igaigaの徒然読書ブログ

読んだ本の感想を気ままに書く読書ブログ。時々映画鑑賞。

「帰ってきた腕貫探偵」 西澤保彦



帰ってきた腕貫探偵 西澤保彦

街のいたるところに突如現れ、市民の悩みを解きほぐす「櫃洗市一般苦情係」の職員、通称・腕貫探偵。その日、彼のもとにやって来たのは一週間ほど前に亡くなったという女性の霊だった。彼女はベストセラー作家・越沼霞巳と名乗るが、その作家は五十年前に亡くなっているはずだ。五十年前に死んだのは誰だったのか?なぜ女性の魂は今なお現世を漂っているのかー。シリーズ史上、最も不可思議な謎を腕貫探偵が鮮やかに解く!!

【目次】
氷結のメロディ/毒薬の輪廻/指輪もの騙り/追憶


キャラ本として読んでいるのか、ユリエと腕貫さんの絡みが少ないとガッカリしてしまう(笑)

話だけで行くと、最初の話がとても面白かった。
悪意がわかりやすかったというか。
女装している男というちょっと謎のナルシストが登場してましたが(笑)
「あぁ・・・こんな感じで悪意が伝染していくんだなー」と思ったので
面白く読みました。

ラストの話はちょっと「??」な感じ。
なんだかワケ分からないことするんだなーと当事者のことを思ったり。

それにしてもユリエはかわいらしくサッパリしてて面白い。
ユリエと腕貫の食事シーンが好きなので(本当に食べ物の描写が素敵なので)
今度があるならぜひ食事シーンをと思ってしまった。

「教団X」 中村文則



教団X 中村文則

謎のカルト教団と革命の予感。自分の元から去った女性は、公安から身を隠すオカルト教団の中へ消えた。絶対的な悪の教祖と4人の男女の運命が絡まり合い、やがて教団は暴走し、この国を根幹から揺さぶり始める。神とは何か。運命とは何か。絶対的な闇とは、光とは何か。著者最長にして圧倒的最高傑作。

エロエロ小説だった。

最近エロエロ小説って読んでなかったので「おぉっ!」とビックリした(笑)

でもこういうのってオウム真理教であったよねー。
教祖さまのパワーを直接いただくとかなんとかかんとか。
当時のニュースだかワイドショーとかやっているのを見た記憶があります。
オウム真理教の幹部クラスの女性はみんなノーメイクなのに美人ぞろいだったなと言う記憶が。

そういう信仰から外れたり、教祖と考えがズレた人たちはテロとか過激な方向へ行くんだねー。
なんでだろうね。なんで極端になるんだろう。
なんで宗教施設に武器が沢山あるんだろう。

結局なんだったんだろう。
「教団」という大きなうねりの中で翻弄されたいろいろな人々。
2人の教祖。
うぅむ。よく分からん人たちだった。
松尾もそこそこ謎だったし。
最初は宗教を否定していたけれど、結局は「不思議な話」とかするワケで。
それはやっぱり聞く人が聞くと「ありがたいお話」になる。

などと思いながら読みました。
厚いんだけどそれほど時間はかからなかった。

「坂の途中の家」 角田光代



坂の途中の家 角田光代

刑事裁判の補充裁判員になった里沙子は、子どもを殺した母親をめぐる証言にふれるうち、いつしか彼女の境遇にみずからを重ねていくのだったー。社会を震撼させた乳幼児の虐待死事件と“家族”であることの心と闇に迫る心理サスペンス。

里沙子という人はとても思いつめてしまう人なんだろうと思う。

裁判の補充裁判員になってしまい、案件が「母親の幼児虐待死」という同じ子供を持つ女性からするとなんともヘビーな裁判。

公判に行くたびに、自分も同調してしまい自分の家族関係すら危ういものになってしまうのですが、陽一郎みたいな夫は女性を凹ませるにはなかなかの人だなと(笑)
こういう正論を言ってくる人っていうのは、ちょっと苦手かもー。
はたからみるととてもいいダンナ様なんです。
育児もしてくれるし、物腰もやわらかいし。
でも、一言一言が妻を凹ませるというか、自信喪失につながりそうなことを言うのねー。
公判が終わるたびに疲れてビールを飲んでいると「アル中」扱いされるなんてっ!!(←ここが一番気に入らなかった 笑)
文中でもあったけど、飲まずにやってられっか。っていうくらいです。
人の人生を左右する一員になるわけですからずっと素面でなんてやってられない。

陽一郎の母。里沙子の姑。
読み手からするといいお姑さんだと思いました。はい。
あまり無理強いもしないし、でも里沙子みたいな性格からするといろいろと許せないところもあるのだろうけれど。

それにしても裁判だー。
一回うちの会社の人に第一次通知みたいなのが来てたけどその後裁判に行かなかったから
予選(?)で落ちたのかな。
それ以来私の周りではそんな話は全く聞かない。
裁判というものに興味はあるけれど、裁判員に興味があるかと言われればそれはちょっと荷が重いかなー。

「消滅」 恩田陸



消滅 恩田陸

202X年9月30日の午後。日本の某空港に各国からの便が到着した。超巨大台風の接近のため離着陸は混乱、さらには通信障害が発生。そして入国審査で止められた11人(+1匹)が、「別室」に連行される。この中に、「消滅」というコードネームのテロを起こす人物がいるというのだ。世間から孤絶した空港内で、緊迫の「テロリスト探し」が始まる!読売新聞好評連載小説、ついに単行本化。

相変わらずです(。・ω・。)

ええ、安定の(?)恩田陸

設定は面白かったです。
なんか変な緊迫感みたいなのがあって、一気に読めなかったのが残念ですが
一気読みしたかったくらい面白かった。

で、ラストは雑(←相変わらず)

今回は11人のテロリスト容疑がかかっている人がいて、空港に足止めされるんだけど
人の視点により、その人が○×さんという名前になったり、あとは見た目で表現
されるのでそこら辺に苦労しました。
前に私が書いた外国モノに苦労するパターンで国内モノで苦労するとはー。

康久という名前の人は周りから見ると「日焼け男」になる。
十時という名前の人は周りから見ると「鳥の巣頭」になる。

って感じで「ヘッドフォン男」「親父」「ガラガラ声の女」などなど。
その特徴は最初の所で書いているんだけど、そこをしっかり読まないと混乱してしまうー。

肝心のテロリストだけど、それは何というかとても意外性がなく(笑)
逆にその人以外考えられないだろーと思ったんだけど。

でも相変わらずグイグイ読ませますのでこれでラストがねぇ。
納得のいく素晴らしいラストだともっと嬉しいんですけどね。

映画鑑賞 「中島みゆき 夜会VOL.18 橋の下のアルカディア」



昨日、映画っていうのかなー。これは。
中島みゆきの「夜会」を観ました。

私はイマイチ理解してなかったのですが、ダンナがすごく行きたがってて。
去年かなー? 映画館で期間上映をやったときも行きたがってましたがその時は行けず。

今回、私がイマイチ興味を示してなかったのを見たダンナは
「俺一人でもいく」と子供みたいなことを言いだしたので一緒に行ってきました(。・ω・。)

ミュージカルに限りなく近いかな。
殆ど歌で、登場人物は殆ど3人。
中島みゆき、中村中、石田匠。
この3人がメインで物語は広げられます。

物語の内容はなんとなく意味は分かるんだけど、ラストが「え??(・ω・)」というちょっと
驚きの展開でしたが、3人の歌唱力が素晴らしかったです。

橋の下のアルカディア

料金は一人2500円。
我らは1人50代がいるので、いつも夫婦割引を使ってますが、
この映画は利用できず。
うぅむ。2500円あればいつもは2人分なのにー。

その代りこちらのカレンダーをいただきました( ̄ω ̄*)

で、やっぱり中島みゆき。
割と大人~な人たちが鑑賞してました。
ダンナも熱く語っておりまして(笑)
「時代」のついても熱く語ってましたので、
「私の年代からすると『時代』ったら薬師丸ひろこなんだよねー。なるほど・ザ・ワールドのエンディング」と、言ったら「違うんだよなぁ」とジェネレーションギャップを感じているようでした。

「捨てる」 大崎梢、近藤史恵他



読んでみたくありませんか?9つの「捨てる」物語。人気女性作家が初競演!書き下ろし短編集。

【目次】
箱の中身は(大崎梢)/蜜腺(松村比呂美)/捨ててもらっていいですか?(福田和代)/forg´et me n`ot(篠田真由美)/四つの掌編(戻る人形 ツバメたち バー・スイートメモリーへようこそ 夢捨て場)(光原百合)/お守り(新津きよみ)/ババ抜き(永嶋恵美)/幸せのお手本(近藤史恵)/花子さんと、捨てられた白い花の冒険(柴田よしき)


豪華なメンバーによるアンソロジー。
テーマは「捨てる」ってことで今はやりの断捨離の話でもあるのかなと思ったら
そういう話は殆どなかったなー。

普段読まない松村さんとか福田さんの話が面白かった。
松村さんの「蜜腺」なんて強烈っ!!
本当に面白かったです(^^)

柴田よしきさんの話も好きだったけど、なーんか普段本屋とか図書館にあっても
なかなか読まないんだよね。わたし(^^;)
シリーズものの1作目を買うもなかなか2作目を買わなかったりで
面白くないわけではないんだけど、なんっていうかずば抜けたものがないんだな。
私の中で。
でもアンソロジーを読むと「面白いなー」と思う作家さん。
今度こそ何かよまなくちゃ(笑)

近藤さんはいいねー。
相変わらずいいね。
イヤ~~~な感じがたまらなくいい(笑)

でも、イヤな感じで行けば松村さんだけど。
こんな姑イヤすぎる。最悪だー。最悪すぎて面白かった。

と、満足の1冊となりました。

「青藍病治療マニュアル」 似鳥鶏



青藍病治療マニュアル 似鳥鶏

「異能症」-別名を「青藍病」という。原因不明、特効薬なし、患者の症状は様々で、一説には、心の病と密接な関係があるとされる。たとえば犬嫌いが昂じて動物全般から威嚇攻撃される能力を得たり、自覚なく虫を潰す恐怖から、それに触れる前に殺す能力が発現したり、金にだらしない肉親への嫌悪感が、年収を読み取る能力を開花させたり、胸に灯る青い蛍の光を見て、人の死期を悟る能力、であったり…。共通点は能力の発動時に「青い発光を自覚する」、ただそれだけ。治療法を模索する静先生とその患者たちのドラマを描く、“異能”青春小説!

うーーーん。なんか中途半端な感じがする。

読んだ後の爽快感がないというか。
まぁどの本にも爽快感は求めてませんけど、
中途半端感はさらに求めてないのでこういう類の
「で、結局なんなの?」
というのが一番困る。

ミステリーでもホラーでもなく、だからといって「青春小説!」かと言うとそれもまた違う。
ただ、人と違う能力があってそれを克服する人の物語。

「動物が怖すぎて動物の近くに行くと一斉に攻撃される能力」
「目だけで人を殺しちゃう能力」
「人の年収(手取り収入)がわかる能力」
「近々心臓が止まるのが分かる能力」

どれも要らん(笑)
しいて言えば人の年収かな。
他のはあったら困るし、厄介だけど年収だけは人の事なので害はないし
自分だけの秘密にしておくとよろしいので。

男性か女性かわからない静先生。
私の中では男性と思って読んでましたけど
その先生も謎なのよねー。
まぁこの後売れたら続編書きましょうかっていうスタイルなのかもしれません。
似鳥さんは割とシリーズものが多いので近々・・・かな。

「貴族探偵対女探偵」 麻耶雄嵩



貴族探偵対女探偵 麻耶雄嵩

「貴族探偵」を名乗る謎の男が活躍する、本格ミステリーシリーズ第2弾! 今回は新米女探偵・高徳愛香が、すべてにおいて型破りな「貴族探偵」と対決! 期待を裏切らない傑作トリックの5編収録。

【目次】
白きを見れば/色に出でにけり/むべ山風を/幣もとりあへず/なほあまりある


4話目が納得いかなくて。

最初から「赤川和美が死んだ」と書いているのに途中からアレレ?な展開になりまして。
「マジ意味分からないんですけど~」
の状態に陥り、読メを読んだらネタバレが書いてあり、
その後ネットで「貴族探偵対女探偵 ネタバレ」で検索し(爆)

そういう事だったのかと理解するも納得できないww

理解と納得は遠いところにあるのだよ。

そういえばラストでは確かに髭は愛香の事を「所有物だ」と言ってましたが、
その言葉に偽りはなしってことだった(笑)
ラストは笑ったというか面白かったですが、全体を通じて気の毒な女探偵でした。
同じ女として「もう少しがんばれ」とエールを送りたい。

「嗤う淑女」 中山七里



嗤う淑女 中山七里

“稀代の悪女”蒲生美智留。天賦の美貌と巧みな話術で、人々の人生を狂わせる!!美智留の罠に徹夜確実!?ノンストップ・ダークヒロイン・ミステリー。

【目次】
野々宮恭子/鷺沼紗代/野々宮弘樹/古巻佳恵/蒲生美智留


白夜行みたいでした。
ダークなヒロインという触れ込みでしたが、やっぱり白夜行を読んでるとねぇ・・・

スマートではない(。・ω・。)

もう少し雪穂を見習いなさい。
ってワケでもないんだけど、何っていうか先に強烈なのを読んでしまうとどうしても
比べてしまうというこういう話にありがちな感想。

後半からはまた違った感じになり、最後の章になると驚きの展開に・・・
と、思っていたけど「こういう話」はきっと使ってくるだろうなと思ってましたので
あの「傷シール」の存在もとってつけたかのように怪しかったし。

でも、ラストのラストになるとやっぱりそうかーと思ったんですけどね。
「あの人にはこりゃ無理だろー」
ってことで、やっぱり悪女は悪女だったようです。

それにしてもターゲットってどうやって見極めるのか。
それは怖い。

「GOSICK PINK」 桜庭一樹



GOSICK PINK 桜庭一樹

新大陸に到着し、一弥の姉・瑠璃の家に身を寄せたヴィクトリカと一弥。自分たちの家と仕事を得るために張り切る一弥は、ヴィクトリカとともにさっそくN.Y.の街中へ。あらゆる人種に喧騒ー新世界の謎とも言うべき不可解な人々の暮らしが広がる街で、ふと目を離すとヴィクトリカの姿が忽然と消えていた。一弥がヴィクトリカを探しニューヨーク中を走り回る一方、ヴィクトリカは思わぬ人物と出会う。助力を請われ、戦時中に起きた未解決事件“クリスマス休戦殺人事件”の謎を解くことになるが…。ヴィクトリカの超頭脳“知恵の泉”が導き出した驚きの真実と、依頼人の正体とは!?大人気新シリーズ第三弾!(BOOKデータベースより)

可愛いシリーズなんだけど、時代は第一次世界大戦直後なのでどうしても戦争の話が多い。
そういえば一弥も傷痍軍人なんだよなーとふと振り返る。
そんな時代の背景と、一弥とヴィクトリカのヘンテコなやりとりのアンバランスさが楽しい。

アメリカに移住してきたはいいけど、仕事と家を探さなくてはいけないと躍起になる一弥に対して、「家とはなんだ」と不思議がるヴィクトリカ。
ずっと幽閉されていたので、「家」がわからなく、留置場でお世話になってしまった時に「ここに住む」と言い出す始末(笑)

「クリスマス休戦殺人事件」の謎は、思わず想像してしまいました。
なるほどねぇ。

ところどころで一弥に対する愛を口にするヴィクトリカではあるけれど
そういう時に限って一弥は気づかないww
このテンポがたまらなく好きであります。