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2021.04.14 (Wed)

「あと十五秒で死ぬ」 榊林銘



あと十五秒で死ぬ 榊林銘

死神から与えられた余命十五秒をどう使えば、「私」は自分を撃った犯人を告発し、かつ反撃できるのか?被害者と犯人の一風変わった攻防を描く、第十二回ミステリーズ!新人賞佳作「十五秒」。犯人当てドラマの最終回、エンディング間際で登場人物が前触れもなく急死した。もう展開はわかりきっているとテレビの前を離れていた十五秒の間に、一体何が起こったのか?過去のエピソードを手がかりに当ててみろと、姉から挑まれた弟の推理を描く「このあと衝撃の結末が」。“十五秒後に死ぬ”というトリッキーな状況設定で起きる四つの事件の真相を、あなたは見破れるか?期待の新鋭が贈る、デビュー作品集。

【目次】
十五秒/このあと衝撃の結末が/不眠症/首が取れても死なない僕らの首無殺人事件


どの話も「十五秒後」がポイント。
で、最初の話は普通に面白かったんだけれど、十五秒じゃないような・・・

そして、最後の話がもんのすごくシュール。
その村に生まれた人は、首が取れても十五秒までだったら死なない。
でも、十五秒、首と体が離れてたら死ぬ。
他の人の体でもいいけれど、1歳差だけのカラダしか受け付けない。

で、1つの体と2つの首でやりとりするんだけれど、
想像するとかなりシューーーーーール(笑)
ちょっと笑った。

解決編よりも何よりも、その首が・・
ついでにもう1人現れて、3つの首と2つのカラダ(笑)
事件について話をしてると15秒ってあっという間じゃない??
話こんでてそのうち一人死ぬんじゃないか??
って思ってしまいました。
06:49  |  その他さ行の作家  |  トラックバック(0)  |  コメント(0)  |  EDIT  |  Top↑

2021.03.04 (Thu)

「元彼の遺言状」 新川帆立



元彼の遺言状 新川帆立

「僕の全財産は、僕を殺した犯人に譲る」奇妙な遺言状を残して、大手製薬会社の御曹司・森川栄治が亡くなった。学生時代に彼と三ケ月だけ交際していた弁護士の剣持麗子は、犯人候補に名乗り出た栄治の友人の代理人として、森川家主催の「犯人選考会」に参加することとなった。数百億円ともいわれる遺産の分け前を獲得すべく、麗子は自らの依頼人を犯人に仕立て上げようと奔走するがー。

このミス~(・∀・)

主人公のキャラクターが強烈でした。
お金大好き麗子さん。
自分の彼氏が用意した指輪のダイヤモンドの大きさが小さいと
怒鳴りつけるような人です(笑)

わたしはそういう・・装飾品に対してあまり興味が・・他の人に比べると
少ないと思うので・・・。
ほしいものは自分で買いたいタイプです。

しかし、麗子はダイヤモンドの大きさ=自分の価値と思ってるくらいなので
烈火のごとくでした。

そこから3か月付き合った元カレが死んでどうのこうの~って話になり
前後して、会社のボーナスが少ないとまたまた烈火のごとく怒り(笑)
しばらく休職扱いになります。

刑事に「弁護士っていうのは金のためならなんでもやるのか!」と
言われた麗子は
「当たり前でしょ!」と言い返す(笑)

この返しが今回の小説で一番面白かった。

遺言も正直「え??」と思う内容だったし、設定が苦しいなぁと
思うんだけれど、麗子のキャラに引っ張られて最後までいったかなーと。
なもので、最後に少しいい人にならなくても高飛車キャラで突き進んで
ほしかったです。
16:00  |  その他さ行の作家  |  トラックバック(0)  |  コメント(2)  |  EDIT  |  Top↑

2021.02.19 (Fri)

「インビジブル」 坂上泉



インビジブル 坂上泉

昭和29年、大阪城付近で政治家秘書が頭を麻袋で覆われた刺殺体となって見つかる。大阪市警視庁が騒然とするなか、若手の新城は初めての殺人事件捜査に意気込むが、上層部の思惑により国警から派遣された警察官僚の守屋と組みはめに。帝大卒のエリートなのに聞き込みもできない守屋に、中卒叩き上げの新城は厄介者を押し付けられたと苛立ちを募らせるがー。はぐれ者バディVS猟奇殺人犯、戦後大阪の「闇」を圧倒的リアリティで描き切る傑作長篇。

面白かったです(〃ω〃)
直木賞ノミネート作品だけあって、読みごたえあります。

っていうか、こういう警察バディもの好きなだけなのかも。
守屋にしろ、新城にしろ、父親が問題ある人で
それによって、後ろ暗い気持ちになってしまっている状態で。

殺されてしまった人たちの背景とかが多少ぼんやりかなと
思うんだけれど、第一誰が殺されたのかイマイチ・・・??
ついでに言うと犯人も・・・?

ではあるけれど、新城と守屋のコンビがいいんだよね。
大阪を舞台にしながらも、東京からきた守屋。
関西弁(っていうか、大阪弁??)が飛び交う中での
東京言葉・・・あぁ・・・すかしてると思われても仕方ないのかも。

なんて・・大阪からかなり離れたところに住んでるわたしですら
そう思ってしまった。
新城だけじゃなく、守屋も成長したであろう1冊だったと思う。
15:04  |  その他さ行の作家  |  トラックバック(0)  |  コメント(0)  |  EDIT  |  Top↑

2021.02.02 (Tue)

「ファーストラヴ」 島本理生



ファーストラヴ 島本理生

父親殺害の容疑で逮捕された女子大生・環菜。アナウンサー志望という経歴も相まって、事件は大きな話題となるが、動機は不明であった。臨床心理士の由紀は、ノンフィクション執筆のため環菜や、その周囲の人々へ取材をする。そのうちに明らかになってきた少女の過去とは。そして裁判は意外な結末を迎える。第159回直木賞受賞作。

直木賞~&祝・映画化。
好きな俳優が映画に出るとその原作を買うという習性が未だにある私の妹。
今の推しは中村倫也のようです。
ということで、妹から借りた本です。
ありがたや。

実際の物語は、BOOKデータベースで表せないほど深く重く。
北川景子演じる由紀にも子供の頃からの心の傷があったりしまして。
そのせいで大学を1年休学したり、親と疎遠になったり。
中村倫也演じる迦葉(かしょう)も、母親との関係が悪く。
我聞を兄と慕うも、実は従兄弟。

なんとなく作者のイメージから「病んでる恋愛小説」というイメージが
強いんだけれど、この本はミステリー色もあって好みでした。
環菜の父親殺しの真相、そこにいきつくまでの虐待。
歪んだ夫婦愛。そして由紀と迦葉の関係(大学の同期)

そんな中、由紀の夫である我聞さんの存在というのは
本当に由紀に必要だったと思う。
迦葉ではダメだねー。
我聞さんくらいの包容力がないと。
06:00  |  その他さ行の作家  |  トラックバック(0)  |  コメント(0)  |  EDIT  |  Top↑

2020.12.26 (Sat)

「コープスハント」 下村敦史



コープスハント 下村敦史

「俺は“思い出の場所”に真犯人の遺体を隠してきた。さあ、遺体捜しのはじまりだ」美貌の連続猟奇殺人犯、浅沼聖悟。彼が死刑判決後に放った衝撃の告白に世間は騒然となる。一連の事件に違和感を覚えていた刑事の望美は、単独で捜査に乗り出す。引き籠もりの中学生の宗太は、尊敬する動画配信者のにしやんに誘われ、もう一人のユーチューバー・セイと三人で、ひと夏の“遺体捜し”の冒険に出るが…。事件の真相を追う女刑事と、遺体捜しの少年たち。両者が交錯するとき、「真実」は変容するー!

2つの物語が並行して進んでいくんだけれど、この両方の話が行きつくのは
どこなんだろう?と、思っていました。
読み終わったらそれは普通にそこしかないだろ。ってところだったんだけれど。
読んでると気づかないものです。

私はユーチューバーという人たちにいい印象を持ってないのですが、
この本を読んだらまたその思いが加速しました(笑)
ユーチューブというのは広告収入だからね。
何人にも見てもらわないといけなくて。
だからこそ、興味を示してもらおうとするんだけれど・・・
普通に「??」と思う。この本を読んでもね。

かたや、先走り捜査のせいで謹慎中の刑事。
推理はあっているものの、謹慎中だし、周りに迷惑も
かけているので誰も信じてくれなくて。
結局1人で動いてて、危険な目に遭ったり。
かなり大変そうでした。
13:41  |  下村敦史  |  トラックバック(0)  |  コメント(0)  |  EDIT  |  Top↑

2020.12.14 (Mon)

「未知海域」 宗田 理

未知海域

未知海域 宗田理

西アフリカで拿捕され帰国した友永を待っていたのは、親友の兵藤がニュージーランドで遭難したという知らせだった。友永は兵藤がニシンの新しい漁場を見つけたのではないかと推測するが、死んだはずの兵藤の姿をシンガポールで見たという情報が流れてくる。兵藤の行方を追ってシンガポールへ飛ぶ友永。しかし彼の周りには諜報機関や秘密結社など、正体不明の怪しい組織や人物がうごめき始め……。息詰まるサスペンスに満ちた著者のデビュー作!

面白かったです。
何というか、時代はものすごく昔なんだけど。
なんといっても、国名が「ソビエト」(T_T)

それでも人間やることといったら一緒で、邪魔な人間を消したい。
逃げる→追う→騙す→守る。
ときどき友情と愛情。
麗玉とのチームワークがよくて。
しかし、彼女の秘密がイマイチわかってなくて。
もう少し詳しく知りたいところでした。

それでも、途中からの展開が面白かった。
最初は多少謎な感じもありましたので、
説明がややこしいというのと、誰が味方で
誰が敵なのか分からなかったっていうか。

ラストはちょっと悲しくなりましたが楽しめた1冊です。
昔の話だけどね。
08:43  |  その他さ行の作家  |  トラックバック(0)  |  コメント(0)  |  EDIT  |  Top↑

2020.11.28 (Sat)

「デルタの羊」 塩田武士



デルタの羊 塩田武士

アニメ製作プロデューサー・渡瀬智哉は、念願だったSF小説『アルカディアの翼』のテレビアニメ化に着手する。しかし業界の抱える「課題」が次々と浮き彫りとなり、波乱の状況下、窮地に追い込まれる。一方、フリーアニメーターの文月隼人は、ある理由から波紋を広げる“前代未聞のアニメ”への参加を決意するが…。アニメに懸ける男たちの人生が交差するとき、“逆転のシナリオ”が始動する!

この本の「スゲー」と思うところは、時代はコロナから脱出したということ。
「コロナの中にあって」とか、コロナという文字がちょいちょい出てくる。
ってことで、最近書かれてますね。
小説もこういう時代になったかーーーー。

はやく現実もコロナから脱出したいなぁ。

で、アニメ制作の話。
時代はCGなんだねー。
ただ、先日亡くなった矢口高雄さんが森川ジョージさんに
「日本の四季は日本の絵の具じゃないと表現できない」
と、お話されたらしく、やっぱりアナログならではの
表現とか色彩ってあるよなぁー。
なんて思いながら読んでました。

最初は「作中作??」なんて思ったらまさかの同級生。
一体どういうことー!??
と、ちょっと混乱する部分もありました。
もう少し「熱い」本かなと思ったんですが、
それほどでもなかったかな??
個人的にはもう少し「熱く」てもよい(・∀・)
05:00  |  塩田武士  |  トラックバック(0)  |  コメント(0)  |  EDIT  |  Top↑

2020.09.22 (Tue)

「大聖堂の殺人」 周木律



大聖堂の殺人 周木律

すべての事件を操る数学者・藤衛に招かれ、北海道の孤島に聳え立つ大聖堂を訪れた宮司百合子。そこは、宮司家の両親が命を落とした場所だった。災禍再び、リーマン予想の解を巡り、焼死や凍死など不可解な殺人が発生する。しかし、藤は遠く離れた襟裳岬で講演の最中だった。大人気「堂」シリーズ、ここに証明終了!

シリーズ完結!
面白かったです。

っていうよりは「慣れました」の方が大きいかな。

トリックがめちゃくちゃで。
この本にもありました「常識とは常に疑うべきもの」
このシリーズにむっちゃ合う言葉です。

藤衛が孤島に呼び出し、「皆が無事に集うことができてなにより」
なんて言葉に対し、神(←名前)が「生きてなくちゃ、殺されないものね」
と、吐いた言葉がウケた。

その言葉通り、どんどん死んじゃうんだけどね。
暗示にかかったのかなぁーなんて思ってたら
誘導・・・。まぁ暗示みたいなものか。

ラスト、百合子を守った兄の魂ともいうべきか。
泣ける~。泣けた。
この話、兄妹愛みたいなのが満ち満ちてたので。
最後に兄の遺思みたいなのを感じることができた気もする。
06:00  |  周木律  |  トラックバック(0)  |  コメント(0)  |  EDIT  |  Top↑

2020.09.15 (Tue)

「鏡面堂の殺人 ~Theory of Relativity~」 周木律



鏡面堂の殺人 ~Theory of Relativity~ 周木律

異形の建築家が手掛けた初めての館、鏡面堂。すべての館の原型たる建物を訪れた百合子に、ある手配が手渡される。そこには、かつてここで起きたふたつの惨劇が記されていた。無明の闇に閉ざされた密室と消えた凶器。館に張り巡らされた罠とWHO、WHY、HOWの謎。原点の殺人は最後の事件へ繋がっていく!

前作で百合子の身にとても悲しいことが起きて、もう生きる屍状態です。
読んでて辛いなぁーと。
読者もずっと読んでたのでやや百合子の気持ちに同調できまして。

そんな状況から百合子を救ったのは神でして。

鏡面堂へ連れていき、ある手記を読ませ、謎を解明させる。
百合子も手記を読むうちにだんだんと変わってきて・・・

っていう、エピソード0的な話です。

最近多いよね。エピソード0。
手記を読んで謎を解くって・・・
どんなんだ。と、思いましたが。
でも、前作の流れから行くとこうでもしないと
ちょっと辛いかもしれない(作者的に)

次回でこのシリーズラストらしいので、
あまり間を開けないで読んでみたいです。

ただ、私の読んだ感想としては「頭のいい人って
面倒くさいなー」と。
ただそれだけ。変に張り合ったりプライド高かったり。
巻き添え喰った人気の毒だよね。
09:52  |  周木律  |  トラックバック(0)  |  コメント(0)  |  EDIT  |  Top↑

2020.07.24 (Fri)

「法の雨」 下村敦史



法の雨 下村敦史

厳格な法の運用ゆえに「無罪病判事」と呼ばれた嘉瀬清一は、結審直後に法廷で倒れてしまう。宣告されていたために有効とされた判決は、逆転無罪。無罪判決は死も同然である検察界。担当検事の大神護は打ちひしがれる。有罪率99.7%の日本でなぜ今!その後、この事件で無罪放免となった看護師が殺されたと知り、大神は嘉瀬のもとを訪れるが、嘉瀬は老人ホームにおり、会話もままならない状態となっていて…。あの判決に何があったのか。“法”は救いか縛りか。

2時間くらいで読み終えたんだけど、
割合にあっさりしてたかもしれない。
でも、大神さんが案外タフなので応援してしまいました。

検事なのにヤクザ3人と立ち回りなんてすごいよー!!
よく生きてたね!!

ヤクザとか成年後見制度の闇とか。
これを使わないといけない人ってやっぱり法律に疎い人
だよね。わたしも含め。
だから法に詳しい人の都合のいい状況に陥るんだし。
何というか・・・イヤな仕組みです。

確かにさ、藤本弁護士が言っていることも正論
なんだろうけれど、TPOっていうものがあるじゃないか!
そういうのとか、「法」の前では無力なのかなぁ。

認知症の嘉瀬さんですが、法律の話になると饒舌になる
という事ですが・・・饒舌になりすぎじゃない?
そこらへんは多少のご都合主義もありました。
12:00  |  下村敦史  |  トラックバック(0)  |  コメント(0)  |  EDIT  |  Top↑
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