igaigaの徒然読書ブログ

読んだ本の感想を気ままに書く読書ブログ。時々映画鑑賞。

「上石神井さよならレボリューション」 長沢樹



上石神井さよならレボリューション 長沢樹

成績不振の写真部員・設楽洋輔は、眉目秀麗で天才で変態の岡江和馬の勉強指導と引換えに『フェティシズムの捕獲』を請け負うことに。高校一の美少女で生物部員の愛香の依頼で一緒に野鳥の撮影をしつつチャンスを狙う中、様々な「消失」事件に出会い…。天真瀾漫で運動神経抜群の愛香の突飛な行動、冷静かつ的確な岡江の推理を参考にしながら、設楽は意外な事件の真相に迫る。青春ミステリー!

【目次】(「BOOK」データベースより)
落合川トリジン・フライ/残堀川サマー・イタシブセ/七里ヶ浜ヴァニッシュメント&クライシス/恋ヶ窪スワントーン・ラブ/上石神井さよならレボリューション


帯に『青春本格」とあったのでモロ本格かと思って期待していたのですが
残念ながらそういう感じではなかった。

読書メーターで他の人も書いてたけど、キャラクターは面白いです。
恥じらいのない美少女川野とか面白いです。

私が一番お気に入りだったのは、学生プロレスの実況の人だけどww
こういうのってありそうでおかしい。

ただ、実際の事件はちょっと難しくややこしく、場所がイメージしづらく
これでもう少し事件を丁寧に書いたらもっと面白かったんでは?

なーんて上から目線で言ってみました( ̄ω ̄*)

「星の見える家」 新津きよみ



星の見える家 新津きよみ

安曇野で一人暮らしをする佳代子。病気がちの弟のため、家族で引っ越し、ペンションを始めたのだが、体調が回復した弟が東京の高校に進学したことを機に、家族はゆるやかに崩壊していく。一人になった佳代子は、ペンションをやめべーカリーを始めるのだが、そこにはある秘密が……(表題作)。再び生きることを目指す女性の恐怖と感動を描く、オリジナル短編集!

心理サスペンスというだけあって、心理的にぞくっときます。
結構好き。
短編なので印象に残る話と残らない話がありまして。

表題作は最初から最後までイヤーーーーな、陰湿な何かこうくるものがあって、めっちゃ好きでした(笑)
あと、万引きした後に、後輩に誘われドキドキしながら何食わぬ顔をし、でもドキドキして・・・そして・・・っていう話も好きだった。

そうだそうだ。結婚式の引き出物にもらった因縁の伊万里焼のワイングラスをバザーに出したっていうのもいい話だった(笑)
あぁー。この続きが読みたいww

ただ、インパクトの強い話の反面、全く記憶に残ってない話もありましたね。
なんというか、あまりハッピーエンドを求めてないのかもしれない。うん。

「ドクター・デスの遺産」 中山七里



ドクター・デスの遺産 中山七里

安らかな死をもたらす白衣の訪問者は、聖人か、悪魔か。警視庁vs闇の医師=極限の頭脳戦が幕を開ける。どんでん返しの帝王が放つ、息もつかせぬ警察医療ミステリ!

【目次】
望まれた死/救われた死/急かされた死/苦痛なき死/受け継がれた死


犬養シリーズ。
男性の嘘は分かるけれど、女性の気持ちは分からないという人ですが、どうやら子供の気持ちも分からないようです。

安楽死は殺人か。っていうテーマです。

でもねぇー、今は犯罪で殺人だけど、死ぬ権利っていうのは本人にないのか!?
とも書いてます。
自殺っていっても、病気で辛くて辛くてもう耐えられなくても、ビルから飛び降りる体力もなければ首吊る体力もないワケでしょー。

薬1つで楽になれるとなると、それにすがるのもわかる気がします。

ラスト犬養は刑事と一人の男との立場で究極の選択をします。

まぁ私でも犬養と同じことしますし、犬養を責められるわけないし。
もちろん、ドクター・デスのこともね。

早くそういう法が出来るといいのではと思います。
今は本当に長寿化社会だし、延命だったり延命拒否だったりしますが
どっちにしろ消極的だと思います。

「フェティッシュ」 西澤保彦



フェティッシュ 西澤保彦

秘めた欲望が蠢きだす…鬼才のミステリ長編!
触れれば死ぬ。悲惨な死を遂げた女性たちの葬儀に現れた、謎めいた美少年の正体は——? 人々の秘められた欲望と謎と血が渦巻く、めくるめく迷宮世界。書き下ろし長編ミステリ。


フェティッシュというのは「フェチ」みたいなもので、
「崇拝の対象」という意味もあるみたい。

みんな美少年クルミに惑わされ、なぜかみんな襲う(?)
なんでだろう。
ある人は足に魅入られ、ある人は手、ある人は顔、
とにかくみんなクルミに触りたい。触ってなでまくりたい、食べまくりたい。
そんな怪しい行動を起こしてしまう。

で、実際こういう事だったんだってところでは「は?」と思うけれど、
それよりも何よりもクルミが気の毒だなぁーと思いました。
なんか、変なのに捕まったなぁーと。

私は〇〇フェチっていうのはないのですが、
やっぱり人体のひとつの部分に異常に執着してしまうとか
あるのかなー。
そこは共感しづらい部分でした。

「にらみ」 長岡弘樹



にらみ 長岡弘樹

にらみ”とは、刑事が公判を傍聴し、被告人が供述を翻したりしないよう、無言で圧力をかけることー。事務所荒らしで捕まり、懲役五年の判決を受けた窃盗の常習犯・保原尚道は、仮釈放中に保護司を殺害しようとした容疑で逮捕された。取り調べを担当する片平成之は、四年前の保原の裁判で“にらみ”をしていて面識があった。保原は自首しており、目撃者による面通しも終えているのだが、片平は納得していない。保原は人を殺めようとするほどの悪人なのかー。(「にらみ」)驚きと情感あふれるミステリー傑作集!

【目次】(「BOOK」データベースより)
餞別/遺品の迷い/実況中継/白秋の道標/雑草/にらみ/百万に一つの崖


長岡さんの短編集はパンチが効いているので好きです。
パンチという言い方で正しいか分からないんだけど
かなり好み。

多少救いようのない感じだったり、モヤモヤ感が残ったり。
「あぁーそういうことだったのか」
と振り返る。
他の読メの感想で「プチどんでん返し」とありましたが、
そういうイメージでいいと思います。
豪快なひっくり返すようなどんでん返しじゃなくて、
でも「あぁー」と思う。
そういうところが好きです。

「実況中継」とか「雑草」とか一筋縄でいかないような話が
好みであります。

「東京すみっこごはん 親子丼に愛をこめて」 成田名璃子



東京すみっこごはん 成田名璃子

心にすきま風が吹いたとき、商店街の脇道に佇む“共同台所”は、いつでも、誰でも、やさしく迎えてくれる。恋愛に無関心なOL、誰にも言えぬ片思いに悩む高校生、シングルファーザーと結婚したキャリアウーマン。そして、無愛想な常連・柿本が回想する、忘れられぬ人との出会いー。それぞれのあたたかな恋心と愛が溢れ出す、大人気シリーズ第三弾。お待たせしました!

【目次】(「BOOK」データベースより)
念のための酢豚/マイ・ファースト鱚/明日のためのおにぎり/親子丼に愛を込めて


今回もよかったです。
人情だわー。
この本に「エピソード0」的な話があったので読み終わった後
また妹から「1」を借りて読破w

そうか。こうしてつながっていくのか。
成長しているのかしていないのか全く謎な奈央がとても可愛いです。
やる気はあるんだけど、技術がなぜか追いついていかない(笑)
なんでだろう。

でもレシピどおり作るのは案外難しいものです。
じっくり読んでると煮えすぎたり油の温度がー!となるので
適当に流してよんじゃうとそこに大切なことが書いていたり。
料理というのも難しいものです。

1話目が何気に好き。
超現実的な女性が人を好きになりあたふたしているさまが
何というか「こういうことってあるの?」と思いつつも微笑ましかったです。

「ワルツを踊ろう」 中山七里



ワルツを踊ろう 中山七里

職もカネも家もないあぶれ者に、生きる術はあるのか。
中山七里史上、最狂・最悪のどんでん返しミステリ

職を失い帰った故郷は、7世帯9人しか住まない限界集落だったーー。
住んでいるのは、詮索好きな地区長、生活保護費でパチンコ三昧の老人、村八分にされた一家……。
閉鎖的な村で自分の居場所を確保しようと、溝端了衛は資産運用相談会や村起こしのための共同事業などを提案する。だが住民から返ってきたのは、嘲笑と敵意ーー。追い詰められた了衛がとった行動とは!?


久々にとんでもない本を読みました(笑)
いやぁー。この本の感想を書くのに頭抱えるw

この先は多少のネタバレになりますが、多少で抑えるようにします。

ガラスを割ったりとか、ヨハンの件などの犯人は予想通りの人でありましたが、
そこで ヨハン=犬 に対する田舎の人の考え方って田舎独特だよなぁと
思いました。現代社会ではそんな考えなんて絶対ないし、
でも、田舎ではまだ犬=家畜なのかなと。

追い詰められてしまった了衛が取った行動がある意味「予想通り」であったけれど、
タイトルの「ワルツを踊ろう」がここにくるのか!と。
これは意外だった。
ワルツを踊るように・・・ってことなんでしょうが・・・

しかしですね。自分がいいと思うとはいえ、毎朝拡声器でクラシック流されると
迷惑であります。
都会では決してやらないであろう行為を田舎で迷うことなくしてしまうあたりが
了衛の田舎に対するものの見方なのかなと思いました。

読書メーターでは実際にあった事件をもとにしているとありましたが、
私からすると「野生の証明」にしか思えないんですけど(^-^;)

「東京すみっこごはん(雷親父とオムライス)」 成田名璃子



東京すみっこごはん 成田名璃子

年齢も職業も異なる人々が集い手作り料理を食べる“共同台所”には、今日も誰かが訪れる。夢を諦めかけの専門学校生、妻を亡くした頑固な老人、勉強ひと筋の小学生。そんな“すみっこごはん”に解散の危機!?街の再開発の対象地区に含まれているという噂が流れ始めたのだ。世話好きおばさんの常連・田上さんは、この事態に敢然と立ち向かう。大人気シリーズ、待望の続編!

【目次】(「BOOK」データベースより)
本物の唐揚げみたいに/失われた筑前煮を求めて/雷親父とオムライス/ミートローフへの招待状


妹から借りた本ですが、こういう人情ものって「よし!読もう!!」と思わないとなかなか読む気にならなくて(^^;)
1か月近く放置していたかもしれません。

でも、読むと面白い。

ただただ甘ったるい話だけではなくて、現代のお子様事情とか、難しい年寄とか。
読んでて「なんだかなー」と思うんだけど、いい意味で昭和の田上さんとかが
見守ってくれる。

ラストの誰が「すみっこごはん」をつぶそうとしているのか。
常連の中のスパイは誰だ!?
というのもそこそこ毒があって面白かった。
みんな疑心暗鬼になっているんだよね。
そこでも田上さんが登場する。
なるほどねー。
やっぱり言っていないと分からないものです。

ちなみにこの日の我が家の夜ご飯はから揚げと筑前煮でしたww
鶏肉あったので。
我ながらとても単純だと思います。

「ひとり増えてる」 中村まさみ



ひとり増えてる 中村まさみ

全国各地の怪談ライブで、心に響く「実話怪談」の語りを続けている著者が贈る怪談短編集。

【目次】
日傘/いなかの便所/道の先/長い髪/黒い靴下/ふたりの自分/タンクローリー/真っ赤な百日紅/憑いてくる彼女/虫の知らせ/峠のできごと/あの桜で…/防砂林/トヨの塚/なにかが鳴く/着信あり/てるちゃん/門/練炭自殺/夢幻夜話/嵐の中で/アワビ/予知/幽霊坂/おいなりさんとの再会/のぞいている…/ベランダの彼/日本に帰りたがる車/ナビ/妖怪おとろし/鈴ヶ森刑場跡/ひとり増えてる…/タオルケット


こういう実際にあった話みたいな怪談って実はあまり怖くない。

なんだろう。
私は視えないタイプですが、幽霊っていてもおかしくないし、
念があって成仏できない場合もあるんじゃないかなと思っているので、
普通に「あぁー。こういう事もあるだろうなー」と思いながら読んでました。

でも、その中でも「長い髪」「峠の出来事」なんかは怖いですねー。
念というよりは、怨念。
これは怖いです。
でも、「ベランダの彼」みたいな話はどこかほんわかしてます。

あぁ「ナビ」も怖かったよね。
中古のナビを買って取り付けたら、
ナビが勝手に死亡事故現場に誘導して
「ここです」
「ここです」
「ここです」
って普通のナビじゃない声でずっと言っているんだってー。
そういう感じの話が沢山ある1冊でした。

「教場0」 長岡弘樹



教場0 長岡弘樹

あの鬼教官が、殺人現場に臨場!

第一話 仮面の軌跡
第二話 三枚の画廊の絵
第三話 ブロンズの墓穴
第四話 第四の終章
第五話 指輪のレクイエム
第六話 毒のある骸

各話に施された恐るべき仕掛けの数々と、
驚天動地のラスト!


そうかー。なんで「0」かと思ったら風間さんが刑事時代の話だったか。
前回の1と2も面白かったんだけど、あんまり記憶に残ってないんだよねー。

読んで読メ見て「過去の話」とあって。
そうか。そういえば風間さん今回刑事だったなと思ったんだけど、
なんで気づかなかったかっていうと、きっと1話目。
1話目の話が普通に現代っぽい道具がありましたのでそう思ったんだ。

他の話はそこそこ昔っぽかったのですけどね。

指輪の話なんて結構泣けます。
うるうるです。

ラストは結構怖かった。
何が怖いって風間さんだよー。
一体どんだけ冷静なんだと。

そんな顔の風間さん見ている方が怖くて失神しそうです。