2021年04月 / 03月≪ 123456789101112131415161718192021222324252627282930≫05月

2020.08.28 (Fri)

「カケラ」 湊かなえ



カケラ 湊かなえ

美容クリニックに勤める医師の橘久乃は、久しぶりに訪ねてきた幼なじみから「やせたい」という相談を受ける。カウンセリングをしていると、小学校時代の同級生・横網八重子の思い出話になった。幼なじみいわく、八重子には娘がいて、その娘は、高校二年から徐々に学校に行かなくなり、卒業後、ドーナツがばらまかれた部屋で亡くなっているのが見つかったという。母が揚げるドーナツが大好物で、それが激太りの原因とも言われていた。もともと明るく運動神経もよかったというその少女は、なぜ死を選んだのかーー?

「湊さん初心に返りました?」という、一人称スタイル。
そのせいか、最初は何を言っているのか、死んだのは誰か分からず。
読んでいくうちにわかっていきます。

死んだ人はだれか。
ドーナツがばらまかれた部屋で死んでたのはなぜか。

ハッ!
BOOKデータベース全く読んでなくて。
今、貼り付けたら「書いてるじゃない!」と思ったけれど、
逆に読んでない方が楽しめるかも。

読んでるとねぇ、「デブは罪だ」みたいで読んでるとちょっと凹むね(笑)
わたしは、ドーナツあまり好きではないので(甘くて脂っこいので)

「美味しくていくらでも食べられるドーナツ」

というのが想像できない。
物語の終盤でも、病気で具合悪くて何も食べられないくらい弱った人が
八重子の作ったドーナツだけは食べられる。
って・・・どういうこと??
ドーナツなのに。一番最初に食べたくないリストに入りそうな
くらい病人にはアウトではないだろうか。

ラストは切なかったけれど、良かれと思って深入りしすぎると
誰にとってもいい結末にはならないんだなぁーと思ったり。
難しいところ。
08:42  |  湊かなえ  |  トラックバック(0)  |  コメント(0)  |  EDIT  |  Top↑

2019.10.13 (Sun)

「落日」 湊かなえ



落日 湊かなえ

新人脚本家の甲斐千尋は、新進気鋭の映画監督長谷部香から、新作の相談を受けた。『笹塚町一家殺害事件』引きこもりの男性が高校生の妹を自宅で刺殺後、放火して両親も死に至らしめた。15年前に起きた、判決も確定しているこの事件を手がけたいという。笹塚町は千尋の生まれ故郷だった。この事件を、香は何故撮りたいのか。千尋はどう向き合うのか。“真実”とは、“救い”とは、そして、“表現する”ということは。絶望の深淵を見た人々の祈りと再生の物語。

甲斐千尋と長谷部香に全く魅力をかんじず。
しかも、何となく似ているキャラのせいか「あれ?この人誰だっけ?」状態。
「お父さんが生きてるほう」
「お父さんが死んでるほう」
でワケてました。
そのくらい何というか、パッとしない2人です。

実際の「笹塚町一家殺害事件」の真相はものすごくしっくりきました。
そういう経緯があったのかと。
なので、死んだ人の人生は結構興味深いんだよね。

それをパッとしない生きてる2人が追うものだから
なんだかなぁーとなる。
でも、真相は辛い。
千尋にとってはものすごく辛かったんじゃないかな。
でも、知ることができたのは良かったと思う。
09:00  |  湊かなえ  |  トラックバック(0)  |  コメント(0)  |  EDIT  |  Top↑

2018.11.30 (Fri)

「未来」 湊かなえ



未来 湊かなえ

「こんにちは、章子。わたしは20年後のあなたです」ある日、突然届いた一通の手紙。送り主は未来の自分だという……。『告白』から10年、湊ワールドの集大成!待望の書き下ろし長編ミステリー!!

未来から届く手紙」のシステムを真剣に考えてしまった。
私はきっと詐欺にひっかかるタイプだ。
気を付けないと・・・(汗)

未来の自分から来た手紙に返信するという形の「章子の章」のほかに、
章子の周りを取り巻く人たちのエピソードⅠ、Ⅱ、Ⅲから成り立つ1冊です。

ラストを考えるとエピソードⅢお父さんが遺したフロッピーの中身ってことになるよね。
普通に考えるとなんであんなもの遺すのか全く理解できません。

章子の母親が意外に強い人だったなと。
最後まで読んで思ったのがそれ。
章子というよりも、章子の母が・・・という。
マドレーヌが結構重要なポジションにあったな。

読書メーターでは賛否両論ありましたエピソードⅢですが、
私は結構好きです。
08:34  |  湊かなえ  |  トラックバック(0)  |  コメント(0)  |  EDIT  |  Top↑

2016.06.06 (Mon)

「ポイズンドーター・ホーリーマザー」 湊かなえ



ポイズンドーター・ホーリーマザー 湊かなえ

女優の藤吉弓香は、故郷で開催される同窓会の誘いを断った。母親に会いたくないのだ。中学生の頃から、自分を思うようにコントロールしようとする母親が原因の頭痛に悩まされてきた。同じ苦しみを抱えた親友からの説得もあって悩んだのだが…。そんな折、「毒親」をテーマにしたトーク番組への出演依頼が届く(「ポイズンドーター」)。呆然、驚愕、爽快、感動ーさまざまに感情を揺さぶられる圧巻の傑作集!

【目次】
マイディアレスト/ベストフレンド/罪深き女/優しい人/ポイズンドーター/ホーリーマザー


本当にイヤな母親を書かせたら右に出る人はいないんじゃないかっていうくらい、イヤな母親を書きます(笑)
田舎に住む、長女である私から見て「あーーー!!」と叫びたくなりましたので、私の母親も少なからずこういう傾向があったと思ってます。
ここまでひどくはないけど、娘を束縛っていうかコントロールしようとするところはあるなー。
イヤですねーーーー。
本当にむかっ腹がたちました。
今は普通に仲のいい母娘ですが、この本で言うところの「毒親」は私の友達のお母さんだなー。
それを思うと、長女である私を長男であるダンナのもとに嫁がせたというのはうむ。いい母親かもしれない(笑)

どうしても娘視点で読んだせいでイライラしっぱなし。

それだからこそ、母親の事をかいた「ホーリーマザー」がねー違和感。
後を読んだらこれだけ「書き下ろし」
側面からこの出来事を書きたかったとは思うけど~~~
このままイヤな路線で突っ走ってほしかったのに。

まぁこの「ホーリーマザー」もイヤな話ではありましたが。
05:00  |  湊かなえ  |  トラックバック(1)  |  コメント(2)  |  EDIT  |  Top↑

2016.04.25 (Mon)

「ユートピア」 湊かなえ



ユートピア 湊かなえ

地方の商店街に古くから続く仏具店の嫁・菜々子と、夫の転勤により社宅住まいをしている妻・光稀。そして移住してきた陶芸家・すみれ。美しい海辺の町で、三人の女性が出会う。自分の居場所を求めて、それぞれの理想郷を探すがー。

女同士の腹の探り合りみたいなのが結構ありそうな感じでした。

ただ、物語の展開とかそういうのでは、これはないだろーという箇所がちらりほらり。
一番は、車いすの女の子かなー。
だってねー。小学校1年生でしょ。
それでこれだったら将来恐ろしい。

で、最後になって結局だれが幸せになったのか・・・?
光稀なのかなー。
菜々子は結局どうなったのか。
仏壇やのまま過ごせるのか。

そして、一番自分のことしか考えてないすみれは・・・ねぇ。

読んでる最中はぐいぐいと読みましたが、
読み終わってみると見事に何も残らない1冊となりました(・ω・)
08:30  |  湊かなえ  |  トラックバック(1)  |  コメント(2)  |  EDIT  |  Top↑

2015.10.14 (Wed)

「リバース」 湊かなえ



リバース 湊かなえ

深瀬和久は平凡を絵に描いたようなサラリーマンで、趣味らしいことといえばコーヒーを飲むことだった。その縁で、越智美穂子という彼女もできてようやく自分の人生にも彩りが添えられる。と思った矢先、謎の告発文が彼女に送りつけられた。そこにはたった一行、『深瀬和久は人殺しだ』と書かれていた。深瀬を問い詰める美穂子。深瀬は懊悩する。ついに“あのこと”を話す時がきてしまったのか、と。(BOOKデータベースより)

久々に震えた(T^T)

これはいいっ!!

「謎の告発文」が来るのですが、それを出した人に関してはそれほど驚くことはありませんでした。
でも、ラストがねー。

うそ!?
まさかっ!!


と、そんな感じ。
いや~~~。最近驚くことあまりなくなってたから(爆)
この衝撃は嬉しい。
そうなのよ。こんな衝撃を求めてるのよ。
そんな嬉しい1冊になりました。

表紙はコーヒー豆です。
随所にコーヒーを飲むシーンがありますが、私はまぁ・・・別に・・・
美味しければなんでもいいです。
インスタントでもなんでも平気です。
立派な舌は持ち合わせておりません。

だから、コーヒーを飲んで薀蓄語れる人を羨ましく思いますが、
美味しいコーヒーを入れてくれる人に対して申し訳ない気持ちになります。
何を飲んでも美味しいので(--;)

珈琲にはちみつ混ぜて飲むと美味しいんですかね。
ちょっとやるには勇気と美味しい蜂蜜が必要ですが。

しかしラストの無力感たるは!!
愕然とやりきれない気持ちになりたい人(←?)にお勧めの1冊です(・∀・)
05:00  |  湊かなえ  |  トラックバック(0)  |  コメント(2)  |  EDIT  |  Top↑

2015.10.05 (Mon)

「絶唱」 湊かなえ



絶唱 湊かなえ

心を取り戻すために、約束を果たすために、逃げ出すために。忘れられないあの日のために。別れを受け止めるために。「死」に打ちのめされた彼女たちが秘密を抱えたまま辿りついた場所は、太平洋に浮かぶ島ー。喪失と再生。これは、人生の物語。(BOOKデータベースより)

【目次】
楽園/約束/太陽/絶唱


最近、湊さんはこっち系の作品が多いです。
短編かと仕掛けつつ、登場人物がリンクしてて・・・という。
最後につながるというか、まぁ最初からつながっているのですが。

「なぜにトンガ!?」と思ったら湊さん自身「青年海外協力隊」として2年間赴任していたそうです。
なんか分からないけどすごい!!
その時の経験が生きていると思う。
トンガのシーンはめちゃリアリティありました。

最初のマリエの章ですが、なかなかマリエも行き当たりばったりでちょっと考え
られない行動をとるような人ですが、これに登場する母親がものすごくイヤすぎて

これは紛れもなく湊さんの本(・ω・)

と、納得しました。
そのくらいイヤな母親。安定の湊節。

トンガが舞台ですがもう1つの舞台・・・
おそらくこちらをメインに書きたかったと思います。
阪神淡路大震災。
この震災を経験した人たちのその後です。
その時大きな体の傷を負った人もいるし、
心の傷を負った人もいる。
あれから十何年後。
そんな世界が書かれてました。
05:00  |  湊かなえ  |  トラックバック(1)  |  コメント(0)  |  EDIT  |  Top↑

2015.08.17 (Mon)

「物語のおわり」 湊かなえ



物語のおわり 湊かなえ

妊娠3ヶ月で癌が発覚した智子、プロカメラマンになる夢をあきらめようとする拓真、志望した会社に内定が決まったが自信の持てない綾子、娘のアメリカ行きを反対する木水、仕事一筋に証券会社で働いてきたあかね、人生の岐路に立った時、彼らは北海道へ一人旅をする。そんな旅の途中で手渡された紙の束、それは「空の彼方」という結末の書かれていない小説だった。そして本当の結末とはー。あなたの「今」を動かす、力強い物語(帯より)


最初の「空の彼方」で心をつかまれました。
連作短編というか、1作目では物語だった「空の彼方」が未発表の小説ということで次から次へと人手に渡る。

その「空の彼方」のハムさんがめっちゃいい人で「こんな人いるんだー」と思ってしまうくらい素敵な人でした。
「空の彼方」は小説として色々な岐路に立っている人が読むわけですが、この「空の彼方」ももちろん実際のあったことだから、その途中だった小説の「おわり」がちゃんと記されるわけでして。

そこでのハムさんがさらにいいっ!
やっぱりハムさんは素敵だー。


みんな人生いろいろなのですが、さて私だったらどうするか。
「そうそう上手い話はないよなー」と、あまり人を信じるタイプではないので
身近にいて信頼できるであろうハムさんの言うことを聞くだろうな。
それを「夢を潰された」とか「人生壊された」というのとはまた違うと思うんですけどね。

そこはその時のその人が何を一番思っているかだとおもう。
この小説も6人に手に渡るわけですが、同じ小説なのにやっぱりその人によって
おもうことが違うというのが、面白かった。
15:34  |  湊かなえ  |  トラックバック(1)  |  コメント(0)  |  EDIT  |  Top↑

2015.02.06 (Fri)

「山女日記」 湊かなえ



山女日記 湊かなえ

私の選択は、間違っていたのですか。真面目に、正直に、懸命に生きてきたのに…。誰にも言えない苦い思いを抱いて、女たちは、一歩一歩、頂きを目指す。新しい景色が、小さな答えをくれる。感動の連作長篇。(BOOKデータベースより)

【目次】
妙高山/火打山/槍ヶ岳/利尻山/白馬岳/金時山/トンガリロ


山・・・登らなくなったなー。
読んでて羨ましくなりました。
しかし、誰もへばらないんだよね(笑)
「ぜーぜー」いう人が誰もいない。
これってどういうこと!?( ̄ω ̄*)

日頃、超運動不足の私は山に登るとちょっと歩くとヒーヒー言うのですが、
そんな軟弱者はこの本の中には誰もいませんでした。

「山ガール」という言葉が流行った時、すでに「ガール」ではなくなっていた私。
身につけるものも普通の可愛くもなんともない装備でしたが、
それでも山頂にたどり着いたという達成感が好きでした。

別にこの本のように「山に登る事で自分を振り返りたい」とか「解決したい」とかそういう思いは皆無です。
でも、今回は「山」というテーマだったからかどの本も明るい終わり方で、
前向きになれそうです。

少し運動したほうがいいかなとちらりと思ったけれど(笑)
今年まだスキーも1回しかしてないし(^^;)
こうしてインドアになっていくのか。
09:19  |  湊かなえ  |  トラックバック(1)  |  コメント(0)  |  EDIT  |  Top↑

2014.07.05 (Sat)

「豆の上で眠る」 湊かなえ



豆の上で眠る 湊かなえ

行方不明になった姉。真偽の境界線から、逃れられない妹ーー。あなたの「価値観」を激しく揺さぶる、究極の謎。私だけが、間違っているの? 13年前に起こった姉の失踪事件。大学生になった今でも、妹の心には「違和感」が残り続けていた。押さえつけても亀裂から溢れ出てくる記憶。そして、訊ねられない問いーー戻ってきてくれて、とてもうれしい。だけどーーねえ、お姉ちゃん。あなたは本当に、本物の、万佑子ちゃんですか? 待望の長編、刊行!

イヤな母親を書かせたら日本一かもしれない。
なんかねー。イヤだねー。
こういう母親。

前に読んだ「母性」もだけど、うわー。嫌な母親。と思う。
そういえば「贖罪」に出てた母親もイヤな女だった。

2年ってどうなんだろうねー。
明らかにわかるだろ。と、思うんだけど。
結局、結衣子が小学3年生の時に戻ってきたんだろうけれど、
そうなると万佑子が5年生だっけ?(。・ω・。)

それにしてもなんかね、なんかねー。
イヤな感じではある。
途中までは「どうなるんだろう?」「どうしたんだろう?」と思ったんだけど
ラストが多少無理矢理感がありました。
ただ、いい子だったのは風華ちゃんだったか。
なっちゃんではなかったか。
ラストに仕掛けてきた感じがよろしい。
そして、猫をもダシにする母親がやっぱりイヤ(--;)
08:17  |  湊かなえ  |  トラックバック(1)  |  コメント(6)  |  EDIT  |  Top↑
 | BLOGTOP |  NEXT