igaigaの徒然読書ブログ

読んだ本の感想を気ままに書く読書ブログ。時々映画鑑賞。

「戒名探偵卒塔婆くん」 高殿円



戒名探偵卒塔婆くん 高殿円

のほほんと生きる金満寺の次男・春馬は金に汚く横暴な住職代行の兄に寺の無理難題をふっかけられがち。今日も今日とて、古い墓石の身元を探している。手がかりは石に刻まれたたった数文学の戒名だけ!?しかし、春馬には同じ高校に通う『戒名探偵』-外場薫という切り札があった。なぜか仏教に異様に詳しい彼は、この日も墓石の写真を見ただけですらすらと身元を言い当てるのだ。有力檀家のルーツ探しに、仏教界びっくりドッキリイメージアップ大作戦!謎が謎を呼ぶ、巨大コンテンツメーカー創始者の生前戒名を巡る骨肉の遺産争い…知れば知るほど面白い仏教の世界の謎を、外場=卒塔婆くんが解き明かす!

戒名については面白く読みましたが、小説としてはいまひとつ。
まぁこれは私が歳とったせいかも。
最近、ガチャガチャしたのが少し苦手になってきたような・・・( ̄- ̄;)

戒名って位もあるし、見栄もある??
上の位、院だっけ?忘れたー。をつけるとお寺へ払うお金も増えるしとか。
あと、先祖が居士なのにそれより上をつけるとあーだこーだという世界だよね。
死してもなお俗世のしがらみがあるのかと(笑)

そういう意味では読んでて面白かったけど、外場くんのキャラがあまり好き
ではないので、そこが読みづらい。
っていうか、春馬がなぜそのポジションじゃないのだ!?

春馬の兄=住職のキャラは結構好きだった(笑)
変すぎるけど、若いときこのくらい遊んでおいたほうがしっかりとした
僧侶になるかもね(´ー`*)

「涙香迷宮」 竹本健治



涙香迷宮 竹本健治

囲碁界では有名な老舗旅館で発生した怪死事件。IQ208の天才囲碁棋士・牧場智久は謎を追いかけるうちに明治の傑物・黒岩涙香が愛し、朽ち果て廃墟になった茨城県の山荘に辿りつく。そこに残された最高難度の暗号=日本語の技巧と遊戯性をとことん極めた「いろは歌」48首は天才から天才への挑戦状だった。『このミステリーがすごい!2017年版』(宝島社刊)国内編第1位!!第17回「本格ミステリ大賞」小説部門受賞!第40回「週刊文春ミステリーベスト10」国内部門第3位。

割と好き(*‘ω‘ *)

っていうか、今まで苦しんだもの。
囲碁でも将棋でもトランプでも。
「なんで??」と、設定が理解できず、主役は誰なのか??

しかし、今回は牧野智久が主役。
そこがハッキリした上に、スマホ持ってる!!

前の囲碁とか将棋とかトランプの時は携帯電話なんてまだ
存在する前の時代なのに、5~6年しか経ってないのに
スマホ時代になってたww

いろは歌の暗号がメインなんだけど、いろは歌ってすごいねー。
みんなよくこんなに沢山作れるものだー。
感動すらしてしまった。
っていうか、黒岩涙香がいろは歌作ったのかとネットで探しまくり
ましたがここはフィクションだったか(笑)

実際の殺人シーンが雑と他の書評を読むとありますが、
今までの囲碁とか将棋・トランプに比べると問題ないですよー。
普通ですよー。
まぁ確かにハラハラドキドキはしないんだけど、一緒に暗号を解く場に
いるような感じで読みました。

「月影骨董鑑定帖」 谷崎泉



月影骨董鑑定帖 谷崎泉

東京・谷中に佇む月影寺。その片隅に建つ古い日本家屋には二人の青年と二匹の猫が住んでいる。骨董鑑定の才があるものの、今は小間物を作って細々と生計を立てている家主の白藤晴と、居候の骨董オタク・宇多蒼一郎。そんな白藤家に、銀行員の梶という男が訪ねてきた。晴の亡くなった祖父に用事があるという梶は、どうやら骨董贋作にまつわるトラブルに巻き込まれている様子。過去の因縁から骨董を忌避する晴は、なんとか関わり合いにならぬようにしていたが、事態は殺人事件に発展し…!?

この年齢になると蒼一郎みたいなのはダメだねー。
正論をぶっ放すのは・・・危険です。

国嵩みたいなのは・・・
いいですね。

家計には優しくないし、そこの家の人から見るとシャレになりませんが、
食べっぷりを傍観者の立場で見る分にはいいです(笑)
ただ・・食べ過ぎです。
面白いけどね。

晴と井蛙堂の間にどんな因縁があるのかと。
晴の将来を台無しにした井蛙堂・・・
何をしたのか。
と、思ったら、「そこまでしたのか?」と驚きました。

続くみたいなので、願わくば蒼一郎がもう少し大人になってもらいたいのと、
国嵩の食欲は衰えないでほしい。
・・・願います。

「探偵作家は沈黙する」 田代裕彦



探偵作家は沈黙する 田代裕彦

時は大正十二年。探偵小説家・平井骸惚に弟子入りを懇願し、平井家の居候となった貧乏学生の河上太一。だが一向に弟子と認めてもらえず、骸惚の娘の涼には嫌われ、肩身が狭い毎日。そんなある日、骸惚の知人である作家が不可解な自殺を遂げる。骸惚は「これは自殺じゃない」と断定するも、それ以上語ろうとしない。義憤に駆られた太一は事件の謎を追うが“密室殺人”であることが判明し…。大正浪漫薫る推理劇、ここに開幕!

ちょっと独特な感じの書き方だったかなぁー。

この独特な書き方で面白ければそれでもいいんだけど・・
何というか・・・
設定に無理がないだろうか??
大正時代というのはこれでアリなのか。

探偵小説家に弟子入りを志願するのはいいとしても、
そこに年頃の娘が2人いるのに「どうぞー」という奥様・・
いいのか?奥様・・・?

一応本格ものっぽい気もするんだけど、多少ご都合主義的なこともあり。
何というか・・・読んでて納得いかないところもあったから今一つということで。

「噛みあわない会話と、ある過去について」 辻村深月



噛みあわない会話と、ある過去について 辻村深月

怒りは消えない。それでいい。あのころ言葉にできなかった悔しさを、辻村深月は知っている。共感度100%!切れ味鋭い傑作短編集。

【目次】(「BOOK」データベースより)
ナベちゃんのヨメ/パッとしない子/ママ・はは/早穂とゆかり


前にネットで
「日本人はすぐに飽きるから怒りは続かない。すぐに醒める」
で、逆に韓国人が物凄く怒りをパワーにする民族らしく、
怒り続けることによって、生きる源になるとかなんとか。

「なるほどねぇー」と思ったのですが。
私はそういう意味ではモロ日本人的です。

続かないのは怒りだけではないのですが(´-ω-`)

ってことで、「あの時の恨み」を晴らすべく、何年も何十年も経ってから登場するっていう話が2つ。
そういう気持ちのない私からするとドン引く人たちですが。
怒りは長続きしません。
その時は確かに腹も立ちますし、鼻息も荒くなります。
でも、それを何年も何十年も片時も忘れずとか・・・
ないなぁー。
まぁそのくらい傷つけたり傷ついたりがなかったのだろうなという自己分析。

で、逆に言うと「ナベちゃんのヨメ」のナベちゃんには少し共感するところもありましたよー。
新郎の友人に女子とか呼んでほしくないですし。
っていうか、最初から呼ぶなよ。
結婚式に異性の友達呼ぶの当たり前なのかなぁー。
田舎ではあまりないけどなぁー。

「古事記異聞 オロチの郷 奥出雲」 高田崇史



古事記異聞 オロチの郷 奥出雲 高田崇史

闇に葬られた「敗者の日本史」が蘇る。誰も見たことがない出雲神話の真相!! 歴史ミステリー新シリーズ第二弾。

また「続く」になった。

あの、八ばかり登場する和歌の謎が知りたいー。
こういうの引っ張られるのって・・・

たまらんっ!(*´ω`*)

昔の人は神々に対して絶対いい加減なことはしない。
必ず何か意味があるっていうのは、こういう本を読んでいると
否が応でも分かるっていうか、高田さんの過去の何十冊が
語っている(笑)

今でこそ、日本はこういう感じになったけれど、
昔は某元首相が言った通り、「神々の国」であったろうしねー。
そういうのを念頭に置いて読むとやっぱり面白いんだよね。

なのでブーたれながらも、新作が出たら買うし、読む。
次は京都のようだ。

「古事記異聞 鬼棲む国 出雲」 高田崇史



古事記異聞 鬼棲む国 出雲 高田崇史

日枝山王大学の民俗学研究室に所属する橘樹雅は、研究テーマ「出雲」についての見識のなさを担当教官・御子神伶二に指摘され、現地に旅立つ。出雲四大神とは何なのか、伊弉冉尊を偲ぶ「神在祭」とは? 雅が向かう黄泉比良坂では、髪を切られ、左眼に簪を突き立てられた巫女の遺体が発見される。知られざる歴史の真実を描く新シリーズ!

あえての辛口。

大好きな作家さん何だけどねぇーーーーーーーーー。
新シリーズとは言え、基本ベースはQEDと変わらず。

あってもなくてもいいような現実に起きた殺人事件と、その土地がらみの因縁をからめるといういつものパターン。
登場人物が代わっただけで中身は何も変わってないんだよー(T_T)
だったらQEDでもよくない??

「カンナ」とか「神の時空」と違って登場人物が普通の人間ということくらい??
珍しく「続く」という形になりましたので、次作ではもっと出雲を掘り下げるのでしょうが・・・

確かに出雲とか伊勢は一度は行ってみたい土地であります。
秋田からだと遠くていつになるのか未定ではありますが・・・
ただ、こういう本を読むと軽々しく行かないほうがいいのではないか・・・
という気持ちもあります。

1冊目ということもあり、何がなんだかよくわからず。
2冊目になり、実はとんでも設定だったらどうしよう・・・

「ガンルージュ」 月村了衛



ガンルージュ 月村了衛

元公安捜査官でシングルマザーの律子は、出かけたまま帰ってこない息子を担任教師の美晴と探しに行くが、そこで発見したのは、韓国の要人が襲撃された痕跡だった。隠密作戦中の韓国特殊部隊に息子が拉致されたー。警察に期待できないと判断した律子は、息子を救うため、美晴とともに決死の追撃を開始する。

大体こういう話って展開が読めるんだけど、それでも楽しく読みました。
予想以上に楽しかった。
こういう本はいいですね。

美晴に関しては「そんなことあるか!」のオンパレードです。
読むにつれてそういう気持ちが溢れました(笑)

律子は強すぎるし、美晴はツキがありすぎる。
ある意味無敵の2人です。

長らく文庫待っててよかった。
これはまた数年後に読み返してもいいかも。
気楽に読めるエンタメ本だと思います。

真面目に読みたい人向きではないかも。
ただ、月村さんって重いテーマをどちらかというと軽く書く
人なのでこんなものかもしれないけれど。

一番ムカついたのは麻衣の友達??
同級生女子でs。
友達なのか。
まぁその分2人の距離が縮まったからいいのか??

「徳川秀忠と妻お江」 立石優



徳川秀忠と妻お江 立石優

信長の妹・お市の方の三女・お江は、幼くして父母が殺されるという悲運を味わう。そして23歳のとき、三度目の結婚で家康の三男・秀忠に嫁ぐ。このとき、秀忠が将来二代将軍になるとは、だれもが夢想だにしていなかった、関ヶ原の戦いでの大失態、大御所家康の院政、春日局との確執…数々の苦難を乗り越え、江戸幕府の土台を築いた夫婦の波瀾の生涯を描く力作長篇小説。

相変わらず歴史に弱いので読み終わってからWIKIへ。
でも、いつかこの人題材で大河ありましたよね。上野樹里で。
お江そのものがかなり強気女子みたいなので、いいキャスティングだったかもと、思いましたがドラマそのものは不評だったのかなー。
WIKIでは「夫婦仲は冷え切っていた」とも書いてました。
こちらの本ではそんなこともなく、子だくさんの仲良し夫婦。
まぁ夫婦のことだからねー。
あまり分からないけれど、相変わらず、女性というのは政治の道具だなと思うと、いろいろな時代を見ていても戦国時代が女性としては生きにくい時代だったかも。
「姫」じゃなくて普通の人だったら普通に生きてたかもしれないけれど。

織田信長の妹の子供です→江。

で、豊臣秀吉にいいように駒にされる。
で、その後は家康にいいように駒にされる。

うーーーん。
なんか、いろいろと納得いかなかったけれど、時代だから仕方ない部分もあるのかも。

「トランプ殺人事件」 竹本健治



トランプ殺人事件 竹本健治

洋館で行われたトランプゲームの最高峰、コントラクト・ブリッジの最中、女性が鍵のかかった部屋から消失。別の場所で屍体で見つかった。天才少年囲碁棋士・牧場智久らは、彼女が誰かに送った暗号を発見、解読にかかるが…。ゲーム三部作完結編は密室&暗号ミステリ!書下ろし短編「麻雀殺人事件」収録。

暗号ものなのですが・・・

解ける人いるの!?

っていうくらい突飛です。はい。

でもね、私の長いミステリー読書経験から言いますと、明らかにヘンテコな箇所ってあるわけです。
「こんなシーン必要?」「この文章何?」
的な、物語の展開上不自然な箇所!!!

しかし、今回の「それ」はものすごく多いの!!
多すぎて気づかなかった。
結局「それ」が暗号だと知ったとき・・・あまりにも長く、探せてない箇所もあった(笑)
戻って探すのが面倒なレベル(^-^;)

そんな作者さんの自己陶酔に付き合った気がしないでもない1冊でした。
物語的にはラストいきなりな展開でどうなるんだろう。

っていうか、3部作だからこれで終わりか。
元々読みたくて買いました「涙香迷宮」をこれでようやく読めるかと思うと泣ける(T_T)(T_T)(T_T)ヨウヤクダ・・・・