ピンクとグレー 加藤シゲアキ大阪から横浜へ越してきた小学生の大貴は、マンションで同い年の真吾と出会う。性格は全く違う2人だったが惹かれあい、親友に。やがて高校生になった2人は、雑誌の読者モデルをきっかけに芸能活動をスタート。同居も始めるが、真吾だけがスターダムを駆け上がっていくことで2人の仲は決裂してしまうが…。ステージという世界の魔法、幻想に魅入られた幼なじみの2人の青年の愛と孤独を鮮やかに描いた、切ない青春小説。面白かったけど、「傘をもたない蟻たちは」ほどではなかったー。
やっぱり「傘を~」は別ものだね。
そのくらい面白かったので。
デビュー作で映画化になってどうのこうのというこちらの作品ですが
確かに映像化しやすかったかもしれない。
芸能界で「自分自身」がしっかりと核に残ってないと真吾みたいなことになるのか。
それに引きずられてしまった大貴ってところかなー。
最後の映画のシーンは面白かった。
なるほど。ゴッチはこんな風に考えていたのか。
それこそ「乗り移った」というか「憑いた」というか。
そんな狂気が見えて読みごたえがありました。