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2017.07.20 (Thu)

「チャップリン暗殺指令」 土橋章宏



チャップリン暗殺指令 土橋章宏

昭和7年(1932年)、青年将校が中心となり、クーデターを画策。純朴な青年・津島新吉は、帝国ホテルに滞在していた喜劇王の暗殺を命じられた。

本を読んでいるとたまにこういう新しい発見がある。
そういう時は「読書って本当にいいなぁ~(*´ω`*)」と得した気持ちになります。

というのも、新吉云々は別としてほぼ実話。
そうだったのかーー。
チャップリンが来日したときに、本当に5.15事件があって犬養毅が暗殺された。
チャップリンも暗殺対象に・・・なっていたかもしれない。
きな臭さを感じた秘書の高野が機転を利かせたからチャップリンは暗殺されなかった・・・かもしれない。

5.15事件は授業で習ったものの、同時期にチャップリンが来日してたなんて
もちろん、授業では習わないし、秘書が日本人だったっていうのも知らなかったし。
5.15事件からもわかるように、軍人が目立っていた時代だったし。

もっとコミカルな話かと思ってましたが、ふつうに面白い小説でした。
小説なのか実話かは謎ですが、知らなかったことを知った私としては大満足なのです。
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2017.07.10 (Mon)

「上流階級 福丸百貨店外商部2」 高殿円



上流階級 高殿円

バツイチ独女とわけありセレブ男子。二人の外商員が奮闘する、あなただけへの究極のサービス!!仕事ができて何が悪い!人気作家が描く、闘う女の人生エンターテインメント!

好きなシリーズ。
お仕事小説なんだけど、静緒と桝屋の絡みも面白い。

桝屋は同性愛者なので静緒に対しては恋愛対象にはならないし、
静緒もバツイチでもあるし、年下の桝屋のことは恋愛対象にならない。

でも、一緒に住んでる。
これには前回いきさつがあったんだけど、それでもこの2人の醸し出す
雰囲気がとてもよく。
恋愛関係でもない、ライバルでもない(少しライバルかも)、こういう関係
というのも面白い。

私には縁もゆかりもない外商部ですが、
外商部の人はここまでしなくちゃいけないのかと読んでて不思議になりました。
お得意様と一緒におフランス旅行とかー。
あるのかな。本当に。
「静緒さん、一緒にフランスへ行ってくれない」
と言われると行くのかなー。

想像もつかない世界である。
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2017.07.07 (Fri)

「みをつくし献立帖」 高田郁



みをつくし献立帖 高田郁

大好評「みをつくし料理帖」シリーズで登場した料理をあなたのご家庭に。「はてなの飯」「ありえねぇ」など、本編では紹介出来なかったレシピを初公開。澪がつくり出す料理を著者自らが完全再現。また、つる家の間取り図や書き下ろしエッセイなど余すところなく収録。そしてここでしか読めない、澪と野江の幼き日の思い出を描いた書き下ろし短篇小説「貝寄風」を特別収録した豪華なレシピ本。

【目次】
はてなの飯/とろとろ茶碗蒸し/蓮の実の粥/ぴりから鰹田麩/鮎飯/鮎の塩焼き/ほっこり酒粕汁/独活の皮の金平/独活と若布の酢味噌和え/なめらか葛饅頭/里の白雪/蕗の青煮/ほろにが蕗ご飯〔ほか〕


料理の写真&レシピ&当時のつる家の見取り図&エッセイ&ミニ小説付。

結構料理は好きなので見ているだけでも楽しいです。
この料理は高田さんがちゃんと自分で作っているらしい。

私も昨日「忍び瓜」作ったよー。
結構ピリ辛で美味しかったです(鷹の爪入れすぎ疑惑もありますが)

ウドの皮のきんぴらはこの本を見る前から作ったことありますし。
それを思えば、江戸時代も平成の世の中も食材が一緒なら
出来る料理も一緒なのかなーと。

最後のミニ小説は、澪と野江の絆を感じます。
澪が野江のために一生懸命になったり、野江が澪のために陰ながら助けたり。
このミニ小説を読むとそんな理由もわかります。

で、つる家の見取り図もありましたが、当時はテーブルってないのね。
なるほどー。これは想像してなかった。
お座敷あってテーブルあって。っていう宴会会場みたいな雰囲気かなと
思ってました。
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2017.07.02 (Sun)

「天の梯 みをつくし料理帖」 高田郁



天の梯 みをつくし料理帖 高田郁

『食は、人の天なり』--医師・源斉の言葉に触れ、料理人として自らの行く末に決意を固めた澪。どのような料理人を目指し、どんな料理を作り続けることを願うのか。澪の心星は、揺らぐことなく頭上に瞬いていた。その一方で、吉原のあさひ太夫こと幼馴染みの野江の身請けについて懊悩する日々。四千両を捻出し、野江を身請けすることは叶うのか!?厚い雲を抜け、仰ぎ見る蒼天の美しさとは!?「みをつくし料理帖」シリーズ、堂々の完結。

何が嬉しいかって小松原と澪が言葉を交わさないにしても会えたことです。
あの別れは本当につらくて、テレビを見るとよく「〇〇ロス」とか聞きますが
私の場合は「小松原ロス」です(笑)
割と近いところに住んでいながらもそこは身分なのか、2年も会えなかった。

そしてこのシリーズの実は裏テーマである、あさひ太夫が野江になること。
要するに「身請け」です。
女が女を身請けする。
でも、澪にしかできないんだよねー。
ただ・・・鼈甲珠を1日30個売っているのであれば気が遠くなることは間違いなく(笑)
そこで摂津屋を巻き込んでの翁屋への談判。
これは読んでて面白かったけれど、だったらもう少し早くその考えに
たどり着けそうな気がしないでもなかった。

しかし・・・源斉先生か・・・まぁ実直な人柄でいいんだけど~。
小松原がよかったのよ。こればっかりは(笑)

ただ、最後はいいところを劇作者が1人でかっさらっていった感じ(・∀・)

途中でこのシリーズにはまった私は3日で6冊読みました。
独身時代だったら間違いなく2日で6冊だったかも。
一気に読んだのでしばらく頭がぼーっとしてしまって
物語の世界から抜けるのが大変になりました(バカです)
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2017.07.01 (Sat)

「美雪晴れ みをつくし料理帖」 高田郁



美雪晴れ みをつくし料理帖 高田郁

名料理屋「一柳」の主・柳吾から求婚された芳。悲しい出来事が続いた「つる家」にとってそれは、漸く訪れた幸せの兆しだった。しかし芳は、なかなか承諾の返事を出来ずにいた。どうやら一人息子の佐兵衛の許しを得てからと、気持ちを固めているらしいー。一方で澪も、幼馴染みのあさひ太夫こと野江の身請けについて、また料理人としての自らの行く末について、懊悩する日々を送っていた…。いよいよ佳境を迎える「みをつくし料理帖」シリーズ。幸せの種を蒔く、第九弾。

【目次】
神帰月ー味わい焼き蒲鉾/美雪晴れー立春大吉もち/華燭ー宝尽くし/ひと筋の道ー昔ながら


最後の「特別収録」に小松原が・・・っていうか、小野寺数馬が出てきたよぉー(〃ω〃)
そこだけ何回も読んだ(笑)
偶然に白味醂の相模屋と隣り合わせになり、澪の作った鼈甲珠を食べる。
「どこの料理屋だ?」と聞く数馬に「大阪出身の料理人がいるつる家」と答える。
澪と直接会ったわけでもなく、澪が作った料理を偶然に食して澪の成長を知る。

泣ける(T_T)(T_T)(T_T)

今回もなんか周りがうるさくて。
何というか・・・うるさい。
澪の人生なんだものねー。
周りが「あーしろ」「こーしろ」「あっちいけ」「こっちこい」
いちいちうるさい(--;)

そして源斉先生がここで来たか・・・
分かりづらい人だったけど・・・
うーん。私は小松原が好きだったのでちょいと微妙(笑)
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2017.06.30 (Fri)

「残月 みをつくし料理帖」 高田郁



残月 みをつくし料理帖 高田郁  

吉原の大火、「つる家」の助っ人料理人・又次の死。辛く悲しかった時は過ぎ、澪と「つる家」の面々は新たな日々を迎えていた。そんなある日、吉原の大火の折、又次に命を助けられた摂津屋が「つる家」を訪れた。あさひ太夫と澪の関係、そして又次が今際の際に遺した言葉の真意を知りたいという。澪の幼馴染み、あさひ太夫こと野江のその後とはー(第一話「残月」)。その他、若旦那・佐兵衛との再会は叶うのか?料理屋「登龍楼」に呼び出された澪の新たなる試練とは…。雲外蒼天を胸に、料理に生きる澪と「つる家」の新たなる決意。希望溢れるシリーズ第八弾。

【目次】
残月ーかのひとの面影膳/彼岸までー慰め海苔巻/みくじは吉ー麗し鼈甲珠/寒中の麦ー心ゆるす葛湯


ってことで、又次まで失ってしまって、読むほうもぐったりです。
そしてとうとう「登場人物」の欄から小松原が消えた(T_T)
私はもう一体何をよりどころにこのシリーズを読んだらいいんだろう。

あ、美緒だ。
もう美緒しかいない(笑)
美緒は割と幸せそうで、想うより想われたほうが幸せなんだなーと。
こういう幸せもありなんだよなーと。

もうこうなってしまうと、この話は野江の身請けになってしまうよね。
それ以外ないし。
しかし、なんでも知ろうとする、ハマろうとする種市に少しイラっときますが(笑)
そういうときにはりうだよなー。
澪の人生にどうしてこうもハマってくるんだろうと思うのですよ。
そういう時のりうのセリフはやっぱり長いこと生きているだけあって
じんわりと心にきます。
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2017.06.29 (Thu)

「夏天の虹 みをつくし料理帖」 高田郁



夏天の虹 みをつくし料理帖 高田郁

想いびとである小松原と添う道か、料理人として生きる道か…澪は、決して交わることのない道の上で悩み苦しんでいた。「つる家」で料理を旨そうに頬張るお客や、料理をつくり、供する自身の姿を思い浮かべる澪。天空に浮かぶ心星を見つめる澪の心には、決して譲れない辿り着きたい道が、はっきりと見えていた。そして澪は、自身の揺るがない決意を小松原に伝えることにー(第一話「冬の雲雀」)。その他、表題作「夏天の虹」を含む全四篇。大好評「みをつくし料理帖」シリーズ、“悲涙”の第七弾。

【目次】
冬の雲雀ー滋味重湯/忘れ貝ー牡蛎の宝船/一陽来復ー鯛の福探し/夏天の虹ー哀し柚べし


この本は最初から最後まで泣けた~。
小松原の別れとそして・・・もう1人。

しかし、ここでも出てくる「身分」
澪から断ったとしても、身分が下の者が断るとその家族すらもお咎めになってしまう。
まことに面倒な時代である。
それを踏まえた小松原のやり方に涙・涙です。
そうするしかなかったのだろうけれど、辛いなー。

それを思うと、兄に好きな人が出来た。叶えてあげたいと奔走した小野寺一家に腹が立つ。
小野寺一家さえ動かなければ、澪と小松原は仲良いままでいたのに。

そしてもう1人の別れ。
これも辛いなぁー。
澪といいコンビだったのに。

しかし・・・りうが梅干を食べている姿を見た種市が
「梅干しが梅干を食っている」というセリフに又次じゃないけど吹くw
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2017.06.28 (Wed)

「能面島神隠し事件」 てにをは



能面島神隠し事件 てにをは

能面島と呼ばれる絶海の孤島で、6年に一度の秘祭の最中、“神様”が惨殺された。小説執筆のため取材に訪れていた久堂とひばりは、事件に巻き込まれ、島に伝わる天女伝説と旧帝国軍部による極秘計画の存在を知る。そして、ひばりが神隠しに…!?最凶の宿敵・大鴉が怪しく羽ばたく!!

今まで読んだ中で一番好み(〃ω〃)

首なし死体が出たら十中八九怪しいと思え。みたいななんというか・・・(笑)
いろいろとミステリーを読んでいるせいか、首なし死体が登場すると怪しいと思う癖がついてしまいました。

でも、大鴉ってなんで変装できるんだろう。
バケられるんだろう?
これがよくわからん。
でも、小説だからそういうのもありなのか?
時代的にも戦後だし(←?)
横溝正史と江戸川乱歩が合わさったような今回の設定でした。

事件もなんというかおどろおどろしてて読み応えあったよー。

内心ではひばりをとても大切に思っているらしい先生ですが、
本当に分かりづらく。
でも、慣れているせいかへこたれないひばりもまたユニーク。

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2017.06.28 (Wed)

「心星ひとつ みをつくし料理帖」 高田郁



心星ひとつ みをつくし料理帖 高田郁

酷暑を過ぎた葉月のある午後、翁屋の桜主伝右衛門がつる家を訪れた。伝右衛門の口から語られたのは、手を貸すので吉原にて天満一兆庵を再建しないか、との話だった。 一方登龍楼の采女宗馬からも、神田須田町の登龍楼を、居抜きで売るのでつる家として移って来ないか、との話が届いていた。登龍楼で奉公をしている、ふきの弟健坊もその店に移して構わないとの事に、それぞれが思い揺れていた。つる家の料理人として岐路に立たされた澪は決断を迫られる事に―― 野江との再会、小松原との恋の行方は!?

展開が一気に変わって恋愛モードにっ(〃ω〃)
小松原さん大好きなのでこの展開は萌えるっ!

しかし・・・小松原と結婚する澪っていうのがイメージわかないなぁー。
この時代の「身分」っていうのは私が考えているよりはるかに大きく重く。
小松原も小松原の家族もみんないい人なのだけど、
つる家からいなくなる澪というのがどうしても想像できず・・・

そしてこういう時に限り、お金もなさそうな一般の人が澪の作った料理を
しみじみと語る。

イヤな予感が漂う終わり方でした。

すっかりレギュラーになったりうばーさんがかなりのお気に入りです。
澪を間違いのないように正しい道に導くのはじつはりうではないかと思ってます。
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2017.06.27 (Tue)

「小夜しぐれ みをつくし料理帖」 高田郁



小夜しぐれ 高田郁 

季節が春から夏へと移ろい始める卯月のある日。日本橋伊勢屋の美緒がつる家を訪れ、澪の顔を見るなり泣き始めた。美緒の話によると、伊勢屋の主・九兵衛が美緒に婿をとらせるために縁談を進めているというのだ。それは、美緒が恋心を寄せる医師、源斉との縁談ではないらしい。果たして、美緒の縁談の相手とは!?-(第三話『小夜しぐれ』)。表題作の他、つる家の主・種市と亡き娘おつるの過去が明かされる『迷い蟹』、『夢宵桜』、『嘉祥』の全四話を収録。恋の行方も大きな展開を見せる、書き下ろし大好評シリーズ第五弾。

【目次】
迷い蟹ー浅蜊の御神酒蒸し/夢宵桜ー菜の花尽くし/小夜しぐれー寿ぎ膳/嘉祥ーひとくち宝珠


小松原の正体がわかりましてですね。
澪が登場しない話でした。

これはこれでありがたいというか(笑)
読んでて小松原の普段の生活ぶりを垣間見れました(^^)

まぁ前作読んで「このおかーさん、怖いわー」と思っていたけど、
その思いは小松原=息子も一緒だったらしい(笑)
ついでに妹もなかなかの人らしい。

最初の話は切なくて、種市さんが気の毒で。
2話目はドキドキしながらも、あさひ太夫のカッコよさが引き立ち、
3話目は美緒の結婚の話だった。
当時は想う人との結婚っていうのも難しかったのかも。

しかし、小松原の妹の澪の年齢を聞いた時の言葉。
「21!?そんな大年増!」

そうか、21歳はこの時代は年増なのか・・・しかも大年増・・・(遠い目)
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