igaigaの徒然読書ブログ

読んだ本の感想を気ままに書く読書ブログ。時々映画鑑賞。

「衣更月家の一族」 深木章子



衣更月家の一族 深木章子

「すぐ来て下さい!姉が…、私の夫に殺されたんです」凶器の花瓶には通報者の夫の指紋が付着、その夫は逃走中…。これを捕まえれば万事解決、当初は単純な事件と思われたのだが、数日後に男が出頭、そこから思わぬ展開を見せ始める…。

物凄くややこしかった。
最初の3話が中途半端で、「こりゃ絶対ラストで交わるんだろう」と思ってはいたけれど、
交わりすぎて私の頭の中ではこんがらがってしまったままww

なので、最後の「衣更月家の一族」の章で事件は解決するのですが・・・
確かに事件としては解決しているのですが・・・物凄く
混乱したまま終わってしまいました。

なんでこんなにややこしくしてしまったんだ・・・

まぁいいけど。
しかし、面白いのはお金に物凄く執着する人としない人といるんだよなと。

でもなぁー。
どんでん返し仕掛けているつもりなんだろうけれど、
ピンとこなかった。残念。

「0能者ミナト<11>」 葉山透



0能者ミナト 葉山透

殺生石ーそれは凶悪な毒の大気を発し命あるものを死に追いやる、呪わしい巨石。かつて沙耶とユウキを窮地に陥れたそれが、いま新たに発見された。現地に赴いた理彩子を追う沙耶とユウキ、渋々それについて行った湊。そんな三人が捕われたのは、どちらを向いても脱出不能の、まさに無限回廊と化した空間だった。殺生石、そして九尾の狐の気配に満ちた閉鎖空間から脱出する術は?究極の攻撃を放つ九尾の狐を倒す術は、果たして存在するのかー。

マンネリではありますが、好んで読んでます。
どちらかというと、一話目の「嘘」の方が好きです。
なんか、この話はこれ以上に意味がありそうですが
どうなんですかね。

2話目は理彩子がお見合いをするのですが、
それをぶち壊しに行く湊くんでありました。

時空のゆがみみたいなところから登場した指輪の利用の仕方。
もう少し、カッコイイ漫画チックなのを想像してましたが
ちょっと違っていたようです。

で、ラストの孝元さんの勘違いが一番ウケました。
この人はいつもいい働きをしますw

「本所おけら長屋」 畠山健二



本所おけら長屋 畠山健二

本所亀沢町にある「おけら長屋」は騒動の宝庫だ。大家の徳兵衛、米屋奉公人の万造、左官の八五郎、後家女のお染ーひと癖ある住人が入り乱れて、毎日がお祭り騒ぎ。そんなおけら長屋に、わけあり浪人の島田鉄斎がやってきて…。貧しいくせにお節介、そそっかしいけど情に厚い。そんな庶民が織りなす、江戸落語さながらの笑いと情緒にあふれる連作時代小説。文庫書き下ろし。

【目次】
だいくま/かんおけ/もののふ/くものす/おかぼれ/はこいり/ふんどし


だんだんと長屋に馴染んでくる島田鉄斎がよかった。
馴染む=おせっかいになるっていうか。
あぁー長屋メンバーだなぁーと。

この人たちは間違いなく、人が席を外しているうちにその人のケータイが鳴ったら出る。
一瞬の迷いもなく出る。

そういう人情に篤いっていうかおせっかいっていうか。
まぁ読んでて面白かったですけど。
読み物だからこんなおせっかいが身に沁みます。

どの話も面白かったですが、お静の破壊力には笑いました。
甘やかすに甘やかしたお嬢様を花嫁修業に出したはいいけれど、受け入れ先がおけら長屋。
愛すべきおバカ(笑)
我が家に花嫁修業に来てほしくはないが、読んでる分には面白すぎる。

妹が買った本ですが、何がどうしてこの本を買ったか謎。
妹はメディアや情報に思い切り影響されるタイプなので、何かあったのかなぁー。
あまり期待しないで読みましたが意外に楽しめました。
2巻以降も買ってくれないかなぁー。
多分、無理だろうな。
読んでる最中に私に貸したので(^-^;)

「バチカン奇跡調査官 ジェヴォーダンの鐘」 藤木稟



バチカン奇跡調査官 ジェヴォーダンの鐘 藤木稟

フランスの小村の教会から、バチカンに奇跡申請が寄せられる。山の洞穴の聖母像を礼拝している最中、舌のない鐘が鳴り全盲の少女の目が見えるようになったというのだ。奇跡調査官の平賀とロベルトは早速現地へと赴く。この一帯はかつて「ジェヴォーダンの獣」と呼ばれる怪物が出没したとの伝説が残る地。さらに少女は3年前、森で大ガラスの魔物に出会ったことで視力を奪われたというがー!?天才神父コンビの事件簿、第14弾!

今回はきちんと平賀とロベルトが活躍してました。
やっぱりバチカンものはこうじゃないとねー。
登場人物も余計なの(?)は登場せず、しっかりメインの2人とシン博士が
奇跡について調べる。
あぁー王道だ。

平賀とシン博士のやり取りはコントにしか思えず、
このやり取りを真剣にやっているこの2人に親近感を覚えます(笑)

そして、行き詰ったときには料理を作るロベルト。
相変わらず上手で美味しそうです。
ダイエット中のわが身には辛い(笑)

そして今回もまた奇跡ではなく、一体いつになったら「奇跡」が起きるのか。
今回のこれでも、解明しちゃうって・・・本当は奇跡とか望んでないんじゃない??
ってくらい徹底した捜査です。

「あの夏、二人のルカ」 誉田哲也



あの夏、二人のルカ 誉田哲也

名古屋での結婚生活に終止符を打ち、東京・谷中に戻ってきた沢口遥は、【ルーカス・ギタークラフト】という店に興味を持つ。店主の乾滉一はギターの修理だけでなく、日用品の修理もするらしい。滉一との交流の中で、遥は高校時代の夏を思い出していた。
一方、高校生でドラマーの久美子は、クラスメイトの翔子、実悠、瑠香とともにバンドをを始動させる。そこに転校生のヨウが入ってくるのだが、彼女の非凡な才能に久美子は衝撃を受ける。ある日、彼女たちのバンド「RUCAS」にプロデビューの話が持ち上がるがーー。


そこそこ↑に説明があるのですねー。
よく読んだら裏表紙にもちゃんと書いてた。
しっかりと読んでなかった私は途中で「あれ?遥??あれれ??クミ??」とワタワタとする。

久しぶりにグロのない誉田作品を読みました。
グロなしだと徹底的に爽やかに青春になるからすごいなぁーと
1人の作家さんなのにどうしてこうも引き出しがあるのかと。

でも、こうして読んでみると遥は面倒くさいかも。
しっかりと向き合う瑠香は素敵だと思うし只者ではない。
こんな面倒な人とはあまり付き合いたくないし、
ご機嫌とりなんてしてられっかとも思う。

ただ本人不器用なだけです。
不器用で瑠香曰く「潔癖で極端」
あーーー。そういう感じか。

終始さわやかでのんびりした感じで読むことが出来ました。

「テロリストのパラソル」 藤原伊織



テロリストのパラソル 藤原伊織

アル中バーテンダーの島村は、過去を隠し二十年以上もひっそり暮らしてきたが、新宿中央公園の爆弾テロに遭遇してから生活が急転する。ヤクザの浅井、爆発で死んだ昔の恋人の娘・塔子らが次々と店を訪れた。知らぬ間に巻き込まれ犯人を捜すことになった男が見た真実とは…。史上初の第41回江戸川乱歩賞・第114回直木賞受賞作。

5回目くらいの再読のようです(前の自分のブログ見た)。
定期的に読んでいるつもりでしたが、前回から8年も経ってて驚きました。
8年もテロパラ読まなかったのか。
まぁ他の藤原作品読んでたからかなー。

久しぶりに読みましたが、あっという間に世界に入り込み一気読み。
面白かった。
読みながら忘れているところもあって。
「浅井は元刑事だったのか」とか。その程度ですが。
もう、東大に入って学生運動まっさかり時代で
そこから落ちぶれてアル中の宿無しバーテンってどんなんよ。

ハードボイルドのはずなのにどこかインテリで知性が湧き出る1冊です。

私持っている本、この講談社ver.なのですが、ちょっと小汚くなってて(笑)
角川とか文春で出てるのもほしいなぁーと思ってます。
確か文春文庫かな。解説が逢坂剛さんと黒川博行さんの対談なんだよね。
本屋で解説だけ立ち読みしたけど、それ欲しいなぁーと思い始めてます。

このテロリストのパラソルはギャンブルで1000万の借金を負った藤原さんが
借金返済のために乱歩賞狙いで書いた本だったそうで。
狙い通り乱歩賞を取って、ついでに直木賞までついてきた1冊です。

未読の方はこの何とも言えない世界観を味わってほしいです。

「ライフ・アンド・デス」 藤田宜永



ライフ・アンド・デス 藤田宜永

完璧のはずだった。しかし、その計画が、一人の女と愛くるしい動物たちのせいで狂い始める―謎の人物からの指令により、ある女に近づけというミッションを課された腕利きの暗殺者・榎波。しかし、彼には、女性に対する屈折した心と、動物虐待を目にすると暴走するという決定的な弱点があった―!?“影の弁護士”藤立、動物をこよなく愛し、女に恐怖心を抱く草食系ヒットマン。激情にまかせて放った1発の銃弾から、伸るか反るかの追跡劇の幕が上がる。新境地ノンストップ・サスペンス。

多分、初めましての作家さんです。
結構好みの設定。
殺し屋とか、「元」弁護士とか「元」刑事とかね。
「元」のところがなんかいいです。

動物が好きすぎて動物を虐待する人を絶対に許さずあっさり殺してしまう。

そのちぐはぐさが面白かったんだけど、なんか途中から
キャラがヘンテコになってきた感じがしたなぁー。
なんだろう。

榎波のキャラが・・・なんか・・・微妙。
最初はよかったと思ったんだけどなぁー。

そして途中から予想通り混乱してくる(笑)
そして、ターゲットに榎波のグループと藤立のグループが
登場して、そしてドミニカとかなんとかかんとか・・・

なにーーー!?

というごっちゃ混ぜ状態でした(笑)

「森笠邸事件 探偵の流儀Ⅱ」 福田栄一



森笠邸事件 福田栄一

篠戸市の名家・森笠家で若い男が監禁されていた。男は移送寸前に逃走、広大な敷地で姿を消してしまう。そして、陸の孤島=森笠邸で恐るべき惨劇が!-所長の嶋岡が調査中に階段から転落した事件を機に、姪の美菜子が所長を代行、所員たちの結束も強まり、事務所自体はいい方向に進んでいる。また、嶋岡も徐々にではあるが回復傾向にあった。ところが、以前つき合いのあった地元の名家・森笠家から呼び出しを受けた美菜子は、当主の森笠和史から嶋岡の名誉にもかかわる監禁事件の調査を命じられたのだった…。注目の青春ミステリーの旗手が描く、絶対絶命探偵日常小説!

第二弾です。
前回、殺されそうになった所長は現在も入院中。
ってことで、前作からそれほど時間が経ってないことが分かります。

今回は1つの事件をじっくりと解決するのですが、
面白かったけど、やっぱりうまくいきすぎだよなぁーとは思う(笑)

飯田がどんどんと仕事出来るようになっていっているのね。
それはやっぱり実践第一か。

森笠邸が広すぎてあまりイメージわきません(笑)
敷地内に、自分の家と使用人の家と、親戚2家族分の家があって
さらに謎の倉庫とかあって、迷いそうなくらいってどういうことなんだろう?

ちょっと気になりました。

「dele」 本多孝好



dele 本多孝好

dele.LIFE』の仕事は、誰かが死んだときに始まる。死後、誰にも見られたくないデータを、その人に代わってデジタルデバイスから削除するーそれが、この会社の仕事だ。新入りの真柴祐太郎が足を使って裏を取り、所長の坂上圭司がデータを削除する。淡々と依頼を遂行する圭司のスタンスに対し、祐太郎はどこか疑問を感じていた。詐欺の証拠、異性の写真、隠し金ー。依頼人の秘密のファイルを覗いてしまった二人は、次々と事件に巻き込まれる。この世を去る者が消したかった“記録”と、遺された者が抱く“記憶”。秘められた謎と真相、そして込められた想いとは。“生”と“死”、“記憶”と“記録”をめぐる連作ミステリ。

【目次】
ファースト・ハグ/シークレット・ガーデン/ストーカー・ブルーズ/ドールズ・ドリーム/ロスト・メモリーズ


例えば、「パソコンとかスマホが24時間動かなかったら自分は死んでいるから、その時にはパソコン(もしくはスマホ)の〇〇のデータを削除してほしい」という依頼が来るという話。

社長の圭司はパソコンを使って遠隔で削除するのです。

前もって契約しているんだね。
お金はどう動くのか分からないんだけど。
でも、死んだら抹殺してほしいものとかあるよね。
昔でいうところの日記みたいなところか。

こういうの読むとやっぱり日記なんてものはとっておくものじゃないな。


捨てよう(笑)


圭司は「それがビジネス」とばかりサクサクっと削除するんだけど、
祐太郎が「ちょっと待て!」みたいになる。
まぁ確かに「自分が死んだら」という設定なので、祐太郎としては
思い残すことなく成仏してほしいという気持ちと、「何が入っているんだろう」
という野次馬根性と。まぁ気持ちは分かりますが。

キャラクターがそこそこ濃かったのでもしかしたら続編とかあるのかなと
思ったりしました。

「死は望むところ」 深町秋生



死は望むところ 深町秋生

目をそむけたくなる冷酷な連射…。神奈川県南足柄市の山中で、敏腕女刑事らが殱滅された。急襲したのは「最後の天才極道」率いる武装犯罪組織「栄グループ」。既成暴力団幹部らも抹殺し、警察にも内通者を抱えていた。警視庁特捜隊は彼らを追うが、仲間を殺戮され、復讐を期す。死をも恐れぬ者どもの闘いの果て。類例なき警察小説の神髄。血まみれの暗黒警察小説!

↑のとおり、「血まみれの暗黒警察小説」
そのまんまです。
かなり好き嫌いが出る作品ではあると思いますが、私は好きです(*´ω`*)

ただただ殺し殺されるだけの話です。

普通痛くてのたうち回りたいんじゃないかって思うけれど、
そこは皆さん超人のようで、顔色一つ変えず殺しまくってます。
何か飲んでるのか?
と、思わずにはいられん。

沙由梨が主人公かなと思ってましたが、どうやら違ってました。
一身上の都合(?)で、物語の視点が変わっていきます。

最後に警察内部の内通者が現れるのですが
あぁーーあの人かぁー。
そういえばそういえばだった。
存在感あまりなくて忘れてた。
だからこそ、内通者にぴったりなのか。

それはそうと、最初のイメージから沙由梨って小柄でかわいい刑事かと思ってました。
朝子さんが「そんなにかわいい顔して」とか、職場でセクハラまがいなこともされたとか
あったので。
しかし、実際はがっちり系女子だった??