2014.02.28 (Fri)
「卯月の雪のレター・レター」 相沢沙呼

卯月の雪のレター・レター 相沢沙呼
小袖は読書が好きなおとなしい高校生。法事で祖父のもとを訪ねた際に、従妹から奇妙な質問をされる。「死んだ人から、手紙って来ると思う?」祖父宛に最近届いた手紙は不可解な内容だったが、六年前に亡くなった祖母が昔に書いたもののようだ。それがなぜいまごろになって?誰かの悪戯なの?思い悩んだ小袖は、その手紙の謎をある人物に話すことに…。表題作をはじめ、揺れ動く少女たちの心理を巧みに描いた、鮎川賞作家の最新短編集。(BOOKデータベースより)
【目次】
小生意気リゲット/こそどろストレイ/チョコレートに、躍る指/狼少女の帰還/卯月の雪のレター・レター
男性作家なんだよなー。
今までは作者さんの異常ともいえる太ももへの愛があるので「もしかしてこの人男性?」と思っていたけど、
こうして「太もも愛封印」すると女性作家?と思っちゃうくらい女性の気持ちを書くのが上手いなーと思いました。
好みは表題作の「卯月の雪のレター・レター」です。
祖父と祖母の昔の恋文か・・・と、思っていたらあら~ん。
ここは流石に相沢さん。
何気なく仕込んできたな。
ただのいい話に終わらせないあたりが好きですが、
岬さんって誰?
いきなり登場してしまって・・・
ちょっと「???」と思ったりしました。
しかし、男性作家なんだよなー(くどい 笑)
なんで女性心理(特に高校生くらい)が上手いんだろう!?
2014.02.27 (Thu)
買った本 2月23日
2014.02.26 (Wed)
「コッペリア」 加納朋子

コッペリア 加納朋子
その人形は官能的な肌と壊れた心をもっていた。天才的な人形作家、人形を溺愛する青年、人形になりきろうとする女優、そしてパトロン。人形に憑かれた人々が織りなす情念のアラベスク。新境地を拓く、初めての長編ミステリー。(BOOKデータベースより)
初めましての作家さんです。
昔から、桐野さんと宮部さん以外の女性作家ってめったに読まなかったので、
「今ごろ初めまして?」と思われるかもしれません(^^;)
有川さんにしろ、桜庭さんにしろ、近藤さんにしろ読書ブログをやってから
読むようになった作家さんなので。
ってことで、今回は怪しげな本を選んでみました。
文章とか読みやすいので好きです。
ただ、こじつけ感ハンパないかも(笑)
「オジサマ」の類とかね。
こ・・・こじつけてるー。
と、思いましたが人形に惹かれるって・・・
気持ち悪いよね(。・ω・。)ゞ
聖を見て「動く人形を見つけた」と近づいてくる人。
言われた方としてはたまったもんじゃないかも(^^;)
しかし、その聖も人形に憑りつかれそうになった1人ではありますが。
そして、まゆら。
まゆら。
まゆら。
うーん。まゆら。
彼女もまた不幸な人だったんだろうな。
人形でしか表現できなかったか。
2014.02.24 (Mon)
「小さいおうち」を観ました。
久々に映画を観ることが出来ました(´∀`)
年明け早々親戚が亡くなったり、姑が入院したりで
本当にバタバタと忙しない年明けでしたが、
すこーーーしだけ日常を取り戻しましたので
映画→居酒屋という久々の日曜日を過ごしました。
こちらは本を読んでいたので、特に見たい映画ではなかったのです。
本当は「エージェントライアン」を観たかったのです(←火薬モノ好き)
そしたら珍しいことにダンナが「小さいおうち」を観たいと言いまして。
あらら。自己主張するなんて珍しいことっ。
と、思ったのでここは素直に譲りました。
原作にあった「小さいおうち」=赤い屋根のモダンな家をとても大切に思う。
小さい部屋ながらも自分の部屋を持てたというタキの気持ちをもっと表現してほしかったー。
今、自分の読書レビューを読んでみましたが、時子は子連れ再婚だったのか・・・
そうか・・・。そういう表現は映画にはなかったような気がしましたが。
本を読んだ限りではタキが本当に守りたく大切だったものは
あの赤い屋根の家であり、時子だったと思ってます。
それが映画にも表現出来てたらいいんだけど。
どうしても本を読んでいる頭があるので、予備知識ありで観ちゃったので。
そしてそのあといつもの居酒屋にて、ビールを飲みながら映画談議。
毎回の事ですが楽しいです(笑)
2014.02.22 (Sat)
「誰がための刃」 知念実希人

誰がための刃 知念実希人
自らが末期癌に冒されていることを知った若手の外科医、岬雄貴。自暴自棄となった彼は体を鍛え上げ街の不良を襲撃した!それがきっかけで連続殺人鬼「ジャック」と接触を持った雄貴は、彼の思想に感化されその共犯者に。が、暴漢に襲われていたところを偶然助けた少女、沙耶と心を通わすうちに自らの行動に苦悩し始める…。「ジャック」はなぜ殺人を繰り返すのか、少女はなぜ追われるのか!?残り少ない命をかけ、雄貴は少女のために戦いを挑む。第4回ばらのまち福山ミステリー文学新人賞受賞作。(BOOKデータベースより)
島田荘司プレゼンツでありながら、
本格モノではなかったです。はい。
でも面白かったよー。
厚かったんだけど、あまり厚さを感じませんでした。
最初はなんかベタな展開なのと、岬さんがあまりにも自暴自棄で
ドン引きしそうになりました。
白い巨塔の財前先生でしたっけ?
「彼を見習え!」とずっと思ってました(笑)
中盤くらいから物語が動いてきましてなかなか面白かったです。
そこからは一気に読みました。
お菓子も食べず(・ω・)
この本でデビューという事で、かなり盛り込んでます。
現役の医師ということで、詳しすぎる医療用語。
戀愛に、拳銃に、出会い喫茶やらかにやら・・・
こ・・・この盛り込みがあれば2冊書けるのでは?
と思ったくらい盛り込んでます。
多少ベタ系でしたが(ベタは好き)楽しく読みました。
2014.02.20 (Thu)
「清須会議」 三谷幸喜

清州会議 三谷幸喜
信長亡きあと、清須城を舞台に、歴史を動かす心理戦が始まった。猪突猛進な柴田勝家、用意周到な羽柴秀吉。情と利の間で揺れる、丹羽長秀、池田恒興ら武将たち。愛憎を抱え、陰でじっと見守る、お市、寧、松姫ら女たち。キャスティング・ボートを握るのは誰なのか?五日間の攻防を「現代語訳」で綴る、笑いとドラマに満ちた傑作時代小説。(BOOKデータベースより)
三谷作品なのでもっとバカっぽいかと思ったら
確かにバカっぽいんだけど、それでも面白かったです。
面白いというより、おかしいという感じなんですけどね。
読了後、wikiで柴田勝家と清州会議を調べましたwww
そのくらい分からない歴史の出来事。
笑えるのはこのふざけた三谷さんの清州会議と実際のwikiで調べた清州会議が殆ど一緒という事。
あくまでも殆どですが。
でも、結果が一緒ということは実際にはこういう腹の探り合いは絶対にあったよなと思います。
可笑しいですね。
柴田勝家がおかしくも悲しい役どころでした。
実際にその後、豊臣秀吉と戦って散ったワケですね。
織田信長のもとで一緒に戦った仲間ですが、
戦国時代というのはこういう時代だったのでしょうか??
織田家の繁栄ということでしたが、最近としては織田信成くんを見ている限りは
まぁいいんじゃないかと思ってしまう21世紀。
ちなみに織田くん、自称としては信雄の系列だそうで(爆)
っていうか、織田信成くんは信雄の家系だったら面白いというか
それ以外にありえないと思っていたらやっぱり自称ながらそうである可能性は高いらしい。
とっても納得(。-`ω´-)
これにて今回かりんトウさんからお借りした本は読破~(´∀`)
今回も楽しく読ませていただきました♪
2014.02.18 (Tue)
「人類資金(4)」 福井晴敏

人類資金4 福井晴敏
思いがけずロシアで出くわしたのは、6年前から真舟を恨み執拗に追っていたヤクザ酒田だった。間一髪逃れた真舟だが、『M資金』を盗み出す大博打の最終局面で再び窮地に陥る。観念した真舟の前に姿を現したのはー。「世界が変わる瞬間をあなたに見せたい」。真舟に告げた“M”の正体は、計画の真の目的は?(BOOKデータベースより)
Mの本名が分かりましたの巻。
ここで物語も折り返しですねー。
全7巻。
そして、5,6巻と手に入れた私なのでサクサクと読み進めたいところだが・・・
何というか・・・
ここにきて、私の期待する物語ではない方向に話が進んでます。
お金を盗んでワッハッハ。
っていう話ではないの?(。・ω・。)
そこに何か深い意味や物語や信念が存在するの?
えぇーーーー。
悪人が少ない。
少なすぎる。
しかし、5巻でまた違う方向へ行くかもしれない。
騙し騙されの心理戦の話かと思っていたら違ってきた。
ちょっと今回は戸惑った1冊になってしまいました。
2014.02.17 (Mon)
買った本 2月16日
2014.02.15 (Sat)
「秘密結社にご注意を」 新藤卓広

秘密結社にご注意を 新藤卓広
会社をクビになった青野が再就職したのは…なんと、秘密結社!?業務内容は、ボスからメールで下される指令を実行するのみ。ストーカー事件、誘拐事件、空き巣事件。それぞれの事件がひとつにつながり、そしてー。選考委員絶賛のユーモア・ミステリー。第11回『このミス』大賞優秀賞受賞作。(BOOKデータベースより)
このミス~。
まぁこのミスっぽくないこのミス受賞作かな(←わりと普通のミステリーっぽい)
このミスっていうと、いつも「このミスの枠を超えた」作品ばかり受賞しているので、「このミスじゃないじゃないっ!」といつも突っ込みを入れるのが常でした(笑)
でも、なんかどこかで読んだことのある設定というかシチュエーションだった気がします。
読書メーターでは伊坂幸太郎さんっぽいという感想が多かったかも。
まぁ言われてみると伊坂さんっぽいところもあるんですよね。
言うなれば「ラッシュライフ」のような。
でも、最近読んだ木下半太さんの「サンブンノイチ」にも似ていた感じが・・・
そのせいか、作者さんは仕掛けてきているのでしょうが、
どうしても予想通りという感じになってしまうんですよねー。残念。
ってことで、なんかどこかで・・・というのを思いながら読みました。
まぁ次に期待ってところでしょうか?
2014.02.13 (Thu)
「キャバクラ探偵事務所」 新堂冬樹

キャバクラ探偵事務所 新堂冬樹
探偵・千里の秘密任務は、キャバクラへの潜入捜査!?ターゲットは警察庁キャリア警視!首を吊った警官、失踪した会社社長、ホームレスの謎の死、そして…闇で蠢く「最狂の男」。(BOOKデータベースより)
意外と読みやすくアッサリしていたような・・・
なんとなく「インディゴの夜」の女性版かなーと思っていたら思い切り違ってました(笑)
栞と千里の関係がなんか、大崎梢さんの本の成風堂シリーズみたいだった気がする。
田舎者なのでキャバクラのシステムがよく分からないのですが、
まぁいろいろとあるみたいですね(^^;)
嵌められて自殺する羽目になってしまった婚約者の復讐のためという
割とありがちなお話でしたが、そこに千里が絡んできて
っていうのがまた面白かったです。
実際新堂作品もいろいろとあるみたいですが、
今回は割と軽めだったのかなと思います。
初音と千里の戦いが結構面白かったなー。
なんというか、もっとキャバクラでの戦いが読みたかった。
このペースじゃ・・・と心配してましたらやっぱり
あまりキャバクラのシーンがなく残念でした。
しかし・・・キャバクラのトップって、初音さんのような感じでいいんでしょうか?
まぁかなりの美人みたいなのでいいのか。