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2009.11.16 (Mon)

「ペルシャ猫の謎」 有栖川有栖







ミステリ史上屈指の禁じ手!?が炸裂する表題作、「ペルシャ猫の謎」、名バイプレイヤー・森下刑事が主役となって名推理を披露する「赤い帽子」他、傑作ミステリ6編&ボーナス・トラックとして「猫と雨と助教授と」を収録。臨床犯罪学者・火村英生とミステリ作家・有栖川有栖の名コンビは、さらに華麗に加速する。「国名シリーズ」第5弾。
(BOOKデータベースより)


噂の「ペルシャ猫」とうとう読みました。
何が噂なのかというと、レビューを見ると「こんなのアリ?」とか「禁じ手ではないか?」とかいろいろと書かれてました。
でも、みんなこんなレビューの割にはなぜか温かい評価だったような気がしました。


しかし・・・読んでみて「これか!!(爆)」とやっぱり突っ込みの一手を入れたくなったのであります(^-^;)
まぁいいんだけどね。


私が読んだ「火村・アリス」作品のラストです。
良かったよ。この本が最後で。
最初だったらこの作風が当たり前かと思って手をつけなかったかも~。

しかし、この本に描かれているどの作品も「おい!」と突っ込みを入れたくなるような作品ではありました。

また違う火村・アリスシリーズ読もうっ

07:00  |  有栖川有栖  |  トラックバック(0)  |  コメント(0)  |  EDIT  |  Top↑

2009.11.15 (Sun)

「十角館の殺人」 綾辻行人





半年前、凄惨な四重殺人の起きた九州の孤島に、大学ミステリ研究会の7人が訪れる。
島に建つ奇妙な建物「十角館」で彼らを待ち受けていた恐るべき連続殺人の罠。
生き残るのは誰か?犯人は誰なのか?
(背表紙)
綾辻行人さんのデビュー作。

この十角館を読んだのは今回で3回目なのですが(笑)
あの初めて読んだ時の衝撃ほどの衝撃は3回も読めば流石になくなるんだけど、本当に衝撃でした。


いろいろと「館」シリーズがあれどもこの「十角館」ほどのインパクトがある作品はないと思う。
そのくらい凄い作品。


最初に「エラリイ」とか「アガサ」とか出てきてお互いがそんな名前で呼び合っている。
「なんなんだ?この人達は!?」
と思ったけれど、それにもふかーーーーい意味があったり。

そして本土にいる河南くんにもしっかりとそのポジションが確定されてありと・・・


2回、3回と読んでいると「あの部分」の衝撃を待つために読んでいるような感じもしますが、
その部分が来ると「はぁ~」と騙された爽快感に包まれる1冊です。



14:54  |  綾辻行人  |  トラックバック(2)  |  コメント(6)  |  EDIT  |  Top↑

2009.11.13 (Fri)

「QED~flumen 九段坂の春」 高田崇史




千鳥ヶ淵の桜の下、花弁を握り締めて男が死んだ―。中学生の桑原崇は、聡明な女教師・五十嵐弥生に思いを寄せるが、ほろ苦い思い出を残して彼女は消え、崇の胸には一つの疑問が残った。それぞれの青春を過ごしていた、棚旗奈々や御名形史紋の周囲でも起こる怪事件。すべての糸が、一本に美しくつながるQED初の連作短編集。BOOKデータベースより

再読でーす。
前回読んだ感想はこちら(igaigaのブログより)⇒九段坂の春

今回「出雲神伝説」を読んでむしょーーーーに「九段坂の春」が読みたくなりました。
前回は思い切り茶化したので今回は茶化さないで書こう(笑)



<九段坂の春>
タタルさんの初恋の相手は自分の年齢のダブルスコアの理科の先生だったって事でした。
この頃はタタルさんも微妙に一般人。
本が好きで人付き合いは悪いみたいだけれど、ものの考え方や後々の人格形成に五十嵐弥生が関係した事は否めない。



<北鎌倉の夏>
高校生の奈々ちゃんが登場。
ここに中嶋晴美が出ていたとは!!
やっぱり読み返してみないと分からないものです。
楠木正成の事を掘り下げていたようで掘り下げてなかった?
これは、この先あるのかな的なニュアンスで終わってしまった気がします。
この話に出ていた男性3人のうち1人くらいはこの先の話しに出てきそうな気がするのですが・・・・



<浅草寺の秋>
ここに「春」にも登場した鴨志田くんが登場。
「河童伝説」に登場していたじーちゃんも登場。
小松崎メインの話かと思っていたけれど、まったく脇の対応になってしまったようで・・・。



<那智瀧の冬>
毒草師・御名形史紋、あっさりと五十嵐弥生に破れるの巻(笑)
やっぱり役者が1枚も2枚も上でした。
ってことは、史紋くんに書き残していた「春」の時の事件の説明が本当だったとしたら、今回10年後の「冬」の事件ってあまりにも凄い。
心を捨てたのかな?
まぁ自分が同じようになったらと考えると気持ちはわかるけれど、残念な事に知識がないのでそこまでは無理かもね。

で、BOOKデータベースに「すべてての糸が1本に美しくつながる」と、ありましたが「秋」の話がどう繋がったのかイマイチ納得しませんでした。
秋には「五十嵐」さん出てこないですしね・・・
誰かが密かに親戚だったのかしら???




14:52  |  高田崇史  |  トラックバック(1)  |  コメント(0)  |  EDIT  |  Top↑

2009.11.12 (Thu)

「カンナ 天草の神兵」 高田崇史



伊賀忍者の末裔で出賀茂神社の跡取りである甲斐は、日本史の常識を覆す重要な社伝を持ち去った諒司を捜して、東大生巫女の貴湖たちと九州・天草へ向かう。だが鍵を握るシスターは、何者かに殺されてしまった。事件の真相を追うなか、命の危機に直面した甲斐は、一揆軍を率いた“神の子”天草四郎の謎解きに挑む(BOKデータベースより)




再読本です(^^)
最初に読んだ時はキャラ重視で読みましたが、今回は「島原の乱」をもう少し覚えられたらなと思いながら読みました。


ここら辺って、歴史の授業でも微妙にスルーするような気がします。
縄文時代にあんなに時間をつぎ込む必要があるのだろうか??
いつも、昭和史になるとさらに駆け足だし・・・
と、言っても20年前の話でありますが(--;

なので島原の乱も「天草四郎が島原の乱をおこした」くらいしか勉強してなかったので、この「カンナ」を読むと歴史の裏じゃないけれど、そういう考え方もあるな~といい感じです(^^)


キリスト教を日本へ持ってきた「XAVIER(ザビエル)」。
そこから天草四郎へ繋がるアナグラムというのは見ていてステキ~(´ー`*)


これって事実だとロマンかも。


しかし・・・16歳で亡くなっているんですよね。天草四郎。
そんな四郎が先頭になって島原の乱を起こすことが出来たのか。
どんな存在だったのか・・・
シンボルみたいな存在だったのかな??
と思い、電子辞書で調べましたけれど、載っているのはみんな「益田四郎時貞(本名)を首領とし」という言葉。


首領か~。



当時の事は分からないとはいえ、16歳の四郎にとってはかなり大きいことだったのではないかと思いました。


貴湖、今回もまた死に掛けましたが、前回の飛鳥でのアレがあるので、本当に死んだと思った人は誰一人いないでしょうね(^^;)



14:51  |  高田崇史  |  トラックバック(0)  |  コメント(0)  |  EDIT  |  Top↑

2009.11.12 (Thu)

「カンナ 飛鳥の光臨」 高田崇史





伊賀忍者の末裔である鴨志田甲斐は、出賀茂神社の跡取りとして気楽に暮らしていた。
が、日本史を根幹から揺るがしかねない社伝を盗まれた上、兄と慕っていた諒司が失踪。
さらに不可解な密室殺人事件に巻き込まれ、現役東大生巫女の貴湖とともに事件の真相を追う。
(背表紙)



読書ブログをはじめたので再読した本です。


読書ブログを初めてからもう1回読みたく、読んだ後でもう1回新しい感想が出るのではないだろうか?と思って再読する本が増えてきました。
最初に読んだときはどうしても「QED」と比べてブーブー言ってしまいました。
だってようやくタタルと奈々ちゃんがいい雰囲気になってきてようやく彼らにも遅すぎる春が到来しそうな気配だったのに・・・・。
でも、読み直すことにより今回はちゃんと内容を考えることにしたのです。

登場人物はQEDにも出ていた鴨志田翔一くんの弟である甲斐くん@26歳。
そして19歳の東大生で休学中の巫女貴湖。
本人はフィールドワーク(火村か?)と称して巫女のアルバイト中。





カンナシリーズ最初のテーマは聖徳太子。
歴史の授業で最初に登場する人物の聖徳太子。
今になって「実は架空の人物ではないか?」と言われている聖徳太子。

うーん。そういわれると飛鳥時代にも関わらず妙にリアルな肖像画。
そこら辺はどうなんだろう?と思ったりもしましたが、
聖徳太子というのは実は○○だった!!という甲斐くんの口から出た結論は妙に納得できるものでありました。
そういえばそうなのよね。


しかし・・・歴史というのは分からないものです。
何の疑いもなく聖徳太子について学んでましたので。


でも、思うのって歴史の授業って一番必要であるはずの近代史って割と飛ばし飛ばしになってしまうけれど、
それほど必要か!?と思う聖徳太子とか縄文時代のあたりって妙に丁寧だったな~と思ったのです。


QEDとの比較で言うと、テーマが「聖徳太子」という分かりやすい人物でもあり、甲斐くんの人柄の良さもあり、
そしてタタルさんのように薀蓄で暴走しないので読みやすい部分もありました。
ただ、登場人物が多い割には内容が薄いな~と思ったりして(^^;)



14:49  |  高田崇史  |  トラックバック(0)  |  コメント(2)  |  EDIT  |  Top↑

2009.11.11 (Wed)

「QED ベイカー街の問題」 高田崇史






次々と惨殺されるシャーロキアン。「ホームズ譚」の解釈をめぐる諍いが動機なのか?
ダイイングメッセージを読み解き犯人像に迫る、桑原崇の推理は?
ホームズに隠された驚くべき秘密を発見した時、連続殺人犯が浮かび上がった。

-背表紙より-


いろいろとQEDシリーズを読んでいるけれど、これが一番分かりやすいと思う。
子供の頃から推理小説が好きだったので「シャーロックホームズの冒険」など
小学生の時に読んでいたので下絵が出来ているからなのかな?
挿絵付きだったので、推理をするシャーロックホームズがとてもスマートに
感じたものでしたが、実際、原典などを読むとホームズはコカイン中毒らしく
なんだか子供の頃のイメージが突き崩される感じがしました。

会う時になるとむったり会う、奈々と崇も会わないと半年も会わないとか。
この作品だと現実での殺人事件もしっかりあって、そしてホームズの話もあってと
さほど苦しくない設定なのも読みやすさの1つだと思います。
タタルさんの薀蓄も難しくないし(笑)



14:47  |  高田崇史  |  トラックバック(0)  |  コメント(2)  |  EDIT  |  Top↑

2009.11.10 (Tue)

「ブラジル蝶の謎」 有栖川有栖




美しい異国の蝶々に囲まれて殺害された男の意外な過去が、真犯人解明への重要な鍵を握る表題作『ブラジル蝶の謎』。密室から突如、霧のごとく消え去った若いカップルの謎に迫る『蝶々がはばたく』―。おなじみ有栖川・火村コンビの名推理が冴え渡る傑作ミステリ全6編を収録。読者待望の「国名シリーズ」第3弾。


<国名シリーズの第3弾なのですが、私は読んでいる順番がメチャメチャなので実際のところどうでもいいのですが・・・。
短編なので分かりやすくという有栖川さんの意図が分かるような分からないような・・・。
「ブラジル蝶」と「彼女か彼か」に関してはトリックまではいかないけれど、「ここが変だ!」と言うのはわかりました。だからと言って犯人がすぐに分からない所が哀しいですけれど。

「人喰いの滝」は「46番目の密室」の次に書かれた作品らしい。そうなんです。私が読んでいて一番思った違和感が火村・アリスとも32歳だったということ。

この頃は時間もちゃんと進めていたんだな~と思いました。最近の作品を読んでいると火村もアリスも永遠の34歳(笑


14:43  |  有栖川有栖  |  トラックバック(0)  |  コメント(0)  |  EDIT  |  Top↑

2009.11.09 (Mon)

「赤死病の館の殺人」 芦辺拓






素人探偵・森江春策の助手、新島ともかが迷い込んだ屋敷は、
ポーの「赤死病の仮面」を思わせる怪奇な館だった。
一室一色に塗り分けられ、複雑に折れ曲がった七つの部屋を黒衣の人物が通り抜けた翌朝、ともかと同宿だったはずの女性・沙耶は失踪し、かわりに無残な死体が残されていた。
(裏表紙)


これぞ「探偵小説」の醍醐味。
奇怪な館に迷い込んだ少女、七色の部屋をさまよう怪人。
黄昏時の不可能犯罪 そして振りまかれる"赤き死"
深夜の山荘には血に笑う道化師が出没し、
田舎町の警察を唐突きまわる死体など、意外すぎる犯人が
騒がすかと思えば、完全な監視下にあったはずの密室では
嫌われ者の老博士が鋼鉄製のロボットに見下されて息絶えていた。
(背表紙)



背表紙の「迷い込んだ少女」⇒新島ともか。
少女じゃないでしょ!と変なところに突っ込んでしまいました(^^;)



森江春策シリーズの初期の作品。
読んだのは2回目だけど、この時って森江さん・・・なんとなく
アクティブ>←私は森江ファン
あっちこっち1人で出かけているし、推理は冴えているし。

私がこの4作品の中で好きなのは
「深津警部の不吉な赴任」です。
なんとなくだけど、一番しっくり来るというか、この4作品の中で
無理がない気がしました。
森江さんが巻き込まれたサマも面白かったし。
他の3作品は森江さんが依頼された、もしくは呼ばれて意見を聞かれたんだけど、この「深津警部~」はその場に森江さんが偶然立ち会ってしまった場所で起きた事件という珍しいパターンだったのでお気に入りです(^^)




14:42  |  芦辺拓  |  トラックバック(0)  |  コメント(0)  |  EDIT  |  Top↑

2009.11.08 (Sun)

「終末のフール」 伊坂幸太郎

 

 





世界が終わりを告げる前の人間の群像。
その瞬間をあなたは誰と迎えますか?



8年前小惑星が地球に衝突するというニュースが世界中に流れ、混乱し、恐怖に怯えた人によって各地で暴動が起きる。
しかし、5年後には諦めからか人々の生活は落ち着いてくる。
あるマンションに住む人々の暮らしを綴った本。


伊坂幸太郎さんって会話のテンポは小気味いいんだけど、内容が結構エグいしグロい。

小惑星が地球に衝突して、地球が滅びるという人生のカウントダウンが人類に始まった。
暴動を起こす人、隕石が落ちる前に自ら命を断つ人、暴動によって殺された親しい人の復讐を誓う人。


そして淡々と生きる人。


淡々と生きた人の中には「生きてしまった人」と「生きようと思って生きている人」と「運命を静かに待つ人」「障がいを持つ子供と一緒に死ねると喜んでいる人」

個人的には、櫓を作り隕石に対しての小さいながらも最後の抵抗を試みる渡部のじーさんの姿が好きでした。

打たれ弱い私はこんな事になったらどうするんだろう?8年も生き続けることが出来るのか!?
不安になってしまったけれど、実際には小惑星というのはある程度軌道に乗っているものなので地球に落ちてくることというのは殆どないらしい。

ちょっと安心はしたけれど、それでも渡部のじーさんみたいに大きく構えてみたいものです。




14:24  |  伊坂幸太郎  |  トラックバック(0)  |  コメント(0)  |  EDIT  |  Top↑

2009.11.07 (Sat)

「手のひらの闇」 藤原伊織




飲料会社宣伝部課長・掘江はある日、会長・石崎から人命救助の場面を偶然写したというビデオテープを渡され、これを広告に使えないかと打診されるが、それがCG合成であることを見抜き指摘する。
その夜、会長は自殺した!! 
堀江は20年前に石崎から受けたある恩に報いるため、その死の謎を解明すべく動き出すが・・・



という内容。
この堀江課長はめちゃめちゃカッコよい。
ダサくてカッコよい。

藤原伊織さんの書く主人公は大体こんな感じの人が多い。
堀江課長は、表の顔は飲料会社の課長ながら、リストラ名簿に載り、もう少しで退職の予定。
そんな人であるのだけど、そんな小さな事はあまり気にしてない。
こんな堀江課長はやくざの組長の息子で心と左手の傷を持っている。
うーーーーん。かっこよい

今は組長だった父親も死んでかたぎの人になったのだけどケンカも強く
どことなくかたぎには見えない
藤原伊織さんの本にいつも出てくるマドンナ役(?)
女性ですが、こちらも大体パターンになっていて、世話焼きで(言い方が古いが)おきゃんな女性が多い。
今回は部下の大原真理。


読んでいて非日常がいいんです。
読書に非日常を求める私としてはとてつもなく好きであります

初期作品にはハードボイルド的なものが多かったのですが、
いろいろな作品を読んでいるとハードボイルドさを保ちながら違うジャンルのものもあって・・・大好きな作家でした。




09:52  |  藤原伊織  |  トラックバック(0)  |  コメント(2)  |  EDIT  |  Top↑
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