igaigaの徒然読書ブログ

読んだ本の感想を気ままに書く読書ブログ。時々映画鑑賞。

「屋上の道化たち」 島田荘司



屋上の道化たち 島田荘司

まったく自殺する気がないのに、その銀行ビルの屋上に上がった男女は次々と飛びおりて、死んでしまう。いったい、なぜ?
「屋上の呪い」をめぐる、あまりにも不可思議な謎を解き明かせるのは、名探偵・御手洗潔しかいない!
「読者への挑戦」も組み込まれた、御手洗潔シリーズ50作目にあたる書き下ろし傑作長編! 強烈な謎と鮮烈な解決! 本格ミステリーの醍醐味、ここにあり!


今回も物語に熱中し、忘れかけてた頃に御手洗登場。
「あ!御手洗シリーズだった」
本当に、物語も後半になるまで登場しない主役がどこにいるのか。

ものすごく面白くて、どうして屋上から飛び降りるんだろう?
「本格」だからきっとしっかりと解決があるはずだ!「本格だし!」
と、思うじゃないですか。

実際の解決編になり、御手洗の相棒の石岡君が「えー!」「えー!」と
御手洗の発言のたびに「えー!」を連発するのですが、
全くその通りで。

これは「えー!?」以外なにものでもない。

っていうか、んなバカな・・・

という・・・いや・・・イメージは浮かぶのですが、
そんなことが起こる確率はいずこ?
そんな0.00000・・・%の確率なのに、本格って・・・

あまりにも奇天烈な結果に少し遠いところを見てしまいました。
でも、話は面白かったなぁー。
トム・クルーズ似の彼のその後が気になりますが。

「浄天眼謎とき異聞録 ~双子真珠と麗人の髪飾り~」 一色美雨季



浄天眼謎とき異聞録 一色美雨季

時は明治。浅草の人気芝居小屋「大北座」では男装の女優・橋本玉緒の舞台が大当たり。一方、裏浅草には生神を自称する祈祷師が現れる。祈祷師の顔は、玉緒に瓜二つで…!?「大北座」の摂取り息子・由之助と、“浄天眼”という魔訶不思議な力をもつ戯作者・魚目亭燕石、その友人で二人を引き合わせた相良警部補が、怪しくも美しい謎ときに挑む。百花繚乱のレトロ浪漫ミステリー。

【目次】(「BOOK」データベースより)
初耳と周知の事実/黒マントの中/虎と蛇と待宵草/麗人の髪飾り/びるばくしゃの筆


気を張らずに読める1冊です。
前作を読んでからそれほど間が空いていないので登場人物の相関図も
かろうじて覚えてました(笑)

相変わらずブルドーザーみたいな翠子ですが、その中でも栄吉に対する愛情
が見えてて愉快。
相良も今回活躍してましたが、何というか・・・モテてたのか。
そこは気づかなかった。
まぁ今回の表紙の左の人が相良なんだろうなー。

燕石と夫婦になった千代ですが、あぁこの2人は元々こうだったんだなと
「よかったね」感がしみじみと湧きました(〃ω〃)

「おらおらでひとりいぐも」 若竹千佐子



おらおらでひとりいぐも 若竹千佐子

74歳、ひとり暮らしの桃子さん。夫に死なれ、子どもとは疎遠。新たな「老いの境地」を描いた感動作!圧倒的自由!賑やかな孤独!63歳・史上最年長受賞、渾身のデビュー作!第54回文藝賞受賞作。

芥川賞~(〃∇〃)

・・・はいいのですが、タイトルからして前向きな本かと思ってました。
もう、ものすごい孤独。
孤独で孤独で気が狂いそうになります。

結婚はしたけど、夫に先立たれ、息子&娘は地元にいなく、
ずっと脳内独り言状態で、一日誰とも会話せず、ネズミの気配すら
ありがたいと思う生活。

淡々と書いているとはいえ、そこからくるすざましいほどの孤独。

自分はこんな思いしたくないし、夫にもこういう思いさせたくないと
思ってしまうくらいキツかったー。
そこそこ住宅街なはずなのに、近所の人が誰も登場しなかったのは
なんでだろう?とも思ったけど。
どこかに会話する人いないのか!?

全編東北弁(というか岩手?)なので、隣の県に生息している私は
すらすらと読みましたが、ここまで方言きついと南東北ですら
意味分からないんじゃないかなと思いました。
「コールテンのズボン」とかね。
まぁ方言ではないですが、今だと「コーデュロイ」っていうかなー。
うちの旦那は「コールテン」と言いますが(笑)

「五十坂家の百年」 斉木香津



五十坂家の百年 斉木香津

その朝、双子の老姉妹が手に手をとり、崖から飛んだ。疎遠だった子らが葬儀に集い、やがて武家屋敷の床下に隠された四体の遺骨を見つけ出す。これは誰?いつからここに?金貸し一族の淫靡で切ない歴史と、“乙女”のゆがんだ欲望を描き出した、背徳のミステリー。

初めましての作家さん。
面白かったけど、意外と時間かかったなー。

えーーーっとですね、何というか感想に困る。
歪んでるよね。確かに。

この一家が変といえば変で、ダントツに瑠理子がイカレているんだけどね。
当時の世相からしても考えられないような気はするんだけど。
瑠理子の策略(?)にハマって、公一郎と結婚することにになった
瑠理子の同級生の弥生は気の毒ではあります。
病気の舅とぼけた姑。
家事を何ひとつやらない小姑=瑠理子。

うーーーん。無理。

そんな中でいろいろと壊れていくんだよね。

物凄く盛り込んでいたので解決編にはガッカリしました。
なんかとても物足りない。
最初にここまで不気味な雰囲気だと解決編で
どーーーーーーーーーーんっ!と盛ってくるのかと
思ったのですが、そんなことはなく
「え??そうなんだ」と少し寂しい気持ちになりました(笑)

「覆面作家」 大沢在昌



覆面作家 大沢在昌

覆面作家」性別や年齢など一切秘密という正体不明の作家。デビューしてまもなく文学賞の候補になる実力の持ち主の覆面作家が、「私」のファンだというー。表題作他「幽霊」「村」「大金」など含む珠玉の8編を収録。

【目次】(「BOOK」データベースより)
幽霊/カモ/確認/村/イパネマの娘/大金/覆面作家/不適切な排除


表題作の「覆面作家」はアミの会(仮)で読んでたらしい。
しかも去年の12月・・・最近だー。
あまり記憶にないなぁー。

ガッチガチのハードボイルド作家というイメージがありまして、
何冊かは読んだことあるんだけど、1冊丸々大沢さんの本を久々に読みました。
少し作風変わった?

自分をモデルとした主人公?
作家の日常やらなにやらがありつつ、非日常の事件や不思議な話があって
読んでて面白かった。
表題作の「覆面作家」と「イパネマの娘」のような縁を感じる話が好きです。
っていうか、イパネマの娘。
「私」バカだよなぁー。
なんだろうなぁー。
変なプライド持ってるなー。
違うんだよ。
あぁーー。
と、一人で思ってました(笑)

多少緩い感じが読みやすく、短編ということもあり、気楽に数日に分けて読みました。

「囲碁殺人事件」 竹本健治



囲碁殺人事件 竹本健治

山梨で行われた囲碁タイトル戦・第七期棋幽戦第二局二日目、“碁の鬼”槇野九段が、近くの滝で首無し屍体で発見された。IQ208の天才少年棋士・牧場智久と大脳生理学者・須堂信一郎は事件に挑むが、犯人の魔の手は牧場少年にも襲いかかる。ゲーム三部作第一弾開幕!文庫特典:短編「チェス殺人事件」収録。

先日「涙香迷宮」を買って、シリーズもの(しかも4作目!!)と気づき、
どうしようかと途方に暮れかけたけど、最初から読むかと開き直りの
1作目です。

設定はかなり昔。
というか、話そのものが40年前くらいの作品らしいです。
だから作品内に書かれている囲碁のルールも変わってるんだってー。
私は囲碁も将棋も出来ないから変わってても分からないんだけど。

そしてこれは・・誰が主役??
IQ208とかいう生意気な子供が主役かと思わせておいて
探偵役は違う人です。
この人の穏やかなる性格はかなり好きで、芦辺作品の森江探偵を
思わせる解決方法です。(要するにかなり地味)

一緒に掲載されていた「チェス殺人事件」に関しては
何がなんだかさっぱり・・・これでいいの??

囲碁もだけど、全体的になんか雑というか、イメージが湧きづらかったです。
なので、ミステリー1位を取りました、「涙香迷宮」をそれはそれは
楽しみにしているのですが・・・どうだろう。
個人的に笑ったのは読書メーターを見ていると、おんなじような人が沢山いたことです。

「涙香迷宮を買ったが、シリーズものと知り、囲碁~を読んでみた」

みんな一緒ー(笑)

「女子大生会計士の事件簿 ベンチャーの王子様」 山田真哉



女子大生会計士の事件簿 山田真哉

あなたのキャリアや資産の命運はーすべて“会計”が握っている!キュートな女子大生会計士・藤原萌実と入所一年目の新米会計士補・柿本一麻が監査の先々で出くわす奇妙な事件。粉飾会計、会社乗っ取り、クーポン詐欺などバラエティ豊かな謎を解くうち、会計の仕組み、会社の仕組み、そして経済の仕組みがみるみる分かる!単行本未収録の短編二本を追加収録したデラックス版として、かつてない超実用的ビジネス・ミステリ待望の文庫化第一弾!さらにとにかく便利な「やさしい会計用語集」付き。

【目次】(「BOOK」データベースより)
北アルプス絵はがき事件ー簿外入金・架空出金の話/株と法律と恋愛相談事件ー債務保証・商法の話/桜の頃、サクラ工場、さくら吹雪事件ー未収入金・未払金の話/かぐや姫を追いかけて事件ー固定資産の話/美味しいたこ焼き事件ー売掛金の話/死那葉草の草原事件ー土地の評価の話/ベンチャーの王子様事件ーSPC(特別目的会社)の話/女子大生会計士の事件後


元々ビジネス書で出版しようか小説にしようかと悩んでいたくらいの本だったらしく、中身も結構ビジネスっぽい。
まぁビジネス書、ほぼ読んだことないから分からないんだけど。

仕事が経理なので結構そういう視点で見ると面白いです。
脱税節税の勉強になります(*'ω'*)

世の中ではとにかく税務署にお金を払いたくない会社が沢山ありますし。
まぁ日本の社会がそういうシステムとはいえ、いろいろあるんでしょうねー。
絶対バレるのにね。

薄い本なのであっという間に読み終わるかなーと思ってましたが
内容が結構身近だというのもあり、結構じっくりと読んでしまい
意外に時間がかかりました。

でも、勉強にもなるし節税対策に使えるものは使いたいと思います。

「ψの悲劇」 森博嗣



ψの悲劇 森博嗣

遺書ともとれる手紙を残し、八田洋久博士が失踪した。大学教授だった彼は、引退後も自宅で研究を続けていた。
失踪から一年、博士と縁のある者たちが八田家へ集い、島田文子と名乗る女性が、実験室にあったコンピュータから
ψの悲劇」と題された奇妙な小説を発見する。そしてその夜、死が屋敷を訪れた。失われた輪を繋ぐ、Gシリーズ後期三部作、第二幕!


発売されたというのを知り、いてもたってもいられず購入。
その後、「買った本」としてブログにあげる間もなく到着した日(昨日)に読了。

1080円があっという間に消費してしまった感www

前作死んだはずの島田文子がまた登場。
見た目は20~30代ってことで、「あれ?前回の『χの悲劇』より前の話?」と
思ったら違うんですってー。
それよりも後の話。

もうね、人間なんて外側とか入れ物はなんでもいいみたい。
要するに中身。意識とでもいうべきかな。

物凄い未来の話のはずなのに、スーパーマーケットとか登場するし、
おもちゃ屋でプロペラ売っているし、そこら辺はチグハグです。

こうしてどんどんと「四季 冬」の世界に入っていくんだろうなー。

次回でGシリーズ完結ですが、皆々様が気にしている赤柳の正体。
Vシリーズの人であるはずの赤柳さん・・・
私の予想ですが、森さんはそこ、かすりもしない気がする(^^;;)
この流れでいってねぇ。
そこ説明してくれるかなぁー。怪しい・・・(笑)

あとは壮大なネタバレにて書きますね。
発売したばかりだからまだ堂々と書きづらいです(^^;)



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「チュベローズで待ってる AGE32」 加藤シゲアキ




チュベローズで待ってる 加藤シゲアキ

2025年。ゲーム会社に就職した光太は、気鋭のクリエイターとして活躍しながらも、心に大きな喪失感を抱えていた。そんな彼の前に、再び現れたチュベローズの面々。折しも、不気味な女子高生連続失踪事件が世間を騒がせ、光太が心血をそそぐプロジェクトは大きな壁にぶつかろうとしていた。停滞した時間が一気に動き出そうとするなか、否応なしに過去と向き合った末に、光太がたどりついた10年前の恐ろしくも哀しい真実とはー。

正直失速したなーと。
連続して読まなかったせいもあるかもしれませんけれど、
光太も32歳になって守りに入ってしまった感じがしました。
結婚しているわけでもないし、家族、恋人がいるわけでもない。
でも、会社での地位があるんだよね。

なので、美津子の甥が登場しても保身というか、そういう感じに思える。
それはそれで光太の成長だからいいんだけど、ユースケ@甥にしたら
許せないんだよねー。

しかし・・・自殺した伯母の復讐って・・・??
ちょっと疑問ではある。

ラストは綺麗な終わり方になりましたが、そこにも登場する10年の壁。
これが1年後だったり2年後だったりすると私の気持ちも違うけれど、
結果として10年後だもんね。

なんかモヤモヤ感がもんのすごい。
2025年の話ってことなので、DTっていう無人タクシーが登場
してましたがリアルにこれはありそうだ。

そしてタイトルなのにほとんど登場しなかったチュベローズ(T_T)

「仮面の君に告ぐ」 横関大



仮面の君に告ぐ 横関大

涌井和沙は、気がつくと病院のベッドにいた。戸惑ううちに、「モリさん、目が覚めたんですね」と看護師から声をかけられる。鏡をのぞいた和沙は驚愕する。そこに映っていたのは赤の他人ー森千鶴だった。パニックになった和沙は、恋人の早田慎介を頼ろうとするも、彼は自分に気づいてくれない…。胸が押し潰される中、追い打ちをかけるように新たな事実が判明する。一年前、和沙は何者かに殺害されたというのだ。千鶴の弟・潤の力を借り、少しずつ事態を把握していく和沙だったが、慎介が不穏な動きを見せ始め…。カップルに訪れた奇跡の十日間。真相に思わず“震える”再読必至のミステリー!

これ・・・

おかしくない?(・ω・)


途中までは、『よくある話ではないけれど、たまにある話だな』と
思って読んでいたのです。
でも、唐突なラストが訪れまして・・・

えーー。そうすると前半と矛盾しない??
ものすごいチグハグ感。

すんごい納得がいかなくて、もやーん。もやーんとした気持ちで
今打ち込んでます。
出来れば全部心の内を吐き尽くしたいのですが、
そうすると横関さんの営業妨害となりますので
私の心のうちは 「続きを読む」 にて。

久々にネタバレで行くぞー。

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