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2013.10.30 (Wed)

「色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年」 村上春樹



色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年 村上春樹

良いニュースと悪いニュースがある。多崎つくるにとって駅をつくることは、心を世界につなぎとめておくための営みだった。あるポイントまでは…。(BOOKデータベースより)

結構好きですねー。
わたしは「ハルキスト」と呼ばれる人間ではないので、
読んでも「村上春樹っぽい」というのがどこら辺を指すのか分かりませんが(^^;)


色彩を持たないっていうから、てっきり目の病気か何かかと思ったら
なんってことはない。
ただ、苗字に「色」がないだけでした。
青山とか赤西とか。

仲良し5人組だったはずなのに20歳のある日、理由もわからずいきなりグループから排除されてしまう。

そこから16年。

その時は本当に死にたいと思っていたものの、
なんとなく生きてしまい、そして16年経ち、
今付き合ってる彼女に言われて、ようやく重い腰を上げる。

どうして排除されることになってしまったのか。
その原因は思いっきり想定内というか予想通りでして(^^;)

でも、排除することになった側の態度っていうのが読んでて
なかなか興味ありました。
この人たちはどう思いながら16年過ごしていたんだろう。
つくる以外のメンバーもそれぞれ違う16年を過ごしていたようです。

この、つくるという人物は何というか考え込むタイプみたいでして。
色彩を持たないという、さっきも書いた苗字に色がついてないということなんだけど、
仲良し5人組の残り4人はみんな苗字に色がついている。
みんなは色で呼び合うのに「アカ」とか「アオ」とか。
自分だけ「つくる」と呼ばれる。
そこに伴う疎外感(爆)
なんか・・・若いときってそうなんだろうねー。
必死にしがみついたグループだったのに・・・
そういう心の傷がなんか分かりましたねー。

面白かった。
15:09  |  村上春樹  |  トラックバック(0)  |  コメント(0)  |  EDIT  |  Top↑

2013.10.28 (Mon)

「お召し上がりは容疑者から」 似鳥鶏



お召し上がりは容疑者から 似鳥鶏

警察を突然辞めた惣司智は兄の季が継いだ喫茶店でパティシエとして働き始めた。鋭敏な推理力をもつ智の知恵を借りたい県警本部は秘書室の直ちゃんを送り込み、難解な殺人事件ばかり相談させている。弟をお菓子作りに専念させたい兄は、なくなく捜査を手伝いを。人が好い兄の困った事態を見かねた弟は、しぶしぶ事件解決に乗り出す羽目に…。(BOOKデータベースより)

面白くないわけではないんだけど、
手放しで「おもしろーい!」と叫ぶほどではなかったかな。

警察をいきなりやめた弟。
辞めた時の肩書は警部補。

でも、すごーくおとなしい弟なんだけど、この人の警部補勤まるの!?
という疑問がつくくらい人物の描写が雑というか説明不足というか・・・
なので「??」と思ったまま先に進まないといけなくて。
そして弟をかばいすぎる兄、なぜか警察の秘書室の直ちゃん。
全てが謎。

それでも事件には臨むというのがありきたりなパターンですが。
安楽椅子探偵です。
弟を心配するあまり兄が動く。

なぜだ!?(笑)

本当になんというか・・・この1冊だけだといろいろと意味不明・・・

ハッ!!

もしかして続くってこと?(・ω・)

事件のラストにはこの弟が作ったスイーツが登場。
甘いもので人を癒す的効果を表してます。

桃のタルト・タタン食べたいーーーーー!!
08:57  |  似鳥鶏  |  トラックバック(0)  |  コメント(2)  |  EDIT  |  Top↑

2013.10.26 (Sat)

「利休にたずねよ」 山本兼一



利休にたずねよ 山本兼一

おのれの美学だけで天下人・秀吉と対峙した男・千利休の鮮烈なる恋、そして死。(BOOKデータベースより)

直木賞~(〃∇〃)

利休切腹の日からだんだんと時がさかのぼる風に書かれていると60ページ過ぎに気づき、
その時点で・・・

本を閉じました。

別の本を読んで、そしてもう一度1ページ目から仕切り直し。
ちゃんと集中して読まなくちゃ。
最初はなんかタラーンとした感じで読んだので、このままだとこの本の面白味を
十分に感じ取ることができなくなるかもしれないと思いましたので。

だってねーしょっぱなから秀吉に悪態ついてついて付きまくっての切腹のシーン。
そしたら「切腹の1日前」「1か月前」とか遡っていくのですから。

そういえば千利休って切腹したんだっけ。
別に武士でもなく茶道家でしたが、秀吉の怒りを買ったようです。
でも、利休が謝ることでもなかったらしく。
それでも、嘘でも謝ることができないというのが利休。
謝るくらいなら死んでやるわ。
という性格の方のようです。

ゆるぎない美意識。
美しいものに対する絶対的な心。

まぁ・・・・堅物( ̄ω ̄*)

宗恩の章が一番感情移入できました。
本当にこんな夫だったら疲れることこの上ないですから(^^;)
08:22  |  その他や~わ行の作家  |  トラックバック(0)  |  コメント(0)  |  EDIT  |  Top↑

2013.10.23 (Wed)

「沈黙の町で」 奥田英朗



沈黙の町で 奥田英朗

中学二年生の名倉祐一が部室の屋上から転落し、死亡した。屋上には五人の足跡が残されていた。事故か?自殺か?それとも…。やがて祐一がいじめを受けていたことが明らかになり、同級生二人が逮捕、二人が補導される。閑静な地方都市で起きた一人の中学生の死をめぐり、静かな波紋がひろがっていく。被害者家族や加害者とされる少年とその親、学校、警察などさまざまな視点から描き出される傑作長篇サスペンス。(BOOKデータベースより)

超面白かったです!!

私に飲酒の習慣がなかったらもっと早くに読み終わっていただろうというくらい
のめり込みました(でも夜は飲む)

最初の出だしを読むと「ソロモンの偽証」を思い出します。
沈黙の町でを読んだ後にソロモンの偽証を読むときっと逆に思う方も
いるかも。そのくらい一緒です。

中学2年の男子生徒が転落死する。
季節が暑いか寒いかの違いくらいじゃないかと。

最初にテニス部の4人が逮捕&補導されてしまい、
私も「こいつらがいじめたんだな」とすっかり騙される。
クラスメイトや先生が「彼らは違う」と言っても
そんなこと言ったって、いじめの証拠があるじゃないかと思う。

でも、そこから話が違ってきて・・・

いや~読みごたえありました。
この死んだ男の子もちょっとクセのある子というか・・・
私だったら絶対関わりたくないであろうタイプです。
正直な子が本当にバカを見てしまう今の世の中。

他の方の読メの感想とか読むとラストが気に入らないみたいですが、
私としてはこうなってしまった以上、こういうラストでも
別にありかと思います。
名倉くんの死の真相が分かっただけでもいいかと。
こういう問題っていうのは、それこそ1~2か月で終わる問題でもない。

大満足の1冊でした。
21:44  |  奥田英朗  |  トラックバック(1)  |  コメント(6)  |  EDIT  |  Top↑

2013.10.21 (Mon)

「煽動者」 石持浅海



煽動者 石持浅海

無血主義を貫くテロ組織に隠された謎。これぞ閉鎖状況ミステリーの傑作(BOOKデータベースより)

地味なテロリスト・・・(´・ω・`)

やっぱりテロの道も一歩からなのか?
海外で辛い目にあい、政府を信じられなくなって反政府組織に入った片桐。
春日というコードネームで組織で活躍しているんだけど。
なんか地味。
まぁそういうテロ集団だから仕方ないんだけど。

地味だー

どうやら「攪乱者」という本もシリーズでさらに先に出ているみたいです。
そちらを先に読むと更に楽しめるらしい。

テロリストとして組織で活動しているのに、その中で殺人が起きてしまって、
クローズドサークルのようになる。

石持さんの本ってラストが尻すぼみだったり、
動機がどう考えてもあり得なかったりするんだけど、
この本はそうでもなかった。
もしくは、わたしの石持作品に対するハードルが下がったか?


最後の一行と、実はこれはシリーズものと考えると
育恵ちゃんって・・・?
と、思う。
攪乱者読んでみたい。
どういう風なんだろう。
確実に地味だろうけど(。・ω・。)

13:51  |  石持浅海  |  トラックバック(0)  |  コメント(0)  |  EDIT  |  Top↑

2013.10.18 (Fri)

「奇譚を売る店」 芦辺拓



奇譚を売る店 芦辺拓

また買ってしまったー。店を出たとき、かならずつぶやく独り言。古本屋には、きっとある。まだ見ぬ、自分だけには価値のわかる本が。魅入られたように読みふけり、このくだらない現実に、二度と戻って来たくなくなるような本が。博覧強記の探偵小説家が想像力を暴走させて創り上げた、書くことと読むこと、そして本そのものの業に迫る、悪魔的傑作。(BOOKデータベースより)

【目次】
帝都脳病院入院案内/這い寄る影/こちらX探偵局怪人幽鬼博士の巻/青髯城殺人事件 映画化関係綴/時の劇場・前後篇/奇譚を売る店


一昔前の古本屋さんってこんな感じだったよなー。
地元では古本屋さんじゃなくてもこういう本屋さんがありました(閉店しましたが)

古本を買うたびに「また買ってしまった・・・」となる主人公の作家。
2ページにわたりなぜか自分に言い訳をする(笑)
なかなかユニークですが、実際手に取った古本はいわくつきだったりします。
まるで生き物のように作家の脳内に入り込む。
不気味で面白いです。

本に操られるかのごとく行動してしまう作家。
結構どの話も本の力が働いてて好きだなー。
「青髯城殺人事件 映画化関係綴」が一番好きかもしれない。
「時の劇場・前後篇」も実は好み。
どれもこれもラストがブラックなのがたまりません(〃∀〃)
09:00  |  芦辺拓  |  トラックバック(0)  |  コメント(4)  |  EDIT  |  Top↑

2013.10.16 (Wed)

「エリジウム」を見ました

http://www.elysium-movie.jp/ (オフィシャルサイト)

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ということで!

日曜日見てきました。
マット・ディモン主演のエリジウム。

今から150年後くらいの設定で、
ジョディ・フォスターがなかなかの悪役ぶりです。
でも、こういう金持ちっていそう。
そういう役でした。

放射能を多量に浴びてしまい、余命5日と言われたマックス(マット・ディモン)。
エリジウムに行くと、カプセルで治せるとかなんとか。
まぁそれが150年後の設定なのでしょうが、
150年後ったらどんだけ文明が進んでるんだろう~!?

と、思ってましたら
150年後でもやっぱり最後には殴りあいwww

妙に現代チックでした。

昔、マット・ディモンったら知的でインテリのイメージでしたが
すっかり肉体派になりましたね。
筋肉隆々(〃∀〃)

21:28  |  映画鑑賞  |  トラックバック(0)  |  コメント(0)  |  EDIT  |  Top↑

2013.10.16 (Wed)

「捜査一課係長柳原明日香」 黒崎視音



捜査一課係長柳原明日香 黒崎視音

斬りおとされた首は膝の上に乗せられていた。警察手帳を咥えさせられてー。都内高級住宅地の公園で発見された警察官の惨殺死体。捜査主任は捜査一課第二特殊犯捜査第五係の柳原明日香。公安時代は女狐と恐れられた警部だ。犠牲者が身内ということもあり、上層部からのプレッシャーは凄まじい。手詰まりとなった明日香は心理捜査官として多摩中央署・吉村爽子の特別招集を決断するが…。(BOOKデータベースより)

文字が大きいからかあっさり読了(1時間くらい?)
爽子のシリーズなんだけど、明日香が主人公です。
爽子は・・・なんだろう?
でも、前に読んでからかなり経っているので、
内容とか忘れてましたが、終わり方は
「まだこの先続くよ」
という感じの終わり方でした。
なので、そういう「プロローグ」的な1冊のような気がします。

事件も爽子が招集されプロファイリングし、それを明日香が信用し、
事件がとんとん・・・っと行きかけるのですが。

元々公安の明日香ですが、公安って・・・
ねぇ。
いろいろ、公安の人が出てくる警察小説を読んでますが、
やっぱり「公安」ってそうなのかな?
今でも「ハム」って読んでるのかな?
なんか・・・(^^;)

しかし、警察の雰囲気を出さないのが公安。
明日香はすっかり刑事さまになられたようです。
08:46  |  黒崎視音  |  トラックバック(0)  |  コメント(0)  |  EDIT  |  Top↑

2013.10.15 (Tue)

「鸚鵡楼の惨劇」 真梨幸子



鸚鵡楼の惨劇 真梨幸子

1991年、バブル期の西新宿。人気エッセイストの蜂塚沙保里は、名声と、超高級マンションでのセレブライフを手に入れた。でもー1962年から2013年ー半世紀にわたり、忌まわしき未解決事件の記憶が、新たな悲劇を引き起こすー!!(BOOKデータベースより)

ミスリードされちゃった(・ω・)

作中にツインピークスが登場するあたり、
当時ファンだった私は懐かしく読みました。
「そうそう。チェリーパイと珈琲なのだ!」
懐かしいなー。
なんて思いながらも、主要人物だろうと思っていた人がなぜか
中盤であっさり殺される(笑)
そうか。
この本は人が主人公ではないのだな。
「鸚鵡楼」があった場所で起きる出来事なのか。

それにしても、エッセイストの沙保里さんとやら・・・
すごく敵を作るエッセイというか、稼ぎ方というか・・・
怖いです(TωT。)
絶対関わりたくない。

イヤミスといえばイヤミスだったけど、
最近・・・

慣れてきました(´・ω・`)

昭和36年に起きた鸚鵡楼の惨劇がどういうものだったのか
ラストにならないとわからないです。はい。

で、ラストのあの行動に関してはなんとなくわかる。
彼女が子供の時の行動と、大人になってからのラストの行動。
どうして男はそこを気遣えないのか(--;)

ツインピークスじゃないけど、妙にアメリカホラーな終わり方でした。
13:22  |  真梨幸子  |  トラックバック(0)  |  コメント(0)  |  EDIT  |  Top↑

2013.10.14 (Mon)

「再会」 横関大



再会 横関大

小学校卒業の直前、悲しい記憶とともに拳銃をタイムカプセルに封じ込めた幼なじみ四人組。23年後、各々の道を歩んでいた彼らはある殺人事件をきっかけに再会する。わかっていることは一つだけ。四人の中に、拳銃を掘り出した人間がいる。繋がった過去と現在の事件の真相とは。第56回江戸川乱歩賞受賞作。(BOOKデータベースより)

乱歩賞~(´∀`)

しかもドラマ化にもなったようです。
登場人物が少なく読みやすかったのですが、
登場人物が「意識して」嘘をつくので、その嘘に引きずられてしまいました。

23年前と現在。
23年前に小学生だった彼ら。
4人だけで秘密のタイムカプセルを作り、校舎へ埋めた。
その中に入れた拳銃。
父の形見の拳銃だったけど、
その拳銃がタイムカプセルの中から消えた。

どう考えても4人の中の誰かなんだけど、
みんな一斉に消えてた事実に驚く。

確実に1人以上は嘘ついているのに。

と、なかなか面白かったです。
まぁ・・・万引きはしちゃダメだね。
なんでこんなことになったんだろう?と、
振り返ったとき、
うん。万引きはしちゃダメなのよ。
07:35  |  横関大  |  トラックバック(0)  |  コメント(0)  |  EDIT  |  Top↑
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