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2016.07.12 (Tue)

「邪魅の雫」 京極夏彦



邪魅の雫 京極夏彦

「殺してやろう」「死のうかな」「殺したよ」「殺されて仕舞いました」「俺は人殺しなんだ」「死んだのか」「-自首してください」「死ねばお終いなのだ」「ひとごろしは報いを受けねばならない」昭和二十八年夏。江戸川、大磯、平塚と連鎖するかのように毒殺死体が続々と。警察も手を拱く中、ついにあの男が登場する!「邪なことをするとー死ぬよ」。

先に読んだ2冊と陰摩羅鬼での榎さんが結構明るく活発だったので
今回の沈んだ雰囲気の榎さんにちょっと衝撃でした。

京極堂曰く「あれも人ですから」

ということで、人間らしい榎さんです。
今回は関口さん頑張ってました。
この人は生きていくだけでもかなり大変なのでしょうが、それでも友人のためにとあちこちで歩きましたねー。

陰摩羅鬼に登場してた大鷹という元刑事がいろいろと事件を引っ掻き回します。
この本を持って京極さんはこのシリーズの版権を講談社から引きあげたそうです。
いわくつきの本です。
某作家さんと某編集者さんをこの本でこき下ろしているという事でしたが、
本当にそうなのかどうなのかは謎ー。
そう思えばそうも思えるし、でも大鷹は前から出てたよなーと思うとまたどうなのだろうとも思うし。

そういう事をこの本で書いたとすればねー。
何というか、この本の話の異質さがちょっと納得できるのよね。
読んでて陰摩羅鬼ほどの「なるほどねー」がないのですよ。
読み終わって「わっかんねーーー」と思ってしまったので。
混乱につぐ混乱でした。
過去に1回読んでるくせに。
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2016.07.11 (Mon)

「百器徒然袋ー風」 京極夏彦



百器徒然袋風 京極夏彦

調査も捜査も推理もしない。ただ真相あるのみ!眉目秀麗、腕力最強、天下無敵の薔薇十字探偵・榎木津礼二郎が関わる事件は、必ず即解決するという。探偵を陥れようと、「下僕」の益田や本島らに仕掛けられた巧妙な罠。榎木津は完全粉砕できるのか?天才の行動力が炸裂する『五徳猫』『雲外鏡』『面霊気』の3編。

【目次】
五徳猫ー薔薇十字探偵の慨然/雲外鏡ー薔薇十字探偵の然疑/面霊気ー薔薇十字探偵の疑惑


榎木津と付き合えば付き合うほど馬鹿になるという京極堂の忠告を無視してどんどんと榎さんと付き合ってしまう本島くんです。
この本では本島という苗字は覚えてくれているようですが、下の名前が毎回違います。
適当に呼ばれてます。
でも、そんなものだろうと本島も返事をしますw

変に榎さんに近づいてきて探偵の腕比べをしようとする変な霊感探偵みたいなのが登場します。
これもまたねーーー。ひどいね(笑) 
低レベルすぎて。

そして榎さんのお父様も登場します。
とても有名なお父様ってことですが、この当時で長身ってすごいな。
ただ榎さんのお父さんだけになかなか変人でもあったみたい。

厚くなければ何回でも読みたい本です。
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2016.07.10 (Sun)

「百器徒然袋ー雨」 京極夏彦



百器徒然袋ー雨 京極夏彦

救いようのない八方塞がりの状況も、国際的な無理難題も、判断不能な怪現象も、全てを完全粉砕男。ご存知、探偵榎木津礼次郎!「下僕」の関口、益田、今川、伊佐間を引き連れて、さらには京極堂・中禅寺秋彦さえ引きずり出して、快刀乱麻の大暴れ!不可能状況を打開する力技が炸裂する3本の中編。

【目次】
鳴釜 薔薇十字探偵の憂鬱/瓶長 薔薇十字探偵の鬱憤/山颪 薔薇十字探偵の憤慨



これもお気に入りの1冊です。
榎木津ファンの私としてはどうしても手元に置きたい1冊。
相変わらず元気でメチャメチャです。
普段の事件よりソフトです。
榎木津が仕切るので京極堂が笑ったりします。

京極堂が笑うんです。

本編じゃなかなか見られないシーンです。
本島という男の視点で物語が進むのですが、榎木津になかなか名前を覚えてもらえず
「いつぞやの何とかという人」扱いです。
もしくは適当な名前。

それもまたこの本のポイントです。
始終ドタバタしているので気楽に読める1冊かもしれません。
厚いけど(・ω・)
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2016.07.09 (Sat)

「陰摩羅鬼の瑕」 京極夏彦



陰摩羅鬼の瑕 京極夏彦

白樺湖畔に聳える洋館「鳥の城」は、主の五度目の婚礼を控えていた。過去の花嫁は何者かの手によって悉く初夜に命を奪われているという。花嫁を守るように依頼された探偵・榎木津礼二郎は、小説家・関口巽と館を訪れる。ただ困惑する小説家をよそに、館の住人達の前で探偵は叫んだ。-おお、そこに人殺しがいる。

入院中でもないと読めないよね。ここら辺は。
久々に読みましたが物語の終盤に向かう面白さは健在でした。
でも、前半が長いんだよね。
このシリーズ登場人物もやたらと多いし。忘れてる人も多いし。

関口さんと榎木津さんが好きなのでお気に入りの1冊です。
売らないで持ってます(笑)
今となってはこの講談社のノベルス版って貴重かも。
全部持ってたんだけど、かさばるんで売ったんだよね(^^;)

これは読んでて謎がわかりした。
言葉では一緒「なくなる」

でも、「亡くなる」のか「無くなる」のか。
それを知らないというのは悲劇であります。

家中、鳥のはく製って気持ち悪いかも。
よく、昔は雉のはく製とか置いてあるおうちにお邪魔したことがあります。
雉1羽くらいだったら別に問題ないけど、変に翼広げた鳥のはく製とか困る(^^;)

そしてこの本にはもっと困るはく製もいましたのよ。
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2015.12.17 (Thu)

「鬼談」 京極夏彦



鬼談 京極夏彦

愛、絆、情ーすなわち執着は、人を鬼と成す。人は人を慈しみ、嫉妬し、畏れをいだく。その思いが強ければ強いほどに。“生と死”“人と鬼”の狭間を描く、京極小説の神髄。「」談シリーズ第四弾となる、鬼気迫る短篇集。

【目次】
鬼交/鬼想ー八百人の子供の首を斬り落とさなければならぬ程。/鬼縁/鬼情/鬼慕/鬼景/鬼棲/鬼気/鬼神


ホラー。

面白かったです。
相変わらず京極さんの漢字&ひらがな表記は独特なものがあります。
「能く(よく)」とか・・・あとなんだっけ?(笑)
とにかく「京極さんならではだな」と思っていたのですが。
今回初めて京極さんの小説で目にした言葉がありました。




「スマートフォン」




・・・時代だ・・・( ̄▽ ̄;)


ってことで、ちょっと昔&現代のホラーです。
鬼になる人とか、元々鬼だった人とか??
まぁそんな内容です。
個人的に好きなのは「鬼縁」
これは怖いですねー。
怖いけど面白いです。
あとは「鬼気」
現代の介護問題とかそういうのも見えつつ怖い。
こういうのが実は一番怖いのではないかと思う。

そのほかにも面白い話が沢山あり、短編ながら怖がらせるなーと
思った以上に楽しめた1冊となりました。
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2015.04.03 (Fri)

「百鬼夜行 陰」 京極夏彦



百鬼夜行 陰 京極夏彦

少女の頚を絞める白い手。あれは幻影なのか。子供への恐怖を抱える男を追いつめてゆく怪異(「小袖の手」)。『姑獲鳥の夏』から『塗仏の宴』に至る名作を彩った男たち、女たち。彼らはいかなる因果を、恐怖を、闇を、抱えていたのか。ひとの心の奥底を怪異なるものに託して名手が描く、「百鬼夜行」シリーズ初の短編集、決定版文庫。(BOOKデータベースより)

【目次】
小袖の手/文車妖妃/目目連/鬼一口/煙々羅/倩兮女/火間虫入道/襟立衣/毛倡妓/川赤子


こちらは先日読んだ「陽」よりも前の作品のサイドストーリーとやらで・・・
冷静に考えると20年も前に読んだ本書のサイドストーリーって・・・
出てるんだか出てないんだか分からない人たちが沢山出てました(笑)
分かる人もいるのですが、それはあくまでも関口というメインキャラのほかに鳥口や青木クラスの人くらいしかわからんっ!姑獲鳥なんていつ読んだのだろう(遠い目)

そして、私のよく言えば「過去は振り返らない」。
普通に言えば「すぐ忘れる」という脳内により、影も形も残ってない登場人物さんのお話でした。
これはこれで読むと楽しいです。
話しが暗いのが多く、この本にかかりきりだと暗くなってしまいそうだし短編だったので間を開けて読みました。
「毛倡妓」がお気に入りです。
なんとなく。
なんだろう。青木くんが刑事として頑張ってるからでしょうか。

私としてはやっぱりメインキャラに活躍してもらいたいなーーー。
本編はもうどのくらい読んでないんだろう。
「邪魅の雫」が2006年発行らしいのでやっぱり10年だー。
10年かぁ~。
09:49  |  京極夏彦  |  トラックバック(0)  |  コメント(2)  |  EDIT  |  Top↑

2015.02.14 (Sat)

「定本 百鬼夜行 陽」 京極夏彦



定本 百鬼夜行 陽 京極夏彦

人に見えないものが視える。闇の中に、他人の恐怖が悔恨が苦痛が悲哀がー視えてしまう。そんな男、榎木津礼二郎にとりついているのは魚の眼だった(「目競」)。『狂骨の夢』『絡新婦の理』『邪魅の雫』他の名作、そして『鵺の碑』に登場する者たちの闇と因果を綴る怪異譚。魔術的な語りの果てにー妖しきものが現れる。初文庫化!(BOOKデータベースより)

【目次】
青行燈/大首/屏風〓(のぞき)/鬼童/青鷺火/墓の火/青女房/雨女/蛇帯/目競


久々すぎて陰摩羅鬼に登場していた人しか記憶してないという事実w
陰摩羅鬼は大好きな榎さんとそこそこ好きな関口さんがメインで登場しているので2回読みました♪
あの分厚い本を2回読んだというのはすごいと思ってます(笑)

なので記憶にある名前もあったんだけど、記憶にない名前もありました。
しかも京極堂なども登場しないので、
百鬼夜行風小説」みたいになりましたがそれはそれで楽しめました。
というよりも、100ページ強もある京極堂の説明を読むより、短編の方が話にメリハリがあって読みやすかったくらいです(笑)

ただ登場する人登場する人がネガティブで困りました(笑)
「愚かだ」
とか
「うしろめたい」
とか
そんなネガティブワードのずーっと繰り返しです(^^;)

でも、最後にエノさんが登場したのでにんまり(〃ω〃)

次回作と言われている「鵺の碑」につながるような終わり方でした。
読んだ内容を忘れないうちに発売されないかなー。
07:48  |  京極夏彦  |  トラックバック(0)  |  コメント(0)  |  EDIT  |  Top↑

2012.12.16 (Sun)

「眩談」 京極夏彦



眩談 京極夏彦

虚実は綯い交ぜになって物語になる。視界が歪み、記憶が混濁し、暗闇が臭いたち、眩暈をよぶ。京極小説の本領を味わえる怪しき短篇集。(BOOKデータベースより)

【目次】
便所の神様/歪み観音/見世物姥/もくちゃん/シリミズさん/杜鵑乃湯/けしに坂/むかし塚


気持ち悪い(TωT)

特にラスト3話。
立て続けに気持ち悪いな~と思いました。

「便所の神様」はこれ・・・わかるんだよね(^^;)
これが分かるなんて私・・・

「田舎者だなーーー」

と思った(笑)
多分、私より若い都会(!)の人は分からない話なんだろう。
この話読んでいたらもれなく臭いが想像できました(--;)

「見世物姥」や「もくちゃん」も昭和を感じさせる内容。
どれもこれも気持ち悪かったり薄気味悪かったりです。

ラスト3話なんて想像しただけで、
ひぃーーーっΣ(゚Д゚;ノ)ノ
の世界。
ホテルでマッサージ中に・・・とか。
お弁当の中に・・・とか。

ただならぬ気持ち悪さですっ!(・ω・)ゞ

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2012.01.03 (Tue)

「ルー=ガルー2 インクブス×スクブス」 京極夏彦



ルー=ガルー 2 京極夏彦

呪いを解き放とうとする時にこの毒を使え。未知なる毒は少女の悪夢か救済か!?単行本、ノベルス、文庫、電子書籍の4形態で同時発売(BOOKデータベースより)

な、が、かったー!!!

長い。いや~暫くかかりました。
年末年始のバッタバタもあったけれど、進まないことこの上ない(爆)
でも、面白かったです(´∀`)

登場人物は前作と一緒。
視点が関西弁少女・律子と元・刑事の橡でした。
律子って前作であまり印象なかったけど、
結構ユニークな人でした。
ユニークといえば天才バカ女美緒
彼女は最高です。

彼女を見ていると京極堂シリーズのエノさんに見えて仕方ない(笑)

しっかし、かなり規模の大きい話かと思ったんだけど蓋を開けてみると元々の原因ってそうとう小さいというか、なんというか・・・
それはその当事者にとっては大変重要なことなんだけど、部外者からすると「それでか?」と。
雛子が一番可哀想だったけど、律子も可哀想な感じ。
しかし、そこらはタンパクというか時代がそうさせているのか。
まぁ文中である「リアコン」を今回は皆さん結構していたので読んでるこちらとしても普通に読むことが出来ました。
やっぱりなんだかんだ言っても人って会って話したいものですね。はい。

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2011.06.09 (Thu)

「死ねばいいのに」 京極夏彦



死ねばいいのに 京極夏彦

死んだ女のことを教えてくれないか-。無礼な男が突然現われ、私に尋ねる。私は一体、彼女の何を知っていたというのだろう。問いかけられた言葉に、暴かれる嘘、晒け出される業、浮かび上がる剥き出しの真実…。人は何のために生きるのか。この世に不思議なことなど何もない。ただ一つあるとすれば、それは-。(BOOKデータベースより)

とにかくタイトルが強烈。
このタイトルをコメントで使うとNGワード扱いです(^^;)

書くとネタバレになるから怖いんだけど、一番理解不能なのはアサミの心
アサミが一番わからない。
ケンヤも分からないではないけれど、彼もちょっと足りないところはあるかも。
「こいつ足りないな~」と思うんだけど、アサミの理解不能さに比べるとケンヤなんて可愛いものだ。

そして、会社の上司も、アパートの住人も、親、ヤクザの恋人、刑事や弁護士に至るまで世の中の人は不満だらけなんだね(^^;)
あたしは割とここまでは不平不満を言ってないと思うのですけれど・・・
気づかないで周りに言っているのかもしれませんが・・・(^-^;)

レビューに苦労する本ではあります。
何って書けばいいのやら。

とにかく、アサミが一番分からない。

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