igaigaの徒然読書ブログ

読んだ本の感想を気ままに書く読書ブログ。時々映画鑑賞。

「おさがしの本は」 門井慶喜



おさがしの本は 門井慶喜

和久山隆彦の職場は図書館のレファレンス・カウンター。利用者の依頼で本を探し出すのが仕事だ。だが、行政や利用者への不満から、無力感に苛まれる日々を送っていた。ある日、財政難による図書館廃止が噂され、和久山の心に仕事への情熱が再びわき上がってくる…。様々な本を探索するうちに、その豊かな世界に改めて気づいた青年が再生していく連作短編集。

【目次】
図書館ではお静かに/赤い富士山/図書館滅ぶべし/ハヤカワの本/最後の仕事


個人的にレファレンスってカッコいいと思います。
「あーー。あの本なんですけどー」と、キーワードたる単語で「あぁ。それでしたら・・・」ってヤツやってみたーーーい(笑)
私が利用している図書館にあるかどうかは怪しいですが・・・

でも、ストーリー的にはあまりピンとはきませんでしたが・・・
でしたが、あの最後の「太陽の季節」じゃないほうの本。
アレがインパクト強すぎて思わず想像しちゃって読みたくなりました。
変態かも(爆)
凄いよね。
あんなシーンを書く本が「太陽の季節」以外あるのかと。
女性はやりませんが、男性諸君たちにとっては夢のあるシチュエーションなのでしょうか・・・
そこが気になる。

そういえば私が子供のころに読んだ本・・・何っていうんだろうなぁー。
読みたいなぁーと思います。7歳くらいに読んだ本だけど(←昔から活字ばか)
黄色い表紙で、こぐまが冒険する話だったと思うんだけど、結構有色人種とか沢山登場してて・・・
あまり人種にうるさくない時代だったのかな~。

「無気力探偵 赤い紐連続殺人事件」 楠谷佑



無気力探偵 赤い紐連続殺人事件 楠谷佑

高校2年生の霧島智鶴はどんな事件でも解決できる天才だが、最大の欠点は究極に無気力なこと。夏休みをだらだらと過ごす彼のもとに、刑事の熱海や同級生の揚羽、後輩の柚季が次々と難題を持ち込む。つながりのありそうな二件の殺人事件、豪邸に届いた怪盗からの予告状、ある作家の謎の自殺、さらには赤い紐を使った連続殺人…。智鶴に敵愾心を持つエリート警部・上諏訪と対立しつつ、しぶしぶ事件解決に挑むがー?


ライトではあるんだけど、その割にはやや読みづらい。
っていうのは、人物関係かなぁー。

苗字が温泉に関係しているのもあるんだけど、やたらと難しい(笑)
誰がどの温泉か・・・みんな温泉なので混乱するのですねー。
ついでに言えば、たまに男性女性で混乱する箇所もあるしww

4話からなる1冊です。
4話目が一番長い話だったけど、個人的には一番イマイチ。
短いほうが面白かったです。

4話目はねぇーいろいろと言いたいことはある(笑)
犯人の謎過ぎる連続殺人の理由。
はぁ。。。
そうですか。。。。

そういう感想を覚えました。

「付添い屋 六平太」 金子成人



付添い屋 六平太 金子成人

時は江戸・文政年間。秋月六平太は、信州十河藩の供番(篭を守るボディガード)を勤めていたが、十年前、藩の権力抗争に巻き込まれ、お役御免となり浪人となった。いまは裕福な商家の子女の芝居見物や行楽の付添い屋をして糊口をしのぐ日々だ。血のつながらない妹・佐和は、六平太の再士官を夢見て、浅草元鳥越の自宅を守りながら、裁縫仕事で家計を支えている。相惚れで髪結いのおりきが住む音羽と元鳥越を行き来する六平太だが、付添い先で出会う武家の横暴や女を食い物にする悪党は許さない。立身流兵法が一閃、江戸の悪を斬る。時代劇の超大物脚本家、小説デビュー!

【目次】
雨祝い/初浴衣/留め女/祝言


妹が勘違いして買った本らしいのですが、楽しく読みました。
妹の佐和の気持ちを思うとなんかいじらしくてねぇー。
時代が時代とは言え、気の毒になりました。

が。

結果的に「吉」と出たかな。

佐和の幸せが私の幸せであります(〃ω〃)

設定がよくわからん。
付添い屋・・・ようするにボディーガードみたいなものなんでしょうね。
元々の仕事もボディガードみたいだし。

割合にサクサク読みましたが、続きが読みたいかと言われるとねぇ。
そうでもないというのが正直なところ。
佐和の件も片付いたし。

「私の本の空白は」 近藤史恵



私の本の空白は 近藤史恵

気づいたら病院のベッドに横たわっていたわたし・三笠南。目は覚めたけれど、自分の名前も年齢も、家族のこともわからない。現実の生活環境にも、夫だという人にも違和感が拭えないまま、毎日が過ぎていく。何のために嘘をつかれているの?過去に絶望がないことだけを祈るなか、胸が痛くなるほどに好きだと思える人と出会う…。何も思い出せないのに、自分の心だけは真実だった。

主人公が記憶喪失なもので、読者も読みながら手探りで真実を探そうとしている感じが面白かった。
結局、この本に登場する慎也も晴哉もダメ男ではある。

最初「こわー」と思っていた祐未がなんだかんだと、一般常識を持った人で・・・

慎也と晴哉・・・どちらがより腹が立つか。
バカ男か。

甲乙つけがたい(ノ∀`)

そのくらい酷いなぁー。
とりあえず、記憶を失って何もかも分からない南にむかって2人とも

「俺のためにすべて忘れてくれたんだね」

と、ほざく。
確かに最後まで読んでみるとこのセリフ・・・確かにそうだよなぁーと
思うんだけど。うーん。晴哉タイプの男って身近で見た事ないからなぁー
ちょっと想像つかん。

とにかくどんな展開になるのか、どういう風に終わらせるのか。
やっぱりこの本通りの終わり方じゃないとマズいよなぁと思っていたら、その通りのラストになって安心しました。

「震える教室」 近藤史恵



震える教室 近藤史恵

歴史ある女子校・凰西学園に入学した真矢は、怖がりの花音と友達になる。ひょんなことから、ふたりは「出る」と噂のピアノ練習室で、虚空から伸びる血まみれの白い手を目撃してしまう。その日を境に、ふたりが手をつなぐと、不思議なものが見えるようになった。保健室のベッドに横たわる首がないびしょ濡れの身体、少女の肩に止まる白いなにか、プールの底に沈むもの…。いったいなぜ、ここに出現するのか?少女たちが学園にまつわる謎と怪異を解き明かす、6篇の青春ミステリ・ホラー。

【目次】
ピアノ室の怪/いざなう手/捨てないで/屋上の天使/隣のベッドで眠るひと/水に集う


怖くはないんだけど、面白かった。
いわゆる「学校の怪談」系です。

主役の2人が基本、のんびりしているのか、あまり緊迫感がないのが救いなのかも。
私が「怖い」「怖い」というホラーは三津田信三さんのホラーなので(^^;)

でも、この中で怖いなぁーと思ったのが「捨てないで」
ぶっちゃけ、ぬいぐるみの怨念です。
私はぬいぐるみはあまり持たないほうだったのでそういう怨念は持たれてないと思いますが・・・こういうのってありそうで怖い(^^;)

最初は友達出来ないんじゃないかと心配しながら読みましたが、
クラスに溶け込んでいるみたいでよかった。

親交のある編集者がホラーの方に異動したっていうのは
近藤さんのリアルな話だったのかな。
近藤さんのこの手のホラーを読んだことがなかったので
ふと思いました。

「紅のアンデッド」 川瀬七緒



紅のアンデッド 川瀬七緒

東京都内の古民家で、おびただしい血痕と3本の左手の小指が見つかった。住人の遠山という高齢夫婦とその客人のものと思われたが、発見から1ヵ月経っても死体は見つかっていない。いっこうに捜査が進展しない中で岩楯警部補は、相棒の鰐川と事件現場を訪れ近所の聞き込みを始める。他方、法医昆虫学者の赤堀は科捜研を再編成した「捜査分析支援センター」に配属されていた。法医昆虫学と心理学分野、技術開発部の三つが統合された新組織だ。所属のせいで事件現場には立ち入れなくなったものの、同僚のプロファイラーと組んで難事件に新たな形で挑戦を!

好きなシリーズです(〃ω〃)

今回も「赤堀せんせ」のはじけっぷりが読めて何よりでございます。

今回は初めてと言ってもいいくらい、赤堀の影の部分が登場します。
父親との関係とか、いろいろあるみたいです。
思わず岩楯刑事に話てしまったが、あとで話してしまったことに後悔し、
「この間の夜のことは忘れてくれ」と言い、思い切り鰐さんに誤解されてましたw

今回はハエ、ウジはあまり登場しませんが、やけど虫なる虫に
顔中、体中傷つけられた赤堀です。
それでも、「わたしを舐めるな」といい放つ姿はカッコいいぞ。

岩楯刑事と今後どのような関係になるのか、想像もつきませんが(笑)、
好きなシリーズなのでどんどん読んでいきたいです。

そして肝心の殺人事件云々も面白かった。
なんか、スッキリした解決方法だった。

「浦島太郎の真相」 鯨統一郎



浦島太郎の真相 鯨統一郎

母一人子一人で暮らしてきた四十五歳の娘は七十五歳の母親をなぜ殺害したのか?不明だった事件の動機を、美人大学院生・桜川東子が昔話・浦島太郎の大胆な新解釈で解き明かす(表題作)。日本酒バーで益体もない話を繰り広げる常連二人とマスターのヤクドシトリオ。彼らが解けない事件の謎を昔話になぞらえて次々と解決する東子の名推理。鯨ミステリーの妙技が冴える。

【目次】
浦島太郎の真相/桃太郎の真相/カチカチ山の真相/さるかに合戦の真相/一寸法師の真相/舌切り雀の真相/こぶとり爺さんの真相/花咲爺の真相


場所は日本酒バー。
日本酒好きな私には憧れの場所ですね。
秋田のお酒も何回も登場しまして、嬉しい限りです。
で、本題に入る前にヤクドシトリオが昔の話をあーだこーだと懐かしく話す。
マニアレベルで・・・( ̄▽ ̄;)
私より年齢が上の設定なので、実際のところ好んで見てた昔の映画以外は何を言っているのかさっぱり・・・
でも、同年代(おそらく私より一回り位年上)の人は本題よりもこちらに共感したかもしれない。

桃太郎の話とかは、他の作家さんの話でも似たような解釈の話がありました。
そういうことなんだよね。
鬼をどう見るかってことなんだよね。

そして「擬人化」
高田さんのQEDで安倍晴明の式神が「蛙」を殺したのを「可哀想に」と言ってたけど、実際は人間のこととあった本に物凄く納得がいっていたのを思い出しました。

やっぱりこの手の話はどこかでつながっているようです。

読んでいる分には面白いけれど、こんな変なマスターがいる店に一人で飲みにいく東子さんってかなり変人かメンタル強いかどちらかかと・・・・

「記憶破断者」 小林泰三



記憶破断者 小林泰三

頼りになるのは、ノートだけ。記憶がもたない男は、記憶を書き換える殺人鬼に勝てるのか?見覚えのない部屋で目覚めた二吉。目の前には一冊のノート。そこに記されていたのは、自分が前向性健忘症であることと「今、自分は殺人鬼と戦っている」ということだった。殺人鬼は、人に触れることで記憶を改竄する能力を持っていた。周囲は誰も気がつかない中、その能力に気がついた二吉に、殺人鬼の脅威が迫り来る。絶対絶命の中、記憶がもたない二吉は、いったいどういう方法で、殺人鬼を追いつめるのか?二人の勝負の行方は?

今まで読んだ小林作品の中で一番のお気に入り。
先が気になって夜更かしですよ。もう若くないのに(笑)

でも、多少都合がいいよね。
記憶が数十分しか持たないのに、なんだかんだで殺人犯と戦ってるし、
そういう都合のよさが多少気になるけれど、
「細かいことはいいや!」とあまり細かくないところまで気にしないで読みました。

第一、眠ってしまい記憶が飛んだとき、多大な情報の入っているノートを逐一
読んでいる時間があるのかと。
殺人犯は今そこにいるのに。

でも、面白い展開で楽しかった。
最後のあのシーンはアメリカのホラーみたいな終わりかたで
多少釈然としませんが、あの人はいったい何者なんだろう。

「チュベローズで待ってる AGE32」 加藤シゲアキ




チュベローズで待ってる 加藤シゲアキ

2025年。ゲーム会社に就職した光太は、気鋭のクリエイターとして活躍しながらも、心に大きな喪失感を抱えていた。そんな彼の前に、再び現れたチュベローズの面々。折しも、不気味な女子高生連続失踪事件が世間を騒がせ、光太が心血をそそぐプロジェクトは大きな壁にぶつかろうとしていた。停滞した時間が一気に動き出そうとするなか、否応なしに過去と向き合った末に、光太がたどりついた10年前の恐ろしくも哀しい真実とはー。

正直失速したなーと。
連続して読まなかったせいもあるかもしれませんけれど、
光太も32歳になって守りに入ってしまった感じがしました。
結婚しているわけでもないし、家族、恋人がいるわけでもない。
でも、会社での地位があるんだよね。

なので、美津子の甥が登場しても保身というか、そういう感じに思える。
それはそれで光太の成長だからいいんだけど、ユースケ@甥にしたら
許せないんだよねー。

しかし・・・自殺した伯母の復讐って・・・??
ちょっと疑問ではある。

ラストは綺麗な終わり方になりましたが、そこにも登場する10年の壁。
これが1年後だったり2年後だったりすると私の気持ちも違うけれど、
結果として10年後だもんね。

なんかモヤモヤ感がもんのすごい。
2025年の話ってことなので、DTっていう無人タクシーが登場
してましたがリアルにこれはありそうだ。

そしてタイトルなのにほとんど登場しなかったチュベローズ(T_T)

「銀河鉄道の父」 門井慶喜



銀河鉄道の父 門井慶喜

宮沢賢治は祖父の代から続く富裕な質屋に生まれた。家を継ぐべき長男だったが、賢治は学問の道を進み、理想を求め、創作に情熱を注いだ。勤勉、優秀な商人であり、地元の熱心な篤志家でもあった父・政次郎は、この息子にどう接するべきか、苦悩したー。生涯夢を追い続けた賢治と、父でありすぎた父政次郎との対立と慈愛の月日。

直木賞~(*'ω'*)
で、初めましての作家さんです。

宮沢賢治のお父さんの話なんだけど、
普通に考えて宮沢賢治はダメ男だと思う。
金銭感覚は最悪だし、山師っていうか、
自分の才能を過信し、人造宝石を作るんだっ!!
とかいう。

それにかかる資金はお父さんに出してもらうんだもーん。

的な甘々な考えで、政次郎@父は厳しくしたいのだけど、
どうも厳しきしきれない。
なんでだろうねー。
長男だからかな。
読んでて不思議だった。明治の男ですし。

こんな石とか宗教だ言っている人が気づけば童話作家。
不思議だー。

ちなみにワタクシigaiga。
宮沢賢治は「注文の多い料理店」しか読んだことがありません。
「銀河鉄道の夜」と「風の又三郎」はわらび座のミュージカルで観たけど
「注文の多い料理店」はおそらく小学生くらいに読んだと思うんだけど
この話のオチに子供心にときめきました(笑)

昔からこういう展開の話が好きだったのかも。