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2017.09.05 (Tue)

「視線」 永嶋恵美



視線 永嶋恵美

劇団員の夏帆は、アルバイトをしながら日々の生計を立てている。一人暮らしの32歳。20代のころのように素直に夢を追うこともできず、かといって郷里には戻りたくない。アルバイトの住宅地図の調査に訪れた埼玉県のベッドタウンは、小学校の頃に一時期住んでいた街だった。夏帆は小学校の同級生と再会し、その夜、彼女の家に向かう途中で運悪く通り魔に遭遇してしまう…。「日常の些細な悪意」の連鎖が引き起こす長編サスペンス。

住宅地図のアルバイトって面白そうだなーと思ったのですが、
それ以外はあまり面白くなく(笑)

プロローグも結局誰が誰に向けての言葉だったのか分からなかった。

そして極めつけが夏帆の性格が苦手。
面倒くさい女そのものでありました。
宗教問題とか介護問題とかあるけれど、長生きしすぎの人に限って
年上は敬うもの的な考えが根強く、自分一人がどれだけ老害かって分かってないんだよね。
それで介護している人がウツになって自殺未遂なんてどんでもない話だーー。

美雪さんが気の毒で仕方なかった。
しかし、通り魔連続殺人も蓋を開けてみればパッとせず。
今回久々にけちょんけちょんに書いてますが、
何というか・・・やっぱり主人公(夏帆)の性格のせいかな??

思わせぶりな登場人物が多すぎて混乱したのもある。
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2017.08.23 (Wed)

「ドS刑事 さわらぬ神に祟りなし殺人事件」 七尾与史


 
ドS刑事 さわらぬ神に祟りなし殺人事件 七尾与史

雑居ビルで男性の絞殺死体が発見。関係者の証言によると、被害者は“怨霊”に怯えていたという。黒井マヤは、従順な代官山とドMな浜田を引き連れて捜査に乗り出すが、黒百合学園の先輩でもある管理官の白金不二子と、捜査方法を巡って対立。実は不二子は「冤罪」というトラウマを抱えていた。そして、黒井家から恐怖のプロポーズを迫られた代官山の運命はー。新キャラクターが続々登場の、シリーズ最新作!

ちょっと面白かったよねー。
「ちょっと」とつけてしまうところがアレですが・・・(^^;)

でも、えん罪どうのこうのっていう話は読んでてとても興味がありました。
あと、犯罪行為をさせる悪魔のそそのかし。
なるほどねぇーーー。

ただ・・・主役が・・・( ̄▽ ̄;)
主役=マヤが絡むとなんだかよくわからなくなるっていうか。
マヤが優秀な刑事設定だからこそ不思議な展開になるんだよね。

ただの猟奇死体愛好家だけでとどまっておくとまだ話がすんないのような・・・
「終わりよければすべてよし。だったら死ぬ時も派手に殺されなさい」
というのがマヤの信条だそうです(笑)

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2017.07.31 (Mon)

「動機、そして沈黙」 西澤保彦



動機、そして沈黙 西澤保彦

時効まで二時間となった猟奇犯罪「平成の切り裂きジャック」事件を、ベテラン刑事が回想する。妻と戯れに推論を重ねるうち、恐ろしい仮説が立ち上がってきて…。表題作ほか、妄執、エロス、フェティシズムに爛れた人間の内面を、精緻なロジックでさらけだす全六作品。

【目次】
ぼくが彼女にしたこと/迷い込んだ死神/未開封/死に損/九のつく歳/動機、そして沈黙


確かに。
いろいろな種類の作品が登場した短編集です。
面白く読みましたが、少し疲れた(笑)

表題作の「動機、そして沈黙」と「迷い込んだ死神」が好きだなー。
両方ともやりきれなさというか、読んだ後の喪失感がハンパないです。
かなり好きかも。
これはいい。
特に表題作は、きちんと解決はしてないんです。
でも、もしかして事実はこうだったんじゃないか・・・って霧島が
回想したのはもしかして真実??
なんて思った日にはぞわーっと来るね。
真実かどうかは別として。

他の話も喪失感とかやりきれない感じが好きだけど、
「九のつく歳」は正直気持ち悪かったです(^^;)
ゴミとかさー。漁って持ち帰られるのって気味悪い。
プライバシーもへったくれもないね。
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2017.07.23 (Sun)

「悪魔を憐れむ」 西澤保彦



悪魔を憐れむ 西澤保彦

「その時間、先生が校舎の五階から跳び降り自殺しないように見張っていてほしい」。大学OBの居酒屋店主からそう頼まれた匠千暁は、現場で待機していたにもかかわらず、小岩井先生をみすみす死なせてしまう。老教師の転落死の謎を匠千暁が追い、真犯人から「悪魔の口上」を引き出す表題作。平塚刑事の実家の母屋で十三年間にわたって起こる、午前三時に置き時計が飛んできてソファで寝ている人を襲う心霊現象の謎と隠された哀しい真実を解く「無間呪縛」。男女三人が殺害された現場から被害者二人の首と手首だけが持ち去られ、それぞれ別の場所に放置されていた事件の、犯人の奇妙な動機を推理する「意匠の切断」。ホテルの九階に宿泊する元教職者はなぜエレベータを七階と五階で降りたか?…殺人事件の奇想天外なアリバイ工作を見破る「死は天秤にかけられて」。ミステリの魔術師・西澤保彦の、四つの珠玉ミステリ連作集。

【目次】
無間呪縛/悪魔を憐れむ/意匠の切断/死は天秤にかけられて


前回シリーズものの思いっきり途中を読んでしまい、
「あぁーー遡らなくては」と嘆いていたのですが、逆に進んでしまった(笑)

でもこのシリーズ不思議なことに時系列があっちこっちに飛ぶようです。
メインキャラが大学生だったり大学卒業してたり・・・
なのであまり気にしなくてもいいみたい。
ただ、今回は本当のメインキャストである匠千暁が全作に登場していたので
話が分かりやすかった。
表題作の「悪魔を憐れむ」はなかなか怖い話です。

へぇー。なるほどねー。と
そこは西澤さんの腕なのか、どういう話にももって行けるねー。

ってことで次こそは遡ろうと思ってます。
タカチとタックの関係性が今一つわかってないので。

あと、刑事がタック・タカチに対してかなり好意的なんだよね。
そのいきさつも知りたい。
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2017.07.19 (Wed)

「秋山善吉工務店」 中山七里



秋山善吉工務店 中山七里

ゲーム会社を辞め、引き籠っていた史親の部屋からの出火で家と主を失った秋山家。残された妻の景子、中学生の雅彦、小学生の太一の三人は、史親の実家「秋山善吉工務店」に世話になることに。慣れない祖父母との新生活は、それぞれの身に降りかかるトラブルで災難続きの日々。一方、警視庁捜査一課の宮藤は、秋山家の火災は放火だったのではないか、と調べ始めるー。大工の善吉爺ちゃん、大立ち回り!!昭和の香り漂うホームドラマミステリー。

確かに(笑)↑
昭和の香り漂いました。しっかりと。
でも、私の子供のころはこういう人いたよー。
普通によその子だって怒られました。
テレビでもサザエさんとかドラえもんに登場する類の難しいおやじ。

普段無口ではあるものの、言うことは正論でさらに80歳なのにものすごく強く、
ヤクザの上役とも顔なじみ・・・
どんだけスーパー爺なんだ・・・

その爺と連れ添っている春江さんもまた素敵な人でありました。
秋山家を巡るトラブルと並行して、火事の原因について調べる刑事の宮藤。
あ。この人「セイレーンの懺悔」に出てた刑事だったわね。

さすがの刑事もこの善吉じーちゃんと張り合うのはかなり
大変だったと思う。うん。
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2017.07.11 (Tue)

「血縁」 長岡弘樹



血縁 長岡弘樹

誰かに思われることで起きてしまう犯罪。誰かを思うことで救える罪。親しい人を思う感情にこそ、犯罪の“盲点”はある。七つの短編を通して、人生の機微を穿つ、ミステリの新機軸。

【目次】
文字盤/苦いカクテル/オンブタイ/血縁/ラストストロー/32-2/黄色い風船


短編集でものすごーーーくイヤな話もあるんだけどそれがものすごく好みです。
イヤミス好きな人はオススメ(*´ω`*)

表題作の「血縁」とかねー。
すんごくイヤな姉なの。
それは本当なのか??そうなのか??
と思っていたら本当で。
うわーーー最悪じゃないっ。
うわ。うわ。ってくらい最悪で面白かった(〃ω〃)

「オンブタイ」も最初から最後までイヤでねーーー。
読んでてゾクゾクしました。

短編が上手な作家さんなんだねー。
短い話ながら毒がものすごくて、毒に当てられながら一気に読了。
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2017.07.06 (Thu)

「偶然屋」 七尾与史



偶然屋 七尾与史

弁護士試験に挫折して就職活動中の水氷里美は、ある日、電信柱に貼られた「オフィス油炭」という錦糸町にある会社の求人広告を見つける。藁にもすがる思いで連絡を入れると、面接場所に指定されたのは、なんとパチンコ屋!?
数々のミッションをなんとかクリアした里美に与えられたのは「アクシデントディレクター」という聞き慣れないお仕事だった――。
確率に異常にこだわる社長の油炭、かわいいけれど戦闘能力の超高い女子中学生・クロエとともに、里美はクライアントからの依頼を遂行していくが、あるとき「偶然屋」たちの前に、悪魔のような男の存在が浮かび上がる・・・・・・。


前半と後半の物語の雰囲気が違うっていうか。
なんとも言えない読了感( ノД`)
もう少しなんとかできたんじゃないかと思うんだけど、
こういう終わり方にしたのかー。

宮部みゆきさんの「模倣犯」に出ているあの人・・・名前忘れたけど
黒幕に雰囲気が似てました。
そういう人を操れる能力っていうのはどこか怖いなと思います。

ただ箇所箇所で「難しくしすぎじゃない??」って思う箇所あり。
まぁ私の読解力&想像のなさに問題があるかもしれないけれど。

里美が頑張ってました。
こんだけ頑張れるんだから弁護士じゃなくても普通の仕事でも
そこそこできるような気がするんだけどね。
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2017.05.03 (Wed)

「一〇一教室」 似鳥鶏



一〇一教室 似鳥鶏

カリスマ教育者・松田美昭がつくった全寮制一貫校・私立恭心学園。高い進学実績を誇り、ひきこもりや反抗まで“治る”と話題の学校で、一人の高校生が心臓麻痺で死んだ。健康だったはずの彼がなぜ…?一度も開けられない棺、異様に礼儀正しい生徒たちー。有刺鉄線の生えた、高い壁に囲まれたこの学園で、一体何が起きているのか?青春ミステリで人気の著者が満を持して放つ、爽やかさゼロのダークミステリ!!

超面白かったです。
こういう内容の本に対して「面白い」というのも違う気がしますが、
うーん。読み応えがあったというべきか。

似鳥さんってライトな作風のイメージなので、こういう重いのも書けるのか。
書けるんだったらもっと書いてくれ。
そのくらい満足です。

でもねぇー、学校で不審死した従弟を調べる段階で、「例えば以前・・・」って感じで
こういう学校でこんな感じで生徒が死んだ。ってことを述べているんだけど
それは本当にあった話。
バスケ部の主将が部活の顧問のいじめにあって自殺したのは記憶に新しいし。
そういうのをサクッと「例えば過去に・・・」って書いちゃうあたりがこの本の怖さ。

読んでると親も悪いよね。
自分はしつけ出来ないくせに、子供にはいい子になってほしい、親に従順になってほしい
ってことで、恭心学園に進学させるんだけど、子供からしたら本当にいい迷惑でしかない。
読んでて気の毒になってきました。

最後は本当にホッとする内容でしたが、それでも松田さん・・・全く懲りてなくて。
でも、そういう先生がいて、あんな親がいる限りはこの手の学校はなくならないんだろうな。
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2017.05.02 (Tue)

「本を守ろうとする猫の話」 夏川草介



本を守ろうとする猫の話 夏川草介

高校生の夏木林太郎は、祖父を突然亡くした。祖父が営んでいた古書店『夏木書店』をたたみ、叔母に引き取られることになった林太郎の前に、人間の言葉を話すトラネコが現れる。21世紀版『銀河鉄道の夜』!

はじめましての作家さんだったー。
前に何かで読んでたような気がしたんだけどなー。

対象年齢がもう少し若かったのかもしれない。
なんか・・・斜に構えて読んでしまったw

例えば、第三話とか面白かったんだけど、
最近よく作家が書く、「活字離れ」「本離れ」「出版過多」とかねー。
そういうのを書いて警告してるんだろうけれど、
読まない人は読まないから知らないんだよね。本離れ云々。
読むのは私のような活字バカばかりで・・・
なので、そういう事を書いている本もよく読むのですでに食傷気味w

若い人には割と好印象のようですが(←読書メーターで)
「道徳の本みたいだった」って書いている人もいて少し納得した。
まぁ・・・難しいところではありますが、
終始ほんわかしていて、主人公の性格のせいか、緊迫しているようなシーン
なんだろうけれど、なんかほんわかしてた感じ(笑)

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2017.04.28 (Fri)

「翼がなくても」 中山七里



翼がなくても 中山七里

「何故、選りにも選って自分が。何故、選りにも選って足を」陸上200m走でオリンピックを狙うアスリート・市ノ瀬沙良を悲劇が襲った。交通事故に巻きこまれ、左足を切断したのだ。加害者である相楽泰輔は幼馴染みであり、沙良は憎悪とやりきれなさでもがき苦しむ。ところが、泰輔は何者かに殺害され、5000万円もの保険金が支払われた。動機を持つ沙良には犯行が不可能であり、捜査にあたる警視庁の犬養刑事は頭を抱える。事件の陰には悪名高い御子柴弁護士の姿がちらつくがー。左足を奪われた女性アスリートはふたたび羽ばたけるのか!?どんでん返しの先に涙のラストが待つ切なさあふれる傑作長編ミステリー。

なんというか・・・
理不尽な交通事故にあって走ることができなくなったアスリートなんだけど、
ある時テレビで義足で走っている人を見て「これだっ!」とアスリート用義足を注文する。
その金額300万。
現金にこにこ一括払い。

でも、その義足にも限界がきて、そんな中外国からその世界の超有名な人が来日し、
行き当たりばったりでさらに進化した義足を作ってもらう。
その金額約400万(ドルのため「約」)
もちろん、にこにこ現金払い。

20歳の女の子に果たしてそんな金があるのかと訝しむ犬養。
殺された相良奏輔にかかっていた保険金の被保佐人はなんっと御子柴。
怪しむ犬養・・・

って感じなんだけど、この主人公が自分で「脳みそも筋肉」と言っているだけあって
切り替えが早いというか、ありえない。
たかだか2か月くらいでパラリンピック目指しているし。
凄いというか、何というか。
ミステリーというよりスポ根なんだけど、熱すぎて少しうっとおしかった(^^;)
あまりに熱くなる理由というのもラストにわかります。
これだから一生懸命になっていたのかと。

この本の見どころは芝生で語らう犬養と御子柴ww
08:16  |  中山七里  |  トラックバック(0)  |  コメント(0)  |  EDIT  |  Top↑
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