igaigaの徒然読書ブログ

読んだ本の感想を気ままに書く読書ブログ。時々映画鑑賞。

「バチカン奇跡調査官 ジェヴォーダンの鐘」 藤木稟



バチカン奇跡調査官 ジェヴォーダンの鐘 藤木稟

フランスの小村の教会から、バチカンに奇跡申請が寄せられる。山の洞穴の聖母像を礼拝している最中、舌のない鐘が鳴り全盲の少女の目が見えるようになったというのだ。奇跡調査官の平賀とロベルトは早速現地へと赴く。この一帯はかつて「ジェヴォーダンの獣」と呼ばれる怪物が出没したとの伝説が残る地。さらに少女は3年前、森で大ガラスの魔物に出会ったことで視力を奪われたというがー!?天才神父コンビの事件簿、第14弾!

今回はきちんと平賀とロベルトが活躍してました。
やっぱりバチカンものはこうじゃないとねー。
登場人物も余計なの(?)は登場せず、しっかりメインの2人とシン博士が
奇跡について調べる。
あぁー王道だ。

平賀とシン博士のやり取りはコントにしか思えず、
このやり取りを真剣にやっているこの2人に親近感を覚えます(笑)

そして、行き詰ったときには料理を作るロベルト。
相変わらず上手で美味しそうです。
ダイエット中のわが身には辛い(笑)

そして今回もまた奇跡ではなく、一体いつになったら「奇跡」が起きるのか。
今回のこれでも、解明しちゃうって・・・本当は奇跡とか望んでないんじゃない??
ってくらい徹底した捜査です。

「あの夏、二人のルカ」 誉田哲也



あの夏、二人のルカ 誉田哲也

名古屋での結婚生活に終止符を打ち、東京・谷中に戻ってきた沢口遥は、【ルーカス・ギタークラフト】という店に興味を持つ。店主の乾滉一はギターの修理だけでなく、日用品の修理もするらしい。滉一との交流の中で、遥は高校時代の夏を思い出していた。
一方、高校生でドラマーの久美子は、クラスメイトの翔子、実悠、瑠香とともにバンドをを始動させる。そこに転校生のヨウが入ってくるのだが、彼女の非凡な才能に久美子は衝撃を受ける。ある日、彼女たちのバンド「RUCAS」にプロデビューの話が持ち上がるがーー。


そこそこ↑に説明があるのですねー。
よく読んだら裏表紙にもちゃんと書いてた。
しっかりと読んでなかった私は途中で「あれ?遥??あれれ??クミ??」とワタワタとする。

久しぶりにグロのない誉田作品を読みました。
グロなしだと徹底的に爽やかに青春になるからすごいなぁーと
1人の作家さんなのにどうしてこうも引き出しがあるのかと。

でも、こうして読んでみると遥は面倒くさいかも。
しっかりと向き合う瑠香は素敵だと思うし只者ではない。
こんな面倒な人とはあまり付き合いたくないし、
ご機嫌とりなんてしてられっかとも思う。

ただ本人不器用なだけです。
不器用で瑠香曰く「潔癖で極端」
あーーー。そういう感じか。

終始さわやかでのんびりした感じで読むことが出来ました。

「テロリストのパラソル」 藤原伊織



テロリストのパラソル 藤原伊織

アル中バーテンダーの島村は、過去を隠し二十年以上もひっそり暮らしてきたが、新宿中央公園の爆弾テロに遭遇してから生活が急転する。ヤクザの浅井、爆発で死んだ昔の恋人の娘・塔子らが次々と店を訪れた。知らぬ間に巻き込まれ犯人を捜すことになった男が見た真実とは…。史上初の第41回江戸川乱歩賞・第114回直木賞受賞作。

5回目くらいの再読のようです(前の自分のブログ見た)。
定期的に読んでいるつもりでしたが、前回から8年も経ってて驚きました。
8年もテロパラ読まなかったのか。
まぁ他の藤原作品読んでたからかなー。

久しぶりに読みましたが、あっという間に世界に入り込み一気読み。
面白かった。
読みながら忘れているところもあって。
「浅井は元刑事だったのか」とか。その程度ですが。
もう、東大に入って学生運動まっさかり時代で
そこから落ちぶれてアル中の宿無しバーテンってどんなんよ。

ハードボイルドのはずなのにどこかインテリで知性が湧き出る1冊です。

私持っている本、この講談社ver.なのですが、ちょっと小汚くなってて(笑)
角川とか文春で出てるのもほしいなぁーと思ってます。
確か文春文庫かな。解説が逢坂剛さんと黒川博行さんの対談なんだよね。
本屋で解説だけ立ち読みしたけど、それ欲しいなぁーと思い始めてます。

このテロリストのパラソルはギャンブルで1000万の借金を負った藤原さんが
借金返済のために乱歩賞狙いで書いた本だったそうで。
狙い通り乱歩賞を取って、ついでに直木賞までついてきた1冊です。

未読の方はこの何とも言えない世界観を味わってほしいです。

「ライフ・アンド・デス」 藤田宜永



ライフ・アンド・デス 藤田宜永

完璧のはずだった。しかし、その計画が、一人の女と愛くるしい動物たちのせいで狂い始める―謎の人物からの指令により、ある女に近づけというミッションを課された腕利きの暗殺者・榎波。しかし、彼には、女性に対する屈折した心と、動物虐待を目にすると暴走するという決定的な弱点があった―!?“影の弁護士”藤立、動物をこよなく愛し、女に恐怖心を抱く草食系ヒットマン。激情にまかせて放った1発の銃弾から、伸るか反るかの追跡劇の幕が上がる。新境地ノンストップ・サスペンス。

多分、初めましての作家さんです。
結構好みの設定。
殺し屋とか、「元」弁護士とか「元」刑事とかね。
「元」のところがなんかいいです。

動物が好きすぎて動物を虐待する人を絶対に許さずあっさり殺してしまう。

そのちぐはぐさが面白かったんだけど、なんか途中から
キャラがヘンテコになってきた感じがしたなぁー。
なんだろう。

榎波のキャラが・・・なんか・・・微妙。
最初はよかったと思ったんだけどなぁー。

そして途中から予想通り混乱してくる(笑)
そして、ターゲットに榎波のグループと藤立のグループが
登場して、そしてドミニカとかなんとかかんとか・・・

なにーーー!?

というごっちゃ混ぜ状態でした(笑)

「森笠邸事件 探偵の流儀Ⅱ」 福田栄一



森笠邸事件 福田栄一

篠戸市の名家・森笠家で若い男が監禁されていた。男は移送寸前に逃走、広大な敷地で姿を消してしまう。そして、陸の孤島=森笠邸で恐るべき惨劇が!-所長の嶋岡が調査中に階段から転落した事件を機に、姪の美菜子が所長を代行、所員たちの結束も強まり、事務所自体はいい方向に進んでいる。また、嶋岡も徐々にではあるが回復傾向にあった。ところが、以前つき合いのあった地元の名家・森笠家から呼び出しを受けた美菜子は、当主の森笠和史から嶋岡の名誉にもかかわる監禁事件の調査を命じられたのだった…。注目の青春ミステリーの旗手が描く、絶対絶命探偵日常小説!

第二弾です。
前回、殺されそうになった所長は現在も入院中。
ってことで、前作からそれほど時間が経ってないことが分かります。

今回は1つの事件をじっくりと解決するのですが、
面白かったけど、やっぱりうまくいきすぎだよなぁーとは思う(笑)

飯田がどんどんと仕事出来るようになっていっているのね。
それはやっぱり実践第一か。

森笠邸が広すぎてあまりイメージわきません(笑)
敷地内に、自分の家と使用人の家と、親戚2家族分の家があって
さらに謎の倉庫とかあって、迷いそうなくらいってどういうことなんだろう?

ちょっと気になりました。

「dele」 本多孝好



dele 本多孝好

dele.LIFE』の仕事は、誰かが死んだときに始まる。死後、誰にも見られたくないデータを、その人に代わってデジタルデバイスから削除するーそれが、この会社の仕事だ。新入りの真柴祐太郎が足を使って裏を取り、所長の坂上圭司がデータを削除する。淡々と依頼を遂行する圭司のスタンスに対し、祐太郎はどこか疑問を感じていた。詐欺の証拠、異性の写真、隠し金ー。依頼人の秘密のファイルを覗いてしまった二人は、次々と事件に巻き込まれる。この世を去る者が消したかった“記録”と、遺された者が抱く“記憶”。秘められた謎と真相、そして込められた想いとは。“生”と“死”、“記憶”と“記録”をめぐる連作ミステリ。

【目次】
ファースト・ハグ/シークレット・ガーデン/ストーカー・ブルーズ/ドールズ・ドリーム/ロスト・メモリーズ


例えば、「パソコンとかスマホが24時間動かなかったら自分は死んでいるから、その時にはパソコン(もしくはスマホ)の〇〇のデータを削除してほしい」という依頼が来るという話。

社長の圭司はパソコンを使って遠隔で削除するのです。

前もって契約しているんだね。
お金はどう動くのか分からないんだけど。
でも、死んだら抹殺してほしいものとかあるよね。
昔でいうところの日記みたいなところか。

こういうの読むとやっぱり日記なんてものはとっておくものじゃないな。


捨てよう(笑)


圭司は「それがビジネス」とばかりサクサクっと削除するんだけど、
祐太郎が「ちょっと待て!」みたいになる。
まぁ確かに「自分が死んだら」という設定なので、祐太郎としては
思い残すことなく成仏してほしいという気持ちと、「何が入っているんだろう」
という野次馬根性と。まぁ気持ちは分かりますが。

キャラクターがそこそこ濃かったのでもしかしたら続編とかあるのかなと
思ったりしました。

「死は望むところ」 深町秋生



死は望むところ 深町秋生

目をそむけたくなる冷酷な連射…。神奈川県南足柄市の山中で、敏腕女刑事らが殱滅された。急襲したのは「最後の天才極道」率いる武装犯罪組織「栄グループ」。既成暴力団幹部らも抹殺し、警察にも内通者を抱えていた。警視庁特捜隊は彼らを追うが、仲間を殺戮され、復讐を期す。死をも恐れぬ者どもの闘いの果て。類例なき警察小説の神髄。血まみれの暗黒警察小説!

↑のとおり、「血まみれの暗黒警察小説」
そのまんまです。
かなり好き嫌いが出る作品ではあると思いますが、私は好きです(*´ω`*)

ただただ殺し殺されるだけの話です。

普通痛くてのたうち回りたいんじゃないかって思うけれど、
そこは皆さん超人のようで、顔色一つ変えず殺しまくってます。
何か飲んでるのか?
と、思わずにはいられん。

沙由梨が主人公かなと思ってましたが、どうやら違ってました。
一身上の都合(?)で、物語の視点が変わっていきます。

最後に警察内部の内通者が現れるのですが
あぁーーあの人かぁー。
そういえばそういえばだった。
存在感あまりなくて忘れてた。
だからこそ、内通者にぴったりなのか。

それはそうと、最初のイメージから沙由梨って小柄でかわいい刑事かと思ってました。
朝子さんが「そんなにかわいい顔して」とか、職場でセクハラまがいなこともされたとか
あったので。
しかし、実際はがっちり系女子だった??

「僕が殺した人と僕を殺した人」 東川彰良



僕が殺した人と僕を殺した人 東川彰良

1984年。13歳だった。夏休みが終わる2日前、ぼくたちの人生はここから大きく狂いはじめたんだ。少年時代は儚く、切なく、きらめいている。台湾が舞台の青春小説

面白いのですが、面白いところに行きつくまでが結構苦痛(笑)
途中まで「あれ??これ『流』だっけ?」と直木賞作品と勘違いしちゃうくらい
話の内容が似てます。

舞台台湾だし、どことなく小汚い感じがして。

でも、「現在地」であるアメリカとどう絡んでくるのかと思っていたら
途中から「現在」の登場人物が台湾時代の登場人物と合致するんです。

それはやっぱり途中まで(だらだらとながらでも)読んでた者としては
驚いちゃうし、「えーーー!?そうなったの??」
そこからはあとページをめくる手が止まらず一気読みでした。

しかし・・・ここでも登場する母親の過干渉。
うへぇーーーーーーーーーーーー。
母親だったら子供から何を奪ってもいいものなのか。
「心配だから」という名目で子供の自由を奪っているようにしか
見えませんでした。

「消人屋敷の殺人」 深木章子



消人屋敷の殺人 深木章子

覆面作家の館で失踪した女性編集者。再び起こる不可能な人間消失。犯人は「人を消す屋敷」? その昔、包囲された館から一族が忽然と姿を消したーー。奇怪な伝承に彩られた岬の突端の武家屋敷、人呼んで「消人屋敷」。ここに隠遁する覆面作家を訪ねた女性編集者が失踪し、三ヵ月後、謎の招待状によって五人の関係者が集められた。嵐が巨大な密室を生み出し、新たに不可能な人間消失が! 読者を挑発する本格ミステリ長篇。

展開が全く読めなくて「どうなるんだろう??」とドキドキしながら読みました。
面白かったです。
トリックが分かり、仕掛けが分かると「あぁーそういうことかー」と思うんだけど
それでも、そこに行きつくまでが面白かったなぁー。、

最後の最後が「は?」と言いたくなるような終わり方で、
そこは読書メーターの皆さんも同様の意見のようです。

でも、そういう仕掛けにするんだったら別に行方不明になったのが兄ではなくて
姉の方が物語的にさらっといったのではないだろうか。

なんて思ったりして。
「その部分」も取ってつけた感じがしたんだよねー。

そういえば、青字の部分「出版社より」なんだけど、「BOOKデータベースより」じゃないんだけど、そこそこのネタバレをしている気がしますが・・・いいのか?

「お隣さんが殺し屋さん」 藤崎翔



お隣さんが殺し屋さん 藤崎翔

専門学校入学のために田舎から上京した美菜は、隣人に挨拶することに。お隣さんの雄也はどこか陰のある長身の青年で、美菜は好意を抱く。一方、雄也は美菜にある物を見られ動揺する。それは一発の銃弾だった。雄也はそれを使った「仕事」を思い出す。ある弁護士を闇に葬った、恐るべき出来事を。さらに雄也の今度の仕事場は、美菜が通う専門学校で…。純朴女子学生と危険な殺し屋が交錯する、衝撃的ラストのユーモアミステリ!

帯に「302ページから起こることは決して誰にも言わないでください!」
とありまして。
いつもそういうのに気付かないで読破するので最初から302ページに付箋貼っておいて
「ここだぞ!」と分かるようにしておきました(笑)

結果としては確かにその通りで、302頁から物語が変わります。

なるほどねー。
うまいなぁー。

確かに「変だな」と思った箇所が1か所あったんだけど
(たった1か所ですが)

なんで「パパ」に「部屋散らかしちゃった~」というのだろう。
そこだけが不思議ではありましたが、そんな言葉にはもちろん意味があるのです。
気楽に気軽に読めました。
殺し屋の話でしたが(笑)