2017年03月 / 02月≪ 12345678910111213141516171819202122232425262728293031≫03月

2017.03.25 (Sat)

「喧嘩」 黒川博行



喧嘩 黒川博行

「売られた喧嘩は買う。わしの流儀や」建設コンサルタントの二宮は、議員秘書からヤクザ絡みの依頼を請け負った。大阪府議会議員補欠選挙での票集めをめぐって麒林会と揉め、事務所に火炎瓶が投げ込まれたという。麒林会の背後に百人あまりの構成員を抱える組の存在が発覚し、仕事を持ち込む相手を見つけられない二宮はやむを得ず、組を破門されている桑原に協力を頼むことに。選挙戦の暗部に金の匂いを嗅ぎつけた桑原は大立ち回りを演じるが、組の後ろ盾を失った代償は大きくー。腐りきった議員秘書と極道が貪り食う巨大利権を狙い、代紋のない丸腰の桑原と二宮の「疫病神」コンビ再び。

前作で「破門」された桑原ですが、ヤクザの世界の破門がどういうものかわからず・・・
なので、元の弟子(?)の木下とかセツオが協力しているのを見ると不思議な世界だなーと思います。
そこは上司(親分?)が絶対というわけではないんだねー。

堅気の二宮と自称堅気の桑原は相変わらず面白い2人で
お金の話になると二宮は本領を発揮するというか・・・
せこい(笑)
せこくて笑ってしまいました。
どんな時でも自分を曲げないというか・・・
お金に関しては彼が一番かもしれない(笑)

牧野さんという40代の女性が登場し、二宮とデートしてました。
1話限りの登場人物かと思ってましたらもしかして次作も登場するかなー。
ただの女性には見えんが・・・

さて・・・ラストにいろいろと桑原のいる世界で動きがあったようです。
どうなるかなーん??
05:00  |  黒川博行  |  トラックバック(0)  |  コメント(0)  |  EDIT  |  Top↑

2017.03.24 (Fri)

「新・日本の七不思議」 鯨統一郎



スリーバレーのバーテンダー松永は、早乙女静香の話についていくため日夜歴史の勉強を続けている。ある日、静香が宮田六郎と連れ立って店に入ってきた。これまで宮田に対してやたら喧嘩腰だった歴史バトルにおいても、何やら風向きが違う。なぜだ?二人の親密な態度は気になるが、現存する世界最古の国ニッポンのことを知らないのも捨て置けない…。

【目次】
原日本人の不思議/邪馬台国の不思議/万葉集の不思議/空海の不思議/本能寺の変の不思議/写楽の不思議/真珠湾攻撃の不思議


物語的には「崇徳院を追いかけて」の後になるのかー。
いきなり、2人がラブラブになってて驚きました(笑)
一体どういうこと?この間まで宮田の説に目くじら立ててたくせにと思ったのですが。

そう思うと、以前の宮田の説に静香が猛烈に絡んでくるというシチュエーションのほうが楽しめたかも。
で、今回はバトルがこの2人ではなく、2人が組んだのでそれ以外の人とになる。
まぁそれでもいいんだけど、物語のクォリティーは下がったかも。

途中で終わった??みたいなものあるし。
写楽の謎は、前に島田荘司さんの本で読んだのが面白かったよなーー。
あのくらい深く掘り下げてくれると説得力もあるが・・・
これは・・・まぁ短編の中の短編だからね(笑)

邪馬台国に関しては自分の説をさらに強固に裏付けた・・・って感じですが、
その時代に「皆〇〇食」があったかどうかって分かるんですかねー。

でもこれで人物構成も納得したからまた崇徳院を追いかけてを読もうっと(〃ω〃)
05:00  |  鯨統一郎  |  トラックバック(0)  |  コメント(0)  |  EDIT  |  Top↑

2017.03.20 (Mon)

「新・世界の七不思議」 鯨統一郎



新・世界の七不思議 鯨統一郎

東洋の寂れたバーの片隅で、過去幾たりもの歴史学者を悩ませてきた謎がいともあっさり解明されてしまうとは。在野の研究家以上には見えない宮田六郎が、本職の静香を向こうに廻して一歩も引かないどころか、相手から得たばかりのデータを基に連夜の歴史バトルで勝利を収めていく。宮田の説に耳を傾けながら、歴史に興味を持ち始めた若い頃のようにワクワクするジョゼフであった。

【目次】
アトランティス大陸の不思議/ストーンヘンジの不思議/ピラミッドの不思議/ノアの方舟の不思議/始皇帝の不思議/ナスカの地上絵の不思議/モアイ像の不思議


前回の日本史とは違って、世界史は全く分かりません(^^;)
ナスカ、モアイ、ピラミッドのように存在しているものはかろうじてわかりますが、
ノアの方舟も少し怪しいし、それ以外はほぼ初耳に近い(^^;)

なので純粋に小説として楽しみました。
こういう説にするのかー。
今は世界は近いっていうイメージがありますが、当時も結構近かったかもしれない。

バーテンダーの松永さんの腕前が上がっております。
前作ではカクテルは5種類しか作れなかったのに、歴史の勉強とともにカクテルの腕前も
あがっているようです。
料理もおいしそうだー。カクテルに合うのかどうかは首かしげますが、
かつ丼とか。ウニとか。
日本酒のほうがいいようなー・・・?
っていうか、飲みに行ってかつ丼はないんじゃないかと(笑)

静香の荒々しい気性が結構好きです。
本人は支離滅裂ながらも、自分で言うように実はお人好しの女性かと。

連続して読んでしまいましたが、この歴史談義&カクテルから逃れそうにありません(笑)
05:00  |  鯨統一郎  |  トラックバック(0)  |  コメント(0)  |  EDIT  |  Top↑

2017.03.17 (Fri)

「去就 隠蔽捜査6」 今野敏



去就 隠蔽捜査6 今野敏

大森署管内で女性の連れ去り事件、さらに殺人が勃発。ストーカーによる犯行が濃厚になる中、捜査の過程で署長・竜崎は新任の上役と対立する。家庭でも娘にストーカー騒動が発生。予想不能の事態が公私に続発して…不穏な緊張感漂う最新長篇!

もうすっかりマンネリと化しているんだけど最高に面白い。
「竜崎」という人となりが分かって読むので楽しいんだよね。

それでも弓削に対して「腹立つ」とかいう気持ちもあるんだー。
竜崎さん、感情あるんだーとちょっと意外に思ったけど(笑)

美紀(娘)のストーカー騒動は結局終わってみると「なんだそれ?」と思ったけど
それすら上手くまとめることとした竜崎・・・すごすぎる。
それも凄いが、冴子さん(妻)がさらに凄いんだよねー。きっと。
夫婦の連係プラス2人と言ったところか。

「家庭のことは自分はわからないから妻に任せている」という発言にはイラっと来るけど(笑)
でも、仕事に関してはいう事ないよねー。
合理的ということはこんなにも素晴らしいのか。
私も仕事で無駄なことをしたくないよーーー。
協力してくれ→上司たち。

毎回読んでて気持ちがよいのは、そういうことなんだろうね。
まぁ竜崎自身が上の立場であるから通用するとはいえ、
部下を信じ、自分は出しゃばらず、それであっても責任は自分が取るとハッキリ言える。
しかも本音で。
いいよねー。素敵よねー。
毎回読んでてこんなに気持ちの良くなる警察小説があるだろうか。ってくらい好きです。
05:00  |  今野敏  |  トラックバック(0)  |  コメント(0)  |  EDIT  |  Top↑

2017.03.16 (Thu)

「邪馬台国はどこですか?」 鯨統一郎



邪馬台国はどこですか? 鯨統一郎

カウンター席だけの地下一階の店に客が三人。三谷敦彦教授と助手の早乙女静香、そして在野の研究家らしき宮田六郎。初顔合わせとなったその日、「ブッダは悟りなんか開いてない」という宮田の爆弾発言を契機に歴史談義が始まった…。回を追うごとに話は熱を帯び、バーテンダーの松永も教科書を読んで予備知識を蓄えつつ、彼らの論戦を心待ちにする。ブッダの悟り、邪馬台国の比定地、聖徳太子の正体、光秀謀叛の動機、明治維新の黒幕、イエスの復活ーを俎上に載せ、歴史の常識にコペルニクス的転回を迫る、大胆不敵かつ奇想天外なデビュー作品集。

【目次】
悟りを開いたのはいつですか?/邪馬台国はどこですか?/聖徳太子はだれですか?/謀叛の動機はなんですか?/維新が起きたのはなぜですか?/奇蹟はどのようになされたのですか?


想像以上に面白かった。
裏歴史モノが好きなので、高田崇史さんの本をよく好んで読んでますが、
鯨さんの本も私には合うのかと再認識。

聖徳太子と織田信長については、それこそ高田さんだったりとか他の人の本で書かれていたので、「ここにも同じ説があるっ!」と喜びましたが、邪馬台国はねー。意外だった。

東北説を唱えてます。
もっと具体的にいうなら「岩手県説」
邪馬台国が岩手だよーーー!!!

でも、宮田さんが唱えた説によるとしっくりくる。
最後とどめとも言える一言に「そうかっ!!」とも。
っていうか、なんで気づかなかったんだろう。

今まで邪馬台国に関して興味なかったんだけど(^^;)
これは面白かった。

悟り(ブッダ)とか奇蹟(イエスキリスト)とかはあまり興味ないんだけど(^^;)
あとはーー、維新か。
私も「黒幕」と書いている人が実は何気に実権を握っているのではないかと思ってました。
私がこういう考え方をしているというのは以前何かで読んだのかも。
さすがに催眠術師までは気づかなかったけど。

次も楽しみだーーー。
05:00  |  鯨統一郎  |  トラックバック(0)  |  コメント(2)  |  EDIT  |  Top↑

2017.03.06 (Mon)

「マカロンはマカロン」 近藤史恵



マカロンはマカロン 近藤史恵

下町の小さなフレンチ・レストラン、ビストロ・パ・マルは、スタッフ四人、カウンター七席、テーブル五つ。フランスの田舎を転々として、料理修業をしてきた変人シェフ三舟さんの気取らない料理と、身も心も温めてくれるヴァン・ショーは大人気。そして、実はこのシェフ、客たちの持ち込む不可解な謎を鮮やかに解く名探偵でもあるのです。豚足をめぐる少年と母親の再婚相手との物語、おしゃれな大学教師が経験した悲しい別れの謎、消えたパティシエが残した言葉「マカロンはマカロン」とは?…等々、胸を打つ話ばかり。ブーダン・ノワール、豚足料理、マカロン、ベリーのタルト…メインディッシュもデザートもきっとご満足いただけます。絶品料理の数々と極上のミステリをどうぞ!

【目次】
コウノトリが運ぶもの/青い果実のタルト/共犯のピエ・ド・コション/追憶のブーダン・ノワール/ムッシュ・パピヨンに伝言を/マカロンはマカロン/タルタルステーキの罠/ヴィンテージワインと友情


このシリーズ久々。
今回は全部部隊が「パ・マル」だったので楽しく読みました。
三舟シェフが鋭いんだよねー。
なんか視線が強烈そう(笑)
どの話もちらりと毒があって、その毒のある話を読んで
「近藤さんだなー」と思う。
近藤さんの話には毒のある話が多く、その毒にやられているわたし(ノ∀`*)

フランス料理もおいしそうだけどやっぱり高いよね(笑)
無理だ。
値段が高い以上に、この本に登場している料理名を読んでも
何がどういう料理なのかさっぱりわからんw

読んで、何の料理だかわからないけれど想像しているだけで十分(´∀`*;)ゞ
05:00  |  近藤史恵  |  トラックバック(0)  |  コメント(0)  |  EDIT  |  Top↑

2017.03.04 (Sat)

「崇徳院を追いかけて」 鯨統一郎



崇徳院を追いかけて 鯨統一郎

星城大学の研究者早乙女静香はバー“スリーバレー”でライターの宮田六郎と知り合った。歴史談義で角突き合わせるだけの関係だったが、どうしたわけか共に京都を旅する成り行きに。ところが、観光と洒落込む間もなく彼らの知人が次々と奇禍に遭い、被害者との接点に注目した警察は二人を追及しはじめる。事件を解明すべく奔走する宮田と静香。歴史上の謎に通じるその真相とは?

こちらも初めましての作家さん。
かりんトウさんから借りましたがかりんトウさんもシリーズものと知らずに買った???

なのでシリーズ途中作品みたいですが、かなり好き。
高田崇史作品を好んで読んでいると
「崇徳院??あぁ日本三大怨霊ね(・∀・)」
・・・くらいの知識はあります(笑)

どういう関係の宮田と静香なのかよーわからんところが苦しかったけれど、
バラバラ殺人のトリックなどは好みだ・・・
よく考えるとありがちではあるんだけど、だからこそ
「こういうトリックなんだ」とわかると「あぁ・・・そうか・・・(〃▽〃)」と納得する。

かなり好みの作品ではありましたが、読書メーターを読むとこの話は
通常から行くと毛色の違う話だったみたいで、
普段は居酒屋であーだこーだと推理している本らしい??
居酒屋でトーク。
楽しそうです(笑)
邪馬台国シリーズって言われているようですが、確かに邪馬台国も謎だよねー。


05:00  |  鯨統一郎  |  トラックバック(0)  |  コメント(0)  |  EDIT  |  Top↑

2017.01.24 (Tue)

「遠い唇」 北村薫



遠い唇 北村薫

コーヒーの香りとともに蘇る、学生時代の思い出とほろ苦い暗号。いまは亡き夫が、俳句と和菓子に隠した想い。同棲中の彼氏の、“いつも通り”ではない行動。-ミステリの巨人が贈る、極上の“謎解き”7篇。

【目次】
遠い唇/しりとり/パトラッシュ/解釈/続・二銭銅貨/ゴースト/ビスケット


表題作の「遠い唇」と「しりとり」が好きー。
この2つは両方とも暗号がテーマで、でも、気づいたところで「分かった!」といえる相手がいない。

短編なんだけど泣かせるよねー。
泣けました。

でも、ほかの読メの感想を読んでると「しりとり」は「和菓子のアンソロジー」に掲載してたらしい。
これほどスパッと忘れることができるとは・・・(;・∀・)
まぁ・・・自分に言い訳するならアンソロジーなのでほかの作家さんよりも
地味だったということだろうな。
北村さんだけの物語になるととてもいい話となります。

「解釈」がちょっと変な設定の話で、まぁタイトルのとおり「解釈」なんだけど、
ちょっとおかしかった(笑)

あとわかりづらい話がありましたが、どうやら「冬のオペラ」という作品のその後の
話だったらしく、「冬のオペラ」を読んでない私には意味不明で当たり前みたい。
09:36  |  北村薫  |  トラックバック(0)  |  コメント(0)  |  EDIT  |  Top↑

2017.01.16 (Mon)

「ジャッジメント」 小林由香



ジャッジメント 小林由香

大切な人を殺された者は言う。「復讐してやりたい」と。凶悪な事件が起きると人は言う。「同じ目にあわせてやりたい」と。犯罪が増加する一方の日本で、新しい法律が生まれた。目には目を歯には歯をー。この法律は果たして被害者とその家族を救えるのだろうか!?第33回小説推理新人賞受賞。大型新人が世に問う、衝撃のデビュー作!!

というのが「復讐法」なんだけど、目には目を歯には歯を・・・
とやっていると復讐する方がもちません。

私も読む前までは「絶対復讐法よねー。同じ目に遭わせてやるんだっ!」と思ってました。
はい。
でも、実際同じ目に遭わせるというのは本当に大変なことです。
殺した相手を復讐によって殺すまではいいんだけど、その後のケアまでしてもらいたいなと思いました。
まともな精神の持ち主には務まりません。
やっぱりこういうのは図太い人じゃないと無理のようです。

特に表題作。
育児放棄により餓死した妹のために、10歳の少年が「復讐法」により刑を執行することにしたんだけど、復讐方法が母と内縁の夫を餓死させるというのが復讐法ならでは。
時間かかるんだよね。
じわりじわりと苦しんでいくんだけど、苦しめるほうもまた時間がかかる。
「えいやっ!」という復讐のほうがスッキリしていいのかもしれない。


05:00  |  その他か行の作家  |  トラックバック(0)  |  コメント(0)  |  EDIT  |  Top↑

2017.01.07 (Sat)

「芥川症」 久坂部羊



芥川症 久坂部羊

父の死因とは一体何だったのか?食い違う医師・看護師の証言。真相を求め、息子はさまよう(「病院の中」)。多額の募金を得て渡米、心臓移植を受けた怠け者の男と支援者たちが巻き起こす悲喜劇(「他生門」)。芸術を深く愛するクリニック院長と偏屈なアーティストが出会ったとき(「極楽変」)。芥川龍之介の名短篇に触発された、前代未聞の医療エンタテインメント。黒いユーモアに河童も嗤う全七篇。

【目次】(
病院の中/他生門/耳/クモの意図/極楽変/バナナ粥/或利口の一生


芥川龍之介の本って割合と好きなのです。
「藪の中」なんて初めて読んだとき電流が走った(笑)

でも、こうしてみると未読が沢山あったよー。
でも、気にしないで読んだけど。

未読である「地獄変」をもじった?「極楽変」がとても面白かった。
これは元の作品がかなり期待できる気がする。
読みたい。

「或利口の一生」は現代の医療についてモノ申してまして、
読んでると確かになぁーと思った。
例えば、私は毎年のようにがん検診をしているのですが、
1回やってしまうと毎年やってしまうサイクルに陥ってしまうー。
良くないかも。
でも、医者に言われると不安でまた受けてしまうのだよ。
きっと。うーーーー(TωT。)

「クモの意図」も好きだなぁ。
最初の「病院の中」がイマイチだったので先が心配になりましたが、
読んでいくうちに面白くなりました。
13:00  |  その他か行の作家  |  トラックバック(0)  |  コメント(0)  |  EDIT  |  Top↑
 | BLOGTOP |  NEXT