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2021.02.24 (Wed)

「遊戯」 藤原伊織



遊戯 藤原伊織

「現実とネットの関係は、銃を撃つのに似ている」。ネットの対戦ゲームで知り合った本間とみのり。初対面のその日、本間が打ち明けたのは、子どもの頃の忌まわしい記憶と父の遺した拳銃のことだった。2人を監視する自転車に乗った男。そして銃に残された種類の違う弾丸。急逝した著者が考えていた真相は。表題作に加え、遺作となった中篇「オルゴール」も収録。

再読と言ったら「遊戯」です。
このブログには3回目の登場。

あっという間に終わるんで悲しいです。


遊戯


この本は「遊戯」の後に「オルゴール」という短編が入ってます。
で、遊戯の最後にこの唐突な「未完」の文字が出てくるんです。

いつも読むたびに呆然としてしまって・・・
「オルゴール」のせいでページ数の残りとか分からなくなって
で、続きが読めない現実に放心してしまいます。
毎回です。
でも、また読みたくなる。

これはオンラインゲームで知り合った、本間とみのりの出会いから
何からミステリーからいろいろあるのですが、今から14年くらい前。
オンラインゲーム(したことない)の世界も変わったんだろうなぁ
と思ったり。

短編の「オルゴール」の夏目社長はなんか、「名残り火」の三上社長を
思い出させるような男前な人でした。
物語としてはとても悲しいんだけれどね。

それにしても「遊戯」の自転車男と銃弾が気になる~。




09:30  |  藤原伊織  |  トラックバック(0)  |  コメント(0)  |  EDIT  |  Top↑

2021.02.08 (Mon)

「名残り火」 藤原伊織



名残り火 藤原伊織

飲料メーカーの宣伝部課長だった堀江の元同僚で親友の柿島が、夜の街中で集団暴行を受け死んだ。柿島の死に納得がいかない堀江は詳細を調べるうち、事件そのものに疑問を覚える。これは単なる“オヤジ狩り”ではなく、背景には柿島が最後に在籍した流通業界が絡んでいるのではないか―。著者最後の長篇。


再読~。
元々単行本が出版されたのが2007年。
原稿を書いていたのがもっと前だろうから、出版されたときより13~14年
経ってるワケです。
コンビニの話。
この本にもコンビニの事が出てきましたが、
今でも変わらないところがあったり。
例えば、24時間365日やっていることが大前提なので親の葬式でコンビニを休業するなんて契約違反とか。
人件費がかかるので、家族が10時間勤務したりとか。
今ようやく言われているコンビニ問題をこの時から書いてます。

ただ、沢山ある飲料からコンビニには数種類しか置かれない。
・・・なこともあって。
今は、メーカーのほうでコンビニの力に頼っているなと思う所もありますので、
商品に関しては進んだなと思ったり。

で、「手のひらの闇2」でもある「名残り火」。
読んだら、これは「手のひらの闇3」もあったかも。
という、どことなくハッキリしない箇所とかもあってね。
堀江と大原の事だったり。
つづきがありそうな終わり方でした。

手のひらの闇では普通に元気だった柿島の死から
物語が始まりますので、続けて読むと結構辛い(T_T)

そして真相もまた辛い。
辛いんだけれど、三上社長とナミちゃんという二人がなんで
あんなに仲良くなったのか。こちらもかなりの謎。
08:47  |  藤原伊織  |  トラックバック(0)  |  コメント(0)  |  EDIT  |  Top↑

2021.02.06 (Sat)

「てのひらの闇」 藤原伊織



てのひらの闇 藤原伊織

飲料会社宣伝部課長・堀江はある日、会長・石崎から人命救助の場面を偶然写したというビデオテープを渡され、これを広告に使えないかと打診されるが、それがCG合成である事を見抜き、指摘する。その夜、会長は自殺した!!堀江は20年前に石崎から受けたある恩に報いるため、その死の謎を解明すべく動き出すが…。

再読ー。
好きだとわかっている本を再読するのはものすごく楽しい。
今回も面白かった。

ヤクザの組長の息子だった堀江。
今は普通の会社員になっているようですが、
ところどころで暴力的な一面が見えます。
酒を飲むと意識がなくなるまで飲むっていう
ダメ人間なところもあるし、こういうところだけは
ちょっと受け付けないんだけれど、
それ以外は物事にたいする真摯な態度が好きです。

今回読んで、大原真理が鼻につくなぁーと思ってしまって。
ナミちゃんだったらいいのに、大原がダメな理由はなんだろう?
女の勘でしょうか(爆)

元々いた組の坂崎と話をする堀江は少し子供っぽさも
出てくる。昔の口調なのかな?
と、思ったり。

時に暴力的で、時に理論的なこの話が好きだったので
このまま続いて「名残り火」に行きますが・・・

最初はこれ悲しい展開なんだよね(T_T)
08:22  |  藤原伊織  |  トラックバック(0)  |  コメント(0)  |  EDIT  |  Top↑

2021.01.29 (Fri)

「煉獄の獅子たち」 深町秋生



煉獄の獅子たち 深町秋生

関東最大の暴力団・東鞘会で熾烈な跡目抗争が起きていた。死期の近い現会長・氏家必勝の実子・勝一と、台頭著しい会長代理の神津太一。勝一の子分である織内鉄は、神津の暗殺に動き出す。一方、ヤクザを心底憎む警視庁組対四課の我妻は、東鞘会を壊滅すべく非合法も厭わない捜査で東鞘会に迫るが…。地獄の犬たちに連なるクライム・サーガ第2幕。

地獄の犬たちを読んでないので分からないところもありますが、
どうも「前日譚」の話らしいのでこちらが先のようです。

基本的にはヤクザとヤクザみたいな警察との殺し合いの話。
救いはないよね。
道楽(?)として読むしかないんだけれど。
たまに読むのは好きです。
ちょっと疲れたけれど(笑)

この作家さんの特徴としては「この人はメインだろう」という
人が結構前半で姿を消します。
なので、読んでてもハラハラが止まらなかった。

東北弁というのはどうしてこうも朴訥で温かい印象を
与えるんだろう?
山形弁を喋る我妻刑事。
かなりの猛者でしたが、ノーラとの対決が一番面白かった。
一旦「敵」と思うと容赦ないんだなーと。

ただ、読み終わってもあまり救いはなくて。
こういう世界もなんなんだろうなーと思いました。
08:45  |  深町秋生  |  トラックバック(0)  |  コメント(0)  |  EDIT  |  Top↑

2021.01.15 (Fri)

「比例区は『悪魔』と書くのだ、人間ども」 藤崎翔



比例区は「悪魔」と書くのだ、人間ども 藤崎翔

サタン橋爪率いる「悪魔党」。奇抜なメイクと高飛車な言動で耳目を集めるイロモノ候補かと思いきや、意外と真っ当な政権公約に次第に人気を集め、見事4人が比例区当選を果たす。やがて世界中に「悪魔運動」を起こすほどの影響力を持つようになるのだがー(表題作)。幽霊歴75年、心霊写真に長年写り込んできた柳田勇だが、昨今の画像編集技術の向上で心霊写真の信ぴょう性が薄れてしまい、怖がらなくなった現代人を再び恐怖させる方法を模索している。新たな仲間の幽霊を募り、ユーチューブやニュース映像に映り込もうと画策するがー(「心霊昨今」)。元お笑い芸人の著者ならではの特盛ネタ!次々繰り出すあの手この手の短編&ショートショート全12編。

【目次】
日本今ばなし 金の斧銀の斧/貴様/一気にドーン/マッチングサイト/伝説のピッチャー/シンデレラ・アップデート/心霊昨今/未来の芸能界/比例区は「悪魔」と書くのだ、人間ども/宇宙人用官能小説/三十年後の俺/AI作


表題作はやっぱり面白いよね。
表紙もだけれど、内容からもどうしても「アノ人」たちを思い出してしまって。
パクリ??パクリなのか?と、思ってたらオチがあった。
オチ付きの話かー!!!

オチといえば、「三十年後の俺」もユニークなオチがついてて笑いました。
「伝説のピッチャー」もこういう事ってあるよね。うん。うん。と思いながら
読みましたが、オチはちょっと辛い(;・∀・)
「未来の芸能界」も、未来と言いながらも、モロ今の話でしたよ。
これはシュールすぎるww

短編でしたので気楽に読めました。
しかし・・・悪魔が総理大臣になる話・・・
どうですか??(笑)
06:00  |  藤崎翔  |  トラックバック(0)  |  コメント(0)  |  EDIT  |  Top↑

2021.01.11 (Mon)

「ブラック・ショーマンと名もなき町の殺人」 東野圭吾



ブラック・ショーマンと名もなき町の殺人 東野圭吾

殆どの人が訪れたことのない平凡で小さな町。寂れた観光地。ようやく射した希望の光をコロナが奪い、さらに殺人事件が…。犯人と探偵役、それぞれの仕掛けが張り巡らされています。騙されないように、お読みください。

前々から「東野圭吾の光文社発行は・・・」とよくブログに書いてますが、
今回もそういう「光文社らしい」東野作品でした。

本当に光文社から発行するとどうしてこうもドライで打算的な人ばかり
登場するのか。
父親が殺された真世ですら、多少ドライだよねー。

そういう意味では期待通りの光文社でありましたが・・・
すでにこの本でも時代はコロナでした。
私がコロナが登場した小説を読んだのがこれで2作目ですが
小説もこの先こうなっていくのかなぁ。

幻ラビという漫画&アニメが大ヒットになり、その漫画家が
地元にいるので、幻ラビとコラボをしたい。
その流れは大洗町を思い出しました。
この間「所さんの笑ってこらえて」で見たー。

そして真世の父親を殺した人の身勝手な理由。
お父さんもこれじゃ浮かばれないよね。
で、真世の叔父の武史。
この人のうさんくささが一番苦手だった。
反則しまくり(--;)
07:37  |  東野圭吾  |  トラックバック(0)  |  コメント(0)  |  EDIT  |  Top↑

2020.12.22 (Tue)

「極上の罠をあなたに」 深木章子



極上の罠をあなたに 深木章子

背徳の町で繰り広げられる悪事の数々。悪知恵を働かす悪徳人にするりと近づく新キャラクター・便利屋。政治家、葬儀屋、医師、捜査一課の刑事を華麗に知力で騙す。大どんでん返しの本格ミステリー!

【目次】
便利屋/動かぬ証拠/死体が入用/悪花繚乱


設定としては好きなんだけれど、もう少し踏み込んでほしかったかなーと。
なんとなく、尻切れトンボっていうか。
「ん?」と思いながら終わったっていうか。
人物にもう少し・・・という。
設定は好きなんだけれどね(2回言う)

便利屋っていうだけあって、逮捕されないレベルでは
なんでも請け負ってくれる。
依頼者は悪徳刑事だったり、悪徳弁護士だったり、
まぁすべて「悪徳・・・」とつくような人で。
それで、ダイレクトメールなんだよね。
それに携帯番号を書いておしまい。
最初は胡散臭いと思っている依頼者も結局は
電話して仕事を依頼して・・・

ただ、その後がなぁー。
もう少し欲しかったです。
07:00  |  深木章子  |  トラックバック(0)  |  コメント(0)  |  EDIT  |  Top↑

2020.12.02 (Wed)

「いのちの車窓から」 星野源



いのちの車窓から 星野源

星野源の魅力、そのすべてがわかる、誠意あふれるエッセイ集。ドラマ「逃げ恥」「真田丸」、大ヒット曲「恋」「SUN」、「紅白」出演。怒濤の毎日を送るなかで、著者が丁寧に描写してきたのは、周囲の人々、日常の景色、ある日のできごと…。その一編一編に鏡のように映し出されるのは、星野源の哲学、そして真意。

【目次】
いのちの車窓から/多摩川サンセット/怒り/電波とクリスマス/友人/作曲をする日々/一期一会/人間/SUN/ある日〔ほか〕


星野源のエッセイ。
基本、エッセイより小説の方が好きですが、それでもこの人の書いたものが読みたくて手に取りました。
前作は本屋さんで立ったまま数ページ読ませてもらいましたm(__)m

逃げ恥とかその主題歌の「恋」のことなども載っているのでバカ売れしてから出版したもの。
その前にも売れてたせいかなーーーー。
正直、立って読ませていただいた数ページよりも守りに入っている気がしたー。
前作は「えーー!!!」「大丈夫??」と聞きたくなるくらいあけっぴろげだったのが、
ちょっとそういうのは控えめに。

そして、人と人との繋がりを沢山書かれてました。
鶴瓶さん、大泉洋さん、新垣結衣さん、他にもいろいろ。

ただ、書きましたが多少「守り」に入っている感がありましたので
「やっぱりエッセイは群ようこさんを超えるものはないな」と
認識を新たにしましたs。
08:39  |  その他は行の作家  |  トラックバック(0)  |  コメント(2)  |  EDIT  |  Top↑

2020.11.20 (Fri)

「平凡な革命家の食卓」 樋口有介



平凡な革命家の食卓 樋口有介

なんとか殺人に“格上げ”できないものかーーそれは、地味な市議の死。外傷や嘔吐物は一切なし。医師の診断も心不全。しかし、本庁への栄転を目論む卯月枝衣子警部補、29歳。彼女の出来心が“事件性なし”の孕む闇を暴くことに…!? 軽妙に見事に、人間の業の深さに迫る新感覚ミステリー!

前にシリーズ2作目を読んだのでここにきて1作目を読む。
2作目の方が面白かったな(笑)
まぁ今回は登場人物の紹介的なものもあったので仕方ないか。
アクの強い3人ですが、その中でも一番は「メガネ」だよねー。
こういう人が知り合いだったらちょっとイヤかも。
とにかく私の常識ではありえないくらい図々しい。


無理矢理「事件」にしたかった枝衣子でしたが、あれよあれよと
証拠がでてきて。そこにまた人間関係とかどうのこうの。
しかし・・・中村まで重要人物だったとは(笑)

ただ、こういう軽いタッチの話は好きなので次が出たらまた
読みたいです。
そして野心ありありの枝衣子が割と好きなんです。
08:49  |  樋口有介  |  トラックバック(0)  |  コメント(0)  |  EDIT  |  Top↑

2020.11.17 (Tue)

「もう、聞こえない」 誉田哲也



もう聞こえない 誉田哲也

一向にわからぬ被害者男性の身元、14年前の未解決殺人事件。ふたつの事件を繋げるのは、“他界した彼女”だった…。

最初はタイトルが暗いし、展開も「なんだろう??」と不穏な雰囲気だし。
しかし・・・当事者「ゆったん」が登場してからはいつもの誉田ペース。
読む手が止まりません(ほんと)

暗い展開かと思っていたのに、急に展開がユニークになり
やっぱり女ふたりってこうなるのかなぁと(笑)
雪実が最初のイメージ通りで読んじゃうとダメなんだよね。
かなり・・・なんというか、策士ではあると思う。

土堂さんのカミングアウトには驚いたけれど、
それを踏まえたうえでもう一度読むとまた面白いかもしれない。
もう一度読むのもいいかも♡

タイトルが「もう聞こえない」だから、事件解決して聞こえなくなるのかな
と、思っていたらラスト(笑)
めっちゃ「聞こえてた」。
しかも・・・いい具合にペア組んでる~!!無敵か。
08:21  |  誉田哲也  |  トラックバック(0)  |  コメント(0)  |  EDIT  |  Top↑
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