igaigaの徒然読書ブログ

読んだ本の感想を気ままに書く読書ブログ。時々映画鑑賞。

「鉄道リドル」 佐藤青南



鉄道リドル 佐藤青南

医大生でファッション誌のスナップページも飾る瓜生昌午、タクシー代わりにヘリを使う若手カリスマ経営者の巽克利、世界中を飛び回るヴァイオリニスト星川広太郎ー三人の共通点はイケメン、そして筋金入りの「鉄道オタク」!日常生活ではすれ違うこともない三人が、千葉・南房総を走るローカル線「いすみ鉄道」に乗り合わせた。鉄道旅を楽しむはずが、幼稚園の遠足、地元の高校で起きた幽霊騒動、BL好きご婦人の介抱、子供たちの失踪と列車に乗るたびに事件に巻き込まれ…。“イケメン×鉄オタ”トリオのドタバタ謎解き鉄道旅の行方はいかに!?

ぶっちゃけ鉄道オタクという設定じゃなくてもよかったような話でした。

たまたまこの本を読んだときに、テレビで「いすみ鉄道」が入ってて、菜の花がどうのとかそういうのは本当の話みたいで、「おぉラッキー。百聞は一見に如かずとはまさにこれだ」とちょっと嬉しかったです。

もう少し、何か鉄道に対する小ネタとかあるのかなと思ったのですが、
登場したのは最初の「いすみ鉄道」だけで、しかもしかも、移動してないし。
ずっとそこにいた話で終わった・・・。
そうなのー。

評判よかったら次書くとか?
次、違うローカル線乗るとか?
そういうことかな。

しかし・・・2話目に登場した婆さん・・・
完璧に不法侵入だし。
泥棒だし。
やりすぎ感満載でした。

「そして、バトンは渡された」 瀬尾まいこ



そして、バトンは渡された 瀬尾まいこ

血の繋がらない親の間をリレーされ、四回も名字が変わった森宮優子、十七歳。だが、彼女はいつも愛されていた。身近な人が愛おしくなる、著者会心の感動作。

この表紙じゃなかったらここまで注目されたかな。とは思います。
本が売れるにあたって、表紙のデザインって結構重要だと思うんです(文庫の「陽だまりの彼女」とかね)
本屋や図書館で見るたびに気にはなってました(生首が)

こんな夢みたいな話、現実世界で無いだろ。
絶対ないだろ。

とりあえず梨花がありえない。
優子にとっては、いいお姉さんで義母とはいえ、
森宮との結婚が明らかに異様だ。

結果的に、森宮と2人で「親子」として暮らすことになったとはいえ、
のんびりやの森宮と親が代わりすぎて変に慣れてしまった優子だから上手くいくんであって。

なんというか・・・夢物語だ。
夢物語なんだけど、どこか憧れる親子像がそこにあるのか。

優子の友達が言うわけです。
「父親なんて気持ち悪い」
「口なんて利かない」
しかし、優子と森宮(父)の関係は本当の親子じゃないから話せることもあったりね。

優子の結婚相手にいちゃもんをつけるあたりは「父親」そのものですが、
確かにその時の早瀬に関しては、反対するよねー。
ちゃんとしてないし。
私でも反対したかも。

こういうときは森宮さんはとてもいい味を出してました。

「五覚堂の殺人」 周木律



五覚堂の殺人 周木律

放浪の数学者、十和田只人は美しき天才、善知鳥神に導かれ第三の館へ。そこで見せられたものは起きたばかりの事件の映像ーそれは五覚堂に閉じ込められた哲学者、志田幾郎の一族と警察庁キャリア、宮司司の妹、百合子を襲う連続密室殺人だった。「既に起きた」事件に十和田はどう挑むのか。館&理系ミステリ第三弾!

これは・・・
某「館シリーズ」で似たようなトリックがあったニャー(Φ∀Φ)

こっちの方が数は多いけど(なんでだ?)、
どうしても比べられてしまうのは「館シリーズ」が物凄くインパクトが強かったから。

そして、「堂」の仕組みはトリッキーなのに、殺害の動機が妙に二時間ドラマっぽいのはなんでだろう??
ものすごくチグハグな感じがするのであります。

変なシリーズではありますが、登場人物も固定されてきているので以前ほどの難しさはないです。
数学がやたらと専門的で詳しいですが、そこは・・・スルーしてます(笑)

「双孔堂の殺人」 周木律



双孔堂の殺人 周木律

二重鍵状の館、“Double Torus”。警察庁キャリア、宮司司は放浪の数学者、十和田只人に会うため、そこへ向かう。だが彼を待っていたのは二つの密室殺人と容疑者となった十和田の姿だった。建築物の謎、数学者たちの秘された物語。シリーズとして再構築された世界にミステリの面白さが溢れる。“堂”シリーズ第2弾。

前作の眼玉よりはありそうな建物だよねー。
っていうか、表紙は関係ないよね。
こんな屋敷はありえないので(汗)

前作から久しぶりだったので設定とかなんとか全く忘れてて・・・
前回の屋敷は目玉だったくらいの記憶しかないので
ここで設定をチェック。

この先レギュラーになりそうな人とかいたわー。
どうくるのかな。
官僚でありながら物腰の低い人とかいたけど・・・

面白くなるとよいですが・・・(・∀・)

ただ・・・最後の親子云々、兄妹云々・・・っていうのは
イマイチだったわー。
陳腐すぎるっていうか・・・
建物があんなにトリッキーなのに、動機がなんで・・・こう・・・
昭和っていうかひと昔前っていうか・・・
ここはガックリでした。

「鳥居の密室」 島田荘司



鳥居の密室 島田荘司

完全に施錠された少女の家に現れたサンタ、殺されていた母親。鳥居の亡霊、猿時計の怪。クリスマスの朝、少女は枕もとに生まれて初めてのプレゼントを見つけた。家は内側から施錠され、本物のサンタが来たとしか考えられなかったがー別の部屋で少女の母親が殺されていた。誰も入れないはずの、他に誰もいない家で。周囲で頻発する怪現象との関連は?

御手洗シリーズだよー!(・∀・)
でも、あんまりそういう感じもしないなぁ。

というのも、後半からはキーパーソンである国丸さんの視点で物事が進み

そして・・・

終わる(。・ω・)

え??

御手洗さんの推理はいいのか?
そういう扱いでいいのか??
まぁ・・・いいのか。

トリックも奇想天外だった。
思わず「斜め屋敷~」を思い出した。
御手洗シリーズはそういうのあるからなぁ。
でも、たまにものすごくいいのもあるんだよね。
だから読んじゃうんだけど。
とてもいいか、カスかは読むまで分からないからねー。

国丸さん、ものすごくいい人なんだよね。
いい人過ぎて気の毒になりました。
あんな人たちと関わらなければ・・・

なんて思いましたけれど。
時代がかなり前なので石岡くんも登場せず、
少し残念でした。

「スマホを落としただけなのに」 志駕晃



スマホを落としただけなのに 志駕晃

麻美の彼氏の富田がタクシーの中でスマホを落としたことが、すべての始まりだった。拾い主の男はスマホを返却するが、男の正体は狡猾なハッカー。麻美を気に入った男は、麻美の人間関係を監視し始める。セキュリティを丸裸にされた富田のスマホが、身近なSNSを介して麻美を陥れる凶器へと変わっていく。一方、神奈川の山中では身元不明の女性の死体が次々と発見され…。

祝・映画化♪

意外だったのが作者さんが私より年上でした。
このミスとか応募するくらいなのでてっきり若いかたかと・・・

少し印刷ミスもありましたが、その後新しい版では直されたかな。

スマホを落としてしまい、そのせいでSNSが乗っ取られてしまい、
最後には殺されそうになるんだけど、これ読んでて思ったのは

「フェイスブックは怖い」

でした。
私はインターネットは匿名派なので、実名を明かすフェイスブックなんて
とんでもないっ!!ヽ(*>□<*)ノキャ━━ァ♪
っていうタイプなのですが・・・これを読むと本当にその通りで・・・
「やるもんじゃない・・・」と改めて誓いました。
例えば、麻美に関しては結構パスワードも難しく、簡単にはログインが出来ないようにしているんだけど、付き合っている彼氏がアホで、誕生日などをパスワードに入れている。
なので、そこから写真見たり、友達見たり、友達の友達を見たり。
もうなんでもし放題なのです。
あぁーーーー。こういうのはリアルに怖いですねー。

物凄く現代的であるのですが、それと連続殺人の動機がなんかチグハグで・・・
確かに連続殺人のトリックにケータイとかってありだよな。
都会の闇だよな。と思うんですけれど、そこだけちょっと変な感じした。

映画化での主役は北川景子さんのようですが、イメージが彼女のまんまでした。
最初からモデルにしたかな~??

「歪んだ波紋」 塩田武士



歪んだ波紋 塩田武士

「誤報」にまつわる5つの物語。新聞、テレビ、週刊誌、ネットメディアー昭和が終わり、平成も終わる。気づけば私たちは、リアルもフェイクも混じった膨大な情報に囲まれていた。その混沌につけ込み、真実を歪ませて「革命」を企む“わるいやつら”が、この国で蠢いている。松本清張は「戦争」を背負って昭和を描いた。塩田武士は「情報」を背負い、平成と未来を描く。全日本人必読。背筋も凍る世界が見えてくる。

歪みすぎてよーわからん(;´Д`)

1話目で「あれ?こういう終わらせ方するんだ」と思ったもので、2話目以降はどうしても斜に構えてしまいまして・・・一体だれがどうで彼がこうで・・・
というよりも、「軸」となる主人公がいないのでつかめないんだよね。
まぁそれも目的なのでしょうが・・・
この時代だからこそな物語でしたが・・・
読んでて少し疲れた。

証拠を偽造するなんて、平成も昭和もチョロいもんよね。
きっと。
その代りバレるリスクも高いのか??

何がしたいのか分からないような人ばっかー。

「踏んでもいい女」 斉木香津



踏んでもいい女 斉木香津

真砂代は一九歳になったが、見栄えのしない容姿であることは自分でも分かっていた。近所のおばさんの仲介で見合いをしたけれど、相手の男性はほとんど話もしないうちに席を立ってしまう。みんな自分のことを傷つけても踏んづけても構わないと思っているのだ。見合いをした男性には、ずっと思い続けている貴子という年上の女性がいるらしい。その貴子と偶然知り合った真砂代は、日中限定で家事を手伝うようになる。働いている様子もないのに豊かな暮らしを続け、絵ばかり描いている貴子とは何者なのか。時空を超え真砂代が辿り着いた真相に、あなたは必ず驚愕する!

面白かった。

モロ戦争中なのに、毎日綺麗な服を着て贅沢な食事をする貴子。

こんなことって可能なの??
と、驚くのですが・・・
第一、変な輩とか来て盗みに入られたりとかあったんじゃないか。
そう考えるとねぇー。
なんでこの家だけ守られていたのか。

多少の疑問は残る。

みんな配給が少なくてピリピリしていたのに。
タイトルが「踏んでもいい女」ってことだったんだけど、
あまりタイトルと合ってない気がしました。

確かにタイトルは強烈ではあるんだけど・・・
ただ、見合いの席でこっぴどく振られたくらい・・・?

ただ真砂代と貴子がお互いに依存しているんだよね。
この関係性は好きだったし、
戦争後に真砂代がハッキリと将来を考えたことは
やっぱり貴子の影響としか思えず。

変な話ではあったけど、不思議と読了感は良かったです。

「黙過」 下村敦史



黙過 下村敦史

移植手術、安楽死、動物愛護…「生命」の現場を舞台にしたミステリー。意識不明の患者が病室から消えた!?(『優先順位』)。なぜ父はパーキンソン病を演じているのか(『詐病』)。母豚の胎内から全ての子豚が消えた謎(『命の天秤』)。真面目な学術調査団が犯した罪(『不正疑惑』)。この手術は希望か、それとも絶望かー(『究極の選択』)

【目次】
優先順位/詐病/命の天秤/不正疑惑/究極の選択


これは・・・この話がこの先事実になるかどうかと考えたときに、受け入れるか拒絶しちゃうかってことだよね。
「うぇーーー」と思ってしまった私は、ダメなのでしょうか(笑)

でも、これを受け入れるかどうかって結構勇気いると思いますよ。
三浦拓馬くんじゃないけど、自分の体に・・・と考えるとどうしたらよいか分からなくなります。

先の4つの話が最後1つにまとまる。
別々かと思っていた話が最後にはつながるとはねぇー。

で、ラストのタイトルが「究極の選択」
まさにです。究極だ。これは・・・

ちょっと考え込んでしまうような内容でした。

「消防女子!!」 佐藤青南



消防女子!! 佐藤青南

横浜市消防局湊消防署の新米女性消防士、高柳蘭は多忙な日々を過ごす。ある日、蘭の使用している空気呼吸器の空気残量が不足していることに気づく。毎日点検しているにもかかわらず連続して起こり、辞職を迫る脅迫状まで届く。悪質な嫌がらせに同僚の犯行を疑いはじめ、疑心暗鬼に陥る蘭。そんな折世界一周クルーズ中の中国豪華客船が横浜港に寄港することで、世間は盛り上がっているが…。

お仕事小説といえばお仕事小説ですが・・・
普段垣間見ることのない、消防士の裏側っていうか。
興味深く読みました。

新米消防士の蘭は消防士の娘。
父は職務中に死んでしまったっていう設定としてはややありがちです。
同僚もほぼ男。まぁ消防士だからねー。
最初は「永井うざーーーーーーーーーーーぃ」っと思っていたんです。
しかし・・・こういう男は可愛くもあり、面倒でもあるなぁ(笑)
蘭の空気呼吸器の残量が減っている。
明らかにおかしい。
内部犯を確信し、同僚を疑う蘭。

しかし、同僚も同じことを思っていてこっそりと調べたりするあたりに何というか・・・愛を感じました。
変な意味ではなくて(笑)

続くんですかね。
続いてもよさそうな雰囲気ではありましたが。
蘭が成長していく姿をもう少し読みたいなと思いました。