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2015.03.31 (Tue)

「ローズガーデン」 桐野夏生



ローズガーデン 桐野夏生

営業マンとしてジャカルタに赴任して二年。博夫はミロから逃げようとし、しかしむしろ深く填まり込んでいく自分を感じていた。すべては高校二年のあの日、庭に薔薇が咲き乱れる家のベッドでともに過ごした時から始まったのだ。そこは彼女が義父と淫らなゲームに興じた場所。濃密なミロの世界を描く短篇集。(BOOKデータベースより)

【目次】
ローズガーデン/漂う魂/独りにしないで/愛のトンネル


この本も再読ー。
村善が好きな私は実はこの本はあまり好きじゃないんだけど、
村善とどうのこうのっていう話以外は普通の(?)ミロなのでそっちが読みたかったのです。

トモさんという懐かしい名前も登場してましたが、
こうしてみるとミロの仕事は甘いなー。
プロっぽくないというか、読んでてじれったくなりました。
まぁミロも若かった。

そして、そういえばミロって夫がいたんだった。
読んでビックリした。
すっかり忘れてた。ある意味トモさんより存在感なかったもんな。

しかしこのミロが「ダーク」になると・・・ねぇ。
人は変われば変わるものです。

こういうミロの本を読んでると村善の本が読みたくなる。
近々再読予定っと・・・。
08:41  |  桐野夏生  |  トラックバック(0)  |  コメント(0)  |  EDIT  |  Top↑

2015.03.30 (Mon)

「王妃の館」 浅田次郎



王妃の館 浅田次郎

パリはヴォージュ広場の片隅にたたずむ、ルイ十四世が寵姫のために建てたという「王妃の館」。今は、一見の客は決して泊めない、パリ随一の敷居の高さを誇る超高級ホテルとなっているこのシャトーに、なぜか二組のワケあり日本人ツアーが同宿することになった。しかも、倒産寸前の旅行代理店の策略で、客室を昼と夜とでダブル・ブッキングされて…。ぶっちぎりの笑いと涙満載の傑作人情巨編。(BOOKデータベースより)

今回の映画化の話になる前から、かれこれ何年も前から「再読したいなー」と思ってまして。
ようやく再読っ!!

めちゃめちゃ面白かった。
っていうか笑える。
眼科の待合室で読んだら笑ってしまって、不審者扱いにされそうだったので読まれませんでした。

ちなみにそのシーンはどういうところかというと、近藤が「長く静かな屁をこいた」ところです(←読んだ人にはわかる)
これ1回目も会社で読んだんじゃなかったっけー。
ぷっ!と来たことを覚えてます。

これ以外にもとにかく笑わせます。
すごいです。笑わせ方が。
でも、映画化になるくらいです。
ただ笑って終わりの本じゃなく。
作中作というのでしょうか。そこにルイ十四世の話が混ざるのですが、
この話が実は下巻になってかなり重要な位置づけになるのです。
一回目に読んだときはそうは思ってなくて、なんとなくテキトーに読んでしまい、読み終わった後に後悔した記憶がありまして、読了後から「また読まなくては!」と思った次第でした。

みんなそれぞれいわくつきの人たちばかりでしたが、金沢貫一・ミチルの2人がなかなかいい人だった。
服装が強烈なのだけちょっと・・・(^^;)
ただ笑っちゃうだけの上巻とはちがい、下巻になると笑いのほかに涙もちょっとあり。
個人的には浅田作品の中でかなり上位な本です。
09:12  |  浅田次郎  |  トラックバック(0)  |  コメント(2)  |  EDIT  |  Top↑

2015.03.27 (Fri)

「ロスジェネの逆襲」 池井戸潤



ロスジェネの逆襲 池井戸潤

ときは2004年。銀行の系列子会社東京セントラル証券の業績は鳴かず飛ばず。そこにIT企業の雄、電脳雑伎集団社長から、ライバルの東京スパイラルを買収したいと相談を受ける。アドバイザーの座に就けば、巨額の手数料が転がり込んでくるビッグチャンスだ。ところが、そこに親会社である東京中央銀行から理不尽な横槍が入る。責任を問われて窮地に陥った主人公の半沢直樹は、部下の森山雅弘とともに、周囲をアッといわせる秘策に出たー。直木賞作家による、企業を舞台にしたエンタテインメント小説の傑作!(BOOKデータベースより)

ロスジェネってロストジェネレーションだかなんだかとにかく世代の事らしいですね。
なんだろうと思ってましたが、私よりも若い世代。
で、半沢は・・・私より1~2年くらい上っぽいな。

今回もなかなか楽しめましたよー。
読むと痛快になり、「わたしも仕事がんばらなくちゃ」なんて思うのです(←ほんと)
でも、「内容を忘れる前にブログ書かなきゃ!」と、さっきの「仕事云々」の舌の根も乾かないうちにブログを書いているという・・・(^^;)

今回は半沢にも楽しめましたけれど、誰とは言いませんが別の方。うふ。
いいなぁー。
最後痛快すぎて笑ってしまった。
ある程度の権力はあるに越したことはないかも。むふ( ̄ω ̄*)

しかしあのくらい働いてパズルのピースが上手くはまると気持ちいいだろうなーと思いました。
このシリーズもう1冊出てるんですよね。銀翼イカロスだっけ。
これも読みたいなー。
半沢から離れると特に読みたいとも思わないんだけど、
半沢を読むとまた次が読みたくなる。

楽しめました(^^)
08:44  |  池井戸潤  |  トラックバック(0)  |  コメント(2)  |  EDIT  |  Top↑

2015.03.26 (Thu)

「ふたつめの庭」 大崎梢



ふたつめの庭 大崎梢

保育園は予測不能のことばかり。保育士になって五年の小川美南と定時退社しやすい部署に異動し、子育てに奮闘する志賀隆平。園内の事件や行事を通して美南と隆平は気づき、育んでゆく、本当に大切にしたいものを。家族と恋の物語。(BOOKデータベースより)

胸キュンだっ!

以前に大崎さんが書く恋愛ものを読んだとき胸キュンだったので今回も期待して読みました。
えぇ。期待しました(笑)

父子家庭と保育士の組み合わせは「日暮旅人シリーズ」を思い出しますが、
まぁ旅人さんほど特異な状況ではなく、こちらはまぁあるかもしれないなーという感じです。

離婚して親権を取ったはいいけれど、一人での子育て。
こういうときはやっぱりクラスの担任の保育士さんが頼りになるんだろうなーと
隆平じゃなくてもそう思う。
実際はいろいろと大変だろうなー。
こういう事は綺麗ごとを言うのは難しく、実際に行動にうつすのも難しいと思う。
私のダンナも×の持っている人で。
親権も負けたらしいのですが、私としてはそれでまぁ・・・正直なところ良いのですが(^-^;)

ただ、私の友人のお友達(私は知らない人ですが)は、こういうパターンで連れ子がいる男性と結婚し仲良く暮らしているみたい。
人それぞれですね(^^)

この本も胸キュンしながらほんわかしながら読み終わりました。
うん。満足♪
08:26  |  大崎梢  |  トラックバック(0)  |  コメント(0)  |  EDIT  |  Top↑

2015.03.25 (Wed)

「下戸は勘定に入れません」 西澤保彦



下戸は勘定に入れません 西澤保彦

大学で教鞭をとる古徳先生はバツイチ・独身の50歳。人生に疲れ、酔って死ねれば本望とウイスキー片手に夜道を歩き始めたが、偶然、旧友・早稲本と出会ってしまう。いまや堂々たる実業家のこの男は、かつて古徳の恋人を奪って結婚したのだった。気まずさに逃げようとする古徳だが、早稲本の誘いを断り切れず、豪邸のホームバーで杯を傾けることに。やがて、酔った2人は28年前の晩へとタイムスリップしてしまう。条件が揃うと、酒の相手を道連れに時間をさかのぼってしまう古徳先生。はたして失った恋の秘密を解き明かすことができるのか?前代未聞のタイムスリップ本格ミステリ!(BOOKデータベースより)

相沢沙呼さんが作品に太ももへの愛をこれでもかと書くのと同じように
西澤保彦さんの作品はお酒への愛をこれでもかとつぎ込む。

そんな本でした。

誰かと同じ酒を飲んでいると、何年か前の同じ日同じ曜日同じ酒を飲んでいたシーンに
意識だけタイムスリップするみたい。
例えば私とダンナが一緒にワイン(銘柄も同じでなくてはならないのでチリワインの「サンライズ」とする)を飲んでいると、ふと何年か前の同日同曜日、私とダンナがサンライズを飲んでいた時に意識が飛ぶんですってー。

6~7年に1回ってことですかね。曜日も一緒ってことは。
まぁそんな感じなんだけど、でも意識だけのトリップなので別に何ってことはないんだけど
また元の世界に戻って「実はこうこうこうだったのではないか」と考えるんだけど・・・

連作短編みたいになってますが、冷静に考えると幸生父がロクでもないので
こういう事が起こったのではないかと思うのですよ。

今回の大収穫は「赤玉ポートワイン」の飲み方。
この本に赤玉ポートワインなんぞが出てきまして
「甘くて飲まれないんじゃないか」と思っていたら作中でもやっぱりそういう事が書かれてまして。
ソーダとレモンで割ったらいいとありました(〃∇〃)
我が家には赤玉はないんだけど、甘くて飲めないワインがありまして。
(懸賞で2本セットであたったのですが1本飲んであまりの甘さに撃沈して、残りの1本に手を出せませんで)
炭酸とレモンで割ろう~。とダンナに話したら
「それだと味が薄まるからそれに焼酎混ぜたらいいんじゃないか」と
真面目な顔で言われました(´・ω・`)
なんか変な味になりそう。
08:31  |  西澤保彦  |  トラックバック(0)  |  コメント(2)  |  EDIT  |  Top↑

2015.03.24 (Tue)

「砕かれた鍵」 逢坂剛



砕かれた鍵 逢坂剛

警察官が関連する事件が続発した。麻薬密売を内偵中の特捜隊の警部補とその同僚の巡査部長が射殺され、麻薬吸引者の元警察官に婦人警官が刺殺された。何か巨大な陰謀が警察内部で進んでいると踏んだ警察庁特別監察官の倉木尚武は、復讐に燃える美希、探偵となった大杉らと共に、執念の捜査を開始する。そして“ペガサス”という名の謎の人物にゆき当たるが…。シリーズ第3弾。(BOOKデータベースより)

百舌シリーズなのに3作目にしてとうとう百舌が登場せずww
この展開に笑ってしまいましたが、
ラストになって笑いも吹き飛ぶ事態が起きたー。

え?え??どういうこと?嘘なんじゃないの??

と、言うくらいビックリしました。
読メでネタバレ読まなくてよかった。
「読んでる本に追加」とかやったあとで、ちらりと目に入ることが多いのですが
今回はそういうことが書かれてない人だったので知らずに読めて良かった。
これ、この結末知ってたらこんだけの衝撃はないだろー。
2作目を妹に貸しましたが、この本を貸したら衝撃だろうなー(笑)

今回は百舌ではなく「ペガサス」というのが敵でして。
さて、実はペガサスの正体は・・・となったときに
気づけよ。大杉・・・

そう思いましたが・・・次作は確か「よみがえる百舌」だったはず。
ってことは百舌は出てくるのかな。
あまり「百舌」個人に関しては印象に残らないんだけど、
とりあえずキーパーソンということで楽しみです。
08:19  |  逢坂剛  |  トラックバック(0)  |  コメント(2)  |  EDIT  |  Top↑

2015.03.23 (Mon)

「幽霊人命救助隊」 高野和明



幽霊人命救助隊 高野和明

浪人生の高岡裕一は、奇妙な断崖の上で3人の男女に出会った。老ヤクザ、気弱な中年男、アンニュイな若い女。そこへ神が現れ、天国行きの条件に、自殺志願者100人の命を救えと命令する。裕一たちは自殺した幽霊だったのだ。地上に戻った彼らが繰り広げる怒涛の救助作戦。傑作エンタテインメント、遂に文庫化。(BOOKデータベースより)

数年ぶりの再読なのですが、「こんなに面白かったっけ?」と、改めて驚きました。
多分前回はやや中だるみなところがあったかもしれない。
でも、今回はさくさくっといったなー。
神様がパラシュートで降りてくるところとかは覚えてたんだけどw
それ以外は割と忘れてて(←安定の忘れん坊)
初めて読む本と同じと言っていいほど楽しめました。

八木が八神@グレイヴディッカーと思い切り重なりまして(笑)
八神もこうなるかなーと。
でも、八神は自殺はしないだろうなー。

ってことで、4人の自殺した人たちが100人の自殺志願者を思いとどまらせるという任務にあたる。
4人の自殺したメンバーはそれぞれ自殺したん年代が違うので、八木に至っては明治生まれだという。
読んでて昭和なシーンなど登場して楽しめます。

ラストはうるっと来ましたが、個人的に印象に残ったのは4年生の明くん。
どうにかして担任を懲らしめることはできないだろうか( ̄ω ̄*)

08:51  |  高野和明  |  トラックバック(0)  |  コメント(0)  |  EDIT  |  Top↑

2015.03.20 (Fri)

「微笑む人」 貫井徳郎



微笑む人 貫井徳郎

事件はすべてのはじまりにすぎなかった。エリート銀行員はなぜ妻子を殺したか(BOOKデータベースより)

面白かった。
確かにラストはスッキリと終わらないのですけれど、それでも途中までが読ませる。
もうグイグイと読みました(←いつも通り)

「本を置く場所がなかったから妻子を殺した」

という、理由だそうです。
うーーーむ。これは・・・何というか何というか・・・そういう理由なのね。
本読みとしてはやや困る理由ですが(笑)

そして、「そんな理由であの仁藤さんが妻子を殺すわけがない。彼は無罪だ」という人々が多く、小説家である語り手さんがいろいろな人を取材に行くという構成の本となってます。
途中までがむちゃくちゃ面白い。

とにかく仁藤さんはいつも穏やかで怒ったことがなく、真面目で浮ついたことがない人。
誰が見てもそう思う。

しかし、妻子が死んだ現場から仁藤と同僚の銀行員だった死体が出てくる。
「偶然?」と思う人と「偶然のわけがない」と思う人と。
そして、また更に・・・となるのですが、こういう誰が見ても「いい人」「頼りになる人」である仁藤なのに、なーーーんか犯行が雑なんだよね。
彼くらいだったらもっと完全犯罪出来るだろーと。
なんでわざわざ川へ?

もっと頭使った方がいいのに。と、余計な感想を持った。
その犯行の雑さが結局露見してしまうワケですが。

表紙の「薄ら笑い」もいいですね。
「微笑む」じゃないじゃん(笑)
08:47  |  貫井徳郎  |  トラックバック(0)  |  コメント(0)  |  EDIT  |  Top↑

2015.03.19 (Thu)

「私の命はあなたの命より軽い」 近藤史恵



私の命はあなたの命より軽い 近藤史恵

「どうして人の命の重さには違いがあるの?」東京で初めての出産をまぢかに控えた遼子。夫の克哉が、突如、ドバイへ赴任することになったため、遼子は大阪の実家に戻り、出産をすることに。実家に帰ると、両親と妹・美和の間に、会話がないことに気がつく。そして父は新築したばかりの自宅を売却しようとしていた。実家で何があった?明らかになっていく家族を襲った出来事とはー。『サクリファイス』の著者が「命の重さ」を描く渾身ミステリー!!(BOOKデータベースより)

超~~面白かった。

最初から不穏な空気が走るし。
臨月なのにダンナがドバイ(!!)に半年の出張になり、
里帰り出産を勧められるも、久々に実家に帰ったらどーーーも自分を歓迎してない。
この家の中のギスギスとした雰囲気はなんなんだろう。

遼子とともに読み手も気になりながら進む。

で、実はこういうことだったのかーとなって
そしてラストもブラックな終わり方。

いやーん。
超面白い(〃∀〃)

テーマは重いし、不幸が巡り巡ってこうなったんだなーとラストに分かり、
そして最後は円満で終わるのね。

なーんて思ったところで足元をすくわれる。
うわーーーたまらなく好き。

やっぱり近藤さんという作家さんは何を読んでもグイグイときます。
あっという間に終わっちゃったー。
08:23  |  近藤史恵  |  トラックバック(0)  |  コメント(0)  |  EDIT  |  Top↑

2015.03.18 (Wed)

「猫色ケミストリー」 喜多喜久



猫色ケミストリー 喜多喜久

計算科学を専攻する大学院生の明斗は、学内に棲みつく野良猫が唯一の友達だ。ある日落雷で、近くにいた明斗と猫、同級生の女子院生スバルが同時に意識を失う。気がつくと明斗の魂はスバルに、スバルの魂は野良猫に入れ替わっていた!元にもどるため必死に奔走する二人は、猫の餌から、研究室で覚醒剤の違法な合成事件が起きていることに気づく。餌に薬物を混入した犯人の目的は?果たして二人は、元の体にもどれるのか。(BOOKデータベースより)

意外にミステリーで面白かったです。
宝島社(←このミス)から出版されてるのってミステリーとかいいながらミステリーじゃないのが多くて。

入れ替わりという思いっきり使い古されたベタな設定で持ってきましたが、
男⇒女⇒猫
という入れ替わりになり、菊池くんが女性のスバルさんに、スバルさんは猫に。
ってことで、菊池くんの体はただの入れ物になっている状態。
菊池くん、起きていきなり「にゃーにゃー」言いだすのではないかと心配になりましたが、
読んでて面白かったです。

しかし、毎回の事ながら実験の記述が細かすぎて低能レベルの私には理解できない。
っていうか、薬品も分からないし。
そう事細かに書かれても・・・

いや、きっと読んでわかる人もいるんでしょうけれど。
私は分からなかったよー。
ただこういう化学が得意分野の作者さんなのでこの人の本を読むとこういうのが
付いてくるのは仕方ない事です。

読んでも全く私の脳みそに語りかけてこないのが残念。
08:27  |  喜多喜久  |  トラックバック(0)  |  コメント(0)  |  EDIT  |  Top↑
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