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2017.08.12 (Sat)

「夜の谷を行く」 桐野夏生



夜の谷を行く 桐野夏生

39年前、西田啓子はリンチ殺人の舞台となった連合赤軍の山岳ベースから脱走した。5年余の服役を経て、いまは一人で静かに過ごしている。だが、2011年、元連合赤軍最高幹部・永田洋子の死の知らせと共に、忘れてしまいたい過去が啓子に迫ってくる。元の仲間、昔の夫から連絡があり、姪に過去を告げねばならず、さらには連合赤軍を取材しているというジャーナリストが現れー女たちの、連合赤軍の、真実が明かされる。

連合赤軍の話。
残念な私はこの本で日本赤軍と連合赤軍の違いが分かったー。
一緒だと思ってました。

まぁそんな私が生まれる前後に事件を起こした人たち。
あさま山荘事件などは連合赤軍です。
ダンナはあさま山荘事件のあの生放送の鉄球ドーンをテレビで
見たって言ってました。
すげー。
私、生まれていたけど自我がなかっただろうな。
テレビはあったかな?

本当に仲間内でリンチ殺人とかやる人の思考がサッパリ理解できませんが、
その事件を起こし服役してかれこれ40年。
当時の赤軍もりっぱなおじさん・おばさんになってひっそりと生きていってた
ようですが、それでも過去に起こした罪というのは消えず。
家族の足かせにもなる。

桐野さんの小説にしては抑えめのところもあったように思いますが、
実在の赤軍のメンバー名を使っているのであまり無茶は出来ないかな。

この本の主人公啓子も元々は教師であって、そこから連合赤軍に入り、
で逮捕され服役し、出所後学習塾を開く。
塾開けるんだなー。

リアルな箇所もありましたが、最後はすこーーし救われました。
桐野さんの本にしては読了感がよかった。
そこに行くまではほぼ良くなかったんだけど(^^;)
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2016.11.13 (Sun)

「猿の見る夢」 桐野夏生



猿の見る夢 桐野夏生

薄井正明、59歳。元大手銀行勤務で、出向先ではプチ・エリート生活を謳歌している。近く都内に二世帯住宅を建築予定で、十年来の愛人・美優樹との関係も良好。一方、最近は会長秘書の朝川真奈のことが気になって仕方ない。目下の悩みは社内での生き残りだが、そんな時、会長から社長のセクハラ問題を相談される。どちらにつくか、ここが人生の分かれ道ー。帰宅した薄井を待っていたのは、妻が呼び寄せたという謎の占い師・長峰。この女が指し示すのは栄達の道か、それとも破滅の一歩か…

薄井は59歳。
だんだんと桐野小説の主人公の年齢があがっていく・・・( ̄∇ ̄;)
そのせいか、本当にのめり込めませんでした。

とにかく何よりも身の安全を。
自分にいいように。
愛人も妻も大切。
でも恋人も欲しい。

こんな男のどこがいいんだろう?
と思いながら読みました。

自称占い師の長峰もまた生活感ありありで、
確かにこういう占い師にはまる人もいるので
そこら辺は「信じるも信じないも・・・」という世界かも。

ラストはうーーーむ。
60歳前の男の生き方にしては少し気の毒なところもありました。

セクハラ・パワハラでせパ両リーグという言葉が出てきました。
私は初耳だったんだけど、これって本当に言われてるのかしら?
07:46  |  桐野夏生  |  トラックバック(0)  |  コメント(0)  |  EDIT  |  Top↑

2016.06.13 (Mon)

「バラカ」 桐野夏生



バラカ 桐野夏生

震災のため原発4基がすべて爆発した!警戒区域で発見された一人の少女「バラカ」。ありえたかもしれない日本で、世界で蠢く男と女、その愛と憎悪。想像を遙かに超えるスケールで描かれるノンストップ・ダーク・ロマン!

「最後こうであってほしいな」と思うとそうならないのが桐野作品である( ̄ω ̄*)
先が読めない。
本当に読めない。

バラカを利用したいと思ったり、崇めたいと思ったり、守りたいと思ったり。
いろいろな思惑がありすぎて、誰を信じるべきか分からなくなった。

ドバイで自分の養子としてバラカを買った沙羅。
しかし、全くなつかない。
その短絡的な沙羅の行動が本当にイヤだったー。
簡単に川島と結婚したり。
まぁ川島もかなりな男ではあった。
こういうのこそ「ゲス」っていうんだろうなーと思った。

震災や福島をテーマに小説を書く作家さんが多いなと思いますが、
桐野さんの書く「震災・福島(原発)」もなかなか過激な内容でした。
08:48  |  桐野夏生  |  トラックバック(0)  |  コメント(0)  |  EDIT  |  Top↑

2015.10.19 (Mon)

「抱く女」 桐野夏生



抱く女 桐野夏生

「抱かれる女から抱く女へ」とスローガンが叫ばれ、連合赤軍事件が起き、不穏な風が吹き荒れる七〇年代。二十歳の女子大生・直子は、社会に傷つき反発しながらも、ウーマンリブや学生運動には違和感を覚えていた。必死に自分の居場所を求める彼女は、やがて初めての恋愛に狂おしくのめり込んでいくー。著者渾身の傑作小説。(BOOKデータベースより)

桐野さんが書くと青春小説もこんな感じになる(笑)
最初から最後まで嫌な雰囲気のまま終わりました。
後味のみが悪いというものではありません。最初から最後までです。
登場人物に共感できないのは今回に始まったことではないし、
自分勝手で言っていることは一丁前だけど、結局は男に依存していく女である直子。

当時は学生運動が盛んで集団リンチとか多く、
死者とか重傷者とか多かった世の中です。
直子の次兄も学生運動をやっていたもよう。

でも、この時代のことを読んでいると
この時はこの時でみんな一生懸命だったんだろうけど読んでると腹が立ってきます。
結局していることは、仲間内での集団リンチ。
それも大学まで行って(いかせてもらって?)
親御さんも本当にやりきれないのではないかと。

直子もなんっていうか無防備で危なっかしい。
読んでてハラハラしましたし、どうしてそう簡単に男と寝るくせに
偉そうな事を考えているのか。
時代かもしれないけど、ずっとイライラしながら読み終えました(笑)
05:00  |  桐野夏生  |  トラックバック(0)  |  コメント(0)  |  EDIT  |  Top↑

2015.05.19 (Tue)

「奴隷小説」 桐野夏生



奴隷小説 桐野夏生

世界は野蛮で残酷な牢獄に満ちているー。その「虜囚たち」の姿を容赦なく描いた、超異色短編集。(BOOKデータベースより)

【目次】
雀/泥/神様男/REAL/ただセックスがしたいだけ/告白/山羊の目は空を青く映すかーDo Goats See the Sky as Blue?


タイトルはなかなか衝撃的なのですが、中身はそうでもない。
というよりは、

桐野さんにしてはそうでもない。

という「桐野さんにしては」がつく。
もう少しえげつない感じになるかなと思ったのですがそうでもなかったな。

「雀」と「泥」が好きです。
「雀」は桜庭一樹さんが書きそうな世界観。
「泥」もなんというか、芯の強い女性の話はいいですね。

「ただセックスがしたいだけ」というのは男性サイドの話ですが、
そこら辺は女性はハッキリしているので男性側としてもいろいろと苦労するだろう。

テーマは奴隷なのですが、「奴隷」と言ってもいろいろ使える言葉です。
言葉通りの「奴隷」の話も多かったのですけどね。
「神様男」はまたちょっと違った感じであります。

薄い本なのですぐに読めますが、
読書メーターで「誰にお勧めしたらいいのかわからない」とありましたが、
確かに人にお勧めしたい本ではないかも(笑)
08:37  |  桐野夏生  |  トラックバック(0)  |  コメント(0)  |  EDIT  |  Top↑

2015.03.31 (Tue)

「ローズガーデン」 桐野夏生



ローズガーデン 桐野夏生

営業マンとしてジャカルタに赴任して二年。博夫はミロから逃げようとし、しかしむしろ深く填まり込んでいく自分を感じていた。すべては高校二年のあの日、庭に薔薇が咲き乱れる家のベッドでともに過ごした時から始まったのだ。そこは彼女が義父と淫らなゲームに興じた場所。濃密なミロの世界を描く短篇集。(BOOKデータベースより)

【目次】
ローズガーデン/漂う魂/独りにしないで/愛のトンネル


この本も再読ー。
村善が好きな私は実はこの本はあまり好きじゃないんだけど、
村善とどうのこうのっていう話以外は普通の(?)ミロなのでそっちが読みたかったのです。

トモさんという懐かしい名前も登場してましたが、
こうしてみるとミロの仕事は甘いなー。
プロっぽくないというか、読んでてじれったくなりました。
まぁミロも若かった。

そして、そういえばミロって夫がいたんだった。
読んでビックリした。
すっかり忘れてた。ある意味トモさんより存在感なかったもんな。

しかしこのミロが「ダーク」になると・・・ねぇ。
人は変われば変わるものです。

こういうミロの本を読んでると村善の本が読みたくなる。
近々再読予定っと・・・。
08:41  |  桐野夏生  |  トラックバック(0)  |  コメント(0)  |  EDIT  |  Top↑

2015.01.17 (Sat)

「夜また夜の深い夜」 桐野夏生



夜また夜の深い夜 桐野夏生

私は何者?私の居場所は、どこかにあるの?どんな罪を犯したのか。本当の名前は何なのか。整形を繰り返し隠れ暮らす母の秘密を知りたい。魂の疾走を描き切った、苛烈な現代サバイバル小説。(BOOKデータベースより)

読み終わった後、表紙を見るとなんか納得します。
今回のメインの登場人物の3人。

国籍がないって辛いー。
第一、日本語を話してても自分が分からないというか、何というか・・・
最初は漫画喫茶が登場して、「花より男子面白かったよなー。はまるのわかるわー」
と、自分も同調しながら読んでましたが、そこからいろいろと・・・

ここで転落していくさまはまさに桐野作品なのですが。
18歳だったか。
もう少し年齢が若くてもよかったような気がする・・・
というより、私の脳内勝手に15~16歳だった。
その年齢独特の無謀さや怖いもの知らずなところが垣間見えましたので。

アナとエリスと舞子。
女3人ってかなり微妙。
いい時もあるし、ダメなときもある。
そして、年齢がまた・・・
時にぶつかり、時に笑い、でもそんな生活が長く続くわけもなく・・・

しかし読み応えありましたねー。
面白かった。
七海さんがよく分からない存在ではありましたけれど。
ずっと「手紙」だけで物語進むかと思って少し焦ったけど違ってて良かった。
09:05  |  桐野夏生  |  トラックバック(0)  |  コメント(0)  |  EDIT  |  Top↑

2014.08.23 (Sat)

「だから荒野」 桐野夏生



だから荒野 桐野夏生

46歳の誕生日。身勝手な夫や息子たちと決別し、主婦・朋美は1200キロの旅路へー「家族」という荒野を生きる孤独と希望を描き切った桐野文学の最高峰!(BOOKデータベースより)

とっても面白かったです。
桐野さん好きだからなー。

でも、昔の桐野さんだったらもっとめちゃめちゃに書くかな。
なんても考えたりしましたが(笑)
ラストが意外に綺麗というか、爽やかで驚きました。

ミロシリーズだったらこうはならないだろう( ̄ω ̄*)
ミロシリーズ読みたいなー。
今、ミロはどこで何をやってるんだろう?(笑)

みんな自分勝手で、読んでて「図太いほう方が勝ちだな」と思った。
夫の母親なんてその最高潮。
嫁が出て行ったとわかったら、そそくさと家に入り、ご飯を作ってもてなす。
大音量でテレビをつけ、息子と同じ部屋で寝ようとし、
朝は大音量の目覚ましで起きる(笑)

ひどすぎるwww

46歳専業主婦。
初めての逃避行。

でも、あのダンナだったら本当、家出したくなるのもわかる。
それ以前に夫婦であることが信じられない。
最初に家出した妻に向かってのメールがあれじゃあねぇ・・・・

そこからのあのラスト。
人間、いい人ばかりじゃないけれど、そうそう悪い人ばかりじゃないということなのかな。
07:39  |  桐野夏生  |  トラックバック(0)  |  コメント(0)  |  EDIT  |  Top↑

2013.09.03 (Tue)

「ハピネス」 桐野夏生



ハピネス 桐野夏生

結婚は打算から始まり、見栄の衣をまとった。憧れのタワーマンションに暮らす若い母親。おしゃれなママたちのグループに入るが、隠していることがいくつもあった。(BOOKデータベースより)

大好きな桐野作品です。
でも、なんか現代的というか、誌の連載だったみたいなので(しかも対象年齢が私くらい)小汚いシーンとかそういう桐野さん的な要素はあまりなかったです。

ママ友って・・・こうなのかな。

独身の時は自分がイヤだったら付きあわなくてもいい関係も、子供の将来に関係するかと思えばイヤでも付き合わないといけない。
そしてママ友カースト制度が存在しちゃう。
トップがいてナンバー2がいて・・・そしてもしかして私ってどういう立場??と思う有紗。
自分の立ち位置を心配するもその輪の中に入りたいというなんっていうか・・・わかるだけに苦痛だーーー。
イヤすぎる。

でも、同じマンションの中にいるんだしねーー。
そして夫はなんかピントが外れているっていうか、意味不明にアメリカに逃亡中。

まぁそれなりにいつもの桐野キャラは健在でしたけどね。
自分の事しか考えませーーーーん。
そんな女性たち。

ツイッターで仲良くさせていただいている人が「こういう話は実際にある」と教えていただき、やっぱりあるんだとしみじみと思う私でした。
「賃貸で払ってるヤツと同じ小学校行けるかーーー!!」
という事を上品にお話になったらしい。

お金持ちは怖い。
09:58  |  桐野夏生  |  トラックバック(0)  |  コメント(0)  |  EDIT  |  Top↑

2012.07.21 (Sat)

「緑の毒」 桐野夏生



緑の毒 桐野夏生

妻あり子なし、39歳、開業医。趣味、ヴィンテージ・スニーカー。連続レイプ犯。暗い衝動をえぐる邪心小説。(BOOKデータベースより)

結構好き(・∀・)

ラストに向かってのバカっぽいところとか、川辺(夫)の自分勝手で「健忘症ですか?」と聞きたくなるくらい過去に自分がした事を忘れているあたりとか。

趣味が「連続レイプ犯」ってどうなのよ。と思ったりしたのですが、そういう過激な描写はあまりなかったです。
まぁ桐野さんの本は結構そういう描写みたいなのは抑え目。
その分、今回も来た来た。
ワガママ自分勝手女大集合~。

特に、川辺(夫)の職場の女性3人。
なかなか自己中な女性ばかりでおもろい。
そして、患者が減っているのは自分の適当な診察が原因だと気づかない川辺(夫)

・・・バカだ・・・(´ー`*)

ハンドルネームが飛び交ったり、本名が飛び交ったりして誰が誰やら分からなかったり、被害者が5人いるのに実際表立って行動していたのは2人だったりなど、多少勿体ないところもあったけれど、最後の川辺(夫)の破滅っぷりを見てスッキリしたのでした(´∀`)

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08:18  |  桐野夏生  |  トラックバック(0)  |  コメント(0)  |  EDIT  |  Top↑
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