2017.05.11 (Thu)
「罪の声」 塩田武士

罪の声 塩田武士
京都でテーラーを営む曽根俊也は、ある日父の遺品の中からカセットテープと黒革のノートを見つける。ノートには英文に混じって製菓メーカーの「ギンガ」と「萬堂」の文字。テープを再生すると、自分の幼いころの声が聞こえてくる。それは、31年前に発生して未解決のままの「ギン萬事件」で恐喝に使われた録音テープの音声とまったく同じものだったー。
グリコ森永事件をモチーフにした小説。
読書メーターを見ると「この事件の時は小学生だった」とか「生まれる前だった」とかありますが・・・
私は中学生でした!( ̄^ ̄)ノ
と、言っても13歳デス。
ただ、関西方面の事件というのもあって、やや対岸の火事的な。
毎日放送されるニュースを見て「怖いなー」とは思いながらやや他人事と思ってしまいました。
まぁ子供だったしね。
今だったらそうは考えないだろうけれど。
ただ、この事件の後にお菓子に包装のフィルムがついたことは記憶にあります。
昔はフィルムなしの箱だけだったんだよねー。
で、グリコ森永・・・だけじゃなくて。
実際には丸大、不二家、ハウス、駿河屋も脅迫されてたみたい。
※この手の本=実在の事件をモチーフとした小説 はwikiを読みながらチェックするので
勉強になります。
でもね。
思うのが、なんでそんなテープを無造作に子供の(といってももう30歳過ぎてるけど)近くに
置いているんだろう。
その感覚が理解できないし。
で、ラストに実はこの人も関わってたっていう人が登場して。
その人の話を聞いていると、なんというまぁ自分勝手なのか。と思ってしまいました。
あくまでこの人物だけだけど、反省とかしないんだよね。
それは「チャンス」だったっていう・・・
ちょっと呆然としてしまった。
実際の事件にも子供の声が使われてたみたいですね。
声とはいえ、子供を犯罪に巻き込む神経が理解できない。
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