igaigaの徒然読書ブログ

読んだ本の感想を気ままに書く読書ブログ。時々映画鑑賞。

「キウイγは時計仕掛け」 森博嗣



キウイγは時計仕掛け 森博嗣

建築学会が開催される大学に、γの字が刻まれたキウイがひとつ届いた。銀のプルトップが差し込まれ手榴弾にも似たそれは誰がなぜ送ってきたのか。その夜、学長が射殺される。学会に参加する犀川創平、西之園萌絵、国枝桃子、海月及介、加部谷恵美と山吹早月。取材にきた雨宮純らが一堂に会し謎に迫るが。

なんか妙に大人になって「あの時は若かったねー」としみじみと振り返る登場人物たち(笑)
縁側に緑茶が似合います。

萌絵と犀川は結婚しているのか。
読者&登場人物が気にしている件。
雨宮純が直撃してました。
萌絵いわく「ノーコメント」だそうで。

そうか。まだしてないのか。

あんだけガチャガチャしてた加部谷ですら落ち着いた感じがするなぁ。
でも、緊張のあまり前日暴飲して次の日寝坊するとか笑っちゃいました。

今回はVのメンバーが誰一人登場せず、なんとなく寂しいです。
次の「χ(カイ)の悲劇」からは「後期三部作」らしいし(背表紙に書いてた)、
萌絵はおろか今まで登場してた人たちが出るのかどうかすら謎です。

この本は登場人物が大人になりましたよー。
昔みたいに「事件!」「事件!!」なんて追いかけませんよー
という話かな??

「謎の館へようこそ 黒」



謎の館へようこそ 黒

「館」の謎は終わらないー。館に魅せられた作家たちが書き下ろす、色とりどりのミステリの未来!最先端を行く作家たちが紡ぎ出す6つの謎。

【目次】(「BOOK」データベースより)
思い出の館のショウシツ(はやみねかおる)/麦の海に浮かぶ檻(恩田陸)/QED-ortus 鬼神の社(高田崇史)/時の館のエトワール(綾崎隼)/首無館の殺人(白井智之)/囚人館の惨劇(井上真偽)


高田さん目当てで購入。
ってことで、高田さんの感想。

QED-ortus 鬼神の社(高田崇史

読んだ中で一番「館」っぽくなかった(笑)
「やかた」というよりは「やしろ(社)」
九段坂で五十嵐弥生に言われたことを覚えているんだねー。
「えくぼ」だけでわかるのか??すごくない??
ファンにとっては嬉しかったです。

思い出の館のショウシツ(はやみねかおる)

初読み作家さん。
これシリーズものだねー。なんかすごく興味のある設定で
読んでみたいです。
主人公女性ですよね?いつもハリセンで叩かれているの??
ちょっととぼけた感じがかわいいです。

麦の海に浮かぶ檻(恩田陸

これは「理瀬シリーズ」です。
理瀬は登場しないけれど、この設定は明らかに・・・(〃∇〃)
ってことで、高田さん目的だったんだけど、なんか儲けた気分だなぁー。

時の館のエトワール(綾崎隼)

これも何かのシリーズだろうな。
ただ・・・この話は面白かった。
なるほどなぁーとちょっと感心しちゃうくらい。
心理戦だよね。

首無館の殺人(白井智之)

この方も初読み。
この人はねぇー強烈。
多分じっくり読むと仕掛けが分かりそう。
「さくらこ」とかなんかね、怪しいんだけど、なぜかもう1回読む気にならないのは
あまりにも汚いから(笑)
普通雪の上にあってアリバイに使われるのは「足跡」だけど、
この本は「ゲロ」
なんでゲロなのー(TдT)

囚人館の惨劇(井上真偽)

この人も初読み。
最初「蒼井上鷹」さんと勘違いしてた。
読んだ瞬間「作風違うな」と思ったら、作者そのものが違ってました(笑)
一番長い話だった分、一番読み応えありました。
面白かったので違う本も読むことにしました(^^)

「星の子」 今村夏子



星の子 今村夏子

主人公・林ちひろは中学3年生。
出生直後から病弱だったちひろを救いたい一心で、
両親は「あやしい宗教」にのめり込んでいき、
その信仰は少しずつ家族を崩壊させていく。
第39回 野間文芸新人賞受賞作。


元々は娘の体を治すために、「水」を購入することから始まる。
みるみるうちに娘の体(湿疹)が治り、
「これは素晴らしい」と宗教にはまっちゃう。

これは普通にただの親心だよね。
そう思うと「宗教」というのも考え方かなぁー。
ただ、このご両親は信じすぎたっていうか、
近所から不審人物と思われるくらいのめり込む。
でも、そんな両親が大好きなちひろなんだよね。

そういうちひろにそこそこクールな感じで付き合う同級生たちは
いいと思う。
「あそこんちの娘は変な宗教に入ってて・・・」っていうのは
やっぱり親のようです。

別に人を勧誘しないで自分たちだけで信仰する分には
いいんじゃないかと思いましたね。

「無痛」 久坂部羊



無痛 久坂部羊

神戸の住宅地での一家四人殺害事件。惨たらしい現場から犯人の人格障害の疑いは濃厚だった。凶器のハンマー、Sサイズの帽子、LLの靴跡他、遺留品は多かったが、警察は犯人像を絞れない。八カ月後、精神障害児童施設の十四歳の少女が自分が犯人だと告白した、が…。外見だけで症状が完璧にわかる驚異の医師・為頼が連続殺人鬼を追いつめる。

なんか本当のテーマはどこにあるんだろう。
最初の殺人事件は・・・あまり重要じゃないよね。
そこが警察小説と違うところかな。

この人の本を読むといつも「もしガンになっても手術しないほうがいいのかな」という
気持ちになります。
なんか・・・手術して抗がん剤して・・・よりも手術しないで緩和ケアでゆっくりと
生涯を閉じるほうがいいのか??とも。
まぁこれはきっと末期で見つかった場合だろうけれどね。
初期の場合はおそらく手術して取り除いたほうが長く生きられると
思うのであります。

サトミとか、伊原とか、白神とか登場人物が個性的すぎて
いろいろと突っ込みたいところはありますが・・・
どこから突っ込んでいいのやら・・・

一番驚いたのはこんなに厚い本なのに

「続くのか?」

という事です。
なんなんでしょう。この終わり方。

「ONOGORO」 鯨統一郎



ONOGORO 鯨統一郎

本最古の歴史書であり、物語も謎もふんだんの「古事記」。天武天皇に命を受け、巫女として類い希な能力を有する稗田阿礼が感知した真の日本の歴史は実に驚愕的なものだった。古事記に隠された日本人の重大な秘密とは?ベストセラー『邪馬台国はどこですか?』で颯爽とデビューを飾った著者が、有史以来の謎を解き明かす、鯨語訳古事記、千年紀末出版。

古事記ほとんど知らないので危うく全部信じそうになりました(笑)

違うシーンもあるようだが・・・
どこが違うのかわからないw
困ったー。今さら古事記なんて全文読みたくもないし。
でも、大体近いところいっているんだろうなと思いました。

トランプ大統領のセリフじゃないけれど、
「他にやることはないのか?」と言いたいくらい始終、交合ってました。
まぁまぐわんと子孫繁栄もならないけれど、
本当に「それ以外ないのか?」と。

少しずつ知ってる話もあるんだよね。
因幡の白兎とか。
そういうのは何となく知ってます。

でも、じっくりは知らないんだよなぁー。
これ読んでてちょっと勿体ないなと思いました。
多分、読んでる人に比べると面白さ7割くらいじゃないかな。

「浄天眼謎とき異聞録」 一色美雨季



浄天眼謎とき異聞録 一色美雨季

時は明治。人気芝居小屋「大北座」の跡取り息子・由之助は、物に宿った記憶や人の心を読む力ー“浄天眼”を持つ劇作家・魚目亭燕石の世話役になる。その能力ゆえに引きこもり、女中・千代と共に静かに暮らしているという燕石だが、時に巷で起きる呪いや殺人事件に巻き込まれていることを知った由之助は…。読めば絶対ファンになる、レトロな時代感に彩られた推理、「第2回お仕事小説コン」グランプリ受賞作!

意外にと言っては失礼ですが、面白く読みました。
大体ワカマツカオリさんがカバー絵の小説って表紙負けしちゃうのが多いんだけど
そういう雰囲気で読んだら面白かったよー。

まぁ要するに燕石さんは超能力者なワケです。
明治の時代に「超能力者」なんて言葉もないだろうから「浄天眼」と言われているようで。
その力を使ってあれやこれや解決するのですが、
そこには、身近な人物の血縁の話とか、出生の話とか、血なまぐさい話とか
いろいろとあったようです。
世間狭いな。と思いましたがそれでも面白かった。

個人的には下巻のオスの三毛猫を欲しがるイヤな奴を懲らしめる話が
好きでした。仕掛けに容赦ないです(笑)
当時からオスの三毛猫は珍しいという認識があったのかなー。
「ふぐりのついた三毛猫」って・・・(笑)
そうかー。明治の猫に去勢なんてないね。

「ジグβは神ですか」 森博嗣



ジグβは神ですか 森博嗣

βと名乗る教祖をあおぐ宗教団体の施設・美之里。調査に訪れた探偵・水野は加部谷恵美たちと偶然の再会を果たす。つかの間、フィルムでラッピングされ棺に入った若い女性の美しい全裸死体が発見された。あちらこちらに見え隠れする真賀田四季の影。紅子が、萌絵が、加部谷たちが近づいた「神」の真実とは。

面白かったねー。
事件云々ではなくて、保呂草が出て、紅子が出る。
これだけで「面白い」と思う。
紅子と佐々木睦子の会話とかどうよー。
怖いよ(笑)

赤柳が水野と名前を変えて登場。
或る程度説明してますし、そこはいいんだけど、ついでに性別も変えて登場。

フケメイクをわざとしているようです。
そこも変装。

物語が動いている感じがしますが、リアルに時間は進んでて
加部谷が大学を卒業してなんと!県庁職員になってたーーー。
なんか似合わないんだよね。県庁職員っていうイメージじゃないっていうか。
でも、真面目に働いている感じがよかった。

海月もついでに登場してましたが、彼に影を持たせるのはなんでだろう。
何か出生の秘密でもあるのか。
気になるところだ。

今回の紅子さんの名言。
「天才は凡人の真似は出来るが、凡人は天才の真似はできない」
なるほどねー。

「弥栄の烏」 阿部智里



弥栄の烏 阿部智里

断末魔のような悲鳴が響き渡ったー未曾有の大地震が山内を襲い、禁門の扉がひらく。失った記憶を必死にさがし求める日嗣の御子・若宮。真赭の薄は、浜木綿の決意に衝撃をうける。宿敵・大猿との最終決戦がついに始まったその時、八咫烏の軍を率いる参謀・雪哉のとった作戦とは。壮大な世界の謎が、いま明らかになる!

前作の「玉依姫」の話の烏視点の話。
「玉依姫」エピソード0じゃなかったー。
違ったのか。

でも、今まで読んでていきなりあの話でしょー。
今回は前回の下地が記憶にあったので「あぁそういえば」と思いながら読みました。

ただ、この話に「人間」とか「携帯」が出てくるのにすごく違和感あるんだよね。
ファンタジーでカラスと猿だけにしておけばいいんじゃないかって思ったんだけど。

浜木綿と真赭の薄の会話がよかった。
泣ける。っていうか泣いた。

雪哉ってこんなに性格悪かったっけ??
ちょっと疑問だわ。
こんなに性根悪くする必要あったかなー。
そして若宮が妙に頼りない人になってしまって・・・
なんだかここにきて人物観が変わったというか、
最初のイメージがあるので違和感感じました。

でも、面白いファンタジーだった。

「目薬αで殺菌します」 森博嗣



目薬αで殺菌します 森博嗣

関西で発見された劇物入りの目薬の名には「α」の文字が。同じ頃、加部谷恵美が発見した変死体が握り締めていたのもやはり目薬「α」!探偵・赤柳初朗は調査を始めるが、事件の背後にはまたも謎のプロジェクトが?ギリシャ文字「α」は「φ」から連なる展開を意味しているのか?Gシリーズ第7作。

確かに目薬ってあの方法以外ないのかなぁ。
目薬を・・・点す。

物語的にはすごく動いた感じがする。
萌絵がW大(←早稲田?)に就職し、犀川と結婚したのではないかと言われている。
事実は謎であるけれどねー。
どうなんだろう。でも、萌絵の落ち着きっぷりからするとそうであってもおかしくないのか。

海月くんが進路のことで決意し、それに動揺する加部谷。
2人で飲みに行くというチャレンジャーなことをしております(笑)

赤柳は強盗に襲われ、しかし・・・最後の1ページでにんまり。
さすが探偵さんだ。

このシリーズは時が進むのが早い。
登場人物がどんどんと成長してます。
シリーズにありがちなドラえもんとかサザエさんとか永遠の〇歳ではないみたい。

さて、次はどうなるのか
止まらなくなってきてます。

「月の満ち欠け」 佐藤正午



欠けていた月が満ちるとき、喪われた愛が甦る。第157回直木賞受賞。

物凄く不思議な世界観。
面白いんだけどやや意味不明なところもあって。

ひたすら「瑠璃」という女性が生まれ変わるのだ。
生まれ変わったかと思ったら事故で死ぬし。
表に書かないと瑠璃の順番が分からない(笑)

小山内と梢の娘である「るり」
三角(みすみっていうんだって)の彼女の「瑠璃」
正木の奥さんだった「瑠璃」
正木の職場の社長の娘である「希美(しかし、夢のお告げでは瑠璃)」

そして緑川の娘の「るり」←イマココ

あとは瑠璃は登場してないよね??
なんだか混乱します。
スタートが三角と付き合った瑠璃であることは分かるんだけど、
次は正木の奥さんかなぁー。
なんで三角と付き合った瑠璃は生まれ変わって正木と結婚したんだろう。

変なことばかり気になる性分です。

でも、生まれ変わってその時の夫とか恋人に執着する女性の姿っていうのは・・・

好きだなぁ。

男性からしたら気持ち悪いかもしれないけれど、
私もそうしそうで怖いよ。自分で(笑)

実際、生まれ変わりというか前世の記憶があるっていうのは
新聞でも読んだことあるので信じている私です。