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2017.08.11 (Fri)

「錆びた太陽」 恩田陸



錆びた太陽 恩田陸

立入制限区域のパトロールを担当するロボット「ウルトラ・エイト」たちの居住区に、国税庁から派遣されたという謎の女・財護徳子がやってきた。三日間の予定で、制限区域の実態調査を行うという。だが、彼らには、人間の訪問が事前に知らされていなかった!戸惑いながらも、人間である徳子の司令に従うことにするのだが…。彼女の目的は一体何なのか?直木賞受賞後長編第一作。

相変わらず設定は不思議ちゃんなんだけど、そこはもう慣れたのでスルー。
立ち入り制限区域をパトロールするロボットなんだけど、なんというか・・・
1体1体のロボットの名前が、太陽にほえろの刑事の名前。

そういう小ネタが随所にありまして、テーマは重いんだろうけれど
なんとなく「恩田さん、書いてて楽しかったんだろうなー」と
思わずにはいられない。

テーマは重いんです。
どうやら3.11の後に構想を思いついたようで、
使用済み核燃料とかそういう言葉も登場しますので、
テーマは重い・・・はずなんだろうなー。

小ネタが多すぎてなんだか分からなくなってきましたし。

ロボットとという割には、意思があるんだよね。
そこが読んでて不思議でした。
全くのサイボーグとは違う。
考えることが出来たり、驚くことができたり。
そういうロボットです。

で、お約束のオネエ言葉をしゃべるおっさん(型ロボット)もいました。
名前は「デンカ」です。
私の脳内は小野寺昭さんが浮かんでましたよー。
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2017.06.12 (Mon)

「終りなき夜に生れつく」 恩田陸



終りなき夜に生れつく 恩田陸

強力な特殊能力を持って生まれ、少年期を共に過ごした三人の“在色者”。彼らは別々の道を歩み、やがて途鎖の山中で再会する。ひとりは傭兵、ひとりは入国管理官、そしてもう一人は稀代の犯罪者となって。『夜の底は柔らかな幻』で凄絶な殺し合いを演じた男たちの過去が今、明らかになる。

「夜の底は柔らかな幻」のスピンオフなんだけどあの作品そのものが意味不明だったので
そのスピンオフだろうと続編だろうと意味わからん。

っていうか、意味分からないのに拍車がかかってた(笑)
意味不明に拍車がかかってましたねー。

恩田さん・・・さすがです(笑)
「蜜蜂と遠雷」から読んだ人にはかなりキツいかもしれない。

でも、恩田ファンはこの本を大絶賛してました。
私は・・・慣れたからいいけど、本当に前作でアクの強い軍ちゃんしか
記憶になかったので(強いオネエ)できることならもう一度
「夜の底は柔らかな幻」を読みたいと思いました。
その軍ちゃんの大学生時代とかねー。
貴重なんだか貴重じゃないんだか分からない話でした。

恩田さんの本はいつも思うけれど、タイトルがきれい。
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2017.05.18 (Thu)

「失われた地図」 恩田陸



失われた地図 恩田陸

川崎、上野、大阪、呉、六本木…日本各地の旧軍都に発生する「裂け目」。かつてそこに生きた人々の記憶が形を成し、現代に蘇える。記憶の化身たちと戦う、“力”を携えた美しき男女、遼平と鮎観。運命の歯車は、同族の彼らが息子を授かったことから狂い始めー。新時代の到来は、闇か、光か。

直木賞受賞後一作目ってことでしたが・・・

おかえりなさい・・・恩田さん・・・(*´ω`*)

この説明なしの摩訶不思議な設定&おネエ言葉を使う体格のいいおっさん&終わったんだか終わってないんだか分からないラスト。

あぁ・・・恩田さんだ(笑)

でも、適当すぎる気がするんだよねー。
普段の恩田作品はほぼほぼこんな感じなんだけど。
しかし、大体こういう話になるとおネエ言葉のおっさんが登場するのはなぜー?
恵弥とかあと、どこかの話にも登場してたよなー。
なんかパターンだよなー。

ちなみに今回は「グンカ」というの推定戦争時代の亡霊退治のお話であります。
「裂け目」をふさぐ仕事をしている・・・らしい。

説明はないけど(笑)
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2017.01.03 (Tue)

「蜜蜂と遠雷」 恩田陸



蜜蜂と遠雷 恩田陸

私はまだ、音楽の神様に愛されているだろうか?ピアノコンクールを舞台に、人間の才能と運命、そして音楽を描き切った青春群像小説。著者渾身、文句なしの最高傑作!

ラストをしっかりと描いた恩田作品を読んだのは数年ぶりかと思いますw
二段組みでこの厚さに読む前は正直ビビりましたが、
読んでしまったらあっという間。

音楽という一番苦手分野にも関わらず、面白かったです。本当に。
コンクールに登場するのはきっとたくさんいるんだろうけれど、
メインは3人。プラス1人・・・かな?

審査する方からすると規格外である風間塵。
しかし、演者からするおt風間の存在はありがたい。
本人はケロっとしている16歳の少年。
そして、過去の天才少女である亜夜と、亜夜がキッカケで
ピアノを始めたアメリカ籍のマサル。
努力の人明石。

その4人の人間関係や青春というのか。
読んでて清々しくさっぱりでした。
物語も後半になると「そういえばこれは恩田さんだった。
まさかこんなに面白い展開で風呂敷投げっぱなしで終わるのか?」
と心配になりましたが、ラストもしっかりと締めてました。
直木賞候補になったようですが納得の1冊です。
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2016.06.03 (Fri)

「タマゴマジック」 恩田陸



タマゴマジック 恩田陸

空から謎の卵が降り、赤い犬が宙に浮かぶー。東北の中心S市で起きた奇怪な出来事。宇宙人襲来か、はたまた都市伝説か?恩田ワールドが東北で炸裂する。仙台出身の著者が放つミステリー集。震災後の都市の苦悩を書く描き下ろし「魔術師二〇一六」も収録

エッセイあり、小説ありで、河北新報で掲載されたものが多いみたいです。

都市伝説があるので最初は「小野不由美さんみたいだなー」と思っていたのですが、
空から卵が降ってきた時点で、「ああ・・・これは間違いなく恩田作品だ」と思いました。

エッセイも結構面白いのです。
少し不思議なお話。

「象と耳鳴り」に出てた関根さんが登場してました。
でも、どういう人だったかまでは覚えてない(^^;)

薄い本だったのですぐに読めるだろうなーと思っていたのですが、
仕掛けが細かく、同じ出来事が違う人の視点で話されたりしているので
少し戸惑いました。
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2016.02.23 (Tue)

「消滅」 恩田陸



消滅 恩田陸

202X年9月30日の午後。日本の某空港に各国からの便が到着した。超巨大台風の接近のため離着陸は混乱、さらには通信障害が発生。そして入国審査で止められた11人(+1匹)が、「別室」に連行される。この中に、「消滅」というコードネームのテロを起こす人物がいるというのだ。世間から孤絶した空港内で、緊迫の「テロリスト探し」が始まる!読売新聞好評連載小説、ついに単行本化。

相変わらずです(。・ω・。)

ええ、安定の(?)恩田陸

設定は面白かったです。
なんか変な緊迫感みたいなのがあって、一気に読めなかったのが残念ですが
一気読みしたかったくらい面白かった。

で、ラストは雑(←相変わらず)

今回は11人のテロリスト容疑がかかっている人がいて、空港に足止めされるんだけど
人の視点により、その人が○×さんという名前になったり、あとは見た目で表現
されるのでそこら辺に苦労しました。
前に私が書いた外国モノに苦労するパターンで国内モノで苦労するとはー。

康久という名前の人は周りから見ると「日焼け男」になる。
十時という名前の人は周りから見ると「鳥の巣頭」になる。

って感じで「ヘッドフォン男」「親父」「ガラガラ声の女」などなど。
その特徴は最初の所で書いているんだけど、そこをしっかり読まないと混乱してしまうー。

肝心のテロリストだけど、それは何というかとても意外性がなく(笑)
逆にその人以外考えられないだろーと思ったんだけど。

でも相変わらずグイグイ読ませますのでこれでラストがねぇ。
納得のいく素晴らしいラストだともっと嬉しいんですけどね。
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2015.12.07 (Mon)

「EPITAPH東京」 恩田陸



EPITAPH東京 恩田陸


東日本大震災を経て、東京五輪へ。少しずつ変貌していく「東京」-。その東京を舞台にした戯曲「エピタフ東京」を書きあぐねている“筆者”は、ある日、自らを吸血鬼だと名乗る謎の人物・吉屋と出会う。吉屋は、筆者に「東京の秘密を探るためのポイントは、死者です」と囁きかけるのだが…。将門の首塚、天皇陵…東京の死者の痕跡をたどる筆者の日常が描かれる「piece」。徐々に完成に向かう戯曲の内容が明かされる作中作「エピタフ東京」。吉屋の視点から語られる「drawing」。三つの物語がたどり着く、その先にあるものとはー。これは、ファンタジーか?ドキュメンタリーか?「過去」「現在」「未来」…一体、いつの物語なのか。ジャンルを越境していく、恩田ワールドの真骨頂!!


安定の恩田陸( ̄▽ ̄;)

パズルみたいな本です。
パーツパーツが入り乱れてイラストもあったり、作中作?というのもあり、
そしてまた話が戻る。

作中作としてそれこそ「エピタフ東京」という話が盛り込まれ、
これがものすごく面白い。
あっという間に引き込まれ、毎回のことですが

「ここで終わるのか!」

と。
ものすごーーーーーーーーーく面白かったので
あとないのか?(笑)
どうしてこんなところで終えて街を大手を振って歩けるのか?
そう作者に問いたい。

そんな本でした。
とにかく「東京」でしたねー。
しかし、パズルの断片っぽかったのであまり記憶には残らず。
ただただ「エピタフ東京が面白かった」というだけ。
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2015.09.28 (Mon)

「ブラック・ベルベット」 恩田陸



ブラック・ベルベット 恩田陸

東西文化の交差点・T共和国。この国で見つかった、全身に黒い苔の生えた死体。入国後に消息を絶った、気鋭の女性科学者。ふたつを結びつけるのは、想像の域を遙かに超えたある事実だったー(BOOKデータベースより)

見た目は40代中年男性、しかし心は乙女(?)
オネエ言葉で喋る恵弥のシリーズ第3弾。
毎回のことながら、恵弥のキャラが強すぎて何がなんだかよくわかりませんが
ラストは恩田さんにしてはうまくまとめたかな~と思います(←ほめてます)

T共和国、T共和国と書きながらしっかり「トルコ語」とか書いてるし。
T国語ではないのかと突っ込みながらもグイグイ読ませます。
恵弥のキャラが楽しいこともあるんだけどね(それが一番)

結局恵弥にはどのくらい能力があるのか。
読んでるとよーーーく分からない。
能力がありそうに見えて、ただの普通のオネエなのかな。

今回も誰もが怪しく見えて面白かった。
実はこいつが一番怪しいんじゃないか。
なんていう人は実はそうでもなく、
全くノーマークの人が怪しい人でした(笑)
してやられました(ノ∀`)

恵弥はいいキャラだと思います。
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2015.06.02 (Tue)

「私と踊って」 恩田陸



私と踊って 恩田陸

パーティ会場でぽつんとしていた私に不思議な目の少女が声をかける。「私と踊って」。彼女は私の手を引いて、駆け出した。稀代の舞踊家、ピナ・バウシュをモチーフにした珠玉の小篇。冴えわたる恩田ワールド、きらめく十九の万華鏡。(BOOKデータベースより)

【目次】
心変わり/骰子の七の目/忠告/弁明/少女界曼荼羅/協力/思い違い/台北小夜曲/理由/火星の運河/死者の季節/劇場を出て/二人でお茶を/聖なる氾濫/海の泡より生まれて/茜さす/私と踊って/東京の日記


短編なんだけど凄いのよ。
この本の中に19も物語が入っててどれもこれも読ませる。
ラスト丸投げ癖がある作家さんだと分かってればこの終わり方ももう気にならない(笑)

最初の「心変わり」からもう飛ばしてる。
スピード感と緊迫感がとにかくすごいのです。
この話だけでも満足だったのですが、
「忠告」と「協力」
対になってる物語ですがこれもまた面白い。

なんだかUFOとかが来て、犬とか猫が人の言葉を覚えるようになり
手紙が書けるようになったみたいで。
飼い主の危険を知り手紙を書くのです。
その犬バージョンと猫バージョン。

もうね、にんまりです。
こーれーはーさすが。
元々恩田さんって自分の世界を説明しない人だから
読者がついていかないと何を書いているのかさっぱり分からないんだけど(笑)

いつも思うけどぐいぐいと来ますね。
短編の方が力あるのかなと思いました。
満足の1冊。
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2014.06.30 (Mon)

「雪月花黙示録」 恩田陸



雪月花黙示録 恩田陸

私は高校生の蘇芳。いとこの紫風(美形なうえに天才剣士!)が当選確実の生徒会長選挙を控えたある日、選挙への妨害行為が相次いだ。また派手好きで金持ちの道博の仕業かと思ったら、「伝道者」を名乗る者が出現。私たちの住む悠久のミヤコを何者かが狙っている!謎×学園×ハイパーアクション。ゴシック・ジャパンで展開する『夢違』『夜のピクニック』以上の玉手箱!!(BOOKデータベースより)

相変わらず、設定が独特なのに一切の説明がなく、そして風呂敷は畳まない。

安定の恩田さんです(´∀`)

昔はそんな恩田作品にやきもきしたものですが、
もうそんな気持ちはありません。

だって恩田さん。

その一言に尽きます。
今回も謎すぎる設定で説明が難しい。
だからきっと恩田さんも説明しない。

明らかにミッチーがモデルでしょ?
という「及川道博」という人が出てました。
とても重要人物だったのに、なぜか名前が丸被り?
なんでこんな名前にしたんだろう?
ミッチーはいいとして。

恩田作品で私がとても気に入っているのは「会話のテンポの良さ」です。
だからぐいぐいと惹きつけられ気付いたら終わってる。
風呂敷畳まない終わり方だから、読んだあとしばらく脳内に
「??????」
の文字が浮かびます。

結局あれはなんだったんだろう?
という箇所が少なくとも3箇所はあった(笑)
07:08  |  恩田陸  |  トラックバック(1)  |  コメント(2)  |  EDIT  |  Top↑
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