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2017.07.31 (Mon)

「動機、そして沈黙」 西澤保彦



動機、そして沈黙 西澤保彦

時効まで二時間となった猟奇犯罪「平成の切り裂きジャック」事件を、ベテラン刑事が回想する。妻と戯れに推論を重ねるうち、恐ろしい仮説が立ち上がってきて…。表題作ほか、妄執、エロス、フェティシズムに爛れた人間の内面を、精緻なロジックでさらけだす全六作品。

【目次】
ぼくが彼女にしたこと/迷い込んだ死神/未開封/死に損/九のつく歳/動機、そして沈黙


確かに。
いろいろな種類の作品が登場した短編集です。
面白く読みましたが、少し疲れた(笑)

表題作の「動機、そして沈黙」と「迷い込んだ死神」が好きだなー。
両方ともやりきれなさというか、読んだ後の喪失感がハンパないです。
かなり好きかも。
これはいい。
特に表題作は、きちんと解決はしてないんです。
でも、もしかして事実はこうだったんじゃないか・・・って霧島が
回想したのはもしかして真実??
なんて思った日にはぞわーっと来るね。
真実かどうかは別として。

他の話も喪失感とかやりきれない感じが好きだけど、
「九のつく歳」は正直気持ち悪かったです(^^;)
ゴミとかさー。漁って持ち帰られるのって気味悪い。
プライバシーもへったくれもないね。
05:00  |  西澤保彦  |  トラックバック(0)  |  コメント(0)  |  EDIT  |  Top↑

2017.07.30 (Sun)

「どこの家にも怖いものはいる」 三津田信三



どこの家にも怖いものはいる 三津田信三

作家の元に集まった五つの幽霊屋敷話。人物、時代、内容…バラバラなはずなのにある共通点を見つけた時ソレは突然、あなたのところへ現れる。これまでとは全く異なる「幽霊屋敷」怪談に、驚愕せよ。

私は、ホラーはホラーでも実際にありそうな雰囲気の怖さは平気なのです。
作り物のものすんごく激しいのは大の苦手ですが(←貞子とか)
この程度は普通。

と、思って読んでるとたまに足元救われる作家さんですが、
でも問題なかったよー。
よかった。面白かった。
でももっと怖いと思って読んでたので多少拍子抜けしたところはあります。

それぞれに散りばめられた5つの話が実は共通しているんじゃないか
という、テーマは・・・なんだろう。
神隠しなのかなー。

最初のキヨちゃんの話は年代も近いせいかゾクゾクっとはしました。
まぁその程度。
でも、このくらいであればなんというか、私たちが子供のころとか
もっと怖いことあったなーと思いました。
それこそコックリさんとかそっち系で憑かれた人がいたり。
まぁ子供がいなくなるっていうのも怖いは怖いけどね。
09:03  |  三津田信三  |  トラックバック(0)  |  コメント(0)  |  EDIT  |  Top↑

2017.07.28 (Fri)

「果鋭」 黒川博行



果鋭 黒川博行

堀内信也、40歳。元々は大阪府警の刑事だが、恐喝が監察にばれて依願退職。不動産業界に拾われるも、暴力団と揉めて腹と尻を刺され、生死の境をさまよった。左下肢の障害が残り、歩行に杖が欠かせなくなる。シノギはなくなり、女にも逃げられる…。救ったのは府警時代の相棒、伊達誠一。伊達は脅迫を受けたパチンコホールのオーナーを助けるため、堀内に協力を求めてきた。パチンコ業界ー。そこには暴力団、警察も入り乱れ、私腹を肥やそうとする輩がうごめいていた。堀内は己の再生も賭け、伊達とともに危険に身をさらしながら切り込んでいく。ワルでタフなふたりがクズどもを蹴散らす痛快悪漢小説!

実はシリーズものの第三弾だったらしい。
読み終わって読書メーター開くまで全く気づかなかった(笑)
でも、そういうシリーズものは好きだ。
読んでてストレスを全く感じない。

パチンコ業界に関しての小説なんだけど、うちの地元紙でも新聞小説になったらしい。
その新聞とってなくてリアルタイムで読めなかっんだ。残念だ。

しかし・・・狸な親父がたくさん登場してくるので誰がどの狸だか分からなくなりました。
世の中狸はこんなにいるのか・・・;つД`)

あと、舞台が大阪なので会話のひとつひとつがユニーク。
タクシーの運転手が教えるイノシシのさばき方とかww

結構サクサクっと危ない目にあっているのでなんとか気を付けてもらいたいなと思うので
ありました。
08:00  |  黒川博行  |  トラックバック(0)  |  コメント(0)  |  EDIT  |  Top↑

2017.07.27 (Thu)

「公家武者松平信平16 暁の火花」 佐々木裕一



公家武者松平信平16 暁の火花 佐々木裕一

徳川幕府転覆を企む神宮路翔の探索のため京の所司代屋敷に逗留の鷹司松平信平に、江戸の稲葉老中から書状が届いた。筑前朝倉藩の藩主・黒田長章が参勤交代の途路、病を得て京屋敷で療養中というが、その生死を確かめよというのである。京屋敷に向かうと…。三代将軍家光の正室の実弟で、今は公家から旗本となった信平は、神宮路の魔の手が朝倉藩に及んでいると察し…。実在の大名の痛快な物語、第15弾『魔眼の光』の続篇。書き下ろし長編時代小説。

【目次】
渡月橋の白鷺/竹林の風/獄門島の闇/暁の火花


これでとりあえずは決着ついた・・・のかな??
まだついてないのかな。
割合とあっさりしてたし、何というかこれで終わりという気もしないし・・・
どうなんだろう。
でも、決着ついたって感じもするし、下手すればこのシリーズ完結って気も
しないでもないかなー。

どういわれてもなんとなく納得できそうな感じでした。
個人的にはそろそろこの展開に飽きてきたので
ここら辺で決着つけてもらって次の展開に進めてもらいたいところではありました。

師匠の道謙だっけ? 相変わらず強くて好きだなぁー。
遠くにいるのがもどかしい。
近くにいていつでも登場してもらいたいなー。
05:00  |  佐々木裕一  |  トラックバック(0)  |  コメント(0)  |  EDIT  |  Top↑

2017.07.26 (Wed)

買った本 7月23日

「ダブル・ミステリ 月琴亭の殺人/ノンシリアル・キラー」 芦辺拓



両方から読んでいって真ん中で袋とじになってて犯人が分かるというパターンの本です。
森江さんが登場しているようなので遅まきながら購入しました(^^)

「ほうかご探偵隊」 倉知淳



毎回書きますが、

「倉知さんが仕事したっ!!」

ってことでこちらは迷わず購入。
創元推理文庫だし。
っていうか、本当に書かないよなぁーーー。
新作が読みたいんだけど、なかなか読ませてくれません(笑)
05:00  |  買った本のメモ  |  トラックバック(0)  |  コメント(0)  |  EDIT  |  Top↑

2017.07.25 (Tue)

「あとは野となれ大和撫子」 宮内悠介



あとは野となれ大和撫子 宮内悠介

中央アジアのアラルスタン。ソビエト時代の末期に建てられた沙漠の小国だ。この国では、初代大統領が側室を囲っていた後宮を将来有望な女性たちの高等教育の場に変え、様々な理由で居場所を無くした少女たちが、政治家や外交官を目指して日夜勉学に励んでいた。日本人少女ナツキは両親を紛争で失い、ここに身を寄せる者の一人。後宮の若い衆のリーダーであるアイシャ、姉と慕う面倒見の良いジャミラとともに気楽な日々を送っていたが、現大統領が暗殺され、事態は一変する。国の危機にもかかわらず中枢を担っていた男たちは逃亡し、残されたのは後宮の少女のみ。彼女たちはこの国をー自分たちの居場所を守るため、自ら臨時政府を立ち上げ、「国家をやってみる」べく奮闘するが…!?内紛、外交、宗教対立、テロに陰謀、環境破壊と問題は山積み。それでも、つらい今日を笑い飛ばして明日へ進み続ける彼女たちが最後に掴み取るものとはー?

初めまして・・・の作家さんかな。
今回の直木賞にノミネートされた作品です。
タイトルが素敵よねー。
なんか凛とした大和撫子を想像します。

でも、この本に登場する日本人はナツキ一人です(。・ω・)

設定がややこしいんだよね。
ナツキは20歳なのかな。
どうなのか。
あと説明がかなり不足している感じがしてねー。
恩田さんも説明は不足しているけれど、途中でなんとなく理解できる。
でも、宮内さんの場合は理解できない。
うーーーん。キャリアの差か??

そのせいか頭の柔軟性がなくなってきている私からすると
少し状況や世界を楽しむことが出来ませんでした。
なんで、大統領になったアイシャが劇をやるんだろう。
なんで歌うんだろう。
そういうのを含めて理解できなかった。
あと、あの武器売りも何をしたかったんだろう。

でも、直木賞ノミネートなんだよね。
凄い本なんだよね。
ちょっと私に分からなかっただけ・・・なのか?
05:00  |  その他ま行の作家  |  トラックバック(0)  |  コメント(0)  |  EDIT  |  Top↑

2017.07.24 (Mon)

「空棺の烏」 阿部智里



空棺の烏 阿部智里

八咫烏の一族が支配する世界山内で、宗家を守るのは山内衆と呼ばれる上級武官。勁草院という養成所で厳しい訓練がほどこされ、優秀な成績を収めた者のみが護衛の栄誉に与る。平民の茂丸、下人の千早、大貴族の明留、そして武家の雪哉。生まれも育ちも異なる少年たちは、勁草院の過酷な争いを勝ち抜き、日嗣の御子を護る武人になれるのか…?「八咫烏シリーズ」第四弾。

相変わらず前作を覚えてないのですが、前作の感想が2014年12月ということで
私のテキトーな記憶力では仕方ないことと理解(笑)
雪哉という名前や烏であるという設定はもちろん覚えているものの、

なんでいきなり学校に入ったんだろう・・・?
しょっぱなから首かしげました。
で、明らかに寮で先輩と同室で・・・

でも、それもこれも実はしっかりと仕組んでいたとかww
凄いなぁー。
それも若宮さまを守るためなんですっ!!

ってことなのか。

茂丸がとても性格がよく、なんというか・・・こんな大変なところで
一粒の清涼剤と言ったところかな。
体は大きいみたいですが(^^;)

読むたびにスケールが大きくなっていっているこのシリーズ。
うーーん。ちゃんと着地してくれるのか。
今回、読んで一番心配したこと。
きちんと終わらせてほしいわー。
05:00  |  阿部智里  |  トラックバック(0)  |  コメント(0)  |  EDIT  |  Top↑

2017.07.23 (Sun)

「悪魔を憐れむ」 西澤保彦



悪魔を憐れむ 西澤保彦

「その時間、先生が校舎の五階から跳び降り自殺しないように見張っていてほしい」。大学OBの居酒屋店主からそう頼まれた匠千暁は、現場で待機していたにもかかわらず、小岩井先生をみすみす死なせてしまう。老教師の転落死の謎を匠千暁が追い、真犯人から「悪魔の口上」を引き出す表題作。平塚刑事の実家の母屋で十三年間にわたって起こる、午前三時に置き時計が飛んできてソファで寝ている人を襲う心霊現象の謎と隠された哀しい真実を解く「無間呪縛」。男女三人が殺害された現場から被害者二人の首と手首だけが持ち去られ、それぞれ別の場所に放置されていた事件の、犯人の奇妙な動機を推理する「意匠の切断」。ホテルの九階に宿泊する元教職者はなぜエレベータを七階と五階で降りたか?…殺人事件の奇想天外なアリバイ工作を見破る「死は天秤にかけられて」。ミステリの魔術師・西澤保彦の、四つの珠玉ミステリ連作集。

【目次】
無間呪縛/悪魔を憐れむ/意匠の切断/死は天秤にかけられて


前回シリーズものの思いっきり途中を読んでしまい、
「あぁーー遡らなくては」と嘆いていたのですが、逆に進んでしまった(笑)

でもこのシリーズ不思議なことに時系列があっちこっちに飛ぶようです。
メインキャラが大学生だったり大学卒業してたり・・・
なのであまり気にしなくてもいいみたい。
ただ、今回は本当のメインキャストである匠千暁が全作に登場していたので
話が分かりやすかった。
表題作の「悪魔を憐れむ」はなかなか怖い話です。

へぇー。なるほどねー。と
そこは西澤さんの腕なのか、どういう話にももって行けるねー。

ってことで次こそは遡ろうと思ってます。
タカチとタックの関係性が今一つわかってないので。

あと、刑事がタック・タカチに対してかなり好意的なんだよね。
そのいきさつも知りたい。
07:09  |  西澤保彦  |  トラックバック(0)  |  コメント(0)  |  EDIT  |  Top↑

2017.07.21 (Fri)

「綾香」 黒野伸一




綾香 黒野伸一

刑事の黒木はたった一人の肉親である兄の死に不審な点を見つける。死の数カ月前に兄の前に現れ、そして姿を晦ました女。数々の男たちの死の陰には彼女の気配があった。彼女の名前は綾香―。綾香を知る人間から語られるのはまるで違う女の姿。彼女は天使か、それとも死神か。やっと綾香を追い詰めた黒木が見た本当の彼女とは。死の香りを纏った綾香の不思議な能力が彼女自身をも追い込んでいく。

最初は「白夜行みたいな話かぁー。何をどうしても白夜行にはかなわないでしょー」と思っていたんだけど、途中から話の内容が変わっていって、最後は何というか切ない終わり方になった。

よく「木乃伊取りが木乃伊になる」という言葉があるけれど、黒木刑事がまんまそのタイプ。
ちょっと理解できない。
もう少し警戒しそうなものだけど、何というか・・・綾香の魅力であるといったらそれまでなのか。
普通だったら「作り話?」と言いたくなるような、オカルトというか、深層心理的な話を
そのまーんますんなり受け入れる。
刑事にあるまじき男だな。
とりあえず、疑ってかかれよ。
自分を全うした黒木さんは幸せだったかもしれない。

ただ・・・前半の雰囲気からこの着地になると思わなかった私としては
読み終わってから混乱したままです(+_+)
05:00  |  黒野伸一  |  トラックバック(0)  |  コメント(0)  |  EDIT  |  Top↑

2017.07.20 (Thu)

「チャップリン暗殺指令」 土橋章宏



チャップリン暗殺指令 土橋章宏

昭和7年(1932年)、青年将校が中心となり、クーデターを画策。純朴な青年・津島新吉は、帝国ホテルに滞在していた喜劇王の暗殺を命じられた。

本を読んでいるとたまにこういう新しい発見がある。
そういう時は「読書って本当にいいなぁ~(*´ω`*)」と得した気持ちになります。

というのも、新吉云々は別としてほぼ実話。
そうだったのかーー。
チャップリンが来日したときに、本当に5.15事件があって犬養毅が暗殺された。
チャップリンも暗殺対象に・・・なっていたかもしれない。
きな臭さを感じた秘書の高野が機転を利かせたからチャップリンは暗殺されなかった・・・かもしれない。

5.15事件は授業で習ったものの、同時期にチャップリンが来日してたなんて
もちろん、授業では習わないし、秘書が日本人だったっていうのも知らなかったし。
5.15事件からもわかるように、軍人が目立っていた時代だったし。

もっとコミカルな話かと思ってましたが、ふつうに面白い小説でした。
小説なのか実話かは謎ですが、知らなかったことを知った私としては大満足なのです。
05:00  |  その他た行の作家  |  トラックバック(0)  |  コメント(0)  |  EDIT  |  Top↑
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