igaigaの徒然読書ブログ

読んだ本の感想を気ままに書く読書ブログ。時々映画鑑賞。

「数奇にして模型」 森博嗣



数奇にして模型 森博嗣

模型交換会会場の公会堂でモデル女性の死体が発見された。死体の首は切断されており、発見された部屋は密室状態。同じ密室内で昏倒していた大学院生・寺林高司に嫌疑がかけられたが、彼は同じ頃にM工業大で起こった女子大学院生密室殺人の容疑者でもあった。複雑に絡まった謎に犀川・西之園師弟が挑む。

相変わらず萌絵が危なっかしく、
毎回殺されそうになりますが本人あまり懲りてないようで
次から次へと危険な方向へ行きます。
多分それが彼女の本能というか何かなんだろうねー。

周りの人がみんな心配してくれてかろうじて生きていると言ってもいいくらいかも。

今回は萌絵の従兄であり、犀川&喜多の同級生という大御坊安朋という
恩田作品に登場しそうな・・・いや・・・この人は恰好もひどいらしいから
恩田作品以上のつわものが登場します。
オネエ言葉で、いかついらしい・・・(笑)

その人が結構いい味だしているのでまた登場してほしいくらいです。

今回の犯人は当たり前すぎた感じでしたが
でも・・・やっぱり気づかない。難しい。

借りた本 10月28日

借りた本。

10月28日。
お互いに本の貸し借りでかりんトウさんと会いのランチです。はい(´∀`)
今回は18冊です。
でも、道尾さんの「向日葵~」と万城目さんの「鹿男~」は既読でした。
他は未読。
毎回思いますが、本当に趣味が違うのか本がだぶらない(笑)
これはお互いの特技か何かではないかと思ってます。

今日は義弟(と言っても私より11歳年上)の7回忌法要。
義弟が亡くなった時もこのブログやってたなぁーと思うと
このブログも結構な読書の積み重ねであるなと思います。
へんに感慨深くなりました(笑)

「政略結婚」 高殿円



政略結婚 高殿円

加賀藩主前田斉広の三女・勇は、加賀大聖寺藩主前田利之の次男・利極と結婚。やがて家を支える存在になる勇だがー(「てんさいの君」)。加賀藩の分家・小松藩の子孫である万里子。日本で初めてサンフランシスコ万博の華族出身コンパニオン・ガールになった女性は、文明開化後をどう生きるのかー(「プリンセス・クタニ」)。瀟洒豪壮な洋館に生まれ育った花音子の生活は、昭和恐慌によって激変。新宿のレビュー劇場に立つことになった花音子は一躍スターダムにのし上がるがー(「華族女優」)。不思議な縁でつながる、三つの時代を生き抜いた女性たち。聡明さとしなやかさを兼ね備え、自然体で激動の時代を生き抜く彼女らをドラマチックに描き出した、壮大な大河ロマン!

【目次】(「BOOK」データベースより)
てんさいの君/プリンセス・クタニ/華族女優


「てんさいの君」がよかったなぁー。
当時は・・・というよりは、ちょっと前までは結婚は親が決めるものであってね。
自分たちがどうのこうのって感じではなかったんだよね。

勇姫も生まれたときにはもう許嫁がいて・・しかし、江戸の人だから
嫁入りまで顔も分からず。
当時の結婚なんて家と家の話だから、顔なんてどうでもよかったのかも。
しかし、この婿殿がとてもいい人で、こういう人だったら政略結婚でも
なんでもいいものかもしれないと思いました。

この3人、相対的にあまり結婚に興味のない、のらりくらりとした性格なんだろうね。
当時はどこにいつ嫁入りするかってピリピリしてただろうに。
勇をはじめ、万里子だったり、花音子に関しては結婚してないし。

ってことでその激動の時代をくぐり抜けた当時としては意志の強い女性の物語
だったのかも。

「SCS ストーカー犯罪対策室」 五十嵐貴久



SCS ストーカー犯罪対策室 五十嵐貴久

「おはよう。今日はどんな日になるかな?S」白井有梨が所属する新品川署ストーカー犯罪対策室SCS)に、35歳の専業主婦から相談が寄せられた。2カ月も無言電話が続いており、ついには動物の足先と『殺してやる』と印刷されたコピー用紙がポストに入れられていたというのだがー。一方、実は有梨も「S」と名乗るストーカーから、無数のメールを送りつけられ続けている。いったい誰が、何のために?

上下巻一気読みしました
(と、書いてますが渚ちゃん挟んでます)

ストーカーよ。ストーカー。
ううーん。現代人の心の闇はこうなのかと。

あまり他人に興味のない私からすると不思議な世界ではあります。
自分のプライドが引き裂かれ、そういう行動をとってしまうのかなぁー。
今っていろいろと発達しているから、スマホに変なアプリ入れられそう。

こえーーー。

最終章が「白井有梨の事件」ってことで、Sの正体もわかります。
一応想定内のSの正体で、そこのところはよかったかなと。
ここまで上下巻読んでて「あなた誰?」的な人だったらイヤだったし。

上巻でフェイドアウトしました加納がめっちゃ気持ち悪くて(笑)
こいつは・・・ひどい。うん。

一番ありそうだったのが生徒と先生。
どっちがどっちにストーカー行為を働くかっていうのは、その都度違うかもしれない
けれど、先生と生徒だよー。ありそうだー。
殺されてから犯人を捜すのではなく、未然に防ぐことの難しさったらないね。

ラスト。Sの正体がわかったー!と思ったら
なんともアメリカのドラマっぽいラストで締められてしまった(ノ∀`)

「浜村渚の計算ノート8さつめ 虚数じかけの夏みかん」 青柳碧人



浜村渚の計算ノート 青柳碧人

横浜で謎解きイベント「私立赤煉瓦学園」にエントリーした渚と武藤。街中に隠されたヒントを探し、盗まれた“学びの夏みかん”を奪還するゲームだ。イベントの主催者は、悪名高いドクター・ピタゴラスの教え子。そして「黒い三角定規」首領が追う、あの男も横浜に…数学的大事件が起きる予感が!全3編。

【目次】
数の砂漠をはるばると/高塚十兵衛最後の事件/回るヨコハマ捜査線


面白かったんだけど、数学はチンプンカンプン。
っていうか、チンプンカンプン度が加速している感じです。

あぁ・・・初期のころはまだ何とか理解できたのに。
頭が固いっていうのはこういうことなのだ。

「-i」とかいう数字は渚曰く、

実際はないんだけどあったと仮定したほうが、いろいろな計算式がしやすく、
数学に関係するえらい人たちがみんな賛成したことによって、生み出された
数字というか、仮定の数字的なもの。



らしいんだけど、そこで武藤さんが
「なんでみんな賛成するんだ」

と言ってましたがまさにその通り(^^;)

好きな3桁の数字を重ねて6桁にする。
例えば、123だったら123123。
それを7で割る。

と、

必ず割り切れるんです(・∀・)
これにもちゃんと数学的な理由があって、それには1001という
数字が関係してたんだけど1回しか読んでないから覚えてない(笑)

でも、理由は忘れたけど今回唯一の楽しい数字遊びでした。

「かがみの孤城」 辻村深月



かがみの孤城 辻村深月

どこにも行けず部屋に閉じこもっていたこころの目の前で、ある日突然、鏡が光り始めた。輝く鏡をくぐり抜けた先の世界には、似た境遇の7人が集められていた。9時から17時まで。時間厳守のその城で、胸に秘めた願いを叶えるため、7人は隠された鍵を探すー

相変わらずこういうの書かせたらうまいねぇー。
最近は辻村さんも結婚出産したせいか作風が変わりましたが、
これは初期のころの痛々しい子 盛りだくさん(^-^;)
読んでて痛い・・・痛すぎる・・・

私の学生時代、多かれ少なかれこういう経験もありましたが、
この話に比べたら、もう、ほんと。
ないに等しいです。
あぁ平和な学生時代だった(笑)

しかし、真田美織こえぇーよ。
こんな子にターゲットにされたら確かに私も学校に行けなくなるかも。
最初は理解してくれなかったお母さんがこころに理解者になってくれた
ということは読んでてほっとしました。
先生もね。学校の先生も確かに人だからいい先生もいれば、そうでない
先生もいますね。最近ニュースでもありましたし。
先生の質が落ちているのか。それとも時代なのか。


本の話に戻りまして、
「時間」が関係してあることには気づきましたが、
「こころ」が主役であると思いきや、実はあの孤城はこころ以外の人のものだったー。
最後明るい終わり方でほっとしました。

「増山超能力師大戦争」 誉田哲也



増山超能力師大戦争 誉田哲也

ここは、超能力が事業認定された日本。いまや超能力関連の科学技術は国家レベルの重大機密情報となっている。そんななか、最先端の技術開発に携わっている人物が行方不明に。本人の意志なのか、はたまた海外の産業スパイによる拉致なのか。「面倒くさい」が口癖の一級超能力師・増山圭太郎が調査を開始すると、所員や家族に魔の手が迫る…。

2014年以来の続編だったので元の話をすっかり忘れております。
あーーー。どういうんだっけ?

覚えてないけれど、この本が続くという事だけはわかった。
増山の娘のアリスが可愛い。
普通に考えると超能力あるだろーと思うんだけど
それに気づかない親は本当に超能力師なのか?

そういう疑問もわいてきたり。

増山にあまり魅力を感じず、そのせいかイマイチ感情移入できません。
なので明美とアリスが活躍してくれたらなんか思いっきり
めちゃめちゃに荒らしそうで楽しみ。

超能力といっても、モノを動かしたりできるのは今のところアリスだけ
なのかな。あとは皆さん人の考えが分かるとか、オーラが見えるとか
そういうことのようです。

グロ無関係かと思ってましたがさすが誉田さんです。
拷問シーンは健在でした(^^;)

「AX」 伊坂幸太郎



AX 伊坂幸太郎

最強の殺し屋はー恐妻家。「兜」は超一流の殺し屋だが、家では妻に頭が上がらない。一人息子の克巳もあきれるほどだ。兜がこの仕事を辞めたい、と考えはじめたのは、克巳が生まれた頃だった。引退に必要な金を稼ぐため、仕方なく仕事を続けていたある日、爆弾職人を軽々と始末した兜は、意外な人物から襲撃を受ける。こんな物騒な仕事をしていることは、家族はもちろん、知らない。『グラスホッパー』『マリアビートル』に連なる殺し屋シリーズ最新作!書き下ろし2篇を加えた計5篇。

久々の伊坂さんはやはり面白かったです。
殺し屋シリーズですが、すごい有能な殺し屋ってなんかリアリティゼロではある(笑)

家族を溺愛するあまり、殺し屋家業から引退したいとつよく願い、
最初のころは躊躇なく殺していたんだけど、そのうち殺さなくなるんだよねー。

その心の変化など興味深く読みました。

そして妻へ対する態度、言動がものすごく統一されてて面白い。
ここは逆にリアリティ満点(笑)
なんかすごく具体的。
仕事で夜遅く帰ってきたときに妻を起こさないように食べるもので
一番いいのが魚肉ソーセージである。
それは音がしないから。
などなど、他にも妙に具体的なところが殺し屋家業とチグハグすぎて笑った。


蜂退治の話はどこか違うところで読んだ気がする。
どこで読んだのか・・・?
 ※「しあわせなミステリー」でした。
  そうか。そうだったー。やっとスッキリした。


「EXIT」のラストは意外で驚き。
物語もまだ終わらないのにこういう感じにしちゃうの?
と思いましたが、最後でスッキリさせる。

あぁーうまいな。こういうところは。

「今はもうない」 森博嗣



今はもうない 森博嗣

避暑地にある別荘で、美人姉妹が隣り合わせた部屋で一人ずつ死体となって発見された。二つの部屋は、映写室と鑑賞室で、いずれも密室状態。遺体が発見されたときスクリーンには、まだ映画が…。おりしも嵐が襲い、電話さえ通じなくなる。S&Mシリーズナンバーワンに挙げる声も多い清冽な森ミステリィ。

これが誰の話であるかっていうのは薄々気づくんだけど、
語り手の笹木の正体は本当に物語の後半、あと10分くらい読めば終わるんじゃないか
ってくらいで気づいて・・・( ノД`)

今までこんだけ連続して読んでてどうして気づかないかなー。
と自分に悲しくなりました(笑)

いや。ほんと。

で、まぁ森さんが仕掛けたのはこっちだからそこはまぁいいんだけど、
実際の殺人の動機とか、摩訶不思議だわ。

毎回そうなんだけど、森さんは仕掛けに凝るんだな。
そのせいか、実際の動機ってなんだっけ?
と、読み終わった後にいつも思う。

で、「記憶に残ってないんだから大したことないんだろう」

と、次の本に進むのが毎回のパターン。
これはトリックと仕掛けを楽しむ本のようです。

「夏のレプリカ」 森博嗣



夏のレプリカ 森博嗣

T大学大学院生の簑沢杜萌は、夏休みに帰省した実家で仮面の誘拐者に捕らえられた。杜萌も別の場所に拉致されていた家族も無事だったが、実家にいたはずの兄だけが、どこかへ消えてしまった。眩い光、朦朧とする意識、夏の日に起こった事件に隠された過去とは?『幻惑の死と使途』と同時期に起った事件を描く。

金持ちが沢山登場するなぁー。

こちらは「幻惑の死と使途」と同時進行の物語です。
萌絵が奇術師の謎と向き合っている間に杜萌はこんなことになってしまっていたという。

ちょっと悲しいラストです。
でも、悲しいんだけどちょっと最後救われるかしょもあり。
生きててよかった。と思いました。
なんで生きてたのかは謎ですが。
そこは教えてくれないのね。

犀川せんせの妹である儀同世津子さんが双子を妊娠してたようで。
10月に生まれるとなると・・・結構お腹も大きくなってたのねー。
(この話夏なので)
しかし・・・教えないんだね。
兄にも(笑)

「幻惑の死と使途」と同時進行のせいか、萌絵もさすがに忙しく
こっちの事件にはどっぷりハマることもできず、
なんとなく普段とは違うS&Mシリーズになってました。

そのせいかストーリー性を感じました。
佐々木睦子さんの強烈さもさらに感じましたが。
酷いよね。
たとえそれほど親しくない人の葬式とはいえ、
その足で姪(萌絵)をお見合いに連れ出すとか
強烈すぎてこの人親戚にいたら無理っ(笑)