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2017.06.27 (Tue)

「虚実妖怪百物語 破」 京極夏彦



虚実妖怪百物語 

富士の樹海。魔人・加藤保憲の前に、ある政治家が跪いていた。太古の魔物が憑依したその政治家に、加藤は言い放った。この国を滅ぼす、とー。妖怪が出現し騒動が頻発すると、政府は妖怪を諸悪の根源と決めつけ、駆逐に乗り出す。世相は殺伐とし、民衆は暴力的となり、相互監視が始まる。妖怪専門誌『怪』関係者は、この異常事態の原因究明のため、村上健司らが入手した呼ぶ子を出現させる謎の石の研究を続けるが…。

小説かが実名で登場するシリーズ第二弾です。

でも、前作以上に内輪ウケ&内輪ネタが多くて読んでて疲れました。
結局なんだったんだろう・・・?

巨大ロボットを運転する荒俣宏さんしか記憶にない(笑)
っていうか、荒俣宏さんも京極さんとか水木しげるさん側の人だったみたいで・・・
そこは素直に「知りませんでした。すみません」と言おう。

とにかく妖怪を取りしまるんだね。
妖怪を擁護する人たちを国賊クラスの位置づけにして。
「妖怪評論家なんてとんでもない。逮捕しよう。処刑しよう」
とかなんとかかんとか。
妖怪やホラー小説を書いたりする小説家評論家が実名で登場するのですが、
妙にバカ騒ぎをしている感じにしか思えなくて。

私が小説に求めているのはそういう内輪ネタではないのです。
作家の書く小説は好きで読みたいのですが、
正直作家の私生活なんてなんの興味もないのです。

このシリーズは3部作のようなので残り1冊読みますが・・・
読んで疲れて終わりそうな気配はある(^^;)
でも読まないと図書館に行くたびに妙に気になって仕方ないから
読み切ります。
17:00  |  京極夏彦  |  トラックバック(0)  |  コメント(0)  |  EDIT  |  Top↑

2017.06.22 (Thu)

「密室本能寺の変」 風野真知雄



密室本能寺の変 風野真知雄

上さまをもっともお慕いしているのは、この光秀であるー天正十年(一五八二)六月一日。織田信長は茶会を催すため、わずか三十人の警護を伴って京の本能寺に入った。そこに集まったのは信長に恨みを持つ公家や豪商ばかり。警護の増員を求める森蘭丸の進言を、「防備は城塞のごとくで、寝所は密室。誰も入れぬ」と聞き入れない信長。一方、明智光秀は、此度の京入りは状況を過信したしくじりと憂えていた。そして、信長が誰かに殺されるのをみすみす許すくらいならばわが手で、と挙兵を決意する。だが翌日、本能寺を取り囲んだ光秀は、信長がすでに殺害されたことを知る。いったい誰が?どうやって?恋敵ではあるが、切れ者の蘭丸は何をしていた?憤怒に包まれた光秀の犯人捜しが始まった!

・・・っていう「とんでも」な展開でありました。
「先に殺そうと思ってたのにっ!!」
ってことで地団駄踏んで悔しがる光秀です(笑)
「一体だれが殺ったんだ!?」
と、探偵役をやっておりました。

まぁそれは物語の後半なんだけど、前半がねぇー。
BLだった(´・_・`)

わたし、普段昼休みに本を読むのに。
織田信長と森蘭丸のご寵愛の様子を読まされても・・・( ノД`)
(まぁ史実通りなのだろうが)

しかし、そういえばわたしは森蘭丸についてほとんど知らなかったのだけど、
この「本能寺の変」で死んでたのかー。
しかも18歳。
気の毒に。

・・・いろいろな意味でも。

そうか。「はいからさんが通る」の蘭丸はこの森蘭丸からきてたのか。
と、今日ようやく気付きました。

この「とんでも設定」ではありましたが、織田信長が困った人であって、
躁鬱の気が激しくて、いろいろと家来泣かせであったっていうのは
どの本を読んでも一緒みたい。
05:00  |  風野真知雄  |  トラックバック(0)  |  コメント(2)  |  EDIT  |  Top↑

2017.06.21 (Wed)

「心霊探偵八雲 亡霊の願い」 神永学



心霊探偵八雲 亡霊の願い 神永学

八雲と晴香が通う大学は、まもなく学園祭を迎えようとしていた。サークル発表に向けて練習にいそしむ晴香だったが、友人から心霊絡みの相談を受け、八雲に助けを求めることに。大講堂に現れ演劇の邪魔をする幽霊、呪われた女と背後につきまとう怒りに満ちた男の霊、観ると女の幽霊が現れる呪いのビデオ…。3つの事件の真相を、八雲の赤い左眼が鮮やかに解き明かす。1冊で楽しめる外伝シリーズ、初短編集!

【目次】
劇場の亡霊/背後霊の呪い/魂の願い/その後


相変わらず6巻以前の設定になっていると思います。
後藤が刑事だったり、八雲が黒コンタクトで目を隠したり、

晴香パパと八雲が会う前だし(・Д・)

ってことで、娘を溺愛する水死したお父さん幽霊が
悪意があろうと好意があろうとにかかわりなく、娘に近づく男に
取り憑いてしまうっていう、結果を見れば笑ってしまう内容もありました。

これは・・・子供のころに読んだ「おとうさんは心配性」を超えるお父さんではなかろうか!?
晴香もその結果を知り、心の中で
「八雲とお父さんが会ったらどうなるんだろう?」
なんて想像するが、実際はひどかったですよ。晴香さん( ノД`)

連作短編でしたが、まぁ予想通りあっという間に読みました。
よし。次こそは本編!
05:00  |  神永学  |  トラックバック(0)  |  コメント(0)  |  EDIT  |  Top↑

2017.06.07 (Wed)

「フォークロアの鍵」 川瀬七緒



フォークロアの鍵 川瀬七緒

千夏は民俗学の「口頭伝承」を研究する大学院生。老人の“消えない記憶”に興味を持ち、認知症グループホーム「風の里」を訪れた。入所者の一人・ルリ子は、夕方になるとホームからの脱走を図る老女。会話が成り立たない彼女の口から発せらせた「おろんくち」という言葉に千夏は引っ掛かりを覚え…。乱歩賞作家の傑作長編・深層心理ミステリー。

えーーーーー(笑)
こんなにウマくいくわけないじゃーーーーーん(笑)

という感想です。
でも、こうであってほしいという気持ちはあります。

認知症グループホームに昔の伝承や民俗学を学ぶために通っているんだけど、
本当に困ったーってくらいの認知症なのにだんだんと認知症でアルツハイマーとか
言われているジジババたちがまともになっていく。

えーーーーーー(笑)

となるわけです。
だって全員よ。全員!!!!
そんなことがあっていいのか、うらやましすぎるww

でも、確かに私の身近の年寄りを見ていると、昔のことは本当に覚えてます。
昨日のことはもう無理だけどw
だから昔のことを話して記憶を刺激するっていうのは分かるわー。
しかし、刺激が強すぎると退行してしまい、またご飯食べたことも忘れるらしい(^^;)

肝心の民俗学は結構怖かった。
でも、この手の伝承って不思議に迫力があります。
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2017.05.07 (Sun)

「虚実妖怪百物語 序」 京極夏彦



虚実妖怪百物語 序 京極夏彦

シリアの砂漠に現れた男。旧日本兵らしき軍服に、五芒星が染め付けられた白手袋。その男は、古今東西の呪術と魔術を極めた魔人・加藤保憲に、よく似ているように見えたー。妖怪専門誌『怪』の編集長と共に水木プロを訪れたアルバイトの榎木津平太郎は、水木しげる氏の叫びを聞いた。「妖怪や目に見えないモノが、ニッポンから消えている!」と。だがその言葉とは逆に、日本中に次々と妖怪が現れ始める。

榎木津、関口、青木、大庭、木場など懐かしの苗字の登場人物がいましたが、
彼らの子孫ってことなのかなー?
特に書いてはいませんでしたが。
しかし、榎さん結婚したのかなー。そこら辺が謎。
まぁ、「子孫かもしれない」と思って読むと楽しいかもしれない。

あとは、実在の小説家がこぞって登場してます。
京極さんは今のところ名前だけで登場してませんが、
平山夢明さんが殺人事件に遭遇したり、あとはまぁいろいろ。

基本的には妖怪の物語なので、この先どうなるかわかりません。
この先には京極さんも登場するんじゃないかなー。

いろいろ小ネタが多くて、読むのに少し疲れます。
イモ欽トリオの「ハイスクールララバイ」を尺八で吹く虚無僧とか。
そういう小ネタが多いのが少し難点ではある(笑)

まぁこの先どう続くのか気になりますので近いうちに続きを読もう。
09:54  |  京極夏彦  |  トラックバック(0)  |  コメント(0)  |  EDIT  |  Top↑

2017.05.04 (Thu)

「サーベル警視庁」 今野敏



サーベル警視庁 今野敏

明治38年7月。国民が日露戦争の行方を見守るなか、警視庁第一部第一課の電話のベルが鳴ったー。殺された帝国大学講師・高島は急進派で日本古来の文化の排斥論者だという。同日、陸軍大佐・本庄も高島と同じく、鋭い刃物で一突きに殺されたとの知らせが…。警視庁第一部第一課は、伯爵の孫で探偵の西小路や、元新選組三番隊組長で警視庁にも在籍していた斎藤一改め藤田五郎とともに捜査を進めていくがー。帝国大学講師・夏日漱石、小泉八雲、ラファエル・フォン・ケーベルなど伝説の講師陣も登場!警察小説の第一人者が、初の明治警察に挑む!

隠蔽捜査以外の作品はほぼほぼ残念な今野作品ですが、
性懲りもなく手に取ります(笑)

これは帯に斎藤一の文字を見たから。
「おぉっ!!!斎藤さんではないか!!」
と、喜んで読んでみたが・・・

うーむ。

私のイメージする斎藤一ではない。
まぁこれは藤田五郎(斎藤一)が年をとり警察やめてしまった時代のものなのだろうけれど。

私のイメージする斎藤一に協調性なんてこれっぽっちもない。
そのせいか、妙な違和感がつきまといました。
私がこの本の前に読んだ斎藤一本は浅田次郎さんの本だったせいか、
何というか・・・しっくりこないなー。

逆に藤田五郎を除いたメンツがかなり良く。
狂言回しの岡崎にしろ、鳥居部長にしろ、ついでに西小路なんかも味があってよかった。
藤田目的で読んだ本とはいえ、藤田だけが邪魔だった(笑)
今度は藤田を除いたメンバーでの話が読みたいという・・・
作者さんにとってはあってなはらないような感想を持ちました(´・_・`)
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2017.04.08 (Sat)

「シャルロットの憂鬱」 近藤史恵



シャルロットの憂鬱 近藤史恵

元警察犬シャルロットとの穏やかな日常に、ふとまぎれこむ不可解な謎。ささやかな歪み。解決するたびに、絆が強くなっていくような気がした。やわらかい読み心地の傑作コージーミステリー。

【目次】
シャルロットの憂鬱/シャルロットの友達/シャルロットとボーイフレンド/シャルロットと猫の集会/シャルロットと猛犬/シャルロットのお留守番


シャルロットの憂鬱は「ペットのアンソロジー」で読みました。
その後のシャルロットの話が読めて楽しい。

私は動物は飼ってないのですが、ペットブログなどを見るのが好きで、
そうしていると犬や猫が本当に表情豊かなのがわかります。

祖母の家に猫がいたんだけど、もっと表情を観察しておけばよかった。
人懐こい猫でかわいかったのですが、死んじゃったみたいだし。
(ある日突然いなくなったらしい)

シャルロットという元警察犬を飼っているのでしつけはしっかりしているし、
なんか可愛いし、この本を読んで犬飼いたくなる人増えるんじゃないかと
思いましたが、ただそれだけではなく現在の野良猫事情などかわいいだけ
では済まないペットの話など書いてました。

かなーーーり癒されました(〃ω〃)
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2017.03.25 (Sat)

「喧嘩」 黒川博行



喧嘩 黒川博行

「売られた喧嘩は買う。わしの流儀や」建設コンサルタントの二宮は、議員秘書からヤクザ絡みの依頼を請け負った。大阪府議会議員補欠選挙での票集めをめぐって麒林会と揉め、事務所に火炎瓶が投げ込まれたという。麒林会の背後に百人あまりの構成員を抱える組の存在が発覚し、仕事を持ち込む相手を見つけられない二宮はやむを得ず、組を破門されている桑原に協力を頼むことに。選挙戦の暗部に金の匂いを嗅ぎつけた桑原は大立ち回りを演じるが、組の後ろ盾を失った代償は大きくー。腐りきった議員秘書と極道が貪り食う巨大利権を狙い、代紋のない丸腰の桑原と二宮の「疫病神」コンビ再び。

前作で「破門」された桑原ですが、ヤクザの世界の破門がどういうものかわからず・・・
なので、元の弟子(?)の木下とかセツオが協力しているのを見ると不思議な世界だなーと思います。
そこは上司(親分?)が絶対というわけではないんだねー。

堅気の二宮と自称堅気の桑原は相変わらず面白い2人で
お金の話になると二宮は本領を発揮するというか・・・
せこい(笑)
せこくて笑ってしまいました。
どんな時でも自分を曲げないというか・・・
お金に関しては彼が一番かもしれない(笑)

牧野さんという40代の女性が登場し、二宮とデートしてました。
1話限りの登場人物かと思ってましたらもしかして次作も登場するかなー。
ただの女性には見えんが・・・

さて・・・ラストにいろいろと桑原のいる世界で動きがあったようです。
どうなるかなーん??
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2017.03.24 (Fri)

「新・日本の七不思議」 鯨統一郎



スリーバレーのバーテンダー松永は、早乙女静香の話についていくため日夜歴史の勉強を続けている。ある日、静香が宮田六郎と連れ立って店に入ってきた。これまで宮田に対してやたら喧嘩腰だった歴史バトルにおいても、何やら風向きが違う。なぜだ?二人の親密な態度は気になるが、現存する世界最古の国ニッポンのことを知らないのも捨て置けない…。

【目次】
原日本人の不思議/邪馬台国の不思議/万葉集の不思議/空海の不思議/本能寺の変の不思議/写楽の不思議/真珠湾攻撃の不思議


物語的には「崇徳院を追いかけて」の後になるのかー。
いきなり、2人がラブラブになってて驚きました(笑)
一体どういうこと?この間まで宮田の説に目くじら立ててたくせにと思ったのですが。

そう思うと、以前の宮田の説に静香が猛烈に絡んでくるというシチュエーションのほうが楽しめたかも。
で、今回はバトルがこの2人ではなく、2人が組んだのでそれ以外の人とになる。
まぁそれでもいいんだけど、物語のクォリティーは下がったかも。

途中で終わった??みたいなものあるし。
写楽の謎は、前に島田荘司さんの本で読んだのが面白かったよなーー。
あのくらい深く掘り下げてくれると説得力もあるが・・・
これは・・・まぁ短編の中の短編だからね(笑)

邪馬台国に関しては自分の説をさらに強固に裏付けた・・・って感じですが、
その時代に「皆〇〇食」があったかどうかって分かるんですかねー。

でもこれで人物構成も納得したからまた崇徳院を追いかけてを読もうっと(〃ω〃)
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2017.03.20 (Mon)

「新・世界の七不思議」 鯨統一郎



新・世界の七不思議 鯨統一郎

東洋の寂れたバーの片隅で、過去幾たりもの歴史学者を悩ませてきた謎がいともあっさり解明されてしまうとは。在野の研究家以上には見えない宮田六郎が、本職の静香を向こうに廻して一歩も引かないどころか、相手から得たばかりのデータを基に連夜の歴史バトルで勝利を収めていく。宮田の説に耳を傾けながら、歴史に興味を持ち始めた若い頃のようにワクワクするジョゼフであった。

【目次】
アトランティス大陸の不思議/ストーンヘンジの不思議/ピラミッドの不思議/ノアの方舟の不思議/始皇帝の不思議/ナスカの地上絵の不思議/モアイ像の不思議


前回の日本史とは違って、世界史は全く分かりません(^^;)
ナスカ、モアイ、ピラミッドのように存在しているものはかろうじてわかりますが、
ノアの方舟も少し怪しいし、それ以外はほぼ初耳に近い(^^;)

なので純粋に小説として楽しみました。
こういう説にするのかー。
今は世界は近いっていうイメージがありますが、当時も結構近かったかもしれない。

バーテンダーの松永さんの腕前が上がっております。
前作ではカクテルは5種類しか作れなかったのに、歴史の勉強とともにカクテルの腕前も
あがっているようです。
料理もおいしそうだー。カクテルに合うのかどうかは首かしげますが、
かつ丼とか。ウニとか。
日本酒のほうがいいようなー・・・?
っていうか、飲みに行ってかつ丼はないんじゃないかと(笑)

静香の荒々しい気性が結構好きです。
本人は支離滅裂ながらも、自分で言うように実はお人好しの女性かと。

連続して読んでしまいましたが、この歴史談義&カクテルから逃れそうにありません(笑)
05:00  |  鯨統一郎  |  トラックバック(0)  |  コメント(0)  |  EDIT  |  Top↑
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