igaigaの徒然読書ブログ

読んだ本の感想を気ままに書く読書ブログ。時々映画鑑賞。

「凶犬の眼」 柚月裕子



凶犬の眼 柚月裕子

所轄署から田舎の駐在所に異動となった日岡秀一は、穏やかな毎日に虚しさを感じていた。そんななか、懇意のヤクザから建設会社の社長だと紹介された男が、敵対する組長を暗殺して指名手配中の国光寛郎だと確信する。彼の身柄を拘束すれば、刑事として現場に戻れるかもしれない。日岡が目論むなか、国光は自分が手配犯であることを認め「もう少し時間がほしい」と直訴した。男気あふれる国光と接するにつれて、日岡のなかに思いもよらない考えが浮かんでいく…。警察VSヤクザの意地と誇りを賭けた、狂熱の物語。日本推理作家協会賞『孤狼の血』シリーズ最新刊!

日岡の大上化が目立つような・・・

↑のBOOKデータベースに書いてあるような、「警察VSヤクザ」というよりも、「警察&ヤクザ」に見えてしまうのはいかがなものか。
でも、エピローグ好きだなぁー。
そうか。こういう風に終わらせたかと思うとなんか・・・
好みの終わり方でした(*´ω`*)

怒られるかもしれませんが(笑)

大上2号となった日岡は次はどうするのか。
こんな感じになると続きもありそうなので楽しみです。

ちなみに密告した人は気づいてました。
きっとそんなことだろうなぁーと。
まぁ敵に回すと怖い考えなしの人ってことで(笑)

「天上紅蓮」 渡辺淳一



天上紅蓮 渡辺淳一

史上、これほど愛された女性がいたろうかー時の最高権力者・白河法皇と、その養女にして最愛の恋人・待賢門院璋子。法皇63歳、璋子15歳。およそ50歳も離れた二人の愛は、平安という貴族社会を炎上させるほど、激しく純なものだった。文藝春秋読者賞を受賞した、渡辺文学の集大成!巻末には麻木久仁子氏との対談を収録。

渡辺淳一のお得意のエロエロで来たかと思ったら、途中から変に医学書みたいになって(途中から白河法皇の死因について語りだしたのですっ!!他の方の説とか踏まえて、でも自分は大腸癌だと思うとか。えーー??それ小説に必要?)・・・確かにそれもまぁ渡辺淳一の持ち味ではあるけれど・・・しかし、最後の「そう、私は思う」的な終わり方って、なんですか!?(´・ω・`)

ちゃんと小説なら小説らしく締めてほしいものです。
読みながら誰の話か分からなくて、wikiで調べたらなんと!
崇徳天皇のお母さんの話ではありませんか!!
   ※崇徳天皇→日本三大怨霊の1人。

と、思い喜び勇んで読みましたが・・・ほかの作家が書く歴史小説とはちょっと違った感じがして、「これじゃない」感がずっと付きまとってしまいました。
あぁーーーなんだろう。白河法皇も少しイカレれるとは思うけれど、鳥羽上皇もやっぱり普通じゃない。
確かに今の価値観で平安時代を語ってはいけないのでしょうが・・・

私がその時代に生きたら、とてもとても精神的に疲れただろうなと思います。
あーー。だから平安時代って物の怪とか多かったのかな。

「女子大生会計士4 企業買収ラプソディー」 山田真哉



女子大生会計士の事件簿 山田真哉

キュートな女子大生会計士・藤原萌実と新米会計士補・柿本一麻が監査の先々で遭遇する奇妙な事件。駄菓子屋再生の鍵を握るのは問屋さん!?悪質な在庫隠しの驚天動地のトリックとは?買収された企業の消滅を防ぐ秘策はあるのかー萌実の名推理が「会社」という不可思議な存在の秘密を鮮やかに解き明かす!巻末付録として「初心者のための“会計本”ガイド」まで収録して贈る超実用的ビジネス・ミステリ第四弾。

いろいろな事案がでて勉強になりそうですが、物語そのものがあまり面白くなく(笑)、意外に進まないなぁーと思ってます。

まぁ書き手が「公認会計士」であって「小説家」ではないからかなと思ったりしてます。
小説家と組んだら面白かったかもしれない。

姉が出てきたかと思ったら今度は妹が登場するしー。
なんか、こう行き当たりばったり感があります。

今回は監査がなく、企業買収だったり、自己破産問題だったり、違う視点で書いてました。
そういうのは面白く読みます。
トラックに見られちゃまずいものを載せて走らせるとかww

参考になるんだかならないんだか・・・(笑)

でも、ここまでやる知識はあれば損はしないかなと思います。
願わくばもう少しストーリーに流れがとっつきやすいといいのですが・・・

「女子大生会計士の事件簿 DX.3」 山田真哉



女子大生会計士の事件簿 山田真哉

キュートな女子大生会計士・藤原萌実と新米会計士補・柿本一麻の事件ファイル第3弾。映画ビジネスを蝕む不正のトリックとは? ネット予約でホテルが安くなるわけは? 巻末に「不正・粉飾決算摘発マニュアル」付!

だんだんと話が小難しくなっているような気がします。
1冊目の切手とか印紙でせこく節税するとかいう話じゃなくなり、
私が仕事で使えそうな状況ではなくなりました。
いや・・・使う気はありませんが(笑)

でも、映画館の人数を人が数えたり、ゲームセンターのゲーム機の台数を数えたり。
まだまだ人間も必要のようです。

ごまかすのは簡単そうですが、バレるのも簡単だよなぁー。
萌実さんは女子大生とはいうものの、社会に出てから大学生になったようなので
24歳だそうです。
思っていたより大人だった。

そしてだんだんと物語になってきた気がします。
小説っぽくなってきました。

「亡霊の柩」 吉田恭教



吉田恭教 亡霊の柩

児童養護施設の園長から依頼を受けた探偵・槙野康平は、五十嵐が昨年結婚し、今夏に亡くっていることを調べ上げる。しかし、五十嵐の妻に会いに行った園長が何故か罵声を浴びせられて門前払いされたことから、槙野は園長から新たな依頼を受けて五十嵐が失踪した理由と死因を調べ始めるのだった。そして突き止めた予期せぬ結果に警察の介入が必要と結論し、警視庁捜査一課の東條有紀に情報提供するのだがーー。

シリーズものでーす。
おもしろく読みました。
作者が漁師なので、また魚シーンが登場しました。

船って高いんだよねー。
わかるわかる。

今回はオカルト・グロ・殴る蹴る少なめ。
どっちかというと、過去とか出てきたり、うーん。
普通の警察小説みたいでした。
普通のって言っちゃどうかと思うけれど(^-^;)

厚い割にはサクサク読めるんだよね。
これが不思議なところです。
槙野と東條。
2人の主人公。
探偵と刑事。
いい関係性を築いていると思います(´ー`)

今回は失踪した人を探すだけかと思っていたらそれがあれよあれよと
殺人事件になり、あっち行ったりこっち行ったり。
登場人物も、全部読んでない私としては多少「??」のところも
ありましたが、ラスト・・槙野・・・よかったなぁーと思うのでありました。

「女子大生会計士の事件簿 DX2」 山田真哉



女子大生会計士の事件簿 山田真哉

競艇場から生まれた事件ー領収書の話/不器用なエンゲージリング事件ー売上と借入金・貸付金の話/「綺麗だね」と僕が言った!?事件ー商品の評価の話/騒がしい探偵や怪盗たち事件ーインターネットとインサイダー取引の話/幸運を呼ぶおサルさん事件ー資金管理の話/十二月の祝祭事件ー数字の話/遅れてきたクリスマス事件ー棚卸立会・売上原価の話/女子大生会計士の事件後2/読者からの質問コーナー

会計士と書いているだけあって、とても仕事に役立ちます。

じっくり読めばの話ですが。

今回も「お!ここんところ詳しく!!」と付箋貼ったまではいいですが、
読み終えました(^-^;)
あ・・・あとでじっくり・・・

本当にとても勉強になるんです。
萌さんが多少ふざけているし、カッキーがかなり出来ない人ではありますが、
参考になるなぁー。世の中の人はこうして悪巧みして儲けているのか。
ふむふむ。

この本はどうやら消費税3%時代に書かれた本のようで(遠い目)
多少気づきにくい個所もありましたが、その時期に書かれたものととしては
経理関係の基礎というのはあまり変わってないようです。

そして、策に溺れると悪事は露見します。はい。

「おらおらでひとりいぐも」 若竹千佐子



おらおらでひとりいぐも 若竹千佐子

74歳、ひとり暮らしの桃子さん。夫に死なれ、子どもとは疎遠。新たな「老いの境地」を描いた感動作!圧倒的自由!賑やかな孤独!63歳・史上最年長受賞、渾身のデビュー作!第54回文藝賞受賞作。

芥川賞~(〃∇〃)

・・・はいいのですが、タイトルからして前向きな本かと思ってました。
もう、ものすごい孤独。
孤独で孤独で気が狂いそうになります。

結婚はしたけど、夫に先立たれ、息子&娘は地元にいなく、
ずっと脳内独り言状態で、一日誰とも会話せず、ネズミの気配すら
ありがたいと思う生活。

淡々と書いているとはいえ、そこからくるすざましいほどの孤独。

自分はこんな思いしたくないし、夫にもこういう思いさせたくないと
思ってしまうくらいキツかったー。
そこそこ住宅街なはずなのに、近所の人が誰も登場しなかったのは
なんでだろう?とも思ったけど。
どこかに会話する人いないのか!?

全編東北弁(というか岩手?)なので、隣の県に生息している私は
すらすらと読みましたが、ここまで方言きついと南東北ですら
意味分からないんじゃないかなと思いました。
「コールテンのズボン」とかね。
まぁ方言ではないですが、今だと「コーデュロイ」っていうかなー。
うちの旦那は「コールテン」と言いますが(笑)

「女子大生会計士の事件簿 ベンチャーの王子様」 山田真哉



女子大生会計士の事件簿 山田真哉

あなたのキャリアや資産の命運はーすべて“会計”が握っている!キュートな女子大生会計士・藤原萌実と入所一年目の新米会計士補・柿本一麻が監査の先々で出くわす奇妙な事件。粉飾会計、会社乗っ取り、クーポン詐欺などバラエティ豊かな謎を解くうち、会計の仕組み、会社の仕組み、そして経済の仕組みがみるみる分かる!単行本未収録の短編二本を追加収録したデラックス版として、かつてない超実用的ビジネス・ミステリ待望の文庫化第一弾!さらにとにかく便利な「やさしい会計用語集」付き。

【目次】(「BOOK」データベースより)
北アルプス絵はがき事件ー簿外入金・架空出金の話/株と法律と恋愛相談事件ー債務保証・商法の話/桜の頃、サクラ工場、さくら吹雪事件ー未収入金・未払金の話/かぐや姫を追いかけて事件ー固定資産の話/美味しいたこ焼き事件ー売掛金の話/死那葉草の草原事件ー土地の評価の話/ベンチャーの王子様事件ーSPC(特別目的会社)の話/女子大生会計士の事件後


元々ビジネス書で出版しようか小説にしようかと悩んでいたくらいの本だったらしく、中身も結構ビジネスっぽい。
まぁビジネス書、ほぼ読んだことないから分からないんだけど。

仕事が経理なので結構そういう視点で見ると面白いです。
脱税節税の勉強になります(*'ω'*)

世の中ではとにかく税務署にお金を払いたくない会社が沢山ありますし。
まぁ日本の社会がそういうシステムとはいえ、いろいろあるんでしょうねー。
絶対バレるのにね。

薄い本なのであっという間に読み終わるかなーと思ってましたが
内容が結構身近だというのもあり、結構じっくりと読んでしまい
意外に時間がかかりました。

でも、勉強にもなるし節税対策に使えるものは使いたいと思います。

「仮面の君に告ぐ」 横関大



仮面の君に告ぐ 横関大

涌井和沙は、気がつくと病院のベッドにいた。戸惑ううちに、「モリさん、目が覚めたんですね」と看護師から声をかけられる。鏡をのぞいた和沙は驚愕する。そこに映っていたのは赤の他人ー森千鶴だった。パニックになった和沙は、恋人の早田慎介を頼ろうとするも、彼は自分に気づいてくれない…。胸が押し潰される中、追い打ちをかけるように新たな事実が判明する。一年前、和沙は何者かに殺害されたというのだ。千鶴の弟・潤の力を借り、少しずつ事態を把握していく和沙だったが、慎介が不穏な動きを見せ始め…。カップルに訪れた奇跡の十日間。真相に思わず“震える”再読必至のミステリー!

これ・・・

おかしくない?(・ω・)


途中までは、『よくある話ではないけれど、たまにある話だな』と
思って読んでいたのです。
でも、唐突なラストが訪れまして・・・

えーー。そうすると前半と矛盾しない??
ものすごいチグハグ感。

すんごい納得がいかなくて、もやーん。もやーんとした気持ちで
今打ち込んでます。
出来れば全部心の内を吐き尽くしたいのですが、
そうすると横関さんの営業妨害となりますので
私の心のうちは 「続きを読む」 にて。

久々にネタバレで行くぞー。

Read More

「盤上の向日葵」 柚月裕子



盤上の向日葵 柚月裕子

埼玉県天木山山中で発見された白骨死体。遺留品である初代菊水月作の名駒を頼りに、叩き上げの刑事・石破と、かつてプロ棋士を志していた新米刑事・佐野のコンビが捜査を開始した。それから四か月、二人は厳冬の山形県天童市に降り立つ。向かう先は、将棋界のみならず、日本中から注目を浴びる竜昇戦の会場だ。世紀の対局の先に待っていた、壮絶な結末とはー!?

重かったー(重量ではない)。
とても重くて面白い本でした。

将棋は全く無知で途中で対局シーンとかあるのですが、
何書いているかさっぱり分かりません(^-^;)
先の先の先を読む。
そうでないと勝ちはないというのだけは理解しました。

平成6年の現在に対して、昭和何年という過去の物語が交互交互に進む。
・・・の時点で、平成6年の事件の関係者がいるなーと分かるんだけど
とにかく気になる。
現在の操作方法があまりスマートじゃないなぁーと思っていたら
平成6年の設定だったか。

「なぜ白骨死体に初代菊水月作の将棋の駒がおいてあったのか?」

ということで捜査は進むんだけど、その謎がラストに分かったとき。
「うーーーーーーーん」と、深いため息がでました。
いい意味でです。
そこには深い深い意味があるのです。

この本みたいにじっくりと詰んでいくっていう話が好きなので
とても満足しました。
出来る事ならこの丁寧な序盤中盤のように、終盤とラストも
丁寧にいってほしかったー。
特にラスト・・・何かもう少し・・・という気持ちです。