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2018.02.19 (Mon)

「ビギナーズ・ドラッグ」 喜多喜久



ビギナーズ・ドラッグ 喜多喜久

世界を変えるのはいつだって、ひたむきな努力と果てしない情熱だ!中堅製薬会社で事務職を務める水田恵輔は、祖父が入居する老人ホームで出会った女性・滝宮千夏に一目惚れする。しかし、彼女は治療困難な難病に侵されていた。彼女のために何かできないのか。悩んだ恵輔は、自ら治療薬を創ればいいと思い立つ。同期の研究員・綾川理沙を巻き込み準備を始める恵輔だったが、素人の思いつきに対する周囲の風当たりは強く…。次々と立ちはだかる困難、進行する病魔、恵輔の恋と情熱の結末はー。

こんな嘘くさい話でも、作家が喜多喜久さん@大手製薬会社研究員 であれば
「こういう事もあるのかな」
なんて思ってしまいます。

恵補が所属する製薬会社にまつわる話云々が事実に近いのかな。
お金の話だったり、ある程度いったところでの研究打ち切りだったり。

まぁ・・・恵補のほうは・・・うまく行き過ぎ感が・・・目も当てられない(/ω\)

理系がとても苦手な私は、結局のところ春日さんが頑張っているシーンは
読むには読んだけど理解には程遠いところにあります(笑)
1つ1つなんだよねー。
細胞ねー。

そういう難しいシーンもありましたが、基本的には気楽に読める小説でした。
理沙さんの強さがとても好きです。
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2018.02.02 (Fri)

「皇帝と拳銃と」 倉知淳



皇帝と拳銃と 倉知淳

私の誇りを傷つけるなど、万死に値する愚挙である。絶対に許してはいけない。学内で“皇帝”と称される稲見主任教授は、来年に副学長選挙を控え、恐喝者の排除を決意し実行に移す。犯行計画は完璧なはずだった。そう確信していた。あの男が現れるまでは。著者初の倒叙ミステリ・シリーズ、全四編を収録。“刑事コロンボ”の衣鉢を継ぐ警察官探偵が、またひとり誕生する。

【目次】
運命の銀輪/皇帝と拳銃と/恋人たちの汀/吊られた男と語らぬ女


なんかこういう登場人物いたよなぁーと思っていましたら
なんてことはなく、倉知さんの「なぎなた」に1話収録されてました。

謎そのものは割と普通で、きっちり「本格」ってことではないんだよねー。
でも、キャラが物凄く濃くて。
みんな見る人見る人乙姫警部を「し・・・死神が来た」とか思うわけです。
死神の次は「一人だけ葬儀屋が混ざってる」とか「まるで弔辞を読むみたいに」
とか、まぁだんだんとエスカレートしていく感じ。
相棒の鈴木刑事はものすごくイケメン刑事ですが、自分ではイケメンと気づいてない
控えめな刑事です。

これでもう少し、肝心の「事件」の方が面白かったら文句なかったかな。
緻密に絡まった糸をほどきながら事件解決・・・と、思いきやなんか
死神の圧倒的存在感にみんな負けたような感じ(笑)
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2018.01.27 (Sat)

「無痛」 久坂部羊



無痛 久坂部羊

神戸の住宅地での一家四人殺害事件。惨たらしい現場から犯人の人格障害の疑いは濃厚だった。凶器のハンマー、Sサイズの帽子、LLの靴跡他、遺留品は多かったが、警察は犯人像を絞れない。八カ月後、精神障害児童施設の十四歳の少女が自分が犯人だと告白した、が…。外見だけで症状が完璧にわかる驚異の医師・為頼が連続殺人鬼を追いつめる。

なんか本当のテーマはどこにあるんだろう。
最初の殺人事件は・・・あまり重要じゃないよね。
そこが警察小説と違うところかな。

この人の本を読むといつも「もしガンになっても手術しないほうがいいのかな」という
気持ちになります。
なんか・・・手術して抗がん剤して・・・よりも手術しないで緩和ケアでゆっくりと
生涯を閉じるほうがいいのか??とも。
まぁこれはきっと末期で見つかった場合だろうけれどね。
初期の場合はおそらく手術して取り除いたほうが長く生きられると
思うのであります。

サトミとか、伊原とか、白神とか登場人物が個性的すぎて
いろいろと突っ込みたいところはありますが・・・
どこから突っ込んでいいのやら・・・

一番驚いたのはこんなに厚い本なのに

「続くのか?」

という事です。
なんなんでしょう。この終わり方。
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2018.01.26 (Fri)

「ONOGORO」 鯨統一郎



ONOGORO 鯨統一郎

本最古の歴史書であり、物語も謎もふんだんの「古事記」。天武天皇に命を受け、巫女として類い希な能力を有する稗田阿礼が感知した真の日本の歴史は実に驚愕的なものだった。古事記に隠された日本人の重大な秘密とは?ベストセラー『邪馬台国はどこですか?』で颯爽とデビューを飾った著者が、有史以来の謎を解き明かす、鯨語訳古事記、千年紀末出版。

古事記ほとんど知らないので危うく全部信じそうになりました(笑)

違うシーンもあるようだが・・・
どこが違うのかわからないw
困ったー。今さら古事記なんて全文読みたくもないし。
でも、大体近いところいっているんだろうなと思いました。

トランプ大統領のセリフじゃないけれど、
「他にやることはないのか?」と言いたいくらい始終、交合ってました。
まぁまぐわんと子孫繁栄もならないけれど、
本当に「それ以外ないのか?」と。

少しずつ知ってる話もあるんだよね。
因幡の白兎とか。
そういうのは何となく知ってます。

でも、じっくりは知らないんだよなぁー。
これ読んでてちょっと勿体ないなと思いました。
多分、読んでる人に比べると面白さ7割くらいじゃないかな。

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2017.12.23 (Sat)

「デンジャラス」 桐野夏生



デンジャラス 桐野夏生

君臨する男。寵愛される女たち。文豪が築き上げた理想の“家族帝国”と、そこで繰り広げられる妖しい四角関係ー日本文学史上もっとも貪欲で危険な文豪・谷崎潤一郎。人間の深淵を見つめ続ける桐野夏生が、燃えさかる作家の「業」に焦点をあて、新たな小説へと昇華させる。

谷崎潤一郎未読なんだよねー。
だからどういう本を書くのか分からないんだけど、
この本を読んでいる限りは間違いなくエロボケ爺。

こまった爺だ・・・

ずっとそういう視点で読んでしまった。

重子は松子の妹なのか谷崎の妹なのかずっと分からなくて。
でも、読了後にwikiを読むと松子の妹だったのか。
そういう感じで見ると確かにあまり大きい態度もとれず。
居候ってことかー。

谷崎が夢中になったのが谷崎の3番目の妻@松子の息子の妻。
で、松子の子供→清一は重子の養子になるので、
戸籍的には重子の嫁に夢中になるってことのよう。

毎日2人で速達で手紙書くとかありえん。
恐ろしい。

千萬子@嫁 の当時の現代的な考え方に理解できるところも
あるのよねー。確かに昼まで起きてこない家の女たちって
なんなんだろう。とか思うもの。
そういう意味では千萬子の方が効率的でよいのかもしれない。

なんなんだかなぁーと思いながら読み終えた1冊となりました。
とりとめのない感想になってます。
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2017.12.04 (Mon)

「ぼくせん 幕末相撲異聞」 木村忠啓



ぼくせん幕末相撲異聞 木村忠啓

時は幕末、勧進相撲で禁じ手を使い角界追放となった三峰山岩蔵。進退窮まった彼は元行司の式守庄吉らとともに「観客に見せる」格闘技を立ち上げる。名付けてぼくせん──第8回朝日時代小説大賞受賞の著者による鮮烈な最新「格闘」時代小説。

あまりにタイムリーだったので日馬富士を思いながら読みました(笑)

この本でいうところの「禁じ手」は髷をつかんだことです。
引っ張ったようで・・・相撲界追放。
今はそういう事もないよね。まげをつかむと負けにはなるけど追放ほどではなかったような気がします。

幕末にすでに相撲ではなく、本を読む限りではどう考えてもプロレス・・・
っていうか、最後の技ってラリアットじゃない?
なんて思ったりもしまして。

読んでて楽しいところもありましたが、登場人物にクセがありすぎて
蓋を開けてみればみんななんかイヤな奴だった。
特にお滝。
もう少しまともかと思ったけれどなんというかなんというか・・・
少しがっかりした。

少し史実もあるようで、すべてがフィクションではないところにこの本の
意味があるのかなぁー。
日馬富士はどうなるのかなぁー。
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2017.11.17 (Fri)

「ときどき旅に出るカフェ」 近藤史恵



ときどき旅に出るカフェ 近藤史恵

平凡で、この先ドラマティックなことも起こらなさそうな日常。自分で購入した1LDKのリビングとソファで得られる幸福感だって憂鬱のベールがかかっている。そんな瑛子が近所で見つけたのは日当たりが良い一軒家のカフェ。店主はかつての同僚・円だった。旅先で出会ったおいしいものを店で出しているという。苺のスープ、ロシア風チーズケーキ、アルムドゥドラー。メニューにあるのは、どれも初めて見るものばかり。瑛子に降りかかる日常の小さな事件そして円の秘密も世界のスイーツがきっかけに少しずつほぐれていくー。読めば心も満たされる“おいしい”連作短編集。

【目次】
苺のスープ/ロシア風チーズケーキ/月はどこに消えた?/幾層にもなった心/おがくずのスイーツ/鴛鴦茶のように/ホイップクリームの決意/食いしん坊のコーヒー/思い出のバクラヴァ


面白かったですよー。
近藤さんお得意の料理と謎と悪意。
しかもカフェ!

カフェの店員はかつて瑛子と同じ会社で働いていた円。
カフェを開くために辞めるといった円に
「そんなに簡単なものじゃないよ」と忠告したことを後悔しているんだけど
いつも笑顔で迎えてくれる円であります。

外国のスイーツを円が店で再現する。

あぁ・・・

なんって・・・・

甘ったるそう(ノ∀`;)ゞ

私・・・あまり外国のスイーツ(チョコを含め)得意じゃないから
読んでて胸やけしそうだった。
苦いコーヒーと合う。
あうだろ。そんだけ甘ければ。

ドリンクは美味しそうでした。
炭酸でさっぱりいい感じです。

物語に登場する悪意もカフェで登場するカレーのように
スパイスが効いてて「なるほどねぇー」と思いながら読みました。
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2017.11.03 (Fri)

「院長選挙」 久坂部羊



院長選挙 久坂部羊

国立大学病院の最高峰、天都大学医学部付属病院。その病院長・宇津々覚が謎の死を遂げる。「死因は不整脈による突然死」という公式発表の裏では自殺説、事故説、さらに謀殺説がささやかれていた。新しい病院長を選ぶべく院長選挙が近く病院内で開かれる。候補者は4人の副院長たち。「臓器のヒエラルキー」を口にして憚らない心臓至上主義の循環器内科教授・徳富恭一。手術の腕は天才的だが極端な内科嫌いの消化器外科教授・大小路篤郎。白内障患者を盛大に集め手術し病院の収益の4割を上げる眼科教授・百目鬼洋右。古い体制の改革を訴え言いにくいこともバンバン発言する若き整形外科教授・鴨下徹。4人の副院長の中で院長の座に就くのは誰か?まさに選挙運動の真っ盛り、宇津々院長の死に疑問を持った警察が動き出した…。

これは・・・ホラーだよね(笑)

自分のためだけのための医療。
こわーーい。
患者なんて二の次さ。要するに自分が上にのぼりつめればいいんだ。
という、4人の副院長の恐るべし性格っ!

こわーい。

大学病院ってこういうところなんだろうなーというのは
先日七回忌を迎えた義弟の治療でしみじみわかってます。

※食道がんだった義弟は手術後、脳に転移してしまったのですが
大学病院の医師同志がコミュニケーションをとることを拒否し、
全てにおいて義弟を通してコミュニケーションを取ったために
後手後手になったと思ってます。
同じ病院にいるのに、「脳外科の先生は何って言ってるの?」
とか「あっちの先生にはこういう風に言ってくれない?」とか。
義弟から話を聞いて信じられなかったけれど、今これを読むと
案外どこの大学病院でも起こり得ていることなんだなと実感。


まぁそんなことを面白おかしくユーモラスに・・・それ以上に辛辣に書いてます。

この本を読むと規則正しく規律ある生活をし、腹八分目、飲酒はたしなむ程度。
出来る限り医者に行かないようにしよう。

しみじみ思うのです。
09:47  |  久坂部羊  |  トラックバック(0)  |  コメント(0)  |  EDIT  |  Top↑

2017.11.02 (Thu)

「ミステリークロック」 貴志祐介



ミステリークロック 貴志祐介

防犯探偵・榎本径、史上最難の推理。時計だらけの山荘、奇妙な晩餐会。「事故死」は「秒単位で仕組まれた殺人」へ変貌する。

【目次】
ゆるやかな自殺/鏡の国の殺人/ミステリークロック/コロッサスの鉤爪


好きなシリーズです。
純子さんのアホさに拍車がかかっておりますが、この2人が恋愛モードにならないのも
このシリーズのいいところではないでしょうか。

・・・の、割にはなんでかいつも一緒に行動しているんだけどね。

表題作が結構なボリュームで。
何書いているか全くわからないんだけどw

表題作通り、時計が関係するトリックなんだけどねー。
3回くらい読まないときっと理解できないかも。
謎解きするときも、この時計のトリックをものすごーーーく
丁寧にするわけよ。
でも、肝心の殺害方法がスルー。
え???

とりあえず毒物っていうのは分かったんだけど
どうやって飲ませたかっていうのが
招待客の中であーだこーだ言っていた域を超えてないのではないかい?

しかも、著名なミステリー作家のパーティになぜ榎本&純子が招待されて
いるの?それもスルー。
有名じゃないミステリー作家のヒキジイがいることに文句をつける招待客
がいるのに、榎本&純子はもっと変じゃないかなー。

でも、相変わらず純子のトンデモ推理と榎本に対する心のツッコミはいつ
読んでも笑っちゃいます。

そういえばこのシリーズってドラマ化してたんだよね。
嵐の大野くんだったっけ・・・?

これは・・・
真由子ちゃんじゃないけど・・・

ちーがーうーだーろー!!

と、叫びたくなるキャスティングだね。うん。
08:28  |  貴志祐介  |  トラックバック(0)  |  コメント(0)  |  EDIT  |  Top↑

2017.08.26 (Sat)

「ライオン・ブルー」 呉勝浩



ライオン・ブルー 呉勝浩

生まれ故郷である田舎町の交番に異動した澤登耀司、30歳。過疎化が進む町で、耀司の同期・長原が姿を消した。県警本部が捜査に全力をあげるも、長原の行方は分からなかった。事件に巻き込まれたのか。それとも自らの意志なのか。耀司は先輩警官・晃光の言動に不審を抱きながらも、長原失踪の真相を探っていく。やがて、町のゴミ屋敷が放火され、家主・毛利淳一郎の遺体が見つかった。耀司は、長原が失踪直前に毛利宅を訪ねていたことを掴むが…。乱歩賞作家が放つ衝撃の交番警察ミステリ!

面白かったんだけど・・・警察官としてのモラルはいいのか!?
何というか・・・うーーーん。あながち全くないという話でもないのが逆に怖いっていうか。

田舎の大地主と警察との癒着。
癒着っていうのかなぁー。
私が住んでるところよりも田舎設定??

地元の花形として甲子園に出たはいいが、そこでふがいない姿をさらして、
後々まで「あぁ。あの澤登くんね」なんて言われる。
そして読んでて驚いたのが、甲子園の失態(?)のあと、澤登の母親が
各家回って謝ったっていうんだからかなり引いた。

澤登が戻ってきてから起きた殺人事件。
とくにやくざの金居のパターンは・・・なんてありがち(笑)
これはわかるよーーー。

この先どうなるんだろうと気になって読み進めましたが、
いいんだか悪いんだか。
ちょっと困る内容でした。
もしかして、実際は晃光はいい警官じゃないかと思ってたんだけど・・・
期待外れだった(笑)
05:00  |  その他か行の作家  |  トラックバック(0)  |  コメント(0)  |  EDIT  |  Top↑
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