igaigaの徒然読書ブログ

読んだ本の感想を気ままに書く読書ブログ。時々映画鑑賞。

「女子大生会計士の事件簿 DX2」 山田真哉



女子大生会計士の事件簿 山田真哉

競艇場から生まれた事件ー領収書の話/不器用なエンゲージリング事件ー売上と借入金・貸付金の話/「綺麗だね」と僕が言った!?事件ー商品の評価の話/騒がしい探偵や怪盗たち事件ーインターネットとインサイダー取引の話/幸運を呼ぶおサルさん事件ー資金管理の話/十二月の祝祭事件ー数字の話/遅れてきたクリスマス事件ー棚卸立会・売上原価の話/女子大生会計士の事件後2/読者からの質問コーナー

会計士と書いているだけあって、とても仕事に役立ちます。

じっくり読めばの話ですが。

今回も「お!ここんところ詳しく!!」と付箋貼ったまではいいですが、
読み終えました(^-^;)
あ・・・あとでじっくり・・・

本当にとても勉強になるんです。
萌さんが多少ふざけているし、カッキーがかなり出来ない人ではありますが、
参考になるなぁー。世の中の人はこうして悪巧みして儲けているのか。
ふむふむ。

この本はどうやら消費税3%時代に書かれた本のようで(遠い目)
多少気づきにくい個所もありましたが、その時期に書かれたものととしては
経理関係の基礎というのはあまり変わってないようです。

そして、策に溺れると悪事は露見します。はい。

「おらおらでひとりいぐも」 若竹千佐子



おらおらでひとりいぐも 若竹千佐子

74歳、ひとり暮らしの桃子さん。夫に死なれ、子どもとは疎遠。新たな「老いの境地」を描いた感動作!圧倒的自由!賑やかな孤独!63歳・史上最年長受賞、渾身のデビュー作!第54回文藝賞受賞作。

芥川賞~(〃∇〃)

・・・はいいのですが、タイトルからして前向きな本かと思ってました。
もう、ものすごい孤独。
孤独で孤独で気が狂いそうになります。

結婚はしたけど、夫に先立たれ、息子&娘は地元にいなく、
ずっと脳内独り言状態で、一日誰とも会話せず、ネズミの気配すら
ありがたいと思う生活。

淡々と書いているとはいえ、そこからくるすざましいほどの孤独。

自分はこんな思いしたくないし、夫にもこういう思いさせたくないと
思ってしまうくらいキツかったー。
そこそこ住宅街なはずなのに、近所の人が誰も登場しなかったのは
なんでだろう?とも思ったけど。
どこかに会話する人いないのか!?

全編東北弁(というか岩手?)なので、隣の県に生息している私は
すらすらと読みましたが、ここまで方言きついと南東北ですら
意味分からないんじゃないかなと思いました。
「コールテンのズボン」とかね。
まぁ方言ではないですが、今だと「コーデュロイ」っていうかなー。
うちの旦那は「コールテン」と言いますが(笑)

「女子大生会計士の事件簿 ベンチャーの王子様」 山田真哉



女子大生会計士の事件簿 山田真哉

あなたのキャリアや資産の命運はーすべて“会計”が握っている!キュートな女子大生会計士・藤原萌実と入所一年目の新米会計士補・柿本一麻が監査の先々で出くわす奇妙な事件。粉飾会計、会社乗っ取り、クーポン詐欺などバラエティ豊かな謎を解くうち、会計の仕組み、会社の仕組み、そして経済の仕組みがみるみる分かる!単行本未収録の短編二本を追加収録したデラックス版として、かつてない超実用的ビジネス・ミステリ待望の文庫化第一弾!さらにとにかく便利な「やさしい会計用語集」付き。

【目次】(「BOOK」データベースより)
北アルプス絵はがき事件ー簿外入金・架空出金の話/株と法律と恋愛相談事件ー債務保証・商法の話/桜の頃、サクラ工場、さくら吹雪事件ー未収入金・未払金の話/かぐや姫を追いかけて事件ー固定資産の話/美味しいたこ焼き事件ー売掛金の話/死那葉草の草原事件ー土地の評価の話/ベンチャーの王子様事件ーSPC(特別目的会社)の話/女子大生会計士の事件後


元々ビジネス書で出版しようか小説にしようかと悩んでいたくらいの本だったらしく、中身も結構ビジネスっぽい。
まぁビジネス書、ほぼ読んだことないから分からないんだけど。

仕事が経理なので結構そういう視点で見ると面白いです。
脱税節税の勉強になります(*'ω'*)

世の中ではとにかく税務署にお金を払いたくない会社が沢山ありますし。
まぁ日本の社会がそういうシステムとはいえ、いろいろあるんでしょうねー。
絶対バレるのにね。

薄い本なのであっという間に読み終わるかなーと思ってましたが
内容が結構身近だというのもあり、結構じっくりと読んでしまい
意外に時間がかかりました。

でも、勉強にもなるし節税対策に使えるものは使いたいと思います。

「仮面の君に告ぐ」 横関大



仮面の君に告ぐ 横関大

涌井和沙は、気がつくと病院のベッドにいた。戸惑ううちに、「モリさん、目が覚めたんですね」と看護師から声をかけられる。鏡をのぞいた和沙は驚愕する。そこに映っていたのは赤の他人ー森千鶴だった。パニックになった和沙は、恋人の早田慎介を頼ろうとするも、彼は自分に気づいてくれない…。胸が押し潰される中、追い打ちをかけるように新たな事実が判明する。一年前、和沙は何者かに殺害されたというのだ。千鶴の弟・潤の力を借り、少しずつ事態を把握していく和沙だったが、慎介が不穏な動きを見せ始め…。カップルに訪れた奇跡の十日間。真相に思わず“震える”再読必至のミステリー!

これ・・・

おかしくない?(・ω・)


途中までは、『よくある話ではないけれど、たまにある話だな』と
思って読んでいたのです。
でも、唐突なラストが訪れまして・・・

えーー。そうすると前半と矛盾しない??
ものすごいチグハグ感。

すんごい納得がいかなくて、もやーん。もやーんとした気持ちで
今打ち込んでます。
出来れば全部心の内を吐き尽くしたいのですが、
そうすると横関さんの営業妨害となりますので
私の心のうちは 「続きを読む」 にて。

久々にネタバレで行くぞー。

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「盤上の向日葵」 柚月裕子



盤上の向日葵 柚月裕子

埼玉県天木山山中で発見された白骨死体。遺留品である初代菊水月作の名駒を頼りに、叩き上げの刑事・石破と、かつてプロ棋士を志していた新米刑事・佐野のコンビが捜査を開始した。それから四か月、二人は厳冬の山形県天童市に降り立つ。向かう先は、将棋界のみならず、日本中から注目を浴びる竜昇戦の会場だ。世紀の対局の先に待っていた、壮絶な結末とはー!?

重かったー(重量ではない)。
とても重くて面白い本でした。

将棋は全く無知で途中で対局シーンとかあるのですが、
何書いているかさっぱり分かりません(^-^;)
先の先の先を読む。
そうでないと勝ちはないというのだけは理解しました。

平成6年の現在に対して、昭和何年という過去の物語が交互交互に進む。
・・・の時点で、平成6年の事件の関係者がいるなーと分かるんだけど
とにかく気になる。
現在の操作方法があまりスマートじゃないなぁーと思っていたら
平成6年の設定だったか。

「なぜ白骨死体に初代菊水月作の将棋の駒がおいてあったのか?」

ということで捜査は進むんだけど、その謎がラストに分かったとき。
「うーーーーーーーん」と、深いため息がでました。
いい意味でです。
そこには深い深い意味があるのです。

この本みたいにじっくりと詰んでいくっていう話が好きなので
とても満足しました。
出来る事ならこの丁寧な序盤中盤のように、終盤とラストも
丁寧にいってほしかったー。
特にラスト・・・何かもう少し・・・という気持ちです。

「意識のリボン」 綿矢りさ



意識のリボン 綿矢りさ

少女も、妻も、母親も。女たちは、このままならない世界で、手をつなぎ、ひたむきに生きている。恋をして、結婚し、命を授かったー。人生の扉をひらく、綿矢りさの最新短編集。

【目次】(「BOOK」データベースより)
岩盤浴にて/こたつのUFO/ベッドの上の手紙/履歴の無い女/履歴の無い妹/怒りの漂白剤/声の無い誰か/意識のリボン


相変わらずこじらせている人を書くとうまい綿矢さんであります。
芥川賞をとったあたりのいい子ちゃんのイメージが突き抜けて
これからも読むのが楽しみな作家さんです。

読んでるとただただ面倒くさい女子のオンパレードながら
そこから見える一筋の光とでもいいますか。
最後は少しだけ明るく終わるのがいいなぁーと思います。
そうじゃなかったらただの愚痴小説ww

母を亡くして傷心の娘と父だったけど、その娘もスクーターに乗ってたら
乗用車とぶつかって「ぽーん」と飛ばされてしまった。
この「ぽーん」という表現がなんか好きっていうか。
意識が戻るまでにいろいろな体験をするんだけど、
死にかけた人が経験するよくあるパターン・・・かな。

他にもいろいろありましたが、読み終わると一人でグジグジしてた女子が
多かったなという感想になりました(・ω・)

「ルビンの壺が割れた」 宿野かほる



ルビンの壺が割れた 宿野かほる

この小説は、あなたの想像を超える。結末は、絶対に誰にも言わないでください。「突然のメッセージで驚かれたことと思います。失礼をお許しください」--送信した相手は、かつての恋人。SNSでの邂逅から始まったぎこちないやりとりは、徐々に変容を見せ始め……。ジェットコースターのように先の読めない展開、その先に待ち受ける驚愕のラスト。前代未聞の面白さで話題沸騰、覆面作家によるデビュー作!

物凄く帯であおっていて、実際のところ賛否両論はあるようで・・・
なので一体どういう話なんだ。と思って読みましたら・・・・


それほど想像は超えなかった。

1~2か所想像を超えたところはあったけど(笑)
宮脇くんとか、演劇部のみなさんが、いろいろな意味で仲良しだったところとかかなー。

とりあえず、物語の最初でフェイスブック探し出してメールしだしたあたりから
気持ちわるーと思って読んでいたのですが、そのうち相手である未帆子から返事が
来るようになり、そこでメールの出し合いで物語が進む。

どうやら水谷一馬と田代未帆子は結婚の約束をしていたらしい。
結婚式をすっぽかした未帆子。
なんでなのか。
水谷一馬じゃなくても気になる。
それは解決されるのか。
男の執着はもっともなのかどうなのか。

2人のメールを読み続けていくと、何というか・・・同じ大学の演劇部以上の
波乱な人生。
てんこ盛りでした。
こんなに盛らんでも・・・っていうくらい盛ってました。

賛否両論必至!!なんてありましたが・・・
私はこういう話、好きな方です(〃ω〃)

ただ、さっきも書いたけどやりすぎですけどね。

「鬼を纏う魔女」 吉田恭教



鬼を纏う魔女 吉田恭教

渋谷区宮益坂で発生した通り魔事件に巻き込まれた被害者は四人、うち三人は死亡し、ただ一人生き残ったのは、乳房に般若の刺青を刻んだ若く美しい女性だった。しかし、意識不明となって生死の境を彷徨う彼女は身元に繋がるような物を所持しておらず、警視庁捜査一課の東條有紀は、被害者の刺青から身元の特定を試みる。そして彫師の情報を得て被害者の戸籍に辿り着いたものの、そこには不可思議な記載があった。

吉田作品、3作目ですがこの本が一番面白かったかなぁー。
シリーズものではあるんだけど、誰がメインのシリーズかよくわからず、
結局よく分からないまま読みましたが、話としては面白かったです。

今回は宗教モノ。
この間もそういえば違う作家さんで宗教モノ読んだなぁー。
独特の世界だよね。
宗教。
しかも、これはもろにカルトでそれはそれは恐ろしい宗教です。

ぐえぇーーーーーーーーー。

って思うけれど、基本的にグロおっけーなので読んでてもあまり気にしなかった。
ただ・・・食事しながらはNGかも。

女性刑事である東條有紀ですが、心は男とあります。
でも、読んでる限りでは女性っぽいんだよねー。
口調も行動も。
あまり有紀から男性の雰囲気がありません。
ただ交際している人が女性ってことくらい???

山梨県警に関してはなーんか怪しいオーラ出しまくりの人が
やっぱり、結果的に実行者になってしまいました。
でも・・・まぁ・・・それはそれでいいみたい(^^;)

「亡者は囁く」 吉田恭教



亡者は囁く 吉田恭教

「25年前に一度だけ会った女性の消息を知りたい。名前は深水弥生」盲目の天才バイオリニストの依頼を受け、探偵・槇野康平が調査に乗り出す。調査を進めるうち、深水弥生の恋人が四年前に起きた平和島事件の被害者となっていた事実を掴んだ槇野は、その事件の詳細を調べ直すために、警視庁捜査一課の東條有紀に協力を求める。そして深水弥生を探すべくさらに調査をすすめた結果、平和島事件の犯人と似た状況で自殺していた人物が浮かび上がってくる。

シリーズものの続編だったのを一応理解して、こちらから読みました。
(っていうか、これしかなかった)
読んでみると全く問題はありませんでしたが、
設定にかなりの無理があるのではないかと(^^;)


第一、興信所に依頼する内容が「25年前に~」云々。

えーーー25年前だよー。
覚えてないし。
でも、まぁ依頼するわけです。

そしてそのトリックというか仕掛けが・・・
まぁタイトルの通りなのですが、
私には出来ないことだけは間違いないです。
これはできる人と出来ない人がいるんだけど、
世の中の人大半が出来ないほうじゃないかなー。
この衝撃があまりにもすごくて、肝心かなめの殺人トリックが
あまり印象にないww

そして表紙に「犬」がいますが、その犬もかなり重要なポイント。
犬好きの人からすると許せないんじゃないかと思うんだけど(^^;)

でも、人物関係などは読んでて楽しそうです。
元刑事と現職刑事がそれぞれに協力し合いながら事件解決するみたいです。
トリッキーすぎましたが、こういう部分は読んでて面白かったかな。

「僕らだって扉くらい開けられる」 行成薫



僕らだって扉くらい開けられる 行成薫

さえない日常を送る僕たちに、なんでこんな能力(ちから)が? ある日突然、不思議な力に目覚めてしまった五人。思いもよらない出来事に巻き込まれ…。小説すばる新人賞作家の、傑作エンターテインメント!

【目次】
テレキネシスの使い方/パラライザー金田/パイロキネシスはピッツァを焼けるか/ドキドキ・サイコメトリー/目は口ほどにものを言う/僕らだって扉くらい開けられる


この本超面白かったです(〃ω〃)

初めましての作家さんなんだけど、図書館で本の帯部分を見て、すごく読みたくなりました。
人を金縛りにする力があるんだけど、その力を使うと禿げるんだよねー(笑)
そういう設定が面白くて。
あとは、人が使ったものを触ると気持ちが読めるとか。なんだっけ?念力・・・あれ?
でも、その人は超潔癖症で人が使ったの触るのとか無理っ!
とか(笑)

とにかく笑いあり涙ありです。
超能力を使う人にも性格があり、そういう人に限って心優しく、気の小さい人ばかり。
それぞれ連作短編みたいになってて、「スタ定」を出す食堂が毎回登場してます。
地域が近く、超能力使う人がこんなにいるのーとワクワクしながら
最後全員登場。

いいチームワークです(^^)