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2018.01.16 (Tue)

「オブリヴィオン」 遠田潤子



オブリヴィオン 遠田潤子

森二が刑務所を出た日、塀の外で二人の「兄」が待っていたー。自らの犯した深い罪ゆえに、自分を責め、他者を拒み、頑なに孤独でいようとする森二。うらぶれたアパートの隣室には、バンドネオンの息苦しく哀しげな旋律を奏でる美少女・沙羅がすんでいた。森二の部屋を突然訪れた『娘』冬香の言葉が突き刺さるー。森二の「奇跡」と「罪」が事件を、憎しみを、欲望を呼び寄せ、人々と森二を結び、縛りつける。更に暴走する憎悪と欲望が、冬香と沙羅を巻き込む!森二は苦しみを越えて「奇跡」を起こせるのか!?

これで遠田作品3冊目ですが、一番好きかも。
なんとなくだけど、藤原伊織さんの世界観に近い話のような・・・
そんな気がしたなー。
最近藤原作品読んでないなぁー。また再読しよっと。

今回は妻を殺して刑期を終え出所したところから物語が始まるんだよね。
どうして妻を殺したのか。妻の兄が執拗に問う。

その理由がだんだんと分かってくるのです。
物語中盤くらいにはもう、いろいろなことが判明しているんだけど
ラストにどーんと来る。

が。

ラストが少し弱かった気がするけれど。
結局「あなたなのか」と思ったり。

ラストの兄弟のやりとりに涙でました。
すごいガラの悪い兄なんだけど、根っこのところでは心配してたんだなぁ。

そして沙羅ちゃんは噛み切ったんだと思う。
よく頑張った。
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2017.11.25 (Sat)

「神の時空 女神の功罪」 高田崇史



神の時空 女神の功罪 高田崇史

アカデミズムの異端児、潮田誠教授の主宰する天橋立へのバスツアーで起こった全員死亡事故の因縁を解き明かす。事故のおよそ二年前、大学関係者が立て続けに、野犬らしきものに喉元を食い破られて命を落とす。彼らは二人とも同じ研究室に所属していた。助手の永田遼子は教授が密かに研究しているらしい神功皇后について独自に調べるうち、歴史を揺るがしかねない記述をある古典籍にみつける。

エピソード0的な話で正直あまり期待してなかったのですが、
話としてはとても興味がある話で食いつくように読みました。

ちょうど現代で問題の女系天皇の話とかねー。
ここら辺は私自身とても興味があります。
通常であれば悠仁さまがいるので愛子さまが天皇になることは
ないのですが、最近変にキナ臭くて、「愛子さまを天皇に」という
見出しを女性週刊誌で見かける。
ダメなのよ。女系は。

そして天皇の主な仕事は「魂鎮め」。
歴代の「徳」がついている天皇はALL怨霊。
などなど。
となると次の天皇になる予定のあの方のお名前はいいのか?
なんて思っちゃう。

でも、実はそんなことが今じゃなくて1700年前に起こっていたら??
なんて話です。
今回は面白かった。
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2017.11.20 (Mon)

「QED 白山の頻闇」 高田崇史 と買った本



QED 白山の頻闇 高田崇史

棚旗奈々は妹・沙織の新居を訪れるべく、桑原崇と金沢へ来ていた。白山神社の総本宮白山比〓(め)神社を参拝した二人は、殺人事件に巻き込まれる。手取川で見つかった首なし死体、現場付近で昏倒していた男、現場から走り去った女。すべてがひとつに繋がるとき、白山の謎も明らかに!大学一年生の奈々が浅草を訪れ、崇の博覧強記ぶりを目の当たりにする「江戸の弥生闇」も収録。書き下ろし最新作!

やっぱり「QED」がいいですね。
他のシリーズよりも頭一つ抜けている感じがします。
「白山」に関してはやや難解で頭に入っているんだかいないんだか謎ですが、
2話目の「吉原」の話はほかの本でも読んでいるので分かりやすかったです。

すんなり理解できたっていうか。
はい(^^)

本編終了から2年後の設定なのに・・・
まーだ「棚旗」奈々なんですよっ!!!
あの本編の最後のシーンはなんだったんだ。
奈々泣くほどのタタルのセリフはなんだったんだ??
いつまで「棚旗」なんだ?
と一人ツッコミ(笑)

2話目は奈々とタタルが大学生時代の話。
しかし・・読んでて「ん??」

何かを読み残してる?
QEDファンの私が・・・?

と、思って調べたところ・・・

「謎の館へようこそ」



ガイーン!
これに載っている話の1か月後の設定でしたー。

即買い(笑)
QEDに糸目はつけない。
もう本編終わってるし。

こちらを読むのも楽しみです。
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2017.11.08 (Wed)

「濃姫のひざまくら」 富田源太郎

濃姫のひざまくら

濃姫のひざまくら 富田源太郎

信長の天下統一を陰で支えた正室、濃姫。その謎に包まれた生涯を、闘病作家富田源太郎が再び証す…『光秀の誤算』に次ぐ歴史感動小説第二弾。

織田信長の正妻の話。
歴史に疎い私はまたまた初めましての人ですが、
織田信長と35年連れ添ったというだけで、素敵な夫婦だったんだなと思うのです。

理想の夫婦かもしれない。

結果として織田信長は本能寺で死んでしまったわけだけど、
他の話を読んでもそうだけど、結局首はおろか骨も見つかってないとか??

どういうことなんだろう。
話が途中ブツブツと切れているので、私のようなあまり歴史に詳しくない
タイプからすると「あれ?」と思うけれど、分かっている人は分かっているのかも。

織田信長の落ち着く場所が濃姫の膝枕ってなんかいいわねー。
側室も何人もいたみたいだけど、まぁ時代が時代だしそんなものなのか。
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2017.10.26 (Thu)

「政略結婚」 高殿円



政略結婚 高殿円

加賀藩主前田斉広の三女・勇は、加賀大聖寺藩主前田利之の次男・利極と結婚。やがて家を支える存在になる勇だがー(「てんさいの君」)。加賀藩の分家・小松藩の子孫である万里子。日本で初めてサンフランシスコ万博の華族出身コンパニオン・ガールになった女性は、文明開化後をどう生きるのかー(「プリンセス・クタニ」)。瀟洒豪壮な洋館に生まれ育った花音子の生活は、昭和恐慌によって激変。新宿のレビュー劇場に立つことになった花音子は一躍スターダムにのし上がるがー(「華族女優」)。不思議な縁でつながる、三つの時代を生き抜いた女性たち。聡明さとしなやかさを兼ね備え、自然体で激動の時代を生き抜く彼女らをドラマチックに描き出した、壮大な大河ロマン!

【目次】(「BOOK」データベースより)
てんさいの君/プリンセス・クタニ/華族女優


「てんさいの君」がよかったなぁー。
当時は・・・というよりは、ちょっと前までは結婚は親が決めるものであってね。
自分たちがどうのこうのって感じではなかったんだよね。

勇姫も生まれたときにはもう許嫁がいて・・しかし、江戸の人だから
嫁入りまで顔も分からず。
当時の結婚なんて家と家の話だから、顔なんてどうでもよかったのかも。
しかし、この婿殿がとてもいい人で、こういう人だったら政略結婚でも
なんでもいいものかもしれないと思いました。

この3人、相対的にあまり結婚に興味のない、のらりくらりとした性格なんだろうね。
当時はどこにいつ嫁入りするかってピリピリしてただろうに。
勇をはじめ、万里子だったり、花音子に関しては結婚してないし。

ってことでその激動の時代をくぐり抜けた当時としては意志の強い女性の物語
だったのかも。
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2017.10.21 (Sat)

「かがみの孤城」 辻村深月



かがみの孤城 辻村深月

どこにも行けず部屋に閉じこもっていたこころの目の前で、ある日突然、鏡が光り始めた。輝く鏡をくぐり抜けた先の世界には、似た境遇の7人が集められていた。9時から17時まで。時間厳守のその城で、胸に秘めた願いを叶えるため、7人は隠された鍵を探すー

相変わらずこういうの書かせたらうまいねぇー。
最近は辻村さんも結婚出産したせいか作風が変わりましたが、
これは初期のころの痛々しい子 盛りだくさん(^-^;)
読んでて痛い・・・痛すぎる・・・

私の学生時代、多かれ少なかれこういう経験もありましたが、
この話に比べたら、もう、ほんと。
ないに等しいです。
あぁ平和な学生時代だった(笑)

しかし、真田美織こえぇーよ。
こんな子にターゲットにされたら確かに私も学校に行けなくなるかも。
最初は理解してくれなかったお母さんがこころに理解者になってくれた
ということは読んでてほっとしました。
先生もね。学校の先生も確かに人だからいい先生もいれば、そうでない
先生もいますね。最近ニュースでもありましたし。
先生の質が落ちているのか。それとも時代なのか。


本の話に戻りまして、
「時間」が関係してあることには気づきましたが、
「こころ」が主役であると思いきや、実はあの孤城はこころ以外の人のものだったー。
最後明るい終わり方でほっとしました。
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2017.08.08 (Tue)

「SRO Ⅶ ブラックナイト」 富樫倫太郎



SRO ブラックナイト 富樫倫太郎

新宿の闇金業者殺しの現場から、亀戸で遺体となって発見された少年の指紋が見つかった。SRO室長・山根新九郎は、法歯学の調査により少年の発育に遅れがあったことを知る。同じ頃、東京拘置所特別病棟に入院している近藤房子が動き出す。担当看護師を殺人鬼へと調教し、ある指令を出した。そのターゲットとはー。

7巻です。
このシリーズの見どころとしては奇数巻になると房子が登場します。
もうね、ブレない。
房子は決してブレない。
パーフェクトなおばちゃんである。

いやぁー本当にヤバいよね。
房子がいるところで一緒に働いていたら危うく私も殺人鬼になりそうなくらいのヤバさと怖さがあるもの(笑)
あんなおばはん近くにいたら怖いって(笑)
人の心にあっという間に入り込むんだろうなー。

ハリー大好きな私としては最近「ふぅ。仕方ない」と言って銃を取り出すシーンがなくなったのがちと辛い。
っていうか、1人だけ幸せじゃない??
SROチームの全てにツッコミどころが多くて、やっぱりこうなると偶数巻も必要なのかなと思う。

室長も変だし、っていうか、室長が一番変だし。
尾形のバカ息子はやっと気づいたか?
あんなバカ息子のご機嫌うかがわないといけないなんて、カウンセラーもどうかしてる。

次の房子が登場しない(と言われている)偶数巻も楽しみです。
08:29  |  富樫倫太郎  |  トラックバック(0)  |  コメント(0)  |  EDIT  |  Top↑

2017.07.20 (Thu)

「チャップリン暗殺指令」 土橋章宏



チャップリン暗殺指令 土橋章宏

昭和7年(1932年)、青年将校が中心となり、クーデターを画策。純朴な青年・津島新吉は、帝国ホテルに滞在していた喜劇王の暗殺を命じられた。

本を読んでいるとたまにこういう新しい発見がある。
そういう時は「読書って本当にいいなぁ~(*´ω`*)」と得した気持ちになります。

というのも、新吉云々は別としてほぼ実話。
そうだったのかーー。
チャップリンが来日したときに、本当に5.15事件があって犬養毅が暗殺された。
チャップリンも暗殺対象に・・・なっていたかもしれない。
きな臭さを感じた秘書の高野が機転を利かせたからチャップリンは暗殺されなかった・・・かもしれない。

5.15事件は授業で習ったものの、同時期にチャップリンが来日してたなんて
もちろん、授業では習わないし、秘書が日本人だったっていうのも知らなかったし。
5.15事件からもわかるように、軍人が目立っていた時代だったし。

もっとコミカルな話かと思ってましたが、ふつうに面白い小説でした。
小説なのか実話かは謎ですが、知らなかったことを知った私としては大満足なのです。
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2017.07.10 (Mon)

「上流階級 福丸百貨店外商部2」 高殿円



上流階級 高殿円

バツイチ独女とわけありセレブ男子。二人の外商員が奮闘する、あなただけへの究極のサービス!!仕事ができて何が悪い!人気作家が描く、闘う女の人生エンターテインメント!

好きなシリーズ。
お仕事小説なんだけど、静緒と桝屋の絡みも面白い。

桝屋は同性愛者なので静緒に対しては恋愛対象にはならないし、
静緒もバツイチでもあるし、年下の桝屋のことは恋愛対象にならない。

でも、一緒に住んでる。
これには前回いきさつがあったんだけど、それでもこの2人の醸し出す
雰囲気がとてもよく。
恋愛関係でもない、ライバルでもない(少しライバルかも)、こういう関係
というのも面白い。

私には縁もゆかりもない外商部ですが、
外商部の人はここまでしなくちゃいけないのかと読んでて不思議になりました。
お得意様と一緒におフランス旅行とかー。
あるのかな。本当に。
「静緒さん、一緒にフランスへ行ってくれない」
と言われると行くのかなー。

想像もつかない世界である。
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2017.07.07 (Fri)

「みをつくし献立帖」 高田郁



みをつくし献立帖 高田郁

大好評「みをつくし料理帖」シリーズで登場した料理をあなたのご家庭に。「はてなの飯」「ありえねぇ」など、本編では紹介出来なかったレシピを初公開。澪がつくり出す料理を著者自らが完全再現。また、つる家の間取り図や書き下ろしエッセイなど余すところなく収録。そしてここでしか読めない、澪と野江の幼き日の思い出を描いた書き下ろし短篇小説「貝寄風」を特別収録した豪華なレシピ本。

【目次】
はてなの飯/とろとろ茶碗蒸し/蓮の実の粥/ぴりから鰹田麩/鮎飯/鮎の塩焼き/ほっこり酒粕汁/独活の皮の金平/独活と若布の酢味噌和え/なめらか葛饅頭/里の白雪/蕗の青煮/ほろにが蕗ご飯〔ほか〕


料理の写真&レシピ&当時のつる家の見取り図&エッセイ&ミニ小説付。

結構料理は好きなので見ているだけでも楽しいです。
この料理は高田さんがちゃんと自分で作っているらしい。

私も昨日「忍び瓜」作ったよー。
結構ピリ辛で美味しかったです(鷹の爪入れすぎ疑惑もありますが)

ウドの皮のきんぴらはこの本を見る前から作ったことありますし。
それを思えば、江戸時代も平成の世の中も食材が一緒なら
出来る料理も一緒なのかなーと。

最後のミニ小説は、澪と野江の絆を感じます。
澪が野江のために一生懸命になったり、野江が澪のために陰ながら助けたり。
このミニ小説を読むとそんな理由もわかります。

で、つる家の見取り図もありましたが、当時はテーブルってないのね。
なるほどー。これは想像してなかった。
お座敷あってテーブルあって。っていう宴会会場みたいな雰囲気かなと
思ってました。
05:00  |  高田郁  |  トラックバック(0)  |  コメント(0)  |  EDIT  |  Top↑
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