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2021.04.10 (Sat)

「JR上野駅公園口」 柳美里



JR上野駅公園口 柳美里

一九三三年、私は「天皇」と同じ日に生まれたー東京オリンピックの前年、男は出稼ぎのために上野駅に降り立った。そして男は彷徨い続ける、生者と死者が共存するこの国を。高度経済成長期の中、その象徴ともいえる「上野」を舞台に、福島県相馬郡(現・南相馬市)出身の一人の男の生涯を通じて描かれる死者への祈り、そして日本の光と闇…。「帰る場所を失くしてしまったすべての人たち」へ柳美里が贈る傑作小説。

ダンナがどこかで聞いてきたのか、「読みたい」と言ってきました。
たまたま見つけ、旦那が読んだ後に読みましたが。

ものすごい孤独と絶望を感じました。
つらーーい。

東北の男の人は東京に出稼ぎに行くなんていうのは実はよく聞く話でして。
わたしの父や旦那のお父さんは違うけれど、周りにも出稼ぎに行ってる
ということはよくありました。
東北は特に冬、仕事ないからね。

で、働いて働いて、でも、息子が急死、その後、長年連れ添った妻も急死。
心配した孫娘が、泊まり込み食事の世話等をするも、それを申し訳なく思い、
置手紙を書いて東京に行く。
しかし、年齢もありホームレスに。
やりきれないよなぁー。

辛かった。
ラストの解釈がわたしと旦那とでは違ってて。
ダンナは飛び込んだ。
わたしは飛び込むのを躊躇した。

ですが、読書メーターを読む限りでは「飛び込んだ」派が多かったな。
飛び込んでほしくないという私の願望かな?
13:37  |  その他や~わ行の作家  |  トラックバック(0)  |  コメント(0)  |  EDIT  |  Top↑

2021.04.04 (Sun)

「MEMORY 螺旋の記憶」 吉田恭教



MEMORY 螺旋の記憶 吉田恭教

鏡探偵事務所を訪ねてきたのは九年前に奇妙な依頼を持ち込んだ女性だった。そして新たな調査を依頼する。「失踪した息子を探して欲しい。息子の失踪には前回の調査が関係している」とー。当時の調査記録を元に調査を開始した槇野だったが、九年前の調査で訪ねた人物が二年前に塩素ガスで殺害されていたことが判明。一方の東條は、奥多摩の山中で発見された凄惨な逆さ吊り殺人事件を追っており、報道で被害者の身元判明を知った槇野から、その被害者が九年前に調査した案件の関係者であることを教えられるのだった。元刑事の探偵・槇野康平と「捜一の鉄仮面」と呼ばれる刑事・東條有紀の捜査が再び交差する本格ミステリー。

このシリーズ好き。
なもので一気に読んでしまった。
厚さの割にはいつもあっという間に終わるので、
ひそかに行間広い??なんて考えたりしてます。

今回は「前世」の記憶を持つ人が登場。
前世で殺されたものだから生まれ変わって・・・

とかなんとか。

個人的には「前世」ってあっていいと思ってるし、新聞記事でも
前世の記憶を持った子供がいたっていうのを読んだことがあるので信じてます(^^)

刑事・東條と、探偵・槙野のやりとりがいいと言いますか。
お互いに一緒には行動しないながらも、偶然に同じ事件に遭遇して、
裏で情報をやりとりしながら事件を解決します。
探偵事務所の面々はユニークな人ばかりでいいんだけれど・・・

早瀬さん・・・どうしたのかな。
含みを持たせたところで次回へ・・ってことでしたが、
この人、今までそれほどの活躍してなかったような気がして・・・?
次作が楽しみです。


08:41  |  吉田恭教  |  トラックバック(0)  |  コメント(0)  |  EDIT  |  Top↑

2020.10.05 (Mon)

「出張料亭おりおり堂 ほこほこ芋煮と秋空のすれ違い」 安田依央



出張料亭おりおり堂 ほこほこ芋煮と秋空のすれ違い 安田依央

ついに山田澄香は、仁にプロポーズされたーーはずなのだが、ふたりの関係はその後も深海生物の進化ほど変化がなかった。一方、店には澄香を追い出すため暗躍する孝、記憶喪失の虎太郎、更には仁を狙う(?)謎の美女・エリカが現れ、澄香は置き去りに。ずっと仁を信じ待っていた澄香は、ここである決断をするが……

なんか、ここにきてミステリーみたいになってきたなぁ。
なんでだ??(笑)
まぁちょっと面白くはなりましたが。
しかし、物語的に全く進まないというのはいかがなものか。

謎とか、ミステリー部分のみがあって、山田と仁の関係が全く進まない。
挙句に、仁が「もう少し待ってくれ」って。

それはそうと、タクシー運転手の定年退職でおりおり堂の出張依頼をお願い
したところ、登場した芋煮。
いいなぁー。羨ましいっ!!!
芋煮って少し食べるだけでいいんだよね。
すぐお腹に溜まるので。
だから、作ってもらったのを食べたい~。
家で小さい鍋で作っても多分・・・イマイチなんじゃないかな。
子供のころ、苦手だった「ねばるもの」が大人になり、どんどん
大好物に変わっていく味覚の不思議。
07:00  |  その他や~わ行の作家  |  トラックバック(0)  |  コメント(0)  |  EDIT  |  Top↑

2020.10.03 (Sat)

「出張料亭おりおり堂 月下美人とホイコーロー」 安田依央



出張料亭おりおり堂 安田依央

「おりおり堂」に仁が戻り、山田澄香はまさかの「喪女」卒業かーーと思われたが、今度はおじゃま虫が現れた。仁の弟で橘グループ総帥候補・孝だ。会社へ戻るよう仁を説得するため「料理を教えてほしい」と店に乗り込んできたのだ。しかしこの男、全く料理をしたことがなくて……。

仁の弟である、孝の視点での1冊。
なんか、変にミステリアスになってきたなぁ。

山田がかなり変な女になってしまって、残念感甚だしいけれど。

母親の仕事が忙しくて、半分グレかかってた磯野くん。
コンビニで万引きしそうになったところを、山田に止められ、
あれやこれやで、仁が料理を作ることに。
「何が食べたいか?」との問いに、

「チンしてできるご飯ではなくて、炊きたてのご飯が食べたい」

って泣けない!?
一番食べたいのそれかー。
と、思うとこの子の渇望感っていうのかな。
そういうのがものすごく伝わったっていうか。
やっぱりご飯よね。と、うんうん。と頷いてしまった。
ご飯は毎日食べても美味しいもんねー。
07:00  |  その他や~わ行の作家  |  トラックバック(0)  |  コメント(0)  |  EDIT  |  Top↑

2020.09.11 (Fri)

「巴里マカロンの謎」 米澤穂信



巴里マカロンの謎 米澤穂信

「わたしたちはこれから、新しくオープンしたお店に行ってマカロンを食べます」その店のティー&マカロンセットで注文できるマカロンは三種類。しかし小佐内さんの皿には、あるはずのない四つめのマカロンが乗っていた。誰がなぜ四つめのマカロンを置いたのか?小鳩君は早速思考を巡らし始める…心穏やかで無害で易きに流れる小市民を目指す、あのふたりが帰ってきました!

【目次】
巴里マカロンの謎/紐育チーズケーキの謎/伯林あげぱんの謎/花府シュークリームの謎


久々の小市民シリーズです。
懐かしいな。
わたしがFC2でブログやり始めたときに、みなさん「春期限定~」「夏期限定~」
と、感想を上げているのを読みまして。
世の中にはこんなジャンルの本があるのかと感心したのを思い出します。
(それまでは物騒なのしか読んでなかったので)

そんな今回も少しゆるい・・・かと、思ったんだけど。
まぁ例のごとくこの2人は緩いんだけど(一生懸命小市民でいようとする
あたりが涙ぐましいけれど ^^;) 謎が事件っぽくなってて。
作家の米澤さんが年取ったっていうのもあるかもしれないけれど。
後味が悪い事件とか出してくるんだよねー。

もうこのシリーズは初期にあったココアの謎とか、あんな本当に
どうしようもなくくだらないのでいいのに・・と、思ったり。
ちなみに、巴里⇒パリ 紐育⇒ニューヨーク 伯林⇒ベルリン 
花府ってなんだっけ?イタリアっていう意味だったと思ったけどなぁ。

ちなみにわたしはチーズケーキが一番好きですっ!!
09:10  |  米澤穂信  |  トラックバック(0)  |  コメント(2)  |  EDIT  |  Top↑

2020.09.03 (Thu)

「誘拐屋のエチケット」 横関大



誘拐屋のエチケット 横関大

SNS炎上、不倫スキャンダル、借金まみれ。人生崖っぷちの人々を攫って匿って問題解決!それが、誘拐屋。腕利きの誘拐屋・田村健一は、ある日、新人誘拐屋の根本翼とコンビを組むことになる。あまりにもお節介な翼は、自らが誘拐した人物の人生相談に乗ってしまう。淡々と仕事を全うしたい田村の抵抗もむなしく、いつの間にか2人は関係のないトラブルに巻き込まれていく。だがすべての出来事は、実は田村の秘めた過去につながっており…。

正直あまり好みではなかった。
ラストまで読んでいくと、「誘拐ってなんだろう??」と頭を抱えたくなってしまうっていうか。
なんでこんな展開でこんなラスト??
と、思うような・・・
なんでだろう。

カレー屋の店長のアリには笑ってしまったけれど、
それだけっていうか。
まぁ読書メーターではわりかし評判はいいです。
「ほっこりする」とか「幸せな気持ちになった」とか。

そういう気持ちが全くないというのは私は人の心が
ないんだろうか???

そういう気持ちにすらなる。

でもねぇ、そうなると「誘拐屋って何よ」
と、やっぱりそこに戻ってしまうんだよなぁ。
07:05  |  横関大  |  トラックバック(0)  |  コメント(0)  |  EDIT  |  Top↑

2020.07.23 (Thu)

「捜査一課ドラキュラ分室」 吉田恭教



捜査一課ドラキュラ分室 吉田恭教

関西矯正展の見学者と受刑者を人質にしたテロリストは政府に大胆な要求を突きつける。それは「野党の党首達と人質を交換する」というものだった。結果として、要求はかなえられることはなかったが、何故かテロリストは突如人質を解放し、大阪刑務所からも逃走した。堂安と舟木は逃走経路を探る。そして二人が辿り着いた場所には意外な光景が広がっており、事態は急転直下して荒川河川敷に遺棄されていた性転換者との関連が浮かび上がるのだった。

堂安っていうのが紫外線を浴びると倒れてしまう病気を発病してしまって、
今は在宅勤務になってる。
頭脳が優秀すぎて在宅を許されているって感じなんだろうね。

なので本当に吸血鬼のなんたらなのかと思ったら
そうではなかった(笑) 人だった。

最後に舟木が新人がやりそうなミスを犯すわけですが、
それよりも犯人が怖かった。
最終的にはいろいろな人が犯罪にかかわった
わけだけど、最初は犯人が1人で仲間になってくれるべき
人に会い、気持ちを誘導して犯罪を起こさせる。
もちろん、自分も起こすわけだけど、1人では到底無理な
ところへ、ささやく。
怖いなぁー。

そしてうまくいったなぁー。
最初、大阪刑務所襲撃の結果がこれでよかったのか?
なんて思ったんだけど、それがまた「犯人」たちの
作戦の1つであったって・・・・ふーん。
08:28  |  吉田恭教  |  トラックバック(0)  |  コメント(0)  |  EDIT  |  Top↑

2020.07.03 (Fri)

「皆殺しの家」 山田彩人



皆殺しの家 山田彩人

警視庁の刑事である小倉亜季。亡くなった兄が自宅に匿っていたのは親友でもあり三人を殺害し指名手配中の久能だった。兄の遺志を受け継ぎ久能を地下牢に匿ったが、亜季によって外界との接点を遮断され暇をもてあました久能は亜季の知る不可解な事件の謎を要求してきた。

【目次】(「BOOK」データベースより)
乱歩城/妖精の足跡/空からの転落/防波館事件/魔術的な芸術/皆殺しの家


もう少しオドロオドロしい話かと思ったらそうでもなくて。
安楽椅子探偵モノと言った方がいいかなぁ。

なんで久能が亜季の家の地下牢にいるかというと、
家族3人を殺した指名手配犯として追われているので。
でもって、亜季の職業は刑事で。
いくら亡き兄がしたこととはいえ、指名手配犯を刑事がかくまうって・・・
と、内緒でやってきたら、暇を持て余した双子の姉妹が登場して
かき回す。
困った人です。

で、最後には自分の事件(家族3人を殺したと言われている事件)の
謎に迫るワケなんだけど、まぁ・・・ここまで引っ張ったんだから
もう少し「おぉっ!」と言うのが欲しかったというのが正直なところ。

ただ、それが真相だったら久能の妹さんが気の毒。
なんっていうか、頭の固いおっさんの偏見のせいで・・・。
ねぇ。
05:00  |  その他や~わ行の作家  |  トラックバック(0)  |  コメント(0)  |  EDIT  |  Top↑

2020.06.22 (Mon)

「ココ・シャネルという生き方」 山口路子



ココ・シャネルという生き方 山口路子

孤児院で育ち、自力で富と名声を手にした世界的ファッションデザイナー、ココ・シャネル。「働く女の先駆者」シャネルのゴージャスな恋愛、仕事への情熱を、「嫌悪の精神」に富んだ「シャネルの言葉」とともにコンパクトかつ濃密に描き出す。シャネルからのメッセージがつまった、熱くてスパイシーな一冊。

当時の女性ったらコルセットでウエストぐるぐるに縛って、
ひらひらのドレスを着るっていうのが当たり前だったんだけど、
その「当たり前」を壊したシャネルってすごいなー。

物凄くキツいみたい。性格。
そして仕事人間。
ただ、ものすごく先を見るセンスがあって。

「シャネルの5番」なるネーミングの由来とか書いてて、
そういうセンスもあるんだろうね。
シャネルはひたすら無駄なものを除く。シンプル、機能性、というのが
基本らしいんだけど、なんでだろう・・・
バブルなイメージがまとわりつく。
本来はそうなんだろうね。
センスのある人が着るべき服なんだろうなぁー。

あまり恵まれた出生ではなかったので、秘密にしたかったり
途中で嘘言ったりしてたみたいだけど、
かなり気が強いみたいなので、わたしはあまり近づきたくはない(笑)
08:37  |  その他や~わ行の作家  |  トラックバック(0)  |  コメント(0)  |  EDIT  |  Top↑

2020.06.09 (Tue)

「彼女たちの犯罪」 横関大



彼女たちの犯罪 横関大

医者の妻で義理の両親と同居する神野由香里。夫の浮気と、不妊に悩んでいたが、ある日失踪、海で遺体として発見される。自殺なのか、他殺なのか。原因は浮気なのか、犯人は夫なのか。一方、結婚願望の強い日村繭美は、“どうしても会いたくなかった男”に再会。しかし繭美は、その男と付き合い始めることになりー。彼女たちに一体何があったのか。

面白かったけど、読んでて途中で違和感がありましてね。
「あれー?いまって、骨からでもDNAとれるんじゃなかったっけ?」とか。

その他にも、某Aさんに突っ込みたいところが多々あるのですが・・・
書くと一気にネタバレになりますので言いづらいところです。

なんとなくね、この本に登場した、タイトルでもある「彼女たち」
正直、少し足りないんじゃないかと。
危機感が足りないのはもちろん、詰めが甘かったり。
いきなり金遣いが荒くなったりとか、信じられない。
過去たくさんのコレ系の本を読んでる私からしたら信じられない。
だからこそ、こういうラストだろうし。

ほんとうにダメな女たちだなと。
そう思った1冊でした。
08:34  |  横関大  |  トラックバック(0)  |  コメント(2)  |  EDIT  |  Top↑
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