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2015.04.30 (Thu)

「遊戯」 藤原伊織



遊戯 藤原伊織

「現実とネットの関係は、銃を撃つのに似ている」。ネットの対戦ゲームで知り合った本間とみのり。初対面のその日、本間が打ち明けたのは、子どもの頃の忌まわしい記憶と父の遺した拳銃のことだった。二人を監視する自転車に乗った男。そして銃に残された種類の違う弾丸。急逝した著者が考えていた真相は。(BOOKデータベースより)

何回目かの再読でこのブログでは2回目の登場。
薄い本なので割合に早く読めます。

まぁ未完なのは仕方ないのですが、連作短編というスタイルで進んでますので一話完結風なところは助かります。
超いいところで終わったんですよねー。


未完で残念なんだけど、一時の問題も思わず棚上げしたくなるくらいいい感じの終わり方だったので満足。
だから何回も読んじゃうのかも。
これがものすごく気分悪いところで終わったら読み返したくないしね。

それにしても気になる。
どういう結末を用意していたのか。
どんな風に決めたかったのか。

伏線らしきものは結構転がってます。
それをどう回収する予定だったのかな。
解説は黒川博行さんです。
「疫病神」シリーズの作家さん。
で、この間「文春文庫」からテロリストのパラソルが発売されたのです。
テロパラは講談社から発売されてたのですが、藤原作品は講談社のほかに文春文庫からもいい作品が出版されてます。
で、その文春文庫のテロパラの解説が逢坂剛さんと黒川博行さん。
2人の対談形式なんですが、いったいどんだけ仲よかったんだw

そこまで仲良かったんだったら「遊戯の続き書いてくれ」と思ったくらい。
ちなみに逢坂さんも違う本で解説書いてました。

藤原作品を読んでるといろいろなところで「インテリだなー」と思っちゃいます。
物騒なところとインテリなところのミスマッチがかなり好き。
06:00  |  藤原伊織  |  トラックバック(0)  |  コメント(2)  |  EDIT  |  Top↑

2015.04.29 (Wed)

回答

以前、ナマクラ!Reviewsのmedeskiさんより、「家守綺譚」と「今夜、すべてのバーで」に並ぶようなお勧めの本がないかと聞かれまして(。・ω・。)

両方未読だったので慌てて読みました( ̄▽ ̄;)

medeskiさんは物凄い読書家で範囲がものすごく広いのです。
で、2冊読んでみて、私が今まで読んだ中でこの2冊に並ぶくらいのお勧め本。
お勧め本というよりは、人の贈るための本という事です。


「そんなものはない( ̄ω ̄*)」


と、言いたかった(笑)
「家守綺譚」を読んだ時のクラクラするくらいのセンスの良さ。

私には無理だ・・・

しかし、それではあまりにも失礼なので、ない頭を振りしぼって考えた。

とりあえず、贈ってはならぬ本
① シリーズもの
② 上下巻もの。もしくは分厚い。
③ エロい。もしくはグロい。
④ 単行本(文庫化になってない)
⑤ 読後感が悪い(←普通贈らないとは思うけど)
⑥ 戦争もの



など考え、「あの本がいいか」「この本がいいか」と悩みました(笑)
マジ悩みました。
こちらの1冊をお勧めしたいと思います。

藤原伊織 「遊戯」

この本は贈るとなると反則かもしれません。
遺作なので「未完」なのです。
ただ、連作短編の形で進んでいくので一話完結というスタイルになってます。
しかし物語がいいところに行ったところでいきなりの未完。
毎回読むたびに呆然としちゃうのですが、それでもまた読みたくなります。

遊戯は今回お勧めしていいものかどうかということで、読み返しましたので詳しい記事はまた後日紹介します(^^)
10:23  |  未分類  |  トラックバック(0)  |  コメント(2)  |  EDIT  |  Top↑

2015.04.28 (Tue)

借りた本 4月25日

土曜日にかりんトウさんに会いまして。
本当は土曜日にブログアップしたかったのですが、
軽い気持ちで持ち込んだ我が家のパソコンが案外重症で
2~3日入院することになりブログアップできずに今日にずれ込みました。
※今現在まだ入院中(TдT)


借りた本 425


20冊かな。
わたし今回9冊しか貸してないんです(^^;)
あまり買ってなかったみたい。
買っててもあまりにも私の趣味だと貸せないので(^^;)

それにしても八雲くんよねーー。
結局文庫が追い付いたではないか。
早く10巻だしてくれ。
でも、ここで9巻を読んで復習します♪

そして下の4冊が意外と厚い(笑)
空色勾玉。有名な本です。
ハマるといいな(・∀・)

09:28  |  未分類  |  トラックバック(0)  |  コメント(2)  |  EDIT  |  Top↑

2015.04.27 (Mon)

「今夜、すべてのバーで」 中島らも



今夜、すべてのバーで 中島らも

薄紫の香腺液の結晶を、澄んだ水に落とす。甘酸っぱく、すがすがしい香りがひろがり、それを一口ふくむと、口の中で冷たい玉がはじけるような…。アルコールにとりつかれた男・小島容が往き来する、幻覚の世界と妙に覚めた日常そして周囲の個性的な人々を描いた傑作長篇小説。吉川英治文学新人賞受賞作。(BOOKデータベースより)

作者の実体験含む・・・かな。
アル中で肝臓をやられてしまって入院してしまった小島(ちなみに作者は中島。)

いろいろな人に35歳で死ぬと言われ、35歳で入院する羽目になり、自分の人生は35歳で幕を閉じるんだとあきらめの境地の中、そこでの出会いとか、やっぱり人間が変わるっていうのは本当にショックだったり、衝撃がなければ無理なのかもしれない。

最初は医者にムカついて(笑)
「なんなの。この医者」と思ってたんだけど、確かに酷い先生なんだけど、医者からするとアル中で入院する人なんて愚の極みなのでしょうね。

この本にアル中診断みたいなのがあって。
項目ごとにプラス何点、マイナス何点と計算していき、プラス2点以上だと人間終わりみたいな書かれ方してて。
ふむふむとやったら3.9点あった私w
ちなみに、主役の小島さんは12.5点だった。

人間終わってる・・・と、ダンナに見せたら、「こことここは別に当てはまらないんじゃないか」と言ってくれて、無事に人間に戻ることが出来ました・゚・(ノД`;)・゚・

入院していると当たり前に起こる別れ。
病院での別れは大体が「死」を意味してます。
読み手の私からしてもあの人の死は悲しくなりました。

ラスト読了感はいいんだけど、酒ってそうそう簡単にやめられないんだよね。
それは自分もわかってるし、らもさんのその後を見てもわかる。
それもまた辛いところ。



10:00  |  その他な行の作家  |  トラックバック(0)  |  コメント(6)  |  EDIT  |  Top↑

2015.04.24 (Fri)

「クローバー・レイン」 大崎梢



クローバー・レイン 大崎梢

大手出版社に勤める彰彦は、落ち目の作家の素晴らしい原稿を手にして、本にしたいと願う。けれど会社では企画にGOサインが出ない。いくつものハードルを越え、彰彦は本を届けるために奔走するー。本にかかわる人たちのまっすぐな思いに胸が熱くなる物語。(BOOKデータベースより)

お仕事小説でした。
期待してた(?)胸キュンはありませんでしたが、
活字中毒としては、小説が本になるまでの舞台裏を知ることが出来て満足です。

いい小説を書いたとしても、それが時の人じゃなかったりする場合には
日の目を見ることがないのかもしれません。
最初からあきらめた感じの、今は売れてない出版業界では「過去の人」の家永。
その家永が書いた原稿が偶然、大手の出版社の編集者の目に留まり・・・という内容なのだけど本を出すのも難しいものなのね。と。

最初に賞を取ったけど2作目が上手くいかず・・・なんてことはザラにあるようで。
「あの作家さんは今どうしているんだろう」という人もいるかも。

いつでもどこでも面白くて売れる本を生み出す作家さんと言うのは神様かもしれない。

ただお仕事小説にありがちの「出来すぎ感」はどうしてもあるよねー。
現実はなかなか難しいかもしれないと思いましたが、
ラストが晴れ晴れすると気持ちよく本を閉じることができます。

ふと「半沢直樹」もある意味お仕事小説なんだろうなーと思った。
08:34  |  大崎梢  |  トラックバック(0)  |  コメント(2)  |  EDIT  |  Top↑

2015.04.22 (Wed)

「いなくなった私へ」 辻堂ゆめ



いなくなった私へ 辻堂ゆめ

人気絶頂のミュージシャン・梨乃は目を覚ますと、誰にも自分と認識されなくなっていた。さらに自身の自殺報道を目にした梨乃は自らの死の真相、そして蘇った理由を探りはじめるが…。2015年第13回『このミステリーがすごい!』大賞優秀賞受賞作。(BOOKデータベースより)

宝島社の「このミス」と言ったらいつもミステリーじゃないのが受賞されるという摩訶不思議な賞でありますが・・・
今回は面白かったのよ。
普通にミステリーでした。
いや、普通と言われると普通じゃないかもしれないけど、
「一体どうなってるんだ。どうなるんだ?」という気持ちでずっと読みましたので満足です。

誰もが知ってる人気ミュージシャン、若干二十歳・・・
と、言われると最近の歌手ではイメージが湧かないー。
どうしても「松田聖子」「中森明菜」系を想像しました。
そうじゃないと、本当にすごいミュージシャンとイメージ出来ないので(←この2人はアイドルでしたが)

で、生きてるのに本当の自分は死んだらしい。
唯一自分を自分として認識してくれる優斗や優斗の姉に面倒を見てもらいながら
もう1人そういう人が出てくる(←いっくん)

最初はとにかく優斗のお財布が心配でなりませんでした。
基本として死んでる2人なので、何もない。
何もないが、普通に生きてるし生活もする。お腹もすく。

ようやく梨乃がバイトを見つけたときはいろいろな意味で安心しましたが。
ラストの仕掛けはなるほどねー。そういうことかと納得はしたんだけど、
この先の事を考えちゃうと、すこし投げっぱなしなラストかもしれないなーとも思いました。
08:44  |  その他た行の作家  |  トラックバック(0)  |  コメント(2)  |  EDIT  |  Top↑

2015.04.21 (Tue)

「化石少女」 麻耶雄嵩



化石少女 麻耶雄嵩

京都の名門学園に続発する凄惨な殺人事件。対するは、マンジュウガニ以上といわれるすべすべ脳みそにして、化石オタクの変人女子高生。古生物部の美形部長まりあが、一人きりの男子部員をお供に繰り出す、奇天烈推理の数々!(BOOKデータベースより)

学園内で次々に起こる殺人事件。
まりあは「きっとあいつが犯人なんだわ!!」と推理を披露するも、
幼馴染で1つ下の彰に「あんまりそんなこと人前で言うんじゃない」と
窘められる話がずっと続いた(笑)

しかし、一般人ってこんなものよねーと。
テレビのニュースで殺人事件が起きるとテレビ見てごはん食べながら
「きっとあの人が怪しい」
と言い合う。

まりあはそんなレベル。


・・・かと思いきや。


ラストが衝撃でした。
ぼーーーーーーっとしてたら後ろからいきなりグーで殴られたかのよう。
ビックリしたよー。
それまでは明かされない真相にちょっとイライラしながらも次の話に行くもので。
ただ、エピローグがねぇ~。
なるほどなるほど。
仕掛けられました(´∀`)

まりあのいる「古生物部」というのもマニアックな部活ですが、
この本にはマニアックすぎる部活が登場しまくります。
「こんな部活もあるのか」とちょっとにんまりしちゃった。

だからこそ廃部危機なのでしょうが(^^;)
08:24  |  麻耶雄嵩  |  トラックバック(0)  |  コメント(4)  |  EDIT  |  Top↑

2015.04.20 (Mon)

「ようこそ授賞式の夕べに」 大崎梢



ようこそ授賞式の夕べに 大崎梢

今日は年に一度のイベント、書店大賞授賞式の日。成風堂に勤める杏子と多絵は、初めての授賞式参加とあって、華やいだ気分でいっぱいだ。ところが朝の業務を終えて出かけようという矢先に、福岡の書店員・花乃が「書店の謎を解く名探偵」に会いに成風堂を訪れる。書店大賞事務局に届いた不審なFAXの謎を名探偵に解いてほしいというのだ。一方、明林書房の新人営業マン・智紀も、全国から書店員が集まる今日を有意義に過ごすべく、準備万端調えていた。そこへ、他社の営業マン・真柴から、今すぐ来いと呼び出しを受ける。書店大賞事務局長の竹ノ内が、今日のイベントに関わる重大問題に頭を抱えているらしい…。“成風堂書店事件メモ”と“出版社営業・井辻智紀の業務日誌”、両シリーズのキャラクターが勢ぞろい!書店員の最も忙しい一日を描く、本格書店ミステリ。(BOOKデータベースより)

成風堂シリーズと、井辻くんのシリーズが合体!

でもって、登場人物が多くてガチャガチャしてて楽しかった(混乱もしたけど)
書店大賞⇒本屋大賞 と置き換えてもいいだろ。と思いました。
詳しい採点方法などは知りませんが、実際の本屋大賞もこういう形態なのかな。
大崎さん本人が本屋大賞に物申すことあるのかなーと思ったりもしました。

まぁ私などは素人なのでブログで好き勝手に話してますが、
作家さんも何か言いたいこととかあるかも。
そういえば大崎さんノミネートされたことない・・・かな?

確かに本屋大賞にノミネートされると、分かりやすく目立つところに置かれたりするのでそういう意味では販促にもなるし、いいんでしょうね。
ただ、どういう経過でノミネートされたかどうかってことなのかな。

覆面作家さんが登場してましたが、一般的に覆面作家とはいっても、編集者とか出版社には素性が知られてると思ってましたが、全くの覆面作家って存在するものなのでしょうか。
そして物語の最後の方で覆面作家の正体がばれるw

どこだって本屋であればいいじゃないかと思いながらも、田舎に住んでいると大きい書店に行くとやっぱりテンションがあがります。
でも、大きすぎると疲れる(←田舎者)
中規模くらいの本屋さんで本を探すのが一番落ち着いてる現状です(^^)
08:35  |  大崎梢  |  トラックバック(0)  |  コメント(0)  |  EDIT  |  Top↑

2015.04.18 (Sat)

「悟浄出立」 万城目学



悟浄出立 万城目学

俺はもう、誰かの脇役ではないのだ。「西遊記」の沙悟浄、「三国志」の趙雲、司馬遷の娘…。人生の見方まで変えてしまう連作集。(BOOKデータベースより)

【目次】
悟浄出立/趙雲西航/虞姫寂静/法家孤憤/父司馬遷


自分のレベルの低さに泣きたくなった・゚・(ノД`;)・゚・
とりあえず、最初の西遊記しか知らない。

というよりも、わたしは西遊記ったらなんだろう?
なんて考えたら、そういえばドリフの人形劇だったなーと(爆)
子供の頃に見たのが西遊記のすべて。
なので、悟浄と言われたら仲本工事が・・・(。-_-。 )

こんなレベルなので次の話に行ったら元がなんなのか分からない。
残りは全部三国志なのかなー。それすら分からないのですが、
2番目の話はよく分からないにしろ、3番目以降の話は「物語」として楽しめました。

四面楚歌ってそういうことかーと四字熟語の勉強になりましたが。
学生の頃、まんが三国志を読むべきだったと痛烈に後悔。
元ネタが三国志にまつわる本ってたまーーにあるんだよなー。
だからたまに読むとこうして分からない。
しかし、40歳も過ぎて今更「まんが三国志」はないだろう。

おふざけ一切なし。
三国志ファンの方も楽しめるのではないでしょうか。
08:29  |  万城目学  |  トラックバック(0)  |  コメント(0)  |  EDIT  |  Top↑

2015.04.17 (Fri)

「家守綺譚」 梨木香歩



家守綺譚 梨木香歩

たとえばたとえば。サルスベリの木に惚れられたり。床の間の掛軸から亡友の訪問を受けたり。飼い犬は河瞳と懇意になったり。白木蓮がタツノオトシゴを孕んだり。庭のはずれにマリア様がお出ましになったり。散りぎわの桜が暇乞いに来たり。と、いった次第の本書は、四季おりおりの天地自然の「気」たちと、文明の進歩とやらに今ひとつ棹さしかねてる新米精神労働者の「私」と、庭つき池つき電燈つき二階屋との、のびやかな交歓の記録である。(BOOKデータベースより)

medeskiさんのお勧め本。
女性に贈るときはこの本とのことですが・・・・

あまりにセンスの良さにクラクラした。

私は基本的に物騒な本が好きなので、普段はあまり手に取らない本です。
読書ブログを通じて他の方がどういう本を読まれているかと交流するのが大好きであります。
真面目にいい本と出会いました。
四季折々の風景、風情、今から100年前ったらいつ?
大正かー。

ワケあって亡き友の家に1人で住むことになった主人公ですが、
亡くなったはずの友人が掛け軸から登場するというホラーながらもコミカルな展開となってます。

そして四季折々の花々。
意思をもつサルスベリなど。
ひとつの章が短いので、寝る時に読み返すのもいいかもしれません。

08:30  |  その他な行の作家  |  トラックバック(0)  |  コメント(2)  |  EDIT  |  Top↑
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