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2020.09.11 (Fri)

「巴里マカロンの謎」 米澤穂信



巴里マカロンの謎 米澤穂信

「わたしたちはこれから、新しくオープンしたお店に行ってマカロンを食べます」その店のティー&マカロンセットで注文できるマカロンは三種類。しかし小佐内さんの皿には、あるはずのない四つめのマカロンが乗っていた。誰がなぜ四つめのマカロンを置いたのか?小鳩君は早速思考を巡らし始める…心穏やかで無害で易きに流れる小市民を目指す、あのふたりが帰ってきました!

【目次】
巴里マカロンの謎/紐育チーズケーキの謎/伯林あげぱんの謎/花府シュークリームの謎


久々の小市民シリーズです。
懐かしいな。
わたしがFC2でブログやり始めたときに、みなさん「春期限定~」「夏期限定~」
と、感想を上げているのを読みまして。
世の中にはこんなジャンルの本があるのかと感心したのを思い出します。
(それまでは物騒なのしか読んでなかったので)

そんな今回も少しゆるい・・・かと、思ったんだけど。
まぁ例のごとくこの2人は緩いんだけど(一生懸命小市民でいようとする
あたりが涙ぐましいけれど ^^;) 謎が事件っぽくなってて。
作家の米澤さんが年取ったっていうのもあるかもしれないけれど。
後味が悪い事件とか出してくるんだよねー。

もうこのシリーズは初期にあったココアの謎とか、あんな本当に
どうしようもなくくだらないのでいいのに・・と、思ったり。
ちなみに、巴里⇒パリ 紐育⇒ニューヨーク 伯林⇒ベルリン 
花府ってなんだっけ?イタリアっていう意味だったと思ったけどなぁ。

ちなみにわたしはチーズケーキが一番好きですっ!!
09:10  |  米澤穂信  |  トラックバック(0)  |  コメント(2)  |  EDIT  |  Top↑

2019.11.25 (Mon)

「Iの悲劇」 米澤穂信



Iの悲劇 米澤穂信

一度死んだ村に、人を呼び戻す。それが「甦り課」の使命だ。人当たりがよく、さばけた新人、観山遊香。出世が望み。公務員らしい公務員、万願寺邦和。とにかく定時に退社。やる気の薄い課長、西野秀嗣。日々舞い込んでくる移住者たちのトラブルを、最終的に解決するのはいつもー。徐々に明らかになる、限界集落の「現実」!そして静かに待ち受ける「衝撃」。これこそ、本当に読みたかった連作短篇集だ。



課長がかなりデキる人であるというのは1話からわかっていたんだけど、
その後も田舎だから自由にできるだろうと、思って移住してきたものの、
そこには近所づきあいもあって、
結果として移住をあきらめて出ていくしかなくて・・・

ラストの章「Iの喜劇」の前の除雪云々の話。
わたしは秋田の人間で、秋田の中ではどちらかというと雪が少ないところに住んでるんですね。
(風が強すぎて雪が飛んでいく(笑))

ただ、会社では除雪業務っていうのもやってて、市役所に登録してて
市役所の要請があれば除雪に行くんです。
市の要請なので市道です。

除雪ってものすごくお金かかるんですっ!!

値段は市町村によって違いますが、豪雪の年は予算が間に合わなくて追加で・・・
とかありますし、うちの市では目視で10センチ積もったら出動なのです。
で、除雪云々の話を万願寺さんと同じ市役所の人がしているのを読んで
「こりゃ現実的じゃない」
と、絶句しました。
300メートルも自分ちで除雪とか、都会から移り住んでできるワケない。
っていうか、雪国に住んでてもそんなこと出来ない。

そこからのラストでしょー。
万願寺さん・・・ピエロじゃん。

そう思うしかなかった。
08:41  |  米澤穂信  |  トラックバック(0)  |  コメント(0)  |  EDIT  |  Top↑

2019.01.08 (Tue)

「本と鍵の季節」 米澤穂信



本と鍵の季節 米澤穂信

堀川次郎は高校二年の図書委員。利用者のほとんどいない放課後の図書室で、同じく図書委員の松倉詩門と当番を務めている。背が高く顔もいい松倉は目立つ存在で、快活でよく笑う一方、ほどよく皮肉屋ないいやつだ。そんなある日、図書委員を引退した先輩女子が訪ねてきた。亡くなった祖父が遺した開かずの金庫、その鍵の番号を探り当ててほしいというのだが…。図書室に持ち込まれる謎に、男子高校生ふたりが挑む全六編。

【目次】
913/ロックオンロッカー/金曜に彼は何をしたのか/ない本/昔話を聞かせておくれよ/友よ知るなかれ


正直米澤さんの作品は後味の悪くなるような「満願」とか「儚い羊たちの祝宴」とかそっちの方が好きではあるのですが、こういう高校生描くの上手いなぁーといつも感心するっていうか、米澤さん自身が年齢を重ねてもなぜこんなピュアな高校生が書けるんだ!?と聞きたくなるくらい作風が変わらん。

米澤さんの描く高校生は・・・まぁ普通はいないと思う。
そのくらい透明感があります。
別な言い方をすれば「生活感がない」とも言うけど。
第一、この2人慌てるってことないもんね。

2人の図書委員が謎を解くんだけど、
だんだんと謎が自分の周りをまわりだすようです。
続編になるかどうかは詩門次第ってことでしょうか。

最初はワトソン役かと思っていた次郎が意外にも切れ者で
「へぇー。そうくるのかー」とちょっと感心。
だからこそ、詩門も次郎とつるんでたのかな。
続編が出たら「そういうこと」だし、
続編が出なかったら「やっちゃったか」です。
08:36  |  米澤穂信  |  トラックバック(0)  |  コメント(2)  |  EDIT  |  Top↑

2017.11.14 (Tue)

「米澤穂信と古典部」 米澤穂信



米澤穂信と古典部 米澤穂信

“古典部”新作50枚収録。折木奉太郎や千反田えるの本棚、仕事場や執筆資料も大公開。

短編小説目的。
作家同士の対談はねー。
あってもなくてもいいっていうか。
やっぱり「小説」が読みたいんだよね。

作家さんの顔とかあまり興味がなくなってきました。
昔はそこそこそういうのにも興味があったんだけど、
最近は物語があればいい。
そういう感じです。

ツイッターも以前は作家さんをフォローしてましたが、
今は2人だけです。
後は外しました。
そうしたほうがね物語に入り込めます。

たまにあの人を作家と呼んでいいのかどうか分かりませんが、
百田尚樹さん。
あの人がメディアに出てどうのこうの。
そうなるとあの顔と思考が頭をよぎる。
そのせいで百田さんの本を読めなくなりました。

ってことでこの本の短編を楽しみました。
一応他のページも見ましたけどね。
05:00  |  米澤穂信  |  トラックバック(0)  |  コメント(2)  |  EDIT  |  Top↑

2017.05.13 (Sat)

「いまさら翼といわれても」 米澤穂信



いまさら翼といわれても 米澤穂信

神山市が主催する合唱祭の本番前、ソロパートを任されている千反田えるが行方不明になってしまった。夏休み前のえるの様子、伊原摩耶花と福部里志の調査と証言、課題曲、ある人物がついた嘘ー折木奉太郎が導き出し、ひとりで向かったえるの居場所は。そして、彼女の真意とは?(表題作)。奉太郎、える、里志、摩耶花ー“古典部”4人の過去と未来が明らかになる、瑞々しくもビターな全6篇!

【目次】(「BOOK」データベースより)
箱の中の欠落/鏡には映らない/連峰は晴れているか/わたしたちの伝説の一冊/長い休日/いまさら翼といわれても


前作の「ふたりの距離の概算」の感想が2010年12月。
で、今は2017年5月。
うーむ。約7年。

久々すぎて少し設定を忘れておりました。
最近のアダルトな(?)米澤作品が面白かったのでここにきて、久しぶりの古典部=青春ミステリーを読むとは思わなかったけれど懐かしかったです。

ホータローは・・・損をしているんだね。
今回の本は「省エネ男になってしまったのはこういう理由があったんだよ」的な1冊でした。

特に印象深かったのが「鏡には映らない」
これは実際のところ超イヤな話なんだけど、クラスメイトの悪意みたいなのをホータロー1人がかぶってしまった。
本人はかなり辛かったんだろうなー。
「省エネ」「やらなくてもいいことはやらない」というスタイルになってしまったのも頷ける。
逆を言うと、こういう事をいちいち自分に言い聞かせないとまた傷ついてしまうんだろうなー。

・・・なんていう感想になってしまった(+_+)

最後、4分しかなかったけど間に合ったのかどうか。

「・・・気になります(・ω・)」
08:09  |  米澤穂信  |  トラックバック(0)  |  コメント(0)  |  EDIT  |  Top↑

2016.04.22 (Fri)

「さよなら妖精」 米澤穂信



さよなら妖精 米澤穂信

1991年4月。雨宿りをするひとりの少女との偶然の出会いが、謎に満ちた日々への扉を開けた。遠い国からはるばるおれたちの街にやって来た少女、マーヤ。彼女と過ごす、謎に満ちた日常。そして彼女が帰国した後、おれたちの最大の謎解きが始まる。謎を解く鍵は記憶のなかにー。忘れ難い余韻をもたらす、出会いと祈りの物話。『犬はどこだ』の著者の代表作となった清新な力作。

最近読んでる本にやたらと太刀洗が登場するのでここで再読してみたー。
懐かしの本ですね。

マーヤと千代田えるがかぶるのはもっともながら、
マーヤとマララさんもかぶる。
マララさんは頭を撃たれながらも生き延びたノーベル平和賞をとった女性。

青春ミステリってとこかー。
高校生が主役なので、どこか不器用でまっすぐで危なっかしいところがてんこ盛りです。
かなりひねくれた性格の太刀洗が可愛らしくもありますが、
それだったら守屋には伝わらないだろ。

そして憑りつかれたようにユーゴスラビアについてハマっていく守屋。
たぶ、マーヤからすると日本という平和な国にいて何を言っているんだ。と
歯がゆかったのではないかと思う。

ラストは何とも言えない悲しい結末でありましたが、
やっぱりそういう風に締めたほうがいいのかなと。
もう少し丁寧さがほしかったですけど。

マーヤの送別会にて「日本酒を飲んでみたいです」というマーヤの言葉を受けて酒盛りをする高校生。
今ではそういうシーンって本でも漫画でも少なくなりました。
そういうシーンを読み「おおっ!」と思う私もずいぶんと保守的になったものだと。
08:42  |  米澤穂信  |  トラックバック(0)  |  コメント(0)  |  EDIT  |  Top↑

2016.03.29 (Tue)

「真実の10メートル手前」 米澤穂信



真実の10メートル手前 米澤穂信

高校生の心中事件。二人が死んだ場所の名をとって、それは恋累心中と呼ばれた。週刊深層編集部の都留は、フリージャーナリストの太刀洗と合流して取材を開始するが、徐々に事件の有り様に違和感を覚え始める…。太刀洗はなにを考えているのか?滑稽な悲劇、あるいはグロテスクな妄執ー己の身に痛みを引き受けながら、それらを直視するジャーナリスト、太刀洗万智の活動記録。日本推理作家協会賞受賞後第一作「名を刻む死」、本書のために書き下ろされた「綱渡りの成功例」など。優れた技倆を示す粒揃いの六編。

面白かったです。
米澤さんは短編のほうが話がしまって上手。
キレがあるとでもいいましょうか。

全部太刀洗万智が登場してました。
「さよなら妖精」だったり「王とサーカス」に登場してた太刀洗さんですが、
イマイチ人物像がつかめません。
そこそこしっかりしてて隙のない人かなと思いますが。

「名を刻む死」などはなかなか皮肉が効いているというか
人のね、イヤなところとかよく表れてたしこういうのうまく書くんだなーと
思いましたが。

やっぱり主役の人物像がよーわからんというのは、読んでてもどかしいところがありました。
05:00  |  米澤穂信  |  トラックバック(1)  |  コメント(2)  |  EDIT  |  Top↑

2015.10.21 (Wed)

「王とサーカス」 米澤穂信



王とサーカス 米澤穂信

二〇〇一年、新聞社を辞めたばかりの太刀洗万智は、知人の雑誌編集者から海外旅行特集の仕事を受け、事前取材のためネパールに向かった。現地で知り合った少年にガイドを頼み、穏やかな時間を過ごそうとしていた矢先、王宮で国王をはじめとする王族殺害事件が勃発する。太刀洗はジャーナリストとして早速取材を開始したが、そんな彼女を嘲笑うかのように、彼女の前にはひとつの死体が転がり…。「この男は、わたしのために殺されたのか?あるいはー」疑問と苦悩の果てに、太刀洗が辿り着いた痛切な真実とは?『さよなら妖精』の出来事から十年の時を経て、太刀洗万智は異邦でふたたび、自らの人生をも左右するような大事件に遭遇する。二〇〇一年に実際に起きた王宮事件を取り込んで描いた壮大なフィクションにして、米澤ミステリの記念碑的傑作!(BOOKデータベースより)

なかなか悪意のある本でした(笑)
悪意のあるって言っちゃダメかなー。
でも、悪意を感じましたね。

なので面白く読み終えましたが、
感想より何より、私は頼まれると仏像を運んでしまう人間なんだと気づきました。
あぁ・・・基本的に人を疑う事を知らない。
きっと私はひとりで海外に行ってはいけない人間なのだーーー。
読んでて絶望しました(笑)

「さよなら妖精」の後日談です。
後日っていっても一体何年が過ぎているのか。
さきほど「さよなら妖精」の自分の感想を読んだけどサッパリ分からなかったので後で読み返したいと思ってます。

それにしても面白いですね。
米澤さんがこういう悪意のある本を書くとすごくいい感じに仕上がると思います。
ネパールの王宮事件というのは実際にあった話のようですが、
何というか・・・これはこれで怖い話です。

タイトルの意味は・・・こういう事は日本のニュースでもよくある事だよね。
「さて、スポーツです」
というニュアンスでよろしいかと。
05:00  |  米澤穂信  |  トラックバック(1)  |  コメント(2)  |  EDIT  |  Top↑

2014.08.05 (Tue)

「満願」 米澤穂信



満願 米澤穂信

人を殺め、静かに刑期を終えた妻の本当の動機とはー。驚愕の結末で唸らせる表題作はじめ、交番勤務の警官や在外ビジネスマン、美しき中学生姉妹、フリーライターなどが遭遇する6つの奇妙な事件。入念に磨き上げられた流麗な文章と精緻なロジックで魅せる、ミステリ短篇集の新たな傑作誕生。(BOOKデータベースより)

【目次】
夜警/死人宿/柘榴/万灯/関守/満願


面白かったー。
なんだか直木賞候補にもなったと聞きましたが、
なるほど納得。

辻村さんの本を読んで思ったけど、今回米澤さんの本でも同じことを思った。

作者も歳を重ねている!

歳をとるのは私も同じなんだけど、高校生が主役の「小市民シリーズ」や「古典部シリーズ」も確かに面白いんだけど、こういう大人な感じのミステリーを読むとそれはそれは安心する。

作者とともに年を取る(。・ω・。)

だからこうして同じ作家さんを読み続けていくのかもしれない。
「柘榴」だけ読了済みだったので、どうしてもラストが分かってしまっていたのですが、
もしわかってなかったら「柘榴」が一番だったかも。
でも、読メで一番好き嫌いがあったのも「柘榴」でした。
他では「夜警」も好き。

イヤ~~~~な感じがたまらなく好きなのですよ。
08:20  |  米澤穂信  |  トラックバック(0)  |  コメント(4)  |  EDIT  |  Top↑

2013.04.23 (Tue)

「リカーシブル」 米澤穂信



リカーシブル 米澤穂信

父が失踪し、母の故郷に引越してきた姉ハルカと弟サトル。弟は急に予知能力を発揮し始め、姉は「タマナヒメ」なる伝説上の女が、この町に実在することを知るー。血の繋がらない姉と弟が、ほろ苦い家族の過去を乗り越えて地方都市のミステリーに迫る。(BOOKデータベースより)

なかなか面白かったです(・∀・)

最初はあまり仲の良くない姉弟が登場していたので、何がどうなるんだろう?
と、いろいろ心配でした(笑)
ボトルネックみたいな表紙でもあるし、
妙にボトルネックを意識してたんだけど・・・

途中からは面白くなって一気に読了~(・∀・)
まさかの民俗学でした。
「タマナヒメ」って何ーーー!?!?!(笑)
しかも、途中からは妙にトリック(仲間由紀恵さんと阿部寛さんの)っぽくもなってきてワクワク感が止まりませんでした。

優しい母親と思ってたけど、けっこうドライな人でしたね。
あの母親。
「ううん。いいの、心配しないで」
なんて言っておきながら、それに続くセリフ・・・(--;)
うーん。女性は怖い。

ラストが「これで終わり?」とも思ったけど、
でもでも、これはこれでありなのかと。
2年ぶりの新作ということでしたが、とても楽しめました。

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08:29  |  米澤穂信  |  トラックバック(0)  |  コメント(0)  |  EDIT  |  Top↑
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