igaigaの徒然読書ブログ

読んだ本の感想を気ままに書く読書ブログ。時々映画鑑賞。

「幻肢」 島田荘司



幻肢 島田荘司

医大生・糸永遥は交通事故で大怪我をし、一過性全健忘により記憶を失った。治療の結果、記憶は回復していくが、事故当時の状況だけがどうしても思い出せない。不安と焦燥で鬱病を発症し自殺未遂を起こした遥は、治療のためTMSを受けるが、治療直後から恋人・雅人の幻を見るようになり…。


なかなかな話でした。

何というか・・・・2人ともメンタル強いよね(^-^;)
普通はこういうラストにはならない。

ついでに言うなら、雅人が恋人だっていう遥の叫びすら、
もしかしたら妄想??なんて疑っておりました。
だって、雅人登場しないし。

死んだ雅人に会いたくて、脳に刺激を与えて雅人の亡霊を
見ることになり、だんだんと元気になっていく遥。
でも、その治療法では治っても余計辛いのではないか?
なんて思うのです。

永遠に脳に刺激を与えていくと廃人になるのでは??

と、心配していた矢先に真実が分かり、
唖然呆然・・・君たち・・・大丈夫なのか?
この先、同じことが起こるとか考えないのか??

私だったらイヤだよー。

「幻霙」 斉木香津



幻霙 斉木香津

同棲している彼女・桃里から、無差別殺傷事件を起こした犯人に似ていると言われた蒼太は、どこが似ているのか気になり、殺人犯との類似点を探っていく…。-蒼太と桃里が交互に語る二人の日常は、一見平穏。だが物語が進むにつれ、日常は不穏なものになり、蒼太の違う一面が見えてくる。果たして桃里は?巧みな心理描写に、一気読み必至の長編ミステリー。

とても暗かった。

面白かったけれど、あぁー、やらかしてしまったんだね。
西澤さんの本にあったなぁ。この手の話。

こうして読んでみると「母親」っていうのはいかに子供に影響を与える存在かと思います。
母親に認めてもらわないと、自分の存在価値とか心配なんだよね。
しかし・・・ここまで自己中の親とかいないなぁー。
読んでて怖いし。
自分の親がこんな人じゃなくて良かったと思う。

蒼太の母親はどういえば息子にピンポイントに傷つけるかを熟知しているので結果あんな大人になった蒼太。
臭いと言われるのを極端に嫌い、異常とも言えるくらい臭いを気にする。

ひと昔前のネットは今こそSNS時代ではなく、掲示板とかチャットとかあったねー。懐かしい。
オフ会なんてのも普通にありました。
20年も前の話ですが、今でもその時にあった人とは仲良くさせてもらってますし、当時のネット世界は今とは違ってたねー。
まぁ20年前の話だしね(笑)

蒼太が掲示板で知り合ったAIAI22だっけ?こんなハンドルの人が実は犯人だったんじゃないかと思いましたが、実際はどうだったんだろう???

「屋上の道化たち」 島田荘司



屋上の道化たち 島田荘司

まったく自殺する気がないのに、その銀行ビルの屋上に上がった男女は次々と飛びおりて、死んでしまう。いったい、なぜ?
「屋上の呪い」をめぐる、あまりにも不可思議な謎を解き明かせるのは、名探偵・御手洗潔しかいない!
「読者への挑戦」も組み込まれた、御手洗潔シリーズ50作目にあたる書き下ろし傑作長編! 強烈な謎と鮮烈な解決! 本格ミステリーの醍醐味、ここにあり!


今回も物語に熱中し、忘れかけてた頃に御手洗登場。
「あ!御手洗シリーズだった」
本当に、物語も後半になるまで登場しない主役がどこにいるのか。

ものすごく面白くて、どうして屋上から飛び降りるんだろう?
「本格」だからきっとしっかりと解決があるはずだ!「本格だし!」
と、思うじゃないですか。

実際の解決編になり、御手洗の相棒の石岡君が「えー!」「えー!」と
御手洗の発言のたびに「えー!」を連発するのですが、
全くその通りで。

これは「えー!?」以外なにものでもない。

っていうか、んなバカな・・・

という・・・いや・・・イメージは浮かぶのですが、
そんなことが起こる確率はいずこ?
そんな0.00000・・・%の確率なのに、本格って・・・

あまりにも奇天烈な結果に少し遠いところを見てしまいました。
でも、話は面白かったなぁー。
トム・クルーズ似の彼のその後が気になりますが。

「五十坂家の百年」 斉木香津



五十坂家の百年 斉木香津

その朝、双子の老姉妹が手に手をとり、崖から飛んだ。疎遠だった子らが葬儀に集い、やがて武家屋敷の床下に隠された四体の遺骨を見つけ出す。これは誰?いつからここに?金貸し一族の淫靡で切ない歴史と、“乙女”のゆがんだ欲望を描き出した、背徳のミステリー。

初めましての作家さん。
面白かったけど、意外と時間かかったなー。

えーーーっとですね、何というか感想に困る。
歪んでるよね。確かに。

この一家が変といえば変で、ダントツに瑠理子がイカレているんだけどね。
当時の世相からしても考えられないような気はするんだけど。
瑠理子の策略(?)にハマって、公一郎と結婚することにになった
瑠理子の同級生の弥生は気の毒ではあります。
病気の舅とぼけた姑。
家事を何ひとつやらない小姑=瑠理子。

うーーーん。無理。

そんな中でいろいろと壊れていくんだよね。

物凄く盛り込んでいたので解決編にはガッカリしました。
なんかとても物足りない。
最初にここまで不気味な雰囲気だと解決編で
どーーーーーーーーーーんっ!と盛ってくるのかと
思ったのですが、そんなことはなく
「え??そうなんだ」と少し寂しい気持ちになりました(笑)

「眼球堂の殺人」 周木律



眼球堂の殺人 周木律

神の書、“The Book”を探し求める者、放浪の数学者・十和田只人が記者・陸奥藍子と訪れたのは、狂気の天才建築学者・驫木煬の巨大にして奇怪な邸宅“眼球堂”だった。二人と共に招かれた各界の天才たちを次々と事件と謎が見舞う。密室、館。メフィスト賞受賞作にして「堂」シリーズ第一作となった傑作本格ミステリ!

登場人物が青森の地名なので青森の人なのかと思ったら
そういうことでもないのかなー?

そういうネタばらしもラストでしていたし。
しかし・・・結構地元にいないと分からないような苗字もあったなー。

「眼球堂」ということなので、トリックは屋敷が関係していると思ってました。
実際、夜になると眼球堂が動き出すのかと思っていたのですが・・・
そこまでトリッキーではなかった(笑)
なんでもアリの「メフィスト賞」なので思い切りくるかと思ったんだけど。

まぁそれだったらそれで中にいる人酔うよな。
いくら夜に飲んでたとしても。

で、「真犯人」に関しては薄々気づいてました。
とにかく行動が怪しくて(^^;)
なんでこんなに怪しいのかと思っていたらそうだったか。

しかし、動機や心理的なものに関しては一切分かりませんでした。
難しい。
これこの終わり方でシリーズなのですね。
次回からどういう設定になるんだろう。

「火定」 澤田瞳子



火定 澤田瞳子

時は天平。藤原四兄弟をはじめ、寧楽の人々を死に至らしめた天然痘。疫病の蔓延を食い止めようとする医師たちと、偽りの神を祀り上げて混乱に乗じる者たちー。生と死の狭間で繰り広げられる壮大な人間絵巻

ある意味パニック小説です。
奈良時代に天然痘が流行る。
高熱や湿疹におおわれ、次々に人が死んでいきます。
医療なんて確立されてない時代、お札のような神頼みに群がる人々。

そして「辞めたい」「辞めたい」と思いながら、発症した人たちの治療を手伝う名代。

難しいテーマではあるのですが、どうなるんだろう?と一気読みでした。

凄くやんちゃな悪ガキが登場するんだけど、
途中で何かを悟ったようなシーンがありまして。
そういうところは辛いなぁー。
読みながら子供にとってこの現実はつらいなと思いました。

ラストは救いがあります。
いいラストだったのですが、諸男が回り道し過ぎでイラつきました。
諸男さえ、もう少しまともであれば解決は早かったような。
まぁ確かに・・・多少気の毒な男ではあるけど。

「九十歳。何がめでたい」 佐藤愛子



九十歳。何がめでたい 佐藤愛子

御年九十二歳、もはや満身創痍。ヘトヘトでしぼり出した怒りの書。全二十八編。

【目次】
こみ上げる憤怒の孤独/来るか?日本人総アホ時代/老いの夢/人生相談回答者失格/二つの誕生日/ソバプンの話/我ながら不気味な話/過ぎたるは及ばざるが如し/子供のキモチは/心配性の述懐〔ほか〕


エッセイです。
話題になっているなぁーと思い手に取りました。


紙面に載った「人生相談」の問いと回答にいちゃもんを付けているのが一番笑いました。
「そんな程度で相談するな」ってことです。
なるほど・・・確かにそういわれると甘ったれているなぁーと思います。
自分の周りにこういう相談とか愚痴とかね、言えない人多くなっているようです


他に、ドロボーに遭った話や、いたずら電話(無言電話)に対抗した話…発想がユニークだよなぁー。

気楽に読みました。
11月5日生まれなのに、戸籍に11月25日とあり、役人と喧嘩したりとか。
「戸籍に書いているんだから戸籍があっている」と役人の弁。
「11月5日に産んだ私が言っているんだから間違いない」と、佐藤さんの母の弁。

私は知っている・・・・
役人なんて適当なことを。
第一、私だって18年間戸籍が「男(長男)」だったし。
それを思い出すと日にちの間違いくらい普通にありそう。

「サハラの薔薇」 下村敦史



サハラの薔薇 下村敦史

エジプト発掘調査のハイライト、王家の墓に埋葬されていた石棺の中にあったのは、死後数ヵ月のミイラ状死体だった!そして、考古学者の峰は何者かの襲撃を受ける。危うく難を逃れたが講演先のパリへ向かう飛行機が砂漠に墜落し、徒歩でオアシスを目指すことになった。同行者は美貌のベリーダンサー・シャリファ、粗暴で残酷なアフマド。何かを思い詰めている技術者の永井、飛行機オタクのエリック、不気味な呪術師。誰もが謎を抱え、次々と危険なカードを切ってくるーやがて一行は分裂し、巻き込まれた戦闘の中で峰は、永井の過去と真実の使命を知る。果たして「サハラの薔薇」とは何なのか。それが未来にもたらすものは!?

スリリングな小説でした。
途中までは面白く読みましたが、ラストが今ひとつです。
ハラハラと読んでいただけに幕引きにいちゃもんつけてるだけかも(笑)

それか題材が難しかったからかもしれません。
もうね、脳が難しいことを覚えようとしないんですね。
なので、永井さんの職業やらどこへ向かおうとしているのか、
説明をし始めたところで「???」となりまして。

「はぁ・・・それはまた・・・結構なことで・・・」

シャリファの雇い主とかも分からなかったしなぁー。
峰・・・保身が強い峰さんですが、この人も癖が強い人です。

結果的に誰が誰を騙しているのか、騙していないのか。
そしてアフマドの生命力の強さ。
なんでこの人こうなのーー???と思いながら読みました。

結果的に一気読みでした。

「騙し絵の牙」 塩田武士



騙し絵の牙 塩田武士

大手出版社で雑誌編集長を務める速水。誰もが彼の言動に惹かれてしまう魅力的な男だ。ある夜、上司から廃刊を匂わされたことをきっかけに、彼の異常なほどの“執念”が浮かび上がってきて…。斜陽の一途を辿る出版界で牙を剥いた男が、業界全体にメスを入れる!

最初から大泉洋での映像化ありきで作った本なのかなぁー。
表紙&裏表紙はおろか、章ごとの中表紙(?)にも登場し、
性格もテレビでよく見る大泉洋でして・・・
読んでてまことに暑苦しいw

最初にパッと表紙を見たらディーン・フジオカだと思ってたんですけどね。

で、中身はかなり癖の強いお仕事小説です。
雑誌の廃刊などにさらされる編集者。
なんとかして、紙の雑誌を・・・と思っているようで、
そこはまるっきり現代の話だよなーと思ってます。

ただ・・・私の場合は実は・・・
雑誌あんまり読まないんだよねー。
文芸誌なんてなおさらで・・・
美容室にも置いてないし。
文芸誌とか買わないと無理で・・・
そういう意味では厳しい業界ではないかと。

先日、格安スマホに替えたワタクシはYahooプレミアム会員とやらになり、
雑誌などが読み放題になってしまいました。
Yahooなので、スマホはもちろん・・・PCでも見ることが出来ます。

で、雑誌などを見ると無料で見せてくれる雑誌だけでも膨大な種類です。
これに無料登録してない雑誌を含むと一体どんだけあるのかと。

これを思うとキツイ業界ではあるよなーと思いました。

表紙の影が女性です。
裏表紙の影も女性です。

で、本の仕掛け(騙し絵?)はエピローグにて。
長いエピローグだなぁーと思っていたら仕掛けがあったみたい。

最後どの人も節操とかプライドがなくって笑った。

「フェルメールの街」 櫻部由美子



フェルメールの街 櫻部由美子

光の魔術師ヨハネス・フェルメールと、微生物学の父アントニー・レーウェンフック。ふたりの天才を結ぶ、大切な約束ー。時を超える友情、運命の恋、謎の少女。角川春樹小説賞受賞後第一作、渾身のアートミステリー!

アートミステリーというのでミステリーと思って読んだのですが
残念ながら私の好みではありませんでした。

ミステリーよりは限りなく青春小説っぽいよなぁー。
なんっていうかなぁー。

で、ラストにとってつけたように「史実だ!」みたいに書かれてもなぁー。
まぁ・・・私好みっていうのが、どっちかというと爽やかじゃない
どころか、物騒なものが多いし(笑)

絵の秘密とかそういう事だと思ったんだけどなぁ(笑)
フェルメールの生き方っていうかなぁ。

他にも何というか。

あーーグダグダな感想しか思いつかない(笑)

っていうか、第一美術あんまり分からない(^^;)