2021年04月 / 03月≪ 123456789101112131415161718192021222324252627282930≫05月

2021.04.02 (Fri)

「偶然にして最悪の邂逅」 西澤保彦



偶然にして最悪の邂逅 西澤保彦

気がつくと昭和から令和へと元号も変わり(なんと平成という時代もあった!?)、三十八年も経っていたうえに、自分は幽霊になっていた。どうやら何者かに殺害されて、ここに埋められたらしいが、いったいなぜ?トリッキーな謎解きで魅了する「ひとを殺さば穴ふたつ」。高校生が廃屋になった旧校舎からの覗きを端に巻き込まれた不思議な事件を描く表題作「偶然にして最悪の邂逅」など、過去と現在が交差しながら、怒涛の展開へと突き進む、“日常の中の非日常”を魅惑的な筆致で贈る全五編。デビュー二十五周年を迎えた著者の、記念すべきミステリ短編集。

【目次】
ひとを殺さば穴ふたつ/リブート・ゼロ/ひとり相撲/間女の隠れ処/偶然にして最悪の邂逅


ひねりすぎ。
1話目、2話目はまだよかったけれど、後半に進むにつれて何がなんだか・・・
とくに、間女・・・
もうね、いろいろとヒドイ。
もうこうなるとコント??としか思えなくて。
普通にルール的にアウトなのでは??
と、思うんだけれど。
いいのかなぁー。

ネタバレ中 → 三度の性転換手術 とか、子供ながらに車を運転 とか
絶対に読んでて分からないし、ヒントにすらならない(T_T)

読んでて実はこれだったとかさーーー。
ってブツブツ・・・

ってことで、次読む西澤作品はもう少しスッキリできるのがいいなぁ。
あ。エログロは平気なので大丈夫ですっ!
08:49  |  西澤保彦  |  トラックバック(0)  |  コメント(0)  |  EDIT  |  Top↑

2021.03.28 (Sun)

「境界線」 中山七里



境界線 中山七里


2018年5月某日、気仙沼市南町の海岸で、女性の変死体が発見された。女性の遺留品の身分証から、遺体は宮城県警捜査一課警部・笘篠誠一郎の妻だったことがわかる。笘篠の妻は7年前の東日本大震災で津波によって流され、行方不明のままだった。遺体の様子から、妻と思われる女性はその前夜まで生きていたという。なぜ妻は自分のもとへ戻ってこなかったのかーー笘篠はさまざまな疑問を胸に身元確認のため現場へ急行するが、そこで目にしたのはまったくの別人の遺体だった。
妻の身元が騙られ、身元が誰かの手によって流出していた……やり場のない怒りを抱えながら捜査を続ける笘篠。その経緯をたどり続けるもなかなか進展がない。そのような中、宮城県警に新たな他殺体発見の一報が入る。果たしてこのふたつの事件の関連性はあるのか? そして、笘篠の妻の身元はなぜ騙られたのかーー。


ちょっとデリケートなんだよねー。
感想もなんというか・・・困るっていうか。
実際に津波に飲み込まれていく人、助けられなかった人を目の当たりにした人、もしくは当人。
体験した人も実際にいるだろうから、完璧なるフィクションってことではないんだろうなぁ。
と、思うと切ない。

その後、何回かテレビで津波が来た映像とか見たけれど、
あくまでも「テレビで放送できる範囲内」なんだろうからなー。

とにかく、それで家族を失った笘篠や鵠沼、五代。
後悔の中生きて行ってしまって・・。

仙台の場合は高速道路で明暗が分かれたと聞きます。
高速道路より海側の家は壊滅して、高速道路より山側はほとんど被害がなかった。
それで、被害があった人なかった人でまた差別&区別があったり。

家族が無事だった人は被害に遭った人に対して後ろめたいとか・・・
うーーん。あるだろうなぁーーーと思ったり。

ストレートすぎる話に読んだ後もしばらく引きずりました。
10:32  |  中山七里  |  トラックバック(0)  |  コメント(0)  |  EDIT  |  Top↑

2020.12.31 (Thu)

「叙述トリック短編集」 似鳥鶏



叙述トリック短編集 似鳥鶏

本格ミステリ界の旗手が仕掛ける前代未聞の読者への挑戦状!
*注意! この短編集はすべての短編に叙述トリックが含まれています。騙されないよう、気をつけてお読みください

【目次】
ちゃんと流す神様/背中合わせの恋人/閉じられた三人と二人/なんとなく買った本の結末/貧乏荘の怪事件/ニッポンを背負うこけし


この中の話すべてに叙述トリックが隠されていて、で、この本の中で唯一同じ人物が登場します。
って書いているのですね。
叙述トリックっていうのは、正直あまり得意ではないのでそのまま読み進める。
「葉桜」を思い出す話もあったし、「星降り」を思い出す話もありました。

ってことなんだよねー!!!
インパクトの強い話を先に読んでると、どうしても「あの本みたい」と思っちゃう。
まぁそれは仕方ないんだろうなと思いました。

話の中では「閉じられた三人と二人」これが一番好き。
本当にこれは気づかない(笑)
こういうことかー!!!と。
これが叙述トリックなのかどうなのかはさておき。
ふむふむ。そうだよねと。

叙述トリックっていうのは大体にして映像化には向かない話が多いです。
そりゃそうだよね。
09:49  |  似鳥鶏  |  トラックバック(0)  |  コメント(2)  |  EDIT  |  Top↑

2020.12.24 (Thu)

「アンダードッグス」 長浦京



アンダードッグス 長浦京

裏金作りに巻き込まれ全てを失った元官僚の古葉慶太は、イタリア人大富豪に世界を揺るがす計画を託される。それは、国籍もバラバラな“負け犬”仲間たちとチームを組み、香港の銀行地下に隠された国家機密を奪取するというものだったー。敵は大国、狙うは国家機密!1997年、返還前夜の香港で、負け犬たちの逆襲が始まる。超弩級ミステリー巨編!

直木賞ノミネートだよっ。

こういうの私好きなので・・・(〃ω〃)
ウホウホしながら読みました。
ただ、正直万人受けはしないんじゃないかなというのが感想です。
まぁ・・・私好きな本って基本的に万人受けしないからな。

香港が中国に返還前ということで、機密情報はフロッピー。
これを壊せって・・・足で踏めばいいんじゃないかと思いながら
読みましたが、そういうことでもなくて(笑)
チームにも裏切り者だったり、最初から敵なのに味方の顔して
近づいてきたり。もしくは本物の協力者だったり。

敵はアメリカだったりロシアだったり。
しかも、名前がややこしいんだよね。
この人どの人だっけ?
と。カタカナだと特に分からない。
黄とか雷とかの方が分かりやすいんだけれど、
途中で何さんとか出てきて。
「何」さんって・・・「何?」と。
人名でしたか・・・(遠い目)

何というか・・・この間まで官僚だった男。
あっという間に死ぬのではないかと思いましたが、
そこは主人公ですからっ!
面白く読みました。
厚い本でしたが、昼休み以外にも空き時間見つけて
読んだので満足。

13:34  |  その他な行の作家  |  トラックバック(0)  |  コメント(0)  |  EDIT  |  Top↑

2020.12.17 (Thu)

「復讐の協奏曲」 中山七里



復讐の協奏曲 中山七里

三十年前に少女を惨殺した過去を持つ弁護士・御子柴礼司。事務所に“この国のジャスティス”と名乗る者の呼びかけに応じた八百人以上からの懲戒請求書が届く。処理に忙殺されるなか事務員の洋子は、外資系コンサルタント・知原と夕食をともに。翌朝、知原は遺体で見つかり、凶器に残った指紋から洋子が殺人容疑で逮捕された。弁護人を引き受けた御子柴は、洋子が自身と同じ地域出身であることを知り…。

好きなシリーズです。
ただ、今回は被告人が御子柴事務所の事務員でもある洋子だったので、
裁判シーンはあまりなくて、洋子の身の上がメインだ・・・
それが不満と言えば不満。
裁判シーンがものすごくあっさりだったので。

思わせぶらせておいて、実はそうではなく、
聡明な洋子は洋子のままだったっていう。

洋子がいない間の臨時事務員が宝来というのも
笑えたっていうか・・・ひどい笑
しかし、仕事はできる人だった。
事務員として有能って弁護士としてどうなんだろう?
どんな人であれ、有能な人は有能なのか??

ただ、凶器の指紋が云々・・・ってやってたけれど、
それがイマイチイメージ湧かなくて。
っていうか、それが犯人直結かもしれないけれど、
説明されてもイメージできなかった。
まぁ想像力ないね。って言われるとそれまでだけど。
05:00  |  中山七里  |  トラックバック(0)  |  コメント(0)  |  EDIT  |  Top↑

2020.12.06 (Sun)

「銀齢探偵社 静おばあちゃんと要介護探偵2」 中山七里



銀齢探偵社 静おばあちゃんと要介護探偵2 中山七里

次々と不可解な死を遂げるかつての同僚たちー次は自分の番か。元判事の静を狙う謎の復讐者。迎え撃つは“車椅子の暴走老人”玄太郎。

【目次】
もの言えぬ証人/像は忘れない/鉄の柩/葬儀を終えて/復讐の女神


今回も面白かった。
っていうか、玄太郎じーさんに慣れたっていうか。
慣れたのは私だけではなくて、きっと静おばあちゃんもこのじーさんに
慣れたと思う。
かなり迷惑な人ではあるものの(笑)
意外と言っていることはまともだし、小芝居打つし、たまに空気読むし。
人相は悪いし、悪だくみするし、たまに自分をいたいけな年寄り扱いするし。
でもって、今回は大腸がんが見つかり、東京の病院で手術中。
なもので、本人は動けず。
周りを呼びつけたり(笑)

いつの間にか静おばあちゃんも感化されてしまって・・・
な、感じでした。
今回は判事時代の同僚が死んだり殺されたり。
その謎も解いたり・・・面白かった。
また過去にさかのぼって最初の読みたいなぁ
でも、最初のっていうのは結果的に時系列では一番後なんだけど。
13:31  |  中山七里  |  トラックバック(0)  |  コメント(0)  |  EDIT  |  Top↑

2020.11.30 (Mon)

「夢魔の牢獄」 西澤保彦



夢魔の牢獄 西澤保彦

教師の田附悠成は、過去へ遡って友人たちに憑依するという特異能力を持つ。だが誰に憑くかは選べない。確実なのは、恩師の義理の息子が殺された22年前に戻ってしまうことだけ。身をもって体験する友人たちや被害者の不可解な行動、そして隠された女の死。迷宮入り殺人事件の“あの日”を繰り返す田附が辿り着いた驚愕の真相とは?

エロエロ(笑)
西澤さんのこの手のエロ作品は久しぶりですが嫌いではありません。
「本当によーーく思いつくな。こんなこと」
と思っちゃうくらい、私の中では非現実的です。

夢でなぜか22年前の友人の結婚式の日限定で
その時の登場人物に憑依してしまう。
「夢」とわかっているんだけど、その時は現実で。
なので、友人に憑依しながら客観的に自分を見たり。

だんだんとその日の真相がわかるわけですが、
エロエロ満載なのに、「面白い」と感じてしまうのは
ミステリーがしっかりしているからです。

真犯人はとても意外な人でしたが、ちょっと人物相関図が
ややこしいところもあるのであとでもう一回チェックしたい。

ミステリーとしてはとても面白いんだけど、いかんせん
斜め上を行くエロなので万人受けはしないと思う。
06:00  |  西澤保彦  |  トラックバック(0)  |  コメント(0)  |  EDIT  |  Top↑

2020.11.14 (Sat)

「静おばあちゃんと要介護探偵」 中山七里



静おばあちゃんと要介護探偵 中山七里

大学でオブジェが爆発し、中から遺体を発見。詐欺師を懲らしめるため2人は立ち上がった。父が認知症で悩む男性の相談に乗ったら…。同級生が密室で死亡。事故か、他殺か、自殺か。高層ビルから鉄骨が落下、外国人労働者が被害に。『さよならドビュッシー』でおなじみ、玄太郎おじいちゃん登場。介護、投資詐欺、外国人労働者…難事件を老老コンビがズバッと解決!日本で20番目の女性裁判官で、80歳となった今も信望が厚い高遠寺静。お上や権威が大嫌いな中部経済界の怪物、香月玄太郎。2人が挑む5つの事件。

【目次】(「BOOK」データベースより)
二人で探偵を/鳩の中の猫/邪悪の家/菅田荘の怪事件/白昼の悪童


静おばあちゃんは知ってたけど、玄太郎も初出ではなかったのか。
そうか・・・後で読もう。要介護探偵モノ。

しかし、こういう暴走老人は・・・正直、身内にいてほしくない。
人の話だから笑って読めるんであって、
それはまさしく、「寅さん」にも通じる。
寅さんも人の家の話だから笑えるんであって、
自分の家だったらたまらなくイヤ。

そういう雰囲気を醸しだす玄太郎。
まぁ言ってることは正しいけどね。
そういう意味ではたまに痛快ではあるけれど、
介護士みち子さんの立場になったら・・・
いや・・・あの人はすでに達観の域に来ているんだろうな。

でもって、12か月連続の次のがまたこの2人のシリーズ
らしいのでちょっと楽しみです。

玄太郎、御年70歳の苦手な人が、自分より年上の女性ってことで
何かあるとすぐに静も駆り出されてしまうのが、静的にもメーワク
だろうな(笑)
しかも静はこういう性格だしなぁ。
15:29  |  中山七里  |  トラックバック(0)  |  コメント(0)  |  EDIT  |  Top↑

2020.11.04 (Wed)

「隣はシリアルキラー」  中山七里



隣はシリアルキラー 中山七里

神足の悩みは、深夜になると隣室から聞こえてくる不気味な物音。何かを切断しているような…もしかして死体?時を同じくして、近隣で女性と思われる死体の一部が発見されたという事件を知った神足は、隣人の徐が犯人なのではという疑いを持つ。そんなある日の深夜、隣室から何かを梱包するような音に続いて、徐が外出する音が聞こえた。気になった神足はそのあとをつけるがー。

壁の薄いアパートの隣室で何かをやっている音って怖いよね。
それが、死体を解体している音じゃないかなんて思いこむと
そう思うしかないっていう。

面白かったですが、最初はこの雰囲気でラストまでいかれると
イヤだなぁと思っていたら方向転換してくれたので読みやすかったです。
徐が気持ち悪いんだもん。

それでも神足には矢口という同僚もいたり(まぁあまりにもいい人すぎて
疑ってしまいましたが ^^;)、好意を持ってくれている女性もいたり。
しかし、神足の過去が彼を縛るんだよね。

シリーズ外作品に登場してた宮藤刑事が登場するんだけど、
完璧なる噛ませ犬系で気の毒だった。
この人こういう感じだったっけ?なんて思いながらも葛城刑事の仕事の
デキ具合に感心しちゃった。

でもって、徐は結局そのまんまで・・・しかし、予想外の人もいたりで
結果・・・楽しめました(・ω・)
08:27  |  中山七里  |  トラックバック(0)  |  コメント(0)  |  EDIT  |  Top↑

2020.10.26 (Mon)

「毒島刑事最後の事件」 中山七里



毒島刑事最後の事件 中山七里

刑事・毒島は警視庁随一の検挙率を誇るが、出世には興味がない。一を話せば二十を返す饒舌で、仲間内でも煙たがられている。そんな異色の名刑事が、今日も巧みな心理戦で犯人を追い詰める。大手町の連続殺人、出版社の連続爆破、女性を狙った硫酸攻撃…。捜査の中で見え隠れする“教授”とは一体何者なのか?動機は怨恨か、享楽か?かつてない強敵との勝負の行方はー。どんでん返しの帝王が送る、ノンストップミステリ!

これは「作家刑事毒島」が作家になる前の話。
いつもの中山メンバーとしては「麻生」と「犬養」が登場するも、
この本に限って言えば麻生は「気の毒な人」でしかないし。
犬養にいたっては「毒島の毒をもらわないか心配な人」という扱い。
どうしても「作家刑事毒島」の表紙のイメージがあるので、

尾木ママみたいな表情で
「うふっ。うふふふ」と言いながら、犯人を追い詰めるのは
想像を絶します(笑)
怖いって。

結局はこの事件の後に退職して作家になるようですが、
作家になってもアレなもので・・・
まぁ強い人だなと。

12か月連続の中の1冊ですが、割合にシリアスな物語が
多かった中で、この話は毒島のキャラが強すぎるせいか
気楽に読めました。麻生さんが気の毒だったせいもあってか
面白くよんだ(^^)
09:19  |  中山七里  |  トラックバック(0)  |  コメント(0)  |  EDIT  |  Top↑
 | BLOGTOP |  NEXT