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2021.03.24 (Wed)

「灰の劇場」 恩田陸



灰の劇場 恩田陸

私は確かにその二人を知っていた。もっとも、私はその二人の顔も名前も知らない。始まりは、三面記事、これは“事実に基づく物語”

「実際にあった事件」(←とはいっても小説の中)に興味を持った作家が
その事件を詳しく調べていくわけですが、
相変わらず説明的な箇所がないので読んでいきながら理解するというパターン。
「0」の章と「1」の章「(1)」の章がありまして、正直「(1)」の章の意味がわからなかった。
「0」でもよくね?と思ったのですが。

実名も一切でず。
40代の女性が2人で身投げした。
家族でもないのになぜ??

という事件を調べるんだけれど、この2人の物語が「1」の章。
読んでるとやっぱり女同士で住むのはリスクあるなぁー
と思っちゃった。
女同士に限らずかな。
でも、これが「男女」であれば明確な「別れ」が存在するから
別に生活できるのかなぁ。
女同士だと、ちょっと困る。

そう思っちゃった。
だってねぇ、死ぬ羽目になるなんて普通ではありえない。
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2020.09.23 (Wed)

「スキマワラシ」 恩田陸



スキマワラシ 恩田陸

白いワンピースに、麦わら帽子。廃ビルに現れる“少女”の都市伝説とは?物に触れると過去が見える、不思議な能力を持つ散多。彼は亡き両親の面影を追って、兄とともに古い「タイル」を探していた。取り壊し予定の建物を訪ねるうち、兄弟はさらなる謎に巻き込まれてー。消えゆく時代と新しい時代のはざまで巻き起こる、懐かしくて新しいエンタテインメント長編。再開発予定の地方都市を舞台にした、ファンタジックミステリー。

割合にさわやかだった。
怨念の強いものに触れると過去が見える弟。
弟のフォローをしながらも、骨董コレクターの兄。

ファンタジーだよね。これ。

いわゆる「物の記憶」そういうものに、引っ張られるようにして
いろいろなものを見せられる弟の散多(サンタ)。
だんだんと、記憶が死んだ両親に近付いていって、ちょっと精神的に疲れてきたり。

そんななか、醍醐覇南子(ダイゴ ハナコ)と出会う。
醍醐はサンタの母親の旧姓のため「もしかして、遠い親戚なのでは??」
なんて思うようになります。

恩田作品にしてはラストぶった切って終わりってことはなく、そういう意味でも面白く読めましたが、冷静に考えると「スキマワラシ」・・・?という多少の疑問形も残ります(笑)

それでもって、サンタの母が旧姓「醍醐」で、結婚して「纐纈」になったワケですが、
「結婚して苗字変わるなら簡単になりたかったのに、今より書き順多いなんて」とかいうセリフがありましたが、
これは・・・わかる!!
既婚女子ならではの気持ちかと。

ちなみに、私は書き順の多い旧姓から、楽々らくーんな今の苗字になり
ちょっと喜んでます(*´ω`*)
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2020.06.27 (Sat)

「ドミノin上海」 恩田陸



ドミノin上海 恩田陸

イグアナが料理されれば盗賊団が上海に押し寄せ、そこに無双の甘党が上陸。風水師が二色に塗り分けられ、ホラー映画の巨匠がむせび泣くと秘宝『蝙蝠』の争奪戦が始まった!革ジャンの美青年がカプチーノをオーダー、一瞬で10万ドルが吹き飛んだら、上海猛牛号で渋滞をすりぬけ、まぁとにかく寿司喰寧。歯が命のイケメン警察署長が独走し、青年が霊感に覚醒したとき、パンダが街を蹂躙する!張り巡らされた魔術に酔いしれよ!圧巻のエンタテインメント。


とりあえず全てがコントと書いておいたほうがいいかもしれない。
主役はパンダ??
パンダが動物園から脱走して、さらにそこで映画監督とか、前作「ドミノ」に出てた
女子3人組とか、あれやこれやと。
間違って料理されたイグアナの霊とか。
登場人物多すぎのうえ、中国なもので名前がややこしい。

ダブル・トリプルでややこしく、
そしてラストは恩田さんお馴染み投げっぱなし(笑)

でも、今回は少しまとめたほうかもしれない。
ほうかもしれないけれど、雑であることはいつものことー。
結構厚いんだけどね。
まぁパンダのその後もわかったけれど、
マギーって結局なんだったのか。
入札ってなんだったのか?
私の読解力不足であれば仕方ない。
もう1回読めばわかるんだろうけれど。
どうせ読むなら、家にある「ドミノ」を読み直したい。
こっちにはとらやの羊羹の袋が飛び交ってたなぁ。
今回は月餅型の印鑑です。
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2020.04.15 (Wed)

「歩道橋シネマ」 恩田陸



歩道橋シネマ 恩田陸

とあるたてこもり事件の不可解な証言を集めるうちに、戦慄の真相に辿り着いて…(「ありふれた事件」)。幼なじみのバレエダンサーとの再会を通じて才能がもたらす美と神秘と酷薄さに触れる「春の祭典」。密かに都市伝説となった歩道橋を訪れた「私」が記憶と、現実と、世界の裂け目を目撃する表題作ほか、まさにセンス・オブ・ワンダーな、小説の粋を全て詰め込んだ珠玉の一冊。

【目次】
線路脇の家/球根/逍遙/あまりりす/コボレヒ/悪い春/皇居前広場の回転/麦の海に浮かぶ檻/風鈴/トワイライト/惻隠/楽譜を売る男/柊と太陽/はつゆめ/降っても晴れても/ありふれた事件/春の祭典/歩道橋シネマ


安定の恩田節。

もうね、適当に書いてるな~というのもあるし、
シュールでさくっと終わらせているのもあるし。
このページ数でこのくらいの作数をはめ込むあたりは
流石に恩田さんだと思う。
恩田さんって、読者に説明文とか一切書かないから。
自分の中の設定を最初から当たり前のようにぶち込んでくる。
なので、長編とか読んでると「???」と来ることが多いけど
最近はそういうのにも慣れてきたので気楽に読みました。

好みは「楽譜を売る男」と「柊と太陽」
猫の話どれだっけ?
「惻隠」だったかな?
しっぽが2つ3つとなって来た時に「猫じゃないだろ」と
思いましたが(笑)

麦の海・・・理瀬シリーズですね。
ちょっと10年前なので覚えてなかった
(今、理瀬という漢字を調べようと過去の「恩田陸」の過去作品を
読みかえしたら「何のことかわからない」「何かいてるかわからない」
と連呼してた 笑)
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2020.01.06 (Mon)

「祝祭と予感」 恩田陸



祝祭と予感 恩田陸

大ベストセラー『蜜蜂と遠雷』、待望のスピンオフ短編小説集!大好きな仲間たちの、知らなかった秘密。入賞者ツアーのはざま亜夜とマサルとなぜか塵が二人のピアノの恩師・綿貫先生の墓参りをする「祝祭と掃苔」。芳ヶ江国際ピアノコンクールの審査員ナサニエルと三枝子の若き日の衝撃的な出会いとその後を描いた「獅子と芍薬」。作曲家・菱沼忠明が課題曲「春と修羅」を作るきっかけになった忘れ得ぬ教え子の追憶「袈裟と鞦韆」。ジュリアード音楽院プレ・カレッジ時代のマサルの意外な一面「竪琴と葦笛」。楽器選びに悩むヴィオラ奏者・奏へ天啓を伝える「鈴蘭と階段」。巨匠ホフマンが幼い塵と初めて出会った永遠のような瞬間「伝説と予感」。全6編。
【目次】
祝祭と掃苔/獅子と芍薬/袈裟と鞦韆/竪琴と葦笛/鈴蘭と階段/伝説と予感


「蜜蜂と遠雷」を読んでから3年経ってるもので、ほぼ忘れてるんですよね。
風間塵のことは何となく覚えてるんだけれど。
そして、自分の中では1年前に読んだと思ってたら3年も前だった!

覚えてなくても仕方ないやー(*´ω`*)

30分少々で読了。
本編が売れたからご褒美のスピンオフだろうな。
もしくは、恩田さんが本編で書ききれなかったのを書いたんだろうな。

そういう感じです。



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2019.06.06 (Thu)

「八月は冷たい城」 恩田陸



八月は冷たい城 恩田陸

夏流城での林間学校に参加した四人の少年を迎えたのは、首を折られた四本のひまわりだった。初めて夏流城に来た光彦は、茂みの奥に鎌を持って立つ誰かの影を目撃する。閉ざされた城の中で、互いに疑心暗鬼を募らせるような悪意を感じる事故が続く。光彦たちを連れてきた「みどりおとこ」が絡んでいるのか。四人は「夏のお城」から無事帰還できるのか。短く切ない夏が終わる

七月~に対して、こちらは男子寮の話。
壁1つ隔てたところにいたんだよね。

男子は女子のミチルのように事情を知らない人はいないので
女子よりは不気味感少なかったです。

しかし、ラストに「みどりおとこ」ができる方法。
みたいな箇所があり、
さすがにそれは・・・「えぇーーーー」という仕掛けでした。
グロですね。

本で読んでグロも何もないのですが・・・
これはグロだと思う。

短い話だったけど、風呂敷たたまない恩田さんのことなので
多少の心配はありましたが、しっかり終わりも締めたので
良かったというよりも、安心しました。

適当に終わらせること多々あるので(--;)
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2019.06.05 (Wed)

「七月に流れる花」 恩田陸



七月に流れる花 恩田陸

六月という半端な時期に夏流に転校してきたミチル。終業式の日、彼女は大きな鏡の中に、全身緑色をした不気味な「みどりおとこ」の影を見つける。逃げ出したミチルの手元には、呼ばれた子どもは必ず行かなければならない、夏の城ー夏流城での林間学校への招待状が残されていた。五人の少女との古城での共同生活。少女たちはなぜ城に招かれたのか?長く奇妙な夏が始まった

美術の授業で、「みなさん、今日は『夏の人』を描きましょう」という課題があったら、ミチル以外全員『みどりおとこ』を描いてたという、のっけからホラーチックな展開で始まります。

謎の合宿、
わずかながら決まったルール。

転校したてのミチルにとって何がなんだかわかりません。

そのうち一緒に合宿してたメンバーの1人が行方不明になって・・・

なんか不気味・・・な展開かと思っていたら、
蓋を開けてみればなんとなく、当たり前の理由だったという。

っていうか、隠す???これ。
ミチルのお母さん、隠すんだったら合宿に出さないほうがよかったんじゃ??
ミチルが気の毒だった(T_T)
急に・・・ねぇ。

多少の謎を残して八月へと向かいます。

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2017.08.11 (Fri)

「錆びた太陽」 恩田陸



錆びた太陽 恩田陸

立入制限区域のパトロールを担当するロボット「ウルトラ・エイト」たちの居住区に、国税庁から派遣されたという謎の女・財護徳子がやってきた。三日間の予定で、制限区域の実態調査を行うという。だが、彼らには、人間の訪問が事前に知らされていなかった!戸惑いながらも、人間である徳子の司令に従うことにするのだが…。彼女の目的は一体何なのか?直木賞受賞後長編第一作。

相変わらず設定は不思議ちゃんなんだけど、そこはもう慣れたのでスルー。
立ち入り制限区域をパトロールするロボットなんだけど、なんというか・・・
1体1体のロボットの名前が、太陽にほえろの刑事の名前。

そういう小ネタが随所にありまして、テーマは重いんだろうけれど
なんとなく「恩田さん、書いてて楽しかったんだろうなー」と
思わずにはいられない。

テーマは重いんです。
どうやら3.11の後に構想を思いついたようで、
使用済み核燃料とかそういう言葉も登場しますので、
テーマは重い・・・はずなんだろうなー。

小ネタが多すぎてなんだか分からなくなってきましたし。

ロボットとという割には、意思があるんだよね。
そこが読んでて不思議でした。
全くのサイボーグとは違う。
考えることが出来たり、驚くことができたり。
そういうロボットです。

で、お約束のオネエ言葉をしゃべるおっさん(型ロボット)もいました。
名前は「デンカ」です。
私の脳内は小野寺昭さんが浮かんでましたよー。
10:58  |  恩田陸  |  トラックバック(0)  |  コメント(0)  |  EDIT  |  Top↑

2017.06.12 (Mon)

「終りなき夜に生れつく」 恩田陸



終りなき夜に生れつく 恩田陸

強力な特殊能力を持って生まれ、少年期を共に過ごした三人の“在色者”。彼らは別々の道を歩み、やがて途鎖の山中で再会する。ひとりは傭兵、ひとりは入国管理官、そしてもう一人は稀代の犯罪者となって。『夜の底は柔らかな幻』で凄絶な殺し合いを演じた男たちの過去が今、明らかになる。

「夜の底は柔らかな幻」のスピンオフなんだけどあの作品そのものが意味不明だったので
そのスピンオフだろうと続編だろうと意味わからん。

っていうか、意味分からないのに拍車がかかってた(笑)
意味不明に拍車がかかってましたねー。

恩田さん・・・さすがです(笑)
「蜜蜂と遠雷」から読んだ人にはかなりキツいかもしれない。

でも、恩田ファンはこの本を大絶賛してました。
私は・・・慣れたからいいけど、本当に前作でアクの強い軍ちゃんしか
記憶になかったので(強いオネエ)できることならもう一度
「夜の底は柔らかな幻」を読みたいと思いました。
その軍ちゃんの大学生時代とかねー。
貴重なんだか貴重じゃないんだか分からない話でした。

恩田さんの本はいつも思うけれど、タイトルがきれい。
05:00  |  恩田陸  |  トラックバック(0)  |  コメント(0)  |  EDIT  |  Top↑

2017.05.18 (Thu)

「失われた地図」 恩田陸



失われた地図 恩田陸

川崎、上野、大阪、呉、六本木…日本各地の旧軍都に発生する「裂け目」。かつてそこに生きた人々の記憶が形を成し、現代に蘇える。記憶の化身たちと戦う、“力”を携えた美しき男女、遼平と鮎観。運命の歯車は、同族の彼らが息子を授かったことから狂い始めー。新時代の到来は、闇か、光か。

直木賞受賞後一作目ってことでしたが・・・

おかえりなさい・・・恩田さん・・・(*´ω`*)

この説明なしの摩訶不思議な設定&おネエ言葉を使う体格のいいおっさん&終わったんだか終わってないんだか分からないラスト。

あぁ・・・恩田さんだ(笑)

でも、適当すぎる気がするんだよねー。
普段の恩田作品はほぼほぼこんな感じなんだけど。
しかし、大体こういう話になるとおネエ言葉のおっさんが登場するのはなぜー?
恵弥とかあと、どこかの話にも登場してたよなー。
なんかパターンだよなー。

ちなみに今回は「グンカ」というの推定戦争時代の亡霊退治のお話であります。
「裂け目」をふさぐ仕事をしている・・・らしい。

説明はないけど(笑)
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