igaigaの徒然読書ブログ

読んだ本の感想を気ままに書く読書ブログ。時々映画鑑賞。

「ルビンの壺が割れた」 宿野かほる



ルビンの壺が割れた 宿野かほる

この小説は、あなたの想像を超える。結末は、絶対に誰にも言わないでください。「突然のメッセージで驚かれたことと思います。失礼をお許しください」--送信した相手は、かつての恋人。SNSでの邂逅から始まったぎこちないやりとりは、徐々に変容を見せ始め……。ジェットコースターのように先の読めない展開、その先に待ち受ける驚愕のラスト。前代未聞の面白さで話題沸騰、覆面作家によるデビュー作!

物凄く帯であおっていて、実際のところ賛否両論はあるようで・・・
なので一体どういう話なんだ。と思って読みましたら・・・・


それほど想像は超えなかった。

1~2か所想像を超えたところはあったけど(笑)
宮脇くんとか、演劇部のみなさんが、いろいろな意味で仲良しだったところとかかなー。

とりあえず、物語の最初でフェイスブック探し出してメールしだしたあたりから
気持ちわるーと思って読んでいたのですが、そのうち相手である未帆子から返事が
来るようになり、そこでメールの出し合いで物語が進む。

どうやら水谷一馬と田代未帆子は結婚の約束をしていたらしい。
結婚式をすっぽかした未帆子。
なんでなのか。
水谷一馬じゃなくても気になる。
それは解決されるのか。
男の執着はもっともなのかどうなのか。

2人のメールを読み続けていくと、何というか・・・同じ大学の演劇部以上の
波乱な人生。
てんこ盛りでした。
こんなに盛らんでも・・・っていうくらい盛ってました。

賛否両論必至!!なんてありましたが・・・
私はこういう話、好きな方です(〃ω〃)

ただ、さっきも書いたけどやりすぎですけどね。

「教場0」 長岡弘樹



教場0 長岡弘樹

あの鬼教官が、殺人現場に臨場!

第一話 仮面の軌跡
第二話 三枚の画廊の絵
第三話 ブロンズの墓穴
第四話 第四の終章
第五話 指輪のレクイエム
第六話 毒のある骸

各話に施された恐るべき仕掛けの数々と、
驚天動地のラスト!


そうかー。なんで「0」かと思ったら風間さんが刑事時代の話だったか。
前回の1と2も面白かったんだけど、あんまり記憶に残ってないんだよねー。

読んで読メ見て「過去の話」とあって。
そうか。そういえば風間さん今回刑事だったなと思ったんだけど、
なんで気づかなかったかっていうと、きっと1話目。
1話目の話が普通に現代っぽい道具がありましたのでそう思ったんだ。

他の話はそこそこ昔っぽかったのですけどね。

指輪の話なんて結構泣けます。
うるうるです。

ラストは結構怖かった。
何が怖いって風間さんだよー。
一体どんだけ冷静なんだと。

そんな顔の風間さん見ている方が怖くて失神しそうです。

「愚者の毒」 宇佐美まこと



愚者の毒 宇佐美まこと

一九八五年、上野の職安で出会った葉子と希美。互いに後ろ暗い過去を秘めながら、友情を深めてゆく。しかし、希美の紹介で葉子が家政婦として働き出した旧家の主の不審死をきっかけに、過去の因縁が二人に襲いかかる。全ての始まりは一九六五年、筑豊の廃坑集落で仕組まれた、陰惨な殺しだった…。絶望が招いた罪と転落。そして、裁きの形とは?衝撃の傑作!

読んでる人読んでる人すべて評判がよくて、「私も早く読みたいなー」と思って図書館探してたら文庫本だったっていう(笑)
※文庫本は図書館にないのです(TдT)

でも、面白かった。
ちゃんと定価で買いましたがよかった。

大体本の表紙って意味あるじゃないですか。
この表紙を見てからの、歯医者のシーン。

希美の保険証でハコが歯医者に行った。
よりにもよって歯医者!
このシーンは絶対使われるだろうと思っていたら
案の定・・・案の定だった。
「こ・・・このパターンは!!!」と一抹のイヤな予感を思いましたら
結果的には私の予想通りの展開に。

しかしそこにはただの一点の悪意もなく。
悲しい偶然と勘違いによって起きてしまった出来事かなぁと。


なんとなく、もう少し掘り下げて話たくなりましたので
この先はネタバレとなります。


ネタバレオッケーの方だけどうぞ(。・ω・)ノ゙






渡部が登場して、望遠鏡を難波さんに買い、説明をしだした時点で
渡部の正体@達也であることがとても臭ってきました。
なぜこの場にいるのだと。

で、先生が死んでしまったとき、ハコ&達也は由起夫を疑った。
先生が閉所恐怖症だと知っているのは由起夫だけだと。
でも、実際は違ってて。
由起夫ではなかった。
しかし、達也は由起夫を殺したわけで・・・
そうなると、先生を殺した復讐ってことかなー。
ハコは偶然に加藤の車に乗ってしまった。
しかし、それもまた由起夫が細工した車であったこと。
それもあるかなぁー。

そして由起夫が妻の本当の子供でないことを先生とハコは知っていた。
しかし、由起夫と加藤は必死に隠そうとしていた。
先生はとっくに知っていたのに。

なんだか辛く重いなぁー。
そして希美の父。
なんだかこういう人きっと当時は沢山いただろうと思うと気の毒でならない。

「死は望むところ」 深町秋生



死は望むところ 深町秋生

目をそむけたくなる冷酷な連射…。神奈川県南足柄市の山中で、敏腕女刑事らが殱滅された。急襲したのは「最後の天才極道」率いる武装犯罪組織「栄グループ」。既成暴力団幹部らも抹殺し、警察にも内通者を抱えていた。警視庁特捜隊は彼らを追うが、仲間を殺戮され、復讐を期す。死をも恐れぬ者どもの闘いの果て。類例なき警察小説の神髄。血まみれの暗黒警察小説!

↑のとおり、「血まみれの暗黒警察小説」
そのまんまです。
かなり好き嫌いが出る作品ではあると思いますが、私は好きです(*´ω`*)

ただただ殺し殺されるだけの話です。

普通痛くてのたうち回りたいんじゃないかって思うけれど、
そこは皆さん超人のようで、顔色一つ変えず殺しまくってます。
何か飲んでるのか?
と、思わずにはいられん。

沙由梨が主人公かなと思ってましたが、どうやら違ってました。
一身上の都合(?)で、物語の視点が変わっていきます。

最後に警察内部の内通者が現れるのですが
あぁーーあの人かぁー。
そういえばそういえばだった。
存在感あまりなくて忘れてた。
だからこそ、内通者にぴったりなのか。

それはそうと、最初のイメージから沙由梨って小柄でかわいい刑事かと思ってました。
朝子さんが「そんなにかわいい顔して」とか、職場でセクハラまがいなこともされたとか
あったので。
しかし、実際はがっちり系女子だった??

「タカイ×タカイ」 森博嗣



タカイ×タカイ 森博嗣

人気マジシャン・牧村亜佐美の邸宅で発見された他殺体。奇妙なことにそれは、高さ十五メートルのポールの上に「展示」されていたー。牧村に投資していた実業家から依頼を受け、調査に乗り出した探偵・鷹知、謎に惹かれた小川と真鍋、そして大学教員・西之園萌絵の推理が交差する。絶好調Xシリーズ第三弾。

今回は物語にしっかりと萌絵さんが参加してました。
読んでると小川と真鍋の年齢差による考え方が楽しい。

っていうか、真鍋くん、あんなに賢いのにどうして留年なんてしたのだろうか。

今回もトリックとかは分かりやすかった。
犯人は・・・たぶん、あの人かな。

まぁ探偵同士協力し合う変な物語ですが、
それでも気楽に読めます。

所長の椙田さんは変装をしてても、靴はいつもと一緒でそこを真鍋君に気づかれます。
でも、椙田さんはなんでバレたかわからない(笑)
そんな抜けたところがいいなぁー。
後での小川との会話で「同じ靴3足持っているらしい」とか。

あー。壊滅的かも(笑)

で、萌絵さんですが、随所随所に大人になってしまったことを感じます。
ケータイの画面を開きながらでも、犀川先生に電話するのを躊躇する。
あぁー。大人になってしまうっていうのはそういう事なのか。

「僕が殺した人と僕を殺した人」 東川彰良



僕が殺した人と僕を殺した人 東川彰良

1984年。13歳だった。夏休みが終わる2日前、ぼくたちの人生はここから大きく狂いはじめたんだ。少年時代は儚く、切なく、きらめいている。台湾が舞台の青春小説

面白いのですが、面白いところに行きつくまでが結構苦痛(笑)
途中まで「あれ??これ『流』だっけ?」と直木賞作品と勘違いしちゃうくらい
話の内容が似てます。

舞台台湾だし、どことなく小汚い感じがして。

でも、「現在地」であるアメリカとどう絡んでくるのかと思っていたら
途中から「現在」の登場人物が台湾時代の登場人物と合致するんです。

それはやっぱり途中まで(だらだらとながらでも)読んでた者としては
驚いちゃうし、「えーーー!?そうなったの??」
そこからはあとページをめくる手が止まらず一気読みでした。

しかし・・・ここでも登場する母親の過干渉。
うへぇーーーーーーーーーーーー。
母親だったら子供から何を奪ってもいいものなのか。
「心配だから」という名目で子供の自由を奪っているようにしか
見えませんでした。

「ジゼル」 秋吉理香子



ジゼル 秋吉理香子

東京グランド・バレエ団の創立15周年記念公演の演目が「ジゼル」に決定し、如月花音は準主役のミルタに抜擢される。このバレエ団では15年前、ジゼル役のプリマ・姫宮真由美が代役の紅林嶺衣奈を襲った末に死亡する事件が起き、「ジゼル」はタブーとなっていた。そんな矢先、目撃された真由美の亡霊。公演の準備を進める中、配役の変更で団員の間には不協和音が生じ、不可解な事件が相次いで…。これはすべて真由美の“呪い”なのか?『ジゼル』の封印を解いた時、悲劇的な死を遂げたプリマの想いが甦るー!!

読書メーターの皆さんの意見で「ラストが余計」「ラストが気に入らない」との意見が多く、
「どういうラストなんだろう?」と思っていたら、確かに納得のラストでございました。

これはねー。ちょっとねー。
かなり問題です(笑)

それまでは面白く読みました。
15年前の亡霊。
曰く付きの「ジゼル
バレエなんて全然分からないから、どう転がっても理解しづらいところですが、
「役」に対する執念みたいなのは面白く読みました。

読んでる最中は面白かったんだけどなぁー。
全部読み終わってみると、どう感想を書いていいのやら・・・
何というか・・・「カーテンコール」という名のエピローグが余計よねー。
冷静に考えると謎解きもイマイチだし。

もっともっとどす黒いものを期待していたのですが・・・
あれーーー???
その程度なの?

でもってラストはあれだし。

「ビギナーズ・ドラッグ」 喜多喜久



ビギナーズ・ドラッグ 喜多喜久

世界を変えるのはいつだって、ひたむきな努力と果てしない情熱だ!中堅製薬会社で事務職を務める水田恵輔は、祖父が入居する老人ホームで出会った女性・滝宮千夏に一目惚れする。しかし、彼女は治療困難な難病に侵されていた。彼女のために何かできないのか。悩んだ恵輔は、自ら治療薬を創ればいいと思い立つ。同期の研究員・綾川理沙を巻き込み準備を始める恵輔だったが、素人の思いつきに対する周囲の風当たりは強く…。次々と立ちはだかる困難、進行する病魔、恵輔の恋と情熱の結末はー。

こんな嘘くさい話でも、作家が喜多喜久さん@大手製薬会社研究員 であれば
「こういう事もあるのかな」
なんて思ってしまいます。

恵補が所属する製薬会社にまつわる話云々が事実に近いのかな。
お金の話だったり、ある程度いったところでの研究打ち切りだったり。

まぁ・・・恵補のほうは・・・うまく行き過ぎ感が・・・目も当てられない(/ω\)

理系がとても苦手な私は、結局のところ春日さんが頑張っているシーンは
読むには読んだけど理解には程遠いところにあります(笑)
1つ1つなんだよねー。
細胞ねー。

そういう難しいシーンもありましたが、基本的には気楽に読める小説でした。
理沙さんの強さがとても好きです。

「角の生えた帽子」 宇佐美まこと



角の生えた帽子 宇佐美まこと

毎夜、同じような悪夢を見る。それはさまざまな女をいたぶり殺すことで性的興奮を覚えるという夢だ。その夢はまるで自分がやったかのような錯覚に陥るほど、リアルなのだ。ある日、自分が見た夢と同じ殺人事件の犯人がつかまったニュースが流れた。そこには自分と同じ顔の、違う名前の男が映っていたー。行き止まりの人間たちを描いた全九篇。

【目次】(「BOOK」データベースより)
悪魔の帽子/城山界隈奇譚/夏休みのケイカク/花うつけ/みどりの吐息/犬嫌い/あなたの望み通りのものを/左利きの鬼/湿原の女神


初めましての作家さんです。
でも、家に買った本が積んでます@愚者の毒

こういう作風なのかな。
どこか怪しくて多少レトロで不思議な感覚。

個人的には「悪魔の帽子」「犬嫌い」が好み。
イヤな感じがしながらも、分かりやすい話が好きです。

静かな場所でじっくり読むのがいいです。
少しざわついているとあまり頭に入らない(笑)
っていうか、ざわついてた場所@会社で読んだ時の話が
あまり好みじゃなかったのかも。

基本的に登場人物は暗い人が多いです。
最後の「湿原の女神」の話だけは割と前向きの人だったけど、
それ以外はどよーんとした人が多かった。

こうなると愚者の毒も楽しみ。

「キラレ×キラレ」 森博嗣



キラレ×キラレ 森博嗣

満員電車の中、三十代の女性がナイフのようなもので切りつけられる事件が立て続けに起こった。探偵・鷹知祐一朗から捜査協力の依頼を受けた小川と真鍋は、一見無関係と思われた被害者たち全員に共通する、ある事実を突き止める。その矢先に新たな事件が起こり、意外な展開を見せるが…。Xシリーズ第二弾。

最近の森作品の中ではミステリーになってて面白かったです。
誰と誰が繋がっててどうのこうのっていう流れの本ばかり読んでたので
「そういえばミステリー!」
と、気づくきっかけになりました(笑)

犯人も動機も何となく理解できまして。
これって最近の森ミステリィでは珍しいです。はい。
森ミステリィってなんだか分からないのが多かったので。

そういう意味では新鮮で面白かった。

ただ、萌絵さんに対して「女の子」はないだろー。
この時代の萌絵さん設定によると28歳らしいですよ。

真鍋くん@大学生の小川さんに対する態度。
まぁ・・・天然なのかそうなのか。
そうなんだろうけれど、悪意ないんだけど酷いよね(笑)
悪意ないから善意として受け取ればいいのか??
どうなんだろう。でも、プロテクター。絶対使うな。
と思ってたらやっぱり使った(笑)