igaigaの徒然読書ブログ

読んだ本の感想を気ままに書く読書ブログ。時々映画鑑賞。

「震える教室」 近藤史恵



震える教室 近藤史恵

歴史ある女子校・凰西学園に入学した真矢は、怖がりの花音と友達になる。ひょんなことから、ふたりは「出る」と噂のピアノ練習室で、虚空から伸びる血まみれの白い手を目撃してしまう。その日を境に、ふたりが手をつなぐと、不思議なものが見えるようになった。保健室のベッドに横たわる首がないびしょ濡れの身体、少女の肩に止まる白いなにか、プールの底に沈むもの…。いったいなぜ、ここに出現するのか?少女たちが学園にまつわる謎と怪異を解き明かす、6篇の青春ミステリ・ホラー。

【目次】
ピアノ室の怪/いざなう手/捨てないで/屋上の天使/隣のベッドで眠るひと/水に集う


怖くはないんだけど、面白かった。
いわゆる「学校の怪談」系です。

主役の2人が基本、のんびりしているのか、あまり緊迫感がないのが救いなのかも。
私が「怖い」「怖い」というホラーは三津田信三さんのホラーなので(^^;)

でも、この中で怖いなぁーと思ったのが「捨てないで」
ぶっちゃけ、ぬいぐるみの怨念です。
私はぬいぐるみはあまり持たないほうだったのでそういう怨念は持たれてないと思いますが・・・こういうのってありそうで怖い(^^;)

最初は友達出来ないんじゃないかと心配しながら読みましたが、
クラスに溶け込んでいるみたいでよかった。

親交のある編集者がホラーの方に異動したっていうのは
近藤さんのリアルな話だったのかな。
近藤さんのこの手のホラーを読んだことがなかったので
ふと思いました。

「インフルエンス」 近藤史恵



インフルエンス 近藤史恵

「あのね。よく聞きなさい。昨日、団地で男の人が殺されたの」知っている。わたしが殺したのだ。母は続けてこう言った。「警察に里子ちゃんが連れて行かれたの」友梨、真帆、里子。大人になった三人の人生が交差した時、衝撃の真実が見える。傑作長編エンタテインメント。

家の近くにそこそこ大きい団地がありまして。
小学生の頃は学区がかぶらず、同級生はいなかったんだけど、
中学生になり、団地住まいの同級生というのもいました。

当時は団地って当たり前で、小学生のころに友人と
「将来結婚したら団地のお隣さん同士になって醤油の貸し借りしようね」
なんて他愛のない話をしてました。

これは私も友人も団地に住んでなかったからの発言。

実際に団地に住んでいた人たちはどうだったんだろう。
なんてこの本を読んで思った。
或る程度の収入や家族構成が必要となる団地。
うーーーむ。難しいなぁ。

そして思ったのが、この本を読む限りですが、
人を殺すのって簡単!?

故意であったり、偶然も働きましたが。
あっけないものだ。

お互いがお互いを守るために起こす行動。
子供だからこそ、そういう思いは強いのかなー。


「ときどき旅に出るカフェ」 近藤史恵



ときどき旅に出るカフェ 近藤史恵

平凡で、この先ドラマティックなことも起こらなさそうな日常。自分で購入した1LDKのリビングとソファで得られる幸福感だって憂鬱のベールがかかっている。そんな瑛子が近所で見つけたのは日当たりが良い一軒家のカフェ。店主はかつての同僚・円だった。旅先で出会ったおいしいものを店で出しているという。苺のスープ、ロシア風チーズケーキ、アルムドゥドラー。メニューにあるのは、どれも初めて見るものばかり。瑛子に降りかかる日常の小さな事件そして円の秘密も世界のスイーツがきっかけに少しずつほぐれていくー。読めば心も満たされる“おいしい”連作短編集。

【目次】
苺のスープ/ロシア風チーズケーキ/月はどこに消えた?/幾層にもなった心/おがくずのスイーツ/鴛鴦茶のように/ホイップクリームの決意/食いしん坊のコーヒー/思い出のバクラヴァ


面白かったですよー。
近藤さんお得意の料理と謎と悪意。
しかもカフェ!

カフェの店員はかつて瑛子と同じ会社で働いていた円。
カフェを開くために辞めるといった円に
「そんなに簡単なものじゃないよ」と忠告したことを後悔しているんだけど
いつも笑顔で迎えてくれる円であります。

外国のスイーツを円が店で再現する。

あぁ・・・

なんって・・・・

甘ったるそう(ノ∀`;)ゞ

私・・・あまり外国のスイーツ(チョコを含め)得意じゃないから
読んでて胸やけしそうだった。
苦いコーヒーと合う。
あうだろ。そんだけ甘ければ。

ドリンクは美味しそうでした。
炭酸でさっぱりいい感じです。

物語に登場する悪意もカフェで登場するカレーのように
スパイスが効いてて「なるほどねぇー」と思いながら読みました。

「シャルロットの憂鬱」 近藤史恵



シャルロットの憂鬱 近藤史恵

元警察犬シャルロットとの穏やかな日常に、ふとまぎれこむ不可解な謎。ささやかな歪み。解決するたびに、絆が強くなっていくような気がした。やわらかい読み心地の傑作コージーミステリー。

【目次】
シャルロットの憂鬱/シャルロットの友達/シャルロットとボーイフレンド/シャルロットと猫の集会/シャルロットと猛犬/シャルロットのお留守番


シャルロットの憂鬱は「ペットのアンソロジー」で読みました。
その後のシャルロットの話が読めて楽しい。

私は動物は飼ってないのですが、ペットブログなどを見るのが好きで、
そうしていると犬や猫が本当に表情豊かなのがわかります。

祖母の家に猫がいたんだけど、もっと表情を観察しておけばよかった。
人懐こい猫でかわいかったのですが、死んじゃったみたいだし。
(ある日突然いなくなったらしい)

シャルロットという元警察犬を飼っているのでしつけはしっかりしているし、
なんか可愛いし、この本を読んで犬飼いたくなる人増えるんじゃないかと
思いましたが、ただそれだけではなく現在の野良猫事情などかわいいだけ
では済まないペットの話など書いてました。

かなーーーり癒されました(〃ω〃)

「マカロンはマカロン」 近藤史恵



マカロンはマカロン 近藤史恵

下町の小さなフレンチ・レストラン、ビストロ・パ・マルは、スタッフ四人、カウンター七席、テーブル五つ。フランスの田舎を転々として、料理修業をしてきた変人シェフ三舟さんの気取らない料理と、身も心も温めてくれるヴァン・ショーは大人気。そして、実はこのシェフ、客たちの持ち込む不可解な謎を鮮やかに解く名探偵でもあるのです。豚足をめぐる少年と母親の再婚相手との物語、おしゃれな大学教師が経験した悲しい別れの謎、消えたパティシエが残した言葉「マカロンはマカロン」とは?…等々、胸を打つ話ばかり。ブーダン・ノワール、豚足料理、マカロン、ベリーのタルト…メインディッシュもデザートもきっとご満足いただけます。絶品料理の数々と極上のミステリをどうぞ!

【目次】
コウノトリが運ぶもの/青い果実のタルト/共犯のピエ・ド・コション/追憶のブーダン・ノワール/ムッシュ・パピヨンに伝言を/マカロンはマカロン/タルタルステーキの罠/ヴィンテージワインと友情


このシリーズ久々。
今回は全部部隊が「パ・マル」だったので楽しく読みました。
三舟シェフが鋭いんだよねー。
なんか視線が強烈そう(笑)
どの話もちらりと毒があって、その毒のある話を読んで
「近藤さんだなー」と思う。
近藤さんの話には毒のある話が多く、その毒にやられているわたし(ノ∀`*)

フランス料理もおいしそうだけどやっぱり高いよね(笑)
無理だ。
値段が高い以上に、この本に登場している料理名を読んでも
何がどういう料理なのかさっぱりわからんw

読んで、何の料理だかわからないけれど想像しているだけで十分(´∀`*;)ゞ

「モップの精は旅に出る」 近藤史恵



モップの精は旅に出る 近藤史恵

オフィスで起きた怪事件も、仕事の悩みもクリーンに解決。そんなキュートな清掃人・キリコが目的地も告げず家を出た…!?おそうじ上手、謎解き上手。読めば元気になれる大人気ミステリ最新刊!

【目次】
深夜の歌姫/先生のお気に入り/重なり合う輪/ラストケース


シリーズ最終巻だったーー。
しかも今まで文庫オリジナルだったのに単行本で出ちゃったから図書館でかりちゃった(。・ω・。)

最初の2話は英会話教室での話。
3話目はビルの空き室を共同で借りてる人たちの話。
で、4話目はキリコと大介と2人の家族の話。
そういえば最初はキリコは大介のお祖母さんと同居してたんだよね。

懐かしく思いました。
また読み返してみたい。

3話目の話はイヤだよね。
そういうのが分からない人は確かにいるし、
そういうのを利用する(悪用する)人もいる。
4話目もなかなか性格の悪い話ではありましたが、
そういうイヤな感じもこのシリーズではお馴染み。

キリコの明るさと可愛さとイヤな謎が癒しのシリーズでしたが
いいところで完結したのかなという気持ちもあります。

「スティグマータ」 近藤史恵



スティグマータ 近藤史恵

ドーピングの発覚で失墜した世界的英雄が、突然ツール・ド・フランスに復帰した。彼の真意が見えないまま、レースは不穏な展開へ。選手をつけ狙う影、強豪同士の密約、そして甦る過去の忌まわしい記憶…。新たな興奮と感動が待ち受ける3000kmの人間ドラマ、開幕!

好きなシリーズです(〃ω〃)
舞台はツール・ド・フランス。
とりあえずフランスかな?ってことしか分からないけど、自分のエースを勝たせるためにアシストをする立場のチカ。
しかし、自分もアピールしないと次の契約がないという結構厳しい世界です。

で、今回の台風の目玉。メネンコ。
すっげーーー面倒くさい男。
名誉、名声を手にした後にたった1度(本人いわく)のドーピングで何もかも失った。
で、また復帰した。
しかも「自分は脅されている。きっと彼が怪しい」とチカのチームメイトを名指しで言う。

それでもってその結末がねーー

うっわ!何この男!!!

チカが気の毒でしたよ。アントニオの妹と知り合う事が出来たかもしれないが
その代償は決して小さくないし。
競技の描写が丁寧でハラハラしながら読みました。

「スーツケースの半分は」 近藤史恵



スーツケースの半分は 近藤史恵

相棒は青いスーツケースただ一つ。今日も残りの半分に、温かいドラマが詰まってゆくー人生は、一人旅。明日はどこへ行こう?心がふわっと軽くなる、幸せつなぐ物語。

【目次】(「BOOK」データベースより)
ウサギ、旅に出る/三泊四日のシンデレラ/星は笑う/背伸びする街で/愛よりも少し寂しい/キッチンの椅子はふたつ/月とざくろ/だれかが恋する場所/青いスーツケース


面白かったです。
意外に前向き。
女は強いですね。と思う本でした。

どの話も好きだ。
性格の違う女性たち。旅行すると行動パターンも行きたい場所も違う。
自分へのご褒美にともいえる花恵の旅行スタイルが好きだなー。

清掃会社での仕事を一生懸命して、年に1回の香港旅行。
素敵なホテルに3泊する。
でも、なんか恥ずかしくて周りに言えない。
そういう気持ちも含めて共感できます。

ただ旅行するというだけではなく、そこへ行ってさらに人としての器が大きくなるのねー。
それに一役買ったのがこの表紙の(?)青いスーツケース。

思った以上に爽やかな読了感となりました。

「岩窟姫」 近藤史恵



岩窟姫 近藤史恵

人気アイドル、謎の自殺ー。彼女の死を悼む暇もなく、蓮美は激動の渦に巻き込まれる。蓮美からのいじめに悩む様子がブログに残されていたのだ。まったく身に覚えがなかったが、マネージャーにもファンにも信じてもらえず…。すべてを失った蓮美は、己の無実を証明しようと立ち上がる。「サクリファイス」シリーズの著者が描き出す、ガーリー冒険譚!疾走感×ミステリー!!

ちょっと後半に入ると展開が雑になってきた感じ。
チホの言葉がすごく意味深なのに、結局あれはなんだったんだ!?
と言いたくなる。
これは恩田さんの本か?

もう少し、なんというか罠があるのではないかとか。
陥れる何かがあるのではないかとか。
主人公が思ったより危ない目に遭ってなくてちょっとねー。
別に危ない目に遭ってほしいわけではないんだけど、
こんなにトントンといくかなと思った次第です。

芸能界から干されストレスで太る。
うーーーん。私もストレスあると太るだろうなとしみじみ思うのでありました。

女同士の友情ってなんというかいびつだなと思いました。
心からのって言うのはないのかも。うむ( ̄ω ̄*)

「昨日の海は」 近藤史恵



昨日の海は 近藤史恵

いつも通りの夏のはずだった。その事件のことを知るまでは…25年前の祖父母の心中事件に隠された秘密とは。残された写真、歪んだ記憶、小さな嘘…。海辺の町を舞台とした切なくてさわやかな青春ミステリー。(BOOKデータベースより)

確かに青春ミステリーだったー。
なんかホロ苦く切なく、この事件を通じて大人になっていくんだよね。
ってなんなんだか(笑)

祖父母(と言っても享年45と42歳)の心中は実は無理心中だったらしい。
どっちがどっちを・・・?
という謎を調べることになったんだけど、
最初は自分よりも調べる気持ちが強かったはずの母の姉が急にトーンダウン。

その謎もラストにはわかる。

そして無理心中までになった経緯を思うと、なーんか理解できるんだよね。
田舎の閉塞的な空気の中、それを芸術というのか否か。
当時の時代背景を思うとやっぱりそれはキツいだろうなー。

あまりここら辺を詳しく書くとネタバレになってしまうので
これ以上は書けないのですが、

私はこの気持ちはわかる!!!

とだけ書きます。
自分だったらイヤなので。