igaigaの徒然読書ブログ

読んだ本の感想を気ままに書く読書ブログ。時々映画鑑賞。
月別アーカイブ  [ 2015年02月 ] 

「ほんとうの花を見せにきた」 桜庭一樹



ほんとうの花を見せにきた 桜庭一樹

少年「梗」を死の淵から救ったのは、竹から生まれた吸血鬼バンブーだった。心優しきバンブーと、彼に憧れる梗との楽しくも奇妙な共同生活が始まる。だが、バンブーにとって、人間との交流は何よりの大罪であった。

【目次】
ちいさな焦げた顔/ほんとうの花を見せにきた/あなたが未来の国に行く


明らかに吸血鬼なんだけど、竹の妖怪という設定です。
なんで吸血鬼から竹を連想できるのか。
桜庭さんのイメージの深さにビックリしましたが。

1話目は耽美ですねぇ。
なんか、切ないです。
人間とバンプー(竹の吸血鬼)の物語。
1話目は男と男の話し。

で、2話目は女と女の話。
2話目も人間とバンプーが生きる話なんだけど、
バンプーに依存する1話目と違い、2話目は登場人物が女性だからまた
考え方も違ってくる。
女の人はなかなかたくましいです。
でも、一番泣きました。
いい話しだ。
あの男性が犬の生まれ変わりなのかと一瞬思ったけれど
それはそれで都合がよすぎか?

3話目が姉弟の話し。
これがまぁ・・基準となっているんだろうね。
不思議な設定のお話でした。