igaigaの徒然読書ブログ

読んだ本の感想を気ままに書く読書ブログ。時々映画鑑賞。

「慈雨」 柚月裕子



慈雨 柚月裕子

警察官を定年退職した神場智則は、妻の香代子とお遍路の旅に出た。42年の警察官人生を振り返る旅の途中で、神場は幼女殺害事件の発生を知り、動揺する。16年前、自らも捜査に加わり、犯人逮捕に至った事件に酷似していたのだ。神場の心に深い傷と悔恨を残した、あの事件にー。元警察官が真実を追う、慟哭のミステリー。

主人公が定年退職した元刑事なので華やかさがなかったー。
そして、なんでか知らないけどお遍路さんに夫婦で向かうのです。

お遍路さん・・・
元総理の管直人の印象しかない・・・
私は秋田にいるからか、お遍路さんって今まで考えたこともなくて。
なので、群馬にいる主人公が思いつくのかとちょっと疑問だったんだけど。
でも、2か月かけて歩くのは確かにいいのかもしれない。
いやでも自分と向き合えるなーとちょっとお遍路さんに前向きな気持ちになりました(笑)

で、こちらは16年前と同じ手口??と思えるような幼女殺人事件が起きるワケで。
お遍路さんしてるくせに、つい昔の後輩@刑事に電話する→後輩刑事→教える

えーー!?

私がいままで読んできた警察小説では絶対教えないけどっ(汗)
かなり驚きました。
ちゃんと上司の許可を得て教える。
そんな・・・

まぁそんな群馬とお遍路さんとの距離もあり、心の距離もあり、
夫婦の距離、いろいろな距離があります。
ラストはちょっと泣いたねー。
定年後の老夫婦ではなく、若い2人に泣けました。

まぁいうのであればお遍路さんしたくなるほどの心の闇、心の荷物は持たないに
限るなと。読了後の素直な感想であります。

「レベッカ」



J・フォンテイン演じるヒロインが、リビエラ旅行中に英国紳士マキシムと出会い、彼の後妻としてイギリスの屋敷にやってくる。
だがその屋敷では、マキシムの死んだ前妻レベッカの、見えない影が全てを支配していた……。


日本公開 1951年

igaiga的満足度 → ★★★★☆

初めましてのヒッチコック。

こわーーーい(笑)

誰だっけ?えーっと前妻レベッカについていた使用人の・・・ダンヴァース夫人。
この人超怖い(T_T)

最初から最後まで怖かったし。
ミステリーであり、ホラーであり・・・

ずっと「わたし(役名がないらしい)」がレベッカの亡霊に支配されるように仕向けるダンヴァース夫人・・・
「私が仕えたのはレベッカであってお前じゃないんだよ」的なオーラが恐ろしすぎて
私だったら逃げ出しそうだw

それでもラストにレベッカの死の真相がわかり、前の夫は救われたんだけど、
「そ・・・そんなはずはないっ!」と思ったダンヴァース夫人の壊れっぷりがかなり怖いです。

ヒッチコック映画いいですねー(〃ω〃)

「翼がなくても」 中山七里



翼がなくても 中山七里

「何故、選りにも選って自分が。何故、選りにも選って足を」陸上200m走でオリンピックを狙うアスリート・市ノ瀬沙良を悲劇が襲った。交通事故に巻きこまれ、左足を切断したのだ。加害者である相楽泰輔は幼馴染みであり、沙良は憎悪とやりきれなさでもがき苦しむ。ところが、泰輔は何者かに殺害され、5000万円もの保険金が支払われた。動機を持つ沙良には犯行が不可能であり、捜査にあたる警視庁の犬養刑事は頭を抱える。事件の陰には悪名高い御子柴弁護士の姿がちらつくがー。左足を奪われた女性アスリートはふたたび羽ばたけるのか!?どんでん返しの先に涙のラストが待つ切なさあふれる傑作長編ミステリー。

なんというか・・・
理不尽な交通事故にあって走ることができなくなったアスリートなんだけど、
ある時テレビで義足で走っている人を見て「これだっ!」とアスリート用義足を注文する。
その金額300万。
現金にこにこ一括払い。

でも、その義足にも限界がきて、そんな中外国からその世界の超有名な人が来日し、
行き当たりばったりでさらに進化した義足を作ってもらう。
その金額約400万(ドルのため「約」)
もちろん、にこにこ現金払い。

20歳の女の子に果たしてそんな金があるのかと訝しむ犬養。
殺された相良奏輔にかかっていた保険金の被保佐人はなんっと御子柴。
怪しむ犬養・・・

って感じなんだけど、この主人公が自分で「脳みそも筋肉」と言っているだけあって
切り替えが早いというか、ありえない。
たかだか2か月くらいでパラリンピック目指しているし。
凄いというか、何というか。
ミステリーというよりスポ根なんだけど、熱すぎて少しうっとおしかった(^^;)
あまりに熱くなる理由というのもラストにわかります。
これだから一生懸命になっていたのかと。

この本の見どころは芝生で語らう犬養と御子柴ww

「ミニヴァー夫人」



アカデミー賞を総なめにしたウィリアム・ワイラー監督の傑作!!戦時中の田舎町を舞台にした心温まる人間ドラマ。
ミニヴァー夫人の息子ヴィンは 大学で社会主義に目覚め、当地の名門家の娘キャロルに対して議論をもちかけ、そこから恋にまで発展するが
花の品評会の主催者でもある祖母のぺルドン夫人は二人の恋に反対。 だが戦争が夫人の考えを変え、二人は婚約。すぐにヴィンは出征。
不時着し、 傷ついたナチの飛行士がミニヴァー邸の台所に逃げ込むが、それに冷静に対処していく夫人の姿は緊張感もあり一つの見どころでもある。
一旦帰ってきたヴィンとキャロルは結婚、その後花の展覧会が行われる。ミニヴァー夫人に促されてぺルドン夫人は自分の独壇場であったはずの
バラ部門の賞を駅長に与えるのだが、 そのあたりのシーンは先の戦争シーンとは違ってとても美しく素敵に描かれている。
しかしその後悪化する戦況でミニヴァー邸は…。


日本公開 1949年

igaiga的満足度 → ★★★★☆

これも結局は戦争映画なのよねー。
最初のミニヴァー夫人のお買い物しちゃったルンルン♪からの戦争突入は見ていて辛いところがありました。

いきなりドイツ兵がミニヴァー夫人の家に侵入してきて脅したのには驚きましたが、そういう事ってないだろーとは正直思った。
でも、怖いよね。
お腹空いてふらふらなんだけど、目には狂気があるし、今自分しかいないし・・・
怖いです。

戦争映画なので誰かは死ぬだろうと思ってはいましたが、まさかあの人が死ぬとは・・・
てっきり違う人だとばかり思ってて・・・
なので、あの人が死んだのを見た後に思わず「え??あの人死んだの??」と、何回も見てる旦那に確認してしまいました。

戦争というのは悲しいものです。
特に前半のルンルン♪があるから余計に悲しくなりました。

私はいま、この年齢になりようやく昔の名作を見ているので、実際本当に何も知らないのです。
なので、映画を見終わった後にWIKIで調べるんだけど、
アメリカでこの映画が公開された1年後に、ミニヴァー夫人役の女優さんと、息子役!!!の俳優さんが
結婚したということに驚いた。息子って!!!

「探偵日暮旅人の残り物」 山口幸三郎



探偵日暮旅人の残り物 山口幸三郎

目に見えない物を“視る”力を持った探偵・日暮旅人の物語、番外編の第2弾。旅人を『アニキ』と慕うユキジ。複雑な雪路家の家族の形を描くー『雪消の隘路』。いつもクールな仕事人間、増子すみれ刑事の意外な休日とはー『花の夕影』。「探し物探偵事務所」に秘められた、秘密の物語ー『ひだまりの恋』。本編で語られなかったエピソード3本に加え、花まつりを舞台に起こる事件を、主要人物総出演で描く長編『祭りのあと』を収録。

【目次】
雪消の隘路/花の夕影/ひだまりの恋/祭りのあと


この間の「遺し物」よりは好きだー。
普段はキリっとした刑事のはずの増子がよかった。
増子というよりは、増子の夫さんがとてもよかった。
こんなマイペース男はいないだろう。
ある意味、増子としっくりくる組み合わせって感じ。

「ひだまりの恋」は本編の後の物語。
何気に胸きゅんが残されてた・・・(*´ω`*)
まぁここらで終わるのが一番いいのかも。

これで全部終わりかなー。
っていうか、これ以上書きようがないというかおなか一杯な感じです。
面白かったので何より。

亀吉のキャラがぶれなかったのがいいなー。
スイーツ=苺のショートケーキっていうのが、いかにも亀吉。
ラストの中編はいろいろな人が登場してましたが、
覚えてないキャラももちろんいるww
今井聡って誰だっけ?(^^;)

「オペラハット」



バーモント州のマンドレーク・フォールの町で油脂工場を経営しているディーズ(ゲイリー・クーパー)は絵はがきに詩を書くことでも金を得ており、
また町のブラスバンドのチューバ吹きでもあった。ところが、彼のおじにあたる大富豪が自動車事故で死に遺産2000万ドルが入り、ニューヨークに住むことになる。
彼のまわりにはタカリ屋がおしかけてきた。彼のゴシップ記事をとろうとした女性記者ベーブ(ジーン・アーサー)は行き倒れを装い、散歩に出たディーズに近づく。
ディーズは、自分を「シンデレラマン」とからかった記事を書いた記者がベーブだとも知らずに、彼女に心を奪われる。
一方で、彼女も、都会にはいない彼のあまりの人の良さにいつしか心をひかれていく。



日本公開 1936年

igaiga的満足度 → ★★★★☆

ラストがとっても小気味がよくって満足な終わり方でした。
ただ、最初が少し雑っていうか、ぼーっと見ていると「???」です。
ディーズに遺産がいってニューヨークに住む過程が何というか、いつの間にかニューヨーク??

当時の2000万ドルってどのくらいかわからないんだけど、
それでも、いきなり降ってきたお金に目の色を変える周りの人たち。
そうなんだよねー。
当人ではなく周りの人たち。


好きだったベイブが実は自分を記事にしていた張本人と知って何もかもに絶望し
田舎に帰ろうとしていたところ、貧困にあえぐ農家たちを知り、助けようとするも逮捕。

ますます絶望しているディーズが法廷で復活するあたりが見ててとても面白かった。

「朱鳥の陵」 坂東眞砂子



朱鳥の陵 坂東眞砂子

時は飛鳥。他者の夢の意を読み解く力を持つ白妙は、皇女の夢を解くため京にやってくる。しかしその夢を解こうとするたびに、見知らぬ少女の心に呑み込まれてしまう。それは最高権力者である太上天皇、後の持統天皇の過去だった。彼女の心の奥へ奥へと入り込む中で、白妙は恐ろしい秘密へと近づいていく。強大な権力を手にし、愛する者を次々と葬った古代最強の女帝の真実に迫る歴史長編。

意味わからないんだけど面白くて、面白いんだけど意味わからない(^^;)
しゃべり口調は現代的なんだけど、説明&その他諸々が時代に即してて意味わからなかった。
この時代も私詳しくないんだよねー。
っていうか、歴史ほぼ詳しくない(^^;)

BOOKデータベースとか、帯を見ると「持統天皇」とあるが、文中を探してもいない・・・
そうか・・・その前の呼び名で書いていたのか・・・
と、知るのも物語の後半になってきてからでした。
解説を読んでみると、「持統天皇といえば里中満智子さんの漫画でおなじみの方も多いであろう」とありましたが、残念ながら私は少数派のようでした。読んでない・・・

中学時代から「宇宙皇子」は全巻読んだので、大津皇子を懐かしく思いながら読みました。
でも、この本ではすでに謀反を起こして死んだ人でしたが・・・

まぁそんな意味わからないけど面白く、面白いんだけど意味わからない状態ながらも、ラストにかけてすごく息詰まる展開になるのです。
ラストはマジ怖かった(T_T)
予想はしたけど、想像以上に怖い・・・(T_T)(T_T)
権力を持つ女性っていうのはいつの時代も怖いものです。

「ガス燈」



ジョージ・キューカー監督の見事な恐怖心理描写! アカデミー主演女優賞、ゴールデングローブ女優賞をW受賞したイングリット・バーグマンの名演技に注目!

日本公開 1947年

igaiga的満足度 → ★★★★★


大好きです(〃ω〃)

元々ミステリーが好きなので、ミステリー映画となれば面白いに決まっているという文句なしの作品です。

心理的に妻を虐待する夫。
「君はいつも大切なものを失くす」と言いながら、実はそれが夫の作戦なのよねー。
なんでそういうことをするのかというと、今、引っ越してきた家に目的があってですねー。

まさかそういう事とは知らずに結婚したポーラは「自分はおかしくなってきているのか?」と
だんだんと精神的に壊れそうになる。

夫がいなく、1人の時にガス燈が消えそうになって変な怪しい物音が聞こえてくる。
夫がいるときはそういうことはない。

ってことで、ラストがよかったです。

本当に名作っていうのは何年後に見ても面白い。

まぁそういう名作を今ようやく見ているのですが、本当に面白いです。


「聖母」 秋吉理香子



聖母 秋吉理香子

幼稚園児が遺体で見つかった。猟奇的な手口に町は震撼する。そのとき、母はー。ラスト20ページ、世界は一変する。『暗黒女子』の著者が放つ驚愕の長編サスペンス・ミステリー

秋吉さんを一気に人気作家に押し上げた1冊かなーと思ってます。
そのせいでなかなか手に取れなかったー。

真琴に関しては最初からずっと(ネタバレにつき反転→)女性だと思っていたし、
他の人と触れ合いたくないということから見ても、某事件の被害者だなと思ってました。

ラスト20ページで世界は一変するってまさかこれか?と思って読んでいたら、
真琴のことが分かったのは確かに後半だけど、まだ20ページ以上はあるよな~。

・・・・と、思っていたら確かに一変したっていうか・・・驚いた。
おかあさん・・・・(呆然)
親は子供を守って当然ではあるが・・・
守りかたが私の遥か斜め上をいってた・・・

行動力があるっていうのはものすごい。
全てにおいて雑すぎるんだけど、
この雑さがかえって気づかれないのかなー。

坂口&谷崎の刑事コンビがよかっただけに勿体ない。
この2人にはまた再登場してもらって今度こそ素晴らしい活躍を期待したい。

「公家武者松平信平15 魔眼の光」 佐々木裕一



公家武者松平信平 佐々木裕一

三代将軍家光の正室の実弟で、公家から旗本となった鷹司松平信平は、徳川の世終焉を謀る怪商・神宮路翔の企てをはばんだ。だが、神宮路の企ては秘かに備後の山奥の鉄山で進められていた。大量の鉄砲を密造しているのである。信平は、将軍家綱の命により、備後に向かった。信平の義父が藩主の紀州徳川藩の薬込役や将軍直々の公儀隠密も現地に入っている。

14巻の続き~。
で、続いたまま終わった感じ。
まぁいいんだけど。

で、敵キャラの紗那がメインの1冊でした。
信平サイドはあまり目立たずでした。
でも、信平の師匠が登場して、結婚して妻子が出来、
守るものができた故に弱くなってしまった信平を猛稽古するわけだー。

そのシーンをもう少し丁寧に・・・なんて思いましたが、
まぁ作者さんが王道のベッタベタの時代劇ファンのようなので
そういう地味なシーンはカットか・・・
毎回のことながらどこか水戸黄門風です。

あと、読書メーターで2人に1人は書かれますが・・・
表紙が怖いです(笑)
なんでこんな感じになってしまったんだー>信平