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2020.09.07 (Mon)

「死神の棋譜」 奥泉光



死神の棋譜 奥泉光

ー負けました。これをいうのは人生で何度目だろう。将棋に魅入られ、頂点を目指し、深みへ潜ってしまった男。消えた棋士の行方と魔の図式の謎を追って、北海道の廃坑から地下神殿の対局室まで旅が始まる。芥川賞作家が描く傑作将棋エンタテインメント。

なんとなく「シューマンの指」を思い出させるようなミステリー。
(ようするに、二転三転してこんがらがったまま終わったってこと)

なんとなく、このミスには選ばれそうだけど、本屋大賞には選ばれないような(^^;)
そういう本かなー。
これ、買った本だからまた読もう。
ラストがね。
もう2回くらい読まないと分からないんじゃないかと。

そうなの!多分。わたし以外にも思っている人いるんじゃないかな(願望)
みなさん、1回で理解したかなー。
気になります。

仕組みが分かった上で、もう1回読むと謎だったところが
分かるのでもう1度読んでみたい1冊です。

こういう本を読むと「将棋知ってたほうが有利だよな」と思うのですが、
今回に関してはそれほど将棋詳しくなくても大丈夫でした。
まったく無知でもメインが失踪した棋士の行方探しだったので。
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2020.08.06 (Thu)

「モーダルな事象 桑潟幸一助教授のスタイリッシュな生活」 奥泉光



桑潟幸一助教授のスタイリッシュな生活 モーダルな事象 奥泉光

大阪のしがない短大助教授・桑潟のもとに、ある童話作家の遺稿が持ち込まれた。出版されるや瞬く間にベストセラーとなるが、関わった編集者たちは次々殺される。遺稿の謎を追う北川アキは「アトランチィスのコイン」と呼ばれる超物質の存在に行き着く…。ミステリをこよなく愛する芥川賞作家渾身の大作。

しばらく間あけてしまったー。
あまりこういう読み方しないんだけど、今のクワコーシリーズと「職場」が
違うせいと、これが1番目で多少クワコーが固いというのもあって
読みづらかったです。

今の「タラチネ」に移って、プライドも何もかも脱ぎ捨てたクワコーが
よいので、こちらのクワコーみたいに、ちょっとプライドが高すぎる
クワコーなんて嫌いよっ(笑)

しかも、「ビビビ・ビ・バップ」のフォギーも登場してて。
しかも、フォギーメイン人物じゃないし、
北川アキの章とかあって、アキに言わせるとクワコーなんて
普通に怪しい不審人物扱い(まぁ間違ってないけど)

そして事件部分も、入れ替わったりなんだりするものだから
さらに混乱が混乱を呼び、しかも、孫がいて子がいて親がいて・・・
ややこしかったーーー。
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2019.06.13 (Thu)

「ゆるキャラの恐怖 桑潟幸一準教授のスタイリッシュな生活3」 奥泉光



ゆるキャラの恐怖 桑潟幸一準教授のスタイリッシュな生活3 奥泉光

クワコーこと桑潟幸一准教授が、たらちね国際大学に転勤して最初の夏休み。低偏差値大学の「受験生応援プログラム」というリクルート大作戦の一環として、ティッシュ配りにあけくれていたクワコーへの、次なる指令は?「ゆるキャラの恐怖」…大学対抗ゆるキャラコンテストに着ぐるみで出場せよ。審査委員長はみうらじゅん、「おそろしき事がおこるぞよ」との脅迫状が届いて…。「地下迷官の幻影」…セミの次はキノコだ!理想の食材を求めるクワコーは、エロナマズ大王に恫喝され、学園に渦巻く権力闘争の暗流に巻き込まれる。文壇のマエストロの脱力系ミステリー!

【目次】
ゆるキャラの恐怖/地下迷宮の幻影


本当に大好きで、本当に心底くだらない本です。


人にオススメしたいけど、人格疑われそうでできない(笑)

とりあえず表紙がこれ↑でしょ。

似た本ありますでしょ。

   

並べてみた(笑)

今回も小ネタが多くて・・・一人で吹き出しておりました。

TVにでるような文化有名人が地下に隠匿された麻薬を持ち出すために学長になる-。焼け跡闇市時代ならともかく、いまどきそんな大藪春彦の小説みたいな話があるわけがない。



とか。前作は「キタカタケンゾー」が出てました。

本当に一つ一つの小ネタがくだらなくて大好きなんです。
貧乏なクワコーは今回、セミ食べてました(驚)
美味しいらしいですが、私には無理(--;)

このシリーズはとりあえず単行本を図書館で借り、文庫化になったら買う。
ある意味私もイカレております。
好きだから仕方ないとして。

今回も強烈キャラがたくさんいましたが、やっぱりモンジが頭一つ抜けてます。
モンジを生み出した奥泉さんはやっぱりすごいと思う。

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2018.06.22 (Fri)

「雪の階」 奥泉光



雪の階 奥泉光

昭和十年、春。数えで二十歳、女子学習院に通う笹宮惟佐子は、遺体で見つかった親友・寿子の死の真相を追い始める。調査を頼まれた新米カメラマンの牧村千代子は、寿子の足取りを辿り、東北本線に乗り込んだー。二人のヒロインの前に現れる、謎のドイツ人ピアニスト、革命を語る陸軍士官、裏世界の密偵。そして、疑惑に迫るたびに重なっていく不審な死。陰謀の中心はどこに?誰が寿子を殺めたのか?昭和十一年二月二十六日、銀世界の朝。惟佐子と千代子が目にした風景とはー。戦前昭和を舞台に描くミステリーロマン。

素晴らしい本を読みました(〃ω〃)

ただ・・・4日もかかりました(笑)

月曜日から読みまして木曜日までかかった。
長かった。ページ数はもとより字ばっかり。
会話が少ないのか。どうなのか。
空白がない(笑)

そのせいで物語の世界にどっぷりつかりました。
おふざけなしの奥泉作品。

おふざけありの奥泉作品も好きですが、
こういうのもいいですね。

時代は昭和10年。
まぁBOOKデータベースにもありますが、二・二六事件がラストには待ってます。

最初はただの同級生が死んだ謎に迫るのかと思ってました。
お嬢様の惟佐子が探偵役になるのかと思ってましたら流石に「おぜうさま」はそんなことはしない。
人に頼んで(使って?)事件の解決をしてもらうのですが、そこから物語は違う方向に行き、なんだろう。不審な死が出てきてきな臭くなります。

惟佐子は最初は普通のお嬢様かと思ったんだけど、途中からなんか悪女に見えてきました。
あぁ・・・敵に回すと怖いかも。

ラストはよかった。
蔵原さんの千代子を見る目というか、視点が面白かった。
きっと蔵原は千代子が一心に食べているのを見るのが好きなんだろうなぁー。
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2018.01.12 (Fri)

「黄色の水着の謎 桑潟幸一准教授のスタイリッシュな生活2」 奥泉光



黄色の水着の謎 桑潟幸一准教授のスタイリッシュな生活 奥泉光

ザリガニを釣って食用とする赤貧生活を送る准教授クワコーを見舞った2つの怪事件。答案用紙と女子大生の水着はなぜ消失したのか?

【内容情報】
夏。文芸部の女子学生を引き連れて海に合宿へ赴いた桑潟幸一准教授に怪事件が降りかかる。女子部員の水着が消失、羽衣伝説のある岩で発見されたのだ。日頃の行ないゆえ、容疑はクワコーに!表題作と、答案用紙消失の謎をめぐる「期末テストの怪」を収録。笑いの地雷を敷きつめた傑作ユーモア・ミステリ。

【目次】
期末テストの怪/黄色い水着の謎


日本の文化を教えているクワコーの授業内容は「男はつらいよ」のDVDを見せて
その感想を書かせるというのが期末テストのようです。

・・・大学です(笑)

確かに古き良き日本の文化がある・・・かもね。
しかし、前作に引き続きこの大学の教授たちは・・・ひどい(^-^;)
平気で他人を巻き添えにしようとしています(笑)

こうして読んでいるとクワコーがまともに思えてくる。
前回の村上春樹に続き、今回は(も?)太宰をディスっております。

なんだっけ?
「下着盗むぞ。と言ってストーカーしている人の方が太宰の読者にありがち」
とか書いているし。(人間失格だぞ。という意味のよう)
いいのか。いいのか・・・?
あと、小説をネタバレすると「キタカタケンゾー」が殺しにくるそうです。

このフレーズお気に入りです(〃ω〃)

相変わらずバカ全開です。
解説の有栖川さんによれば前作は春の話、今回は夏の話。
秋と冬も出ることを書いてましたが、まるっきり気配ないねー。

バカっぽくてとても好きなのに。残念です。
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2018.01.11 (Thu)

「桑潟幸一准教授のスタイリッシュな生活」 奥泉光



日本一下流の大学教師は今日もまた自虐の詩をうたう。

【目次】
呪われた研究室/盗まれた手紙/森娘の秘密


単行本は図書館から借りて読んだんだけどもう一度読みたくて
文庫で購入。

物凄く好きなんだけど、ものすごくバカバカしいんだよね。
なので好き嫌いは分かれるかもしれませんが、
徹底したバカバカしさが好きです。

しかし読んでると結構毒も吐いています。
軽く村上春樹をディスります。
なんだろう。これは・・・(笑)
読んでていいのだろうか。と気にしてしまいます。
太宰もディスっちゃったり。

ずっと女子大だったんだけど、今年度から共学にしたところ
入学してきた男子はたった一人。
モンジ。
このモンジが強烈なキャラクターで物凄く笑えます。
います。
こういう人。

十分笑わせていただきました。
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2017.11.27 (Mon)

「ビビビ・ビ・バップ」 奥泉光



ビビビ・ビ・バップ 奥泉光

人類を救うのはアンドロイドの子猫!?女性ジャズピアニストが世界的ロボット研究者から受けた奇妙な依頼。それが人類の運命をゆるがす事件の始まりだった。AI技術による人間観の変容を通奏低音に、稀代の語り手が軽やかに壮大に奏でる近未来エンタテインメント小説!

京極さんの「ルー=ガルー」にしても、近未来を題材とした本はどうしてこうも
厚いんだろう(笑)

でもこの本は面白く読みました。
長いんだけど、キャラが笑える。
近未来に住んでいるアナログ女子のお話。

本名が桐で通称フォギー。
このフォギーがいろいろととぼけているので笑える。

要所要所の小ネタが面白いんです。
っていうか、私好み。
なので、本を読みながら声出して笑う(^^;)

っていうか、よくこんなこと考え付くなぁーと
感心します。

人間そっくりのアンドロイドが登場したり。
良き日の昭和を再現しようと古今亭志ん生と立川談志のロボットを作る。
他にもいろいろ登場しますが、この落語家アンドロイドが一番笑えました。

長くて結局この話はこれこれこういう事だったのか?
と読み終わってからちょっと考えましたが、
でも楽しめました。

サメリン欲しいなぁー。
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2014.07.15 (Tue)

「東京自叙伝」 奥泉光



東京自叙伝 奥泉光

明治維新から第2次世界大戦、バブル崩壊から地下鉄サリン事件に秋葉原通り魔殺人、福島第1原発事故まで、帝都トーキョウに暗躍した、謎の男の無責任一代記!史実の裏側に、滅亡する東京を予言する、一気読み必至の待望の長編小説!!(BOOKデータベースより)

時間がとてもとてもかかりました。

表紙にこのネズミがいたときには、前に読んだ「神器 軍艦『橿原』殺人事件」
に登場したネズミがまた出てくるのかと思って楽しみにしてたんですが・・・残念。

あのネズミは面白かったんだけどなー。

こちらは「東京」の地縛霊ならぬ「地霊」。
土地の霊が時代を超えて人とかネズミとかに憑りついて
その時々の時代を踏まえながら時を重ねていくのです。
江戸時代から、現代まで。
それまで、東京で起きた事件とともに書かれているので
面白いは面白いんだけど、読んでて疲れるのも確か。
会話がほとんどなくて「東京」が一人で回想しながら
喋っているようなものです。

バブルの時代やら、地下鉄サリンやら、秋葉原連続殺傷など
その時代の注目すべき事柄をかなり皮肉を聞かせた痛烈な
形でかいてます。
原発についてもしかり。

読書メーターで他の方も書かれてましたが、
前半と後半では物語の空気感が違うというかねー。
ラスト2~3ページなんて「東京」に対する皮肉がハンパなかったです。

いやいやいや・・・・。

なかなか強烈な本でした。
08:14  |  奥泉光  |  トラックバック(0)  |  コメント(0)  |  EDIT  |  Top↑

2013.07.28 (Sun)

「神器 軍艦『橿原』殺人事件 下」 奥泉光



神器 軍艦『橿原』殺人事件  奥泉光

軍艦「橿原」には、「神器」がひそかに持ち込まれていたー。大量発生した鼠、そして極秘任務の真偽を巡って錯乱する兵士達を運んで航行を続ける「橿原」の艦底で、時空を超え、民族を超えたスケールの日本人論、戦争論が展開される。記念碑的純文学長編。(BOOKデータベースより)

4日かかった・・・( ̄∇ ̄;)
思った以上に時間がかかったこちらの下巻でしたが、
ゆるい雰囲気だった上巻とは違い、なんか怪しい雰囲気に。
軍艦なのに、なぜか切腹する人が登場したり、
謎な鼠たち。
怪しい雰囲気。
みんな少しずつ壊れていきます。

SFっぽくなり、苦手要素も登場し(SFすこし苦手)、どうしたものかと考え、
「考えるのをやめよう」と思いそのまま読む(笑)

ラストがいいんだよねー。
鼠たちの戦争論。討論。
SFなもので、時空を超えてるのよ。
現代の日本をいうのを見ている鼠もいるものだから、そういう視点で「戦争」を語る。
特攻で死んだ人(死ぬと鼠になる)の視点やら現代人、海軍、もろもろの視点で戦争を語る。

このシーンがむちゃくちゃ面白いの!!

本当に面白くてこのシーンだけでもこの本を読んだ価値あり。
まぁ奥泉さんの戦争論なんだろうけど。

そして本当のラスト。
妙に読了感いいのですよ(笑)

面白かったです。
途中、少し迷走してたけど。
いや、かなり迷走してたけど。
普通の日本人からしたら恐れ多くてレビューに書けないこともあります。
まぁ「軍艦」というかなり密閉された空間だから当時は信じたのかしら。
日本の象徴であるあの方が軍艦「橿原」にぶら下がってるとかなんとか(^^;)
恐れ多いわー。
10:36  |  奥泉光  |  トラックバック(0)  |  コメント(2)  |  EDIT  |  Top↑

2013.07.22 (Mon)

「神器 軍艦『橿原』殺人事件 上」 奥泉光



神器 軍艦「橿原」殺人事件 奥泉光

昭和20年初頭、探偵小説好きの青年が上等水兵として、軽巡洋艦「橿原」に乗船した。そして艦底の倉庫でこれまで3人の変死事件があったことを知り、好奇心の蟲が騒ぎはじめる。「橿原」に隠された謎をめぐり憶測が飛交い、新たな変死事件は後を絶たず、艦内に不安が渦を巻き始める…。(BOOKデータベースより)

またまた私のモットーを覆すべく上巻下巻分けての感想で失礼します。

というのも、ページ数の割に文字が多すぎ少し疲れました(笑)
上巻を読み終えてすぐに下巻に行く体力がありません。
なので、違う本を間に挟もうと思ってますが、
そうすると上巻の感想を忘れそうです。
なのでやむを得ずの判断。

この本は今まで私が読んだ戦争小説の中でダントツにゆるい!( ̄ω ̄*)
戦争中こんなに緩かったってことはないだろうから奥泉ワールドってことで(^^)
このゆるさがたまりません。
奥泉さんのクワコーシリーズが好きな人は好きかも。

上巻を読み終えてどういう話になるのかイマイチ分からず。
元・人間の鼠みたいなのが登場して、それがどう関係していくのかも謎。
そして妙に現代的な鼠が登場してますがそれも謎。
クワコーシリーズに出てた門司みたいなんですけど。鼠が(^^;)
「オレ、ウザイ?」「ゴム、マジうめー!マジ ヤベーー!」
こんなセリフが登場します(注・ただ今戦争中)
これで読みたくなるか読みたくならないか(笑)
私は好きなんですけどね。
さて下巻でどうまとまるのか。

楽しみではありますが、改行があまりなく本当に文字の嵐です。
面白いというよりは、可笑しい1冊でした。
08:33  |  奥泉光  |  トラックバック(0)  |  コメント(0)  |  EDIT  |  Top↑
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