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2021.02.14 (Sun)

「過ぎ行く風はみどり色」 倉知淳



過ぎ行く風はみどり色 倉知淳

亡き妻に謝罪したいー引退した不動産業者・方城兵馬の願いを叶えるため、長男の直嗣が連れてきたのは霊媒だった。インチキを暴こうとする超常現象の研究者までが方城家を訪れ騒然とする中、密室状況下で兵馬が撲殺される。霊媒は悪霊の仕業と主張、かくて行なわれた調伏のための降霊会で第二の惨劇が勃発する。名探偵・猫丸先輩が全ての謎を解き明かす、本格推理小説の雄編!

再読~。
これは猫丸先輩モノで最高傑作だと思う。
印象深い仕掛けだったので覚えていたのですが、
確か・・これがこうでこうだった。と思い出しながら読みましたら
その通りなのですが、そこに「日本人特有のあいまいな表現」に
よって生じてしまった事柄とかね。

よく考えてみるとこの後も猫丸先輩ものを何冊か読んだけれど
これだけ長編なんだよねー。
そのせいか、ものすごく面白いの。

いつもふざけてばかりの猫丸先輩がしっかりと推理し、
真面目に話をする。
シリーズファンからするとたまらないかも。

最後の殺人事件のトリックなんてものすごくスマートで
これはものすごくアリだなぁーと。
1番目は普通だけれど、2番目の殺人のトリックとか
かなり無理がある気がするんだけれど、3番目の殺人の
仕掛けはものすごく綺麗だったんだよねー。

そして、前回も書いたけれど成一の家でもめてる問題が
あまりにも特殊で、そこで猫丸先輩が言う

「お前さんの家は金曜スペシャルかよ」

という一言がものすごく昭和で懐かしい(笑)
16:24  |  倉知淳  |  トラックバック(0)  |  コメント(0)  |  EDIT  |  Top↑

2021.01.16 (Sat)

「月下美人を待つ庭で 猫丸先輩の妄言」 倉知淳



月下美人を待つ庭で 猫丸先輩の妄言 倉知淳

猫丸という風変わりな名前の“先輩”は、妙な愛嬌と人柄のよさで、愉快なことには猫のごとき目聡さで首をつっこむ。そして、どうにも理屈の通らない出来事も彼にかかれば、ああだこうだと話すうちにあっという間に解き明かされていくから不思議だ。悪気なさそうな侵入者たちをめぐる推理が温かな読後感を残す表題作や、電光看板に貼りつけられた不規則な文字列が謎を呼ぶ「ねこちゃんパズル」など、五つの短編を収める。日常に潜む不可思議な謎を、軽妙な会話と推理で解き明かす連作短編集。

【目次】(「BOOK」データベースより)
ねこちゃんパズル/恐怖の一枚/ついているきみへ/海の勇者/月下美人を待つ庭で


15年ぶりの新刊だってー。猫丸先輩。
永遠の30代(笑)
時代がIT化になってもどこ吹く風。
相変わらず猫丸先輩は猫丸先輩です。

しかし、愛煙家ではあったようですが、時代とともにタバコは咥えるだけになりました。
火はつけません。

「恐怖の一枚」と「ついているきみへ」は面白かったなぁ。
今回はハッキリと事件を解決するスタイルではなくて、
他の人が話をしているのを近くで聞いていた猫丸先輩が
話しに加わって謎を解決します。

しかし・・・表題作・・・そういうこともあるのか???
猪苗代さんの話は怖すぎますが、そういうことも
ありそうな今の世の中。

久々の猫丸先輩の新作に嬉しくなったので、過去作品も再読しよう。
06:16  |  倉知淳  |  トラックバック(0)  |  コメント(0)  |  EDIT  |  Top↑

2020.08.09 (Sun)

「壺中の天国」 倉知淳



壺中の天国 倉知淳

「全能にして全知の存在から発射されるメッセージを電波として受信しているが妨害者の存在を知ったので殺害を実行したものでありーー」盆栽が趣味のシングルマザー・知子が、アイドルに夢中の一人娘と少々お節介な父親とのんびり平和に暮らす稲岡市。しかし犯行声明のような怪文書と共に女子高生の撲殺死体が発見され、静かな地方都市を揺るがす騒動の幕があがる! 通り魔殺人事件が起こるたびに発見される電波系怪文書。被害者を繫ぐミッシング・リンクとは。巧みにはり巡らされた伏線と規格外の推理が冴える、第1回本格ミステリ大賞受賞作。

この本再読なんだけど、1回目読んだとき「ん??」という印象だったので
もう1回読んだらやっぱり「ん???」だったという(^^;)

犯人がねぇーーー。

まぁこれに尽きます。
あまり書けないだけどね。
まさか、犯人が「誰だかわからない(ネタバレにつき反転)」なんて!!

最初読んだときも「ん?」だったのでもう1回読めばわかるかと。
で、やっぱりわからなくて、ネタバレで探したけれど、そういう本だったらしい。
これはそういうのではなくて、どこにポイントを置くかと言う話らしい。

正太郎とか、知子のお父さんとかいい味出してましたけどね。
あと、割とオタクについて語ってた。
知子の娘が、好きなアイドルグループのBL小説を書いてるのを知り、
嫌悪感でいっぱいになるのとか笑った。
なんだろう。妙にリアリティがあるなぁと。
10:53  |  倉知淳  |  トラックバック(0)  |  コメント(0)  |  EDIT  |  Top↑

2019.07.15 (Mon)

「作家の人たち」 倉知淳



作家の人たち 倉知淳

押し売り作家、夢の印税生活、書評の世界、ラノベ編集者、文学賞選考会、生涯初版作家の最期…。可笑しくて、やがて切ない出版稼業ー!?

【目次】(「BOOK」データベースより)
押し売り作家/夢の印税生活/持ち込み歓迎/悪魔のささやき/らのべっ!/文学賞選考会/遺作


こういう文学界の裏側的な本って、東野圭吾さんだったり中山七里さんだったり書かれてますけれど、おそらく群を抜いてブラック(笑)
ブラックという意味では突出してます。
ブラックっていうかね、リアルなんだよね。

「夢の印税生活」なんてすごく具体的でw
「らのべっ!」もライトノベルって表紙ありきだよなぁー。
という場合もありますし、具体的でリアル。

「悪魔のささやき」が一番「小説」としては面白かった。
こういうのがあったらおもしろくて怖い。
怖さに気づいて、回収しようと思ったのに時すでに遅し。

ふざけてる箇所もあったかもしれないけれど、
どうしてもリアルが付きまとうんだよねー。
直木賞もどきの選考会とか。
皮肉を通り越したブラックな1冊でした。

10:27  |  倉知淳  |  トラックバック(0)  |  コメント(0)  |  EDIT  |  Top↑

2019.04.19 (Fri)

「ドッペルゲンガーの銃」 倉知淳



ドッペルゲンガーの銃 倉知淳

女子高生ミステリ作家(の卵)灯里は、小説のネタを探すため、警視監である父と、キャリア刑事である兄の威光を使って事件現場に潜入する。
彼女が遭遇した奇妙奇天烈な三つの事件とはーー?


微妙(^-^;)
倉知さん好きなんであまりこんなことは書きたくなかったんだけど・・・

微妙でしたっ!!!

設定がね。
兄と妹とがいて、兄は刑事なんだけどぼーっとしているタイプらしく、妹が自分の小説のネタにすべく事件を解決しようとするんだけど、ちょっと的外れな考えになってしまって。それを見過ごせない兄に憑いた守護霊が登場して事件解決するっていう話w

どうですか。
かなり微妙じゃないですか。
まぁユーモアたっぷりではあります。
ラストになると守護霊と明(妹)の会話に笑ってしまいましたが。

そして肝心のトリック。
3話目の脱出トリックなんて・・・
簡単にイメージは想像はできるのですが、想像した後に
「いくらなんでも無理だろ」
としか思えなかった(笑)

ドッペルゲンガーっていうんですね。
ずっと「ドッペンゲルガー」と思ってて、
ドッペンゲルガーで検索しても出てこなかった。
そりゃそーか。
08:17  |  倉知淳  |  トラックバック(0)  |  コメント(0)  |  EDIT  |  Top↑

2018.04.17 (Tue)

「豆腐の角に頭ぶつけて死んでしまえ事件」 倉知淳



豆腐の角の頭ぶつけて死んでしまえ事件 倉知淳

戦争末期、帝國陸軍の研究所で、若い兵士が倒れていた。屍体の周りの床には、なぜか豆腐の欠片が散らばっていた。どう見ても、兵士は豆腐の角に頭をぶつけて死んだ様にしか見えなかったがー?驚天動地&前代未聞&空前絶後の密室ミステリの真相は!?ユーモア&本格満載。猫丸先輩シリーズ最新作収録のミステリ・バラエティ!

【目次】(「BOOK」データベースより)
変奏曲・ABCの殺人/社内偏愛/薬味と甘味の殺人現場/夜を見る猫/豆腐の角に頭ぶつけて死んでしまえ事件猫丸先輩の出張


最近・・・倉知さんが仕事をしている気がします・・・
今までなんてこうも短期間で新作読めなかったもの。
どうしたんだろう???
wikiでは「冷蔵庫が空になるまで仕事をしない寡作で有名」とありましたので
いよいよ冷蔵庫が空になったか・・・と思っている一読者です。

どれもゆるくて面白いです。

久々の猫丸先輩が登場します。
永遠の30代。
着ぐるみかぶって登場。

猫丸先輩も面白かったんだけど、一番最初の「変奏曲・ABCの殺人」がお気に入りです。
青原(A)の町で浅嶺(A)が殺され、番祥寺町(B)で馬場(B)が殺された。
この偶然を生かしたい。
自分は「堂ケ谷(D)に住んでいる弟(段田/D)を殺したい!」
A,B、Dとくればいいじゃないか。
そのためには・・・と考えるんです。

しかし・・・世の中はそれほど甘くなく、「えーーー!?」という展開が待ってます。
この展開面白いです。

表題作はねー。これは考えたよなぁーと思います。
正木博士が熱く・・熱すぎるくらい語ったアレが結局関係してくるのかー。
読んでいると「そんなアホな・・・」と呆然とするのですが、
最後のオチと考えると結構面白です。

表紙はもちろん豆腐です。はい。
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2018.04.11 (Wed)

「シュークリーム・パニック」 倉知淳



シュークリーム・パニック 倉知淳

体質改善セミナーに参加したメタボな男性4人組。インストラクターの無慈悲な指導によって耐え難い空腹感が怒りへと変わっていく中、冷蔵庫のシュークリームが盗まれる大事件が発生する。爆笑必至の「限定販売特製濃厚プレミアムシュークリーム事件」はじめ、ひと味違う傑作本格ミステリ作品を全6編収録。

【目次】(「BOOK」データベースより)
現金強奪作戦!(但し現地集合)/限定販売特製濃厚プレミアムシュークリーム事件/強運の男/通い猫ぐるぐる/名探偵南郷九条の失策 怪盗ジャスティスからの予告状/夏の終わりと僕らの影と


以前、ノベルスで1冊だけ読んでたのでようやく丸々1冊読むことが出来ました。
何というか、強烈なのだけ未読だった。
ダイエット合宿する中年のおっさんの話とか、「こんなんあり!?」と叫びたくなりそうな探偵が出てくる話とか。
「名探偵~」の話はねー。本当に「えーー??」という絶叫レベルです(笑)

全体的に気軽に読める短編かなー。
ひとつも難しい話もなく、やや脱力気味で。
猫に秘密の4桁の数字を隠す。さて・・・どこに隠す??
という話も「なるほどねー」と思うけれど、
解釈は人それぞれじゃないかな?
順番だったり、右回り左回り、前後いろいろ。
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2018.02.02 (Fri)

「皇帝と拳銃と」 倉知淳



皇帝と拳銃と 倉知淳

私の誇りを傷つけるなど、万死に値する愚挙である。絶対に許してはいけない。学内で“皇帝”と称される稲見主任教授は、来年に副学長選挙を控え、恐喝者の排除を決意し実行に移す。犯行計画は完璧なはずだった。そう確信していた。あの男が現れるまでは。著者初の倒叙ミステリ・シリーズ、全四編を収録。“刑事コロンボ”の衣鉢を継ぐ警察官探偵が、またひとり誕生する。

【目次】
運命の銀輪/皇帝と拳銃と/恋人たちの汀/吊られた男と語らぬ女


なんかこういう登場人物いたよなぁーと思っていましたら
なんてことはなく、倉知さんの「なぎなた」に1話収録されてました。

謎そのものは割と普通で、きっちり「本格」ってことではないんだよねー。
でも、キャラが物凄く濃くて。
みんな見る人見る人乙姫警部を「し・・・死神が来た」とか思うわけです。
死神の次は「一人だけ葬儀屋が混ざってる」とか「まるで弔辞を読むみたいに」
とか、まぁだんだんとエスカレートしていく感じ。
相棒の鈴木刑事はものすごくイケメン刑事ですが、自分ではイケメンと気づいてない
控えめな刑事です。

これでもう少し、肝心の「事件」の方が面白かったら文句なかったかな。
緻密に絡まった糸をほどきながら事件解決・・・と、思いきやなんか
死神の圧倒的存在感にみんな負けたような感じ(笑)
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2017.08.21 (Mon)

「ほうかご探偵隊」 倉知淳



ほうかご探偵隊 倉知淳

ある朝いつものように登校すると、僕の机の上には分解されたたて笛が。しかも、一部品だけ持ち去られている。-いま五年三組で連続して起きている消失事件。不可解なことに“なくなっても誰も困らないもの”ばかりが狙われているのだ。四番目の被害者(?)となった僕は、真相を探るべく龍之介くんと二人で調査を始める。小学校を舞台に、謎解きの愉しさに満ちた正統派本格推理。

騙されちゃったよー(ノ∀`*)
文庫オリジナルかと思っていたら2004年に発売されてた本の文庫化だった。
今頃!?

そういえば図書館にオレンジの表紙の本があったなー(遠い目)

仕事してなかったのか・・・倉知さん・・・

それはそうと、小学生が不要物連続消失事件を解決すべく
放課後に探偵団として聞き込みに回るという楽しい話でした。

そこにはいろいろな事情があって、なんか・・・そうよね。
小学生よねーとほほえましく読みました。

解決が意外にすんなりといかず、そこがまた何というか・・・
こじれているわけではないけれど、同じことを考える小学生がいたり、
まぁ・・・なんというか・・・ひとひねりもふたひねりもありました。

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2016.03.03 (Thu)

「片桐大三郎とXYZの悲劇」 倉知淳



片桐大三郎とXYZの悲劇 倉知淳

聴覚を失ったことをきっかけに引退した時代劇の大スター、片桐大三郎。古希を過ぎても聴力以外は元気極まりない大三郎は、その知名度を利用して、探偵趣味に邁進する。あとに続くのは彼の「耳」を務める野々瀬乃枝。今日も文句を言いつつ、スターじいさんのあとを追う!

【目次】
ぎゅうぎゅう詰めの殺意/極めて陽気で呑気な凶器/途切れ途切れの誘拐/片桐大三郎最後の季節


大好きな作家さんですが、本当に仕事をしない作家さんです(笑)

久々の新作。
「エラリィ・クイーンのオマージュ」とか書かれてますが、一つも読んでないのでどこがどう絡むのかサッパリわかりませんでした。
でも、未読でも十分楽しめます(←読んでない私が言うのだから間違いない)

耳が聞こえなくなったのを機に引退した有名俳優。
乃枝は大三郎の耳の役ということで、他の人が喋った言葉をパソコンで打ち込みながら大三郎に見せるというのが仕事。

3番目の誘拐の話がかなりキツいです。
読んでて「えぇーーー」と思った。これをラストに持ってこないで、3番目あたりに持ってくるってところがなんというか倉知さんの醍醐味?
・・・なんて書くのは、ラストに騙されたからでーーーす(。・ω・。)ゞ

あー。そういえば倉知さんの本を読んでたんだった。
と思った4作目。
人の先入観は怖いですね。
確かに「こういう風に書いてないなー」と思ってたんだけど、
今までの流れで勝手に思い込んでいた。
あーーー。騙された(笑)

面白かったです。
もっと仕事すればいいのに。

と、毎回読むたびに思う。
仕方ないから「過ぎ行く風はみどり色」でも再読しようかなー。
08:56  |  倉知淳  |  トラックバック(0)  |  コメント(0)  |  EDIT  |  Top↑
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