2017.01.20 (Fri)
「GOSICK GREEN」 桜庭一樹

GOSICK GREEN 桜庭一樹
新大陸に到着した早々、難事件を次々解決したヴィクトリカと一弥。開業したグレイウルフ探偵社には早速、依頼人が殺到。脱獄した伝説の銀行強盗・KIDと、マンハッタンの中心にある広大な公園・セントラルパーク。この二つに関する厄介な依頼にヴィクトリカが目を白黒させる中、見習い新聞記者となった一弥も、セントラルパークへ初の取材に向かう。二人の仕事は、思わぬところで大きな陰謀へと繋がって…?奇跡の名コンビが、またもN.Y.中を巻きこむ大活躍!?探偵社編、最新作!
アメリカではお札のことをグリーンというみたいです。当時の話かなー?
前、テレビで「自由の女神」をグリーン・ドールと言ってたけど、それも本当の話かなー?
それとも出川さんならでは??(笑)
そんなグリーンのお札が引き起こす騒動でありました。
面白く読んだ。
っていうか、「望み」の後なので重い話より軽い話を読みたかったのです。
とてもいい気分転換になりました。
ヴィクトリカと一弥が一緒にいるだけでほんわかします(〃ω〃)
最後にグレヴィール(だっけ?)が登場してましたが、ってことはREDの前の話なんだよね>時系列
一体いつになったらREDの後の話になるのか??
結構REDのラストが気になる終わりかただった気がするが、
もうなんというか・・・覚えてないw
2016.04.12 (Tue)
「このたびはとんだことで 桜庭一樹奇譚集」 桜庭一樹

このたびはとんだことで 桜庭一樹
死んだ男を囲む、二人の女の情念。ミッションスクールの女子たちの儚く優雅な昼休み。鉄砲薔薇散る中でホテルマンが見た幻。古い猫の毛皮みたいな臭いを放つ男の口笛。ダンボールに隠れていたぼくのひと夏の経験。日常に口を開く異界、奇怪を覗かせる深淵を鮮やかに切り取った桜庭一樹の新世界、6つの短編小説。
【目次】
モコ&猫/このたびはとんだことで/青年のための推理クラブ/冬の牡丹/五月雨/赤い犬花
ってことで、こちらの本を改題して順番入れ替えただけだったという本でしたが、

単行本で読んだときは「モコ&猫」が好きだったらしいが(ブログ読んだ)
あまりにも衝撃的だったので記憶にもあり、今回はあまり心に響かなかったけど、
「冬の牡丹」がやっぱりよく。
牡丹のふわふわしたところがいいなと思ったりするワケです。
表題作の「このたびはとんだことで」が今回は気に入りました。
シュールで何とも言えない(笑)
愛人対正妻の対決。
それを仏壇から見ている死んでしまった夫。
まぁ結局なんだかんだで面白かったってことでした。
2016.02.16 (Tue)
「GOSICK PINK」 桜庭一樹

GOSICK PINK 桜庭一樹
新大陸に到着し、一弥の姉・瑠璃の家に身を寄せたヴィクトリカと一弥。自分たちの家と仕事を得るために張り切る一弥は、ヴィクトリカとともにさっそくN.Y.の街中へ。あらゆる人種に喧騒ー新世界の謎とも言うべき不可解な人々の暮らしが広がる街で、ふと目を離すとヴィクトリカの姿が忽然と消えていた。一弥がヴィクトリカを探しニューヨーク中を走り回る一方、ヴィクトリカは思わぬ人物と出会う。助力を請われ、戦時中に起きた未解決事件“クリスマス休戦殺人事件”の謎を解くことになるが…。ヴィクトリカの超頭脳“知恵の泉”が導き出した驚きの真実と、依頼人の正体とは!?大人気新シリーズ第三弾!(BOOKデータベースより)
可愛いシリーズなんだけど、時代は第一次世界大戦直後なのでどうしても戦争の話が多い。
そういえば一弥も傷痍軍人なんだよなーとふと振り返る。
そんな時代の背景と、一弥とヴィクトリカのヘンテコなやりとりのアンバランスさが楽しい。
アメリカに移住してきたはいいけど、仕事と家を探さなくてはいけないと躍起になる一弥に対して、「家とはなんだ」と不思議がるヴィクトリカ。
ずっと幽閉されていたので、「家」がわからなく、留置場でお世話になってしまった時に「ここに住む」と言い出す始末(笑)
「クリスマス休戦殺人事件」の謎は、思わず想像してしまいました。
なるほどねぇ。
ところどころで一弥に対する愛を口にするヴィクトリカではあるけれど
そういう時に限って一弥は気づかないww
このテンポがたまらなく好きであります。
2015.02.08 (Sun)
「ほんとうの花を見せにきた」 桜庭一樹

ほんとうの花を見せにきた 桜庭一樹
少年「梗」を死の淵から救ったのは、竹から生まれた吸血鬼バンブーだった。心優しきバンブーと、彼に憧れる梗との楽しくも奇妙な共同生活が始まる。だが、バンブーにとって、人間との交流は何よりの大罪であった。
【目次】
ちいさな焦げた顔/ほんとうの花を見せにきた/あなたが未来の国に行く
明らかに吸血鬼なんだけど、竹の妖怪という設定です。
なんで吸血鬼から竹を連想できるのか。
桜庭さんのイメージの深さにビックリしましたが。
1話目は耽美ですねぇ。
なんか、切ないです。
人間とバンプー(竹の吸血鬼)の物語。
1話目は男と男の話し。
で、2話目は女と女の話。
2話目も人間とバンプーが生きる話なんだけど、
バンプーに依存する1話目と違い、2話目は登場人物が女性だからまた
考え方も違ってくる。
女の人はなかなかたくましいです。
でも、一番泣きました。
いい話しだ。
あの男性が犬の生まれ変わりなのかと一瞬思ったけれど
それはそれで都合がよすぎか?
3話目が姉弟の話し。
これがまぁ・・基準となっているんだろうね。
不思議な設定のお話でした。
2014.12.15 (Mon)
「GOSICK BLUE」 桜庭一樹

GOSICK BLUE 桜庭一樹
ヴィクトリカと一弥が新大陸へ降り立ったその日、遭遇した事件とは!?
遠い海を越え、ついに辿り着いた新大陸で巻き込まれたのは、新世界の成功を象徴する高層タワーで起きた爆破事件!そのとき、タワー最上階のヴィクトリカと、地下の一弥はーー!?大人気ミステリ新シリーズ、第二弾!
このBLUEを読む前にREDを読んだのですよ。
確か気になる終わり方だったような・・・
と、思って。
で、ガッツリ読んで、つい先日読んだ気がしましたが、細かいところなど殆ど忘れてまして(笑)
読了後、「よかったー。先にREDを読んでおいて。さぁてBLUEを読むぞ!」
と、思って開くとまーーーーーーーーーーーーーーーったく続きじゃなかった。
っていうか、REDより時系列は前だった(爆)
2人が初めてアメリカの地を踏んだ日の話でしたー。
いや、これはこれで面白いんだけど、途中で入り込んでくるアメコミの話がちょっと邪魔(笑)
いや、物語に関係あるから邪魔って言っちゃ悪いんだけど(^^;)
久城くんはこのアメコミの登場人物である中国人の「リンリン」扱いで、
リンリンなのか久城くんなのか、ちょっと混乱しそうになりました。
だってずっと「リンリン」と呼ばれてたので(^^;)
さぁ次こそはREDの続きでありますように。
そしてヴィクトリカの兄も登場しますように。
2014.01.05 (Sun)
「GOSICK RED」 桜庭一樹

GOSICKRED 桜庭一樹
時は1930年代初頭、ニューヨーク。超頭脳“知恵の泉”を持つ少女ヴィクトリカは探偵事務所を構え、久城一弥は新聞社で働いている。街は好景気に沸き、禁酒法下の退廃が人々を闇へと誘う。ある日、闇社会からの依頼人がヴィクトリカを訪れ、奇怪な連続殺人の解決を依頼する。一方、一弥は「心の科学で人々の精神的外傷を癒やす」という精神分析医のもとに取材に向かっていた。やがてすべての謎はひとつに繋がり、恐るべき陰謀が姿を現すー。新シリーズスタート!!(BOOKデータベースより)
途中まで書いていたのにいきなり消えてしまいましたの巻。
はぁ・・・
心が折れてしまいました(笑)
ってことで、折れてから1日が過ぎ、
なんだっけ?と思いそうな感じですが(笑)
とりあえず、終わったと思ったこのシリーズが復活して驚きました。
しかし、ソフトカバーにて発売でさらに驚きました(笑)
お値段が高いのね。
どうなんでしょう?大人の事情でしょうか?
学生時代から10年が経ち、NYで探偵事務所を構えているヴィクトリカなんだけど、
やっぱりヴィクトリカはヴィクトリカなので行きたがらず、家に引きこもっているようです。
一弥は新聞社で働いているようで、主な生活資金はそこからなのか?
夫婦ってことのようですが、どう見ても主と従者なのは相変わらずです。
話は面白く読みました。
舞台がNYに変わったというところもあり、今まで幻想的だったGOSICKの
世界がすこーーーしだけ現実的な雰囲気も出してます。
一弥の甥の安否を案じるという、少し大人になったヴィクトリカもまたいい感じですね。
2013.11.19 (Tue)
「桜庭一樹短編集」 桜庭一樹

桜庭一樹短編集 桜庭一樹
残酷に過ぎ去っていく時間、残された想いーこころの扉を叩く著者初の短編集。(BOOKデータベースより)
【目次】
このたびはとんだことで/青年のための推理クラブ/モコ&猫/五月雨/冬の牡丹/赤い犬花
好きなのは「モコ&猫」です。
あまり桜庭キャラって感じでもないんだけど、ストーカーすれすれの猫の行動や気持ちがなんとなく許せる。
モコと付き合いたいわけじゃない。
ただ見ていたい。
同じフレームに入るのじゃなくて、スクリーンに映っているモコを見たい。
なるほどねー。
まぁストーカーぎりぎりですが(^^;)
「冬の牡丹」に登場する牡丹は桜庭キャラって感じでした。
「走ったことある?」と聞きたいくらい。
ちょっと非現実的なふわふわ感がでてます。
32歳だそうですが(牡丹さん)
「こんびはとんだことで」の艶子さんもなかなかいい味だしてました。
絶対近くにはいてほしくない人ですが(笑)
それにしてもこの表紙、「絵」だったんですねー。
よーく見れば絵だった。
っていうか、読書メーターで指摘されないと今でもずっと写真だと思ったままです。
いいアングルで写真撮ったなーと思い続けてました(・ω・)ゞ
2012.11.28 (Wed)
「伏 贋作・里見八犬伝」 桜庭一樹

伏 贋作・里見八犬伝 桜庭一樹
伏ー人であって人でなく、犬の血が流れる異形の者ーによる凶悪事件が頻発し、幕府はその首に懸賞金をかけた。ちっちゃな女の子の猟師・浜路は兄に誘われ、江戸へ伏狩りにやってきた。伏をめぐる、世にも不思議な因果の輪。光と影、背中あわせにあるものたちを色鮮やかに描く傑作エンターテインメント(BOOKデータベースより)
結構時間かかっちゃった(。・ω・。)ゞ
私は実は元々の里見八犬伝は読んだことなくて、知らなくて、こちらを読みながらネットで勉強させてもらいました。
結構、近いみたい>本家と。
で、その「贋作里見八犬伝な物語」と「浜路という伏ハンターとの物語」と2つがあるんだよね。
江戸とはいえ・・・「伏は人じゃないから殺していいんだ。あっはっは」みたいなのが馴染めなくて。
普段殺人事件の本を好んでいるくせにね(^^;)
思ったよりのめり込めなくて、時間もかかってしまって残念。
一気に読めたらまた違っていたかもしれないけど。
信乃と浜路の会話ややりとりは好きだったけど、
「それはそれ」「これはこれ」の2人に少し驚きました。
今になってからですが、「里見八犬伝」も勉強になったし。
ま。いっか。という気持ちはありますが・・・
うーーーん。
スッキリしたかと聞かれるとあまりスッキリ感はないです。


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2012.11.04 (Sun)
「無花果とムーン」 桜庭一樹

無花果とムーン 桜庭一樹
「あの日、あの瞬間がすべて。時間よ、止まれ」あたし、月夜は18歳。紫の瞳、狼の歯を持つ「もらわれっ子」。ある日、大好きなお兄ちゃんが目の前で、突然死んでしまった。泣くことも、諦めることもできない。すべてがなんだか、遠いーそんな中、年に一度の「UFOフェスティバル」が。そこにやってきた流れ者の男子・密と約。あたしにはどうしても、密がお兄ちゃんに見えてー。少女のかなしみと妄想が世界を塗り替える。そのとき町に起こった奇跡とは
むちゃくちゃ好きかも。
なんかラストは泣けて泣けて仕方なかった。
父と兄の優しさがね~心に痛かった。
今回も桜庭ネームが沢山。
「月夜」なんてまだいい方で、死んだ兄の名前が「奈落」(笑)
そして、奈落と直前まで付き合っていた女性が苺苺苺苺苺と、「苺」という文字を5つ並べて「イチゴ」(爆)
なんなんだ~!?
と、思っていたら奈落の兄、要するに長男ですが、
「一郎」(爆)
一番ありえねーーー!!(笑)
しかし、月夜の脆さ、危なっかしさ、弱さなどが手に取るようにわかりまして。
奈落の死に引きずられてやつれ果てる月夜、そんな月夜を見てどうすることもできない父と一郎。
好きだな。
そんな世界。
結構読み終わった後、泣きに泣いたんだけど読後感はかなりよく、
今回、偶然図書館にあって、多分私一番目だろうな~と心よく借りて読みました。
どうも次に予約が入っているようなので、まだ1週間以上返却日までありますが、
次の人のために早めに返してあげよう(´∀`)


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2012.07.13 (Fri)
「ファミリーポートレイト」 桜庭一樹

ファミリーポートレイト 桜庭一樹
あなたとは、この世の果てまでいっしょよ。呪いのように。親子、だもの。ママの名前は、マコ。マコの娘は、コマコ。『赤朽葉家の伝説』『私の男』-集大成となる家族の肖像(BOOKデータベースより)
とてもとても桜庭さんの小説だと思いました。
特に第一部。母マコと娘コマコの逃避行。
どこか現実味がなく、夢の中の話のよう。
あ~桜庭さんの世界だ。
そう思いました。
最初は「もともと口が利けない子」だと思っていたのですが、ただ喋らない子だったみたい。
そっか。
そういう子だったのか。コマコ・・・
母マコがやりきれない気持ちの時に、娘コマコの体に煙草の火を押し付けたり殴ったり。
そういう虐待もありながら、時に見せる母親の表情。
娘というのは、母に絶対服従なのだ。
そうなのだ。
第二部のコマコ1人で生きていく姿。
正直コマコにここまでの社交性があるとは意外な感じがしました。
ラストは桜庭さんらしからぬ(?)さわやかな終わり方。
てっきり、破滅で終わるかと思っていただけに意外で驚きました。
それにしても長かった(TωT)
「私の男」が父と娘の物語だったから、
対になる物語なのかなと思いましたが・・・
こういう親子関係はちと苦手(^^;)


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