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2017.01.03 (Tue)

「蜜蜂と遠雷」 恩田陸



蜜蜂と遠雷 恩田陸

私はまだ、音楽の神様に愛されているだろうか?ピアノコンクールを舞台に、人間の才能と運命、そして音楽を描き切った青春群像小説。著者渾身、文句なしの最高傑作!

ラストをしっかりと描いた恩田作品を読んだのは数年ぶりかと思いますw
二段組みでこの厚さに読む前は正直ビビりましたが、
読んでしまったらあっという間。

音楽という一番苦手分野にも関わらず、面白かったです。本当に。
コンクールに登場するのはきっとたくさんいるんだろうけれど、
メインは3人。プラス1人・・・かな?

審査する方からすると規格外である風間塵。
しかし、演者からするおt風間の存在はありがたい。
本人はケロっとしている16歳の少年。
そして、過去の天才少女である亜夜と、亜夜がキッカケで
ピアノを始めたアメリカ籍のマサル。
努力の人明石。

その4人の人間関係や青春というのか。
読んでて清々しくさっぱりでした。
物語も後半になると「そういえばこれは恩田さんだった。
まさかこんなに面白い展開で風呂敷投げっぱなしで終わるのか?」
と心配になりましたが、ラストもしっかりと締めてました。
直木賞候補になったようですが納得の1冊です。
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2016.06.03 (Fri)

「タマゴマジック」 恩田陸



タマゴマジック 恩田陸

空から謎の卵が降り、赤い犬が宙に浮かぶー。東北の中心S市で起きた奇怪な出来事。宇宙人襲来か、はたまた都市伝説か?恩田ワールドが東北で炸裂する。仙台出身の著者が放つミステリー集。震災後の都市の苦悩を書く描き下ろし「魔術師二〇一六」も収録

エッセイあり、小説ありで、河北新報で掲載されたものが多いみたいです。

都市伝説があるので最初は「小野不由美さんみたいだなー」と思っていたのですが、
空から卵が降ってきた時点で、「ああ・・・これは間違いなく恩田作品だ」と思いました。

エッセイも結構面白いのです。
少し不思議なお話。

「象と耳鳴り」に出てた関根さんが登場してました。
でも、どういう人だったかまでは覚えてない(^^;)

薄い本だったのですぐに読めるだろうなーと思っていたのですが、
仕掛けが細かく、同じ出来事が違う人の視点で話されたりしているので
少し戸惑いました。
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2016.02.23 (Tue)

「消滅」 恩田陸



消滅 恩田陸

202X年9月30日の午後。日本の某空港に各国からの便が到着した。超巨大台風の接近のため離着陸は混乱、さらには通信障害が発生。そして入国審査で止められた11人(+1匹)が、「別室」に連行される。この中に、「消滅」というコードネームのテロを起こす人物がいるというのだ。世間から孤絶した空港内で、緊迫の「テロリスト探し」が始まる!読売新聞好評連載小説、ついに単行本化。

相変わらずです(。・ω・。)

ええ、安定の(?)恩田陸

設定は面白かったです。
なんか変な緊迫感みたいなのがあって、一気に読めなかったのが残念ですが
一気読みしたかったくらい面白かった。

で、ラストは雑(←相変わらず)

今回は11人のテロリスト容疑がかかっている人がいて、空港に足止めされるんだけど
人の視点により、その人が○×さんという名前になったり、あとは見た目で表現
されるのでそこら辺に苦労しました。
前に私が書いた外国モノに苦労するパターンで国内モノで苦労するとはー。

康久という名前の人は周りから見ると「日焼け男」になる。
十時という名前の人は周りから見ると「鳥の巣頭」になる。

って感じで「ヘッドフォン男」「親父」「ガラガラ声の女」などなど。
その特徴は最初の所で書いているんだけど、そこをしっかり読まないと混乱してしまうー。

肝心のテロリストだけど、それは何というかとても意外性がなく(笑)
逆にその人以外考えられないだろーと思ったんだけど。

でも相変わらずグイグイ読ませますのでこれでラストがねぇ。
納得のいく素晴らしいラストだともっと嬉しいんですけどね。
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2015.12.07 (Mon)

「EPITAPH東京」 恩田陸



EPITAPH東京 恩田陸


東日本大震災を経て、東京五輪へ。少しずつ変貌していく「東京」-。その東京を舞台にした戯曲「エピタフ東京」を書きあぐねている“筆者”は、ある日、自らを吸血鬼だと名乗る謎の人物・吉屋と出会う。吉屋は、筆者に「東京の秘密を探るためのポイントは、死者です」と囁きかけるのだが…。将門の首塚、天皇陵…東京の死者の痕跡をたどる筆者の日常が描かれる「piece」。徐々に完成に向かう戯曲の内容が明かされる作中作「エピタフ東京」。吉屋の視点から語られる「drawing」。三つの物語がたどり着く、その先にあるものとはー。これは、ファンタジーか?ドキュメンタリーか?「過去」「現在」「未来」…一体、いつの物語なのか。ジャンルを越境していく、恩田ワールドの真骨頂!!


安定の恩田陸( ̄▽ ̄;)

パズルみたいな本です。
パーツパーツが入り乱れてイラストもあったり、作中作?というのもあり、
そしてまた話が戻る。

作中作としてそれこそ「エピタフ東京」という話が盛り込まれ、
これがものすごく面白い。
あっという間に引き込まれ、毎回のことですが

「ここで終わるのか!」

と。
ものすごーーーーーーーーーく面白かったので
あとないのか?(笑)
どうしてこんなところで終えて街を大手を振って歩けるのか?
そう作者に問いたい。

そんな本でした。
とにかく「東京」でしたねー。
しかし、パズルの断片っぽかったのであまり記憶には残らず。
ただただ「エピタフ東京が面白かった」というだけ。
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2015.09.28 (Mon)

「ブラック・ベルベット」 恩田陸



ブラック・ベルベット 恩田陸

東西文化の交差点・T共和国。この国で見つかった、全身に黒い苔の生えた死体。入国後に消息を絶った、気鋭の女性科学者。ふたつを結びつけるのは、想像の域を遙かに超えたある事実だったー(BOOKデータベースより)

見た目は40代中年男性、しかし心は乙女(?)
オネエ言葉で喋る恵弥のシリーズ第3弾。
毎回のことながら、恵弥のキャラが強すぎて何がなんだかよくわかりませんが
ラストは恩田さんにしてはうまくまとめたかな~と思います(←ほめてます)

T共和国、T共和国と書きながらしっかり「トルコ語」とか書いてるし。
T国語ではないのかと突っ込みながらもグイグイ読ませます。
恵弥のキャラが楽しいこともあるんだけどね(それが一番)

結局恵弥にはどのくらい能力があるのか。
読んでるとよーーーく分からない。
能力がありそうに見えて、ただの普通のオネエなのかな。

今回も誰もが怪しく見えて面白かった。
実はこいつが一番怪しいんじゃないか。
なんていう人は実はそうでもなく、
全くノーマークの人が怪しい人でした(笑)
してやられました(ノ∀`)

恵弥はいいキャラだと思います。
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2015.06.02 (Tue)

「私と踊って」 恩田陸



私と踊って 恩田陸

パーティ会場でぽつんとしていた私に不思議な目の少女が声をかける。「私と踊って」。彼女は私の手を引いて、駆け出した。稀代の舞踊家、ピナ・バウシュをモチーフにした珠玉の小篇。冴えわたる恩田ワールド、きらめく十九の万華鏡。(BOOKデータベースより)

【目次】
心変わり/骰子の七の目/忠告/弁明/少女界曼荼羅/協力/思い違い/台北小夜曲/理由/火星の運河/死者の季節/劇場を出て/二人でお茶を/聖なる氾濫/海の泡より生まれて/茜さす/私と踊って/東京の日記


短編なんだけど凄いのよ。
この本の中に19も物語が入っててどれもこれも読ませる。
ラスト丸投げ癖がある作家さんだと分かってればこの終わり方ももう気にならない(笑)

最初の「心変わり」からもう飛ばしてる。
スピード感と緊迫感がとにかくすごいのです。
この話だけでも満足だったのですが、
「忠告」と「協力」
対になってる物語ですがこれもまた面白い。

なんだかUFOとかが来て、犬とか猫が人の言葉を覚えるようになり
手紙が書けるようになったみたいで。
飼い主の危険を知り手紙を書くのです。
その犬バージョンと猫バージョン。

もうね、にんまりです。
こーれーはーさすが。
元々恩田さんって自分の世界を説明しない人だから
読者がついていかないと何を書いているのかさっぱり分からないんだけど(笑)

いつも思うけどぐいぐいと来ますね。
短編の方が力あるのかなと思いました。
満足の1冊。
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2014.06.30 (Mon)

「雪月花黙示録」 恩田陸



雪月花黙示録 恩田陸

私は高校生の蘇芳。いとこの紫風(美形なうえに天才剣士!)が当選確実の生徒会長選挙を控えたある日、選挙への妨害行為が相次いだ。また派手好きで金持ちの道博の仕業かと思ったら、「伝道者」を名乗る者が出現。私たちの住む悠久のミヤコを何者かが狙っている!謎×学園×ハイパーアクション。ゴシック・ジャパンで展開する『夢違』『夜のピクニック』以上の玉手箱!!(BOOKデータベースより)

相変わらず、設定が独特なのに一切の説明がなく、そして風呂敷は畳まない。

安定の恩田さんです(´∀`)

昔はそんな恩田作品にやきもきしたものですが、
もうそんな気持ちはありません。

だって恩田さん。

その一言に尽きます。
今回も謎すぎる設定で説明が難しい。
だからきっと恩田さんも説明しない。

明らかにミッチーがモデルでしょ?
という「及川道博」という人が出てました。
とても重要人物だったのに、なぜか名前が丸被り?
なんでこんな名前にしたんだろう?
ミッチーはいいとして。

恩田作品で私がとても気に入っているのは「会話のテンポの良さ」です。
だからぐいぐいと惹きつけられ気付いたら終わってる。
風呂敷畳まない終わり方だから、読んだあとしばらく脳内に
「??????」
の文字が浮かびます。

結局あれはなんだったんだろう?
という箇所が少なくとも3箇所はあった(笑)
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2013.05.24 (Fri)

「夜の底は柔らかな幻」 恩田陸



夜の底は柔らかな幻 恩田陸

特殊能力を持つ“在色者”たちが、“途鎖国”の山深くに集まる“闇月”。殺戮の風が、次第に暴れ始めるー。殺人者たちの宴が、幕を開ける(BOOKデータベースより)

いきなり謎な設定。
しかも、一切の説明なし。

在色者とかイロとかなんかワケ分からない設定持ち出してきたなーと思いながら読み続ける。
相変わらず恩田さんの世界観はおもろい。
登場人物たちに圧倒されながらも、不思議な設定で物語は進む。

そして下巻へ・・・

予想(←期待ではない)を裏切らない終わり方でいろいろな意味で安心しました(笑)

恩田さん・・・


ページ足りなかったんですか?(。・ω・。)


相変わらず相変わらずなのーーー!!!
なんで?
もっと細かく知りたいことあるのにっ!!(笑)
想像しろってことですね。
はい。わかってます。
わかってますが・・・ガックリ(爆)

軍ちゃんとか結構いい味出してます。
オネェ言葉をしゃべる男性を書かせたら、恩田さん天才っ!!
上巻であれほどかき回した黒塚が、下巻になったらただグッタリしているだけの人だったり。

なんかこう・・・途中までめっちゃ面白かっただけに・・・

うーーん。

っていうかこれが・・・

恩田作品だ(。・ω・。)


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2013.04.04 (Thu)

「私の家では何も起こらない」 恩田陸



私の家では何も起こらない 恩田陸

小さな丘の上に建つ二階建ての古い家。幽霊屋敷に魅了された人々の記憶が奏でる不穏な物語の数々。アップルパイが焼けるキッチンで殺しあった姉妹、床下の動かない少女の傍らで自殺した殺人鬼の美少年…。そして驚愕のラスト!ようこそ、恩田陸の幽霊屋敷へ。(BOOKデータベースより)

【目次】
私の家では何も起こらない/私は風の音に耳を澄ます/我々は失敗しつつある/あたしたちは互いの影を踏む/僕の可愛いお気に入り/奴らは夜に這ってくる/素敵なあなた/俺と彼らと彼女たち/私の家へようこそ/附記・われらの時代


文庫になったので再読。
でも・・・ハードカバーで読んだ時の感想と比べましたが、
大体一緒だった(笑)

大工の親子の話がよかった。
って・・・思い切り前回も書いているし。

それ以外は妙に怖いんです。
ホラー。
恩田さんチックなホラー。
怖いのは昔から少し苦手でしたが、最近はいろいろな本を読んだのでホラーの免疫もついてきました(笑)
近頃はなんでもオッケーです。
恩田さんのホラーながらちょっと怖いというか不気味というか・・・
薄気味悪いんです。
多分、死んでいる人たちが変に明るい(?)のが怖さを加速させているような。

だからこそ大工さんのお話が好きだったりします。

確かにその家で生きている人がいれば、そこ家で死んだ人がいる。
なるほど・・・・
我が家にもいるわね。
我が家は古民家だし。

うーむ。
そう考えると、いろいろと考えちゃいますね。

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2013.01.07 (Mon)

「六月の夜と昼のあわいに」 恩田陸



六月の夜と昼のあわいに 恩田陸

詩、俳句、短歌からなる序詞に秘められた謎と、10の絵画のイメージに誘われて、次々と立ち上がっていく摩訶不思議な作品世界。ミステリー、SF、ファンタジー、私小説、ルポルタージュ…多様な形式によって紡がれた、小説の魅力を味わい尽くす傑作短編集。(BOOKデータベースより)

【目次】
恋はみずいろ/唐草模様/Y字路の事件/約束の地/酒肆ローレライ/窯変・田久保順子/夜を遡る/翳りゆく部屋/コンパートメントにて/Interchange


なんというか・・・不思議~。
「まえがき」に書かれた恩田さんによると、杉本秀太郎さんとのコラボみたいな感じなんですかね。
先に杉本さんの詩があるのかな?
そのイメージで恩田さんが小説を書いているのかどうか・・・

「・・・どうか・・」

と、私が書くのはあまりつながっている感じがしないので(^^;)
何と言いますか、恩田さんの小説ってそのくらい強烈なので
他の人とコラボっても恩田さんに負けちゃうんじゃないかというくらい
恩田さんの小説のインパクトは強いなと。

特に強いと思ったのは「Y字路」と「田久保順子」この話はなかなか強烈で、
「翳りゆく部屋」はいかにも恩田さんっぽい感じ。

最初はコラボに戸惑いましたが、読んでみると短編ながら面白かったです。

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