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2021.04.03 (Sat)

「七人の鬼ごっこ」 三津田信三



七人の鬼ごっこ 三津田信三

一人の自殺志願者が、多量の血痕を残し姿を消した。男は毎日一人ずつ旧友に電話をかけ、相手が出なければ首を吊る「死のゲーム」をしていたらしいのだが……。やがて、彼の幼馴染(おさななじみ)が次々と謎の死を遂(と)げ始める! 仲間の一人だった作家は、事件を追ううち、心の奥に封印された少年時代の忌(い)まわしい記憶へと辿(たど)り着く。錯綜(さくそう)する推理の先に立ち現れる驚愕の真相とは?

割と好き。
そういえばこの本未読だったなーと。
三津田作品割と最近お気に入りで読んでます。
ホラーに対する耐性もかなりつきましたよっ(・∀・)
ホラーどんとこいっ!

でも、どちらかというとミステリー色の方が強いかな。

最後に主人公が犯人(実はこの人怪しくない?と思ってた人だった)と対峙するときに、
「刀城シリーズが好きなので・・・」と言いおいて説明しだしたときにイヤな予感がした。
その通り・・・わざと二転三転させてる!!(笑)
要らないって!!
ハッキリ、「あなたが犯人でこういうことだったんでしょ」でいいじゃない。

「~もしくはこういう事も考えられます」
とかやめてーーー。誰が犯人か分からなくなるって(笑)

でも、「鬼ごっこ」というタイトルながら、この子供たちがやっているのって
「だるまさんがころんだ」なんだよね。そこは今のところ突っ込んでる人
見てないなぁ。
06:42  |  三津田信三  |  トラックバック(0)  |  コメント(0)  |  EDIT  |  Top↑

2021.03.03 (Wed)

「オレンジの壺」 宮本輝



オレンジの壺 宮本輝

結婚生活が破綻して落ち込む佐和子を励まそうと、父親は事業を始めるように勧める。そのとき、家業の創業者である祖父が彼女に遺した日記のことを思い出す。弁護士が永らく保管していた日記から、大戦間に渡欧して奮闘する日々が甦る。祖父の真意もわからないまま佐和子は生きる糧を求めてパリへ向かう。

再読~。

今持ってる本はこの新装版の文庫なんだけれど、
元々単行本を買ってて・・・
なんで売ってしまったのかと今絶賛後悔中。

大好きな本です。
その理由は毎回読んでて飽きない。

ただ、時代を感じる表現が数か所ありましたけれどね。
第一次世界大戦時代なので、その当時の田沼(祖父)が「土人」と書くのは
多少わかるとはいえ、
「女は歴史が苦手」とか「女は〇〇~」みたいな表現が意外と多くて
驚きました。

気持ちの「再読シリーズ!」が始まると毎回この本を読んでしまうのは
きっと祖父の日記や祖父の手紙で当時の物語が何一つ解決してない
からなんじゃないかなーと思うのです。
これが、終わりスッキリ事件解決!だったらその後手に取る機会が
少なかったかも。
でも、謎は謎のまま。

下巻になると、レナーテの人生に感情移入してしまう。
これもまた上巻とは違った面白さがあります。

そんな感じで今回も楽しみましたが、数年後の再読シリーズの際、
また時代の変化を感じるのかなという多少の不安はあります。
08:27  |  その他ま行の作家  |  トラックバック(0)  |  コメント(0)  |  EDIT  |  Top↑

2021.01.19 (Tue)

「坂の上の赤い屋根」 真梨幸子



坂の上の赤い屋根 真梨幸子

人格者と評判も高かった夫婦が、身体中を切り刻まれコンクリート詰めにされ埋められた。血を分けた娘と、その恋人によって…。その残虐性から世間を震撼させた『文京区両親強盗殺人事件』から18年後。事件をモチーフにした小説が週刊誌で連載されることになる。そこで明らかになる衝撃の真実とは!?極上のイヤミス長篇。

普通に面白かったです。
こういう内容で「普通に面白い」というと、人間性疑われるかもしれませんが。

真梨作品というのは、結構「狭い世界」でいつも繰り広げられてて
あの人がこっちで繋がってて、でもこっちの人は・・・
という感じで人物相関図書いて読みたかったな。
て、いう作品が多いのですが、今回はそうでもなく楽しめました。

イヤミスではあるものの、そこもまた読みやすく。
好みの1冊です。
こういうの「好み」と書くと人間性がおかしいと思われるか(^^;)
あくまでも「作り物」だからねー。
なので楽しいんです。

今回もあっさり殺人が起きたりしてますが、
実際にはそうそうないと思うんだけど。
羊羹切るような包丁で・・・ねぇ。
そういう嘘くささがまた好き。
08:28  |  真梨幸子  |  トラックバック(0)  |  コメント(0)  |  EDIT  |  Top↑

2020.12.27 (Sun)

「逢魔宿り」 三津田信三



逢魔宿り 三津田信三

「お籠りの家」結界が張られた山奥の家で、七つのルールを守り「おこもり」をした少年の七夜の体験。「予告画」周囲に不幸が続く無口な児童の描く絵が、凶事を暗示することに気づいた新米教師の記録。「某施設の夜警」ある新興宗教の世界観を表した奇天烈な施設で、夜毎の異変に遭遇した警備員の述懐。「よびにくるもの」法事に訪れた片田舎の旧家で、蔵の二階の“何か”を呼んでしまった大学生の告白。「逢魔宿り」散歩で通う四阿に、雨の日の夕刻必ず現れ、怪談を語りだす家族に狙われた装幀家の回想。…そして、蒐集した怪異譚を小説として発表し続けた作家の顛末。著者史上最恐短編集。

【目次】(「BOOK」データベースより)
お籠りの家/予告画/某施設の夜警/よびにくるもの/逢魔宿り


最近の三津田作品はこういうの多いのね。
自分が聞き手となる。
なので、実話っぽく聞こえるのでリアリティが出てくるっていうか。

でも、ホラーって聞いている分にはそう怖くないので
このくらいの怖さ度が一番読んでて面白いです。
そのかわり、私は「見るホラー」がとても苦手。
ホラー映画とか。怖すぎて死ねる(T_T)

今回もそういうニュアンスを残しつつ、面白く読みました。
「予告画」って本当にあるんだよね。
こういうのは「見る」ホラーだからダメ(笑)
小説で読む分には問題ないけれど、リアル検索してあるのを
知ったらそっと閉じた(爆)

予告画・・・あります!
怖いもの好きな方は是非!!

三津田さんのお父さんが「幽霊なんぞいない!」というスタンスの
方らしく、まったくもってブレてなくて尊敬した。
わたしは幽霊っていると思ってます。
じゃないとここまでねぇ。
前世も信じてれば、憑依とか、守護霊、背後霊、全部信じてます。
ただ、私にそれを視る力がないだけ。
12:00  |  三津田信三  |  トラックバック(0)  |  コメント(0)  |  EDIT  |  Top↑

2020.12.23 (Wed)

「そこに無い家に呼ばれる」 三津田信三



そこに無い家に呼ばれる 三津田信三

蔵から発見されたのは、封印が施された三つの記録。それはすべて「家そのものが幽霊」だという奇妙な内容でー。「幽霊屋敷」怪談、最新作!

冬なのにホラーを読む(・ω・)

このシリーズは作者の三津田信三が本人として登場するのです。
だから「リアルだよ」みたいに見せかけていると思う。

本人役で登場するから「今、ちょうど〇〇←まるごと作品名を書いてて・・」
とか書くのでプチ宣伝にもなる(笑)


1話目の新入社員の話が面白かったなぁ(怖いっていう意味)
夜遅く雨の日に酔っぱらって帰宅すると、空き家のはずの隣に家が建ってる。
書いてしまえばそれまでなんだけれど、そこを不気味に読むので怖い。
そしてだんだんと当事者が壊れていくのがまた・・・怖い。


手記を読む。的な話なので幕間に三津田信三氏があーだこーだと言うワケなんだけれど、それも含めて好きなシリーズです。
表紙のイラストまでいちゃもん(じゃないが)つけてきだして・・・
そうすると今回の表紙の女性の後ろのこれは目玉か・・・と思ったり。


2話の「自分への手記」と3話の「精神科医の話」は個人的に今ひとつ。
もう少し怖くてもよかったかなと。
そしてあれほど「苦手」と言ってた三津田ホラーが病みつきになってきている。


文中でやたらと「これは小説だから」というシーンが多く思ったけれど、なんかあったのかな?
気にしちゃった。具合悪くなった人とか文句つけたり?私、霊感ゼロだからそうなったことないんだよね。
06:00  |  三津田信三  |  トラックバック(0)  |  コメント(0)  |  EDIT  |  Top↑

2020.10.18 (Sun)

「四畳半タイムマシンブルース」 森見登美彦



四畳半タイムマシンブルース 森見登美彦

炎熱地獄と化した真夏の京都で、学生アパートに唯一のエアコンが動かなくなった。妖怪のごとき悪友・小津が昨夜リモコンを水没させたのだ。残りの夏をどうやって過ごせというのか?「私」がひそかに想いを寄せるクールビューティ・明石さんと対策を協議しているとき、なんともモッサリした風貌の男子学生が現れた。なんと彼は25年後の未来からタイムマシンに乗ってやってきたという。そのとき「私」に天才的なひらめきが訪れた。このタイムマシンで昨日に戻って、壊れる前のリモコンを持ってくればいい!小津たちが昨日の世界を勝手気ままに改変するのを目の当たりにした「私」は、世界消滅の危機を予感する。『四畳半神話大系』と『サマータイムマシン・ブルース』が悪魔合体?小説家と劇作家の熱いコラボレーションが実現!

森見さんの本って、結構四畳半をテーマとする作品が多いというか、
大学生=四畳半のアパート。
というのが鉄板のようです。

で、前の作品でもある四畳半神話体系のメンバーとリンクしてます。
なので、さらに笑える。
わたしはあまり記憶はいい方ではありませんが、
小津さんはキャラが強すぎるので忘れられない(笑)

99年前か99年後の未来までタイムマシンで行ける。
しかし、行った先は昨日(爆)

「未来を動かしてはいけない」ってことで、クーラーのリモコン1つで右往左往。
挙句に、昨日のメンバーと今日のメンバーが入り乱れる(笑)

四畳半にたむろしているメンツが考えそうな愉快な話でした。
気楽に読みました。
12:00  |  森見登美彦  |  トラックバック(0)  |  コメント(0)  |  EDIT  |  Top↑

2020.10.12 (Mon)

「あやかし草紙」 宮部みゆき



あやかし草紙 宮部みゆき

固く封じ込めたはずのわだかまりが、どこまでも追いかけてくる。一歩を踏みだすために、人は胸につかえる秘事を吐き出し心の重荷をそっと下ろす。「語ってしまえば、消えますよ」

【目次】
開けずの間/だんまり姫/面の家/あやかし草紙/金目の猫


この本で第一部完。とのことです。
次作からは第二部。
何がどうなって第二部になるかというと、読んでる人はわかる。

「開けずの間」が面白かったなぁ。
とても怖い話なんだけど、このシリーズは怖ければ怖いほど面白い。
怪異について語っていくシリーズなので、怖くないと話にならないところも
ありますからね。

おちかと富次郎が2人で並んで話を聞くようになった今作。
話を聞いた後に、自分の中から消化させようと富次郎は絵を描く。
そして箱にしまって、きれいに自分の中から出す。
いい方法だと思います。
「聞いて聞き捨て」とはいうものの、なかなか思うようには行かないものだしね。

一人一人と、三島屋で話をするも、物語はそれだけではなくて、
その間にも三島屋の人たちの人生も動き出す。
今回はおちかにとって人生の節目を迎えたと思います。

次も楽しみです。
でも、この本とても厚いんだよね(^^;)
08:14  |  宮部みゆき  |  トラックバック(0)  |  コメント(0)  |  EDIT  |  Top↑

2020.09.29 (Tue)

「万能鑑定士Qの事件簿 0」 松岡圭祐



万能鑑定士Qの事件簿 0 松岡圭祐

2009年、都内でバンクシー作とおぼしきステンシル画が見つかった。真贋判定を依頼された「万能鑑定士」の凛田莉子は、都庁に赴きその絵を鑑定。これにて一件落着かと思われたが、その場は序章に過ぎなかったー。ゴッホの真作、漢委奴国王印を巡る謎に次ぐ謎、そしてまさかの真実!舞台は熱海、福岡、そして日本を飛び出しグアムまで!再び帰ってきた莉子の知られざる大勝負。シリーズ最後にして最初、最大の事件に挑む!

文芸界ではやりの「エピソード0」モノ。
時代は2009年。
でも、話題はバンクシー。
東京の壁にバンクシーが描かれてたとか。

それって2019年に実際にあった時事ネタ。
ただ、この時はバンクシーもそれほど有名ではなく、
外国ではあるけれど、日本では落書き。みたいに言われてて(笑)
そんな謎を解いていくのですが、いかんせんエピソード0なもので、莉子の精神がモロい。
プレッシャーに弱く、吐きそうになったり。
あぁー可愛い・・・・(*´ω`*)

しかし、鑑定のスイッチが入ると途端にすらすら。
バンクシーよりも日本人には馴染みにある(いや・・ないかも)金印。漢委奴国王印デス。

この鑑定とか、これにまつわる話とか。
面白いね。知らなかった。
こういう知識が読めるのでこのシリーズ好きだったんだよねぇ。

バンクシーに対する評価的なものも読んでて納得だし。
気づくと表紙もバンクシー。
07:00  |  松岡圭祐  |  トラックバック(0)  |  コメント(0)  |  EDIT  |  Top↑

2020.09.28 (Mon)

「法廷の王様 弁護士・霧島連次郎」 間宮夏生



法廷の王様 弁護士・霧島連次郎 間宮夏生

「俺以外に誰がいる?」 傲岸不遜にして毒舌。けれど一度法廷に立てば、負け知らずの“法廷の王様”霧島に舞い込んだのは、ストーカー殺人で起訴された青年の弁護だった。 とある事情から固辞する霧島だが、見かねた上司の計らいで渋々ながら元気が取り柄の新人女性弁護士・雨宮とともに弁護を引き受けることに。 青年の自白と“完璧”な状況証拠によって有罪確実な事件を逆転すべく、霧島が暴いた真実とはーー!? 軽妙かつ爽快。法廷小説のニューヒーロー登場。


霧島を崇拝する雨宮のウザさが、霧島の同僚の朝倉と吹越によっていい具合に調和された感じ。
雨宮がウザいんですよね(笑)
いや、彼女も頑張ってるんでしょうが、弁護士がこういうテンションでいいのか??
と思ったりはしたが、まぁ新人なのでそういうものか。

法廷ものは好きだけど、検察vs弁護士っていうことではなくて、「否認裁判」という。
なんだろう?否認裁判。
調べたけれど、この本の内容に沿うのかちょっとわからなかった。
そういうワケなので、弁護士がツラツラと述べて終わったという印象。
ついでに真犯人も挙げちゃって。

真犯人は読んでるとわかるよね。
怪しさがプンプンだったし(笑)
霧島の独壇場だったとはいえ、ここまでうまくいくかぁ~(笑)

でも法廷ものは好き。
ついでに言うと、吹越&朝倉のキャラと、霧島の妹、花蓮可愛い。
07:00  |  その他ま行の作家  |  トラックバック(0)  |  コメント(0)  |  EDIT  |  Top↑

2020.09.25 (Fri)

「あやし 怪」 宮部みゆき



あやし 怪 宮部みゆき

十四歳の銀次は木綿問屋の「大黒屋」に奉公にあがることになる。やがて店の跡取り藤一郎に縁談が起こり、話は順調にまとまりそうになるのだが、なんと女中のおはるのお腹に藤一郎との子供がいることが判明する。おはるは、二度と藤一郎に近づかないようにと店を出されることに…。しばらくして、銀次は藤一郎からおはるのところへ遣いを頼まれるのだが、おはるがいるはずの家で銀次が見たものは…。(「居眠り心中」)月夜の晩の本当に恐い江戸ふしぎ噺・九編。

【目次】
居眠り心中/影牢/布団部屋/梅の雨降る/安達家の鬼/女の首/時雨鬼/灰神楽/蜆塚


怖くて面白かった。

鬼が登場するんだけど、これは人の怨念が生んだ鬼。
こういうの読むと、源氏物語の六条の御息所とか思い出すねぇ。
怨んで怨んで鬼になる。
こわー。

短編なので飽きも来ず、のんびり読みました。

シリーズ外なので、今度また別のシリーズよもう。
たまにこういうのを読むといい。

夏の暑いときに読みたかったんだけど、気づけば秋。
13:25  |  宮部みゆき  |  トラックバック(0)  |  コメント(2)  |  EDIT  |  Top↑
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