igaigaの徒然読書ブログ

読んだ本の感想を気ままに書く読書ブログ。時々映画鑑賞。

「天然石ねこまち堂は坂の上」 水沢あきと



天然石ねこまち堂は坂の上 水沢あきと

スポーツ推薦で高校進学を決めた少女・鈴。彼女は地元を離れ、大好きだった祖父が興した“天然石アクセサリー”のお店へ居候することに。しかし!若くして店を継いだ彼女の叔父・瑠璃は最悪な青年だった。彼は“超”がつくほどのへんくつ屋。生真面目で一直線な鈴は、彼と口論の日々、日々、日々…。だが、瑠璃は石を通して不思議な力で客を癒す力を持っていた。そして同じ血を継ぐ鈴にもその力があるようで…?坂の上にある“天然石の店”を舞台に贈る、“石”と人との優しい絆の物語。

石を触るとその人の思いとか、記憶がよみがえる・・・っていう設定でいいのかな?
こういう設定なのかな?
と、思ったところで終わった。
ファンタジー的な要素がありました。

もう少し丁寧に・・・して・・・欲しかったかもー。
2話目だっけ?
同級生が登場した話は好きだったけどね。

石=高価 という、イメージがある私としては、簡単にあげる叔父にも、そこに簡単に出入りする猫にも違和感ありまくりなんだけど・・・
宝石じゃないのか!?と、思うわけです。

まぁこの設定であれば続くかもしれませんねー。
1冊だけだと妙に雑っていうか。
もう少し丁寧な、私が納得する何かが欲しかったです。

「一つ屋根の下の探偵たち」 森川智喜



一つ屋根の下の探偵たち 森川智喜

怠けものの探偵と働きものの探偵、二人の探偵とハウスシェアを始めたライター浅間修は同居人同士を対決させて捜査についてルポルタージュを書くことに。二人が捜査するのは、奇妙な密室で男が餓死し、その床にはアリの巣のような穴があいていた“アリとキリギリス”事件!果たして勝つのはどちらか!?

初めましての作家さんかな??
正直・・・・

よーやっと読んだ。
時間かかったー。

人物に面白味がないんだもん。
っていうより、何より3人で住むことに!?

いろいろと不可思議な展開ですが、
一番不可思議だったのは、殺害方法・・・

いや・・・それもあるかもしれないけれど(笑)
犯人すげー。
根気有ります。

その根気を別のことに生かしたらいいんじゃないかと
思うんですけどね。
そのくらい根気を感じました。

「心中探偵 密約または闇夜の解釈」 森晶麿



心中探偵 森晶麿

死にたい。でも一人じゃ死ねないー。並外れた美貌と知性を兼ね備えながらも心中を渇望する華影忍が理想の女性と巡り会い、遂には闇夜に服毒心中を敢行。だが翌朝、自分だけ目覚め、死んだ相手は見知らぬ財閥の令嬢に成り代わっていた…。殺人疑惑がかけられる中、忍は盟友の若き大学教授、通称“黒猫”の助けも借りて事件の真相を探り始める。

何かの続編らしいんですけれど、あまり気になりません。
しいて気になるとしたら、華影忍の女クセの悪さ。
心中しようとしているくせに、何っていうか・・・手あたり次第!?

妻もいるのに・・・何をやっているのやら・・・
心中っていうから、なんとなく少し前(昭和初期とか)の話かなーと思ってましたら、ふつうにスマホとか出てくるし現在の話のようです。

自分の妻の道子を妙に自分の編集担当の溝渕に譲ろうとするし~。
なんなのー。この人ー。

しかし、途中から死ぬ気も忘れ事件解決に奔走します。
でもでも、このラスト。
なんか・・・怒涛すぎてこれまでの展開とスピード感が違ってて
「え?え?え?」
って思ってる間に終わった。

そこに関しては華影忍と全く一緒の気持ちになりました(笑)

道子さんはもう少し報われてもいいと思う。

「跡を消す」 前川ほまれ



跡を消す 前川ほまれ

気ままなフリーター生活を送る浅井航は、ひょんなことから飲み屋で知り合った笹川啓介の会社「デッドモーニング」で働くことになる。そこは、孤立死や自殺など、わけありの亡くなり方をした人たちの部屋を片付ける、特殊清掃専門の会社だった。死の痕跡がありありと残された現場に衝撃を受け、失敗続きの浅井だったが、飄々としている笹川も何かを抱えているようでー。生きることの意味を真摯なまなざしで描き出す感動作!第7回ポプラ社小説新人賞受賞作!

曰く付きの掃除人。
孤独死で何日も発見されずに腐臭満載の部屋とか、自殺した部屋とか。
そういう部屋を専門にお掃除する会社です。

社長の笹川はいつも喪服。
飲み屋で声かけられてバイトから始める浅井。

でもねぇー。簡単に出来る仕事でもなく、「どうせバイトだしー」的な気持ちで
いるんですが、そこからいろいろと、自分なりに考えて前向きになり、
笹川すら前向きにさせるっていう・・

ヒューマンドラマみたいでした。
大切な人に死なれるのはイヤかも。
なんて思いましたが、それ以上に死んだあと、腐臭だらけになるのだけは
気を付けたいと思いました(・ω・)ホント。

描写が物凄く丁寧で、えぇ。蛆とか蠅だったら読みなれているからまだしも、
人から出る脂っていうんですかねー。人も溶ける。

・・・そんな描写が丁寧に書かれてました。
気を付けよう。

「小説家・裏雅の気ままな探偵稼業」 丸木文華



小説家・裏雅の気ままな探偵稼業 丸木文華

売れない小説家・裏雅が「真珠姫」と呼び、ひそかに観察を続けているのは、彼を「雅兄様」と慕う伯爵令嬢の茉莉子。一見おっとりとして可愛らしい茉莉子だが、雅は彼女の秘められた特性に興味を禁じ得ない。茉莉子はある日、「本業の小説のほうはさっぱりだが推理力には定評のある」雅のもとに、女学校で噂になっている不可思議な「幽霊」の話をしに来るのだが…?

【目次】
小説家・裏雅の気ままな探偵稼業/珠代


明治というか大正というか、この時代に萌える作家さんって結構多いみたい。
そのパイオニアははいからさんだろうなぁ。

そんないかにも昔のおぜうさまである茉莉子。
おっとりして、女学校に行き「ごきげんよう」「おねえさま」なーんて言う世界に住むおっとりお嬢様。
でも、性格はおっとりでぼんやりながらも、ちょっと変わってます。
その変わっている感じが可愛いです。
しかし、唐突に終わった感じがしないでもない。
まぁこれは続編が作れると言えば作れる終わり方かな。
タイトルに「気ままな探偵稼業」とありますが、文中で雅さんは何一つ
探偵稼業をしていないのでは・・・?
まぁページのないところで何か調べていたようです。

で、もう1つの作品「珠代」
こちらはまた別の話です。
こっちは分かりやすかったかな。
ラストも分かりやすく、「ありがち」といえば「ありがち」でした。
まぁそれでもいいかも。

「あとは野となれ大和撫子」 宮内悠介



あとは野となれ大和撫子 宮内悠介

中央アジアのアラルスタン。ソビエト時代の末期に建てられた沙漠の小国だ。この国では、初代大統領が側室を囲っていた後宮を将来有望な女性たちの高等教育の場に変え、様々な理由で居場所を無くした少女たちが、政治家や外交官を目指して日夜勉学に励んでいた。日本人少女ナツキは両親を紛争で失い、ここに身を寄せる者の一人。後宮の若い衆のリーダーであるアイシャ、姉と慕う面倒見の良いジャミラとともに気楽な日々を送っていたが、現大統領が暗殺され、事態は一変する。国の危機にもかかわらず中枢を担っていた男たちは逃亡し、残されたのは後宮の少女のみ。彼女たちはこの国をー自分たちの居場所を守るため、自ら臨時政府を立ち上げ、「国家をやってみる」べく奮闘するが…!?内紛、外交、宗教対立、テロに陰謀、環境破壊と問題は山積み。それでも、つらい今日を笑い飛ばして明日へ進み続ける彼女たちが最後に掴み取るものとはー?

初めまして・・・の作家さんかな。
今回の直木賞にノミネートされた作品です。
タイトルが素敵よねー。
なんか凛とした大和撫子を想像します。

でも、この本に登場する日本人はナツキ一人です(。・ω・)

設定がややこしいんだよね。
ナツキは20歳なのかな。
どうなのか。
あと説明がかなり不足している感じがしてねー。
恩田さんも説明は不足しているけれど、途中でなんとなく理解できる。
でも、宮内さんの場合は理解できない。
うーーーん。キャリアの差か??

そのせいか頭の柔軟性がなくなってきている私からすると
少し状況や世界を楽しむことが出来ませんでした。
なんで、大統領になったアイシャが劇をやるんだろう。
なんで歌うんだろう。
そういうのを含めて理解できなかった。
あと、あの武器売りも何をしたかったんだろう。

でも、直木賞ノミネートなんだよね。
凄い本なんだよね。
ちょっと私に分からなかっただけ・・・なのか?

「桜風堂ものがたり」 村山早紀



桜風堂ものがたり 村山早紀

万引き事件がきっかけで、長年勤めた書店を辞めることになった青年。しかしある町で訪れた書店で、彼に思いがけない出会いが…。田舎町の書店の心温まる奇跡。

本屋大賞ノミネート作品とのことですが・・・
これはノミネートなるだろうなー。
書店員の夢と希望と憧れがつまった1冊に見えました。

まぁ面白かったんだけど、途中で「は?」と思うことがあったはあった。
それまでメールのやりとりはしていたとはいえ、初対面の男に
「うちの書店を任せたい」

「え???」

そこがねぇーーーー。
年寄りが1人でやる小さい書店。
うむ。私が住んでいたエリアではあんな書店だな。
と思いながら読みました(その書店は閉店しましたが)

本読みにとっては憧れの話でしたねー。
うまく行き過ぎの感は否めませんけれど。
いつもうまくいかない話ばかり読んでるとこういうひねくれた人間になります(笑)

ただ、この人たちのその後が知りたいなー。
このメンバーのその後が出たら読んでみたいなと思いました。

「ホテルモーリスの危険なおもてなし」 森晶麿



ホテルモーリスの危険なおもてなし 森晶麿

かつて高級リゾートだった“ホテルモーリス”に、今は毎日ギャングがやってくる。迎え撃つのは、伝説のホテルマンの妻でオーナーのるり子、元殺し屋のコンシェルジュ日野、そして立て直しを命じられた新人支配人の准。アガサ・クリスティー賞作家がもてなす、劇場型ミステリー。

【目次】
グリーン・ビートルをつかまえろ/ローチ氏を始末するには/けじめをつけろ、ドラゴン・フライ/シェルの歌でも聴け/バタフライを見失うな/特別付録 ホテルモーリス滞在備忘録


続くのかなぁー。
なんて思いました。

キャラがユニークでこれ1冊で終わってしまうにはもったいない感じがします。
でも、続編が出ているような気配が・・・ない?

そしてねぇーキャラがユニークなのにこの1冊に詰め込みに詰め込んだので、途中からワケわからなくなってきてる。
まぁ私の読解力の問題かもしれませんが。

日野がかなりいいんですよねー。
元殺し屋らしいんだけど、酒がまるっきりダメで、そのくせ飲む。
飲んで1秒後にはそこに倒れてる。
毎回ww
学習能力がないのだ。
桑野も才能があるのに、登場しなくて。
なんだかもったいないだらけの1冊だった気がする。

浅田次郎さんの「プリズンホテル」みたいに4冊くらいあると楽しかったかも。
どうしてもプリズンホテルと比べてしまいます。
客層が似ているのだ(笑)

「シャーロック・ノート」 円居挽



シャーロック・ノート 円居挽

剣峰成は退屈していた。都内屈指の進学校にもかかわらず、クラスメイトは凡庸な生徒ばかり。目指す高みには到底たどり着けそうにない…。そんな成の前に現れた少女、太刀杜からん。彼女との出会いをきっかけに、成は鷹司高校の真の姿を目の当たりにする。論理と論理をぶつけ合う学園裁判。殺人と暗号。連続密室爆破事件と犯人。若き才能が放つ、青春×本格ミステリの新機軸。

なんかBOOKデータベースを読むと面白そうなんだけど
読んでみるとそれほどでもないというか・・・(笑)
内容がデータベースが書いているイメージと違うんだよね。
そこが残念でした。

靴底を減らすっていう探偵ではなくて、スマートな感じがしました。
しかし前にも読んだよなー別の本で。
探偵の学校。
探偵って需要があるのか?
まぁ・・・よいのではないだろうか。

でも、探偵学校というエリートっぽい雰囲気の中で、関西弁女子がいると
可愛らしく思います。
関西弁可愛いですねー。

ただ、次の本も出てるけど買うのは躊躇しています。

「コンビニ人間」 村田沙耶香



コンビニ人間 村田沙耶香

36歳未婚女性、古倉恵子。大学卒業後も就職せず、コンビニのバイトは18年目。これまで彼氏なし。日々食べるのはコンビニ食、夢の中でもコンビニのレジを打ち、清潔なコンビニの風景と「いらっしゃいませ!」の掛け声が、毎日の安らかな眠りをもたらしてくれる。ある日、婚活目的の新入り男性、白羽がやってきて、そんなコンビニ的生き方は恥ずかしいと突きつけられるが…。「普通」とは何か?現代の実存を軽やかに問う衝撃作。第155回芥川賞受賞。

別にいいじゃない。

というのが私の感想。
世の中にはおせっかいが多すぎる。

恵子と言う人はちょっと独特な感性の持ち主。
公園で鳥が死んでたら「食べよう!おとうさん焼き鳥好きだって言ってたし!」
教室で男子がケンカしてクラスメイトが「だれか止めて!」と言えばスコップで殴って止めるしw
大人になっても基本考えは変わらず。
ただ行動しないことを覚えた。

自分に出来る仕事はコンビニ。
ひとつひとつしっかりとマニュアルが決められて「その通りにする」ということが恵子にとっては一番楽な生き方。

周りからは「結婚も就職もしてない欠陥人間」みたいに思われてるみたいだけど、
私はコンビニでバイトっていっても18年も働いているんだから別にいいじゃないの。
って思うけどなー。

しかし、最近の芥川賞は読み物としても面白くなってきた。
以前、ご隠居(会社の前社長)が文藝春秋を買ってた時は芥川賞受賞作を読んでましたが、
どれもこれも暗くて重くてイライラして・・・だったけど、今回は身近なコンビニが舞台だったから楽しめました。