2021年04月 / 03月≪ 123456789101112131415161718192021222324252627282930≫05月

2021.02.04 (Thu)

「噂」 荻原浩



 荻原浩

「レインマンが出没して、女のコの足首を切っちゃうんだ。でもね、ミリエルをつけてると狙われないんだって」。香水の新ブランドを売り出すため、渋谷でモニターの女子高生がスカウトされた。口コミを利用し、を広めるのが狙いだった。販売戦略どおり、は都市伝説化し、香水は大ヒットするが、やがては現実となり、足首のない少女の遺体が発見された。衝撃の結末を迎えるサイコ・サスペンス。

再読シリーズスタートです。
まずは「いつか読みたい」とずっと思っていた「

言葉の使い方っていうか、言い回しがものすごく上手いんだよねー。
こういうのって荻原さんしかできないと思います。
娘の菜摘がお父さんで刑事の小暮の言い回しがサムくてキモ~と
思ったときに使う「きもさぶっ!」。
でも、周りの評判が悪くて自分しか使ってないんだ。

っていう前フリがあっての、ラストにどーん!!!

こういうサイコサスペンスの話なのに、どこかコミカルで
それでもって、最後に思い切りどーん!!

この衝撃がやめられず、「ラスト一行に・・」という本を
どんどんと探してしまう昨今でありました。
刑事の二人がいいコンビだったので、シリーズにならなかったのが
本当に残念。
そして口コミっていうのは結構あなどれないなと
思いましたし、面白かった。
08:37  |  荻原浩  |  トラックバック(0)  |  コメント(0)  |  EDIT  |  Top↑

2020.07.09 (Thu)

「楽園の真下」 荻原浩



楽園の真下 荻原浩

最後に生き残るのは誰だ!?
一気読み必至のサイエンス・サスペンス長編

コーラルブルーの海に囲まれ、亜熱帯の緑深い森に包まれている“日本でいちばん天国に近い島”志手島。その島で世界最大級のカマキリが発見された。『びっくりな動物大図鑑』を執筆中のフリーライター・藤間は取材のため、現地へ向かう。だが、楽園とは別の姿が…。


なんとなく「内容説明」と中身が違うような。
サスペンスというよりは、パニックホラー。
ホラー好きな人にはお勧め。

昼休みに本を読むのを常としているわたしにはちょっと辛いなぁ(笑)

巨大カマキリが人を襲います。

そういう本です(・ω・)
っていうか、それしかありません。
だんだんと発見されるカマキリが大きくなって。

結構えげつないシーンなんかもありまして。
気持ち悪かったです。
だって巨大カマキリだし。

こんな本だと思ってなかったので正直キツかったなぁー。
表紙はちゃんとカマキリなんだけどね(笑)

藤間さん・・・フラグ立ってたんだけど、どうなんだろう。
彼は・・・ねぇ。
気になりますが、あのフラグではちょっとヤバイかも。


13:27  |  荻原浩  |  トラックバック(0)  |  コメント(0)  |  EDIT  |  Top↑

2019.07.20 (Sat)

「それでも空は青い」 荻原浩



それでも空は青い 荻原浩


人間関係に正解なんてないー人づきあいに悩む背中をそっと押してくれる7つの物語。

【目次】(「BOOK」データベースより)
スピードキング/妖精たちの時間/あなたによく似た機械/僕と彼女と牛男のレシピ/君を守るために、/ダブルトラブルギャンブル/人生はパイナップル


短編集で、どれも違う話なんだけど、全部読み終わってからタイトルの「それでも空は青い」という文字を見ると妙に納得しちゃう1冊。

好みは「君を守るために、」かなぁー。
この中で唯一ユーモラス。
それ以外はどこか滑稽でありながら悲しく思えるのです。

「あなたによく似た機械」も読んでると結構キツい。
悲しくなるのです。
「パイナップル」も、「妖精」も。

でも、悲しなとかやるせないなぁーと思いながら、
タイトルを見ると変に納得する。
そんな1冊。

これだから荻原さんの本はやめられない。
05:00  |  荻原浩  |  トラックバック(0)  |  コメント(0)  |  EDIT  |  Top↑

2018.06.14 (Thu)

「極小農園日記」 荻原浩



極小農園日記 荻原浩

野菜も小説も何年やってもわからない。わからないから、面白い。庭先の春夏秋冬、小説の話、旅路にて…熟練作家がおくる滋味豊かな初エッセイ集。

【目次】
1章 極小農園日記Part1“秋冬編”(ジャガイモ小僧の芽生え/根菜はある日突然に ほか)/2章 極狭旅ノート(空白を旅する。/お客さまの中に~ ほか)/3章 極私的日常スケッチ(外国人だから気に食わない!?/二月は鬼っ子 ほか)/4章 極小農園日記Part2“春夏編”(極小農園リニューアルオープンのお知らせ/四月の私は畑で探してください。 ほか)


荻原さんのエッセイです。
イラストもご本人。

メインは家庭菜園での野菜作りかな。
でも、家庭菜園レベルでなんでスイカ植えてるんだろう?
そういう不思議はありましたが、
でも、基本的に「あーわかるー」とかいうのはありました。

荻原(おぎわら)だけど萩原(はぎわら)に間違えられる件とか
日常のエッセイもありました。

でも、私は普段は小説を読むほうが圧倒的に多いので、
淡々としたペースの読み物だと途中で飽きてきます(笑)
小説だと、後半になると盛り上がるのでワクワクするのですが、
ここがエッセイとの違いかなぁー。

何日かに分けて読めばよかったのですが、
まぁいつものクセでガッツリ読んでしまったのが間違いのもとでした(^-^;)
08:13  |  荻原浩  |  トラックバック(0)  |  コメント(0)  |  EDIT  |  Top↑

2018.04.27 (Fri)

「海馬の尻尾」 荻原浩



海馬の尻尾 荻原浩

二度目の原発事故で恐怖と不安が蔓延する社会ー良心がないとまで言われる男が、医療機関を訪ねた…。人間、どこまで変われるのか。何が、変えるのか。

久しぶりに荻原さんシリアス系な長編を読んだ気がする。
ところどころユニークな箇所はありますが、主人公がやくざなのでそれほど笑いもなく、
結構痛めつけるシーンなどもありました。

アル中治療ってことで病院に通うんだけど、そこで知り合った少女や同じ病気で治療する人。
みんなそれぞれ不幸と病気を背負ってます。

個人的には面白く読みました。
ラストがすごくいいところで終わったんだけどー。
あぁーそういえばこの作家さんってたまーにこういう終わり方させるよねー。
「僕たちの戦争」とかー。「オイアウエ漂流記」とかー。

あぁーー!ここで終わるのかっ!!!

と、少しジタバタしちゃいました(笑)

及川がやっている治療がなんとなく怪しげな感じもしたんだけど、
少しずつ変化が起きてきて・・・そういう部分は読んでて興味ありました。
しかし、どこまで医者を信じたらいいか。
そこが難しい。
でも、ふつうの病気とかだと医者って無条件に信じちゃうよね。
05:00  |  荻原浩  |  トラックバック(0)  |  コメント(0)  |  EDIT  |  Top↑

2017.02.25 (Sat)

「ストロベリーライフ」 荻原浩



ストロベリーライフ 荻原浩

農業なんてかっこ悪い。と思っていたはずだった。イチゴ農家を継げと迫る母親。猛反対の妻。志半ばのデザイナーの仕事はどうする!?夢を諦めるか。実家を捨てるか。恵介36歳、いま、人生の岐路に立つ!

読み終わって「もう少しダンナを手伝わなくちゃ」と反省しました(笑)
我が家も出荷はしてないけどイチゴは植えているのです。
100%ダンナに任せてて、ワタクシigaigaがすることと言えば、
朝、畑にいって収穫をし→食べる。以上(。・ω・。)

あぁーーーものの見事に自己嫌悪に陥った(笑)
でも、この本はうまくいきすぎーーー。
まぁ小説なのでよろしいのですが、「出荷する」という前提で農業をするのは本当に大変だと思う。
こっちでも東京とか都会からわざわざ農業やりにくる20代の人とかいるんです。
素晴らしいと思う。
そういう若い発想が必要なんだろうなと思います。

手をかければかけるほど育つし、うん。
書いてあることはわかる。
実際大変だよねーーー。
このままじゃダメだ。わたし。
もう少し頑張らないとっ。

そう思ってしまった1冊でした(^^;)
17:13  |  荻原浩  |  トラックバック(0)  |  コメント(0)  |  EDIT  |  Top↑

2016.06.10 (Fri)

「海の見える理髪店」 荻原浩



海の見える理髪店 荻原浩

伝えられなかった言葉。忘れられない後悔。もしも「あの時」に戻ることができたら…。母と娘、夫と妻、父と息子。近くて遠く、永遠のようで儚い家族の日々を描く物語六編。誰の人生にも必ず訪れる、喪失の痛みとその先に灯る小さな光が胸に染みる家族小説集。

【目次】
海の見える理髪店/いつか来た道/遠くから来た手紙/空は今日もスカイ/時のない時計/成人式


わりあいにシリアスで、普段の荻原さん独特な言葉遊びみたいなユニークな展開ではありませんでした。
この中では「成人式」が好きかなー。
自分たちの娘が5年前に交通事故で死んだあと、立ち直れない両親。
ちょうど娘が成人式を迎える年齢になったので、娘の代わりに成人式に出ようとする2人をシリアスかつユーモラスに描かれてました。

他にもいろいろとしんみりする話が多く、ほっこりしたかった私としたら多少物足りないところもありました。
やっぱり「家族」というのは独特なものなのですよねー。
たまに、私の母親がボケたらイヤだなーと思いますが、今のところしっかりしているので助かります。
(父はすでに少し怪しい ^^;)

05:00  |  荻原浩  |  トラックバック(0)  |  コメント(0)  |  EDIT  |  Top↑

2016.01.13 (Wed)

「ギブ・ミー・ア・チャンス」 荻原浩



ギブ・ミー・ア・チャンス 荻原浩

「人生やり直したい!」と思ったこと、ありませんか?でも、夢を追うのも楽じゃない。それでも、挑み続ける人々の姿を描いた少しだけ心が強くなる短編集。

【目次】
探偵には向かない職業/冬燕ひとり旅/夜明けはスクリーントーンの彼方/アテンションプリーズ・ミー/タケぴよインサイドストーリー/押入れの国の王女様/リリーベル殺人事件/ギブ・ミー・ア・チャンス


1話目と2話目がお気に入りです。
1話目。探偵に向かない職業⇒元・力士です(笑)
自分はリバーシブルの上着を着て場合によって着替えてるんだけど、
着てる人が150キロ以上の巨体だからどうしても目立つw

目立つことこの上ない(笑)
そこが読んでてウケました。

2話目はバンドして女性デュオになって最後には演歌歌手になって
全然売れてない歌手の話だったんだけど、
この話のラストが一番爽快でした。
これはよかった。

あとは、面白かったりそうでもなかったり。
まぁ「チャンスが欲しい」と思うのはみんなある話で。
みなさんどっかで見栄張ってたり、強がってるからそんな苦労をするんだろうなと思いました。
でも、夢のあるのはいいことだ( ̄∇ ̄*)
10:42  |  荻原浩  |  トラックバック(0)  |  コメント(0)  |  EDIT  |  Top↑

2015.10.17 (Sat)

「金魚姫」 荻原浩



金魚姫 荻原浩

勤め先の仏壇仏具販売会社はブラック企業。同棲していた彼女は出て行った。うつうつと暮らす潤は、日曜日、明日からの地獄の日々を思い、憂鬱なまま、近所の夏祭りに立ち寄った。目に留まった金魚の琉金を持ち帰り、入手した『金魚傳』で飼育法を学んでいると、ふいに濡れ髪から水を滴らせた妖しい美女が目の前に現れた。幽霊、それとも金魚の化身!?漆黒の髪、黒目がちの目。えびせんをほしがり、テレビで覚えた日本語を喋るヘンな奴。素性を忘れた女をリュウと名付けると、なぜか死んだ人の姿が見えるようになり、そして潤のもとに次々と大口契約が舞い込み始めるー。だがリュウの記憶の底には、遠き時代の、深く鋭い悲しみが横たわっていた。(BOOKデータベースより)

萩原さんらしい本だった。
他の作品でも言葉遊びとか多いんだけど
今回もまたそれが生かされてました。

金魚なのに人の姿にもなり、えびせんを食べてテレビを見る。
その姿は金魚とわかっていながらも面白く楽しい。
ブラック企業に勤めていてもう鬱寸前というか、鬱状態になるのにそこからの脱却。
挙句に死んだ人も視えるようになり、仕事もはかどるように(仏壇屋さんだから)

リュウ(金魚)はリュウでテレビを見、
明らかに「金麦だろ」というCMのパクリをし(笑)
最初はこんなかんじで笑わせてくれるんだよねー。

しかし最近の萩原作品は必ずしもそういうわけではなく、ラストはしんみり。

潤本人にしろ。
その後潤の前に姿を現さなかったリュウにしろ。
05:00  |  荻原浩  |  トラックバック(0)  |  コメント(0)  |  EDIT  |  Top↑

2015.06.27 (Sat)

「冷蔵庫を抱きしめて」 荻原浩



冷蔵庫を抱きしめて 荻原浩

あ、ダメ、ダメだってわかっているのに、どうして同じことをー。あなたの心、解放します。現代人のライトだけど軽くはない心の病気に、シニカルに真剣に迫る短編集。(BOOKデータベースより)

【目次】
ヒット・アンド・アウェイ/冷蔵庫を抱きしめて/アナザーフェイス/顔も見たくないのに/マスク/カメレオンの地色/それは言わない約束でしょう/エンドロールは最後まで


闇を抱えた人が多く、一見暗くなりがちなのですが
そこは荻原作品。
上手にまとめた感じがしました。

今までの荻原作品に登場しなかったであろうDV男。
わたし暴力振るう男ってサイテーだと思ってるので、
それに向かうべく対処した幸乃はすごい。
きっとプロになるだろう( ̄ω ̄*)

摂食障害の人の話(表題作)も「こういうのありそうだな」と思いました。
結婚してからの食の違い。
私もダンナが食べないものは作らないし。
でも、それほどないかな。
この本の中ではなんでもケチャップかけられてましたが、
我が家のダンナさんはなんでも醤油の人です。
ただ、私はこういう事に関しては全く気にしないタイプなので
問題にならない。
ってことは、私がおおらか(←というより無頓着)なのが素敵なことなのね。

最後のエンドロールも好きだ。
途中まで気づかなかったというか、お金の話が登場して「あれれ?」と思った(笑)
私もいつか騙されそうだ(^^;)気をつけねば。

ドッペルゲンガーの話はラストがちょっと・・・
おぉ・・・
そっち系でしめたかと。

どの話も面白く短編だったのであまり疲れることなく読みました。
09:07  |  荻原浩  |  トラックバック(0)  |  コメント(2)  |  EDIT  |  Top↑
 | BLOGTOP |  NEXT