igaigaの徒然読書ブログ

読んだ本の感想を気ままに書く読書ブログ。時々映画鑑賞。

「ルパンの娘」 横関大



ルパンの娘 横関大

三雲華(みくも・はな)は恋人の桜庭和馬(さくらば・かずま)の家に挨拶に行くこととなった。緊張する華にたいして、和馬は優しく話しかける。ついに桜庭家に到着した華は、玄関に飾られていた桜庭家の家族写真を見て唖然とした。全員が警察の制服らしき服装に身を包み、それぞれ敬礼のポーズをしていたからだ。最悪だった。華が育った三雲家は、代々泥棒を生業としており、一家全員が盗人だったからだ。果たして華と和馬の恋はうまくいくのかーー。

泥棒と刑事というカップルはどこか赤川次郎さんを想像します。
想像っていうかモロ扱ってますけどね。赤川さんは。
そんな赤川さんの鉄板ネタを横関さんがやってみるとこれが結構楽しい。
乱歩賞作家が書くと、固いかなーと思いましたが
・・・ドタバタです(笑)
だよね。この組合せじゃ。

華は泥棒一家のやり方に嫌気が差していたので
ただ一人自分だけは真面目に図書館で働いているのですが、
考え事をするとつい無意識に人の財布を掏ってしまうクセがある(笑)

そんな中殺人事件があり、どうやら被害者は華の祖父らしく・・・
そこで更にすったもんだ。
結婚寸前まで行っていた2人も雲行きが怪しくなり。

気づけば読み終わってました。
もしかしてもしかして。
と、思っていたところがあって。
読めば読むほど違和感があったのですが。
そこはやっぱりその通りだったようです。

「贋作館事件」 



贋作館事件

ミス・マープルにはじまってブラウン神父にホームズ、ルパン、はては法水麟太郎、顎十郎にいたるまで、往年の名探偵たちが新しき血を得て蘇る九つのストーリー、そのあとにはとびきりの仕掛け、それから…。

【目次】(「BOOK」データベースより)
ミス・マープルとマザーグース事件(村瀬継弥)/ブラウン神父の日本趣味(ジャポニスム)(芦辺拓/小森健太朗)/ありえざる客-贋の黒後家蜘蛛の会(斎藤肇)/緋色の紛糾(柄刀一)/ルパンの慈善(二階堂黎人)/黒石館の殺人『完全版』(小森健太朗)/黄昏の怪人たち(芦辺拓)/幇間二人羽織(北森鴻)/贋作「退職刑事」(西沢保彦)


どの話も面白かったです。
(贋)作者の作品への愛があふれてます。
私が個人的に好きだなーと思ったのは
「ルパンの慈善」と「贋作『退職刑事』」です。
退職刑事については読んだことがないので分からないし、ルパンも2冊しか読んでない。
元の話が分からなくても面白く読めたということです。

逆に面白くなかったり、意味が分からなかったりしたのも何作かありました。
これはただ単に自分の勉強不足の結果かなと。

最後に贋作の贋作の話があって。
ややこしいんだけど、自分たちが書いた贋作のさらに・・・みたいなのが一人あたり4~5ページあるのです。
この「ルパン」の話と「退職刑事」の話はそっちも面白かったのでよろしい。

まぁ元々の話が分かれば一番いいのでしょうが。
残念なことに古典あまり興味ないんだよね(^^;)

「ロケットスカイ」 加藤実秋



ロケットスカイ 加藤実秋

ある午後、「club indigo」に凶器を持った男たちが押しかけてきた。2部ホストの酒井くんに恨みがあるらしいのだが、出勤してきたばかりのジョン太たちを人質に、店内に立てこもってしまう。主力メンバーが動けない中、仲間のミスを挽回すべく2部の若手ホスト達が事態の収拾に当たるが…。など、全4話を収録。そして今回、あの人気ホストに大きな決断のときが訪れー。波瀾万丈の第6巻!コミカライズ同時発売記念、スペシャルコラボマンガ&イラスト収録!(BOOKデータベースより)

【目次】
スウィートトリック/ラシュリードライブ/見えない視線/ロケットスカイ/コラボマンガ No.1の忘れもの


インディゴシリーズ久しぶりだー。
相変わらずなネタが多い。
懐かしいが、ケータイの着メロネタはそろそろ苦しいのではないかと思った(笑)

しかしこのシリーズも時が経っているんだね。
インディゴではオーナーの晶も表に出ると普通の二流ライターであって。
新人ホストの源氏名(?)も酒井くんとかなんとかくんとか
もうそのまんま(笑)

登場人物が多いせいか(っていうか殆どホスト)物語がややこしくなってしまった
感じはありましたが、面白く読みました。

ただ思ったより物騒な事件が多かった。
「見えない視線」みたいな物語ばかりでよかったような・・・
なんて思うが。
一人のホストが卒業しました。
この後どーするのかな。(物語的に)

買った本 10月24日他

いろいろといろいろな場所で本を買いました。

「陽気なギャングは三つ数えろ」 伊坂幸太郎



最近、伊坂さん仕事してますねーー。
刊行本が多い。
ファンとしては嬉しいです。
しかもシリーズものだし。

「秋の花」「夜の蝉」 北村薫



この2冊を買ったのはいいのですが、1冊目の「空飛ぶ馬」を買えず。
2冊目からでもいいかなーと元来のテキトーな性格で買っちゃいました。
1冊目と出会えなかったら2作目から読みます。

「カンニング少女」 黒田研二



何かのアンソロジーでこの作家さんを知り、後で何か読みたいなーと
思ってから何年経ったろう(笑)
あまり作品を出してない人なのかなー。
とりあえずこの本から。
「コンゲーム」と裏表紙にあったのでちょっと期待してます。

「あの家に暮らす四人の女」 三浦しをん



あの家に暮らす四人の女 三浦しをん

謎の老人の活躍としくじり。ストーカー男の闖入。いつしか重なりあう、生者と死者の声ー古びた洋館に住む女四人の日常は、今日も豊かでかしましい。谷崎潤一郎メモリアル特別小説作品。ざんねんな女たちの、現代版『細雪』。(BOOKデータベースより)

「細雪」を読んだことがないので何とも言えませんが、
読んでいたらもっと楽しめたんだろうなと思いました。

「女4人」というのは独特な感じがあるようで、
若草物語とかね。
あとそれ以外は思いつかないけど(笑)

以前桐野夏生さんが「女四人だと物語にしやすい」とありました。
確かに桐野さんの本には女性が4人登場する恐ろしく身勝手な話がいくつもあります(・∀・)

この本は母娘2人暮らしで暮らしている家に同居人として娘(佐知)の友人と友人の後輩が住むことになる。
4人の共同生活はそれはそれは問題もトラブルもなく。
ほんとか?と思うんだけど(笑)
なぜか守衛小屋に住む山田とか、ストーカー問題とか。
現実と現実離れした設定との間で楽しめる話でした。
さらっとして軽い印象もありましたが。

「at home」 本多孝好



at home 本多孝好

父は泥棒、母は結婚詐欺師。僕はパスポート偽造屋で働いており、弟はゲームの中で世界を救ってばかりいる。一家はそれなりに平和に暮らしていたが、ある日、母が結婚詐欺のターゲットに逆に誘拐されてしまう。犯人に呼び出された父と僕は、偽札が詰まった紙袋を持って母を助けに向かうがー。巧妙な伏線が張り巡らされ、驚きと涙なくしては読めない結末を迎える表題作を始め、現代の家族のかたちを描ききった傑作小説集。(BOOKデータベースより)

【目次】
at Home/日曜日のヤドカリ/リバイバル/共犯者たち


どの話も結構重かったです(。・ω・。)

BOOKデータベースを読むとコミカルでいかにも伊坂さんが書きそうな雰囲気ですが、違うんだな。
何というか・・・そこにはずっしり重いものがある。
血のつながりだけが家族ではないのでしょうが、
血のつながりがある家族ということで苦労してきた人こそ
「家族」というつながりを大事に持とうとする・・・のかなー。

そう思いました。

個人的に好きなのは「日曜日のヤドカリ」
子連れの女性と再婚した「お父さん」と「弥生さん」(←小学生の娘)
の会話がほほえましいです。
しかし内容は全く微笑ましくないのですが。
自分の母親を全く信用してない娘がユニーク。
やっぱり子供は見ているのですね。

「スクラップ・アンド・ビルド」 羽田圭介



スクラップ・アンド・ビルド 羽田圭介

「早う死にたか」毎日のようにぼやく祖父の願いをかなえてあげようと、ともに暮らす孫の健斗は、ある計画を思いつく。日々の筋トレ、転職活動。肉体も生活も再構築中の青年の心は、衰えゆく生の隣で次第に変化して…。閉塞感の中に可笑しみ漂う、新しい家族小説の誕生!第153回芥川賞受賞作。(BOOKデータベースより)

今年ほど芥川賞が注目されている年もないのではないかと思ってます。
「火花」は友人が買いまして、読んだら貸してくれるという話ですが、
どうやらまだ読んでないようです(笑)

で、気の迷いからか数年ぶりに手に取った芥川賞受賞作。
わがブログでも登場したことがない。
そのくらい読むのは久しぶり。

だって変な話が多いんだもの。
でも、この本は面白かった。

このテーマと展開はなかなかです。
我が家にも姑がいますから(笑)
だから、年寄の思考回路ってわかるんだよねー。
うちの姑やわたしの祖母も「早く死にたい」「早く死にたい」と言います。
しかし、生きることへの執念は人一倍あります。

・・・どっちなんだ。

と、まぁ年寄りというのはそんなものだと思っていればいいのですが、
健斗は祖父の「死にたい」を真に受けて「老人の尊厳死」に力を貸すべく奮闘するワケです。
これが読んでて面白かった。
ラストの読了感もよく、意外な拾い物をした感じになりました。

「心霊探偵八雲 ANOTHER FILES裁きの塔」 神永学



心霊探偵八雲 ANOTHER FILES裁きの塔 神永学

キャンパスの中心にそびえ立つ時計塔。その最上部の小部屋にある鏡に祈りを捧げると、死者と再会できるという伝説がある。晴香は友人から心霊現象の相談を持ちかけられる。八雲とともに調査を始めた晴香だったが、殺人事件の容疑者として捕らえられてしまう。晴香の無実を信じる八雲たちだが、捜査班からは動かぬ証拠を突きつけられてしまい…。大人気スピリチュアル・ミステリー外伝、シリーズ最大の危機!(BOOKデータベースより)

ANOTHER FILES ってことで設定が初期。
相変わらずの6巻以前。
この時期の話をもっと書きたかったのかここにきて連続で書いてますねー。

2人の関係性が初期の頃なのでそこそこ面白く読めます。
今回のテーマは「信じる」です。
私はダンナの事は無条件に信じますが、それ以外の人を信じたことはありません。
特に会社の人たちなんて信じた日には飛び火します。
信じないに限ります( ̄▽ ̄;)

でも、この本は「人を信じる」ということについて書いてます。
まぁ気軽に読める小説ですけどね。
晴香が殺人容疑で逮捕されて、八雲が晴香の事を全く知らなかったことに気づき、
「家族の事もしらない」と書いてましたが、その後家族に会うんだよ。と言ってやりたい。

図書館戦争みたいなシーンが飛び出し正直驚きました。
早く本編にいってくれ。
そう願っております。
ただ、外伝は美雪さんとか登場しないので安心して読めます。

「目白台サイドキック 五色の事件簿」 太田忠司



目白台サイドキック 五色の事件簿 太田忠司

若手刑事の無藤太郎は、伝説の探偵刑事、南塚と出会って以来、不可思議な事件と縁が深い。南塚の盟友で名家の当主・北小路とも協力し、事件を解決してきたが、彼のもとに届いた一通の手紙が、新たな事件の扉を開く。それはなんと、自分は幽霊だと名乗る男からの依頼。道路のカーブで事故を起こす赤い幽霊の話を聞き、半信半疑ながらも調査を始めた無藤と北小路だが…。オカルトと本格ミステリの理想的融合!仰天の結末を御覧あれ!(BOOKデータベースより)

ますます○○さんたちが大集合。
・・・ってBOOKデータベースにも書いてますが。

北小路さんってこういう性格だっけ?
もっと温厚かと思っていましたらやけに攻撃的というか。
無藤さんにも「餌」よばわりするし。
うーーーむ。

で、その刑事ドラマを見て憧れ、刑事になったというおめでたい無藤さんは
「刑事たるは」と思うあまり、今の自分が置かれている状況が気に入らない。
あぁ・・・そんな葛藤する無藤さん・・・

なんって甘いんだろう(〃∇〃)

そう思いながら話は進んで、完璧に終わった形ではないよねー。
「続く」という雰囲気で終わりました。

最後に北小路さんが無藤さんに「明日非番だろ?赤尾さんと屋敷の片付けをしてくれ」
と頼む。いろいろあって屋敷が荒らされたのだ。

無藤さんは一瞬「それは刑事のすることではない」と言って断りかけ・・・
「いや!!それではいけない!!」
と、思ってその依頼を受けるんだけど、
「非番」ですよね??(・ω・)
普通に手伝えよ。と思ってしまいました。

「王とサーカス」 米澤穂信



王とサーカス 米澤穂信

二〇〇一年、新聞社を辞めたばかりの太刀洗万智は、知人の雑誌編集者から海外旅行特集の仕事を受け、事前取材のためネパールに向かった。現地で知り合った少年にガイドを頼み、穏やかな時間を過ごそうとしていた矢先、王宮で国王をはじめとする王族殺害事件が勃発する。太刀洗はジャーナリストとして早速取材を開始したが、そんな彼女を嘲笑うかのように、彼女の前にはひとつの死体が転がり…。「この男は、わたしのために殺されたのか?あるいはー」疑問と苦悩の果てに、太刀洗が辿り着いた痛切な真実とは?『さよなら妖精』の出来事から十年の時を経て、太刀洗万智は異邦でふたたび、自らの人生をも左右するような大事件に遭遇する。二〇〇一年に実際に起きた王宮事件を取り込んで描いた壮大なフィクションにして、米澤ミステリの記念碑的傑作!(BOOKデータベースより)

なかなか悪意のある本でした(笑)
悪意のあるって言っちゃダメかなー。
でも、悪意を感じましたね。

なので面白く読み終えましたが、
感想より何より、私は頼まれると仏像を運んでしまう人間なんだと気づきました。
あぁ・・・基本的に人を疑う事を知らない。
きっと私はひとりで海外に行ってはいけない人間なのだーーー。
読んでて絶望しました(笑)

「さよなら妖精」の後日談です。
後日っていっても一体何年が過ぎているのか。
さきほど「さよなら妖精」の自分の感想を読んだけどサッパリ分からなかったので後で読み返したいと思ってます。

それにしても面白いですね。
米澤さんがこういう悪意のある本を書くとすごくいい感じに仕上がると思います。
ネパールの王宮事件というのは実際にあった話のようですが、
何というか・・・これはこれで怖い話です。

タイトルの意味は・・・こういう事は日本のニュースでもよくある事だよね。
「さて、スポーツです」
というニュアンスでよろしいかと。