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2017.12.08 (Fri)

「彼女の色に届くまで」 似鳥鶏



彼女の色に届くまで 似鳥鶏

画廊の息子で幼い頃から画家を目指している緑川礼(僕)は、期待外れな高校生活を送っていた。友人は筋肉マニアの変わり者一人。美術展の公募にも落選続きで、画家としての一歩も踏み出せず、冴えない毎日だった。だが高校生活も半ばを過ぎた頃、僕は学校の絵画損壊事件の犯人にされそうになる。その窮地を救ってくれたのは、無口で謎めいた同学年の美少女、千坂桜だった。千坂は有名絵画をヒントに事件の真相を解き明かし、それから僕の日々は一変する。僕は高校・芸大・社会人と、天才的な美術センスを持つ千坂と共に、絵画にまつわる事件に巻き込まれていくことになり…。二人のもどかしい関係の行方はー?見ていた世界が鮮やかに裏切られる、仕掛けと驚きに満ちたミステリー!

どこか草食系を思わせる似鳥さんが書いた作品だけあって、
やっぱり草食系だったなー。

健全といえば健全・・・?

画廊の息子だから小さいころから絵をみてきたので
見る才能はある。
しかし、描く才能はない。
それに気づいているくせに気づかないふりをする。
「いつか自分の絵の才能に誰かが気づき・・・」なんて
妄想をするも、千坂桜との出会いにより生活が変わる。

上手く高校生活になじめなかった礼くんですが、
たった1人できた友人、筋肉オタクの風戸くん。
彼がとてもいい感じなのです。
嫌味がないねー。
今、こんな人いるのか?ってくらいさわやかです。
何かあるたびに筋肉を見せようとするので、
いつも会話しながらシャツのボタンをはずしたりする。

ミステリーなので最後に仕掛けもありますが
「まぁ仕方ないんじゃないの?」的な終わり方になってました(笑)
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2017.12.07 (Thu)

「なぞとき紙芝居 思い出の幽霊」 中村ふみ



なぞとき紙芝居 思い出の幽霊 中村ふみ

高校生の木崎奏が近ごろ親しくなった年上の友人・御劔耕助は、物語を考え、絵を描き、自分で上演する紙芝居屋だ。ただし観客のニーズに応じないバッドエンド仕様が祟って、まったく商売にはなっていない。ところが不思議なことに彼の紡ぐ物語はそれを必要としている人にとって、ときどき大きな“救い”になることがあるらしい…それが生者か死者かは関係なく。紙芝居が切ない過去をひもとく、心ほっこりミステリ、第2弾登場!

【目次】
絶叫ナイト/記憶の中の毒/ペーパーシアター/Dかもしれない


続けて第二弾。

今回も地元ワードは「ババヘラアイス」
うーーむ。やっぱり地元だな@作者さん。
しかし・・・地元の高校生・・・食べるかなぁー。

前回後半から登場してきた百合先生にほぼ乗っ取られた感じが・・・(笑)
そういう意味では奏くんがあまり活躍せず、少し残念なところもある。
でもまぁホラーテイストは強くなったのでそういう意味では
読み応えがありました。

最初の話は「え??それで成仏できるの?成仏できるんだったら別に
御劔さんじゃなくてもよくね?」
って言いたくなるような方法でした。

今回も紙芝居を使ったのは1話だけ。
あとは小芝居とバスケと夢??

謎なシリーズになってきたかも。
続くのかな。
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2017.12.06 (Wed)

「なぞとき紙芝居」 中村ふみ



なぞとき紙芝居 中村ふみ

高校生の木崎奏が出会ったのは、職業も風体もどこか浮世離れした御劔耕助という男。常に和服で丸眼鏡、紙芝居屋を自称し、喫茶店“ひがな”の地下室で昭和レトロな品々に囲まれて暮らす謎多き人物だ。観客のニーズをまるっと無視したバッドエンドの紙芝居ばかりつくる御劔に、なぜかいたく気に入られてしまった奏は、そこから不思議な夏休みを過ごすことに…。紙芝居が秘められた過去をひもとく、心ほっこりミステリ!

【目次】
バッドエンドの男/沼神/通り道/君のための紙芝居


表紙の絵と読み終わってからの人物像が合わないなぁー。

御劔さんが何か解決するとか力があるとかそういう話ではなくて
「あれれ??」とか思って読んだんだけど、
ただその場にいるってだけのような・・・
最後の話だけは、本職を活かしたなぁーと思ったのですが、
それ以外は特に何もなかった・・・・わ。

で、「沼神」の話で、奏が叔父の家に行くことになったんだけど、
そこは・・・きっと・・・うちの町内だわ。

よく本を読むと田舎の言葉を使ってたりとかあるけれど、
それほど馴染みじゃなかったわけです。
しかし・・・
今回は「隣んち?」って聞きたくなるくらい
普段使っている言葉で(^^;)

で、今データベース見るとやはり出身が一緒だったか・・・
だよね。あまりにもドストライクだったので
おそらく生活エリアも近いな。こりゃ。
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2017.12.05 (Tue)

「東京すみっこごはん」 成田名璃子



東京すみっこごはん 成田名璃子

商店街の脇道に佇む古ぼけた一軒屋は、年齢も職業も異なる人々が集い、手作りの料理を共に食べる“共同台所”だった。イジメに悩む女子高生、婚活に励むOL、人生を見失ったタイ人、妻への秘密を抱えたアラ還。ワケありの人々が巻き起こすドラマを通して明らかになる“すみっこごはん”の秘密とは!?美味しい家庭料理と人々の温かな交流が心をときほぐす連作小説!

【目次】
いい味だしてる女の子/婚活ハンバーグ/団欒の肉じゃが/アラ還おやじのパスタ/楓のレシピノート


食は大事だよなーといつも思います。

料理ひとつできなかった女子高生が当番にあたってしまい、
初めてみんなに料理をふるまう。

味噌汁1つでも奥深いなぁー。
最初に「すみっこごはん」を訪れた楓がとっさに偽名を使うわけですが、
その偽名を使ってしまったことがあとで効いてくる。
いい感じです。

老人と動物に弱いので、1話目のじーちゃんの話に泣けたー。
ラストの話もじーちゃん出てきたからやっぱり泣けた(笑)

常連の奈央さんがどうしていつまで経っても料理が上達しないのか謎
ですが、みんな炭と化した野菜炒めを黙々と食べる姿がほほえましいです。
(体には悪いけど ^^;)
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2017.09.05 (Tue)

「視線」 永嶋恵美



視線 永嶋恵美

劇団員の夏帆は、アルバイトをしながら日々の生計を立てている。一人暮らしの32歳。20代のころのように素直に夢を追うこともできず、かといって郷里には戻りたくない。アルバイトの住宅地図の調査に訪れた埼玉県のベッドタウンは、小学校の頃に一時期住んでいた街だった。夏帆は小学校の同級生と再会し、その夜、彼女の家に向かう途中で運悪く通り魔に遭遇してしまう…。「日常の些細な悪意」の連鎖が引き起こす長編サスペンス。

住宅地図のアルバイトって面白そうだなーと思ったのですが、
それ以外はあまり面白くなく(笑)

プロローグも結局誰が誰に向けての言葉だったのか分からなかった。

そして極めつけが夏帆の性格が苦手。
面倒くさい女そのものでありました。
宗教問題とか介護問題とかあるけれど、長生きしすぎの人に限って
年上は敬うもの的な考えが根強く、自分一人がどれだけ老害かって分かってないんだよね。
それで介護している人がウツになって自殺未遂なんてどんでもない話だーー。

美雪さんが気の毒で仕方なかった。
しかし、通り魔連続殺人も蓋を開けてみればパッとせず。
今回久々にけちょんけちょんに書いてますが、
何というか・・・やっぱり主人公(夏帆)の性格のせいかな??

思わせぶりな登場人物が多すぎて混乱したのもある。
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2017.08.23 (Wed)

「ドS刑事 さわらぬ神に祟りなし殺人事件」 七尾与史


 
ドS刑事 さわらぬ神に祟りなし殺人事件 七尾与史

雑居ビルで男性の絞殺死体が発見。関係者の証言によると、被害者は“怨霊”に怯えていたという。黒井マヤは、従順な代官山とドMな浜田を引き連れて捜査に乗り出すが、黒百合学園の先輩でもある管理官の白金不二子と、捜査方法を巡って対立。実は不二子は「冤罪」というトラウマを抱えていた。そして、黒井家から恐怖のプロポーズを迫られた代官山の運命はー。新キャラクターが続々登場の、シリーズ最新作!

ちょっと面白かったよねー。
「ちょっと」とつけてしまうところがアレですが・・・(^^;)

でも、えん罪どうのこうのっていう話は読んでてとても興味がありました。
あと、犯罪行為をさせる悪魔のそそのかし。
なるほどねぇーーー。

ただ・・・主役が・・・( ̄▽ ̄;)
主役=マヤが絡むとなんだかよくわからなくなるっていうか。
マヤが優秀な刑事設定だからこそ不思議な展開になるんだよね。

ただの猟奇死体愛好家だけでとどまっておくとまだ話がすんないのような・・・
「終わりよければすべてよし。だったら死ぬ時も派手に殺されなさい」
というのがマヤの信条だそうです(笑)

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2017.07.31 (Mon)

「動機、そして沈黙」 西澤保彦



動機、そして沈黙 西澤保彦

時効まで二時間となった猟奇犯罪「平成の切り裂きジャック」事件を、ベテラン刑事が回想する。妻と戯れに推論を重ねるうち、恐ろしい仮説が立ち上がってきて…。表題作ほか、妄執、エロス、フェティシズムに爛れた人間の内面を、精緻なロジックでさらけだす全六作品。

【目次】
ぼくが彼女にしたこと/迷い込んだ死神/未開封/死に損/九のつく歳/動機、そして沈黙


確かに。
いろいろな種類の作品が登場した短編集です。
面白く読みましたが、少し疲れた(笑)

表題作の「動機、そして沈黙」と「迷い込んだ死神」が好きだなー。
両方ともやりきれなさというか、読んだ後の喪失感がハンパないです。
かなり好きかも。
これはいい。
特に表題作は、きちんと解決はしてないんです。
でも、もしかして事実はこうだったんじゃないか・・・って霧島が
回想したのはもしかして真実??
なんて思った日にはぞわーっと来るね。
真実かどうかは別として。

他の話も喪失感とかやりきれない感じが好きだけど、
「九のつく歳」は正直気持ち悪かったです(^^;)
ゴミとかさー。漁って持ち帰られるのって気味悪い。
プライバシーもへったくれもないね。
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2017.07.23 (Sun)

「悪魔を憐れむ」 西澤保彦



悪魔を憐れむ 西澤保彦

「その時間、先生が校舎の五階から跳び降り自殺しないように見張っていてほしい」。大学OBの居酒屋店主からそう頼まれた匠千暁は、現場で待機していたにもかかわらず、小岩井先生をみすみす死なせてしまう。老教師の転落死の謎を匠千暁が追い、真犯人から「悪魔の口上」を引き出す表題作。平塚刑事の実家の母屋で十三年間にわたって起こる、午前三時に置き時計が飛んできてソファで寝ている人を襲う心霊現象の謎と隠された哀しい真実を解く「無間呪縛」。男女三人が殺害された現場から被害者二人の首と手首だけが持ち去られ、それぞれ別の場所に放置されていた事件の、犯人の奇妙な動機を推理する「意匠の切断」。ホテルの九階に宿泊する元教職者はなぜエレベータを七階と五階で降りたか?…殺人事件の奇想天外なアリバイ工作を見破る「死は天秤にかけられて」。ミステリの魔術師・西澤保彦の、四つの珠玉ミステリ連作集。

【目次】
無間呪縛/悪魔を憐れむ/意匠の切断/死は天秤にかけられて


前回シリーズものの思いっきり途中を読んでしまい、
「あぁーー遡らなくては」と嘆いていたのですが、逆に進んでしまった(笑)

でもこのシリーズ不思議なことに時系列があっちこっちに飛ぶようです。
メインキャラが大学生だったり大学卒業してたり・・・
なのであまり気にしなくてもいいみたい。
ただ、今回は本当のメインキャストである匠千暁が全作に登場していたので
話が分かりやすかった。
表題作の「悪魔を憐れむ」はなかなか怖い話です。

へぇー。なるほどねー。と
そこは西澤さんの腕なのか、どういう話にももって行けるねー。

ってことで次こそは遡ろうと思ってます。
タカチとタックの関係性が今一つわかってないので。

あと、刑事がタック・タカチに対してかなり好意的なんだよね。
そのいきさつも知りたい。
07:09  |  西澤保彦  |  トラックバック(0)  |  コメント(0)  |  EDIT  |  Top↑

2017.07.19 (Wed)

「秋山善吉工務店」 中山七里



秋山善吉工務店 中山七里

ゲーム会社を辞め、引き籠っていた史親の部屋からの出火で家と主を失った秋山家。残された妻の景子、中学生の雅彦、小学生の太一の三人は、史親の実家「秋山善吉工務店」に世話になることに。慣れない祖父母との新生活は、それぞれの身に降りかかるトラブルで災難続きの日々。一方、警視庁捜査一課の宮藤は、秋山家の火災は放火だったのではないか、と調べ始めるー。大工の善吉爺ちゃん、大立ち回り!!昭和の香り漂うホームドラマミステリー。

確かに(笑)↑
昭和の香り漂いました。しっかりと。
でも、私の子供のころはこういう人いたよー。
普通によその子だって怒られました。
テレビでもサザエさんとかドラえもんに登場する類の難しいおやじ。

普段無口ではあるものの、言うことは正論でさらに80歳なのにものすごく強く、
ヤクザの上役とも顔なじみ・・・
どんだけスーパー爺なんだ・・・

その爺と連れ添っている春江さんもまた素敵な人でありました。
秋山家を巡るトラブルと並行して、火事の原因について調べる刑事の宮藤。
あ。この人「セイレーンの懺悔」に出てた刑事だったわね。

さすがの刑事もこの善吉じーちゃんと張り合うのはかなり
大変だったと思う。うん。
05:00  |  中山七里  |  トラックバック(0)  |  コメント(0)  |  EDIT  |  Top↑

2017.07.11 (Tue)

「血縁」 長岡弘樹



血縁 長岡弘樹

誰かに思われることで起きてしまう犯罪。誰かを思うことで救える罪。親しい人を思う感情にこそ、犯罪の“盲点”はある。七つの短編を通して、人生の機微を穿つ、ミステリの新機軸。

【目次】
文字盤/苦いカクテル/オンブタイ/血縁/ラストストロー/32-2/黄色い風船


短編集でものすごーーーくイヤな話もあるんだけどそれがものすごく好みです。
イヤミス好きな人はオススメ(*´ω`*)

表題作の「血縁」とかねー。
すんごくイヤな姉なの。
それは本当なのか??そうなのか??
と思っていたら本当で。
うわーーー最悪じゃないっ。
うわ。うわ。ってくらい最悪で面白かった(〃ω〃)

「オンブタイ」も最初から最後までイヤでねーーー。
読んでてゾクゾクしました。

短編が上手な作家さんなんだねー。
短い話ながら毒がものすごくて、毒に当てられながら一気に読了。
05:00  |  長岡弘樹  |  トラックバック(0)  |  コメント(0)  |  EDIT  |  Top↑
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