igaigaの徒然読書ブログ

読んだ本の感想を気ままに書く読書ブログ。時々映画鑑賞。

「跡を消す」 前川ほまれ



跡を消す 前川ほまれ

気ままなフリーター生活を送る浅井航は、ひょんなことから飲み屋で知り合った笹川啓介の会社「デッドモーニング」で働くことになる。そこは、孤立死や自殺など、わけありの亡くなり方をした人たちの部屋を片付ける、特殊清掃専門の会社だった。死の痕跡がありありと残された現場に衝撃を受け、失敗続きの浅井だったが、飄々としている笹川も何かを抱えているようでー。生きることの意味を真摯なまなざしで描き出す感動作!第7回ポプラ社小説新人賞受賞作!

曰く付きの掃除人。
孤独死で何日も発見されずに腐臭満載の部屋とか、自殺した部屋とか。
そういう部屋を専門にお掃除する会社です。

社長の笹川はいつも喪服。
飲み屋で声かけられてバイトから始める浅井。

でもねぇー。簡単に出来る仕事でもなく、「どうせバイトだしー」的な気持ちで
いるんですが、そこからいろいろと、自分なりに考えて前向きになり、
笹川すら前向きにさせるっていう・・

ヒューマンドラマみたいでした。
大切な人に死なれるのはイヤかも。
なんて思いましたが、それ以上に死んだあと、腐臭だらけになるのだけは
気を付けたいと思いました(・ω・)ホント。

描写が物凄く丁寧で、えぇ。蛆とか蠅だったら読みなれているからまだしも、
人から出る脂っていうんですかねー。人も溶ける。

・・・そんな描写が丁寧に書かれてました。
気を付けよう。

「向こう側のヨーコ」 真梨幸子



向こう側のヨーコ 真梨幸子

独身生活を謳歌する陽子には、幼い頃からよく見る夢があった。それは、もう一人の私、かわいそうなヨーコが出てくる夢だ。「もう一人の私が生きる、もう一つの世界」。境遇の異なる二人の世界が交わるとき、向こう側の世界から密かに殺意が放たれる……。イヤミス界を牽引する真梨幸子の新境地。春風怒涛! “訳アリ”の中年女たちが繰り広げる、妬み嫉みの物語。

1974年生まれとのことですが、1971年生まれの私も「陽子」はランキング1位でした。
(ついでにいえば、1972年も1973年も陽子がトップ)
たしか、三浦綾子さんの「氷点」の陽子の影響って聞いたことあるけどなー。

クラスに2~3人は普通にいました。
で、憧れの名前だったなー(〃ω〃)

ってことで、これはうまい具合に「陽子」を使った話。
最初はあまりピンとこないで読んでたけれど、ラストになって
からくりが分かると、「うまいなぁー」と何故か感心してしまいました(笑)

「うまいなぁー」と思う箇所もありましたが、「雑だなー」と思うところもあったけどね(^^;)

え??なんで??的な。
裕子の気持ちがよくわかりません。

「碆霊の如き祀るもの」 三津田信三



碆霊の如き祀るもの 三津田信三

断崖に閉ざされた海辺の村に古くから伝わる、海の怪と山の怪の話。その伝説をたどるように起こる連続殺人事件。どこかつじつまが合わないもどかしさのなかで、刀城言耶がたどり着いた「解釈」とは……。シリーズ書き下ろし最新作!

久しぶりの刀城言耶シリーズです。
ノベルスではなく単行本ですっ!!!

あぁ・・・読み終わってのこの感じも久々です(TωT)

どんでん返しにつぐどんでん返しで結果的に犯人が誰か分からなくなってしまうこの感じ!!!

あぁ・・・懐かしい。
個人的には1人目の犯人候補の人が真犯人だったら結構よかったんだけどなぁー。
まぁその人には不可能ってことで次の候補に行き、そして・・・これでもかという刀城言耶の

「ただ・・・」

祖父江偲の「またですか!?」的な雰囲気に同調する私。

いい加減にしろ!

そうして物語が終わるころには結局誰が犯人だったのだ!?と
「???」のまま終わった。
※しっかりと犯人は分かってます。

でも、今回は刀城言耶も祖父江偲(2人ともメインキャスト)が沢山登場してたので面白かったです。
あの、阿武隈ももう少し登場したらもっと面白かった。

ってことで次回にも期待。
(なんの感想かわからん ^^;)

「この世の春」 宮部みゆき



この世の春 宮部みゆき

憑きものが、亡者が、そこかしこで声をあげる。青年は恐怖の果てに、ひとりの少年をつくった…。史上最も不幸で孤独な、ヒーローの誕生。(上巻)
底知れぬ悪意のにじむ甘い囁き。かけがえのない人々の尊厳までも、魔の手は蝕んでゆく。前代未聞の大仕掛け、魂も凍る復讐劇。(下巻)


24人もいないけど、ビリー・ミリガンの話みたいだった。
いわゆる多重人格です。

20年くらい前ですが、ビリー・ミリガンの本を読みましたので多重人格というものに対して、多少の知識はあると思いますが~。この時代の人からすると、死霊が取り憑いたりとかそう思われていても仕方なかったのかも。

下巻で、顔つきの案山子を作っていたんだけど、顔の部分が飛んで行ってしまったという。
「お面」を怖がっていたお館様。
もしかして、このシーンは恐怖のシーンの布石?
と、思ってたら思い切り関係なかった(笑)
関係なかったんだよーーーーーーーーーーー。
期待していたのに。

そして、もう一波乱あるかと思ってましたがやや尻すぼみになった感じもありました。
ここまで仕掛けを大きくするんだったら、もう、思い切りどかーーーん!と。

「ざまをみろ!」

と、雄たけびを上げるくらいの何かがほしかったです。
ただ、宮部さんの時代物は面白いです。

やけどを気にしてあまり人前に出ないはずのお鈴が、妙にモテまくっていたのでびっくりです。
お鈴の周りにいる人はみんないい人です。

「小説家・裏雅の気ままな探偵稼業」 丸木文華



小説家・裏雅の気ままな探偵稼業 丸木文華

売れない小説家・裏雅が「真珠姫」と呼び、ひそかに観察を続けているのは、彼を「雅兄様」と慕う伯爵令嬢の茉莉子。一見おっとりとして可愛らしい茉莉子だが、雅は彼女の秘められた特性に興味を禁じ得ない。茉莉子はある日、「本業の小説のほうはさっぱりだが推理力には定評のある」雅のもとに、女学校で噂になっている不可思議な「幽霊」の話をしに来るのだが…?

【目次】
小説家・裏雅の気ままな探偵稼業/珠代


明治というか大正というか、この時代に萌える作家さんって結構多いみたい。
そのパイオニアははいからさんだろうなぁ。

そんないかにも昔のおぜうさまである茉莉子。
おっとりして、女学校に行き「ごきげんよう」「おねえさま」なーんて言う世界に住むおっとりお嬢様。
でも、性格はおっとりでぼんやりながらも、ちょっと変わってます。
その変わっている感じが可愛いです。
しかし、唐突に終わった感じがしないでもない。
まぁこれは続編が作れると言えば作れる終わり方かな。
タイトルに「気ままな探偵稼業」とありますが、文中で雅さんは何一つ
探偵稼業をしていないのでは・・・?
まぁページのないところで何か調べていたようです。

で、もう1つの作品「珠代」
こちらはまた別の話です。
こっちは分かりやすかったかな。
ラストも分かりやすく、「ありがち」といえば「ありがち」でした。
まぁそれでもいいかも。

「ψの悲劇」 森博嗣



ψの悲劇 森博嗣

遺書ともとれる手紙を残し、八田洋久博士が失踪した。大学教授だった彼は、引退後も自宅で研究を続けていた。
失踪から一年、博士と縁のある者たちが八田家へ集い、島田文子と名乗る女性が、実験室にあったコンピュータから
ψの悲劇」と題された奇妙な小説を発見する。そしてその夜、死が屋敷を訪れた。失われた輪を繋ぐ、Gシリーズ後期三部作、第二幕!


発売されたというのを知り、いてもたってもいられず購入。
その後、「買った本」としてブログにあげる間もなく到着した日(昨日)に読了。

1080円があっという間に消費してしまった感www

前作死んだはずの島田文子がまた登場。
見た目は20~30代ってことで、「あれ?前回の『χの悲劇』より前の話?」と
思ったら違うんですってー。
それよりも後の話。

もうね、人間なんて外側とか入れ物はなんでもいいみたい。
要するに中身。意識とでもいうべきかな。

物凄い未来の話のはずなのに、スーパーマーケットとか登場するし、
おもちゃ屋でプロペラ売っているし、そこら辺はチグハグです。

こうしてどんどんと「四季 冬」の世界に入っていくんだろうなー。

次回でGシリーズ完結ですが、皆々様が気にしている赤柳の正体。
Vシリーズの人であるはずの赤柳さん・・・
私の予想ですが、森さんはそこ、かすりもしない気がする(^^;;)
この流れでいってねぇ。
そこ説明してくれるかなぁー。怪しい・・・(笑)

あとは壮大なネタバレにて書きますね。
発売したばかりだからまだ堂々と書きづらいです(^^;)



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「サイタ×サイタ」 森博嗣



サイタ×サイタ 森博嗣


匿名の依頼を受け、ある男の尾行を始めたSYアート&リサーチの小川と真鍋。男は毎日何時間も映画館を見張っていた。単調な仕事かと思われた頃、ニュースを騒がせている連続爆発事件にアルバイトの永田が遭遇。そして殺人事件がー。依頼人は誰か、目的は。爆弾魔との関係は。緊張感に痺れるXシリーズ第五弾!



ノベルスでも読んでいたので再読なのですが、
布団ぐるぐるがこのシーンだったかと。

本来であれば緊迫するシーンなのだが
なんでだろう??
布団ぐるぐるだからか??

でも、ここを読む限りでは小川さんよりも真鍋君の方が危機管理
あるよなぁーと思いました。

今回も事件が解決したのかしないのかあいまいな感じでしたが
森作品にしては解決したほうだと思います。うん(笑)

のこり「ダマシ×ダマシ」でこのシリーズ終わるし、
ノベルス読んでるんだけど、文庫まだ出てないー。
ということで森作品読み返しはこれにて完了です。

後は新作を読むばかり。

この広大な相関図に満ち溢れている作品をどう締めくくるんだろう。
気になります。

森作品は物語に登場する事件の解決ではなくて、
あくまでも人物同士のつながりがミステリーだと
思います。はい。

「友達以上探偵未満」 麻耶雄嵩



友達以上探偵未満 麻耶雄嵩

三重県立伊賀野高校の放送部に所属する伊賀ももと上野あおは大のミステリ好き。ある日、部活動で訪れた伊賀の里ミステリーツアーで事件に巻き込まれる。探偵に憧れる二人はこれ幸いと、ももの直感力とあおの論理力を活かし事件を解決していくが…?(「伊賀の里殺人事件」)。見立て殺人?お堀幽霊の謎?合宿中にも殺人事件…。勝てばホームズ。負ければワトソン。この世界に名探偵は二人も、いらない。女子高生探偵・ももとあおの絶対に負けられない推理勝負、開幕!

麻耶さんの本にしては普通でそれに一番驚きました。
この作家さんというのは本当に油断ならない人で、
「神様ゲーム」という子供向けの推理小説にとんでもな展開を持ってきたりw

「貴族探偵」と言いながら「貴族は推理などしない」と言ってメイドに推理させたり、
危ないなんて生易しい言葉では言い切れない「あぶない叔父さん」がいたり。

言っているときりがないのですが、この本は普通の犯人あてでした。

ただ、すごく混乱しちゃうので普通に流し読みしている限りは一生
犯人なんて当たりませんが。
探偵にあこがれる女子高生の兄が刑事とか設定まで普通で驚きました。

とにかく普通なのよー。
普通のミステリーなのが一番驚いて何をどう書いたらいいか分かりません(笑)

「虚空の逆マトリクス」 森博嗣



虚空の逆マトリクス 森博嗣

西之園萌絵にとって、その夜は特別なものになるはずだった。けれどちょっとした心理の綾から、誘拐事件の謎解きをする展開となり…(「いつ入れ替わった?」)。上から読んでも下から読んでも同じ文章になる回文同好会のリリおばさんが、奇妙な殺人事件を解決(「ゲームの国」)など軽やかに飛翔する、短編7作を収録。

【目次】(「BOOK」データベースより)
トロイの木馬/赤いドレスのメアリィ/不良探偵/話好きのタクシードライバ/ゲームの国(リリおばさんの事件簿1)/探偵の孤影/いつ入れ替わった?


物凄く時間をかけて読みました。
短編だから、とりあえず「いつ入れ替わった?」と読んで放置w

Vシリーズの人が登場しない短編は興味がなかったので(笑)、
あまり気にしてなかったのですが、S&Mで結構ポイント高い話が入っているのを知りまして。
この話が「四季 秋」につながるのかー。
なんか、あの「秋」の話がいきなりで、何か読み飛ばしているなと思ったらこうだもん。

「赤いドレスのメアリィ」が好きだなぁー。
いい話だ。
「トロイの木馬」はいかにも森さんらしくて、何書いているかさっぱり(爆)

「ゲームの国」は文章の中でところどころ回文(「竹やぶやけた」とかの)が登場
しますが、これみんな森さん考えたのかな。
回文も・・・難しいよね。
あんまり難しいことは考えたくないのでさらっと流すのでありました(笑)

「祝言島」 真梨幸子



祝言島 真梨幸子

2006年12月1日、東京で3人の人物が殺され、未解決となっている「12月1日連続殺人事件」。大学生のメイは、この事件を追うテレビ番組の制作会社でアルバイトをすることになる。無関係にみえる3人の被害者の共通点が“祝言島”だった。東京オリンピック前夜の1964年、小笠原諸島にある「祝言島」の火山が噴火し、生き残った島民は青山のアパートに避難した。しかし後年、祝言島は“なかったこと”にされ、ネット上でも都市伝説に。一方で、祝言島を撮ったドキュメンタリー映画が存在し、ノーカット版には恐ろしい映像が含まれていた。

中盤までは面白かったけれど、うまくラストにつなげられなかった??
そんな印象でした。

っていうか、難しいんだろう。きっと(笑)

時代があっちこっち行ったり、途中で「ドキュメント映画」の話になるし。
映画とはいえほぼドキュメントだからねー。
ややこしくなります。

メイの母親が突如失踪して、消息を訪ねるべく大倉のもとに行くも、
そこで書いたサインが結果的にラストに結び付く・・・

んだけどなぁー。

その展開にイマイチ納得いってない私です。
というより、中盤までの流れでラストこうなるわけ??
もったいないーーー。
なんか勿体ないーー。

でも途中までかぶりつくくらい面白かったです(^^)