2017年03月 / 02月≪ 12345678910111213141516171819202122232425262728293031≫03月

2017.02.10 (Fri)

「土の記」 高村薫



土の記 高村薫

東京の大学を出て関西の大手メーカーに就職し、奈良県は大宇陀の旧家の婿養子となった伊佐夫。特筆すべきことは何もない田舎の暮らしが、ほんとうは薄氷を踏むように脆いものであったのは、夫のせいか、妻のせいか。その妻を交通事故で失い、古希を迎えた伊佐夫は、残された棚田で黙々と米をつくる。

疲れました(笑)

読んでて「面白いっ!」とか「スッキリしたっ!」という本では決してありません。
交通事故でその後10年以上も植物状態だった妻が死に、残された老人がただただ孤独に農業をするのですが・・・

上巻の前半はもうあふれんばかりの孤独臭に耐えられなかった。
男1人でいるということはこんなにも孤独なのかと。
しかも、婿養子なのよね。この人。
で、あまり近所づきあいも得意そうでもないし、毎日田んぼと畑と・・・

あぁ~~~つらいっ!

で、下巻になったら変わるのかなと思っていたら、今度はボケてきた???
おじいさんボケた?
そんな危機感もあります。

田舎の集落での人と人とのつながりは確かにあるんだけど、
もともと老人しか住んでないような地区なもので・・・
そんな中、置き去りにされたトイプードルだけが救い。

ただただ孤独だった。
やっぱり人は1人きりでいるべきではないと痛感しました。
14:48  |  高村薫  |  トラックバック(0)  |  コメント(4)  |  EDIT  |  Top↑

2016.12.26 (Mon)

「時限病棟」 知念実希人



時限病棟 知念実希人

目覚めると、彼女は病院のベッドで点滴を受けていた。
なぜこんな場所にいるのか? 監禁された男女5人が、拉致された理由を探る……。
ピエロからのミッション、手術室の男、ふたつの死の謎、事件に迫る刑事。
タイムリミットは6時間。謎の死の真相を掴み、廃病院から脱出できるのか!?


仮面病棟の続きったら続きだけど、ほぼ気にしなくてもいいと思います。
リアル脱出ゲームみたいな話で、「私がここにいたら一発で死んじゃうだろうなー」
と思いました。
絶対分からない。

趣味が脱出ゲームをすること(?)の梓が先に立ちどんどんとクリア
していくわけです。
タイムリミットまで間に合うのか!?
って感じで読んでいきましたがラストに
あの人があんなもの腹の中に隠していたと発覚したとき・・・
あまりに驚きアゴがはずれそうな衝撃を受けました。
んなバカな・・・Σ(゚д゚|||)

バカなーーー!!!

とてもとても叫びたかった。
実物を見たことはありませんが、テレビで見るものと自分の腹を比べてみると
やっぱり叫びたくなる(笑)
05:00  |  知念実希人  |  トラックバック(0)  |  コメント(0)  |  EDIT  |  Top↑

2016.11.26 (Sat)

「黒涙」 月村了衛



黒涙 月村了衛

警視庁組織対策部2課の警部補・沢渡は、実は黒社会とつながる警察内部の〈黒色分子〉だ。中国語が堪能な沢渡は、対中国防諜作戦を目的とする公安部の特別捜査チームに出向となる。沢渡と義兄弟の契りを結ぶ黒社会「義水盟」の大幹部である沈は、インドネシアの青年実業家ラウタンも巻き込んで、沢渡らの中国諜報機関摘発に協力することなった。やがて三人の前にシンシア・ユンと名乗る謎の美女が現れるが……。まさに“黒の中の黒”--黒色警察小説の新たな傑作誕生!

「黒警」という本の続編らしいですが、そっち読んでなーーーーーい。
多少気になるところはありましたが、前作を読んでなくてもおおよそは理解できますし楽しめました。

最近になり月村作品を読むようになりましたが、テーマは結構重かったりハードボイルドだったりなのですが、書き方が軽いせいかさくさく読めるし、テンポがよい。
いいことか悪いことかはさておき(笑)

この内容だったらもっと語り口を重くしてもいいんじゃないかなと思いましたが。

結局警察の中に「内通者」がいたわけですが、その正体は結構早く気づきます。
怪しくて怪しくて(笑)

なので、ラストで内通者になってしまったいきさつとかキッカケみたいなのが
語られるのかなと思っていたのですが、ぜーーーんぜん。
逆に驚いた。
何の説明もない。
そういうのがキッカケで沢渡と沈が仲違いするワケなのですが、
でもねぇ、沢渡だけの責任でもないような。
第一相手の正体がわかってて、沢渡と沈が止めてもいう事聞かなかった
人なんだし。ある程度自業自得なのではないだろうか。

ただ・・・主役の沢渡が妙にアホっぽいのが気になった。
もう少ししっかりとした人であってほしかった。
14:29  |  月村了衛  |  トラックバック(0)  |  コメント(0)  |  EDIT  |  Top↑

2016.11.21 (Mon)

「東京會舘とわたし 下」 辻村深月



東京會舘とわたし 辻村深月

緊張で肩を震わす舞台女優、東日本大震災の日、直木賞受賞を知らされた青年…優しさと慈しみに満ちた物語は、ついに終章へ。

新館になりました。
そこでも東京會館と人とのつながり。
とても温かい優しい気持ちになれますが、
でも・・・やっぱり・・・敷居は高い気がする。

震災の時に本当に東京會館に避難した人もいるらしい。

金婚式の話に号泣。
この震災の日の話にも泣き、
直木賞作家のお父さんにも泣いた~

今は建て替え中ですか?>東京會館。
一度東京に行く機会があったら行ってみたいです。
しかし、田舎者のビンボー人が行っていい場所ではない感じがする(笑)
そっと外から眺めるくらいでもいいかも。
だってレストラン物凄く高そうなんだもん(ここら辺が貧乏人的)

上巻にしろ下巻にしろ全てではないだろうけれど、実話エピソードも入っているんでしょう。
東京會館に係わることが出来た人って羨ましいなーーー。
05:00  |  辻村深月  |  トラックバック(0)  |  コメント(0)  |  EDIT  |  Top↑

2016.11.18 (Fri)

「QED~flumen 月夜見」 高田崇史



QED~flumen 月夜見 高田崇史

京都・月読神社で女性の絞殺死体が発見される。翌朝、近隣の松尾大社では女性の兄の死体が鳥居に吊される。事件を取材する小松崎良平は、桑原崇と棚旗奈々が一泊旅行で京都にいると知り、強引に合流する。記紀最大の謎とされる月読命の真の姿とは? 渡来人技術集団・秦氏の悲劇とは? 崇の推理が冴えわたる待望のQED新作。

QEDだーー・゚・(ノД`;)・゚・

もう買ってすぐ読んで、で、ついキャラ読みしてしまって(爆)
肝心のテーマはなんだっけ??
月読命???
あぁーーー詳しくない。
全く詳しくない。

だからそれにまつわる人たちも全く詳しくないんだよー。
いいやキャラ読みで(←ダメでしょ)

確かに編集者の言う通り奈々ちゃんは可哀想だった。
悲惨でなんか笑っちゃうんだけどね。

珍しく2人きりで1泊2日の京都旅行に行くんだけど、行った先で事件があり(←お約束)、
更に取材をしている小松崎がいて、

「久々に会ったんだから夜は3人で飯でも食おう」

となる。
奈々は「タタルはあまり食事には関心ないし、小松崎も一緒のほうが美味しいところで食べられるかも」と喜ぶ。

私だったら「熊め。邪魔するんじゃないっ!」と思うけど。
そこがまぁ、緩やかすぎるQEDの世界なんだろうなー。

で、この時代は実は平成11年みたい。
ヒット曲が「だんご3兄弟」とか言ってるし。
私はどんどんと歳をとっていくけど、本の世界の時間はゆっくりなのだ。
そしてタタナナの2人の仲もゆっくり進んでいるみたい。
この本ではタタルはよく笑ってた。
ちょっと前までだったら「嗤う」という字を使われていたのに。
心根が素直になってきたのか?
05:00  |  高田崇史  |  トラックバック(0)  |  コメント(0)  |  EDIT  |  Top↑

2016.11.02 (Wed)

「影の中の影」 月村了衛



影の中の影 月村了衛

人民解放軍による悪魔の所業から逃れ、日本に潜伏中のウイグル人亡命団と、事件を追う女性ジャーナリストが襲われた。証拠隠滅をはかるべく送り込まれた中国の刺客。それを黙認する弱腰の日本政府と警察。絶体絶命の亡命団に、謎の男が救いの手をさしのべた。頭脳明晰、身体屈強。ロシア武術を極め、情報機関にも裏社会にも怖れられる存在ー。こいつは一体何者なのか?その手がかりは、謎の言葉「カーガー」。

面白かったです。
意外にライトな書きっぷりで、内容はハードボイルドなのですが、関西弁のヤクザとの会話などは黒川さんっぽい感じもしました。

景山(主人公)は28年前に婚約者もろとも殺されそうになったワケです。
(婚約者は死にました)

ん??28年前??
ってことは、この元気に動く景山さんったら今何歳なんだろう!?

あまり想像しないように読みました(笑)
タイムリミットが翌朝までなので、ここを切り抜けると大丈夫なんだっ!
がんばれっ!!
と、思うものの中国当局(?)から送られてきた刺客はプロなもので、
日本のやくざたちはどんどんと殺されていきます。
しかし、やくざも黙ってはいません。
しっかりと互角の殺し合いをします( ̄ω ̄*)

樋口とかいいキャラが沢山いました。
あんなに人情的なヤクザがこんなにもいるのかとちょっと驚きますが、
そういう不思議な展開も最後に行くと妙に納得してしまい、
全ては28年前とつながっていました。
28年前の回想を語りだしたときには「一体なんなのか?」と思いましたが
読み終わって納得。
05:00  |  月村了衛  |  トラックバック(0)  |  コメント(0)  |  EDIT  |  Top↑

2016.10.17 (Mon)

「東京會舘とわたし」 辻村深月



東京會舘とわたし 辻村深月

海外ヴァイオリニストのコンサート、灯火管制下の結婚式、未知のカクテルを編み出すバーテンダー…“會舘の人々”が織り成すドラマが、読者の心に灯をともす。大正十一年、丸の内に誕生した国際社交場・東京會舘。“建物の記憶”が今、甦る。激動の時代を生きた人々を描く。直木賞作家の傑作長編小説!

実在の建物ですのねー。
こういうところが分からないのです。私は。
田舎の人なのです(っω・`。)

大正から戦中、戦後を東京會舘とともに書いてます。
どの人の話も良かったけど、結婚式の話もいいなー。
バーで働く桝野、今井の話もいけど。
この当時の人たちって職人だよなーと思います。
工夫があるっていうか。
今みたいにマニュアルとかないので面白いです。
上巻のラストになると機械化になりかけているところもあるのでしょうが、
下巻になるとどうなるのかなー。

どこの人か知らないけど、上下巻分けて借りてるんだよねーーー。
この間行ったら下巻しかなくて。
で、最近行ったら上巻しかなくて(笑)
上巻だけ借りましたが、次に行った時下巻はあるのか!?
まぁミステリーじゃないので少し時間が空いてもいいかもしれない。
05:00  |  辻村深月  |  トラックバック(0)  |  コメント(0)  |  EDIT  |  Top↑

2016.10.11 (Tue)

「八朔の雪」 高田郁



八朔の雪 高田郁

神田御台所町で江戸の人々には馴染みの薄い上方料理を出す「つる家」。店を任され、調理場で腕を振るう澪は、故郷の大坂で、少女の頃に水害で両親を失い、天涯孤独の身であった。大阪と江戸の味の違いに戸惑いながらも、天性の味覚と負けん気で、日々研鑽を重ねる澪。しかし、そんなある日、彼女の腕を妬み、名料理屋「登龍楼」が非道な妨害をしかけてきたが・・・・・・。料理だけが自分の仕合わせへの道筋と定めた澪の奮闘と、それを囲む人々の人情が織りなす、連作時代小説の傑作ここに誕生!

どうやらはじめましての作家さんのようです。
アンソロジーも何も書かないのかな???

有名なシリーズですよねー。
ドラマにもなりましたし。
しかし、この主人公はさがり眉。いつも困ったような顔になるのだろうか?
で、ドラマが北川景子さん・・・どこがさがり眉・・・?

それにしても、澪に不幸や受難が多すぎて気の毒になります。
澪の周りの人にも受難が多くて、こんだけ大変なシリーズなのかと
続きを読むのをためらってしまいました。

この本に載ってた茶わん蒸し。
作り方真似ました~。
分量と時間だけですが(出汁はねこぶだし使ってるから 笑)
そしたらほんとーーにぷるっぷるの美味しい茶わん蒸しが作れて
家族にも大好評~(〃ω〃)
レシピメモりました。
これは永久保存版だ♪
05:00  |  その他た行の作家  |  トラックバック(0)  |  コメント(2)  |  EDIT  |  Top↑

2016.09.06 (Tue)

「マル合の下僕」 高殿円



マル合の下僕 高殿円

関西最難関のK大で博士号をとり順風満帆の出世ルートを歩むはずだった瓶子貴宣は、学内派閥を読み間違えて、目下は香櫨園女子大学の非常勤講師(つまりパート講師)としての少ない月収を死守する毎日。しかも、姉が育児放棄した誉との二人暮らしで“父親業”まで背負っている。そんなある日、貴宣の授業を奪いかねない強力なライバルが出現!貴宣はコマ数を確保できるのか、そして、マル合の傘下に入れるのか!?さらに、誉にはある人物の影が忍び寄っていて…。貴宣の未来を、開くのはいったい、誰?象牙の塔の“最下層”で起きている出世競争を描くお仕事小説!

お仕事小説なのかどうなのかはちょっと疑問ですが(笑)
大学の講師ってそんなに給料が少ないのかなーと。
奥泉さんのクワコーシリーズでも11万何千円の月給だったけど、こっちは10万8千円だっけ??w
非常勤だから受け持ったコマ数がモノを言うようですが、
そのコマを誰がくれるかということになると下僕にもなるようです(笑)

私は大学に行ってないので大学の仕組み&システムなどは
一切わかりませんが、大学というのもきっと独特な社会なんだろうな
と読んでて思いました。

姉の子供の誉がいい子すぎて不憫でした。
彼はねーーー可愛くていい子です。
お仕事小説だったり、姉弟の話だったり、叔父と甥の話だったり
中国バブルの話だったり、なんだりかんだりで読み終わったらあまり
心に残ってなかった(笑)


まぁ気軽に気楽に読める本ってことで。
08:22  |  高殿円  |  トラックバック(0)  |  コメント(0)  |  EDIT  |  Top↑

2016.07.19 (Tue)

「神の時空 五色不動の猛火」 高田崇史



神の時空 五色不動の猛火 高田崇史

都内各地で同時多発的に発生した放火殺人。被害者は全員十六歳で、碑文谷女子大付属高校の一年生だった。辻曲彩音は江戸五色不動が狙われていると気づき、現場へと急ぐ。その彩音を警視庁捜査一課の刑事らが密かに追う。妹・摩季を救える期限まであと二日を切った辻曲兄妹は、再び高村皇との対決を覚悟するが!?振袖火事とも呼ばれる明暦の大火を経た復興都市「江戸」の鎮魂の歴史が明かされる。

東京住んでたら絶対訪れたいなー。
目黒、目白だけではなく、目赤、目青、目黄という地名が東京にはあるそうです。
まぁ物語ではことごとく火事になりますが( ̄∇ ̄;)

テーマとしては、歌舞伎と遊郭と火・・・?
違うか。火地先生に怒られるか(´・ω・`)
現在とはちがって、当時はその場所に作るべきして作り、建てるべきして建てた場所があります。
意味があるんですよねー。
そういうのを知るのは面白い。

ただ、ドラゴンボール的には「んーーー??」という内容でしたが、
肝心の物語が進んだので驚きました。
陽一の謎とか、現在お眠り中の摩季が実は・・・っていうのがわかり
「えーーー??そういう感じなの??」
と、先がかなり気になってきました。
タイムリミットが残り2日。
2日の間に何冊出るのか謎です(笑)
2日では無理であと1日2日伸びるかもしれない。
どうなんだろう。
しかしただの日本の裏歴史以外の登場人物の謎が出てきて
にわかに面白くなってきました。
05:00  |  高田崇史  |  トラックバック(0)  |  コメント(0)  |  EDIT  |  Top↑
 | BLOGTOP |  NEXT