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2010.08.21 (Sat)

「セイジャの式日」 柴村仁



セイジャの式日 柴村仁

絵を一枚仕上げるたびに、絵にサインを入れるたびに、もうやめよう、これで最後にしようって、考える─それでも私は、あなたのために絵を描こう。かつて彼女と過ごした美術室に、彼は一人で戻ってきた。そこでは、長い髪の女生徒の幽霊が出るという噂が語られていた。これは、不器用な人たちの、不恰好な恋と旅立ちの物語。(BOOKデータベースより)


式日→「儀式を執り行う日」という意味。
さて・・・セイジャ。
ネットで辞書ひいてみましたら、「聖者」「正邪」「正者」という3つの漢字が出てきた。
「聖者」→高い学識・人徳や深い信仰をもつ、理想的な人
「正邪」→正しいこととよこしまなこと。
「正者」→生きているもの

あくまでもあたしの身勝手すぎる主観からいくと、表紙が彼方である関係から、「正者の式日」がいいな~(^^)
ラストの彼方の笑顔のイラストっていうか挿絵を見る限りキミは生きているんだよっ!!

この本で3部作(?)終了~。


由良彼方が教育実習生として母校の美術室に戻ってくる。
そこには「美術室から転落した女子高生の幽霊が出る」とのこと。
その幽霊話を聞いた彼方を思うと気の毒・・・

でも、この本のラスト。
最後の1行っていいね。
涙ぐんでしまいました(涙腺弱いので)

ただ、だんだんと彼方のイメージが変わってきたな~。
最初の「プシュケの涙」のときは攻撃的だったような感じだったので。

その後、まぁ確かに衝撃的な事件だったからね。
性格も変わってしまったんでしょう。
可哀想に。

「ハルさん」こと柏尾遥もまたまた登場。
彼のキャラがとってもよろしい( ̄ω ̄*)
彼と由良宛の会話って面白いんだよね。
それがまた繰り広げられて得した気分。

あたしが前回ふと思っていた「掛け軸の謎」
ハッキリとは記載されなかったけれど、あたしの想像通りだったみたい( ̄ω ̄*)ゞ

それはそれでちょっと得意気になったりして( ̄m ̄*)


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2010.08.13 (Fri)

「ハイドラの告白」 柴村仁



ハイドラの告白 柴村仁

美大生の春川は、気鋭のアーティスト・布施正道を追って、寂れた海辺の町を訪れた。しかし、そこにいたのは同じ美大に通う“噂の”由良だった。彼もまた布施正道に会いに来たというが…。『プシュケの涙』に続く、不器用な人たちの不恰好な恋の物語。(BOOKデータベースより)

前回のプシュケの涙に続く第2弾です。

今回は双子の兄の宛クンがメインの話。
前回のレビューで「なんってベタな展開!」と思った一つが「実は双子だった」というパターンだったけれど、今回も実はその技を惜しみもなく使ってます(^-^;)
2回やるなよと(笑)

まぁよろしいです。

今回も2つ話があるのだけれど、2つとも由良の視点ではないのです。
前作も由良の目線がなかったところを見ると、白夜行スタイルっていうか周りの人の目線によって由良という人物を語るというのかな~?
でも、1作目は違うよね。由良の話ではないし。

んーーー。あまり深く考えないほうがいいか。

2番目の話のグラビアアイドルAの話もちょっと違和感が・・・
表紙の傘のシーン。
なんっか宛っぽくないな~と思いました。
冷血人間っぽいと思っていたけれどそんな血の通った人間みたいなことするの~?と。

そして血の通ったで思い出したけれど、布施正道の掛け軸。
あの掛け軸の贈り先って誰?
あたしが思っているあの人なんだろうか?
この先の本で解決されるのかな~?

微妙に細ーーーーーーーい線で繋がっている気がします。
もしそうだったら面白いかも!

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22:31  |  柴村仁  |  トラックバック(0)  |  コメント(0)  |  EDIT  |  Top↑

2010.07.14 (Wed)

「プシュケの涙」 柴村仁



プシュケの涙 柴村仁

「こうして言葉にしてみると…すごく陳腐だ。おかしいよね。笑っていいよ」「笑わないよ。笑っていいことじゃないだろう」…あなたがそう言ってくれたから、私はここにいる―あなたのそばは、呼吸がしやすい。ここにいれば、私は安らかだった。だから私は、あなたのために絵を描こう。夏休み、一人の少女が校舎の四階から飛び降りて自殺した。彼女はなぜそんなことをしたのか?その謎を探るため、二人の少年が動き始めた。一人は、飛び降りるまさにその瞬間を目撃した榎戸川。うまくいかないことばかりで鬱々としてる受験生。もう一人は“変人”由良。何を考えているかよく分からない…そんな二人が導き出した真実は、残酷なまでに切なく、身を滅ぼすほどに愛しい。(BOOKデータベースより)

プシュケ=ギリシア語で「魂」の意味。

2部構成。

これは大雑把に言えば「由良」の物語です。

1部は自殺した吉野彼方の死の謎を榎戸川と由良の二人の男子高校生が調べるという話。
目線は榎戸川。異常なまでの関心を示しているのは由良に恐怖すら覚える。

しかし実は・・・って話。


そして2部は死んだ吉野彼方の目線で死ぬ1年前、2年生の時に由良と知り合って心を許すまでのいきさつを描いた話。

2部、いわゆる吉野目線での話しは・・・なんって言いますか昭和の少女漫画みたい。
ベタな展開なんだよね~。
ベタ好きなのでいいんだけど( ̄∇ ̄*)
「あー。そこでコレ持ってきたか。アナログな・・・」って言いたくなりました(笑)

ただ、1年後は死ぬんだなとわかって読んでいるので多少の寂しさやりきれなさはありました。
この時期が一番吉野と由良にとって幸せだったんだなと。
そう思うと切ない。

そして2部を読む限りでは吉野彼方は自殺するはずもなく、その死を不信に思う由良の気持ちは至極当たり前なのです。

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