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2017.01.06 (Fri)

「ヴァラエティ」 奥田英朗



ヴァラエティ 奥田英朗

迷惑、顰蹙、無理難題。人生、困ってからがおもしろい。脱サラで会社を興した38歳の社長、渋滞中の車にどんどん知らない人を乗せる妻、住み込みで働く職場の謎めいた同僚…。著者お気に入りの短編から、唯一のショートショート、敬愛するイッセー尾形氏、山田太一氏との対談まで、あれこれ楽しい贅沢な一冊!!蔵出し短編集!

【目次】
おれは社長だ!/毎度おおきに/ドライブ・イン・サマー/クロアチアvs日本/住み込み可/セブンティーン/夏のアルバム


単行本にしては珍しく奥田さんのあとがき(言い訳?)がありました。
こういうのは嬉しい。

普段作家さんの説明ってないからなー。
そんないかにも「ヴァラエティ」という作品でした。
対談はあるし、中途半端な作品はあるし。
最後の話は好きだなぁー。
ちょっと時代はさかのぼっているんだけど、この時代ならではの
いいことってあるよねー。
好きです。

最初の3つはイマイチーです。
まぁ自分なりの感想です。
それがだんだんと面白くなっていく。

「夏のアルバム」を最後に持ってきてしっかりと締めたところが
この本を1冊の作品としてまとめたかなっ。
21:37  |  奥田英朗  |  トラックバック(0)  |  コメント(0)  |  EDIT  |  Top↑

2016.08.13 (Sat)

「向田理髪店」 奥田英朗

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向田理髪店 奥田英朗

北海道。寂れてしまった炭鉱町。通りにひと気はないけれど、中ではみんな、侃々諤々。心配性の理髪店主人が暮らす北の町は、案外にぎやか。身に沁みて、心がほぐれる物語。

【目次】
向田理髪店/祭りのあと/中国からの花嫁/小さなスナック/赤い雪/逃亡者


割と好き。

超過疎地で夕張をイメージしちゃうんだけど、きっと夕張より田舎。
そんな過疎地ならではの人との距離感ってあると思うんだけど
その距離感が温かくもうっとおしい(笑)

普通に読んでると「なんでここまでしないといけないんだよー」と思いながら読むわけです。
でも、苫沢にとっては普通の事であるのよねー。
中国から花嫁貰ったんだけど、周りにひた隠しにする大輔とかね。
それを「紹介しろ。披露しろ」と迫る苫沢の人々。
田舎も大変です。

息子が理髪店を継ぐと言いだし、この場所に未来はないからと否定的になる康彦。
これもまたわかるんだよねー。
あっさり読めて面白く、少し心がほぐれた。
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2016.04.20 (Wed)

「我が家の問題」 奥田英朗



我が家の問題 奥田英朗

どうやら夫は仕事ができないらしい。-あなたの家にもきっとある、ささやかだければ悩ましい問題。

【目次】
甘い生活?/ハズバンド/絵里のエイプリル/夫とUFO/里帰り/妻とマラソン


あぁ・・・このシリーズ読みつくしてしまった。
物凄く好きだったー。
ちょっとした問題なんだけど(ちょっとしてないのもあるけど)、
ありがちな夫婦でとても面白い。
最後には前向きだったり、ほんわかだったりで読んでて心地よいです。

特に好きだったのは「UFO」
UFOから救出しようと妻がおそらくキャッツアイみたいな恰好をして
夫を迎えに行くんだろうなー。
温かくて悲しくて嬉しくて涙でました。

あと、会社で仕事が出来ないんじゃないか・・・?という夫のために
手作り弁当で励ます奥さんの話も良かった。
美味しそうに書いてあるので私もマネしましたし。

さりげない思いやりとかいたわりとか伝わってくるシリーズ。
とても面白かった。
13:45  |  奥田英朗  |  トラックバック(0)  |  コメント(0)  |  EDIT  |  Top↑

2016.03.26 (Sat)

「我が家のヒミツ」 奥田英朗



我が家のヒミツ 奥田英朗

どうやら自分たち夫婦には子どもが出来そうにない(『虫歯とピアニスト』)。同期との昇進レースに敗れ、53歳にして気分は隠居である(『正雄の秋』)。16歳になったのを機に、初めて実の父親に会いにいく(『アンナの十二月』)。母が急逝。憔悴した父のため実家暮らしを再開するが(『手紙に乗せて』)。産休中なのに、隣の謎めいた夫婦が気になって仕方がない(『妊婦と隣人』)。妻が今度は市議会議員選挙に立候補すると言い出して(『妻と選挙』)。どこにでもいる普通の家族の、ささやかで愛おしい物語6編。

【目次】
虫歯とピアニスト/正雄の秋/アンナの十二月/手紙に乗せて/妊婦と隣人/妻と選挙


よかったです。
どの話も好きだけど、「虫歯とピアニスト」が特にいい。
大ファンのピアニストが自分の勤める歯医者に来たという。
ファン心理がユニークで面白かったし、この話の旦那様がものすごーーくいい人だったしで
とても面白かったー。
どの話も良かった。
なんっていうか、いまドキの家族の微妙~~~な距離感が出てました。

付かず離れずの距離でいることが家族であることかなーと。
こういう距離感はわたし好きですねー。

「手紙に乗せて」も好きです。
ダンナの会社の同僚がそういうことになってしまいまして。
話を聞いているだけでも辛そうです。
やっぱり当事者じゃないと分かりあえないことってあるんだろうなと思います。
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2016.01.30 (Sat)

「家日和」 奥田英朗



家日和 奥田英朗

ずっと外にいた夫の王国か。ずっと家にいた妻の城か。ビター&スウィートな“在宅”小説。

【目次】
サニーデイ/ここが青山/家においでよ/グレープフルーツ・モンスター/夫とカーテン/妻と玄米御飯


サッパリとした本だった。
荻原浩さんっぽいところもあったけど。
っていうか、荻原さんが書きそうな題材だー。

お気に入りは別居して、奥さんが自分が買った家財道具を一切合財持って行ったために
家具を一から買いなおさなくちゃいけなくなった男性が、カーテン1つからどんどんと
家財道具を買っていき、すっかり男の城になるという話が好きだったー。
やっぱり男の人だって自分の城が欲しいよね。と

うちのダンナさんは農作業小屋の一角に自分の城を作り、
普段は私より早く帰り、私が帰ると必ずそこにいます。
夏だろうと冬だろうと(笑)
元々手先の器用な人だからどんどんと城にしていく様はこの本を読んでいるようでした。
ただ、うちのダンナさんはお金をかけず、頭と手先を使って城にしてますが。

あと、会社が倒産して奥さんが働きに出て、自分は主夫になる話。
やっぱり男性の方がこだわりが強い分、料理とか作りそうだよなーと思ったり。

女目線の私から読んでも「生き生きとしてるな」と思いました。

ただ、「カーテン屋になる!!」といきなり会社を辞めてきた男だけはご勘弁(笑)
ちょっとそういう人とは一緒に暮らせない。
心配で死ぬww

楽しい気分転換になる1冊でした。
このシリーズ他に2冊あるので楽しみ。
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2015.09.09 (Wed)

「ナオミとカナコ」 奥田英朗



ナオミとカナコ 奥田英朗

ナオミとカナコの祈りにも似た決断に、やがて読者も二人の“共犯者”になる。望まない職場で憂鬱な日々を送るOLの直美。夫の酷い暴力に耐える専業主婦の加奈子。三十歳を目前にして、受け入れがたい現実に追いつめられた二人が下した究極の選択…。「いっそ、二人で殺そうか。あんたの旦那」復讐か、サバイバルか、自己実現かー。前代未聞の殺人劇が、今、動き始める。比類なき“奥田ワールド”全開!(BOOKデータベースより)

超面白かった。

DV夫を殺そうと計画を立てるんだけど、
いろいろと雑。
ヤッた後も雑。
雑すぎる2人。

しかし「読者も共犯者」とはよく言った。
言い得て妙です。
いつからか読者はこの2人を応援してしまうのです。
だんだんと包囲網はできてくる。
どうしようもなく雑な2人だからやっぱりほころびは出てくる。

私だったら絶対しばらくは誰とも会わないけどなー。
電話も不安。だからどうしても直美と話をしたいときは会って話すけど。
電話とか怖すぎる。
そういういろいろな雑さが危うい。

しかしめちゃめちゃ面白い。
奥田さんの「最悪」に似たような感じ。
だんだんと転落していくような錯覚を覚える。
どうするんだろうと読みながら不安になる。
最初は頼りなかった、殴られるだけのカナコが途中からとても強くなる。

つい応援しちゃう。
読書メーターで「テルマ&ルイーズ」に似てるとありましたが、
なるほど!!!
確かに!!!
懐かしい「テルマ&ルイーズ」
そんな緊迫感ありました。

とても面白い1冊でした。
奥田さんのこっち系の本はたまらなく大好き。
05:00  |  奥田英朗  |  トラックバック(0)  |  コメント(2)  |  EDIT  |  Top↑

2014.08.30 (Sat)

「町長選挙」 奥田英朗



町長選挙 奥田英朗

伊良部、離島に赴任する。そこは町長選挙の真っ最中で…。「物事、死人が出なきゃ成功なのだ」直木賞受賞作『空中ブランコ』から2年。トンデモ精神科医の暴走ぶり健在。(BOOKデータベースより)

【目次】オーナー/アンポンマン/カリスマ稼業/町長選挙



むむむっ!ここにきてまさかの失速?

空中ブランコでは華麗なる豚のような空中ブランコを披露するくらいの伊良部せんせでしたが、
なんでしょう。何というか・・・多少の物足りなさを感じてしまいました。
伊良部せんせの破天荒ぶりに期待しているのか。

しかし、ナベツネ・・・ではなく、田辺さんの話は面白かった。
かなり好き。
明らかにナベツネなんだけど。モデルは(笑)
面白かったです。

そして、次はと言うと、明らかにホリエモン(だからアンポンマン?)。
ITの申し子だかなんだか分かりませんが、そんな感じ。

今回は案外マユミが活躍していたような気がします。
謎の看護師マユミ。
どうやら注射1本(お色気を使って患者を拘束して打つ場合 笑)残業30時間分だそうで。
お金命か?
結構いい人に扱われていた気がしますが、
「カリスマ稼業」でマユミの作詞でマユミが歌うのですが・・・

歌詞が・・・(ノ∀`)

笑ってしまいました。

町長選挙」はこれは、間には行ったらマジ胃の具合が悪くなります(--;)
怖い話でした(爆)
11:11  |  奥田英朗  |  トラックバック(0)  |  コメント(0)  |  EDIT  |  Top↑

2014.07.31 (Thu)

「空中ブランコ」 奥田英朗



空中ブランコ 奥田英朗

人間不信のサーカス団員、尖端恐怖症のやくざ、ノーコン病のプロ野球選手。困り果てた末に病院を訪ねてみれば…。ここはどこ?なんでこうなるの?怪作『イン・ザ・プール』から二年。トンデモ精神科医・伊良部が再び暴れ出す。(BOOKデータベースより)

【目次】
空中ブランコ/ハリネズミ/義父のヅラ/ホットコーナー/女流作家


この本、直木賞受賞作だっけ??(・ω・)

久しぶりの伊良部センセですが、
「インザプール」より、医者っぽい発言が多いかも。
っていうか、ちゃんと精神科の診察してね?

前みたいに「ママに・・・」とか「パパが・・・」とか言わなくなったなー。

そして案外なんでもそつなくこなす伊良部センセ(爆)
すでにその時点で存在が凶器!

空中ブランコはするわ、野球はするわ、小説は書くわ。で
なんでもやります。

個人的に好きというか、「あーーーわかるわー」というのが
「義父のヅラ」
決してやっちゃいけないんだけど、すごくやりたい。
やりたい・・やりたい・・・
ここでこれしちゃったらどうするんだろうーーー
と、脳内で想像しつつ、思わず手も動くという・・・

分かるかも( ̄ω ̄*)

しかし、精神科に行った先で医者に
「話して治るんだったら医者なんていらない」という
伊良部せんせの発言・・・(^^;)
お前はそれでご飯たべてるー(笑)
08:33  |  奥田英朗  |  トラックバック(1)  |  コメント(1)  |  EDIT  |  Top↑

2014.04.11 (Fri)

「サウスバウンド」 奥田英朗



サウスバウンド 奥田英朗

小学校六年生になった長男の僕の名前は二郎。父の名前は一郎。誰が聞いても「変わってる」と言う。父が会社員だったことはない。物心ついたときからたいてい家にいる。父親とはそういうものだと思っていたら、小学生になって級友ができ、ほかの家はそうではないらしいことを知った。父はどうやら国が嫌いらしい。むかし、過激派とかいうのをやっていて、税金なんか払わない、無理して学校に行く必要などないとかよく言っている。家族でどこかの南の島に移住する計画を立てているようなのだが…。型破りな父に翻弄される家族を、少年の視点から描いた、長編大傑作。(BOOKデータベースより)

自分の父親だったら勘弁してもらいたい・゚・(ノД`;)・゚・

前に読んだ「僕だけのヒーロー」という本に登場した父親を思い出してしまった・・・
酷過ぎる・・・

だって、元過激派(--;)

国が嫌いとか、何というんだろう・・・
まぁ言っていることは確かに筋が通ってはいるところを思えば、
今じゃない時代に生まれたほうが良かったのではないかと・・・

最後に登場したアカハチの話。
元々沖縄に伝わっている話のようですね。

そこをモチーフにしたであろう、この夫婦・・・というか父親。
第一部と第二部が違いすぎて、読み終わってみると「第一部ってなんだったんだろう?」と思わず考え込んでしまいそうになります。
アキラおじさんとか、カツ(いじめっこ)とかなんだったんだろう・・・?
と、考えちゃいますが、まぁ東京と沖縄の違いみたいなのを感じさせたかったのか。
でも、二郎の友達ってみんないい子で楽しそう。

東京にしろ沖縄にしろ友達に恵まれている二郎だなーと。
そして食いっぷりがほほえましい。
小学6年生はこうでなくっちゃというくらい食べまくってました(^^)
08:55  |  奥田英朗  |  トラックバック(0)  |  コメント(0)  |  EDIT  |  Top↑

2014.01.28 (Tue)

「無理」 奥田英朗



無理 奥田英朗

合併でできた地方都市、ゆめので暮らす5人。相原友則ー弱者を主張する身勝手な市民に嫌気がさしているケースワーカー。久保史恵ー東京の大学に進学し、この町を出ようと心に決めている高校2年生。加藤裕也ー暴走族上がりで詐欺まがいの商品を売りつけるセールスマン。堀部妙子ースーパーの保安員をしながら新興宗教にすがる、孤独な48歳。山本順一ーもっと大きな仕事がしたいと、県議会に打って出る腹づもりの市議会議員。出口のないこの社会で、彼らに未来は開けるのか。(BOOKデータベースより)

面白かった・・・・゚・(ノД`;)・゚・

厚い本なのでちょっとひるむんですけど(笑)
読んでみるとどんどん引き込まれます。
休みの日に読んだら一気読みでグッタリしていたかもしれないくらい。

東北の地方都市という設定ながら勝手に私の脳内は岩手県を想像してました。
湯田とか実在の地名が出てたし。
ゆめの(←物語上こういう市になったらしい)から東京に行きたい。
東京が無理なら仙台の学校で我慢とか。
めちゃめちゃありがち。

しかし、史恵の人生があーなるとは思わなかった。
恐怖に支配されるってこういうことなのかと思ったワケです。
このシーンだけ読んでも、書き方が上手いなぁ~。
ふと、自分に照らし合わせても自分も史恵みたいになると思ってしまいます。
実在にあったニュースが数年以上前にありましたが、
ニュースだけ読むと「隙を見て逃げればいいのに」と思うのに、
恐怖に支配される心理を読むと、なるほど。逃げるのは無理かもと思ってしまいました。

あと、裕也のお父さんがなんかいい味出しているっていうか・・・
こういう人は新興宗教みたいなのにはすがらないんだろうね。
いつまで経っても現実主義。
読んでて変にカラっとしてて全体的に停滞している人が多いこの本では
唯一の明るい人でした。

車がやたらと登場したり、トランクに云々・・・というシーンが登場したり
したときは「もしや・・・」と思ってしまいましたが、
そのラストは半分あたりで、半分ハズレ。

ここで終わるのかっ!!

ちょっともどかしかった(笑)
08:39  |  奥田英朗  |  トラックバック(0)  |  コメント(0)  |  EDIT  |  Top↑
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