igaigaの徒然読書ブログ

読んだ本の感想を気ままに書く読書ブログ。時々映画鑑賞。

「ヒトごろし」 京極夏彦



ヒトごろし 京極夏彦

殺す。殺す殺す。ころしてやる――。新選組の闇に切り込む禁断の異聞! 人々に鬼と恐れられた新選組の副長・土方歳三。幼き日、目にしたある光景がその後の運命を大きく狂わせる。胸に蠢く黒い衝動に駆られ、人でなしとして生きる道の先には? 激動の幕末で暗躍し、血に塗れた最凶の男が今蘇る。京極夏彦史上、衝撃度No.1! 大ボリュームで贈る、圧巻の本格歴史小説の誕生。


「新選組の土方さんが大好きだと」いうのは前にもブログで書いたかもしれません。
このブログでも土方さんがらみの本は読んでいるつもりだし、ブログやる前から
結構読んでます。
(でも、司馬遼太郎は読んでないのねー)


この京極作品の中の土方さん。
とても素敵でした(〃ω〃)


新選組なんだけど、やっぱり京極作品だなぁーと思うのは独特な漢字の使い方。
バカは「莫迦」ですし、それ以外にも結構難解な漢字が登場します。
(京極あるある)


沖田総司を思い切り「サイコパス」にしてます。
これはねー目から鱗だった。
そういわれるとそうかも。


今まで他の本を読んでいると、土方さんと沖田が仲良しでつるんでいる本を
よく読みましたが、今回はサイコパスの沖田を見るのが心底うんざりで・・・
という本です。面白いです。


脱走した山南を連れ戻し、そこで土方さんと会話するシーンなども
物凄く深くて読み応えあります。
土方さんと勝海州の会話も面白かったです。
こうして読むと土方さんって頭いいなと思うのです。
あくまでもこの本の話ですが。


壬生義士伝にて主役を張った吉村貫一郎ですが、この本にも
登場してまして、やたら「銭」「銭」言ってました(笑)
何というか・・・作品が違うと強調される部分も違うようです。


沖田がサイコパスなくらいですし。


1080ページ以上でしたが、最期、箱館の一本木で死んだわけですが、
その最後に涼が登場しまして・・・
あぁーなんでここだけ三文小説風!?!?


ここまで面白く読んだのに~~~
なんかとてもとても不満です。
まさかここに涼が登場するなんて(T_T)


でも読みごたえはバッチリでした。
しいて言えば30日中に読みたかった。
会社に持っていくにはこの本重い。

「虚実妖怪百物語 急」 京極夏彦



虚実妖怪百物語 急 京極夏彦

妖怪研究施設での大騒動を境に、妖怪はなりを潜めていた。政府は妖怪殲滅を宣言すると、不可解な政策を次々と発表。国民は猜疑心と攻撃性に包まれていき、日本は危機的状況に陥っていった。妖怪関係者は富士山麓に避難するが、荒俣宏や榎木津平太郎は、政府の特殊部隊によって捕縛されてしまう。果たして平太郎らは、妖怪出現の謎、そして世界が殺伐としてゆく真の要因を突き止めることができるのか。魔人・加藤保憲、妖怪、軍隊、妖怪関係者が入り乱れた“大戦争”が始まる!

まぁ・・・頑張って読みました(笑)
前作に続きどうしても「内輪ウケ」的な感じが否めず。
物語的に成り立っているのかどうか??
首をかしげながら読みましたが。

やたらと「馬鹿」というフレーズが多いなぁーと思っていたら
最後の選ばれし馬鹿3人のところは思わず笑ってしまいました。
個人的にはレオ☆若葉は好きなキャラです。

ただ・・・なんなんだろう。
読み終わってもよくわかってない。
分かってないのは馬鹿だからなのか。
馬鹿じゃないからなのか。

「虚実妖怪百物語 破」 京極夏彦



虚実妖怪百物語 

富士の樹海。魔人・加藤保憲の前に、ある政治家が跪いていた。太古の魔物が憑依したその政治家に、加藤は言い放った。この国を滅ぼす、とー。妖怪が出現し騒動が頻発すると、政府は妖怪を諸悪の根源と決めつけ、駆逐に乗り出す。世相は殺伐とし、民衆は暴力的となり、相互監視が始まる。妖怪専門誌『怪』関係者は、この異常事態の原因究明のため、村上健司らが入手した呼ぶ子を出現させる謎の石の研究を続けるが…。

小説かが実名で登場するシリーズ第二弾です。

でも、前作以上に内輪ウケ&内輪ネタが多くて読んでて疲れました。
結局なんだったんだろう・・・?

巨大ロボットを運転する荒俣宏さんしか記憶にない(笑)
っていうか、荒俣宏さんも京極さんとか水木しげるさん側の人だったみたいで・・・
そこは素直に「知りませんでした。すみません」と言おう。

とにかく妖怪を取りしまるんだね。
妖怪を擁護する人たちを国賊クラスの位置づけにして。
「妖怪評論家なんてとんでもない。逮捕しよう。処刑しよう」
とかなんとかかんとか。
妖怪やホラー小説を書いたりする小説家評論家が実名で登場するのですが、
妙にバカ騒ぎをしている感じにしか思えなくて。

私が小説に求めているのはそういう内輪ネタではないのです。
作家の書く小説は好きで読みたいのですが、
正直作家の私生活なんてなんの興味もないのです。

このシリーズは3部作のようなので残り1冊読みますが・・・
読んで疲れて終わりそうな気配はある(^^;)
でも読まないと図書館に行くたびに妙に気になって仕方ないから
読み切ります。

「虚実妖怪百物語 序」 京極夏彦



虚実妖怪百物語 序 京極夏彦

シリアの砂漠に現れた男。旧日本兵らしき軍服に、五芒星が染め付けられた白手袋。その男は、古今東西の呪術と魔術を極めた魔人・加藤保憲に、よく似ているように見えたー。妖怪専門誌『怪』の編集長と共に水木プロを訪れたアルバイトの榎木津平太郎は、水木しげる氏の叫びを聞いた。「妖怪や目に見えないモノが、ニッポンから消えている!」と。だがその言葉とは逆に、日本中に次々と妖怪が現れ始める。

榎木津、関口、青木、大庭、木場など懐かしの苗字の登場人物がいましたが、
彼らの子孫ってことなのかなー?
特に書いてはいませんでしたが。
しかし、榎さん結婚したのかなー。そこら辺が謎。
まぁ、「子孫かもしれない」と思って読むと楽しいかもしれない。

あとは、実在の小説家がこぞって登場してます。
京極さんは今のところ名前だけで登場してませんが、
平山夢明さんが殺人事件に遭遇したり、あとはまぁいろいろ。

基本的には妖怪の物語なので、この先どうなるかわかりません。
この先には京極さんも登場するんじゃないかなー。

いろいろ小ネタが多くて、読むのに少し疲れます。
イモ欽トリオの「ハイスクールララバイ」を尺八で吹く虚無僧とか。
そういう小ネタが多いのが少し難点ではある(笑)

まぁこの先どう続くのか気になりますので近いうちに続きを読もう。

「邪魅の雫」 京極夏彦



邪魅の雫 京極夏彦

「殺してやろう」「死のうかな」「殺したよ」「殺されて仕舞いました」「俺は人殺しなんだ」「死んだのか」「-自首してください」「死ねばお終いなのだ」「ひとごろしは報いを受けねばならない」昭和二十八年夏。江戸川、大磯、平塚と連鎖するかのように毒殺死体が続々と。警察も手を拱く中、ついにあの男が登場する!「邪なことをするとー死ぬよ」。

先に読んだ2冊と陰摩羅鬼での榎さんが結構明るく活発だったので
今回の沈んだ雰囲気の榎さんにちょっと衝撃でした。

京極堂曰く「あれも人ですから」

ということで、人間らしい榎さんです。
今回は関口さん頑張ってました。
この人は生きていくだけでもかなり大変なのでしょうが、それでも友人のためにとあちこちで歩きましたねー。

陰摩羅鬼に登場してた大鷹という元刑事がいろいろと事件を引っ掻き回します。
この本を持って京極さんはこのシリーズの版権を講談社から引きあげたそうです。
いわくつきの本です。
某作家さんと某編集者さんをこの本でこき下ろしているという事でしたが、
本当にそうなのかどうなのかは謎ー。
そう思えばそうも思えるし、でも大鷹は前から出てたよなーと思うとまたどうなのだろうとも思うし。

そういう事をこの本で書いたとすればねー。
何というか、この本の話の異質さがちょっと納得できるのよね。
読んでて陰摩羅鬼ほどの「なるほどねー」がないのですよ。
読み終わって「わっかんねーーー」と思ってしまったので。
混乱につぐ混乱でした。
過去に1回読んでるくせに。

「百器徒然袋ー風」 京極夏彦



百器徒然袋風 京極夏彦

調査も捜査も推理もしない。ただ真相あるのみ!眉目秀麗、腕力最強、天下無敵の薔薇十字探偵・榎木津礼二郎が関わる事件は、必ず即解決するという。探偵を陥れようと、「下僕」の益田や本島らに仕掛けられた巧妙な罠。榎木津は完全粉砕できるのか?天才の行動力が炸裂する『五徳猫』『雲外鏡』『面霊気』の3編。

【目次】
五徳猫ー薔薇十字探偵の慨然/雲外鏡ー薔薇十字探偵の然疑/面霊気ー薔薇十字探偵の疑惑


榎木津と付き合えば付き合うほど馬鹿になるという京極堂の忠告を無視してどんどんと榎さんと付き合ってしまう本島くんです。
この本では本島という苗字は覚えてくれているようですが、下の名前が毎回違います。
適当に呼ばれてます。
でも、そんなものだろうと本島も返事をしますw

変に榎さんに近づいてきて探偵の腕比べをしようとする変な霊感探偵みたいなのが登場します。
これもまたねーーー。ひどいね(笑) 
低レベルすぎて。

そして榎さんのお父様も登場します。
とても有名なお父様ってことですが、この当時で長身ってすごいな。
ただ榎さんのお父さんだけになかなか変人でもあったみたい。

厚くなければ何回でも読みたい本です。

「百器徒然袋ー雨」 京極夏彦



百器徒然袋ー雨 京極夏彦

救いようのない八方塞がりの状況も、国際的な無理難題も、判断不能な怪現象も、全てを完全粉砕男。ご存知、探偵榎木津礼次郎!「下僕」の関口、益田、今川、伊佐間を引き連れて、さらには京極堂・中禅寺秋彦さえ引きずり出して、快刀乱麻の大暴れ!不可能状況を打開する力技が炸裂する3本の中編。

【目次】
鳴釜 薔薇十字探偵の憂鬱/瓶長 薔薇十字探偵の鬱憤/山颪 薔薇十字探偵の憤慨



これもお気に入りの1冊です。
榎木津ファンの私としてはどうしても手元に置きたい1冊。
相変わらず元気でメチャメチャです。
普段の事件よりソフトです。
榎木津が仕切るので京極堂が笑ったりします。

京極堂が笑うんです。

本編じゃなかなか見られないシーンです。
本島という男の視点で物語が進むのですが、榎木津になかなか名前を覚えてもらえず
「いつぞやの何とかという人」扱いです。
もしくは適当な名前。

それもまたこの本のポイントです。
始終ドタバタしているので気楽に読める1冊かもしれません。
厚いけど(・ω・)

「陰摩羅鬼の瑕」 京極夏彦



陰摩羅鬼の瑕 京極夏彦

白樺湖畔に聳える洋館「鳥の城」は、主の五度目の婚礼を控えていた。過去の花嫁は何者かの手によって悉く初夜に命を奪われているという。花嫁を守るように依頼された探偵・榎木津礼二郎は、小説家・関口巽と館を訪れる。ただ困惑する小説家をよそに、館の住人達の前で探偵は叫んだ。-おお、そこに人殺しがいる。

入院中でもないと読めないよね。ここら辺は。
久々に読みましたが物語の終盤に向かう面白さは健在でした。
でも、前半が長いんだよね。
このシリーズ登場人物もやたらと多いし。忘れてる人も多いし。

関口さんと榎木津さんが好きなのでお気に入りの1冊です。
売らないで持ってます(笑)
今となってはこの講談社のノベルス版って貴重かも。
全部持ってたんだけど、かさばるんで売ったんだよね(^^;)

これは読んでて謎がわかりした。
言葉では一緒「なくなる」

でも、「亡くなる」のか「無くなる」のか。
それを知らないというのは悲劇であります。

家中、鳥のはく製って気持ち悪いかも。
よく、昔は雉のはく製とか置いてあるおうちにお邪魔したことがあります。
雉1羽くらいだったら別に問題ないけど、変に翼広げた鳥のはく製とか困る(^^;)

そしてこの本にはもっと困るはく製もいましたのよ。

「鬼談」 京極夏彦



鬼談 京極夏彦

愛、絆、情ーすなわち執着は、人を鬼と成す。人は人を慈しみ、嫉妬し、畏れをいだく。その思いが強ければ強いほどに。“生と死”“人と鬼”の狭間を描く、京極小説の神髄。「」談シリーズ第四弾となる、鬼気迫る短篇集。

【目次】
鬼交/鬼想ー八百人の子供の首を斬り落とさなければならぬ程。/鬼縁/鬼情/鬼慕/鬼景/鬼棲/鬼気/鬼神


ホラー。

面白かったです。
相変わらず京極さんの漢字&ひらがな表記は独特なものがあります。
「能く(よく)」とか・・・あとなんだっけ?(笑)
とにかく「京極さんならではだな」と思っていたのですが。
今回初めて京極さんの小説で目にした言葉がありました。




「スマートフォン」




・・・時代だ・・・( ̄▽ ̄;)


ってことで、ちょっと昔&現代のホラーです。
鬼になる人とか、元々鬼だった人とか??
まぁそんな内容です。
個人的に好きなのは「鬼縁」
これは怖いですねー。
怖いけど面白いです。
あとは「鬼気」
現代の介護問題とかそういうのも見えつつ怖い。
こういうのが実は一番怖いのではないかと思う。

そのほかにも面白い話が沢山あり、短編ながら怖がらせるなーと
思った以上に楽しめた1冊となりました。

「百鬼夜行 陰」 京極夏彦



百鬼夜行 陰 京極夏彦

少女の頚を絞める白い手。あれは幻影なのか。子供への恐怖を抱える男を追いつめてゆく怪異(「小袖の手」)。『姑獲鳥の夏』から『塗仏の宴』に至る名作を彩った男たち、女たち。彼らはいかなる因果を、恐怖を、闇を、抱えていたのか。ひとの心の奥底を怪異なるものに託して名手が描く、「百鬼夜行」シリーズ初の短編集、決定版文庫。(BOOKデータベースより)

【目次】
小袖の手/文車妖妃/目目連/鬼一口/煙々羅/倩兮女/火間虫入道/襟立衣/毛倡妓/川赤子


こちらは先日読んだ「陽」よりも前の作品のサイドストーリーとやらで・・・
冷静に考えると20年も前に読んだ本書のサイドストーリーって・・・
出てるんだか出てないんだか分からない人たちが沢山出てました(笑)
分かる人もいるのですが、それはあくまでも関口というメインキャラのほかに鳥口や青木クラスの人くらいしかわからんっ!姑獲鳥なんていつ読んだのだろう(遠い目)

そして、私のよく言えば「過去は振り返らない」。
普通に言えば「すぐ忘れる」という脳内により、影も形も残ってない登場人物さんのお話でした。
これはこれで読むと楽しいです。
話しが暗いのが多く、この本にかかりきりだと暗くなってしまいそうだし短編だったので間を開けて読みました。
「毛倡妓」がお気に入りです。
なんとなく。
なんだろう。青木くんが刑事として頑張ってるからでしょうか。

私としてはやっぱりメインキャラに活躍してもらいたいなーーー。
本編はもうどのくらい読んでないんだろう。
「邪魅の雫」が2006年発行らしいのでやっぱり10年だー。
10年かぁ~。