね」と僕が言った!?事件ー商品の評価の話/騒がしい探偵や怪盗たち事件ーインターネットとインサイダー取引の話/幸運を呼ぶおサルさん事件ー資金管理の話/十二月の祝祭事件ー数字の話/遅れてきたクリスマス事件ー棚卸立会・売上原価の話/女子大生会計士の事件後2/読者からの質問コーナー

会計士と書いているだけあって、とても仕事に役立ちます。

じっくり読めばの話ですが。

今回も「お!ここんところ詳しく!!」と付箋貼ったまではいいですが、
読み終えました(^-^;)
あ・・・あとでじっくり・・・

本当にとても勉強になるんです。
萌さんが多少ふざけているし、カッキーがかなり出来ない人ではありますが、
参考になるなぁー。世の中の人はこうして悪巧みして儲けているのか。
ふむふむ。

この本はどうやら消費税3%時代に書かれた本のようで(遠い目)
多少気づきにくい個所もありましたが、その時期に書かれたものととしては
経理関係の基礎というのはあまり変わってないようです。

そして、策に溺れると悪事は露見します。はい。

「欧州旅日記」 田辺誠一



欧州旅日記 田辺誠一

ロンドン、コペンハーゲン、バルセロナ、パリ…。世界一のレストランを巡る旅日記。初めての旅の思い出。世界各地でのハプニング集。旅先で役立つ小技・テクニック集など。旅日記を通して見えてくる、田辺誠一のアタマの中。抱腹絶倒のエピソードと実用的なアイデアが詰まったフォトエッセイ。

クールな俳優というイメージはすでに忘却の彼方。
今は独特すぎる絵と子持ちの大塚寧々と結婚したイケメンというイメージになってしまった田辺誠一。

実は大の海外旅行好きらしく、温泉よりも海外が好き!
だそうです。

私は海外にはあまり興味がなく、それよりだったら日本!と思っていたのですが、この本を読んで田辺一家の仲の良さと意外な田辺さんの行動力に驚きましたが、「日本がいい!」という私の意見は覆りませんでした。

やっぱり文化が違う海外。
落とし物をしたら戻ってこないと思わなくてはいけないし、シャワーの圧は強くて当たり前の日本ではいろいろストレスもあるだろうなぁー。それでも、それを補ってもきっといいところもあるんだろう。うむ。

私は見ているだけで十分。
田辺さんが憧れのレストランと謳ったランチの写真で満足です。
海外でも料理の写真撮れるんですね。
私は普段でも写真撮らないので、そういうの海外でオッケーなのかどうか
分かりませんでしたが、世界一と言われるレストランの料理。
見たかったので嬉しかったです。
芸が細かいねー。
見習いたいが見習える個所が見つからないww

「雪の階」 奥泉光



雪の階 奥泉光

昭和十年、春。数えで二十歳、女子学習院に通う笹宮惟佐子は、遺体で見つかった親友・寿子の死の真相を追い始める。調査を頼まれた新米カメラマンの牧村千代子は、寿子の足取りを辿り、東北本線に乗り込んだー。二人のヒロインの前に現れる、謎のドイツ人ピアニスト、革命を語る陸軍士官、裏世界の密偵。そして、疑惑に迫るたびに重なっていく不審な死。陰謀の中心はどこに?誰が寿子を殺めたのか?昭和十一年二月二十六日、銀世界の朝。惟佐子と千代子が目にした風景とはー。戦前昭和を舞台に描くミステリーロマン。

素晴らしい本を読みました(〃ω〃)

ただ・・・4日もかかりました(笑)

月曜日から読みまして木曜日までかかった。
長かった。ページ数はもとより字ばっかり。
会話が少ないのか。どうなのか。
空白がない(笑)

そのせいで物語の世界にどっぷりつかりました。
おふざけなしの奥泉作品。

おふざけありの奥泉作品も好きですが、
こういうのもいいですね。

時代は昭和10年。
まぁBOOKデータベースにもありますが、二・二六事件がラストには待ってます。

最初はただの同級生が死んだ謎に迫るのかと思ってました。
お嬢様の惟佐子が探偵役になるのかと思ってましたら流石に「おぜうさま」はそんなことはしない。
人に頼んで(使って?)事件の解決をしてもらうのですが、そこから物語は違う方向に行き、なんだろう。不審な死が出てきてきな臭くなります。

惟佐子は最初は普通のお嬢様かと思ったんだけど、途中からなんか悪女に見えてきました。
あぁ・・・敵に回すと怖いかも。

ラストはよかった。
蔵原さんの千代子を見る目というか、視点が面白かった。
きっと蔵原は千代子が一心に食べているのを見るのが好きなんだろうなぁー。

「幻肢」 島田荘司



幻肢 島田荘司

医大生・糸永遥は交通事故で大怪我をし、一過性全健忘により記憶を失った。治療の結果、記憶は回復していくが、事故当時の状況だけがどうしても思い出せない。不安と焦燥で鬱病を発症し自殺未遂を起こした遥は、治療のためTMSを受けるが、治療直後から恋人・雅人の幻を見るようになり…。


なかなかな話でした。

何というか・・・・2人ともメンタル強いよね(^-^;)
普通はこういうラストにはならない。

ついでに言うなら、雅人が恋人だっていう遥の叫びすら、
もしかしたら妄想??なんて疑っておりました。
だって、雅人登場しないし。

死んだ雅人に会いたくて、脳に刺激を与えて雅人の亡霊を
見ることになり、だんだんと元気になっていく遥。
でも、その治療法では治っても余計辛いのではないか?
なんて思うのです。

永遠に脳に刺激を与えていくと廃人になるのでは??

と、心配していた矢先に真実が分かり、
唖然呆然・・・君たち・・・大丈夫なのか?
この先、同じことが起こるとか考えないのか??

私だったらイヤだよー。

映画「空飛ぶタイヤ」を観ました



久しぶりに「グレイテスト・ショーマン」以外の映画を観ました(笑)
チケット買いに行ったら長蛇の列で!
この映画館でこんなことなくて驚きまして、「こんなにも空飛ぶタイヤ見に来た人いるのか?」と思ってましたら同時刻に上映の「万引き家族」の影響だったみたいです。
空飛ぶタイヤは・・・まぁいつものこの映画館の人員でした。

私も旦那も原作は読んでいるので先の展開も結果もわかってましたが、そのせいか少し違和感がありました。

そのシーンはですね、

ハブが登場しなかった!!

この話は三菱・・・ではない。つい三菱って書きたくなるのはなんでだろう。
「ホープ自動車」に取り上げられたハブを返してもらうも、ようやく戻ってきたハブが酷い状態で、でもそこから真実をつかみだしたんじゃなかったかなぁー。

ちなみに旦那曰く、撮影に使われていたホープ自動車は「日野自動車」のトラックを使っていたそうです。
なるほど。三菱は使わせてくれなかったんだね。
そして、さすがに日野もハブまでは見せてくれなかったんだね。

必要なシーンだと思ったんだけどなぁー。

で、ディーン・フジオカが主役か?ってくらいディーンの役割が濃く、
そしてクレジット3番目に名前が載っていた高橋一生が恐るべしチョイ役。

いや・・・役としては美味しいかもしれないけれど、いかんせん登場時間が少なくて。

主役の長瀬くんはねぇー。申し訳ないけどイメージと違ってた。
もう少しずんぐりむっくりのおじさん社長だと思ってましたので。

「幻霙」 斉木香津



幻霙 斉木香津

同棲している彼女・桃里から、無差別殺傷事件を起こした犯人に似ていると言われた蒼太は、どこが似ているのか気になり、殺人犯との類似点を探っていく…。-蒼太と桃里が交互に語る二人の日常は、一見平穏。だが物語が進むにつれ、日常は不穏なものになり、蒼太の違う一面が見えてくる。果たして桃里は?巧みな心理描写に、一気読み必至の長編ミステリー。

とても暗かった。

面白かったけれど、あぁー、やらかしてしまったんだね。
西澤さんの本にあったなぁ。この手の話。

こうして読んでみると「母親」っていうのはいかに子供に影響を与える存在かと思います。
母親に認めてもらわないと、自分の存在価値とか心配なんだよね。
しかし・・・ここまで自己中の親とかいないなぁー。
読んでて怖いし。
自分の親がこんな人じゃなくて良かったと思う。

蒼太の母親はどういえば息子にピンポイントに傷つけるかを熟知しているので結果あんな大人になった蒼太。
臭いと言われるのを極端に嫌い、異常とも言えるくらい臭いを気にする。

ひと昔前のネットは今こそSNS時代ではなく、掲示板とかチャットとかあったねー。懐かしい。
オフ会なんてのも普通にありました。
20年も前の話ですが、今でもその時にあった人とは仲良くさせてもらってますし、当時のネット世界は今とは違ってたねー。
まぁ20年前の話だしね(笑)

蒼太が掲示板で知り合ったAIAI22だっけ?こんなハンドルの人が実は犯人だったんじゃないかと思いましたが、実際はどうだったんだろう???

「極小農園日記」 荻原浩



極小農園日記 荻原浩

野菜も小説も何年やってもわからない。わからないから、面白い。庭先の春夏秋冬、小説の話、旅路にて…熟練作家がおくる滋味豊かな初エッセイ集。

【目次】
1章 極小農園日記Part1“秋冬編”(ジャガイモ小僧の芽生え/根菜はある日突然に ほか)/2章 極狭旅ノート(空白を旅する。/お客さまの中に~ ほか)/3章 極私的日常スケッチ(外国人だから気に食わない!?/二月は鬼っ子 ほか)/4章 極小農園日記Part2“春夏編”(極小農園リニューアルオープンのお知らせ/四月の私は畑で探してください。 ほか)


荻原さんのエッセイです。
イラストもご本人。

メインは家庭菜園での野菜作りかな。
でも、家庭菜園レベルでなんでスイカ植えてるんだろう?
そういう不思議はありましたが、
でも、基本的に「あーわかるー」とかいうのはありました。

荻原(おぎわら)だけど萩原(はぎわら)に間違えられる件とか
日常のエッセイもありました。

でも、私は普段は小説を読むほうが圧倒的に多いので、
淡々としたペースの読み物だと途中で飽きてきます(笑)
小説だと、後半になると盛り上がるのでワクワクするのですが、
ここがエッセイとの違いかなぁー。

何日かに分けて読めばよかったのですが、
まぁいつものクセでガッツリ読んでしまったのが間違いのもとでした(^-^;)