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2009.12.30 (Wed)

「訪問者」 恩田陸



山中にひっそりとたたずむ古い洋館─。三年前、近くの湖で不審死を遂げた実業家朝霞千沙子が建てたその館に、朝霞家の一族が集まっていた。千沙子に育てられた映画監督峠昌彦が急死したためであった。晩餐の席で昌彦の遺言が公開される。「父親が名乗り出たら、著作権継承者とする」孤児だったはずの昌彦の実父がこの中にいる?一同に疑惑が芽生える中、闇を切り裂く悲鳴が!冬雷の鳴る屋外で見知らぬ男の死体が発見される。数日前、館には「訪問者に気を付けろ」という不気味な警告文が届いていた…。果たして「訪問者」とは誰か?千沙子と昌彦の死の謎とは?そして、長く不安な一夜が始まるが、その時、来客を告げるベルが鳴った─。嵐に閉ざされた山荘を舞台に、至高のストーリー・テラーが贈る傑作ミステリー。(BOOKデータベースより)


ミステリーらしいミステリーな1冊。
でもなんか読みながらコミカルな感じが否めない・・・

週刊Kという雑誌記者と偽って、朝霞家に入ることが出来た弁護士・井上。

自分が主導権を握っているはずだと思っていたはずが、
いつの間にか次々に現れる「訪問者」によってペースを乱される。

今、読み終わってPCに向かってはいるものの、上手く言葉にならないな~。
なんでかしら?

多分、自分が想像していた登場人物の「配置」っていうのでしょうか?
「視点」が「探偵」もしくは「助手」かなと思っていたところの 「視点」はあくまでも「視点」なので、井上じゃないけれど混乱したまま話が終わった気がしたかも。

でも、殺人があり、犯人があり、お約束の(?)クローズドサークルも ありでミステリーの基本たるところがたーーくさんありましたね。

ただ、
「犯人はこの中にいます!」
というベタベタな台詞がなかったことでしょうか?(笑)

一気に読むことが出来て満足です。


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06:38  |  恩田陸  |  トラックバック(0)  |  コメント(0)  |  EDIT  |  Top↑

2009.12.29 (Tue)

「水車館の殺人<新装改訂版>」 綾辻行人



古城を思わせる異形の建物「水車館」の主人は、過去の事故で顔面を傷つけ、常に仮面をかぶる。そして妻は幽閉同然の美少女。ここにうさんくさい客たちが集まった時点から、惨劇の幕が開く。密室から男が消失したことと、1年前の奇怪な殺人とは、どう関連するか?驚異の仕掛けをひそませた野心作。(BOOKデータベースより)

仮面の当主と孤独な美少女が住まう異形の館「水車館」
一年前の嵐の夜を悪夢に変えた不可解な惨劇が今年も繰り返されるのか?
密室から消失した男の謎、そして幻想画家・藤沼一成の遺作「幻影群像」 を巡る恐るべき秘密とは・・・?

この本を読むのは2回目ですが、<新装改訂版>は初めて。
どこがどう変わったのかさっぱりわからないのであります(^^;)
十角館の<新装改訂版>は「あの台詞」がページを開いて発覚!
という位置取りに持って行ってましたのですぐにわかりました(^^)v
今回は、なんとなく文字が大きくなったような気がしましたが・・・

でも、「館シリーズ」って相変わらずいい!!

こういうの好きなんですよね。
密室なんだけれど、密室じゃない館シリーズっていうのもさることながら、 所々にある、「伏線」「トリック」これはいいです!!

水車館は自分自身が2回目というのもあってか、随所随所にある伏線を 残らず汲み取りました。
ただ、忘れている部分もしっかりあって「あれ?そうか」という箇所も沢山。

厚い本だから時間がかかるかなと思ってましたが、文字が大きいというのもあって 一気読みできました。
それにしても「島田潔」ってやっぱり図々しいよな~と思うのですが・・・(^^;)


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08:34  |  綾辻行人  |  トラックバック(0)  |  コメント(2)  |  EDIT  |  Top↑

2009.12.28 (Mon)

「カラット探偵事務所の事件簿①」 乾くるみ



あなたの頭を悩ます謎を、カラッと解決いたします!『イニシエーション・ラブ』で大反響を巻き起こした著者が技巧の限りを尽くして描く6つの事件。


乾くるみさんの本って2冊目だけれど、この人の本も最後に仕掛けがあるのでしょうか?
読んだ後にもう1回読まないといけないといても立っても居られない自分にとっても腹がたつんですが(笑)
しかし、昔からあるパターンの本ではある。
そして、昔も自分自身ひっかかった事もある(^^;)

高校時代の同級生「古谷謙三」に誘われた俺「井上」は謎解き専門の探偵事務所を立ち上げる。
そんなものに依頼人がくるのか?と半信半疑だった井上だったけれど、
それでもポツリポツリと依頼人が来る。
そしてその依頼に対して明晰(すぎる)頭脳で解決する古谷。

凄いね~。

しかし・・・古谷所長、運転免許なぜない!!!

と変なところで突っ込みを入れたくなりましたが・・・。

そして、例のラストで驚く仕掛け部分。

そう言われると「File5」の「怪文書事件」でも確かに伏線はあった。
仕掛けに何も気づいてない私は「ほぉ!井上ってするどいね」と思っていたのですが・・・
仕掛けが分かればそれは当たり前の事でした(--;)

そして仕掛けが判明する「File6」
ここには沢山の伏線が。
そりゃ、中学の同級生が結婚するんだから沢山仕掛けを用意しなくちゃね~。


ラストは清清しい終わり方でした(^^)
私はこのタイプの本は好きかもしれません。
10:02  |  乾くるみ  |  トラックバック(0)  |  コメント(0)  |  EDIT  |  Top↑

2009.12.27 (Sun)

「山伏地蔵坊の放浪」 有栖川有栖



地蔵坊先生お気に入りのカクテル『さすらい人の夢』の二杯目が空く頃、物語は始まる。土曜の定例会で山伏の先生が聞かせてくれる体験談ときたら、ローカル線の犯人消失、崖に住む新興宗教家の死、トリュフに端を発する真夏日の事件、雪と共に降って湧いた博士邸の怪など、揃いも揃って殺人譚。ことごとく真相を看破したという地蔵坊が、名探偵行脚さながらの見聞を語る七話を収録(BOOKデータベースより)


毎週土曜日に「えいぷりる」地蔵坊が話すのは自らが経験した実話?

それとも・・・法螺話?

という微妙にウソ臭い話が7編。

しかし、この「えいぷりる」に集う常連がどの人もミステリー好きということで地蔵坊の話にはついつい耳を傾けてしまう。

こういう週末の過ごし方は楽しいかもしれない。

なぜか地蔵坊のくせに(!?)好きなお酒は「ボヘミアン・ドリーム」というオレンジをベースとしたカクテル。
好きなタバコはダンヒル。

しかし、全て常連からの奢りなのだ。
タバコも常連のタバコ。

地蔵坊タカリじゃん!!!
と、思うもそこは山伏地蔵坊の体験談を聞けるからいいんです。
貴重な、そして奇妙な体験談が聞けるなら「ボヘミアン・ドリーム」の2~3杯ごちそうしたって!

でも、多分話しが終わった後の常連さんの顔つきって絶対


「ilillilililili( ̄∇ ̄;;) ̄∇ ̄;;)illillililiili」


になっていると思います。

この本は「創元推理文庫」
あの、江神・アリスシリーズを出しているの出版社です(^^)

江神・アリスシリーズとは全く違う毛色の本でこれはこれで楽しめました。


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08:30  |  有栖川有栖  |  トラックバック(0)  |  コメント(0)  |  EDIT  |  Top↑

2009.12.26 (Sat)

「犯罪小説家」 雫井脩介



新進作家、待居涼司の出世作『凍て鶴』に映画化の話が持ち上がった。監督に抜擢された人気脚本家の小野川充は『凍て鶴』に並々ならぬ興味を示し、この作品のヒロインには、かつて伝説的な自殺系サイト〔落花の会〕を運営していた木ノ瀬蓮美の影響が見られると、奇抜な持論を展開する。待居の戸惑いをよそに、さらに彼は、そのサイトに残された謎の解明が映画化のために必要だと言い、待居を自分のペースに引き込もうとしていく。そんな小野川に、待居は不気味さを感じ始め―。全篇に充ちた不穏な空気。好奇心と恐怖が交錯する傑作心理サスペンス。


読んだ感想としてはこんな話に向かうとは想像だにしなく、途中からは明らかに今泉主体で物語が進んでいったので戸惑いつつも目が離せなくなりました。

待居の小説を映画化するにあたって、自殺サイト「落花の会」に似ていると並々ならぬ興味を持つ、脚本家の小野川。
小野川からの連絡で事件を調べなおすフリーライターの今泉。
そして、戸惑う待居。

この流れでいくのかな~と思いながらも違う。
最後になって私が驚いたのは、待居の正体ではなく小野川の精神構造。

小野川って超幸せな人だったんだね(^^;)

小野川のイメージとして、ずっと抜けなかったのが綾辻行人さんの「館シリーズ」の島田潔。
痩せていてジーンズとそのくらいしかどうやら共通点はなさそうですが、人を巻き込む好奇心というのが本から溢れんばかりで多少うざい(笑)


その島田(鹿谷)氏のイメージで読んでしまいました~(´∀`)


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07:19  |  雫井脩介  |  トラックバック(0)  |  コメント(2)  |  EDIT  |  Top↑

2009.12.24 (Thu)

「告白」 湊かなえ

 


我が子を校内で亡くした女性教師が、終業式のHRで犯人である少年を指し示す。ひとつの事件をモノローグ形式で「級友」「犯人」「犯人の家族」から、それぞれ語らせ真相に迫る。選考委員全員を唸らせた新人離れした圧倒的な筆力と、伏線が鏤められた緻密な構成力は、デビュー作とは思えぬ完成度である。第29回小説推理新人賞受賞作。 (2009年本屋大賞特集より)

一人称で6章に渡り5人の口からの独白スタイルでつづられるお話。

自分の4歳の娘が不幸な事故で死んだとばかり思っていたが、実は自分のクラスの2人の生徒によって殺されたと分かり復讐を図る教師。

その教師はとんでもない復讐を果たして教師を辞めたが、その復讐内容により壊れてしまった生徒、そして壊れてしまった学級。


この森口先生は怖かったねΣ(゜Д゜)
本当に復讐したかったわけなのね。絵文字名を入力してください


第六章はなかなか怖かったです。

この本が(具体的には第一章の『聖職者』かな?)デビュー作。
だったようですが、ここまでよくまとめたな~と感動すら覚えました。


しかし、「世直しやんちゃ先生」ってどう考えても「あの先生」と「あの先生」のパクリですよね(^^;)

この手の類の本は好きなので、他の本も読んでみたいと思います。


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09:54  |  湊かなえ  |  トラックバック(1)  |  コメント(8)  |  EDIT  |  Top↑

2009.12.21 (Mon)

「図書館内乱」 有川浩




多方面に多大な反響を巻き起こした『図書館戦争』の続編が登場!熱血バカ笠原郁と、怒れるチビ堂上篤。その他ゆかいな図書館レンジャーの面々が、図書館の自由を守るため、今日も図書館を駆け巡る!本の未来を憂う人と、もどかしい恋愛模様にやきもきしたい人、必見。(ダヴィンチ2006年11月号掲載)

「本の雑誌」が選ぶ2006年上半期エンターテインメント第1位に輝いた『図書館戦争』有川浩、最新刊!!図書館の明日はどっちだ!?やきもき度絶好調のシリーズ第二弾、ここに推参(BOOKデータベースより)

大失敗だ~!!!


開いてすぐに思ってしまった(TдT)

この本ってシリーズものではないの!!!


どうしよう・・・どうしよう・・・

と、思いながら読みすすめていったら止まらなくなりました。

シリーズものって最初から読まないと気持ち的に落ち着かないんだけれどな~。
第一いきなり何がなんだか分からなかったし(^^;)

ちょっと不親切ですよ!!(笑)

しかし・・・この本は超面白かったですね
最初は本当に意味が分からなくて、「図書館戦争」の続きなんだと分かった時には、一旦読むのをやめて「図書館戦争」を読んでから改めて「図書館内乱」を読んだほうがいいかと思ったのだけれど、ついページを進む手が止まらなくて・・・
結局最後まで読んじゃいました(^∀^)

やっぱり「図書館戦争」から読んだ方がさらに楽しめたという気持ちはありましたが、それを差し引いてもしっかりとしているキャラ設定が
読んでいる人に安心をもたらしました。
これはシリーズ全作読まなくちゃきっと損!!

遅まきながら、マンガやアニメにもなっていたとは知らなかった。
確かにマンガにもアニメにもなりやすい設定。
6人の個性が強すぎるので(笑)
今日、書店でマンガの表紙を見ましたが、明らかに堂上教官・・・
笠原郁ちゃんより背が高いような・・・(汗)

今から30年後の設定ということですが、図書館がそうなったら大変かも~!!!
第一この本すら図書館で借りているし(笑)
でも、内容を100%把握してないのです。
やっぱり「図書館戦争」を読まなくちゃ!!

本当に有川浩さんという作家を今まで知らなくて勿体無かった!!

07:00  |  有川浩  |  トラックバック(0)  |  コメント(6)  |  EDIT  |  Top↑

2009.12.20 (Sun)

「リオ 警視庁強行犯係 樋口顕」 今野敏



「彼女が容疑者だとは、思えない」警視庁捜査一課強行犯第三係を率いる樋口警部補は、荻窪で起きた殺人事件を追っていた。デートクラブオーナーが殺害され、現場から逃げ去る美少女が目撃される。第二、第三の殺人が都内で起こり、そこにも彼女の姿が。捜査本部は、少女=リオが犯人であろうという説に傾く。しかし、樋口の刑事の直感は、“否”と告げた。名手が描く本格警察小説(BOOKデータベースより)


今野さん得意の警察小説(^^)

これは珍しいパターンの警察小説かと・・・
樋口警部補は自分に自信がない性格のようで、慎重に慎重を重ねて仕事をしているうちに、上司や部下から信頼される人となってしまった。


「樋口、お前を信頼している」


という言葉が何よりも負担になると言う、なんとも微笑ましい(笑)
他の警察小説を読んでいると、わが道を行く一匹狼的な刑事が活躍する本が多い昨今、樋口さんはチームワークを守り、秩序を守り、いつも控えめに・・・
というあまりないパターンでした。

面白かった。

今、こちらの地方紙でやっている新聞小説が今野敏さんの「化合」。
この作品も勿論のこと警察小説です。
まだ始まったばかりだけれど面白いです。
でも、樋口さんのような人は出てこなそうですが・・・(^^)

07:00  |  今野敏  |  トラックバック(0)  |  コメント(0)  |  EDIT  |  Top↑

2009.12.19 (Sat)

「Q&A」 恩田陸



都下郊外の大型商業施設において重大死傷事故が発生した。死者69名、負傷者116名、未だ原因を特定できず―多数の被害者、目撃者が招喚されるが、ことごとく食い違う証言。防犯ビデオに写っていたのは何か?異臭は?ぬいぐるみを引きずりながら歩く少女の存在は?そもそも、本当に事故なのか?Q&Aだけで進行する著者の真骨頂。


「Q&A」だけで話を進めていた小説。

最初は宮部みゆきさんの「理由」っぽいのかな?と思ったのですが、100%質問-答えだけで終わってしまった~。

レビューを見るとそれほど評価は高くないんだけれど、私本人としては少ないながらも今まで読んだ恩田作品の中では好きなほうです。
ラストは「桐野夏生」さんの「柔らかな頬」を思い出したくらいです。

Q&Aだけで進めていっているんだけれど、質問されている人の回答から大型ショッピングセンターの「M」の構造や客層などが分かる。
そして一切説明文がない割には時間が経った経過もわかる。
これって凄い技術?

結局質問をしていた人は何人いたのか、何の目的だったのか。
本当に国の目的だったのかな。
なんかそれっぽいね~。
だって、タクシーの運ちゃんが死んじゃったし・・・

そして、小学6年生の女の子。
ソフトボールのクラブの女の子のあの子の登場した真意が分からないんだよね~。
あれは何の意味を持たせたかったのかしら?


07:00  |  恩田陸  |  トラックバック(0)  |  コメント(0)  |  EDIT  |  Top↑

2009.12.18 (Fri)

「残虐記」 桐野夏生






失踪した作家が残した原稿。そこには、二十五年前の少女誘拐・監禁事件の、自分が被害者であったという驚くべき事実が記してあった。最近出所した犯人からの手紙によって、自ら封印してきたその日々の記憶が、奔流のように溢れ出したのだ。誘拐犯と被害者だけが知る「真実」とは…(BOOKデータベースより)


最後の最後に解放されるのかと思ったら、解放は本の半ばくらいで、あまりにもあっけなく解放されたのだけれど、その後の「景子」の心の動きが面白かった。
元々は自分の体験を「小説」という形に書き残して失踪した景子。
執筆&失踪の原因は刑務所から送られてきた加害者からの手紙。
大人の先入観から同情や好奇の目で見られることに対して、無言を通す景子。
犯人に対して思う気持ち。
ヤタベに対して思う気持ち。
景子が成長していくにつれて変わっていくのが面白かった。
実際に「ストックホルム症候群」というのはあるものでしょうか?

07:00  |  桐野夏生  |  トラックバック(0)  |  コメント(0)  |  EDIT  |  Top↑
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