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2018.02.08 (Thu)

「鬼を纏う魔女」 吉田恭教



鬼を纏う魔女 吉田恭教

渋谷区宮益坂で発生した通り魔事件に巻き込まれた被害者は四人、うち三人は死亡し、ただ一人生き残ったのは、乳房に般若の刺青を刻んだ若く美しい女性だった。しかし、意識不明となって生死の境を彷徨う彼女は身元に繋がるような物を所持しておらず、警視庁捜査一課の東條有紀は、被害者の刺青から身元の特定を試みる。そして彫師の情報を得て被害者の戸籍に辿り着いたものの、そこには不可思議な記載があった。

吉田作品、3作目ですがこの本が一番面白かったかなぁー。
シリーズものではあるんだけど、誰がメインのシリーズかよくわからず、
結局よく分からないまま読みましたが、話としては面白かったです。

今回は宗教モノ。
この間もそういえば違う作家さんで宗教モノ読んだなぁー。
独特の世界だよね。
宗教。
しかも、これはもろにカルトでそれはそれは恐ろしい宗教です。

ぐえぇーーーーーーーーー。

って思うけれど、基本的にグロおっけーなので読んでてもあまり気にしなかった。
ただ・・・食事しながらはNGかも。

女性刑事である東條有紀ですが、心は男とあります。
でも、読んでる限りでは女性っぽいんだよねー。
口調も行動も。
あまり有紀から男性の雰囲気がありません。
ただ交際している人が女性ってことくらい???

山梨県警に関してはなーんか怪しいオーラ出しまくりの人が
やっぱり、結果的に実行者になってしまいました。
でも・・・まぁ・・・それはそれでいいみたい(^^;)
11:34  |  吉田恭教  |  トラックバック(0)  |  コメント(0)  |  EDIT  |  Top↑

2017.12.28 (Thu)

「亡者は囁く」 吉田恭教



亡者は囁く 吉田恭教

「25年前に一度だけ会った女性の消息を知りたい。名前は深水弥生」盲目の天才バイオリニストの依頼を受け、探偵・槇野康平が調査に乗り出す。調査を進めるうち、深水弥生の恋人が四年前に起きた平和島事件の被害者となっていた事実を掴んだ槇野は、その事件の詳細を調べ直すために、警視庁捜査一課の東條有紀に協力を求める。そして深水弥生を探すべくさらに調査をすすめた結果、平和島事件の犯人と似た状況で自殺していた人物が浮かび上がってくる。

シリーズものの続編だったのを一応理解して、こちらから読みました。
(っていうか、これしかなかった)
読んでみると全く問題はありませんでしたが、
設定にかなりの無理があるのではないかと(^^;)


第一、興信所に依頼する内容が「25年前に~」云々。

えーーー25年前だよー。
覚えてないし。
でも、まぁ依頼するわけです。

そしてそのトリックというか仕掛けが・・・
まぁタイトルの通りなのですが、
私には出来ないことだけは間違いないです。
これはできる人と出来ない人がいるんだけど、
世の中の人大半が出来ないほうじゃないかなー。
この衝撃があまりにもすごくて、肝心かなめの殺人トリックが
あまり印象にないww

そして表紙に「犬」がいますが、その犬もかなり重要なポイント。
犬好きの人からすると許せないんじゃないかと思うんだけど(^^;)

でも、人物関係などは読んでて楽しそうです。
元刑事と現職刑事がそれぞれに協力し合いながら事件解決するみたいです。
トリッキーすぎましたが、こういう部分は読んでて面白かったかな。
08:31  |  吉田恭教  |  トラックバック(0)  |  コメント(2)  |  EDIT  |  Top↑

2017.12.26 (Tue)

「僕らだって扉くらい開けられる」 行成薫



僕らだって扉くらい開けられる 行成薫

さえない日常を送る僕たちに、なんでこんな能力(ちから)が? ある日突然、不思議な力に目覚めてしまった五人。思いもよらない出来事に巻き込まれ…。小説すばる新人賞作家の、傑作エンターテインメント!

【目次】
テレキネシスの使い方/パラライザー金田/パイロキネシスはピッツァを焼けるか/ドキドキ・サイコメトリー/目は口ほどにものを言う/僕らだって扉くらい開けられる


この本超面白かったです(〃ω〃)

初めましての作家さんなんだけど、図書館で本の帯部分を見て、すごく読みたくなりました。
人を金縛りにする力があるんだけど、その力を使うと禿げるんだよねー(笑)
そういう設定が面白くて。
あとは、人が使ったものを触ると気持ちが読めるとか。なんだっけ?念力・・・あれ?
でも、その人は超潔癖症で人が使ったの触るのとか無理っ!
とか(笑)

とにかく笑いあり涙ありです。
超能力を使う人にも性格があり、そういう人に限って心優しく、気の小さい人ばかり。
それぞれ連作短編みたいになってて、「スタ定」を出す食堂が毎回登場してます。
地域が近く、超能力使う人がこんなにいるのーとワクワクしながら
最後全員登場。

いいチームワークです(^^)
08:47  |  その他や~わ行の作家  |  トラックバック(0)  |  コメント(0)  |  EDIT  |  Top↑

2017.12.25 (Mon)

「合理的にあり得ない」 柚月裕子



合理的にあり得ない 柚月裕子

「殺し」と「傷害」以外、引き受けます。美貌の元弁護士が、あり得ない依頼に知略をめぐらす鮮烈ミステリー!

【目次】
確率的にあり得ない/合理的にあり得ない/戦術的にあり得ない/心情的にあり得ない/心理的にあり得ない


面白くないわけではないが、
もう少し面白くなったのではないかという。
なんだろう。
でも、この人の場合は作品を重ねるごとに設定が生きるので
もう少し我慢しようかとか・・・とか考えたり。

佐方弁護士の話も結局弁護士でスタートしたのに、それ以前の検事時代の話の方が
人気あるし。面白いし。
そういう事を考えると元・弁護士である涼子。
弁護士時代の話を書いたら生きるのかなぁー。

まぁこの本は相棒の貴山がかなりいい味を出しているので
そっちメインであればいいのかな。

将棋の話が一番面白かったです。
でも全体的にあっさりしてたかな。
08:16  |  柚月裕子  |  トラックバック(0)  |  コメント(0)  |  EDIT  |  Top↑

2017.11.14 (Tue)

「米澤穂信と古典部」 米澤穂信



米澤穂信と古典部 米澤穂信

“古典部”新作50枚収録。折木奉太郎や千反田えるの本棚、仕事場や執筆資料も大公開。

短編小説目的。
作家同士の対談はねー。
あってもなくてもいいっていうか。
やっぱり「小説」が読みたいんだよね。

作家さんの顔とかあまり興味がなくなってきました。
昔はそこそこそういうのにも興味があったんだけど、
最近は物語があればいい。
そういう感じです。

ツイッターも以前は作家さんをフォローしてましたが、
今は2人だけです。
後は外しました。
そうしたほうがね物語に入り込めます。

たまにあの人を作家と呼んでいいのかどうか分かりませんが、
百田尚樹さん。
あの人がメディアに出てどうのこうの。
そうなるとあの顔と思考が頭をよぎる。
そのせいで百田さんの本を読めなくなりました。

ってことでこの本の短編を楽しみました。
一応他のページも見ましたけどね。
05:00  |  米澤穂信  |  トラックバック(0)  |  コメント(2)  |  EDIT  |  Top↑

2017.11.10 (Fri)

「変若水」 吉田恭教

変若水

変若水 吉田恭教

厚生労働省に勤務する向井俊介は、幼馴染の女医が突然死した真相を追及するうち、ある病院を告発する文書の存在を掴み、島根と広島の県境にある雪深い村にたどり着く。そこは変若水村。ある一族の絶大なる支配のもとに、誰も見てはならないとされる雛祭りが行われる奇妙な村だった。相次ぐ突然死と、変若水村で過去におこった猟奇事件の謎に向井が迫る―。島田荘司選第3回ばらのまち福山ミステリー文学新人賞優秀作。

初めましての作家さん。

ですが流石「島田荘司プレゼンツ」に受賞しただけあってなかなか面白かったです。

面白いと言えばこの作家さんの経歴。

作家になる前は一本釣り漁師(*・ω・*)
漁師よ。漁師。
じっと魚を待つ間プロットとか浮かんでたらしいけど、
すごいなぁー。
雑誌記者とか新聞記者、医者とかはよく聞くけど、
一本釣り漁師は初めてだ。

中身も面白かったです。
厚生労働省ってこんなに力があるんだーと驚きましたが、
やる気のない向井が幼馴染の死を不審に感じて調査する。
初めてやる気になる。
このくだりがまた面白かったです。
民俗学に登場しそうな怪しげな村などもあり、
厚い本でしたが飽きずに読みました。


08:08  |  吉田恭教  |  トラックバック(0)  |  コメント(0)  |  EDIT  |  Top↑

2017.11.07 (Tue)

「柳屋商店開店中」 柳広司



柳屋商店開店中 柳広司

『ジョーカー・ゲーム』シリーズ作品アリマス。ホームズにメロスにかぐや姫もアリマス。さらに縦横無尽のエッセイまで大盤振る舞い。柳広司の全部ココにアリマス。

【目次】(「BOOK」データベースより)
バスカヴィルの犬(分家編)/鼻/シガレット・コード/策士二人/蚕食/竹取物語/走れメロス/すーぱー・すたじあむ/月光伝/Essay Selection 1 自作紹介ー読んで下さい/Essay Selection 2 おすすめー映画や音楽、もちろん小説も/Essay Selection 3 あとがきー先に読んでも面白い?/Essay Selection 4 こんなこともー小説家は生活する/柳広司を創った「13」


柳さんのコミカルメインの1冊。

個人的にはやっぱり「シガレット・コード」だよねぇー。
「ジョーカー・ゲーム」絡みの話です。
これがやっぱりいいんだよねぇー。
でも、JT(日本タバコ産業だっけ?)からの依頼で執筆した話らしい。
JTってそういうのもするの??
ただ、ジョーカー・ゲーム時代ってことで普通にタバコを吸っても違和感ない
時代だったのもあって楽しく読みました。

走れメロスのパロディは森見さんには敵わないねー。
モリミーの走れメロスは無敵だ(笑)

エッセイもありますが、それを読む限りでは柳さんはそこそこ屈折しているようです。
作家ってみんなそんなもんなのかも。
09:07  |  柳広司  |  トラックバック(0)  |  コメント(0)  |  EDIT  |  Top↑

2017.05.17 (Wed)

「猫曰く、エスパー課長は役に立たない。」 山口幸三郎



猫曰く、エスパー課長は役に立たない。 山口幸三郎

小生は猫であります。名前はらっきょ。主人の千川兆介は、恐妻家のしがないサラリーマンです。だがお待ち頂きたい。小生の鼻がひくひく動く。どうやら主人には、傷に触れるとその過去が分かるという“超能力”なるものがあるようで。はて、これは?食い逃げ事件に非行少年、OLの恋愛相談。主人が語る愚痴によりますと、何やらいつも大変な目に遭われている様子。だがしかし。主人に関わった人々は皆、なぜかちょっぴり救われているようで?疲れた心にあったか人情物語。

【目次】
昼食事情によくある風景/帰宅途中によくある風景/社内恋愛によくある風景/競技大会によくある風景/趣味道楽によくある風景/依願退職によくある風景/親不孝者によくある風景


背表紙にあるように「まあまあ元気になれる」との通りで、
まあまあ元気になれた感じです(笑)

でも、とりあえずこの主人公の課長がねー。
上司だったらイヤだし、一緒に働きたくはないです( ノД`)。
読んでる分には面白かったです。
最初はなんかキモいなぁーと思っていたけど、
2話、3話となると慣れてくるっていうか。

「趣味道楽によくある風景」に関していえば大号泣(T_T)
まぁ人より涙腺ゆるいのでこうなるんだけど。
奥さんの気持ちに泣けました。
不思議な夫婦愛ですが、きっと奥さんも兆介さんに救われたクチかなー。

なんとなく続きそうな気配があるのでその時はまた楽しみに読もうと思います。
05:00  |  山口幸三郎  |  トラックバック(0)  |  コメント(0)  |  EDIT  |  Top↑

2017.05.13 (Sat)

「いまさら翼といわれても」 米澤穂信



いまさら翼といわれても 米澤穂信

神山市が主催する合唱祭の本番前、ソロパートを任されている千反田えるが行方不明になってしまった。夏休み前のえるの様子、伊原摩耶花と福部里志の調査と証言、課題曲、ある人物がついた嘘ー折木奉太郎が導き出し、ひとりで向かったえるの居場所は。そして、彼女の真意とは?(表題作)。奉太郎、える、里志、摩耶花ー“古典部”4人の過去と未来が明らかになる、瑞々しくもビターな全6篇!

【目次】(「BOOK」データベースより)
箱の中の欠落/鏡には映らない/連峰は晴れているか/わたしたちの伝説の一冊/長い休日/いまさら翼といわれても


前作の「ふたりの距離の概算」の感想が2010年12月。
で、今は2017年5月。
うーむ。約7年。

久々すぎて少し設定を忘れておりました。
最近のアダルトな(?)米澤作品が面白かったのでここにきて、久しぶりの古典部=青春ミステリーを読むとは思わなかったけれど懐かしかったです。

ホータローは・・・損をしているんだね。
今回の本は「省エネ男になってしまったのはこういう理由があったんだよ」的な1冊でした。

特に印象深かったのが「鏡には映らない」
これは実際のところ超イヤな話なんだけど、クラスメイトの悪意みたいなのをホータロー1人がかぶってしまった。
本人はかなり辛かったんだろうなー。
「省エネ」「やらなくてもいいことはやらない」というスタイルになってしまったのも頷ける。
逆を言うと、こういう事をいちいち自分に言い聞かせないとまた傷ついてしまうんだろうなー。

・・・なんていう感想になってしまった(+_+)

最後、4分しかなかったけど間に合ったのかどうか。

「・・・気になります(・ω・)」
08:09  |  米澤穂信  |  トラックバック(0)  |  コメント(0)  |  EDIT  |  Top↑

2017.04.29 (Sat)

「慈雨」 柚月裕子



慈雨 柚月裕子

警察官を定年退職した神場智則は、妻の香代子とお遍路の旅に出た。42年の警察官人生を振り返る旅の途中で、神場は幼女殺害事件の発生を知り、動揺する。16年前、自らも捜査に加わり、犯人逮捕に至った事件に酷似していたのだ。神場の心に深い傷と悔恨を残した、あの事件にー。元警察官が真実を追う、慟哭のミステリー。

主人公が定年退職した元刑事なので華やかさがなかったー。
そして、なんでか知らないけどお遍路さんに夫婦で向かうのです。

お遍路さん・・・
元総理の管直人の印象しかない・・・
私は秋田にいるからか、お遍路さんって今まで考えたこともなくて。
なので、群馬にいる主人公が思いつくのかとちょっと疑問だったんだけど。
でも、2か月かけて歩くのは確かにいいのかもしれない。
いやでも自分と向き合えるなーとちょっとお遍路さんに前向きな気持ちになりました(笑)

で、こちらは16年前と同じ手口??と思えるような幼女殺人事件が起きるワケで。
お遍路さんしてるくせに、つい昔の後輩@刑事に電話する→後輩刑事→教える

えーー!?

私がいままで読んできた警察小説では絶対教えないけどっ(汗)
かなり驚きました。
ちゃんと上司の許可を得て教える。
そんな・・・

まぁそんな群馬とお遍路さんとの距離もあり、心の距離もあり、
夫婦の距離、いろいろな距離があります。
ラストはちょっと泣いたねー。
定年後の老夫婦ではなく、若い2人に泣けました。

まぁいうのであればお遍路さんしたくなるほどの心の闇、心の荷物は持たないに
限るなと。読了後の素直な感想であります。
14:55  |  柚月裕子  |  トラックバック(0)  |  コメント(2)  |  EDIT  |  Top↑
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