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2017.05.03 (Wed)

「一〇一教室」 似鳥鶏



一〇一教室 似鳥鶏

カリスマ教育者・松田美昭がつくった全寮制一貫校・私立恭心学園。高い進学実績を誇り、ひきこもりや反抗まで“治る”と話題の学校で、一人の高校生が心臓麻痺で死んだ。健康だったはずの彼がなぜ…?一度も開けられない棺、異様に礼儀正しい生徒たちー。有刺鉄線の生えた、高い壁に囲まれたこの学園で、一体何が起きているのか?青春ミステリで人気の著者が満を持して放つ、爽やかさゼロのダークミステリ!!

超面白かったです。
こういう内容の本に対して「面白い」というのも違う気がしますが、
うーん。読み応えがあったというべきか。

似鳥さんってライトな作風のイメージなので、こういう重いのも書けるのか。
書けるんだったらもっと書いてくれ。
そのくらい満足です。

でもねぇー、学校で不審死した従弟を調べる段階で、「例えば以前・・・」って感じで
こういう学校でこんな感じで生徒が死んだ。ってことを述べているんだけど
それは本当にあった話。
バスケ部の主将が部活の顧問のいじめにあって自殺したのは記憶に新しいし。
そういうのをサクッと「例えば過去に・・・」って書いちゃうあたりがこの本の怖さ。

読んでると親も悪いよね。
自分はしつけ出来ないくせに、子供にはいい子になってほしい、親に従順になってほしい
ってことで、恭心学園に進学させるんだけど、子供からしたら本当にいい迷惑でしかない。
読んでて気の毒になってきました。

最後は本当にホッとする内容でしたが、それでも松田さん・・・全く懲りてなくて。
でも、そういう先生がいて、あんな親がいる限りはこの手の学校はなくならないんだろうな。
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2017.05.02 (Tue)

「本を守ろうとする猫の話」 夏川草介



本を守ろうとする猫の話 夏川草介

高校生の夏木林太郎は、祖父を突然亡くした。祖父が営んでいた古書店『夏木書店』をたたみ、叔母に引き取られることになった林太郎の前に、人間の言葉を話すトラネコが現れる。21世紀版『銀河鉄道の夜』!

はじめましての作家さんだったー。
前に何かで読んでたような気がしたんだけどなー。

対象年齢がもう少し若かったのかもしれない。
なんか・・・斜に構えて読んでしまったw

例えば、第三話とか面白かったんだけど、
最近よく作家が書く、「活字離れ」「本離れ」「出版過多」とかねー。
そういうのを書いて警告してるんだろうけれど、
読まない人は読まないから知らないんだよね。本離れ云々。
読むのは私のような活字バカばかりで・・・
なので、そういう事を書いている本もよく読むのですでに食傷気味w

若い人には割と好印象のようですが(←読書メーターで)
「道徳の本みたいだった」って書いている人もいて少し納得した。
まぁ・・・難しいところではありますが、
終始ほんわかしていて、主人公の性格のせいか、緊迫しているようなシーン
なんだろうけれど、なんかほんわかしてた感じ(笑)

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2017.04.28 (Fri)

「翼がなくても」 中山七里



翼がなくても 中山七里

「何故、選りにも選って自分が。何故、選りにも選って足を」陸上200m走でオリンピックを狙うアスリート・市ノ瀬沙良を悲劇が襲った。交通事故に巻きこまれ、左足を切断したのだ。加害者である相楽泰輔は幼馴染みであり、沙良は憎悪とやりきれなさでもがき苦しむ。ところが、泰輔は何者かに殺害され、5000万円もの保険金が支払われた。動機を持つ沙良には犯行が不可能であり、捜査にあたる警視庁の犬養刑事は頭を抱える。事件の陰には悪名高い御子柴弁護士の姿がちらつくがー。左足を奪われた女性アスリートはふたたび羽ばたけるのか!?どんでん返しの先に涙のラストが待つ切なさあふれる傑作長編ミステリー。

なんというか・・・
理不尽な交通事故にあって走ることができなくなったアスリートなんだけど、
ある時テレビで義足で走っている人を見て「これだっ!」とアスリート用義足を注文する。
その金額300万。
現金にこにこ一括払い。

でも、その義足にも限界がきて、そんな中外国からその世界の超有名な人が来日し、
行き当たりばったりでさらに進化した義足を作ってもらう。
その金額約400万(ドルのため「約」)
もちろん、にこにこ現金払い。

20歳の女の子に果たしてそんな金があるのかと訝しむ犬養。
殺された相良奏輔にかかっていた保険金の被保佐人はなんっと御子柴。
怪しむ犬養・・・

って感じなんだけど、この主人公が自分で「脳みそも筋肉」と言っているだけあって
切り替えが早いというか、ありえない。
たかだか2か月くらいでパラリンピック目指しているし。
凄いというか、何というか。
ミステリーというよりスポ根なんだけど、熱すぎて少しうっとおしかった(^^;)
あまりに熱くなる理由というのもラストにわかります。
これだから一生懸命になっていたのかと。

この本の見どころは芝生で語らう犬養と御子柴ww
08:16  |  中山七里  |  トラックバック(0)  |  コメント(0)  |  EDIT  |  Top↑

2017.04.18 (Tue)

「セイレーンの懺悔」 中山七里



セイレーンの懺悔 中山七里

葛飾区で発生した女子高生誘拐事件。不祥事により番組存続の危機にさらされた帝都テレビ「アフタヌーンJAPAN」の里谷太一と朝倉多香美は、起死回生のスクープを狙って奔走する。多香美が廃工場で目撃したのは、暴行を受け、無惨にも顔を焼かれた被害者・東良綾香の遺体だった。綾香が“いじめられていた”という証言から浮かび上がる、少年少女のグループ。主犯格と思われる少女は、6年前の小学生連続レイプ事件の犠牲者だった。マスコミは、被害者の哀しみを娯楽にし、不幸を拡大再生産するセイレーンなのか。

終わりはよろしいんだけど、そこにいくまでの多香美にイライラするのです。
何というか、青臭いんだよねー。
2年目の新人で報道になぜか夢と正義感を持ってる。
今どきそういう人いるのかなーと思いながら、上司に恵まれてなんとかやってきた感じ。

こういう人にありがちなのか、変に偏ってながら物事を額面通りにしか取れなくて・・・
と、多香美の悪口言っていたら何行あってもたりないww

そんな中で里田や宮藤、ついでに兵頭などの周りに助けられて・・・って感じです。
報道の在り方ってことですが、
うーん。
難しいよね。
今はSNSもあって報道にとっていい時代なのかどうなのか。
「視聴者」がスマホから録画したものを普通にテレビで流す時代なのでねー。

報道かーと思いながら読みました。

なんか・・・未空さんが気の毒だったわー。
あの娘のフォローは何もないのか・・・(T_T)
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2017.04.17 (Mon)

「さよならは明日の約束」 西澤保彦



さよならは明日の約束 西澤保彦


本好き美少女とジャンク映画フリーク男子が、置き去りにされた謎に挑みます。古い本とドーナッツ、エスプレッソの香りに包まれて。今はもういない、大切な人たちの記憶に触れながら。

【目次】
恋文/男は関係なさすぎる/パズル韜晦/さよならは明日の約束


さわやかな西澤さんだったー(笑)
なんだろう。この不思議な読了感は・・・

別に西澤さんじゃないとこういうのもありかなーと思うんだけど、
酷い時は徹底的に後味悪くするタイプの作家さんなので
素直に終わったので驚いた。

読んでてそれこそ「萌え」とは言わないけれど、ほんわかします。
温かい気持ちになるというか・・・
楽しいです。

相変わらず食べ物描写が素敵で食べたくなりますが、
私はドーナツより大盛のミートソースだな。うむ。

主役の高校生2人がさわやかで、よく考えてみるとそれ以外の大人の人たちはそこそこ薄汚れた感じはしてたな。
そういえば・・・(;・∀・)
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2017.01.29 (Sun)

「白衣の嘘」 長岡弘樹



白衣の嘘 長岡弘樹

悲哀にみちた人間ドラマ。温かな余韻が残るラスト。『傍聞き』『教場』を超える、傑作ミステリ集!命を懸けた現場で交錯する人間の本性を鮮やかに描く、珠玉の六編。

【目次】
最後の良薬/涙の成分比/小医は病を医し/ステップ・バイ・ステップ/彼岸の坂道/小さな約束


なるほど。
BOOKデータベースの書き方が言い得て妙です。
その通り。
人間ドラマで悲哀に満ちてました。

読んだ後妙に悲しいというかせつなく辛い気持ちになるんだよねー。
医者も人間なんだという気持ちになったり。
ラストの話は、「一致した」ってことなのかな。
だから「家族」になったのか。
そういうことなのか。

一番最初の話と最後の話が印象に残りました。
面白いっ!!という話ではありませんでしたが、
重くしっとりした話でした。
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2017.01.05 (Thu)

「波形の声」 長岡弘樹



波形の声 長岡弘樹

人間の悪意をとことん見据えたまなざし、心温まるどんでん返し、そして切なさはビターに!奥の深い長岡ミステリー最新作7篇!

【目次】
波形の声/宿敵/わけありの街/暗闇の蚊/黒白の暦/準備室/ハガニアの霧


長岡さんの短編は好きなんです。
でも、長編読んだことないからわからないんだけど(^^;)

この短い話の中に思わず「ハッ」としてしまう毒を入れるんだよねー。
その毒は人としてありがちな心の闇っていうか、
読んでて「あぁわかるわー」というのもあるし、
「残念だったわね。ククククッ」と思っちゃうのもあります。

「宿敵」とか今の世の中なんというかありそうな話だけど、
こっちからすると「マジやめて」と言いたいです。
っていうか、言います。マジやめてくれーーー(笑)

犬と携帯の話はそんな大きいものを!?と思いましたが
あるのかなぁ。
あまりなさそうな感じもしますが・・・
犬は利口だと思ってましたので。
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2016.12.06 (Tue)

「ヒポクラテスの憂鬱」 中山七里



ヒポクラテスの憂鬱 中山七里

“コレクター(修正者)”と名乗る人物から、埼玉県警のホームページに犯行声明ともとれる謎の書き込みがあった。直後、アイドルが転落死、事故として処理されかけたとき、再び死因に疑問を呈するコレクターの書き込みが。関係者しか知りえない情報が含まれていたことから、捜査一課の刑事・古手川は浦和医大法医学教室に協力を依頼。偏屈だが世界的権威でもある老教授・光崎藤次郎と新米助教の栂野真琴は、司法解剖の末、驚愕の真実を発見する。その後もコレクターの示唆どおり、病死や自殺の中から犯罪死が発見され、県警と法医学教室は大混乱。やがて司法解剖制度自体が揺さぶられ始めるが…。

シリーズ2作目です。
でも、1作目の記憶が殆どなく自分のブログを見るもよく分からなかった(笑)
元々自分のブログは基本(あくまでも基本)ネタバレなしの「感想を書く」ブログであって、書評ではないのでいつも読み返してもどういう話の内容だったか分からないww
我ながらなんてブログだ。

まぁそういうワケでとりあえず医療&解剖をしてのミステリーだったのですが、読んでる最中は面白かったのですが読み終わったそばから忘れてしまう。
そういう印象。

こんなことを書くとまた「図書館ヤクザ」と言われそうですが(笑)

でも確かに自殺かと思わせておいて第三者の手が絡んでいる。
実は殺人なんだ。
という展開は面白いです。
そこに行くまでの人間模様も書いてまして「あぁ~そういうワケで殺されてしまったんだな」と気の毒に思いますが、メインキャストが解剖医の3人なので、「解剖しましょう!!」という展開に持っていくのでなんといっていいのやら・・・

そんな本でした。
06:31  |  中山七里  |  トラックバック(0)  |  コメント(2)  |  EDIT  |  Top↑

2016.11.19 (Sat)

「作家刑事毒島」 中山七里



作家刑事毒島 中山七里

殺人事件解決のアドバイスを仰ごうと神保町の書斎を訪れた刑事・明日香を迎えたのは、流行作家の毒島。捜査過程で浮かび上がってきたのは、巨匠病にかかった新人作家、手段を選ばずヒット作を連発する編集者、ストーカーまがいの熱狂的な読者。ついには毒島本人が容疑者に!?出版業界激震必至の本格ミステリー!

シニカルというかブラックというか・・・(笑)

帯に「新人作家と小説家を目指す人は閲覧禁止」と書いてますが本当にその通りです。
止めておいた方が身のためです。

新人賞を取って2作目を書けない人は小説家ではなく、
たまたま賞を取った「ただの人」だそうで。
あぁーーー確かにこのミスで大賞を取った人、その後2作目を書店で見かけない人がいるわー。

そんな出版界の裏側を強烈に強烈過ぎるくらいこき下ろした本です。
一応「本格ミステリー」と書いてますが、ミステリーなんて霞みます。
毒島の「うふっうふふふっ」の笑いの後に続くあの強烈ーな皮肉。

図書館で本を読む我らの事は「図書館ヤクザ」って書いてました(´⌒`。)
 ※正確には図書館からタダで本を借りて、そしてネタバレとか悪評とか好き勝手に
  ネット上で批評する人の事を指してます(笑)


ごめんよー。

この本も図書館で(TдT)

でも、私は全く本を買わない人間ではない。
手元に置きたい本は買うんですよ。
ごめんね。買わなくて(*´ω`)
05:00  |  中山七里  |  トラックバック(0)  |  コメント(0)  |  EDIT  |  Top↑

2016.11.03 (Thu)

「僕はもう憑かれたよ」 七尾与史



僕はもう憑かれたよ 七尾与史

事故で恋人を失った八木沼真知は、その死をいまだに引きずっていた。書店員であった彼が残した言葉、「僕は誤診をしたのかもしれない」の意味とは。一方、自分の周囲で不可解なことが起きているのに気付く美門玲二。どうやら眠っている間に、別人格が勝手に行動しているようなのだ。本来交わるはずのない二人の運命を結びつけるのは、半年前のとある転落死事故。真知は恋人の死について調べはじめ、やがて一冊の本が鍵を握っていることを掴むー。

どうしても、タイトルを言う前に

「パトラッシュ」

と、言いたくなるのはきっと私が40代だからだろう( ̄ω ̄*)
七尾さんも1969年生まれだそうだw

面白かったです。
「憑かれた」っていうくらいだから、展開は予想できましたが、意外にしっかりとミステリーで面白かった。
最近の七尾作品はいいかも。

実際のところ憑かれる美門くんはただただ気の毒としか言いようがないけれど。
寝ているときにどうやら別人格(というか、憑いている裕三)が動き出していると気づいた美門は交換ノートをやりだしたり、朝起きると財布のお金が減っている。
1個200円もするプリンを買ってる!!とムカツクあたりはなんか生活感あふれてました。

基本的には軽めのタッチだったのですが、こんな事本当にあったら気の毒だよなーという人もいました。
いじめはダメだよね。
05:00  |  七尾与史  |  トラックバック(0)  |  コメント(0)  |  EDIT  |  Top↑
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