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2018.01.27 (Sat)

「無痛」 久坂部羊



無痛 久坂部羊

神戸の住宅地での一家四人殺害事件。惨たらしい現場から犯人の人格障害の疑いは濃厚だった。凶器のハンマー、Sサイズの帽子、LLの靴跡他、遺留品は多かったが、警察は犯人像を絞れない。八カ月後、精神障害児童施設の十四歳の少女が自分が犯人だと告白した、が…。外見だけで症状が完璧にわかる驚異の医師・為頼が連続殺人鬼を追いつめる。

なんか本当のテーマはどこにあるんだろう。
最初の殺人事件は・・・あまり重要じゃないよね。
そこが警察小説と違うところかな。

この人の本を読むといつも「もしガンになっても手術しないほうがいいのかな」という
気持ちになります。
なんか・・・手術して抗がん剤して・・・よりも手術しないで緩和ケアでゆっくりと
生涯を閉じるほうがいいのか??とも。
まぁこれはきっと末期で見つかった場合だろうけれどね。
初期の場合はおそらく手術して取り除いたほうが長く生きられると
思うのであります。

サトミとか、伊原とか、白神とか登場人物が個性的すぎて
いろいろと突っ込みたいところはありますが・・・
どこから突っ込んでいいのやら・・・

一番驚いたのはこんなに厚い本なのに

「続くのか?」

という事です。
なんなんでしょう。この終わり方。
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2017.12.04 (Mon)

「ぼくせん 幕末相撲異聞」 木村忠啓



ぼくせん幕末相撲異聞 木村忠啓

時は幕末、勧進相撲で禁じ手を使い角界追放となった三峰山岩蔵。進退窮まった彼は元行司の式守庄吉らとともに「観客に見せる」格闘技を立ち上げる。名付けてぼくせん──第8回朝日時代小説大賞受賞の著者による鮮烈な最新「格闘」時代小説。

あまりにタイムリーだったので日馬富士を思いながら読みました(笑)

この本でいうところの「禁じ手」は髷をつかんだことです。
引っ張ったようで・・・相撲界追放。
今はそういう事もないよね。まげをつかむと負けにはなるけど追放ほどではなかったような気がします。

幕末にすでに相撲ではなく、本を読む限りではどう考えてもプロレス・・・
っていうか、最後の技ってラリアットじゃない?
なんて思ったりもしまして。

読んでて楽しいところもありましたが、登場人物にクセがありすぎて
蓋を開けてみればみんななんかイヤな奴だった。
特にお滝。
もう少しまともかと思ったけれどなんというかなんというか・・・
少しがっかりした。

少し史実もあるようで、すべてがフィクションではないところにこの本の
意味があるのかなぁー。
日馬富士はどうなるのかなぁー。
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2017.08.26 (Sat)

「ライオン・ブルー」 呉勝浩



ライオン・ブルー 呉勝浩

生まれ故郷である田舎町の交番に異動した澤登耀司、30歳。過疎化が進む町で、耀司の同期・長原が姿を消した。県警本部が捜査に全力をあげるも、長原の行方は分からなかった。事件に巻き込まれたのか。それとも自らの意志なのか。耀司は先輩警官・晃光の言動に不審を抱きながらも、長原失踪の真相を探っていく。やがて、町のゴミ屋敷が放火され、家主・毛利淳一郎の遺体が見つかった。耀司は、長原が失踪直前に毛利宅を訪ねていたことを掴むが…。乱歩賞作家が放つ衝撃の交番警察ミステリ!

面白かったんだけど・・・警察官としてのモラルはいいのか!?
何というか・・・うーーーん。あながち全くないという話でもないのが逆に怖いっていうか。

田舎の大地主と警察との癒着。
癒着っていうのかなぁー。
私が住んでるところよりも田舎設定??

地元の花形として甲子園に出たはいいが、そこでふがいない姿をさらして、
後々まで「あぁ。あの澤登くんね」なんて言われる。
そして読んでて驚いたのが、甲子園の失態(?)のあと、澤登の母親が
各家回って謝ったっていうんだからかなり引いた。

澤登が戻ってきてから起きた殺人事件。
とくにやくざの金居のパターンは・・・なんてありがち(笑)
これはわかるよーーー。

この先どうなるんだろうと気になって読み進めましたが、
いいんだか悪いんだか。
ちょっと困る内容でした。
もしかして、実際は晃光はいい警官じゃないかと思ってたんだけど・・・
期待外れだった(笑)
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2017.07.08 (Sat)

「大相撲殺人事件」 小杉健太朗



大相撲殺人事件 小杉健太朗

ひょんなことから相撲部屋に入門したアメリカの青年マークは、将来有望な力士としてデビュー。しかし、彼を待っていたのは角界に吹き荒れる殺戮の嵐だった!立合いの瞬間、爆死する力士、頭のない前頭、密室状態の土俵で殺された行司…本格ミステリと相撲、その伝統と格式が奇跡的に融合した伝説の奇書。

ってことで念願のです(笑)

でも、読んでみて思ったのが週刊誌の見出しじゃないけれど
BOOKデータベースが面白すぎた。
内容も面白いというかおかしいんだけど、
このbookデータベース書いた人えらいなーというくらい。

これ以上のものはないだろ~と。

でも、bookデータベース以外で笑ったのが、
ひょんなことから入門したくせに、あっさり幕内まで昇りつめ、
そして場所が始まったのに対戦相手がみんなその日に殺されて
しまって、結果的に14日連続不戦勝w
そんなワケで最初はマークが疑われたりしたんだけど、
まぁ当然犯人はマークではなく。

で、変なところでこだわっているのか本格推理なんだよね。
そのちぐはぐさにも笑ってしまいました。

物凄く弱くて万年幕下なのに、妙に出しゃばってくる
御前山がいい味だしてました。

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2017.01.16 (Mon)

「ジャッジメント」 小林由香



ジャッジメント 小林由香

大切な人を殺された者は言う。「復讐してやりたい」と。凶悪な事件が起きると人は言う。「同じ目にあわせてやりたい」と。犯罪が増加する一方の日本で、新しい法律が生まれた。目には目を歯には歯をー。この法律は果たして被害者とその家族を救えるのだろうか!?第33回小説推理新人賞受賞。大型新人が世に問う、衝撃のデビュー作!!

というのが「復讐法」なんだけど、目には目を歯には歯を・・・
とやっていると復讐する方がもちません。

私も読む前までは「絶対復讐法よねー。同じ目に遭わせてやるんだっ!」と思ってました。
はい。
でも、実際同じ目に遭わせるというのは本当に大変なことです。
殺した相手を復讐によって殺すまではいいんだけど、その後のケアまでしてもらいたいなと思いました。
まともな精神の持ち主には務まりません。
やっぱりこういうのは図太い人じゃないと無理のようです。

特に表題作。
育児放棄により餓死した妹のために、10歳の少年が「復讐法」により刑を執行することにしたんだけど、復讐方法が母と内縁の夫を餓死させるというのが復讐法ならでは。
時間かかるんだよね。
じわりじわりと苦しんでいくんだけど、苦しめるほうもまた時間がかかる。
「えいやっ!」という復讐のほうがスッキリしていいのかもしれない。


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2016.11.23 (Wed)

「嘘ですけど、なにか?」 木内一裕



嘘ですけど、なにか? 木内一裕

やっと出会えたはずの高級官僚の男は、新幹線爆破テロの発生直後から様子がおかしくなる。怪しんだ彼女が警察に通報すると、待っていたのは自分自身の逮捕だった。「君の言うことは、もう誰も信じない」木内一裕10作目は、完全エンターテインメント大作!

面白かったです。
その場をごまかすために嘘をつく編集者の亜希。

作家先生の言う事を立てながら、適当なところで嘘をついてその場をやり過ごすというのが得意技のようで。

そんな亜希が偶然出会った高級官僚(・∀・)
一夜を共にしてこの先もっと発展するか???
と、思っていたら彼が怪しい電話をしているのを聞く。

で、警察に通報したら逆に逮捕されちゃって。
そこでの警察を相手にした亜希の口八丁がものすごくウケる。
まぁ実際の警察はこんなにタジタジにはならないとは思うけれど
読んでて面白かった。

でも、八郎兵衛(小学生にしか見えない中学生男子)を相手にはあまり
得意技の嘘もつけず。
そこでもう少し明るい嘘ついてあげればいいのにと思いましたけれど。
ユニークな設定で娯楽小説だとは思うけれど亜希の直球さが面白くて
一気読みでした。
楽しかった。

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2016.10.18 (Tue)

「推理は一日二時間まで」 霧舎巧



推理は一日二時間まで 霧舎巧

都内某所にある個室レンタルスペース『秘密基地』。利用者は、全身タイツのヒーローコスプレ男やカンフー着をまとった老人、熱狂的ゲームマニアなど、一癖も二癖もあるメンツばかり。彼らを取りまとめるオーナーは、年齢不詳のクールビューティー美貴。ある日、入室希望で訪れた土佐垣という男性が、美貴のパソコンが利用者の誰かにハッキングされているかもしれないと話す。土佐垣はインターネットのセキュリティに詳しいらしく、ネット上で『全国こどもパソコン相談室』を開設していた。その中には「ぼくはママに、推理は一日二時間までと言われています。どうしてですか?」という不思議な質問がありー。

【目次】
推理は一日二時間まで/家に帰るまでが誘拐です/凶器は一人三百円まで/尾行時はお友達と一緒につけましょう/推さない、懸けない、拉致らない/犯人って言った人が犯人


1冊の本としては初めましての作家さん。
アンソロジーではあったみたい。
記憶に残ってないけど。

つぶれたカラオケボックスを「秘密基地」として貸し出し、結果そこに変人ばかり集まるようになって・・(笑)
でも、確かに月3万だっけ?とはいえ、自分の秘密基地が持てるのはちょっと嬉しいかもしれない。
ただ、変人しかこないと、自分=変人となったみたいでイヤだなー。

その変人を束ねるオーナーが美貴。
まともな人かと思いきや、きっと彼女も変なのかも。

実際の推理はちょっと???となる話が多かった。
ちょっと混乱したところもあったり。
ラストにきっとまとめたんであろうけれど混乱は抜けなかった。
登場人物がハンドルネームだと難しいんだよね。
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2016.10.07 (Fri)

「アカガミ」 窪美澄



アカガミ 窪美澄

渋谷で出会った謎の女性・ロダに勧められ、ミツキは国が設立したお見合いシステム「アカガミ」に志願した。しかし、これまで異性と話すことすらなかった彼女にとって、“国”が教える恋愛や家族は異様なもので、パートナーに選ばれたサツキとの団地生活も不安と驚きの連続だった。それでもシステムに手厚く護られた二人は、次第に恋愛やセックスを知り、「新しい家族」を得るのだが…。生きることの痛みと選択、そして輝きを見つめる衝撃作!

なんかありそうな近未来。
私からみると若い男性の女子化が進んでいるような気がして・・・
ゲームばかりしてあまり恋愛してないような・・・というまぁ偏見ですけど。
普通に恋して結婚している人もいるかもしれませんが、
でも、読んでて「ありそうだなー」と思ってしました。

国が設立した「アカガミ」というお見合いシステム。
コンピューターが識別してピッタリな相性の人といきなり同居(同棲?)することに。
これは逆に昔はこういうことあったよね。
国が紹介するか、近所のおばちゃんが紹介するか( ̄ω ̄*)

そして恋して子供が出来て、「アカガミ」というシステムの本当の意味を知る事にっ!!

なのですが、ラストがねぇ・・・
「えぇーーーーーーーーーーーーーー!?」
落としどころをそこに持って行ったのか。
もう少しラストを丁寧に書いてほしかったが・・・
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2016.09.30 (Fri)

「無気力探偵」 楠谷佑

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無気力探偵 楠谷佑

高2の霧島智鶴はどんな難題も解決できる天才だが、最大の欠点は究極に無気力なこと。そろそろ進路も考えねばならず、労力を使わず頭脳だけで稼げる仕事はないか?と考える日々。そんな彼のもとに、失敗で現場捜査を外された落ちこぼれ刑事や同級生の揚羽、柚季らが次々と事件を持ち込む。ダイイングメッセージの謎、誘拐、脱出ゲームでの事故などに挑み…?やがて彼の隠された過去が明らかになりー。

無気力というのとも違うような・・・・?????

なんかねーこの年代の子にありがちな拗ねてる感がありありでした。
世の中を斜めに見るんじゃない。的な感じです。

母の死をキッカケに父親と絶縁した状態の智鶴。
基本的には軽い雰囲気で物語が進んでます。
ジャニーズが主役でドラマ化しそうだよなと思ったーーーー。

しかし、この苗字のややこしさ・・・温泉地???
霧島って温泉地かなー。
あとは、熱海、指宿、十和田、あとなんだっけ?
舞台が湯本市だから温泉??と思ったけど、
赤羽とか出てるから普通に地名なのか・・・

相変わらず本編と違う方向に頭を使って悩ませている私です。
あ。そうそう。智鶴が「動きたくない。頭だけ使う仕事に就職したい」
と言っていたが頭を使うのが一番疲れるし大変だと思うのだが(。・ω・。)
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2016.09.23 (Fri)

「クララ殺し」 小林泰三



クララ殺し 小林泰三

大学院生・井森建は、ここ最近妙な夢をよく見ていた。自分がビルという名前の蜥蜴で、アリスという少女や異様な生き物が存在する不思議の国に棲んでいるというものだ。だがある夜、ビルは不思議の国ではない緑豊かな山中で、車椅子の美少女クララと“お爺さん”なる男と出会った。夢の中で「向こうでも会おう」と告げられた通り、翌朝井森は大学の校門前で“くらら”と出会う。彼女は、何者かに命を狙われていると助けを求めてきたのだが…。夢の“クララ”と現実の“くらら”を巡る、冷酷な殺人ゲーム。

疲れた(笑)

「アリス殺し」を読んでいる。

・・・ということが大前提の本。
あのワケわからない設定が続きまして、前作からの登場人物は井森とトカゲのビルだけでして。
まぁ前回はアリスが殺されて、今回はクララが殺されるんだけど。

クララ殺し」というのもちゃんと海外小説であるみたいです。
それを読んでると小ネタが楽しめるという仕組みのようです。

井森がいる世界とビルがいる世界。
なんというか、ペアリングが分からん。
変な話、当然この人とこの人がペアでしょ。と思うんだけど
そこに落とし穴があるというか・・・
まぁこんな変な設定は何かあるってことよね。
じゃないとこんな頭の痛くなる設定はないだろうし(笑)

今回も前回同様頭かかえて読み終わりました( ̄∇ ̄;)
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