2016年11月 / 10月≪ 123456789101112131415161718192021222324252627282930≫12月

2016.11.30 (Wed)

「潮騒のアニマ」 川瀬七緒



潮騒のアニマ 川瀬七緒

伊豆諸島の「神の出島」でミイラ化した女性の遺体が発見され、警視庁から岩楯警部補が派遣された。首吊りの痕跡から、解剖医は自殺と断定。死亡推定月日は3ヵ月以上前とされた。第一発見者によれば、島のハスキー犬がミイラを引きずってきたらしい。遅れて島に入った法医昆虫学者・赤堀涼子が、事前に解析した微物と、現場周辺を調べて出した結論は……。

昆虫法医学シリーズも5冊目ってことで読書メーターでも皆さん書かれてましたが・・・

慣れてきました(笑)

壁一面のゴキブリがいようと、大量のフナムシがいようと、
口と目からウジ虫が飛び出ようと、アリが体中を這い上がろうと・・・

読む分には平気です(・∀・)

そんな自分にウケる。
慣れって恐ろしい(笑)
で、今回岩楯刑事とタッグを組むのが潔癖刑事くん。

け・・・け・・・潔癖!!!

岩楯と組むってことは赤堀せんせーの洗礼を受ける。
潔癖なのに(笑)
でも、まぁ・・その都度登場するウェットティッシュの数が増えるくらいでしたが。
読まなくても潔癖が登場するというだけで笑えるのではないでしょうか。

今回はミステリー要素も強く面白く読みました。
島って閉鎖的な何かを感じる。
これに民俗学も登場すると怖いものないかも。

05:00  |  川瀬七緒  |  トラックバック(0)  |  コメント(0)  |  EDIT  |  Top↑

2016.11.29 (Tue)

「校閲ガール トルネード」 宮木あや子



校閲ガール トルネード 宮木あや子

ファッション誌の編集者を夢見る校閲部の河野悦子。恋に落ちたアフロヘアーのイケメンモデル(兼作家)と出かけた軽井沢で、ある作家の家に招かれて……。そして社会人3年目、ついに憧れの雑誌の編集部に異動に!?

シリーズ完結・・・かな?
宮木さんはあまりシリーズものというイメージがないので3冊出ただけでも多い???

今回は悦子にとっては辛い話ばかりだったのではないかなー。
読んでる分には笑ったり吹いたりしましたが、
私ら社会人からすると、憧れの仕事と自分に合う仕事というのは違うものであって。
憧れのファッション誌へ異動したはいいけれど、思っていたように仕事が出来ないって今までの自信が崩れる瞬間っていうのだろうか。
かなりキツイ~。

プライベートでもねー。
まぁ・・・大変で。
でも、それでもそういう悦子の生き方を見て清々しい気持ちになりました。

いい感じで終わったのではないだろうか。
まぁこの先続きが出ても読むけどね。

軽いお仕事小説だけど「自分も頑張ろう」と思える本です。
05:00  |  宮木あや子  |  トラックバック(0)  |  コメント(0)  |  EDIT  |  Top↑

2016.11.28 (Mon)

「代体」 山田宗樹



代体 山田宗樹

近未来、日本。そこでは人びとの意識を取り出し、移転させる技術が発達。大病や大けがをした人間の意識を、一時的に「代体」と呼ばれる「器」に移し、日常生活に支障をきたさないようにすることがビジネスとなっていた。
大手代体メーカー、タカサキメディカルに勤める八田は、最新鋭の代体を医療機関に売り込む営業マン。今日も病院を営業のためにまわっていた。そんな中、自身が担当した患者(代体を使用中)が行方不明になり、無残な姿で発見される。残される大きな謎と汚れた「代体」。そこから警察、法務省、内務省、医療メーカー、研究者……そして患者や医師の利権や悪意が絡む、壮大な陰謀が動き出す。意識はどこに宿るのか、肉体は本当に自分のものなのか、そもそも意識とは何なのか……。科学と欲が倫理を凌駕する世界で、葛藤にまみれた男と女の壮大な戦いが始まる!


百年法といい、山田さんの中では不老不死とか永遠の命とかそういうのが好きみたい。
今回は例えば事故に遭ってしまい動けない。
でも、代わりの体があれば意識を移行して「自分」として動くことが出来る。
というシステムが代体。

厚い本なのですが、行間があったりなんだりで一気読みできましたが、
途中からは人→代体(機械)だったのが、人→人になってきてて
「代体はどこへ??」
という展開になりました。

でも面白かった。
妙にリアルだったりして。代体を使用できるのは1か月とか。
その間に本体(肉体)が死んだ場合はおしまいとか。

細かな設定がありました。
ただ登場人物が多くて、多少混乱はした。
さらに、難しい説明をされると混乱するのよねー。
あまり分からないし。
登場人物ですら難しくて寝てしまっていたから
その気持ち・・・わかるよ(笑)

無関係と思っていた主人公が実は・・・的な展開で面白かったです。
SFは個人的には苦手分野ですがそれでも普通に楽しめました。
05:00  |  山田宗樹  |  トラックバック(0)  |  コメント(0)  |  EDIT  |  Top↑

2016.11.26 (Sat)

「黒涙」 月村了衛



黒涙 月村了衛

警視庁組織対策部2課の警部補・沢渡は、実は黒社会とつながる警察内部の〈黒色分子〉だ。中国語が堪能な沢渡は、対中国防諜作戦を目的とする公安部の特別捜査チームに出向となる。沢渡と義兄弟の契りを結ぶ黒社会「義水盟」の大幹部である沈は、インドネシアの青年実業家ラウタンも巻き込んで、沢渡らの中国諜報機関摘発に協力することなった。やがて三人の前にシンシア・ユンと名乗る謎の美女が現れるが……。まさに“黒の中の黒”--黒色警察小説の新たな傑作誕生!

「黒警」という本の続編らしいですが、そっち読んでなーーーーーい。
多少気になるところはありましたが、前作を読んでなくてもおおよそは理解できますし楽しめました。

最近になり月村作品を読むようになりましたが、テーマは結構重かったりハードボイルドだったりなのですが、書き方が軽いせいかさくさく読めるし、テンポがよい。
いいことか悪いことかはさておき(笑)

この内容だったらもっと語り口を重くしてもいいんじゃないかなと思いましたが。

結局警察の中に「内通者」がいたわけですが、その正体は結構早く気づきます。
怪しくて怪しくて(笑)

なので、ラストで内通者になってしまったいきさつとかキッカケみたいなのが
語られるのかなと思っていたのですが、ぜーーーんぜん。
逆に驚いた。
何の説明もない。
そういうのがキッカケで沢渡と沈が仲違いするワケなのですが、
でもねぇ、沢渡だけの責任でもないような。
第一相手の正体がわかってて、沢渡と沈が止めてもいう事聞かなかった
人なんだし。ある程度自業自得なのではないだろうか。

ただ・・・主役の沢渡が妙にアホっぽいのが気になった。
もう少ししっかりとした人であってほしかった。
14:29  |  月村了衛  |  トラックバック(0)  |  コメント(0)  |  EDIT  |  Top↑

2016.11.25 (Fri)

「女學生奇譚」 川瀬七緒



女學生奇譚 川瀬七緒 

フリーライターの八坂駿は、オカルト雑誌の編集長から妙な企画の依頼をされる。「この本を読んではいけない…」から始まる警告文と古書を、竹里あやめという女が持ち込んできたのだ。その古書の本来の持主である彼女の兄は数ヶ月前に失踪、現在も行方不明。このネタは臭う…八坂は、タッグを組むカメラマンの篠宮、そしてあやめとともに謎を追う。

食事のシーンがものすごく美味に書かれてて、

「この展開は・・・もしや・・・( ̄▽ ̄;)」

と、思っていたらその通り「もしや」な中身でした。
だよなぁ~(笑)
なんかそんな感じがしたものー。

ただ、もっと発狂する本なのかと思っていたので正直
「え・・・?これで発狂して行方不明になる??」
と思った。
まぁ・・・その時代その場所でそのからくりを知ったんだったら
発狂するのもわかるかもしれないけれど。
昭和3年の頃の登場人物も知らないんだよね。

さて。これは続くのか??
続いても別にいいかなーと思う。
矢坂と篠宮のコンビはなかなか気持ちいいです。
お互いにちょっとずつズレている所がまたよろしいかも。
05:00  |  川瀬七緒  |  トラックバック(0)  |  コメント(0)  |  EDIT  |  Top↑

2016.11.23 (Wed)

「嘘ですけど、なにか?」 木内一裕



嘘ですけど、なにか? 木内一裕

やっと出会えたはずの高級官僚の男は、新幹線爆破テロの発生直後から様子がおかしくなる。怪しんだ彼女が警察に通報すると、待っていたのは自分自身の逮捕だった。「君の言うことは、もう誰も信じない」木内一裕10作目は、完全エンターテインメント大作!

面白かったです。
その場をごまかすために嘘をつく編集者の亜希。

作家先生の言う事を立てながら、適当なところで嘘をついてその場をやり過ごすというのが得意技のようで。

そんな亜希が偶然出会った高級官僚(・∀・)
一夜を共にしてこの先もっと発展するか???
と、思っていたら彼が怪しい電話をしているのを聞く。

で、警察に通報したら逆に逮捕されちゃって。
そこでの警察を相手にした亜希の口八丁がものすごくウケる。
まぁ実際の警察はこんなにタジタジにはならないとは思うけれど
読んでて面白かった。

でも、八郎兵衛(小学生にしか見えない中学生男子)を相手にはあまり
得意技の嘘もつけず。
そこでもう少し明るい嘘ついてあげればいいのにと思いましたけれど。
ユニークな設定で娯楽小説だとは思うけれど亜希の直球さが面白くて
一気読みでした。
楽しかった。

05:00  |  その他か行の作家  |  トラックバック(0)  |  コメント(0)  |  EDIT  |  Top↑

2016.11.22 (Tue)

「危険なビーナス」 東野圭吾



危険なビーナス 東野圭吾

弟が失踪した。彼の妻・楓は、明るくしたたかで魅力的な女性だった。楓は夫の失踪の原因を探るため、資産家である夫の家族に近づく。兄である伯朗は楓に頼まれ協力するが、時が経てばたつほど彼女に惹かれていく。

主人公の伯郎が自分的に気持ち悪い男で読んでてすごくイヤだった。
弟の妻=人妻なのに自分の彼女みたいに思ってるあたりが薄気味悪い。

なんなんだろう。
この独りよがりな男は。

と、本編よりもこの男が受け付けられませんでした。

楓もいかにも的な胡散臭さを感じてしまったのですが、
伯郎よりはましー。
第一弟が失踪しているのに、楓の安否ばかり気にしてる。
気にするのは楓より弟だろー。

ラストで実はこうだったんだとネタばれした後も、
それでもやっぱり伯郎は気持ち悪かった(笑)
05:00  |  東野圭吾  |  トラックバック(0)  |  コメント(0)  |  EDIT  |  Top↑

2016.11.21 (Mon)

「東京會舘とわたし 下」 辻村深月



東京會舘とわたし 辻村深月

緊張で肩を震わす舞台女優、東日本大震災の日、直木賞受賞を知らされた青年…優しさと慈しみに満ちた物語は、ついに終章へ。

新館になりました。
そこでも東京會館と人とのつながり。
とても温かい優しい気持ちになれますが、
でも・・・やっぱり・・・敷居は高い気がする。

震災の時に本当に東京會館に避難した人もいるらしい。

金婚式の話に号泣。
この震災の日の話にも泣き、
直木賞作家のお父さんにも泣いた~

今は建て替え中ですか?>東京會館。
一度東京に行く機会があったら行ってみたいです。
しかし、田舎者のビンボー人が行っていい場所ではない感じがする(笑)
そっと外から眺めるくらいでもいいかも。
だってレストラン物凄く高そうなんだもん(ここら辺が貧乏人的)

上巻にしろ下巻にしろ全てではないだろうけれど、実話エピソードも入っているんでしょう。
東京會館に係わることが出来た人って羨ましいなーーー。
05:00  |  辻村深月  |  トラックバック(0)  |  コメント(0)  |  EDIT  |  Top↑

2016.11.19 (Sat)

「作家刑事毒島」 中山七里



作家刑事毒島 中山七里

殺人事件解決のアドバイスを仰ごうと神保町の書斎を訪れた刑事・明日香を迎えたのは、流行作家の毒島。捜査過程で浮かび上がってきたのは、巨匠病にかかった新人作家、手段を選ばずヒット作を連発する編集者、ストーカーまがいの熱狂的な読者。ついには毒島本人が容疑者に!?出版業界激震必至の本格ミステリー!

シニカルというかブラックというか・・・(笑)

帯に「新人作家と小説家を目指す人は閲覧禁止」と書いてますが本当にその通りです。
止めておいた方が身のためです。

新人賞を取って2作目を書けない人は小説家ではなく、
たまたま賞を取った「ただの人」だそうで。
あぁーーー確かにこのミスで大賞を取った人、その後2作目を書店で見かけない人がいるわー。

そんな出版界の裏側を強烈に強烈過ぎるくらいこき下ろした本です。
一応「本格ミステリー」と書いてますが、ミステリーなんて霞みます。
毒島の「うふっうふふふっ」の笑いの後に続くあの強烈ーな皮肉。

図書館で本を読む我らの事は「図書館ヤクザ」って書いてました(´⌒`。)
 ※正確には図書館からタダで本を借りて、そしてネタバレとか悪評とか好き勝手に
  ネット上で批評する人の事を指してます(笑)


ごめんよー。

この本も図書館で(TдT)

でも、私は全く本を買わない人間ではない。
手元に置きたい本は買うんですよ。
ごめんね。買わなくて(*´ω`)
05:00  |  中山七里  |  トラックバック(0)  |  コメント(0)  |  EDIT  |  Top↑

2016.11.18 (Fri)

「QED~flumen 月夜見」 高田崇史



QED~flumen 月夜見 高田崇史

京都・月読神社で女性の絞殺死体が発見される。翌朝、近隣の松尾大社では女性の兄の死体が鳥居に吊される。事件を取材する小松崎良平は、桑原崇と棚旗奈々が一泊旅行で京都にいると知り、強引に合流する。記紀最大の謎とされる月読命の真の姿とは? 渡来人技術集団・秦氏の悲劇とは? 崇の推理が冴えわたる待望のQED新作。

QEDだーー・゚・(ノД`;)・゚・

もう買ってすぐ読んで、で、ついキャラ読みしてしまって(爆)
肝心のテーマはなんだっけ??
月読命???
あぁーーー詳しくない。
全く詳しくない。

だからそれにまつわる人たちも全く詳しくないんだよー。
いいやキャラ読みで(←ダメでしょ)

確かに編集者の言う通り奈々ちゃんは可哀想だった。
悲惨でなんか笑っちゃうんだけどね。

珍しく2人きりで1泊2日の京都旅行に行くんだけど、行った先で事件があり(←お約束)、
更に取材をしている小松崎がいて、

「久々に会ったんだから夜は3人で飯でも食おう」

となる。
奈々は「タタルはあまり食事には関心ないし、小松崎も一緒のほうが美味しいところで食べられるかも」と喜ぶ。

私だったら「熊め。邪魔するんじゃないっ!」と思うけど。
そこがまぁ、緩やかすぎるQEDの世界なんだろうなー。

で、この時代は実は平成11年みたい。
ヒット曲が「だんご3兄弟」とか言ってるし。
私はどんどんと歳をとっていくけど、本の世界の時間はゆっくりなのだ。
そしてタタナナの2人の仲もゆっくり進んでいるみたい。
この本ではタタルはよく笑ってた。
ちょっと前までだったら「嗤う」という字を使われていたのに。
心根が素直になってきたのか?
05:00  |  高田崇史  |  トラックバック(0)  |  コメント(0)  |  EDIT  |  Top↑
 | BLOGTOP |  NEXT