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2017.02.25 (Sat)

「ストロベリーライフ」 荻原浩



ストロベリーライフ 荻原浩

農業なんてかっこ悪い。と思っていたはずだった。イチゴ農家を継げと迫る母親。猛反対の妻。志半ばのデザイナーの仕事はどうする!?夢を諦めるか。実家を捨てるか。恵介36歳、いま、人生の岐路に立つ!

読み終わって「もう少しダンナを手伝わなくちゃ」と反省しました(笑)
我が家も出荷はしてないけどイチゴは植えているのです。
100%ダンナに任せてて、ワタクシigaigaがすることと言えば、
朝、畑にいって収穫をし→食べる。以上(。・ω・。)

あぁーーーものの見事に自己嫌悪に陥った(笑)
でも、この本はうまくいきすぎーーー。
まぁ小説なのでよろしいのですが、「出荷する」という前提で農業をするのは本当に大変だと思う。
こっちでも東京とか都会からわざわざ農業やりにくる20代の人とかいるんです。
素晴らしいと思う。
そういう若い発想が必要なんだろうなと思います。

手をかければかけるほど育つし、うん。
書いてあることはわかる。
実際大変だよねーーー。
このままじゃダメだ。わたし。
もう少し頑張らないとっ。

そう思ってしまった1冊でした(^^;)
17:13  |  荻原浩  |  トラックバック(0)  |  コメント(0)  |  EDIT  |  Top↑

2016.06.10 (Fri)

「海の見える理髪店」 荻原浩



海の見える理髪店 荻原浩

伝えられなかった言葉。忘れられない後悔。もしも「あの時」に戻ることができたら…。母と娘、夫と妻、父と息子。近くて遠く、永遠のようで儚い家族の日々を描く物語六編。誰の人生にも必ず訪れる、喪失の痛みとその先に灯る小さな光が胸に染みる家族小説集。

【目次】
海の見える理髪店/いつか来た道/遠くから来た手紙/空は今日もスカイ/時のない時計/成人式


わりあいにシリアスで、普段の荻原さん独特な言葉遊びみたいなユニークな展開ではありませんでした。
この中では「成人式」が好きかなー。
自分たちの娘が5年前に交通事故で死んだあと、立ち直れない両親。
ちょうど娘が成人式を迎える年齢になったので、娘の代わりに成人式に出ようとする2人をシリアスかつユーモラスに描かれてました。

他にもいろいろとしんみりする話が多く、ほっこりしたかった私としたら多少物足りないところもありました。
やっぱり「家族」というのは独特なものなのですよねー。
たまに、私の母親がボケたらイヤだなーと思いますが、今のところしっかりしているので助かります。
(父はすでに少し怪しい ^^;)

05:00  |  荻原浩  |  トラックバック(0)  |  コメント(0)  |  EDIT  |  Top↑

2016.01.13 (Wed)

「ギブ・ミー・ア・チャンス」 荻原浩



ギブ・ミー・ア・チャンス 荻原浩

「人生やり直したい!」と思ったこと、ありませんか?でも、夢を追うのも楽じゃない。それでも、挑み続ける人々の姿を描いた少しだけ心が強くなる短編集。

【目次】
探偵には向かない職業/冬燕ひとり旅/夜明けはスクリーントーンの彼方/アテンションプリーズ・ミー/タケぴよインサイドストーリー/押入れの国の王女様/リリーベル殺人事件/ギブ・ミー・ア・チャンス


1話目と2話目がお気に入りです。
1話目。探偵に向かない職業⇒元・力士です(笑)
自分はリバーシブルの上着を着て場合によって着替えてるんだけど、
着てる人が150キロ以上の巨体だからどうしても目立つw

目立つことこの上ない(笑)
そこが読んでてウケました。

2話目はバンドして女性デュオになって最後には演歌歌手になって
全然売れてない歌手の話だったんだけど、
この話のラストが一番爽快でした。
これはよかった。

あとは、面白かったりそうでもなかったり。
まぁ「チャンスが欲しい」と思うのはみんなある話で。
みなさんどっかで見栄張ってたり、強がってるからそんな苦労をするんだろうなと思いました。
でも、夢のあるのはいいことだ( ̄∇ ̄*)
10:42  |  荻原浩  |  トラックバック(0)  |  コメント(0)  |  EDIT  |  Top↑

2015.10.17 (Sat)

「金魚姫」 荻原浩



金魚姫 荻原浩

勤め先の仏壇仏具販売会社はブラック企業。同棲していた彼女は出て行った。うつうつと暮らす潤は、日曜日、明日からの地獄の日々を思い、憂鬱なまま、近所の夏祭りに立ち寄った。目に留まった金魚の琉金を持ち帰り、入手した『金魚傳』で飼育法を学んでいると、ふいに濡れ髪から水を滴らせた妖しい美女が目の前に現れた。幽霊、それとも金魚の化身!?漆黒の髪、黒目がちの目。えびせんをほしがり、テレビで覚えた日本語を喋るヘンな奴。素性を忘れた女をリュウと名付けると、なぜか死んだ人の姿が見えるようになり、そして潤のもとに次々と大口契約が舞い込み始めるー。だがリュウの記憶の底には、遠き時代の、深く鋭い悲しみが横たわっていた。(BOOKデータベースより)

萩原さんらしい本だった。
他の作品でも言葉遊びとか多いんだけど
今回もまたそれが生かされてました。

金魚なのに人の姿にもなり、えびせんを食べてテレビを見る。
その姿は金魚とわかっていながらも面白く楽しい。
ブラック企業に勤めていてもう鬱寸前というか、鬱状態になるのにそこからの脱却。
挙句に死んだ人も視えるようになり、仕事もはかどるように(仏壇屋さんだから)

リュウ(金魚)はリュウでテレビを見、
明らかに「金麦だろ」というCMのパクリをし(笑)
最初はこんなかんじで笑わせてくれるんだよねー。

しかし最近の萩原作品は必ずしもそういうわけではなく、ラストはしんみり。

潤本人にしろ。
その後潤の前に姿を現さなかったリュウにしろ。
05:00  |  荻原浩  |  トラックバック(0)  |  コメント(0)  |  EDIT  |  Top↑

2015.06.27 (Sat)

「冷蔵庫を抱きしめて」 荻原浩



冷蔵庫を抱きしめて 荻原浩

あ、ダメ、ダメだってわかっているのに、どうして同じことをー。あなたの心、解放します。現代人のライトだけど軽くはない心の病気に、シニカルに真剣に迫る短編集。(BOOKデータベースより)

【目次】
ヒット・アンド・アウェイ/冷蔵庫を抱きしめて/アナザーフェイス/顔も見たくないのに/マスク/カメレオンの地色/それは言わない約束でしょう/エンドロールは最後まで


闇を抱えた人が多く、一見暗くなりがちなのですが
そこは荻原作品。
上手にまとめた感じがしました。

今までの荻原作品に登場しなかったであろうDV男。
わたし暴力振るう男ってサイテーだと思ってるので、
それに向かうべく対処した幸乃はすごい。
きっとプロになるだろう( ̄ω ̄*)

摂食障害の人の話(表題作)も「こういうのありそうだな」と思いました。
結婚してからの食の違い。
私もダンナが食べないものは作らないし。
でも、それほどないかな。
この本の中ではなんでもケチャップかけられてましたが、
我が家のダンナさんはなんでも醤油の人です。
ただ、私はこういう事に関しては全く気にしないタイプなので
問題にならない。
ってことは、私がおおらか(←というより無頓着)なのが素敵なことなのね。

最後のエンドロールも好きだ。
途中まで気づかなかったというか、お金の話が登場して「あれれ?」と思った(笑)
私もいつか騙されそうだ(^^;)気をつけねば。

ドッペルゲンガーの話はラストがちょっと・・・
おぉ・・・
そっち系でしめたかと。

どの話も面白く短編だったのであまり疲れることなく読みました。
09:07  |  荻原浩  |  トラックバック(0)  |  コメント(2)  |  EDIT  |  Top↑

2015.01.30 (Fri)

「家族写真」 荻原浩



家族写真 荻原浩

娘の結婚、加齢に肥満、マイホーム購入…家族に訪れる悲喜こもごもは、ささやかだけど大事件。笑ったあとに、心にじんわり沁みてくる、これぞ荻原浩!の極上家族小説。(BOOKデータベースより)

【目次】
結婚しようよ/磯野波平を探して/肉村さん一家176kg/住宅見学会/プラスチック・ファミリー/しりとりの、り/家族写真


いつもの荻原さんの描く家族像な感じの話もありましたけれど、
私は「プラスチック・ファミリー」が強烈でした。

「糞が」「糞が」と世間に悪態を垂れている(ただし独り言として)主人公が、
廃材置き場からマネキンを拾ってきたことにより、生活が変わっていくという話。
これは・・・ちょっと強烈だった。
面白かったです。
普段、あまり荻原さんが描かないタイプの「家族」なのでぐいぐい来ました。

割と荻原さんにもパターーーーーーンってあるから、
読んでて「あぁ。こういう感じね」みたいな気持ちがあるのです。
しかし、マネキン拾ってきて一緒に暮らすってないだろー。

凄く面白かった。
なるほど。人はこう変わるのかと。

磯野波平さんが54歳というのは知ってました。
えぇ。うちのダンナさんより年下だってことも(´・ω・`)
しかし、21世紀の今、波平さんの姿かたちで54歳というのはないと思うけど。
09:46  |  荻原浩  |  トラックバック(0)  |  コメント(0)  |  EDIT  |  Top↑

2014.12.04 (Thu)

「二千七百の夏と冬」 荻原浩



二千七百の夏と冬 荻原浩

ダム建設工事の作業中に、縄文人男性と弥生人女性の人骨が発見された。二体はしっかりと手を重ね、互いに顔を向け合った姿であった。三千年近く前、この男女にいったいどんなドラマがあったのか?新聞記者の佐藤香椰は次第にこの謎にのめりこんでいく。縄文から弥生へ、時代のうねりに翻弄された悠久の愛の物語。

超~大作を よ・ん・だっ♪

傑作です。
面白かった。

最初は縄文時代の話なんて面白いかなーと思ったのです。
実際、わかんないし。
別に興味のある時代でもないし。

でも、ここが何というか荻原浩っていう作家の持ち味なのか・・・
もう下巻なんて2時間で読んだー。
日曜日、掃除をパパパッと終わらせ読みましたよ。
「読みたい」という意志があれば何でもできます(笑)

現代で生きる香椰の章もあって、香椰の彼が「実は日本人ではない」
という表現もあったので、もう少し重いテーマが含まれているのかもしれませんが、
それよりも縄文時代を生きるウルクがなんかとても面白くて。
縄文語が沢山飛び出します。
全然説明がないのだけど、だんだんと分かるようになりました。
「ミミナガ」の習性とか読んでると「うさぎのことか」とか。
「イー」(←いのしし)とか「ヌー」(←犬)とか「根棲」(←ねずみ。まぁこれはそのまんま)
そういうのがだんだんわかってくると、「あぁ・・・縄文語が分かる」と
ワケ分からない錯覚が起きてきます(笑)

そういうのを踏まえながらのウルクの冒険(というか追放による冒険)を読みます。
本人は一生懸命なんだろうけれど、とりあえず縄文時代であったりするので、

「カヒィの乳房は蛙の腹より柔らかかった」

とかあるのです。
ここ、読みながら吹きました。
蛙の腹しか浮かばないのか!

この表現の仕方こそ荻原さんかなーと思うのです。
かなりお気に入りの1冊になりました。
08:30  |  荻原浩  |  トラックバック(0)  |  コメント(4)  |  EDIT  |  Top↑

2013.06.26 (Wed)

「幸せになる百通りの方法」 荻原浩



幸せになる百通りの方法 荻原浩

このムズカシイ時代を、滑稽だけど懸命に生きる人たちー。短篇の名手が贈るユーモア&ビターテイスト溢れる七つの物語。(BOOKデータベースより)

【目次】
原発がともす灯の下で/俺だよ、俺。/今日もみんなつながっている。/出逢いのジャングル/ベンチマン/歴史がいっぱい/幸せになる百通りの方法


荻原さんっぽい作品ばかり。
ほっこりしながら、それでも哀愁やさみしさがあったり、
現代的な要素がありました。

個人的に好きなのは「ベンチマン」
リストラされたサラリーマンが奥さんに言いたいのに言えず、
苦悩するさまがいいんです。
登場する人、みんないい人。

それを思えば、この本に登場していた人はみんないい人だった。
こうして振り返ってみれば、荻原作品はクセの強い人は多いながらも
悪人ってあまり出てこないね。
ふむ。
なるほど。
今頃気づきました(^^;)

短編なので読みやすく、じっくり味わった1冊。

「俺だよ、俺」はタイトルのごとく、「オレオレ詐欺」ですが
それもまた失敗しまくるという、悪人が出ないシステムになってます。
大阪のおばちゃんの返しがとても素敵なんですけど(笑)
08:39  |  荻原浩  |  トラックバック(0)  |  コメント(4)  |  EDIT  |  Top↑

2013.02.26 (Tue)

「砂の王国」 荻原浩



砂の王国 荻原浩

全財産は、三円。転落はほんの少しのきっかけで起きた。大手証券会社勤務からホームレスになり、寒さと飢えと人々の侮蔑の目の中で閃く-「宗教を興す」。社会を見つめ人間の業を描きだす著者の新たなる代表作、誕生(上巻)

作りだされた虚像の上に、見る間に膨れ上がってゆく「大地の会」。会員たちの熱狂は創設者の思惑をも越え、やがて手に負えないものになった。人の心を惹きつけ、操り、そしてー壮大な賭けが迎える慟哭の結末(下巻)


またまた大作を読んじゃいました。
上下巻モノ。前から読みたいと思っていたのですが、
読書熱加熱中の今しかない!と思って読みました。

ホームレスから宗教を起こす話なんだけど、
偽宗教というか、食べていけるために宗教をするという3人の話。
しかし、3人も決して一枚岩ではなく、お互いの思惑があったり、
そして宗教団体「大地の会」は木島(主役)が思う以上に大きくなり
統率がとれなくなり、気付くと・・・

ってことなのですが、こういう宗教モノ(しかも偽物)のラストって
大体想像できるのですが、私が思っていたラストと違っていてビックリ。
そういう風に終わるのかーー。
なんか、ちょっと前向きな感じの終わり方がいいんです。
今まで上下巻偽宗教と向き合っててハラハラしていたので、
ちょっと読了感いいじゃないっ!という・・・(笑)
面白く読みました。
読書メーターによると、私は読んでないのですが、この話に似たお話があるみたいです(小説)。
ですが、この本だけでも満足~。

次の上下巻までのんびり読書します。
(上下巻って読むのに体力いります ^^;)

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2013.01.15 (Tue)

「花のさくら通り」 荻原浩



花のさくら通り 荻原浩

シャッター通りまであと一歩。さびれた商店街の再生プロジェクトを請け負ったのは、和菓子屋の2階に移転してきたばかりの超零細&倒産寸前の広告制作会社だった…。『オロロ畑でつかまえて』『なかよし小鳩組』に続くユニバーサル広告社シリーズ、待望の第3弾。(BOOKデータベースより)

「オロロ」と「小鳩」に続く第三弾ってことですが、
私はこのシリーズ好きだから全部読みましたが、
ふつうはこのタイトルでシリーズものとは思いにくいかも(^^;)

酒の描写があると冷や冷やします(笑)
「大丈夫か?杉山さん??」と焦りますが、
今回は杉山さんは大人になったというか、何というか・・・
成長したね(・ω・)

成長したというなら村崎。
彼の成長に驚きました。
ちゃんと仕事してるし。
しかも、まじめに。
案外彼はさくら通りの水とあっているかもしれない(笑)

ラストの早苗との描写には泣きました。
なんか・・・泣ける(TдT)
いろいろな挫折を繰り返した杉山さんですが、
どこかあきらめたような感じも漂うんだけど、
ラストは良かったな~。

でも、なんとなくこのシリーズラストという感じもして悲しい。
どうするんだろう。
出来ればもっと活躍を見たいんだけど。
変な所で活躍する石井社長とか(笑)
猪熊のあの杉山へのまなざしも気になるところ。
そしてどんどんと成長する早苗も。

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